政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4445号  2017・8・20(日)

2017/08/20

   
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わたなべりやうじらうのメイ ルマガジン「頂門の一針」4445号
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           2017(平成29)年8月20日(日)



    次期中央軍事委員会副主任に李作成将軍が有力:宮崎正弘

      日米韓連携を覆しかねない朝鮮半島情勢:櫻井よしこ

                文革40年目の沈黙:渡部亮次郎
                                 
                        話 の 福 袋
                           読 者 の 声
                           身 辺 雑 記


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第4450号
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次期中央軍事委員会副主任に李作成将軍が有力
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月18日(金曜日)
        通巻第5397号 
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(速報)
 次期中央軍事委員会副主任に李作成将軍が有力
  中越戦争で戦歴、陸軍大将(64歳)、氾長龍退任と交替へ
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 サウスチャイナモーニングポスト(8月17日)が伝えた。次期中央軍事 委員会副主任に前「成都軍管区」司令、陸軍大将の李作成(64歳)が最有 力と報じた。

李は安徽省出身で、1979年の中越戦争を指揮して戦果を上げた功績を習近 平が評価し、また汚職とは無縁と判断された。

しかし事情通によれば、さきに失脚した徐才厚、郭伯雄の人脈に重ならな いばかりか、彼らが副主任時代に軍隊で冷遇された過去を、習近平が気に 入ったという。
 
来月に引退が予定される氾長龍副主任のポストの後任となる。副主任は事 実上の軍最高位のポスト。

党大会前に軍人トップの交代が行われることは、習の主導権がやや固まっ た観がある。
     
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 中国が米国債保有高で、ふたたび世界一に返り咲いたが
   ロシアは60億ドル売り越し、1029億ドルを保有。世界14位。
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米財務省統計により米国の赤字国債保有高は、中国がふたたび日本を抜い て、第一位に返り咲き、1ヶ月で443億ドルを増やしていた。
 
他方、ロシアは同期間に60億ドルを売却し、保有高は1029億ドルとなった。
 
これは米国赤字国債保有ランキングで世界第14位である。

ロシアは来年の大統領選挙を控え、経済的困窮状況の克服が優先課題と なっているため、プーチン大統領は政治的に米国に対抗するポーズを示す 必要がある。だから全額の売却を控えるのだ。
 
しかし、米国との競合に明け暮れ、2022年には米国を凌駕するなどと豪語 している中国が、しかも16年10月にはIMFのSDR通貨に参入したにも かかわらず、なぜ米国債の保有高を増やす必要があるのか。

人民元経済圏を膨張させるのではなかったのか。あるいは政治的判断か経 済的事由より重要だったのだろうか?

モスクワ大学の経済学のアレキサンドル・ブズガリエ教授は『プラウダ』 (英文版、8月16日)に答え、「中国はドルが必要だからさ」と単純明快 に背景を説明した。

人民元の決裁権を増やすとはいえ、中国の輸出先はアメリカであり、しか も、多くの国々との決済はドルであり、通貨スワップを行っている香港、 マカオ、マレーシアなどでも人民元建ての貿易は少ない。

豪語していることと矛盾しているが、中国はドル基軸態勢の中で、経済活 動を維持せざるを得ないという自国通貨の脆弱性を自ら認識できているの である。
         
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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明代の公文書「皇明実録」を読み解くと、尖閣は琉球に属し、「明の領土 ではない」
と明記されているばかりか「台湾の付属島嶼でもない」と書かれていた。

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石平 vs いしゐのぞむ『中国が反論できない真実の尖閣史』(扶桑社)
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世の中には熱血漢がいるものである。
 
尖閣諸島は日本固有の領土だが、あれは「歴史的に中国のもの」と難癖を つけて、日本が隙を見せたら日本から奪おうとしている中国にとっては、 南シナ海の岩礁を勝手に埋立て人工島とし、軍事施設を建造して「昔から 中国領だ。文句あっか」と開き直ったパターンを繰り返そうとしているの である。

つぎにインドに楯突き、シッキム、ブータンの領土を強奪して既成事実化 せんと軍を派遣し、いまインドとにらみ合っている。ここにバングラデ シュに通じる回廊をつくり、インドの東西分断を図ろうという長期計画が あるのだろう。

もしインドが隙を見せたら電光石火、中国はあそこを盗むだろう。なぜ、 このタイミングを撰んでいるのかと言えば、米国がいま北朝鮮問題で忙し く、インド国境の問題に介入する余裕がない。インドもそれを望んでいない。

ましてスカボロー礁を中国がフィリピンから盗取したが、米艦隊は「航行 の自由作戦」と称して、付近の海域を駆逐艦が通り抜けるだけ。中国に とってまととないチャンスだからだ。

中国共産党は天下を盗んだ革命後、南モンゴルを侵略して内蒙古自治区だ と言い張り、東トルキスタンに侵略して新彊ウィグル自治区だと獅子吼 し、そしてチベットを全部凌奪している。

尖閣諸島ばかりか、琉球回収(つまり沖縄奪還)と叫び、台湾まで「中国 の不可分の領土だ」と言い張っているのだから、その歴史意識に客観性を 求めるのは徒労でもある。

リアルポリティックスの見地に立てば、軍事戦略を行使して、相手を踏み にじっても自己の主張を達成するという弱肉強食の論理にしたがっている だけである。

さて世の中に熱血漢がいるものである、と冒頭にのべたのも、共著者のい しゐのぞむ氏のことである。

氏は中国の古文書、歴史文献の研究者だが、すでに2012年7月17日の産経 新聞が一面トップで報じたように「明代に皇帝から琉球へ派遣された使 節」が残した「上奏分」に「尖閣諸島から琉球がはじまる」と書いてある ことが判明し、中国の主張が崩壊していることを突き止めた。

尖閣で領海侵犯した中国人漁師を民主党政権下で日本はさっさと釈放し た。日本は法治国家ではなかった。国際社会に恥を晒した。

この体たらくに怒髪天をついたいしゐ氏は、中国語でかかれた古い文献を 収集し、そこに書かれた中国語を読解したのだ。しかし骨董的な古文書は 高価である。それを自費で購入し、誰の支援も、国の推奨金もなくやり遂 げた。
 とりわけ明代の公文書「皇明実録」を読み解くと、尖閣は琉球に属し、 「明の領土ではない」と明記されているばかりか「台湾の付属島嶼でもな い」と書かれていた。
 清朝になると「琉球紀行は次第に詳しくなり、琉球人が水先案内をする 海域も明確化されてくる。それはなんと大陸のすぐ近くの馬祖列島からな のである」(47p)。
 つまり琉球の水先案内人(向導)がいないと「琉球へ出航さえできな い」のだから、尖閣諸島を領有している筈がない。
 
 本書ではほかにも膨大な尖閣史料と世界航海地図を読み解き、石平氏と 徹底的に解題したのが本書である。
 石平氏が言うように「中国人にとって歴史はニセモノの骨董品」であ り、嘘放送に左右されず、我が国は断固として固有領土を守り抜かなけれ ばならない。
 でなければ推薦の百田尚樹氏が言うように「尖閣を奪取されたら日本は おしまい」である。
           
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▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ▼READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1) アジア自由民主連帯協議会講演会報告をホームページを更 新し、つぎの報告をしております。
第29回講演会 ウイグルにおける人権弾圧最新情報
http://freeasia2011.org/japan/archives/5225
第28回講演会 南モンゴルにおける開発の実態
http://freeasia2011.org/japan/archives/5222
        (三浦小太郎)


(宮崎正弘のコメント)HPを拝読、とりわけイリハムさんのウィグルの 現状報告は衝撃的でした。こうした現状報告が広く読まれることを望みま す。読者のみなさんも、格さんにご協力下さい。



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(読者の声2)「中国ガン・台湾人医師の処方箋」(林 建良著)
 中国の本質を知る最高の解剖学とその処方箋が本書に掲載されていま す。皆様にその全貌をこれからご紹介していきます(その2)。

●台湾は中国の核心的利益ではなく核爆弾である

 中国が台湾の隣国である限り、政治的、経済的、環境的の影響はどうし ても避けられない。しかし今や台湾にある最大な武器は軍事でも経済でも なく、自由と民主主義なのである。台湾は守りから攻めの姿勢に転じ、積 極的に中国の民主化を促すことが安全保障につながるのであろう。
 中国人が台湾を中国の一部だと思っているからこそ、台湾はどの国より も中国人に影響力を持っている。中国が台湾を中国の一部であることを宣 伝すればするほど、台湾の影響力も強まる。影響力の増す台湾が本気に中 国の民主化運動に火をつければ、中国は分裂させられる可能性が大きい。 だから台湾は中国の核心的利益というよりは核爆弾と言ったほうがよさそ うだ。
 
●日本が協力すれば、台湾は完全な力を発揮できる

 しかし、今の台湾は単独で中国と対抗するほどの環境整備ができていな い。その一つの理由は国際的孤立感と、「中国を刺激するな」という国際 社会に蔓延している事なかれ主義である。
 台湾の力を完全に発揮させるため、アジアの大国である日本との連携は 不可欠なのだが、ほとんどの台湾人は、日本は中国を恐れているあまり、 台湾に政治的関心をまったく払っていないと考えている。
 実際、戦後以来、日本政府が台湾のことについて、政治的関与を避けて きたばかりだが、中国の言い分だけは唯々諾々に従っている。台湾を中国 の一部である中国の言い分を「理解して尊重」するのは一つの象徴である のだ。
 
こうした台湾を中国に押し付ける姿勢が台湾を萎縮させ、中国ガンの膨張 を増長させている。台湾人が馬英九の中国一辺倒の政策を放任しているの も、こうした孤立感から生まれた自爆自棄の心理によるのではなかろうか。

それでも台湾人は変わらず日本に熱い視線を注いでいる。3.11大震災で 台湾人が日本に対する無私な行動はそのまま、台湾人の日本に対する情の 深さと考えてよい。日本人は忘れているが、台湾は日本の宝のような隣国 なのだ。日本政府が台湾と政府間関係を持ち、一緒に中国問題を対処して いこうという姿勢があれば、台湾の持っている力も存分に発揮できるので あろう。

●日本版台湾関係法を制定し、台湾と政府間関係を持とう

ただ、日本が台湾と政府関係を持つには、まだ道は遠いかに見える。こ の関係に関する目途はついておらず、現在は大きな空白状態だ。これが日 本にとって大きなマイナスであることは間違いない。そこでこの問題を解 決するには、台湾関係法が必要だ。アメリカはそれがあるから、中国の邪 魔を撥ね退けられ、台湾との政府間交流ができる。
 https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%82%AC%E3%83%B3-%E6%9E%97-%E5%BB%BA%E8%89%AF/dp/4890633006/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1500086916&sr=8-4&keywords=%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%82%AC%E3%83%B3
                         (茂木弘道)


   
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日米韓連携を覆しかねない朝鮮半島情勢
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             櫻井よしこ

 「日米韓連携を覆しかねない朝鮮半島情勢 韓国が危うくなれば日本に 必ず負の影響」


 平和の内に夏休みを迎えている日本とは対照的に、朝鮮半島情勢が厳し い。南北双方の事情は日米韓の連携を根底から覆しかねない。その結果生 ずる新しい事態へ備えを急がなければ、日本は窮地に陥る。

7月4日と28日の2回、北朝鮮はミサイルを発射した。米国本土中枢部、た とえばワシントンに到達する飛距離1万キロメートルを超える大陸間弾道 ミサイル(ICBM)の完成に、彼らは急速に近づいている。

北朝鮮抑制に真剣に取り組まない中国に米国が苛立つ。危機感から韓国へ の戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を急ぐが、文在寅韓国大統 領の揺らぎも米国の苛立ちを加速させる。

北朝鮮が先月2度目のミサイル発射を深夜に決行した当日、実は文氏は THAAD配備を事実上遅らせることになる一般環境影響評価(アセスメ ント)の実施を発表していた。

米国は韓国に既に2基のTHAADを配備済みだ。別に4基を韓国に運び込 んだが、配備には至っていない。文氏はこの4基のみならず、配備済みの2 基も、排除するつもりで環境アセス実施を指示したのだ。

ところが同日深夜、金正恩氏がミサイルを発射すると、文氏は残る4基の 配備を急ぐとして、従来と逆の決断をした。文氏は遂にTHAAD配備を 認めたが、米韓同盟が長期的に強化されるか否かは定かではない。

有事の際の戦時作戦統制権を巡って米韓両国はいずれ韓国が統制権を持つ ことに合意しており、その路線に変化はない。文氏は6月29日のドナル ド・トランプ米大統領との首脳会談で同問題を取り上げ、韓国への統制権 「早期」返還を求め、トランプ大統領もこれを了承した。結果として THAAD配備を急ぐ間にも、ソウルに駐留する米軍の南後方への移動が 着実に進められている。

7月11日、米第8軍司令部はソウル中心部の竜山基地から南の平沢への移転 を完了した。第8軍司令部は朝鮮半島有事の際の米韓両軍の司令塔になる 組織だ。日本にたとえれば座間に駐屯するシアトルの第1軍団前方司令部 に相当する組織で、有事の際に全体の作戦を指揮する中枢部隊だ。日米韓 3国が北朝鮮や中国の脅威に対処しなければならないとき、その頭脳とし て機能するのが第8軍司令部だ。

朝鮮半島有事の際、韓国防衛には在日米軍基地からの応援が欠かせない。 在日米軍基地は日本の協力なしには機能しない。日米両国との良好な関係 なしには、韓国の自国防衛は困難だ。

片や日本は2年前の安保法制で米国軍やオーストラリア軍に後方支援を行 えるようになった。だが、韓国との安全保障上の協力体制はとても不十分 で、加えて日韓両国に信頼関係が確立されているとは言えない。

そのような中で文政権が戦時作戦統制権を米国から取り戻し、そのときに 有事が生じたら一体どうなるか。作戦の指揮権を手放した第8軍司令部が 韓国防衛の戦いを指揮することは、無論、ない。のみならず、米韓連合軍 司令部は恐らく解体に至るだろう。つまり、北朝鮮あるいはその背後の中 国を相手に、韓国は非常に難しい戦いを強いられることになる。

他方、日本は米国への後方支援は行うが、安全保障上の基本的協力関係も 形成されていない韓国軍を直接支援することはできない。その先にどんな 結果が韓国を待ち受けているのか、想像するだに気の毒だ。

文氏の作戦統制権の早期奪還計画は、北朝鮮への屈服とより強い中国の支 配を受けることにつながってしまうだろう。韓国が危うくなるとき、日本 は必ず負の影響を受ける。加計学園問題などにかまけるのではなく、じっ くり世界を見渡し、いかにして日本周辺に迫る危機を乗り越えるか、その ことをわが事として考える夏休みにしてほしい。
『週刊ダイヤモンド』 2017年8月12・19日合併号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1194


        
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文革40年目の沈黙
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  渡部 亮次郎

2006年5月16日は中国で数千万人を殺したと言われるあの文化大革命(文 革)の40周年記念日のはずだが、伊藤正産経新聞中国総局長によると、公 式な記念行事はなんら予定されていない、という(2006・5・13付け産経新聞)。

革命の父とは言いながら、毛沢東の犯した誤謬を記念することには、いく らなんでも抵抗があるだろう。しかし毛沢東思想は現在の中国の政治をが んじがらめに束縛している。「永遠に高く掲げ続けねばならない毛思想」 (胡錦濤国家主席が03年の毛生誕110周年で行った演説)だから、何かやる だろうと考えたくなるではないか。

中国共産党の文化大革命に関する公式コメントでは、<「わが党が犯した 最大の過ちである」と認識、謝罪した。毛沢東についても、「七分功、三 分過」という鄧小平の発言が公式見解のようだ。

一応国定教科書にも取り上げられるが、中国は現在も実質上の言論統制下 にあるため「四人組が共産党と毛沢東を利用した。」という記述にとど まった。>(ウイキペディア)

1966年5月16日、毛沢東から林彪に宛てた「5・16通知」で文化大革命は開 始された。日本で、昭和41年と言えば佐藤「反動」と中国が呼ぶ内閣が成 立して2年目。

佐藤総理の師匠たる吉田茂元総理の指示でもあっただろう、佐藤総理は台 湾に逃げた蒋介石政権を認め、中華人民共和国(昭和24年10月1日成立)を 認めようとはしなかった。

中国とは絶対呼ばず「中共」と言い続けた。その時、中国では成立後に展 開した「大躍進政策」の失敗から、革命を成就させたはずの毛沢東の権力 が衰え、劉少奇ら実権派が権力を握り始めていた。

日本と中国は国交が断絶してはいたが、1964(昭和39)年4月19日、北京で 結ばれた日中記者交換協定(68年に人数を8人から5人に減らした)に よって新聞・放送記者が北京に駐在していたので、文化大革命とか紅衛兵 (こうえいへい)とか造反有理といった断片的なニュースは伝えられた。

しかし、隣国とはいえ、国交の無い国のこと。韓国との正常化をやっと果 たしたばかりで、中国への一般国民の関心は低かった。専ら日本社会党が 往来し、天津甘栗の輸入利権を獲得しているという噂だった。

自民党では松村謙三、竹山祐太郎、古井喜実、田川誠一、川崎秀二といった 反主流派だけが活躍する「別世界」の感じだった。

<1971年7月のキッシンジャー大統領特別補佐官の中国訪問ほど、世界を 驚かせ、世界を変えた事件も少ない。それは、50年の朝鮮戦争勃発(ぼっ ぱつ)以来の米中関係を大きく転換させ、アジアの国際関係に根本的な変 更をもたらした>(北岡伸一元東大教授)。

<ニクソンはベトナムからの撤兵を進めるためにも中国との関係を調整 し,国際秩序の協力者にする必要があり,他方中国側も中ソ対立の状況の もとで対米関係の改善に応じるだろうとの見方をしていた。

米中接近は71年4月中国がアメリカ卓球チームを招いた「ピンポン外交」 とそれに続くニクソンの訪中希望の表明で盛り上がり,キッシンジャーと 周恩来総理との北京における秘密裡の会談をへて,7月にニクソンの訪中 計画が発表されるにいたり,世界にニクソン・ショックともいうべき衝撃 を与えた。>(小用悦子)

佐藤政権はこうした意向をニクソン政権から全く汲み取っていなかった。 アメリカ大使下田武三、牛場信彦氏らは○○○桟敷に置かれていた。キッシ ンジャー訪中のニュースを聞いて私は確か国会議事堂のどこかで立ち往生 した記憶がある。

これが佐藤政権にとって如何に大きな打撃となったか。国内では事件事故 も相次ぎ、遂に佐藤内閣は沖縄返還を花道に退陣を余儀なくされたので あった。

次いで登場した田中角栄総理が1972(昭和47)年9月29日、北京の人民大 会堂で共同声明に調印して、日中国交を再開したわけだが、その時同行し た我々記者団が目にしたものは、天安門広場にいまだ林立する「佐藤反動 内閣打倒」の立看板の数々だった。「街頭では絶対写真撮影をしてはいけ ません」の理由は或いはこれだったか。

毛沢東が田中総理、大平外相、二階堂官房長官を自宅に招いて引見したの は9月27日未明のこと。われわれ日本人記者団に知らされたのは明るく なってカラー写真数枚を配ってからであった。だから私が見た毛沢東はそ の6年後、天安門広場の記念館で眠っている姿だけである。

まだ、毛沢東の虎の威を借りる4人組は健在で、張春橋は上海で我々にご 馳走してくれて、握手をしてくれた。あれほどの柔らかい男の手を知らない。

4人組の中核だったから文革後、81年の裁判で断罪されたが、文革の真犯 人は毛沢東そのものではないか。だから、胡主席としても沈黙を守るしか なかろう。

いつでも考えるのだが、あのまま、毛沢東が生き続けたら今日の中国は絶 対にありえない。もちろん貧富の差、地域の差も起こらない、敗戦直後の 日本のような貧しい状態が続いたことであろう。帰国直後に私は「あと50 年はかかる」とどこかに書いた。

それが今日、早くも潜在的GDPは3200億ドル、 とうにイギリス、フラ ンスを抜いて米日独につぐ「経済大国」になっている(英誌『エコノミス ト』06年4月29日号)と発展し続けているのは、鄧小平の「改革・開放路 線」の採用が理由に他ならない。

しかし改革開放はいわゆるブルジョワという文革のきっけとなった走資派 を「生産」し続けるものであり、文革の対象となった「原因」を息もつか ずに作り続ける「矛盾」を犯していることに他ならない。

文革の死者は2000万人、被害者1億人、経済的損失約5000万元といわれて いるが「社会秩序の崩壊、風紀の混乱、人間関係の破壊など、文革の傷痕 はいまなお癒えてはいない」(岩波 現代中国事典 辻康吾)

しかし、「革命中国の歴史は文革に限らず権力闘争と民衆抑圧の連続であ る。それを生む要因は非民主的な政治体制だ。中国には自らの歴史に学 び、政治改革を進めるよう望みたい」(産経新聞2005年5月12日「主張」) とは言ってみても、それをやれば共産党は消滅するということだ。

だから民主化はやるはずが無い。政治的矛盾は革命によってしか解決され ない。反革命の危険性を常に抱える結果となっている。だから法輪功など 少しでも「群れる」者を敵視するわけだ。2006.05.13



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話 の 耳 袋
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◆◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2017年8月20日◇◆◇◆◇

▼韓国映像/韓国ご自慢の自走砲「K9」射撃訓練中に火災、2名死亡5名負傷
[cid:269d383c-c10c-4a77-926a-edb59e621df6]
写真は射撃訓練中のK9/博訊より、8/18午後3時頃、韓国北部の江原道鉄原郡の陸軍射撃場で訓練中のK9内部で火災が発生し、兵士2名死亡5名が負傷した。K9は故障が多く、装備不良、装薬不良などが考えられる。
http://news.boxun.com/news/gb/intl/2017/08/201708191224.shtml#.WZhHOT5JaUk

以下はK9事故で2名死亡を伝える韓国SBSニュース、2012年より2016年の間にK9は1708回も故障をしていると言う。インドやフィンランドにも輸出しているが、中印国境で使い物になるのだろうか?そう言えば、2010年の北朝鮮による延坪島砲撃の際にも、反撃で使用された6門のK9のうち3門が使えなかった。
https://youtu.be/D3EUoEHLzYs

敵兵器よりも自国の兵器が怖いのではお話にならない。

では、今週号をお楽しみください。
http://ameblo.jp/unarigoe/entry-12303001428.html
誕生日の音楽映像(ヨーゼフ・シュトラウス、作曲家)
http://ameblo.jp/unarigoe/entry-12302927643.html
2017/8/20 唸声





 ◎側近バノン氏を事実上解任=保守強硬派、選挙勝利の立役者―トランプ 米政権に打撃

【ワシントン時事】サンダース米大統領報道官は18日、スティーブ・バノ ン大統領首席戦略官・上級顧問が同日付で辞任すると発表した。

 バノン氏は昨年の大統領選で選対本部最高責任者としてトランプ大統 領を勝利に導いた立役者で、側近中の側近だった。保守強硬派の政策を主 導した「黒幕」と目されてきたが、政権で内紛も絶えず、事実上の解任と みられる。

 トランプ政権では2月に国家安全保障担当大統領補佐官だったフリン氏 がロシア疑惑に絡み辞任したほか、7月にはスパイサー大統領報道官、プ リーバス大統領首席補佐官、スカラムチ広報部長が相次いで職を離れた。 政権発足から7カ月となるが、ホワイトハウス高官人事の混乱が続き、支 持率が低迷するトランプ大統領への打撃は避けられない。

 サンダース報道官は声明で「ケリー首席補佐官とバノン氏は、本日を もってバノン氏の最終日とすることで互いに合意した」と述べた。プリー バス氏の後任として7月末に就任したケリー氏は、混乱するホワイトハウ スの立て直しを図っており、ワシントン・ポスト紙によれば、バノン氏解 任はケリー氏が決定した。

 保守系メディア「ブライトバート」を運営していたバノン氏は昨年8 月、トランプ氏の選対本部に入り、民主党のクリントン候補に対して世論 調査で終始不利と見られたトランプ氏の勝利に貢献。政権発足当初から首 席戦略官・上級顧問を務めてきた。首席戦略官はトランプ政権独自の役職 で、後任が任命されるかどうかは分からない。

 バノン氏は、イスラム圏一部諸国から米国への入国禁止や地球温暖化防 止に向けたパリ協定からの離脱といった政策を主導したとされる。ホワイ トハウス内では大統領の長女イバンカ補佐官とクシュナー上級顧問夫妻ら 中道派との対立がたびたび伝えられた。今週の米メディアとのインタ ビューでは、北朝鮮問題に「軍事解決はない」と政権の立場とは違う見解 を示したり、政権内で対立する勢力と闘うと宣言したりしていた。 
時事通信8/19(土) 2:40配信



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読 者 の 声       
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 1)アメリカは何処に行くのか?:前田正晶

トランプ大統領は遂にと言うか何というのか知らないが、最も彼に対する 影響力が強いと報じられてきた首席戦略補佐官(物々しい役職名だが、英 語では素っ気なく”Chief strategist”のようだ)ステイーヴン・バノン (Stephen K. Bannon)を解任した。この度の白人至上主義問題発生後の トランプ大統領の危うい発言の揺らぎの陰にバノン補佐官の影響があった と報じられていた。

私はアメリカとその文化に直接に接してそれに慣れ親しめるようになって から、何時何処に行っても常に国旗が掲揚され、室内にも置かれているの は、単に愛国心の発露だけではなく、バラバラの階層というか階級、貧富 と教育その他による格差による差別、人種、言語等々を何としても統一せ んが為の有効な手段とされているのだろうと考えていた。少なくとも、オ バマ政権時代まではUnited States of Americaの統一というか統一感はそ れなりに堅持されてきたと思う。

そこに「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」を掲げたトラ ンプ候補がトランプ大統領になってからは、私にもある程度は理解できる イスラム教系やメキシコ島の南米からの不法移民を排除する政策が打ち出 された。その辺りから、辛うじて維持できていた統一感が崩れて行きかね ない傾向が見えてきた。

私は白人であるトランプ大統領が「もう後何年か先には、白人が少数民族 になるだろう」アメリカにある程度以上の危機感を抱いていたとしても、 不思議はないのかも知れないと思って見ていた。

私が23年前までの1年の30%以上を過ごしてきたアメリカには確かに諸々 の人種が共存していたし、格差も、不平等も、人種差別も厳然として存在 していた。だが、それなりにアメリカという国には何らかの行事の前には 全員が起立して声高らかに”Osay can you see, by the dawn’s early light 〜”と国歌を斉唱する羨ましいような一体感があった。

だが、2009年と12年に訪れてみたカリフォルニア州では、あらゆる場所に 現れる韓国系アメリカ人と韓国人が余りにも増えていたのは、予測してい たとはいえ驚かされたし、ヒスパニックが嬉々として韓国人に雇われてい る現象にも目を見張らされた。オバマ大統領が何も積極的な手を打たな かった政策が「アメリカを理想の場所」から「行けば何となる国」に急速 に変えてしまったと感じざるを得なかった。

トランプ大統領が就任してから何ヶ月経ったろうか。アメリカにオバマ政 権の頃よりも何か目覚ましく改善されたか良くなったことがどれほどあっ ただろうか。世界の情勢を改善することにトランプ大統領が何らかの形で 貢献しただろうか。「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」 のスローガンで目指したところは悪いとは言わないが、現時点では何ら良 い結果を生み出していない。

NAFTAを再交渉することは「アメリカファースト」の一つの表れだろう が、トランプ様は自国の産業界と製造業の所謂「国際競争力不足」とその 原因が何処にあるかを全く無視されているのは危険以上に危ういのであ る。何度も指摘してきたが、「我が国と中国がアメリカの貿易赤字の原因 であって怪しからんから懲罰するのだ」という主張も、極言すれば「彼の 無知と国際市場への理解度不足が言わせている」のだと繰り返して指摘し たい。

DPRK対策にしても、まさかそれをご存じでないとは思いたくないが「金正 恩は自分よりも遅く国家の指導者の地位に就いた習近平と少なくとも対等 かそれ以上であると確信している」と報じられていることが示すように、 金正恩はトランプ大統領が如何にも自分を格下の小国の指導者の如くに見 下したことを言い続けのが、彼の誇りを傷つけられたと怒っているとはお 考えにはなっていないだろうと思うのだ。

私はトランプ大統領が「今日までに恰も思い付きだけから、その時々に勝 手なことを言いだして、ここまで国内外の情勢を混乱させ、世界中を不安 に陥れてしまったこと」を何処まで認識しておられるのかが不安なのであ る。オバマ政権当時に「世界の警察官」の職と地位を捨てたのだが、トラ ンプ大統領は無意識にその座に戻ろうとするかの如き言動を続けたのだと 見ている。それが「アメリカファースト」ではないのか。

トランプ大統領に残された道は「一刻も早くTwitterでの品位に書けた語 法での見境なき発言を止めて、先ずはアメリカ国内の状態を就任前の安定 度に戻す努力をすることではないのだろうか。敢えて言うが、製造業を知 らない人が世界でも嘗ては最強の物造りの国だったアメリカを「再び偉大 にする」策は輸入制限くらいしか思いつかないだろう。

大統領と雖も周囲にいるか在野か知らないが、専門的知識と経験を豊富に 持つ人たちの助言と忠告を謙虚に聞くべきだろう、仮令それがお好みでは なくても。トランプ大統領は専門的な経験と知識を持つ優れた人たちがあ れほど多いアメリカの大統領になる為には、”homework”が不十分だったと 断じたい。


2)単語を記憶させる英語教育の成果か:前田正晶

私は以前から「カタカナで表す野球用語はおかしなカタカナ語の宝庫であ る」と皮肉を言っていた。野球用語は戦時中には敵性語として英語のカタ カナ表記が禁じられていたが、今やほとんどの用語は英語とほとんど何ら 関係がないカタカナ語になってしまっている。

先週辺りから不順な天候に外出を禁じられて?家に籠もっているので、甲 子園の野球中継も見ている。そこで、アナウンサーも解説者も挙って使い まくる好ましいとは思えないカタカナ語も聞いている次第だ。そこで、こ の際、あらためて野球用語を考えてみようと思い立ったのだ。

特に頻繁に聞こえてくるのが「ストレート」である。これは、その昔は 「直球」乃至は「速球」と呼ばれていた真っ直ぐな投球のことだ。これを 曲げて「ストレート」と解説中に言い始めたのは間違っていたらご免なさ いで、中畑清だと思い込んでいる。

この語源は恐らく“straight”という単語が「直線の、直進する、曲がって いない」を意味するので、英単語の知識が豊富なことを見せたくて使い始 めたと善意で解釈することにした。アメリカでの野球用語は“fast ballだ が、ストレート・ボールという表現は聞いたことはない。因みに、何事も 大雑把なアメリカでは変化球全て“breaking ball”で括ってしまう。これ は心臓系の病を全て“heart attack”と総称するのにも似ている。「心筋梗 塞」には“myocardial infarction”という難しい名称があり、救急隊では “AMI”の略語がある。

次に気になるのが、何も甲子園野球だけに限ったことではないが、「イン コース」だの「アウトコース」だのと言うのは、如何に英単語の意味を正 しく理解していないかを思いっきり表している。学校教育の至らなさである。

理屈を言えば“in”とは前置詞で「〜の中に」と位置を示す単語である。打 者に近い内側に寄った球筋を示すためには全く不適当な単語である。英語 にはこれと似た表現を聞くことはないが、“high on inside”のような言い 方を聞くことがある。「内角高め」だ。

「コース」も不思議である。これは名詞で「ある方向への進行または推 移」か「方向または進路」とジーニアス英和には出ている。これと「イ ン」または「アウト」と組み合わせた知恵は素晴らしいが、英語をどう学 べばこういう発想になるかと思う時、理解に苦しむのだ。

以上の他にカタカナ語は多々あるが、敬遠の四球(intentional walk)、 牽制球(pick-off throw (attempt)、サヨナラホームラン(walk-offhome run)、前進守備(draw-in infield)、バックホーム(throw to the plate)等をこのように和訳した知恵は皮肉でも何でもなく、先人は偉い と思うのだ。

畏メル友・O氏は<ええーつ、という感じがします。逆に言えば、「上手 く訳したものだ」という気持ちにもなりますね。>との感想を寄せられ た。私も同感である。兎に角、唸らせられるほど上手い訳というか、意訳 だろう。

上記以外では「エンタイトルド・ツーベース」というのが凄いと思う。こ れの元の英語は“ground rule double”だから、これを先ず日本の感覚 で"entitled two base(hit)"という英語にして、カタカナ語の「エンタイ トルド・ツーベース(略してエンツー)」にしたと解釈している。何度か 述べてきたが、私は"entitle"等という堅苦しい単語を使って話した記憶 がないほど所謂「難しい単語」をこのように使った英語力に正直なところ 感心している。

これは決して皮肉っているのではなく、それだけ「単語の知識」のみを与 える英語教育の成果がこういう形で表れたのだと思っている。後難を恐れ ずに言えば、こういう形でしか結果が現れないような教育をしてきたと考 えている。

余談の部類だが、私の大好きなカタカナ語の悪影響を示す挿話にこういう のがある。それは試合を決めるホームランを打った元MLBのアフリカ系の 選手がヒーロー・インタビュー(これも純粋なカタカナ語)で「ホームラ ンを打った球は何でした」と訊かれた。球団の通訳は躊躇うことなく “What kind of ball did you hit homerun?”と訳したのだった。

そこで彼は皮肉な微笑を浮かべて「あれは確か野球のボールでフットボー ルではなかった」と答えたのだった。この話はロバート・ホワイティング という人がその著書に載せたので私は当時書いていたコラムではそのこと を断って書くしかなかったのが残念だった。

投球は今では一般的に「球」と言われているが、英語では"pitch" か"delivery"なのだ。私はこれを最初は「投球」と訳し、後に「球」(タ マ)に短縮したのだと思っている。だから、通訳さんは“ball”にしたのだ ろう。

野球用語は言い出せば切りがないほど全部が巧みに意訳されたカタカナ語 と言えるだろうと思う。しかし、「ストライク」と「ボール」は意訳しよ うがなかったようで、戦時中は「よし」と「駄目」(または悪球)だった かと記憶している。


 2)渋谷の駅ビル「マークシティ」の中に、ツバメグリルといふ老舗の レストランがありますが、ここのメニューには、「ハンブルグ」と書いて あります。水の味もおいしいし、勿論ハンブルグも仲々の味です。

この料理は、ドイツで第一次大戦中、食料が乏しくなったので、挽肉にパ ンなどを入れて増量したものがその発祥だと、どこかで読みました。

動物の死骸についても、私も同じやうな感慨を持ってゐます。私の住んで ゐるのは、URといふ名の団地ですが、何匹かの野良猫と親しくなり、真夜 中に帰宅すると、餌をねだりに近寄ってきます。
しかし、1年も2年も経つうちに、顔を見せなくなる猫がゐるので、「あ あ、多分、どこかで死んでゐるのかもしれないな」と思ひます。

しかし、団地のどこかの縁の下でもあるのかどうか、不思議な猫用の墓場 があるのかもしれません。雀やアトリなどの鳥についても同様で、空の彼 方に吸ひ込まれていったのかと考へたくなるやうに、死骸は見たことが
ありません。まあ、このことは、「見えない世界に行ってしまったんだ な」と深追ひしない方が、彼等にとってもいいのかもしれません。それら の生き物は、私の心の、記憶の中でのみ、生き続けていくのです。
(北村維康)




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身 辺 雑 記
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20日野東京湾岸はまたまた曇天。


天気予報ほど当たらぬものはない。昔、参議院議長をしていた河野謙三さ んは 宴会で刺身を食べるとき、つまみ上げて「気象庁!」と言った。中 毒など に当たらぬように!というわけだ。現に予報では19日の午後3時か らは雨 とされているが、隣の中学校の校庭では大勢の父兄がテニスの試 合を参観 している。予報官にならなくて良かった。こんなに外れたら首 をくくった ろう。

19日午前10時過ぎ、東京湾岸では実に久しぶりに太陽に照らされた。人類 は太陽で生かされていることを実感させられたしばしの時でした。

左の薬指に怪我をされた前田正晶さん、頑張って御投稿下さいました。御 礼申し上げます。

猿江公園をゆっくり散歩した。今時の公園は花が無くさびしい。セミ の 声で煩いが、1978年、日中平和友好条約締結交渉で滞在した北京市内の迎 賓館周 辺のセミの煩ささこそは世界一だ。毛沢東は雀が煩いと退治させ た暴君だっ たが、セミの鳴いている昼間は眠っていたからセミは助かった。

1978年訪中した田中角栄首相と会ったのも真夜中。同行した我々は翌朝配 られた写真で初めて知った。それにしてもすぐさまカラー写真を製作する システムを持っている共産主義体制。独裁制の優れたとこだなあと感心し たことを思い出す。独裁は広報体制に優れてなきゃいけない。人民を目く らますには須らく手早くなければいけないのだ。

その6年後、今度は外務大臣秘書官という特別国家公務員として訪中した わけだった。お蔭でその後世界中に出かけたが、アフリカだけは行ってな い。予防注射で風土病を発症してしまったからである。

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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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