政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4435号  2017・8・5(土)

2017/08/05

  
  
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わたなべりやうじらうのメイ ルマガジン「頂門の一針」4435号
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           2017(平成29)年8月5日(土)



          歴史を通じて天皇は日本の統治者:加瀬英明

       安倍再起動内閣が「改憲なし解散」に舵:杉浦正章

               北戴河会議、2日からか:宮崎正弘                
                            
                        話 の 福 袋
                           読 者 の 声
                           身 辺 雑 記


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第4435号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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歴史を通じて天皇は日本の統治者
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          加瀬 英明

 天皇は日本の統治者であられる。

そう言うと、今日の多くの日本国民が「あなたは日本国憲法を知らないの か。憲法は国民が日本の主権者だと、規定している。国民が日本の統治者 だ」といって、反論するはずだ。

だが、統は「統(す)べる」「ばらばらなものを1つにまとめる」ことであ り、治は「治(おさ)まる」ことを意味する。

もし、日本に天皇がおいでにならなかったとしたら、日本は1つに纏まる ことがなく、治まることがないだろう。お隣の韓国のような不安定な国に なる。

たしかに、現行の日本国憲法では、国民が国家の主権者であって、天皇の 地位は「国民の総意に基く」と定められており、国民が天皇の上にある。

だが、日本では歴史を通じて、どの時代をとっても、国民が天皇を戴(い ただ)いてきた。日本国憲法は天皇の地位を国民の下に置いているが、日 本にそぐわない。

もちろん、天皇は日本の政治の統治者ではない。天皇は日本の歴史を通じ て、精神的な統治者であられてきた。

しかし、政治が安定するためには、国民の精神が1つに纏っていること が、前提となる。

6月に『天皇の退位等に関する皇室典範特例法』が国会で成立したが、今 日の日本には、2人の天皇が存在している。1人が現行憲法のもとの天皇 であり、もうお1人が日本の歴史のうえでの天皇でいらっしゃる。

2000年の日本の歴史の重さと較べたら、敗戦と外国軍による占領という異 常な事態のもとで強要された、日本国憲法は軽い。現行憲法は「日本国憲 法」と呼ばれているものの、とても「日本国」の名に価しない。

6月に国会で可決されて成立した『皇室典範特例法』は、日本国憲法のも との天皇を対象としている。

私はこの特例法について、不満がある。1つは「天皇の退位等に関する」 といって、「退位」という言葉が用いられていることだ。なぜ、「譲位」 としなかったのか。

退位は100年前のロシア革命によって、ニコライ皇帝が退位を強いられ て、ロシアのロマノフ王朝が滅びたとか、第1次世界大戦に敗れたドイツ のウィルヘルム皇帝が退位したことによって、ドイツが共和国に変わった ように、皇位が皇嗣(こうし)(嗣は世継ぎ)によって継がれない場合に、 しばしば用いられてきた。

特例法が譲位後の天皇の称号を「上皇」と定めているのに異議はないが、 皇后をこれまで日本語になかった新語を造って、「上皇后」とお呼びする というのに、目を疑った。なぜ、「皇太后」とお呼びしないのか。

皇室は古い、長い伝統から力をえてきた。それまで存在しなかった新語を 造るたびに、皇室の力が弱められることになる。

選挙によって選ばれる国会は、一過性のものでしかない。天皇の譲位をは じめとする、天皇家のありかたは、国会ではなく、天皇家にお任せするべ きだ。皇室典範を天皇家の家法として、憲法と対等なものとするべきだと 思う。

陛下は昨年8月のお言葉の冒頭で、天皇のもっとも重要な役割として、宮 中祭祀をあげられた。新しい憲法では、天皇が「祈る存在」であること を、明記してほしい。

古来から日本は、祈る国家であってきた。日本を無神論の国家としてはな らない。




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安倍再起動内閣が「改憲なし解散」に舵
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              杉浦 正章

年内もあり得る情勢 岸田と連合、石破は孤立
 
改造人事から見た首相・安倍晋三の政局運営方針は来年末の任期満了選挙 から「改憲なし解散」に大きく舵を切ったことだろう。今年中の解散か遅 くても来年夏の「6月解散7月選挙」へと動きそうな雲行きだ。

いまだに「解散は来年末」などと公言しているコメンテーターがいるが、 信用しない方がいい。党内的には岸田文男を政調会長に据えてより強固な 執行部体制を整えたが、野田聖子を閣内に取り込み石破茂を完全に孤立化 させる形となった。

岸田は「ポスト安倍」レースのトップを走る勢いとなり、来年9月の総裁 選は安倍・岸田連合対石破の構図が強まり、石破の芽は極めて困難なっ た。この内閣を命名すれば「安倍再起動内閣」だろう。パソコンも使いす ぎると動きが遅くなるが、再起動で元のスピードを取り戻すのだ。

安倍は改造後の記者会見で憲法改正について「スケジュールありきではな い。高村さんが『党に任せて』と言うとおりだ」と述べて、改正案を秋の 臨時国会に提出する方針を転換させた。

この最大の理由はハト派の岸田が「9条改正は直ちに必要ない」と発言す るなど消極的であり、政調会長に据える以上その主張に妥協せざるを得な くなったと言える。力の構図を「安倍一強」路線から「安倍岸田連合」に よる協調路線へと転換せざるを得なくなったことを意味する。

当初岸田は、朝日新聞の「岸田外相留任」という7月21日の大誤報を多く のメディアが追随、留任かとみられた。しかし政調会長への流れは7月初 旬のブリュッセルにおける安倍・岸田会談で決まっていた。

岸田は「どのような立場になっても安倍政権を支える」と言明、安倍は 「どんなポストでも選んでください」と述べ、この時点で外相以外のポスト の流れが出た。

朝日は7月20日の会談で岸田が「外相を外してほしい」と安倍に要請した のに、この会談を誤解して「留任」と打ってしまったのだ。3日の朝日は 稲田朋美の防衛相辞任で痛手を負ったことを理由に安倍が方針を変えたな どと書いているが、とんちんかんな言い訳に過ぎない。

岸田の戦略は「待ち」に徹する方向に固まった。本人は来年9月の総裁選 でも安倍に協力し、4年間待つくらいの気持ちであるようだ。岸田にして みれば安倍に挑戦してリスクを背負うより、恩を売って安倍の支持を得た 方がよいとの判断だろう。

基本的に“熟柿作戦”だ。安倍、岸田、石破の3人が立候補すれば、安倍と 岸田が食い合いになり、石破に漁夫の利を占めさせる可能性があった。

しかし、岸田の指南役の古賀誠は、安倍が1年しか保たないと踏んでいる フシがあり、その立場から「首相の人事には全てイエスとこたえる方がい い」と入れ知恵しているようだ。権謀術数の権化のような顔をした古賀ら しい発想だが、ドロドロとした思惑が水面下では渦巻いているのである。 岸田は4年半の外相の重任を解かれ、政調会長として地方行脚などで支持 勢力を拡大して、将来に備えることが出来る。

党内で反安倍色を強めてきた石破は入閣しなかった。今回の安倍の人事で 一番際立っていたのは石破とともに反安倍で騒いでいた野田を閣内に取り 込んで石破を孤立させたことだ。

朝日によるとこの人事について石破は「受けるとは思わなかった」と漏ら していたというが、切り崩された無念さが伝わってくる。石破派からは3 人入閣したがいずれも石破への相談もなく一本釣りの形であり、領袖とし ての面目も失った。石破は「首相は俺の手足を縛ろうとしている」と漏ら したと言うが、厳しい立場を自認している。

一方、もともと安倍と野田は同期会で「私のこと嫌い」と野田が尋ね、安 倍が「全然」と答えるような仲であり、「晋ちゃん」「聖子ちゃん」と呼 び合っていたのを石破は知らない。

しかし、野田は閣議後記者団に「来年の総裁選挙には必ず出る」と息巻い ている。「総裁選候補者全てが政策を戦わせ、国民とつながる場面であ り、よい習慣だ」と発言。まるで佐藤3選阻止に閣僚として挑んだ外相三 木武夫のようなことになりかねないが、安倍は獅子身中に虫を抱えたこと になろう。

佐藤は三木出馬に対して「不明の至りであった」と述べたものだが、入閣 冒頭からこんな発言をするようでは、首相をなめている。三木より悪い。 果たして安倍が野田を懐柔できるかどうかがポイントだ。

意外な人事は河野太郎の起用だが、ワシントンのジョージタウン大学を卒 業した国際派であり、今回の改造では期待できる。一匹狼の異端児が外相 というポストで成長するかどうかが見物だ。憲法や原発で安倍の方針と真 逆の発言をしていたが、閣僚になったら発言を控えるだろう。既に安倍内 閣で、内閣府特命担当大臣を務めており、問題発言はない。

今回の改造人事は安倍が捲土重来、乾坤一擲を賭したもので、これで失敗 したらどうしようもなかったが、大成功の部類だろう。支持率が焦点だ が、これは新聞によってまちまちの結果が出そうである。総じて上向きの 傾向が出れば、早期解散へとつながりうる。

少なくとも下落傾向にはよほどのことがない限り歯止めがかかるだろう。 安倍が述べる「仕事人内閣」の気迫は国民にも伝わるはずだ。折から北朝 鮮をめぐる極東情勢は一発触発の危機とも言え、野党のカケだのモリだの の追及などにかかわずらっている暇などない。臨時国会などは当面開く必 要ない。断末魔のような民進の体たらくなら、293議席維持は無理でも260 から70議席はいくだろう。それでも、3選へと動く。


        
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北戴河会議、2日からか
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)8月4日(金曜日)弐
         通算第5383号 
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北戴河会議、2日から開始されている模様
 長老の意見は聞き置く姿勢。習近平の独奏会か
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 中国共産党恒例の夏のトップ会議「北戴河」会議が8月2日から開始さ れた模様だ。テレビ画面からトップたちの動静を伝える報道が消えたからだ。

秦皇島は先月来、異様な警備体制に入っており、緊張感が漂っている。

トップ会談は山側の豪華ホテルか、ヴィラッジに分宿したかたちで、印刷 された議案書はなく、全てが口頭で行われる。

海水浴場に特別のゾーンが設定され、SPを思われる屈強な男達が海岸の 警備を始めると、ほぼ会議終了、あとはリゾートでのんびりという風情に なる。

うるさ型の江沢民、宋平らは欠席と見られ、李鵬、朱容基、温家宝らは出 席している様子だが、饒舌の曽慶紅、胡錦涛のふたりが発言するだろうと 観測されている。

しかし、北京通によれば、

「直前の孫政才失脚と内蒙古での軍事演習を見せつけたことによって、も はや習近平批判がおこることは考えにくい。おそらくこの場で、第19回の 人事を提示し、それとなく長老を根回しして合意を得るのではないか」
 と、ほぼ「習近平の独奏を聴く会」になるとの見立てだ。

トップセブンのうち習近平、李克強は確実に残留するが、王岐山が定年で 去るか、慣行をやぶって残るかがひとつの焦点。

残る議題のうち、愈正声、張徳江、劉雲山、張高麗の引退は決まってお り、空席を栗戦書、王こ寧、王洋、胡春華が埋めるだろうというのが一般 的予測だが、習近平はトップセブンの員数に拘っておらず、五人の常務委 員体制に変革の可能性もある。

党大会そのものの日程はまだ公表されていない。

       
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1609回】        
――「我邦人所占居。旭旗相映以祝秋皇靈祭。亦足以觀我國之光矣」(股野1)
股野琢『葦杭游記』(発行所不明 明治42年)

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股野琢は天保9(1839)年の播磨国龍野藩生まれ。藍田とも邀日楼主人と も号す。大阪、江戸に遊学し、明治4(1871)年に教部省出仕(宣教 掛)。後に太政官に入り内閣記録局長を務め、さらに宮内省に転じ書記 官、文事秘書官、帝室博物館総長兼内大臣秘書官長、宮内顧問などを歴 任。大正10(1921)年没。

  全文が漢文で綴られた『葦杭游記』の表紙を開くと先ず目に飛び込む のが伊藤博文の筆になる墨痕鮮やかな「遒健」の2文字。「明治巳酉一 月」と記されているから明治42(1909)年1月の揮毫。つまり初代韓国統 監時代(1906年3月〜09年6月)ということになる。その経歴から判断し て、股野が宮内顧問当時か。以下、漢文を読み下しておく。

 股野は「明治四十一年九月。暇を乞いて、將に清韓に游ばんとし(中 略)、諸友に別れを告げんとした」。新橋を発ち、須磨、広島を経て馬関 で乗船し、「二十三日の暁、釜山に入る」。折しも「秋季皇靈祭」であ り、街には「旭旗(にっしょうき)は相(とも)に映え」、「亦た以て我 國の光(かかやき)を觀るに足らん矣」

  京城、平壌を経て29日には「韓清の疆(さかい)」たる新義州へ。市 街在住の「邦人は二千戸」。これに対し「清人三萬」。「概ね戰後の經營 に係ると云う。盛んと謂う可き矣」。1戸を5,6人家族と見積もると、 「二千戸」は1万人から1万2千人。清国人が圧倒する。

  やがて満州に足を踏み入れ10月1日には炭鉱で有名な本渓湖へ。駅の 「左側に大倉組の採炭場有り。炭層は頗る饒かなるも、但し搬運に便なら ずして、其の業、未だ盛んならざると云ふ」。さらに奉天を目指すが、目 の前に広がる原野の「廣濶」さに驚く。
 
奉天在住の邦人は「800餘戸。3200餘口。別に軍團1300餘人有り。清人は 5萬5000餘戸。17,8萬口」。依然として満州第一の都市ではあるが、 「街路は汚壞し、奇臭は鼻を衝く。飛塵は面(おも)を打ち、厭う可き也」

漢文で全文を綴る位だから、当時の高級官僚の常で股野は自らの漢学に相 当の自信を持っていたに違いない。だが、悲しいことに、それは書物の上 のバーチャルなものでしかなかった。であればこそ、汚なすぎる街に充満 する「奇臭」には閉口し、顔面を叩く「飛塵」には顔を顰めたであろう。 こんなはずではなかった、と。

「4日午前10時、旅順に抵り、大和館に投ず」。早速、場所を駆って日露 戦場へ。「當時の戰况、壮烈の状(すがた)は人をして栗然とせしむ」。 やがて最激戦地の鷄冠山へ。現場を目にしてロシア軍の「其の防守の嚴、 方畧の密、稱して難航不落と爲す」

 いまから7,8年前、ハルピンから奉天(瀋陽)を経て営口に至り、旅 順では鷄冠山に登ったが、堡塁の壁に残る無数の弾痕に手を触れただけで も、日露戦争の死地に勇躍として赴いた先人の思いが伝わって来たものだ。

すでに戦争から1世紀余を経ても、その戦いの凄まじさ、兵士たちのひた むきさが伝わって来た。であればこそ、戦争から何年も経ていないのだか ら、股野の鼻を血腥い風が衝いたとしても不思議ではない。

 次いで大連港へ。新市街は「頗る壮麗を覺え、邦人の建設、尠なからず と云う」。壮大で完備した港湾施設は「是れ皆、露人の創設する所にし て、東洋第一の良港と稱す」

 その後、営口、錦州、天津を経て7日の「夜7時、北京に入り扶桑館に 投ず」。郊外を歩くが、悪路続きで車は揺れに揺れ、生きた心地がしな い。やっとのことで清朝皇帝が好んだと伝えられる湯山離宮に到着する が、「今は則ち狐狸の?窟と爲る。都を距てること太だ遠からざるも、棄 てられて顧みざるは惜しい哉」

 市内の名刹を訪ねる。「一門を過ぎ、一堂に上る毎に、僧徒は錢を覓 (もと)める。煩冗(わずら)わしく厭う可し。佛體(ぶつぞう)は怪異 にして觀るに足らず」。いやはや。《QED》
        
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▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖 制裁で瓦解する中国』(徳間書店)ですが、このシリーズで付けるタイト ルはいつも「はしゃぎすぎ」ですね。

しかし2人の対談内容は実にまともです。冷戦が終わって30年にもなるの に、中露は米国を憎んでいるうえに、北のミサイルは自分の方には飛んで こないと大前提しているから、北の対米挑発を心地良く眺めているという 指摘はナルホドです。

 なぜ朴槿恵政権が簡単に倒壊したのか。大いに疑問だったが、その謎 が、この本を読んで解けた。

それが文在寅政権の従北戦略に直結している構図がよく理解できた。
日本の野党、マスゴミがいま、安倍政権に難癖ばかり付けている底意も、 この対談を読むと自然に分かってくる。みんなにお勧めしたくなる本で す。(SI生)


(宮崎正弘のコメント)ええ、タイトルは出版社が決めますので。



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(読者の声2)貴誌前号「ロシアはデンマークの目の前、ポーランドとの 間に飛び地カリニングラードを抱えるが、ここにイスカンダルミサイル (射程500キロ)を配備した。このためNATOはバルト3国に4200名の 部隊を、ポーランドに4000名の部隊を送り、緊張を和らげようとしている」
とあります。

カリニングラードは旧東プロイセンの半分、ポーランドとリトアニアの間 にあります。(SA生)



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(読者の声3)貴誌に出るコメントの加藤清隆さま、大田区、H.T様を拝 読して、この度の安倍総理の人事に懸念する声があるだけに、加藤さんの ご解説がもっともだと思いますし、大田区H.T様の声、痛快。

宮崎先生のメルマガ読者が、今現在3万になろうかとしていますが、読者 の方々が、FBに転載して拡散している事をみると、登録数のメルマガ読 者数をはるかに超えているわけで、その方達に、加藤清隆様、大田区HTさ んの声が、届くことが嬉しい。(FF子、小平)



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(読者の声4)貴誌5382号、読者の声(3) 共産党「無能」と中国の AIについてのHT生さんの投稿についてですが、私は全く違う印象を受 けています。
 (1)AIが既に、ホモサピエンスの普通人の判断力と同等以上の判断 力を獲得してきた。近い将来に普通人の判断力を超える(=超人)であろ う。 
(2)「テンセント」社でこのAIの判断力のプログラミングを組み立て たAIエンジニアは「国家反逆罪」になるかも知れぬが、命懸けで、この プログラムを作成した。
 いずれにしても日本として笑っている場合ではなく、「AI恐るべし、 そして中国のAI技術 恐るべし!」というのが小生の印象です。
   (KI生、尼崎市)


(宮崎正弘のコメント)すでに2045年にAIが人間を超えるという「シ ン ギュラリティの恐怖」が語られています。AI搭載の軍事ロボットは、米 国と中国が開発競争の最中、もちろん日本は置いてきぼりです。
 35年前に拙著『軍事ロボット戦争』(ダイヤモンド社、絶版)で予測 したシナリオが現実のものとなりつつあり、年内に、この続編を出版する 予定でおります。



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(読者の声5)先日、某紙に「AIがキレる」とか云う記事が載っていまし た。AIは、データー蓄積・自己学習が進むと、人知の及ばないことを考 え出す。AIと囲碁・将棋を打つと、とんでもない手を打つことがある。
 そんな時、人間はその意味が分からなくて「AIがキレる」と云うとの こと。そのような話を友人として居て、「2001年宇宙の旅」のHAL の反乱もありだな!なんて話をしておりました。
 そこに、このようなニュースが。このような事態が、「アリの一穴」に なり、中国共産党の崩壊につながればと期待してしまいます。NET対策 以上に、中国共産党は始末のおえない道具を手にしてしまった訳です。
 ただ、心配は情報の発信地が香港。今はやりの、フェイク・ニュースで なければ良いのですが。(HM生、新潟)
 
    

   
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話 の 耳 袋
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 ◎米ロ関係は「非常に危険な低水準」 トランプ氏、議会を非難

【8月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日のツ イッター(Twitter)投稿で、米ロ関係が史上最悪の「非常に危険な低水 準」にまで冷え込んだと述べ、その責任は米議会にあると非難した。

トランプ氏はこの前日、不本意ながらも対ロシア制裁強化法案に署名し、 同法を成立させた。これを受けロシアは、米大統領の弱さを露呈した「経 済戦争」の宣戦布告行為だと反発していた。

トランプ大統領はツイッターに怒りのコメントを投稿し、圧倒的多数で同 法案を可決した議員らを非難。「ロシアと米国の関係は史上最低で非常に 危険な低水準にある」と書き込んだ。

 また、米上院で最近、医療保険制度改革法(通称オバマケア)の一部廃 法案が否決されたことに言及し、「これも議会のおかげ[sic.せい?]、私 たちに医療を与えられないのと同じ人々のおかげだ!」と主張した。

対ロ強硬派として知られるジョン・マケイン上院議員はこれに対してツ イッターで反論。「ロシアとの関係は危険な低水準にある。ウラジーミ ル・プーチンがわれわれの民主主義を攻撃し、近隣諸国に侵攻し、われわ れの同盟国を脅しているおかげだ」と書き込み、トランプ大統領は問題の 根源を見誤っているとの見解を示した。AFP/Andrew BEATTY筆。

 [AFP] 2017年08月04日 05:32 ワシントンD.C.〔情報収録 − 坂元 誠



 ◎<内閣改造>「1強」崩れ安定優先 ポスト安倍、動き加速

安倍晋三首相は3日の内閣改造・自民党役員人事を、国民に向けて「反 省」を示し、安倍政権として「経済最優先」の原点に戻る機会と位置付け た。首相への異論を抑え込んできた「安倍1強」体制が崩れ、党内有力派 閥に配慮した安定重視の布陣には、来年9月の党総裁選で連続3選を狙う 首相の思惑もにじむ。岸田文雄政調会長は政権中枢で足場を固め、石破茂 元幹事長は非主流派の立場から「ポスト安倍」をうかがう構図で、3者の 駆け引きが加速している。

  ◇首相、「反省」迫られ

 「まず改めて深く反省し、おわび申し上げたい」

安倍首相は3日の内閣改造後の記者会見冒頭、こう述べてから約8秒間、 頭を下げた。2012年末の第2次内閣発足から4年半を経た長期政権はその おごりと緩みが批判を浴び、内閣支持率の急落によって政権構造の抜本的 な立て直しを迫られることになった。

 第3次安倍第3次改造内閣では、「骨格」とされる麻生太郎副総理兼財 務相と菅義偉官房長官を含む5人が留任した。そのほか、8ポストで閣僚 経験者を登用。従来の組閣・改造では10人近く初入閣者をそろえて清新さ をアピールするケースが多かったが、今回の初入閣は6人にとどまった。

 「ベテランから若手まで幅広い人材を登用し、結果重視、仕事第一、実 力本位の布陣を整えた」として首相が名付けた「仕事人内閣」。その背景 には、未知数の人材を登用して失敗する余裕のなくなった政権の窮状がある。

 改造前は首相が重用してきた稲田朋美元防衛相の言動が政権の足を引っ 張った。森友学園への国有地売却や加計学園の獣医学部新設問題では「首 相の意向」をそんたくする政府・与党内の「1強」ムードが疑惑に拍車を かけた。新たな陣容は「お友だち」優遇の色合いが薄まり、首相が党内融 和重視へとかじを切ったことをうかがわせた。

 特に際立つのは麻生、額賀、岸田3派への配慮だ。麻生派からは麻生氏 留任のほか河野太郎元国家公安委員長を外相に起用。額賀派からは茂木敏 充前政調会長を経済再生担当相、加藤勝信前1億総活躍担当相を厚生労働 相に抜てきした。岸田派は首相と距離のある林芳正元農相を含む4人が入 閣。岸田派幹部は「首相一人で政権運営ができるわけではない」と語った。
  首相が守勢に回ったのは自民党が東京都議選で惨敗を喫した7月2日 からだ。首相は同日夜、麻生、菅両氏と都内で会談し、政権運営への協力 継続の確約を得た。「安倍降ろし」を警戒する首相はさらに同日、額賀、 岸田派に影響力を持つ重鎮の青木幹雄元参院議員会長、古賀誠元幹事長に も周辺を通じてひそかに接触し、協力を求めた。

 翌3日の党役員会では、青木氏に近い吉田博美参院幹事長が「結束」を 呼びかけ、岸田氏も記者団に「国民の信頼回復に向け努力する」と首相を 支える考えを表明した。首相が「耳の痛いことも直言してくれる」と評価 した野田聖子総務相も古賀氏に近い。3派の協力に対する「返礼」の側面 も否めない人事となった。

 首相は今後、「人づくり革命」や働き方改革などで成果を上げ、内閣支 持率を回復軌道に乗せたい考えだ。菅氏に近い小此木八郎、梶山弘志両氏 の初入閣も実現。求心力の低下する中で身内にも細心の注意を払い、総裁 3選への道筋をつけようと腐心している。

 「謙虚に丁寧に国民の負託に応える」。首相は会見でそう強調したが、 憲法改正など「安倍カラー」を薄める方向で妥協すれば、保守層の離反を 招きかねないジレンマも抱える。

  ◇岸田氏、党務で備え

「将来の日本を中心で背負っていく人材でもある。党の政策責任者として 政策を前に進めてもらいたいと期待している」

 安倍首相は3日の記者会見で、4年半にわたり外相として安倍外交を支 えてくれた岸田氏に「感謝している」と述べたうえで、岸田政調会長に対 する評価と期待を強調してみせた。

 「議院内閣制で内閣と与党は車の両輪だ。もう一つの車輪である与党で しっかり仕事をし、安倍内閣をしっかり支えていく」

 岸田氏も同日、就任後初の記者会見で安倍政権を支える姿勢を鮮明にした。

 首相と岸田氏は今後、政権の立て直しに手を携えていく蜜月関係にあ る。ただ、それだけであれば、首相側の望んでいた外相留任の選択でも良 かった。

 岸田氏があえて党の要職を選んだのは、来年9月の自民党総裁選へ向け た準備に入るためだ。岸田派(宏池会)内には「外交だけでは幅が広がら ない」との不満も募っていた。総裁選で勝つには全国の国会議員、地方議 員、党員からの幅広い支持が必要となる。

 内閣改造で4人が入閣し、岸田氏の求心力が高まった派内には「総裁選 に出ない選択肢はない」(中堅)との主戦論も広がる。

 岸田氏は総裁選で首相と対決する覚悟なのか。周辺には「(昨年の内閣 改造で閣外に出て首相に批判的な立場を取る)石破氏の二番煎じでは意味 がない」と漏らす。首相からの「禅譲」を期待しつつ、安倍後継への布石 を進める戦略だ。岸田派議員の一人は「これからの1年、岸田氏自身の力 が試される」と語り、期待と不安をのぞかせた。

  ◇石破氏、「受け皿」狙う

「私どものグループは、自民党が野党の時の気持ちをもう一度思い出し て、党が信頼を取り戻すことができるように、自己満足ではなくやってい きたい」

 石破氏は3日昼、内閣改造の動きを尻目に石破派の会合を開き、派閥と しての政策作りを進める考えを示した。直接的な批判は避けたが、謙虚さ を欠き、支持率急落に直面する安倍首相をけん制する発言だった。

 今回の人事に当たり、挙党態勢を目指す首相周辺と、独自色を強める石 破派との間で神経戦が繰り広げられた。支持率をV字回復させる秘策とし て石破氏に入閣を求め「オール自民党」を演出する案が首相周辺にくす ぶっていたからだ。

 石破氏は総裁選まで首相と距離を置き、政権批判の「受け皿」となる戦 略を描く。仮に首相から入閣を打診された場合、どう対応するかに頭を悩 ませていた。「断れば『自民党の危機に協力しないなんてひどい』と言わ れかねない」(同派議員)との懸念もあった。

 2日夜、「石破抜き」の改造人事が固まり、石破氏は「ほっとした」と 漏らした。石破派から斎藤健農相が起用されたことには同派の切り崩しと の見方もある。石破氏と親しい小此木氏らも入閣し、同派のある議員は 「(石破氏を孤立させたい首相の)意図がよく分かるな」とつぶやいた。

 「人事のさまざまな過程については、発言は控えさせていただきたい」

 首相は会見で、石破氏を要職に起用しなかった理由を問われ、言葉を濁 した。
毎日新聞8/4(金) 7:30配信


 ◎米特別検察官が大陪審招集 ロシア疑惑捜査、訴追判断で進展

【8月4日 AFP】ロシア政府の米大統領選干渉疑惑を捜査しているロバー ト・モラー(Robert Mueller)特別検察官が大陪審を招集したことが分 かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が3日報じた。刑事 訴追するかどうかの判断に向けて重要な進展があったことになる。

同紙が匿名の関係者2人の話として伝えたところによると、大陪審は首都 ワシントン(Washington D.C.)で数週間前に作業を開始したという。

大陪審の招集は、モラー氏が指揮する捜査が加速して新たな段階に入った ことを示す。この捜査では、昨年の米大統領選でドナルド・トランプ氏陣 営が自らを有利にするためロシアと結託した疑惑などを調べている。

大陪審が設置されると、モラー氏は証拠文書の提出や証人喚問、起訴状の 発行などを求めることが可能となる。

トランプ氏はロシアとの共謀を繰り返し否定し、自分は政治的「魔女狩 り」の犠牲者だと主張している。(c)AFP

 [AFP] 2017年08月04日 ワシントンD.C.  〔情報収録 − 坂元 誠〕




 ◎【内閣改造】 中国メディア、福田康夫元首相「国家の破滅に近づいて いる」を紹介 河野太郎外相には好意的「父親は深く反省する知中派」

【北京=藤本欣也】中国共産党傘下のニュースサイト、中国網は3日、安 倍晋三首相が実施した内閣改造について、日本メディアの報道を引用しな がら「国民の視点に欠けていて、支持率の再浮上は望めない」とする見方 を伝えた。

中国外務省報道官は同日、産経新聞の取材に対し、「日本の内政である」 とコメントしなかった。

中国メディアの多くは、安倍政権が学校法人「加計学園」の獣医学部新設 計画や、「森友学園」への国有地払い下げなどの問題で支持率が急落して いると強調。その上で、福田康夫元首相が日本メディアへのインタビュー で答えた「国家の破滅に近づいている」との発言を紹介するなど、否定的 に報じている。

こうした中、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)など は、河野太郎新外相について好意的に取り上げ、父親が「中国への友好を 主張し、戦争責任問題を深く反省する“知中派”の外交家」の河野洋平元官 房長官であると指摘、期待感を示した。

【産經ニュース】  2017.8.4 00:58 〔情報収録 − 坂元 誠〕



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読 者 の 声       
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 1)新内閣(閣僚)の論評をする気はない:前田正晶

安倍総理の渾身の改造が終わり、野党もマスコミも例の如くに色々と言っ ている。私は如何なる形ででも結果が出てくるまでは論評をする気にはな らない。だが、田原総一朗は改造せざるを得なかった一番の責任者は安倍 総理であると言っていた。また、大して意味はないが、3日夜のPrime Newsで共産党の山下は替わるべきは総理だなどと大きな声を出して言って いた。

野党も、マスコミもその連合軍も「国民に理解されない」とか「国民が信 じない」などと言って、森友学園問題や加計学園騒動や日報問題について の担当大臣や総理以下の説明を批判する。総理も国民の皆様に向かって頭 を下げておられた。

私は説明は十分に為されていたと思っているし、理解したくないか信じた くない野党とマスコミ連合が安倍内閣打倒キャンペーンの材料にする為に 大声で喚いているだけで、彼らが国民を方便に使っているのだと思っている。

総理も閣僚も与党も公正且つ公平に厳しい自粛の姿勢を保って、朝日新 聞、毎日新聞、東京新聞や各テレビ局等のマスメディアの偏向報道を一向 に批判されない。だが、彼らこそが「国民に、国民が、事態を正しく理解 されないか、理解できないような報道を続けていることが、内閣支持率低 下の大きな原因であることは間違いないと思っている。新内閣はかかる偏 向した報道機関とも戦っていかねばなるまい。如何にして国民の目を覚ま させるのかも大きな課題だと思えてならない。

事態は加計だの日報だのと言っていることを許す時ではないのだ。アメリ カからの牛肉輸入にセーフガードを発動させるという事態などは由々しき ことだと思うが、野党はそよとも動かない。目下の所、トランプ様はそれ どころではない困難な事態に直面しておられるようだが、USTRは既に何か 言いだしている。茂木敏充と河野太郎の力量と英語力がどのように活きる かに期待したい。


 2)アメリカからの牛肉輸入にセーフガード発動:前田正晶

2011年3月だったからの発効だが、私はWTOの規定がどのようなものかなど は関心がなかった。しかし、如何に規定があるとは言え、この時期に正直 に発動する判断は良く理解できなかった。それとも、自動的に発動され て、人為的に操作や回避は出来ないものなのだろうか。

何れにもせよ、国際的な商取引の実際というか実務をご存じではないとし か思えないアメリカの大統領は「自国の実情を弁えずに、大量に多額に売 りつけてくる我が国や中国が怪しからんので、貿易赤字が出る」と仰せら れている。

そこに、折角御意に沿うべく沢山輸入した牛肉が買い過ぎとなって制限す るというのは、誠に面白いというか面妖な事態だと思う。

遅かれ早かれ、トランプ様はこの事態に対処するべくTwitterででも何ら かの発言をなさることだろう。私は安倍総理が如何に親密な間柄を築き上 げられても、この同盟国の盟主がなさることは依然”unpredictable”だと 危惧するものだ。

特定の一国から沢山輸入してはいけないという規定があるのは解らないで もないが、これではトランプ様が推進しておられる保護貿易と実態として は変わらないのかな、などと考えてしまう。こういう事態になって私が最 も好ましくないと思うことがある。

それは輸入品でも何でも原価が上がると「そのコスト上昇分を末端価格に 転嫁するとお客様に悪いとか、同業者との競争上不利になる危険性がある ので苦しんでいる」と嘆く業者の声を直ぐに採り上げて流すテレビ局が多 いことだ。私は我が国の業者は正当な製品価格の値上げすら許されていな いかの如き事態こそ、改善される べきだと思っている。

過当競争が続いていることくらいは私にも解っている。だが、こんな中小 業者間の食い合いを続けていれば、百年河清を待つに等しいと危惧する。 マスメディ アも歯を食いしばって「お客様の為に薄利か原価割れでも一 所懸命にやっている業 者」を称えるような報道の姿勢を考え直すべきで はないのか。現状は恰も「弱いものい じめ」の如きだ。だが、いじめら れた結果で、デフレに手を貸しているかの如きだ。

話は違うかも知れないが、日銀・黒田総裁は2%のインフレ達成の目標を 先送りされたではないか。アメリカ市場のように二者択一で突き進めない ところが、 我が国の奥床しきビジネスの文化かも知れないが。



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身 辺 雑 記
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東京湾岸は5日も曇天。

4日は膝に人工関節を入れた義兄を見舞った後錦糸町のすし屋で一献。


河野太郎氏の外相就任に世論はやかましい。しかし私が秘書官として仕え た園田直(そのだ・すなお)氏は学歴は旧制中学卒だけ。外交と言えば若 い頃外務政務次官をやっただけという素人だった。

福田赳夫内閣で官房長官からの横滑りだったが、愛国心があるから大丈夫 だった。「経験こそ実績」と席の温まる間もなく外遊を続けた。素人はい つの間にか玄人になり次の大平内閣ばかりか鈴木善幸内閣でも外務大臣を 務めた。酒を嗜まずしきなのは「女」。

外遊すると、外交官たちは巷に繰り出してしまうため寂しい。そこで私を ひきとめるため私にウイスキーの水割りを作ってくれたものだ。

御自分は水を飲みながら若い頃11年もいた野戦の体験を語った。

学校出たての隊長が赴任してくる。弾を撃つのは習ってくるが撃たれ方は 習ってこない。若いから矢鱈いいところを見せようと前線に出て見せたが る。われわれは隊長に戦死されちゃ困るから仲間は「隊長、そこはアブの うございます」と意見するが隊長はますます退くわけにはいかない。一考 して「隊長殿、そこでは戦況は良く見えません、どうぞこちらへ」と物陰 に案内したら「フーツ」と息をついていた。世の中須らくこれだよ。


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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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