政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4459号  2017・8・29(火)

2017/08/29

   
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           2017(平成29)年8月29日(火)


          万達集団の王健林にも大きなリスク:宮崎正弘

            スポーツの用具の進歩と改良:前田正晶

             インスリン注射不要の夢:渡部亮次郎  
                                 
                        話 の 福 袋
                           読 者 の 声
                           身 辺 雑 記


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第4459号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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万達集団の王健林にも大きなリスク
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月28日(月曜日)
         通巻第5407号
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 中国最大富豪、万達集団の王健林にも大きなリスクが浮上
  太子党の裏金をささえたインサイダー取引集団の全貌が暴露されるか?
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中国富豪トップの王健林が出国制限を受けたことが分かった。

すでに肖建華(明天集団を率いたインサイダー取引の黒幕、郭文貴の子分 とされる)、呉小暉(安邦保険集団のボスだった)らが拘束されており、 王健林率いる「万達集団」へは、銀行が新しい貸し付けができないばかり か、海外送金をストップされ、幾つかの海外企業買収案件が座礁に乗り上 げた。

とくに肖建華は香港の豪華ホテルに滞在中、ボディガードに囲まれていな がらも拉致され、北京で拘束取り調べをうけている。この関連からインサ イダー取引の実態、とくに王健林との関連で追及材料がでてきたのではな いかとされる。

8月25日、王健林は家族とともに天津空港からプライベート・ジェットで ロンドンへ飛び立とうとしていた。突然、出国をとめられ数時間にわたっ て拘束された。高飛びが疑われたらしく、ようやく許可がおりて機上の人 となったという(博訊新聞、8月27日)。

中国共産党にとって頭痛の種は、米国へ亡命した令完成(胡錦涛の番頭 だった令計画の実弟)が持ち出した秘密ファイル。そしてVOA(ヴォイ ス・オブ・アメリカ)などで高官の不正送金や隠匿預金口座などを暴き立 てる郭文貴の存在であり、とりわけ富裕層の海外渡航に出国禁止命令を通 達している模様だ。

現在、中国の富裕層で資産が10億ドル(1100億円)以上と見積もられてい る財閥は430人。王健林の個人資産は350億ドル(3兆8500億円)と言われ る。彼が率いる「万達集団」(大連が本社)は全米の映画館チェーンの買 収、ハイウッド映画製作会社の買収などで世界に勇名を馳せた。

ところが万達集団(王健林の本丸)は、有利子負債が10兆円以上あり、債 務超過と算定されて、貸しだしならびに海外送金が禁止され、王健林は窮 余の一策として本丸のホテル、テーマパークのあらかたをライバル企業に 売却した。

孫正義の有利子負債は15兆円。しかし保有する株式の時価総額が16兆円あ ると言われ、債務超過とは算定されておらず、第2のダイエー化が懸念さ れているものの、現在のところ、投資家は、リスクを見出していないようだ。

王健林が当局からマークされたのは、ハーバード大学に招かれて講演した 際に、上場前の自社株を習近平の姉一族にも供与したという特殊な関係を 自慢したため、習近平の怒りを買ったらしい。
       
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1621】            
――「獨乙・・・將來・・・無限の勢力を大陸に敷けるものと謂ふべきなり」(山 川11)
   山川早水『巴蜀』(成文堂 明治42年)

               △

山川は成都の将来と日本の関係について考える。

在留邦人は「有期契約の上に在る?習のみなるを以て、現在のところ未だ 一個の根柢的定着を見ず、唯だ或期間内、其標跡を托せるに過ぎ」ない し、「商業に至りては、未だ今日まで何の計劃も無かりき」。

こんな状態なら、将来、鉄道が引かれ開港場になるなど、成都での商機が 開かれたとしても、「既往の事實に徴すれば、恐くは本邦商人の發展を見 る可からざらん」。甚だ心許ない上に、イザとなった時に「獨米の妨害あ れば、(中略)成都の地には、邦人の影を留めざるに至らんも亦た知る可 からざるなり」と、じつに悲観的だ。

 ここで、20世紀、いや21世紀の現在まで続く日中関係の紆余曲折を考え た時、やはり「獨米の妨害」との指摘が気になるところ。ドイツがしょう 介石政権に加担すればこそ、ある時期の日中戦争は形を変えた日独の戦い だった。アメリカは日本の満州・大陸政策が自らの利権を侵害すると見做 したからこそ、日本に猛反発したのである。

大陸西南の奥深い重慶に逃げ込んだショウ介石が命脈を保てたのもアメリ カによる大量の支援物資であり、軍事指導だった。親ショウ介石・反毛沢 東を基軸とする佐藤政権の対中外交方針をコケにしたのは、ニクソンと キッシンジャーによる電撃訪中だった。

いま中国の自動車市場で、ドイツは電気自動車を駆って、トヨタのハイブ リッド車に揺さぶりを掛ける。

時代は変わろうとも、日本の対中関係を考えるうえで注意の上にも注意す べきは、やはり「獨米の妨害」ではないか。

明治39年12月末の重慶の日本領事館調査では80人(内、女性9人)だが、 「西人に比較する時は、僅に第3位」。四川省全体をみても、「各地方に 散在せる者は、悉く?習に屬す」わけであり、やはり「大柢一時の鴻爪を 留むるものに過ぎ」ない。かくて四川を中心とする大陸西南部における 「本邦人の根柢的發展は頗る寂寞の感無くんばあらず」。とはいえ僅かな 数ではあるが、彼らは「直接支那人を對手と」し、上海や天津で見られる ように「多數の商人が共喰的」状態にあるのとは違い、「聊か人意を強う するを得べし」とした。

 日本での生活に較べれば不便ではあるが、それでも重慶や成都在住者は 一致協力し工夫して生活している。これに対し地方の場合は家族揃っての 赴任とはいえ、「同僚にてもなき限り、全く塊然たる獨居處なり、交通機 關不自由」であり、「群を離れて孤客となれるからは、いざといふ塲合に 臨めば、何彼にかけ、一方ならざる不便と困難とに遭遇せざる」をえない。

「諸種の科學思想を蓄へ、勤勉にして且つ觀察の深刻なるや、本業の旁、 必ず何等かの研究をなし居るものゝ如」き欧米からの宣教師とは対照的 に、不便極まりない地方で暮らす個々の日本人教習は、「一方ならざる不 便と困難」に耐えながらも誠心誠意で教育に当たる。たしかに生真面目で 誠実であることは大切な徳目であり、それこそが最大の武器であることは 確かだ。だが、それだけで終わらせてしまってはいけない。

 たとえば日露戦争前、軍籍を離れハルピンに渡り洗濯屋や写真館を経営 し、遂にはロシア軍の御用写真師となって軍事情勢を中心に極東ロシア情 勢の把握に努めた石光真清(1868年〜1942年)のような成功例もある。だ が、石光の“個人技”で終わってしまっていることも事実だろう。

個々人の貴重な体験・経験・知見を、個々人の冒険譚や思い出のままに終 わらせることはない。対中政策を策定・遂行し、あるいはビジネスを展開 するために、それらを蓄積し、体系化し情報インフラとして再構築すると いう“発想”が、なぜ起こらないのか。それこそが日本と日本人の抱える根 本的な弱点であり、克服すべき永遠の課題だと思う。
     
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▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ▼READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1) 『ウェッジ』の9月号に興味深い記事が出ていたのでご紹介 します。「世界は若者、日本は団塊が反乱」という記事です。

「日本では逆転現象」という小見出しの所を引用します。

「だが海外と日本を比べると決定的な違いがある。若年層の動向だ。7月 の都議選後の世論調査で内閣支持率は一段と低下したが、若年層の支持率 は依然とても高い。日本経済新聞の調査によれば、10歳代と20歳代では依 然5割以上が安倍内閣を支持している。50歳代以上での内閣支持率が3割台 なのと比べても際立つし、海外諸国と比べても日本の若年層は顕著な例外 となっている」

この原因を、この論文は経済的なものとしている。

確かに、欧米の若年失業率と日本のそれとは大きな差がある。数年前、私 は家内とフランスからスペインにかけてドライブ旅行をし、バルセロナで 車のパンク強盗に遭い、多少の物を取られたが、スペインの若年失業率が どえらく高いことを知っていたので、それほど腹も立たなかった記憶があ る(窃盗、強盗もしたくなるよな)。

確かに、若年失業率の数字の差を見せられると当該記事も、そうかなと思 う。ちなみにこの件を扱ってくれたスペイン人警官が非常に優秀で、私 が、英語で被害状況を説明すると、完全に同時通訳的に、スペイン語でパ ソコンに打ち込み、私が話し終わった瞬間にスペイン語の調書が出来上 がっていたのです。

日本にこんな警官がいるだろうか。いやアメリカにもいないのでは。

しかし、私は全く別な観点、すなわち占領軍の洗脳からなかなか覚めない 日本人も、団塊の世代以上が死に絶え、今の若い世代が主力になると、こ の洗脳も少しは薄れるのではないかという希望的観測を2冊目の著書に書 いたが、思考方法が、若い人ほど洗脳に毒されておらず、かつ合理的に なっているという要素もあるのではないかと思う。

また原因は経済的なもので、安倍内閣支持率が高いとしても、そこから、 政治的、思想的な面まで波及する可能性があるのではないかと思い、かつ 希望するものである。

一つには民進党のあまりものくだらなさが見抜かれている面もあるでしょ うが、日本人も少しずつではあるが、偽物を見抜く力が付いてきたのでは ないかと思う次第です。(関野通夫)


(宮崎正弘のコメント)とくに西欧の若者の失業率は凄まじいですね。と なりのポルトガルでは旧植民地アンゴラへの出稼ぎ募集でも長蛇の列でし た。主客逆転の典型例でしょうか。



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(読者の声2)貴誌前々号(5404号)で、中国共産党の人事予測として、 「政治局常務委員の残り五名とは、すなわち劉雲山、愈正声、張徳江、王 岐山、張高麗であり、彼らに替わって、現政治局員から王洋、胡春華、韓 正、王コ寧、栗戦書が上がってくると予測している。

ダークホースは貴州 省書書記から突如、孫政才の失脚によって、重慶市 書記に栄転した陳敏爾 を、いきなり政治局を飛び越えた政治局常務委員 に3段跳びさせるかどう かが未定」とあります。

読売新聞は、上記の王コ寧ではなく、陳敏爾を明示していますが、やはり コメントになるように、「海外メディアに情報を意図的にリークしての観 測気球」でしょうか?(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)中国共産党に限らず世界の政治家がよく使う手で す。事前に名前を出して、反応が悪いと潰すとか、政治の戦術ですね。も し、読売の人事予測通りになれば、これは大スクープですよ。

ともかく人事予測はまだ早い気がしますが、北戴河会議は終わっており、 ほぼ人事も固まったと観測されますので、29日、この問題で福島香織さん と討論します。桜チャンネル午後八時「フロント・ジャパン」です。
 これは放送後、ユーチューブで見られます。『日本文化チャンネル桜』 「フロント・ジャパン」「宮崎正弘」「福島香織」で検索して下さい。



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スポーツの用具の進歩と改良
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         前田 正晶

先に、甲子園の野球でホームランが増えた背景には、高校生たちの体格と 身体能力の向上と練習法の近代化があったと述べた。しかし、これ以外に 重要なことがあり、それは用具の質が非常に良くなっていたことを挙げて おきたい。

尤も、張本勲などはホームランが増えると、常に「飛ぶボール」原因とし て挙げるが、これだって用具の進歩と変化の範疇に入るかも知れないと思う。

そこで、私が用具の進歩を言う根拠を述べていこう。それは1975年頃だっ たか、1959年以降は縁が切れていたサッカーを再びやるようになって気付 いたことだった。

縁が切れた理由は、1958年12月に急性肝炎に襲われて1ヶ月半も会社を休 んでしまったので、会社員としての将来を考えて自粛したのだった。

そこに、記憶は曖昧だが1975年頃だったか中学から高校の蹴球部の同期 だった近藤平八郎君(故人、当時は近藤乳業社長)に強烈に勧誘されて、 その頃は住んでいた藤沢市の「藤沢四十雀」に参加したのだった。

しかし、最早道具も何もなくなっていたので、一つ覚えのような昔なじみ の蹴球靴の専門店、小石川の茗荷谷(?)にあった「安田靴店」に買いに 行った。ここで暫く安田の思い出を。

安田靴店は紆余曲折を経て今ではYASUDAになっているらしいが、あの頃に 蹴球をやっていて知らない者がいなかった名(迷?)店だった。原則は誂 えのはずだが、出来上がりの日に取りに行ってみると足に合っていない靴 を出された経験があった者は何人もいた。

噂では、あり合わせの靴を渡すのだとなっていた。今ではあらゆるスポー ツ用品のメーカーがサッカー靴を扱っているが、往年は安田しか無かった と思う。

当時は靴の底に付けるポイントなどは余った皮を丸く抜き、何枚か重ね合 わせて釘を金槌で叩いて打ち付けているようなものだった。昭和23年 (1948年)の福岡国体に出場する前に安田にポイントを打ち付けに行った 時に出会ったのが当時の早稲田の名FW・岩谷俊夫さんで、お言葉を賜る幸 運に感動したものだった。大学までは安田の靴を履いていたと思う。であ れば、1975年に安田に行ったのは当然だっただろう。

四十雀で再び恐る恐るボールを蹴ってみると、驚くほど遠くまで飛ぶの だった。その具合はといえば、その日の試合の相手だった高校の1期下の 連中が作っていたテイ―ムの連中に「40歳を過ぎてキック力が向上すると は珍しい人だ」と揶揄されたほどだった。

遠くまで蹴れるようになっただけではなく、シュートだって矢のように?
ゴールネットに突き刺さっていくのだった。



そこで、周囲の連中に解説して貰うと、「その昔の皮を縫い合わせて中に ゴムのボールが入っていて重かったものが、合成皮革(なのか?)等の材 料を使うよ うになって軽量化された上に、サッカーの靴もその質が飛躍 的に進歩していること も、キック力の向上に繋がっているようだ」とい うことだった。今にして思えば、現在 の高校生たちとは違って40歳を過 ぎて身体能力が向上する訳はないのだから、キック 力の向上は
用具の進歩に負うところ大だったのだろう。

ここで、話を野球に戻せば、食生活も違って体格も良くなってきた若者 が、近代的な練習法で合理的に鍛え上げられれば、ホームランが沢山出て も不思議はな いということになりそうだ。しかも、高野連は高校生に金 属バットを使わせているの も助けになっているのではないのか。

そこで、思いつくままに、他の競技の用具を考えてみると、陸上競技では 棒高跳びの棒には昔は木か竹が使われていたが、今ではガラス繊維強化プ ラスティッ ク(GFRP)や炭素繊維強化プラスティック(CFRP)等に変 わっていると聞く。トラッ クの材質だって土ではなく「アンツーカー」 になっているという具合だ。

結論めいたことを言えば、スポーツにおける記録の飛躍的向上には選手た ちの身体能力を科学的且つ合理的に向上させた練習法と、用具の進歩があ るのだろう と思う。だが、水泳だの陸上競技のトラック種目等には用具 の進歩や改良が何処まで 貢献したかは私には解らない。




           
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インスリン注射不要の夢
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     渡部 亮次郎

2006年8月、京大の山中伸也教授が、人の皮膚から採った細胞に4つの遺伝 子を入れて培養したら、万能細胞ができた。iPS細胞=人工多能性幹細胞 と言うそうだ。

万能細胞から、神経細胞、心臓細胞、臓器細胞、血液細胞、軟骨などが作 られ糖尿病や心臓病に使えるとされている。

自分の皮膚から採った細胞だから、自分の体に入れても拒否反応がない。 ノーベル賞だという声が上がって本当に受賞した。細胞や臓器の再生へ、 万能細胞の研究競争が激化するだろう。

山中教授は、何年かしたら、人工細胞ができると言う。激しい競争がある からだ。

しかし、4つの遺伝子は、癌細胞から採っているので、人に応用すると思 わぬ事故になる可能性があると言う。

山中氏は、神戸大→大阪市立大→カリフォルニア大と研究を続けて、世界初 の万能細胞を作った。

人工細胞は、糖尿病、心筋梗塞(しんきんこうそく)、脊髄損傷(せきず いそんしょう)などの治療に使える。
http://www2.ocn.ne.jp/~norikazu/Epageh3.htm

このうち糖尿病治療への展望について専門家に聞いて見ると、うまくすれ ばインスリン注射が要らなくなる可能性があるという明るい見通しがある らしい。

糖尿病は、食べたものを血肉にするホルモン「インスリン」が膵臓から十 分に出てこないため、溢れた栄養(ブドウ糖)が血管を内部から攻撃した 末に小便に混じって出る病気である。小便が甘くなるから糖尿病。

糖尿病それ自体ではなかなか死なないが、内部から血管を糖分で攻撃され ると、脳梗塞、心筋梗塞、盲目、足の切断、癌多発といった「合併症」を 招いて、寿命より10年は早く死ぬ。

栃木県にある自治医科大学内分泌代謝科の石橋俊教授によると、駄目に なった膵臓や膵頭を何らかの方法で丈夫なものを移植すれば問題は一挙に 解決し、インスリン注射も要らなくなる。

しかし日本ではドナーが不足し、膵頭を調整する試薬の供給がストップし たりして、こうした治療を受ける患者は2桁どまりだ。

そこで注目されたのが、インスリン「製造工場」ともいえる膵ベーター細 胞の再生治療だったがヒトの受精卵の仕様に付随する倫理的制約や拒否反 応が壁になって進んでいなかった。

そこへ登場したのが山中教授の万能細胞。ヒトES細胞から膵ベーター細胞 を作る研究は壁に突き当たったが、山中教授のiPS細胞なら、自分の皮膚 から出来た物だから拒否反応も倫理的な問題も起きない。

問題は今回できた4つの遺伝子が、がん細胞からとっているので、人に応 用すると思わぬ事故になる可能性があることだ。石橋教授は「この問題が 解消されれば、実用化は意外に早いかも知れない」と言っている。

資料:(社)日本糖尿病協会関東甲信越地方連絡協議会機関紙「糖友 ニュース」91号(2008・7・1)  執筆 08・06・28




   
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話 の 耳 袋
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 ◎築地市場移転、来春は見送り 豊洲対策は6月完了見通し

築地市場が移転する豊洲市場で、東京都が行う追加工事について、小池百 合子都知事は28日に開会した都議会臨時会で、来年6月上旬完了との見通 しを明らかにした。都は移転時期を来年春〜秋としてきたが、来春は見送 ることにし、来秋を軸に検討している。

 都は、豊洲市場の主な建物の下に土壌汚染対策の盛り土がなされていな かったことなどから、市場地下の底面をコンクリートで覆うなどの追加対 策(工期約6カ月)を計画。その工費を含む約55億円の補正予算案を28 日、都議会に提案した。可決されれば入札や契約を経て対策工事に入る。 都は元々、市場業者の移転準備などがあるため、来春の移転は困難とみて いた。

一方、都は同日、豊洲市場の追加対策に伴い、環境影響評価(アセスメン ト)をやり直す必要はないとの考えを明らかにした。やり直した場合は最 短15カ月を要し、築地市場移転がずれ込む可能性があったが、「影響の 程度が小さい」として、従来の評価書の変更にとどめる方針だ。
朝日新聞デジタル8/28(月) 13:26配信


 ◎「罰走」は体罰か。米国の議論から

東京都教育委員会は25日、特別支援学校の高等部1年生の男子生徒がバス ケットボール部の活動中に熱中症で倒れ、意識不明の重体になったと発表 した。1日も早い回復をお祈りする。

報道によると、顧問教員に罰として科された約10キロのランニング中だっ たという。都の教育委員会は「過度の負担をかける不適切な指導だった」 として体罰を認めたそうだ。

米国でも、子どものスポーツで、罰として走らせることは、体罰か否かが 議論されている。ただし、今回のように、突破するのが困難な目標タイム を設定し、それを切れなかった罰として高温下で10キロのランニングをさ せることは論外だろうが。

私が米国でこの論争を見かけたのは、2012年秋だった。アイオワ州デモイ ンの高校で、アメリカンフットボール部の10年生(日本の高1生)の生徒 が、同校の一軍チームの選手に向かって蔑むような発言をしたため、コー チが罰としてランニングを命じた。その後、ランニングを科された生徒側 から、罰としてのトレーニングは、学校の定めているいじめや体罰禁止の 規則に違反するものだという訴えがあったという。

罰としてのランニングはいじめや体罰なのか。米国人にも関心のあること だったのだろう。地元紙の報道だけでなく、他の米メディアでも取り上げ られた。

2012年10月8日付けのUSAトゥデー紙はこのように伝えている

「悪い態度や不出来なパフォーマンスの罰として、特別にランニングさせ ることはアイオワ州の高校運動部のフィールドから間もなく消えていくこ とになるだろう。特別に走らせることは、長い間、規則に従わない生徒へ の罰であったが、アイオワ州のアスレチックディレクター(学校運動部の 管理責任者)たちは時代が変わったとしている」。

複数の米メディアの報道から、米国でも運動部の生徒たちに、規則違反や 不出来なパフォーマンスの罰として、走らせることは日常的に行われてい たことが推測できる。私もチーム内での紅白戦で、負けたチームに罰とし てランニングや腕立て伏せをさせるということは、何度か見かけたことが ある。

米国での議論は、子どもに身体活動を強いることが、体罰に相当するかど うか、というものだ。

 
米国は半数以上の州で学校での体罰を禁止している。アイオワ州もそのひ とつだ。同州の法律では生徒を叩いたり、蹴ったりするだけでなく、故意 に痛みや苦痛を引き起こすような身体活動を強いることも禁止している。 しかし、例外事項として、「体育の授業や運動部活動で理に適った活動を 求めることはできる」ともされている。

アイオワ州デモイン学校区では、暴言に対する罰としてランニングを強い ることは体罰にあたると見なした。しかし、州のカリキュラムに沿った体 育の授業中に生徒の能力に応じて走るように指示することや、運動部活動 で適切なランニングを指示することは、体罰ではない。

実際には、生徒の能力に応じて、走るように指示することは簡単なことで はないかもしれない。子どもはひとりひとり運動能力が違う。負荷がほと んどかからないスピードで短い距離だけを走っても、子どもたちは、体力 や走る力を得られないだろう。指導者が、適切な負荷を見極めて、それを 指示するというのは難しいが、やっていかなければいけないことでもある。

米国では、罰走に代わる指導法に変えていくという流れが出てきている。 同時に、ランニングを子どもに指示するとき、どこまでがトレーニングの 一環で、どこからが理不尽な身体活動の強要なのか。どのような条件設定 ならばトレーニングで、どこからが身体活動の強要なのか、という議論も 続いているようだ。8/28(月) 7:03  谷口輝世子  | スポーツライター



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読 者 の 声       
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 1)オーストラリアと当たる日本代表が不安だ:前田正晶

このところ連日のようにテレ朝で、来る30日に埼玉で開催される最強で最 悪の相手であるオーストラリア戦の番組の宣伝が放送されている。私には あれほど繰り返して流されると、かえって不安感を増幅されているような 気がしてならないのだ。

しかも、ハリルホジッチ監督は何を迷ったのか、交替可能な3名を加えて も14名しか出られないサッカーなのに、27人も選んでいた。あれでは監督 自身の選手を信じていない心の中を問わず語りしているようではないのか。

選んだ顔触れを見て主将だった長谷部が戻ってきたのは結構だと思う。だ が、何分にも何度もW杯に続けて出ていた本田、香川、岡崎、長友、(私 は評価しない)川島等が選ばれておいるのは、世代交代の遅れを思い切り 見せてくれている気がしてなおさら不安だ。少し意外に思えたのはドイツ に行ってから怪我で碌な実績を残していない武藤が入っていたこと辺りか。

現在までJリーグの得点王争いをしているセレッソ大阪の杉本を選んだの は大抜擢かも知れないが、いきなり国際試合、それもW杯出場が決定され る試合に出す気で選んだのだろうか。古顔の岡崎や本田等は頼むに足らず と見たのだろうか。何れにせよ、つい先頃までは私が韓国とともにアジア で最も乱暴な当たりをしてくる危険なサッカーをするオーストラリアを相 手に、フェアープレーの美しい精神を忘れずに、思い切り当たって「最終 予選で勝てたことがない」という不名誉な歴史を塗り替えて貰いたい。

その為には、オーストラリアがパス回しを尊重するかの如きサッカーに変 身してきたので、我が方も監督が指向する縦一発式に拘泥するか、相手と 対抗してそもそもの我が国のサッカーの本領だったパス回しで対抗するの か、その辺りの戦術の選択に大いなる関心がある。身長を含めた体格、当 たり方に違いがある以上、我が国の特色である敏捷さと器用さを当たり負 けせずに如何に発揮するかが鍵のように思える。

だが、正直に言って不安が残る。しかも更なる不安は、もしも2位以内に 残れないとなると、アジア予選のプレーオフの相手が何と韓国となる危険 性(可能性などという言葉は不適切だ)が高いようだということ。

乱暴だという激しく当たってくる点では、今やアジアでは最悪のサッカー をするのが韓国だ。しかも「恨」に徹してくるのは明らかだ。何として も、オーストラリアに勝って欲しい。







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身 辺 雑 記
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29日の東京湾岸は曇天ながら、やがて晴れるらしい。


28日は家人が休みで時間的に余裕があったのでいつもの猿江恩賜公園を1 周した。約1100M。隣の中学校のプールでは生徒たちが朝から泳いでいる。

                    読者:5747 
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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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創刊日:2004-01-18  
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