政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4420 号  2017・7・21(金)

2017/07/21

    
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わたなべりやうじらうのメイ ルマガジン「頂門の一針」4420号
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           2017(平成29)年7月21日(金)



          ロシアからも資金流失が続いている:宮崎正弘

         官邸VS財務省 内閣支持率は危険水域:坂元誠

         世界の指導者になれない残酷な中国:櫻井よしこ

              鈴木善幸内閣誕生の経緯:渡部亮次郎
                         
                        話 の 福 袋
                           読 者 の 声
                           身 辺 雑 記


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第4420号
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ロシアからも資金流失が続いている
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)7月19日(水曜日)弐
        通算第5362号 
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 ロシアからも資金流失が続いている
  中国に次いでロシア経済を絶望と判断したのか?
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2017年3月から4ヶ月連続で、ロシアから資金流出がつづき16億ドルが逃 げた。原油価格の回復がままならない上、年初に希望された米露関係の改 善が遅れ、投資家が嫌気したと分析されている。

しかしBRICS諸国にあってはインドに26億ドル、ブラジルには10億ド ルの資金が新たに流入しているのだ。BRICS全体の傾向と判断するに は無理がある。中国と南アから資金流出が続いているのは個別原因である。

ところが奇妙なことにユーロ建てのロシア債は85%を外国人投資家が購入 した。

30年債に到っては95%がアメリカのファンド筋と判定され、首を傾げるア ナリストが多い。なぜ、落ち目のロシア国債を買うのか? たぶんユーロ 建てであり、通貨価値が上がり、金利が上がると踏んでいるからだ。

ロシア通貨ルーブルは原油価格が上昇気味となり、ロシアへの直接投資が 増えると為替レートがあがり、反対のケースでは通貨価値が下がる。つま り、投資家にとって、ルーブルもまた金融商品として扱われ西側の投資家 にとっては格好の投機材料化しているのである。

中国の通貨が管理相場制をとって人民元暴落を防止しているが、ロシアの 中央銀行は、そうした真似をせず自由市場に委ねた。

ということは金融市場に関して言えば、ロシアのほうが西側資本主義に中 国より近いという結論となるが、はたしてそうか?
         
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1601回】  
 ――「支那の官吏は賄賂を取る・・・金なくば訴訟するな」――(廣島3)
  廣島高等師範學校『滿韓修學旅行記念録』(非賣品 明治40年)

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道路に草が生えても、誰も抜かない。「汚穢堆積するも」放置したまま。 かくて道路は糞尿まみれで「不潔を極めざらん」。そのうえに「汚穢を極 めたる豚群に前後左右」を挟まれたら、目も当てられない。

「一般の農民は多く無智文盲」で「生計の程度極めて低く」、「日々の生 活の外何も知らざるものゝ如し」。「市街の人民に至りても蓄財利巳の念 に急にして文藝を尚び優雅を解するなきが如し」。かくして「滿洲に於て は到底我國に於けるが如き高尚優雅精巧麗妙の趣味の痕跡だに認識するこ と能はず」である。

アヘンは「貴賤を問うはず危險を冒して劇好する所にして市街村落を問は ず煙舘あり」

次いで「多くは山東直隷より蓄財の目的を以て來れる出稼人」である「苦 力」につて、やや詳しく記している。

彼らの多くは独身者で妻帯のための資金稼ぎが目的か、あるいは家族を故 郷に残しての単身者で、「強健の體格を有し如何なる賤業も」、「如何な る勞苦も辭せず」。「弊衣粗食に甘んじ拮据黽勉孜々として怠らず」

「一見して乞食の如く甚しきは野生の獸類に近きもの」さえ見受けられ る。だがシッカリとカネを貯め込んでいる。「其勤儉貯蓄の美風は我等労 働者の企て及ばざる所」であり、やはり学ぶべきこところだ。だから、 「彼等の外貌を見て之を輕蔑するが如きは皮相の見と稱すべし」。彼らの 賃金は極めて低廉だが、生活をギリギリに切り詰め貯蓄に励む。雇用主と しては至極便利であることが、「滿洲に於て苦力が一大勢力を存し年々數 萬の渡來者ある所以」だ。

ロシアによる満州侵食に伴って、彼らは大量に進出するようになった。日 露戦争においても両軍が使役したことで「不時の利得を占めたるは顯著な る事實」だ。「戰後尚ほ我軍隊鐵道又は商人に使役せらるゝもの甚多 し」。やはり彼らの労働力は必要だった。

彼らの目的は唯に「勞役貯蓄」だから、「衣食は固より意とする所にあら ず、入浴せず、洗濯せう、一枚の弊衣は塵垢に汚れ又自然に破損するに任 せて之を補綴することなし。故に之に近けば一種言ふ可からざる臭氣を放 つ」。だが不思議なもので「久しく我邦人に使役せらるゝものは漸く我俗 に化せられ、日本語を解するのみならず、自から不潔を厭ふべきことを悟 り、夏時水中に浴し又は衣服を洗濯すべきを知るに至れるものあり」である。

苦力の特徴、生活実態を細かに記した後、「彼等は吾人が容易に學び難き 克己主義を實行せるものなり」と綴るが、はたして彼らの生態が「克己主 義」といえるほどに自覚的であるのか。むしろ成り行き、出任せ、出たと こ勝負といった方が実態に即しているように思えるのだが。

満州では仏教、ラマ教、道教、イスラム教、キリスト教などが見られる が、「概して之を言へば、支那は宗?に冷淡なるものゝ如く、多くは迷信 の境を脱せざるものゝ如し」。だから「寺院廟觀多く頽廢に委し甚しきは 賤民苦力輩の午睡塲とな」っている。宗教施設というよりは「公共の用に 供せ」られているから、一面では社会的に役に立ってもいるようだ。

僧侶は布教に努めるわけでもなく賽銭頼みの生活を送る。我が国の寺院の ように檀家がないので、「多く寺田又は附屬家屋の収入によりて僅に」生 活を維持している。また「微妙甚深の?理を渇仰して向上の一路を修業」 するような信者は見当たらず、とどのつまりは「唯葬祭に讀經を煩はすの み」であった。

一般には迷信の類を信仰するが、それは病を治すやら金儲けを願うやらの 現世利益を得ようとするためのもの。つまりは彼らの信仰は徹頭徹尾に 「利己主義の發現に外ならず」であり、「故に宗?は既に生命を失へるも のと謂ふも大過なかるべし」となる。
《QED》
       
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▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS
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(読者の声2) 以前に投稿いたしました「安倍内閣の支持率下落をどう解 釈するか」の中で「(3)特に価値あるニュースを自分の努力で発掘でき なくなった新聞やテレビな どの大手マスコミは他人の『ニュース』を右 から左へと流すだけで「報道」の仕事をしているように見せかけてい る。」と述べました。

それにしても大手マスコミの劣化には驚くばかりです。昨日知ったのです が、官房長官の定例記者会見で、東京新聞の女性記者が、長々と(なんと 一人で30分も!)持論を含め質問し、官房長官の返答が満足できないと い言っては執拗に食い下がると云う事がマスコミ関係者間で話題になって いると云う事がニュースになっているのです。

私はあっけにとられています。

「それではほかの記者は何をしているの? 自分の質問したいことをたっ た一人にさせるなら 共同記者会見なんて要らないでしょう?」
なぜ大勢の記者が質問する『権利』をこの女性記者が奪っている状態を他 の記者は黙認しているの?

「それでは自分たちが不要の者であることを他の記者は認めていることに なるが、それでもいいの?」ということです。

諸外国の侵略に脅かされていることに気付いていない我が国と同様に、マ スコミ人も自分の存在意義が否定されていることに気付いていないのです。
マスコミの劣化がこれほどと云う事は・・・これではトランプの気持ちも わからないではありません。(SSA生)



              
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官邸VS財務省 内閣支持率は危険水域
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              坂元 誠

官邸VS財務省 内閣支持率は危険水域 「ポスト安倍」は増税派ばか り…財政再建に動く石破氏、岸田氏、進次郎氏

 安倍晋三内閣の支持率が下落するなか、自民党内やメディアなどで「ポ スト安倍」が取り沙汰されている。政権批判のトーンを強めたり沈黙を貫 いたりとさまざまだが、財政再建や消費税率引き上げを主張するなど、い わゆる「増税派」ばかりが目立つ。安倍政権は「消費増税の凍結」という 切り札を携え、最強官庁・財務省と対決姿勢も辞さない構えだが、増税派 が政権を握り、「霞が関主導」政治に逆戻りして、日本経済は大丈夫なのか。

報道各社の世論調査で、安倍内閣の支持率が30%未満の「危険水域」に突 入してきた。

時事通信が7〜10日に実施した調査では、安倍内閣の支持率は前月比15・ 2ポイント減の29・9%となった。ANNが15、16日に行った調査でも、 先月から8・7ポイント下落し、29・2%になった。いずれも、2012年の 第2次政権発足以来、初の20%台となった。

今後、安倍首相が厳しい政権運営を強いられるのは必至で、「ポスト安 倍」候補らがうごめき始めている。

「加計学園」問題や、東京都議選での自民党惨敗などを受けて、メディア に頻繁に登場しているのが石破茂元幹事長だ。ワイドショーでも「ポスト 安倍」の筆頭格として名前が出ている。

石破氏は6月中旬に開かれた、アベノミクスに否定的な自民党有志による 「財政・金融・社会保障制度に関する勉強会」(野田毅会長)の2回目の 会合にも出席した。記者団に「原油安と円安に頼る経済政策であってはな らない」と述べた。

ブルームバーグが6月26日に行ったインタビューで、石破氏は、安倍政権 が2度にわたり消費増税を延期したことについて、「消費税をきちんと上 げるという意思が本当にあるのか」と疑問を呈し、次期衆院選で「また 『消費税を上げない』などと言えば、この国は本当にどうなるのか」と懸 念を示したという。

完全な「増税派」というしかない。

基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標維持を主張するな ど、財政規律を重視する立場の石破氏だが、果たして「イシバノミクス」 は日本経済をよくできるのか。

経済政策に詳しい上武大教授の田中秀臣氏は「石破氏は以前から『金融緩 和でマネーを供給すると、ハイパーインフレになる』と主張している。消 費増税を前提とした経済政策という発想がうかがえる。『加計学園』問題 では、政権を批判するスタンスに立ち、(岩盤規制にドリルで穴を開ける ような)規制緩和に積極的には見えない」と解説する。

さらに、「アベノミクスの『積極的な金融緩和』と『機動的な財政政策』 『規制緩和など成長戦略』という3本の矢といずれも逆向きで、そのまま 政策として実行すると日本は経済破綻してしまいかねない」と話す。

「ポスト安倍」の有力候補である岸田文雄外相も「格差に適切に対応する ことが重要だ」といい、アベノミクスを修正すべきだとしている。

田中氏は「経済格差の原因は、高齢化や不況の長期化だが、相対的貧困率 も子供の貧困率も改善しているのが実情だ」と語る。

安倍首相が8月3日に断行する方針の内閣改造で、閣僚や官房副長官での 起用が取り沙汰され、「将来の首相候補」と目されている小泉進次郎衆院 議員についても、田中氏の評価は厳しい。

「進次郎氏は『こども保険』という名前の実質増税策を打ち出している。 石破氏よりも増税スタンスははっきりしている。日本経済にとってマイナ スになるような政策を、いま実行しようとしている分、危険度が高いとも いえる。善意で発想しているのだろうが、国民目線に立っているのか」

安倍政権では、経産官僚が力を持ち、かつて「最強官庁」と呼ばれた財務 省は冷遇されてきた。安倍首相や菅義偉官房長官は消費税増税に消極的だ が、財務省は麻生太郎副総理兼財務相とともに抵抗してきた。現在の政治 状況は、財務省にとっては主導権奪還の好機なのだ。

こうしてみると、「ポスト安倍」の面々は「いずれも財務省を筆頭とする 官僚依存の傾向が強い。2度の増税延期で財務省と闘ってきた安倍首相と の違いは大きい」(田中氏)というのだ。

安倍政権としては今後、支持率下落を受けて「経済重視に回帰する」とみ られる。ただ、経済政策は今後の政治スケジュールとも密接にかかわって くる。

 元内閣参事官で嘉悦大教授の高橋洋一氏は「秋の臨時国会では、経済政 策の強化のために補正予算が打ち出されるだろう」とみる。

有効求人倍率や失業率、企業業績は改善しているが、14年4月の消費税率 8%への引き上げ後の消費低迷の悪影響が尾を引き、デフレの完全脱却や 2%のインフレ目標実現にはほど遠い状況だ。日銀の量的緩和継続ととも に、財政面での手当ても必要になる。

支持率の回復につなげるとの思惑に加え、18年政局に向けた環境整備の意 味合いもあるという。そこでは、消費増税に関する判断が極めて重大な案 件となってくる。

前出の高橋氏は次のように続ける。

「安倍政権の『20年の憲法改正』という目標から逆算すると、憲法改正 の是非を問う国民投票は、18年後半に衆院選とのダブルで実施される可 能性が高い。19年10月に予定されている消費税率10%へ増税の是非 も争点となり、安倍政権は『増税凍結』を仕掛けてくるのではないか」

 18年9月には自民党総裁の2度目の任期満了も迎える。

 高橋氏は「『反安倍勢力が総裁選で勝つ』『衆院選で与党が敗れる』 『国民投票で過半数に届かない』のいずれかになれば、10%への消費税増 税が実施されることになるだろう。これまで2度増税が延期されている財 務省側にとっては好都合ではないか」とみる。

「反アベノミクス」が実施された場合も、日本経済について高橋氏はこう 話している。

「再び深刻なデフレに転落し、『失われた20年』の再来となるだろう。歴 代政権でも最高レベルになっている雇用環境も次第に悪化していくと予想 される。失業率が上昇すれば、自殺率が上昇し、強盗などの犯罪も増える という統計もあり、社会不安が高まるのは避けられない」

写真−財務省との距離感も注目される(右上から時計回りに)安倍首相、 岸田氏、小泉氏、石破氏(合成写真)
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170719/soc1707190012-p1.html?ownedref=article_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170719/soc1707190012-p1.html?ownedref=article_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】2017.7.19 〔情報収録 − 坂元 誠〕



          
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世界の指導者になれない残酷な中国
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         櫻井よしこ


これまで多くの首脳会議の集合写真を見てきたが、アメリカの大統領が端 に立っている場面は思い出せない。その意味でドイツ・ハンブルクで7月7 日から開かれた主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)の集合写真は 印象的である。

前列ほぼ中央にアンゲラ・メルケル独首相が立ち、その左に中国の習近平 主席、さらに左にロシアのウラジーミル・プーチン大統領が立った。ドナ ルド・トランプ米大統領は前列の端から2人目、中央から離れて立った。 自由主義陣営の旗手が片隅に立つ姿は現在の世界の実情を投影しているよ うに私には思えた。

G20で改めて明らかになったのが、大国主義で傍若無人の中国の強気と、 中国に目立った抗議をしない各国の対応である。トランプ大統領はドイツ 入りする直前、ポーランドを訪れ、「ポーランド国民の自由、独立、権利 と国家の運命」について語り、固い絆で支援すると演説した。

G20を、自由主義陣営とそうでない中国・ロシア陣営との価値観のぶつか り合いの場ととらえての演説だったのか。だがその言は果たしてどの程度 まで行動に反映されているのか。ノーベル平和賞受賞者で、服役中に肝臓 ガンにかかり、今や重体に陥った劉暁波氏の案件を、このG20でアメリカ も欧州も取り上げてはいない。

中国が劉氏の病状を発表した6月26日、氏はすでに末期だった。たとえ助 からなくても、外国で治療を受けたいと氏は願ったが、中国政府が出国を 許さない。7月8日までに米独の専門家が劉氏を診察し、氏の容態の「急速 な悪化」が報じられた。化学療法も停止されたという。

欧米諸国、とりわけアメリカは人権問題に強い関心を持ち、中国にも厳し く対処してきた歴史がある。それが世界の尊敬と信頼を集める理由でも あった。しかし、トランプ政権からは、人権問題に真剣に取り組む姿勢は 見えない。欧州を牽引するドイツもまた、人権問題よりも中国との経済協 力に、強い関心を示している。ドイツが主催した今回のG20でも人権問題 は殆ど表面化せず、習主席はさぞ満足したことだろう。

知識人を拷問・殺害

中国歴代の政権が、最も恐れている民主化運動のリーダーが劉氏である。 「産経新聞」外信部次長の矢板明夫氏が語る。

「劉氏は自由のために戦い続けてきました。いまや、民主化勢力にとって 神のような精神的リーダーです。もう1人、習氏が恐れる政敵が薄熙来氏 です。彼は民衆のために戦った政治家として、いまも根強い支持がありま す。両氏が中国の左派と右派、両陣営の精神的求心力になっているので す。その2人が揃って肝臓ガンになった。尋常ならざる事情が裏にあると 思います」

ちなみに薄氏は酒、煙草は一切のまない。趣味はマラソンという健康人で ある。酒も煙草も大いに好み、趣味はマッサージという習主席とは対照的 だ。にも拘らず、薄氏が肝臓ガンにかかったことに、中国の残忍さを知悉 する矢板氏は疑問を抱く。

劉氏に関して中国当局は病状を知っていながら必要な治療を施さなかった のであろう。治療しても到底、助からないことを見越しての公表だったの であろう。死亡後に釈放するより、末期の氏を手厚く治療する様子を発信 すれば、習体制の悪魔のような人権弾圧や拷問の印象が薄れると踏んだ可 能性もある。中国での人権弾圧の事例を矢板氏が説明した。

「2015年7月10日、『暗黒の金曜日』に人権派弁護士約200人が拘束されま した。その中に李和平氏がいます。非常に優秀な勇気ある男で、彼は当局 が強要して認めさせようとした罪を一切認めなかった。

服役中に拷問され、血圧を急上昇させるような食事や薬剤を投与されて、 殆ど目が見えなくなった。逮捕から約2年間収監され、今年5月に釈放され たときは、健康で頭脳明晰だったかつての姿ではなく、髪は真っ白、呆け て別人になり果てていたのです」

中国で行われる拷問のひとつに、袋をかぶせて呼吸困難にする手法がある。

「頭部をビニール袋でスッポリ覆って暫く放置すると酸素が欠乏して脳に 影響が出ます。死ぬ直前で袋を開けて息をさせる。そしてまた、袋をかぶ せる。これを繰り返すと、完全に廃人になります」と矢板氏。

カンボジアのポル・ポト政権が、毛沢東に倣って同じ方法で知識人を拷 問・殺害していたことが知られている。習政権はいまもそのようなことを 行っているわけだ。だが、習主席がこの件についてG20で注文をつけられ たり論難されたりすることはなかった。自由を謳い上げたトランプ大統領 はどうしたのか。

無実の日本人を拘束

欧米諸国が中国に物を言わないのであれば、日本が自由や人権などの普遍 的価値観を掲げて発言すべきだ。今からでもよい、劉氏の治療を日本が引 き受けると表明すべきである。日本は中国と距離的に近い。欧州に移送す るより日本に移送する方が、劉氏にとってずっと負担が少ない。

理由はもうひとつある。日本人12人が現在中国に「スパイ」として拘束さ れているではないか。12人中6人は、千葉県船橋市の地質調査会社「日本 地下探査」の技術者4人と、彼らが中国で雇った日本人2人である。

社長の佐々木吾郎氏が、4人は「まじめで一生懸命な社員ばかり」だと 語っている。全員、中国語は全くわからない。そんな人たちが郊外で温泉 を掘ろうと地質調査をしていて、どんなスパイ活動ができるのか。完全な 冤罪であろう。即ち、これは中国が日本に仕掛けた外交戦だと、断定して よいだろう。

無実の日本人をいきなり拘束してスパイ扱いし、対日交渉の材料にする中 国のやり口を、私たちは2010年に拘束されたフジタの社員4人の事件から 学んだ。あのときは中国漁船が尖閣諸島海域で海上保安庁の巡視船に体当 たりして、日中関係が非常に厳しくなっていた。中国はレアアースの対日 輸出を一時止めて世界貿易機関(WTO)のルールも踏みにじった。だ が、結局日本は譲歩した。

今回、中国が勝ち取りたいのは日本の経済協力であろうし、南シナ海問題 に警戒感を強め、台湾の蔡英文政権について発言、接近する動きを見せる 安倍首相への牽制があるだろう。来年は習主席が訪日する。その前に安倍 首相が訪中する。中国にとって好ましい形で対日外交を乗り切り、大国と しての地位を確立するために日本を従わせようとしているのではないか。

日本がAIIB(アジアインフラ投資銀行)に前向きな姿勢をとること も、米国に頼り切れない現状では、戦術上、必要であろう。しかし局面は いま、日本が人道の国として、普遍的価値観重視の姿勢を、国際社会に鮮 明に打ち出すときだ。そのために6人のみならず、12人の釈放を要求し、 劉氏受け入れも表明するのがよい。
『週刊新潮』 2017年7月20日号  日本ルネッサンス 第762回


     
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鈴木善幸内閣誕生の経緯
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     渡部 亮次郎

2007年6月12日は総理在職中に急死した大平正芳さんの28回目の命日だっ た。朝日新聞政治記者だった国正武重氏が最近著した「権力の病室 大平 総理最期の14日間」(文藝春秋)を読んで、その死を改めて回想すると共に 「後継総理 鈴木善幸」と叫んだ田中角栄氏の判断は瞬時だったなぁと思 い出した。

私は当時、既に大平内閣の外務大臣(園田直)の秘書官を退任(1979年11月8 日)、一代議士に戻った園田氏の私設秘書をしていた。1980年5月30日には 第12回の参院選挙が公示されたが、その初日に大平総理は倒れた。

入院先は国家公務員の指定病院としても名を知られた東京虎ノ門病院。発 表された病名は過労が引き金となったと考えられる「狭心症」だったが、 予ねて総理が自分と同じ糖尿病を持病としていることを知っている園田氏 は「いやぁ心筋梗塞の1回目の発作だよ」と主張して譲らなかった。

果たして死後、解剖の結果は当にその通りだったわけだが、心筋梗塞の発 作だとすると、近いうちに2回目の発作があるはずで、絶命するだろう、 と早くから言っていた。

園田氏は30歳代で2型糖尿病を発症している。糖尿病のDNAを遺伝により所 持しており、暴飲暴食、運動不足、肥満によって発症する。酒を嗜まな かったが、豆大福や焼き芋が大好き。3番目の結婚となった天光光(てんこ うこう)さんとの結婚直後から大肥満。多分、これが引き金となって発症 したはずだ。

糖尿病患者は最終的にはインスリンというホルモンを毎日、1回から3回、 注射で体内に補給する必要がある、口から入れても胃液(酸)で無効になる からである。しかし、武道の大家も何が嫌いって注射ぐらい嫌いなものは 無いという人。

この後、生涯2度目の厚生大臣になり、患者が自分で注射できるよう、厚 生省令の改正を決断するが、その恩恵に浴する事は無かった。理由は後述。

問題の12日は、私は都合で都心のホテルに泊っていたが、午前2時ごろ、 園田さんから電話があり「ナベしゃん、総理が亡くなったらしいよ、調べ てよ」という。なんでも信仰している新興宗教の教祖に霊感があったとい うのだ。

古巣のNHK政治部に電話してみたが何も入っていない。結局は午前6時41分 になって「5時54分逝去」が発表されてわかったが、やはり大平さんは午 前2時25分に本当は絶命していた。後は蘇生が試みられたが空しかったと いうことだったのだ。

5:54 総理死去。立ち会ったのは志げ子夫人、伊東官房長官、田中六助副 幹事長、森田一秘書官、次男裕氏夫人、三男明氏夫妻ら。

5:55 鈴木善幸党総務会長
6:15 田中角栄氏
6:35 西村副総裁。桜内幹事長。

園田氏も遺体に対面した。午前7時ごろだったろう。彼は私を伴って「こ れから目白(田中角栄邸)へ行こう」と言った。予ての大福密約に従って、 首班指名では嘗ての親分福田赳夫氏に背いて大平さんに投票したために福 田派を除名されていた園田氏。政界「はぐれ鴉」なんて揶揄されていた。 目白に行くしかなかった。

しかも誰かに奨められて痩せるためと称して利尿剤を多用。急激に体重を 落としたため、人相が変わるほどやせて久しぶりTVの前に姿を現したた め、マスコミは悪い噂を立てた。

田中氏とのサシの会談は1時間に及んだ。園田さんは明るい顔に変わって 出て来た。後継総理には大平派の番頭鈴木善幸氏を推進することで意見の 一致を見たと言うのである。

「政界闇将軍」と「政界はぐれ鴉」で一致した「鈴木善幸総理」案は政界 で誰一人予想しない奇想天外。もちろん鈴木さんご本人も岩手の漁師が総 理大臣になんて想像したこともなかった。衆議院議長は目指していたが。

しかし乃公出でずんば(だいこう いでずんば)=この俺様が出ないで、 他の者に何ができるもんか=と言ってきた福田氏も、今回は大平急死の下 手人呼ばわりされる中では、田中闇将軍の仕掛けに抗する術はなかった。

あれよあれよと言う中で鈴木内閣は平穏のうちに発足した。郵政、農林の 閣僚経験しかなく、長く自民党総務会長としての地味な活動しかして来な かった政治家だけに、外国人記者は口をそろえて言った。Zenko Who?

園田氏は鈴木内閣には入閣しなかった。しかし3ヵ月後の9月に入って、女 性の子宮や卵巣の摘出手術を乱発していた埼玉県の富士見病院事件が起 き、ここから齋藤邦吉厚生大臣が千数百万円もの献金を受けていた事が発 覚して辞任。

むかし厚生大臣の経験があり、すぐにも国会答弁で野党に対処できるとの 鈴木派の栗原祐幸氏らの推薦で園田氏が後任に決まった。大平内閣の外務 大臣を退いてから10ヶ月ぶりだった。私はまた秘書官に引っ張り出された。

さらにその8ヵ月後、今度は伊東正義外務大臣が途中退任、後任に園田厚 生大臣が横滑りを命ぜられた。1981年5月18日、杉並区富士見が丘のNHKグ ランドで記者クラブとソフトボールの親善試合をしている最中だった。

この頃から園田さんの身体に糖尿病の合併症が表れるようになった。
腎臓の機能が極端に弱り、浮腫みが酷くなりだした。終いには顔も浮腫む ようになって閣議で驚かれたりした。

インスリンの患者自己注射を許可すれば、衛生材料メーカーは競って注射 器を携帯用に小さくしたり、針を細くして痛みが軽くなるように研究する。

実際、あれから30年、針の細さは0・2ミリと世界一。毛の細さだから殆ど 痛くない。だが許可が遅れたために大平さんも園田さんもその恩恵には浴 せ無いまま、共に70歳にして糖尿病のためこの世を去った。2007・06・17



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話 の 耳 袋
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 ◎二階氏、米民主党幹部に正露丸 「ロシア疑惑」を征伐?

正露丸でトランプ米政権を攻める野党を後押し――? 米国を訪問している 自民党の二階俊博幹事長が19日、民主党のチャック・シューマー上院院内 総務と会談した際、お土産として「正露丸」を渡す場面があった。正露丸 の名前の由来にはロシアを征伐するという意味があるが、トランプ政権の 「ロシア疑惑」を追及する野党・民主党に効き目が出るだろうか。

お土産の正露丸は、二階氏に同行する片山さつき参院議員が、訪米直前に 訪れた九州豪雨災害の被災地で配っていたもの。二階氏は19日午後、記者 団に「日本では古くから正露丸が色んな面で活用された。片山氏が気を利 かして持ってきてくれた」と説明した。手渡されたシューマー氏は珍しそ うにしていたという。

民主党幹部のシューマー氏は現在、昨年の米大統領選でのロシア介入問題 など一連の「ロシア疑惑」でトランプ政権を攻撃中。正露丸は日露戦争前 に作られ、ロシアを征伐するための薬という意味で「征露丸」と命名され たのが由来だ。

 二階氏は正露丸を贈った理由について「特別そこまで。正露丸に(宣伝 を)頼まれたわけではない」と述べ、特に意図はないとしている。(ワシ ントン=土佐茂生)
朝日新聞デジタル7/20(木) 11:17配信


 ◎ネズミの大群、銀座方面に移動も 築地移転で掃討作戦

築地市場(東京都中央区)の移転によって、ネズミの大移動が始まるかも しれない。場内に生息するネズミの新たなすみかとして懸念されるのが、 目と鼻の先にある銀座かいわいの繁華街だ。移転を前に、都や地元の中央 区は「掃討作戦」に打って出る。

通路脇には発泡スチロールが山積みされ、生魚のにおいがただよう。7月 中旬、記者が築地市場を歩き始めて10分ほど。午後4時ごろの場内を、ド ブネズミとみられる黒い影が猛スピードで駆け抜けた。すぐに段ボール裏 に入りこみ、その姿は見えなくなった。

市場を管理する都によると、ネズミは閑散時の午後を中心に姿を見せると いう。魚の切り残しなどが散らばる場内はえさが豊富で、地下を複雑に走 る排水溝は格好の隠れ場所にもなる。さらに開放型施設なので、どこから でも侵入できる。

実際に、どれだけの数がいるのか。生息数は把握できていない。ただ、 2015年度の調査で、ネズミが集中しているとされる水産エリア以外の場所 だけで、推定で500匹が生息するとの結果が出たという。

こうしたネズミが周辺に「引っ越し」するのをくい止めるため、都は8月 に業界団体と共同で駆除を実施するほか、移転直前には中央区と連携して 掃討作戦に乗り出す。「相手は『ねずみ算式』に繁殖していく。周辺にで きるだけ拡散しないよう、移転ぎりぎりまで駆除を続けたい」と担当者は 説明する。朝日新聞デジタル7/20(木) 11:44配信



 ◎イバンカ夫妻に年内訪問招請=中国、トランプ氏側と関係強化

【ワシントン時事】スパイサー米大統領報道官は23日の記者会見で、トラ ンプ大統領の長女イバンカ補佐官と夫のクシュナー上級顧問が、中国政府 から年内訪問の招請を受けたと明らかにした。中国側には、大統領の最側 近である夫妻の訪問を通じ、トランプ氏側との関係を強化し、意思疎通を スムーズにする狙いがあるとみられる。
 
ロイター通信によれば、クシュナー氏は、4月にフロリダ州にあるトラン プ氏の別荘で行われたトランプ氏と習近平国家主席の首脳会談実現で役割 を果たした。最近はイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府の アッバス議長とそれぞれ会談し、中東和平交渉再開に向けた地ならしに当 たるなど、外交分野で活発に動いている。

写真− トランプ米大統領の長女イバンカ補佐官(左)と夫のクシュナー 上級顧問=14日、ホワイトハウス(EPA=時事)
<http://www.jiji.com/jc/article?g=int&amp;k=2017062400257&amp;p=0170624at06&amp;rel=pv>http://www.jiji.com/jc/article?g=int&k=2017062400257&p=0170624at06&rel=pv
【時事通信】2017/06/24-08:36 〔情報収録 − 坂元 誠〕



 ◎為替介入でトランプ氏墓穴!市場に不信感、米経済大混乱 日本に難 癖…専門家「死に体化しかねない」

ドナルド・トランプ米大統領が日本の為替政策に難癖をつけた。「通貨の 切り下げで円安誘導している」というのだが、中国などと違い、日本は標 準的な金融政策を行っているだけで、全くの事実誤認だ。むしろトランプ 氏こそ、口先介入による「為替操作」のそしりを免れない。市場の不信感 は強まり、米国株も急落するなど墓穴を掘った形で、専門家は「このよう な発言を繰り返すようなら年内にもレームダック(死に体)化しかねな い」と指摘する。

1日の東京株式市場で、日経平均株価は朝方に125円安まで下げ、1間 9000円を割り込んだが、その後はもみ合いとなった。午前の終値は前日終 値比0円60銭安の1万9040円74銭。

為替相場は海外で一時1ドル=112円08銭まで円高ドル安が進んだが、東 京市場では113円近辺で推移した。

トランプ氏は1月31日、ホワイトハウスで開いた製薬会社幹部との会合 で、中国が為替操作を行っていると指弾した。さらに「ここ数年、日本が やってきたことを見てみろ。通貨の切り下げだ」と述べ、日本が円安誘導 を行っていると批判した。

トランプ氏の円安批判は大統領就任後初めて。輸出の障害となるドル高を 食い止め、日中両国に対する貿易赤字を減らしたい意向のようだ。

菅義偉官房長官は2月1日の記者会見で、トランプ氏の円安誘導批判に対 し「全く当たらない」と反論した。浅川雅嗣財務官は「日本は(市場)介 入を最近していない。金融政策のことだとすると、デフレ脱却のためなの でちょっと違う」と反論した。

金融政策に詳しい上武大の田中秀臣教授は、「変動為替相場制を導入して いる先進国の為替レートは、各国の中央銀行の金融政策の結果を反映した ものにすぎない。一国のトップが為替レートを批判するのは、他国の経済 政策に不当な内政干渉をするのと同じだ」と解説する。

中国は人民元相場の安定のために日常的に市場介入しているが、日本は民 主党政権下の2011年11月に円売りドル買いを行ったのを最後に為替介入を していない。安倍政権では日銀の量的緩和策で市場に出回るお金の量が増 え、結果的に円安になった。

田中氏は「トランプ氏が経済政策の仕組みを分かっていないとすると問題 だが、分かっていて口先介入発言をひんぱんに繰り返すようなことがある なら、トランプ氏側に為替レート変動による短期的な利害が発生している との疑念をもたれかねない」と指摘する。

トランプ氏が10日の日米首脳会談で為替問題に言及した場合、日銀が一段 の金融緩和に動きにくくなる可能性もあるとの懸念もあるが、過剰反応す ればトランプ氏側の思うつぼだ。11985年には「プラザ合意」で主要国が 協調してドル安に誘導したが、現状は当時と大きく変わっている。

「日本は金融政策の結果として円安になっているので、実は文句のつけよ うがない。米国にとって最大の問題は人民元だ。トランプ政権にとっては 元高ドル安を演出することで対中貿易赤字を減らせるというアピールが重 要となる。日本は中国を牽制(けんせい)する枠組みを作らせるようにト ランプ政権側に水を向けることが必要になってくる」(田中氏)

「米国第一主義(アメリカ・ファースト)」を掲げるトランプ氏だが、口 先介入は米国経済にメリットよりも混乱をもたらしている。米市場でダウ 工業株30種平均は107・04ドル安の1万9864・09ドルと3日続落した。投 資家が期待する減税など景気刺激策の実現が遠のくとの思惑が台頭し、金 融株などを中心に売りが広がった。

 田中氏はこう警告する。

「トランプ氏が口先介入しても効果は一時的だろう。むしろ市場は困惑 し、米国の金融政策にも悪影響を及ぼす懸念がある。株価下落をみてもト ランプ氏の発言は墓穴を掘っているだけで、こうした発言を繰り返すな ら、与党の共和党の反発も強まり、年内にもレームダック化することにな りかねない」
【ZakZak】  2017.02.02  〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎聖火リレー、沖縄か宮城発…3月から120日案

2020年東京五輪・パラリンピック大会の聖火リレーで、大会組織委員会や 政府、東京都などでつくる検討委員会が、出発地点を沖縄県、宮城県とす る2案に絞り込んだことが分かった。

ゴール地点はメインスタジアムの新国立競技場(東京都新宿区)とする。 検討委は18年中にルートを固めたい考えで、2案を軸に国際オリンピッ ク委員会(IOC)や自治体との調整を本格化させる。

聖火リレーは20年3月にスタートし、47都道府県を120〜130日間かけて巡 る。東日本大震災などの被災県は各3日間以上、開催地の東京都は15〜20 日間、それ以外の道府県は各2日間を想定している。都内では、1964年東 京五輪でコース外となった島嶼とうしょ部も組み入れる。2017年07月20日 06時00分毎日新聞



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読 者 の 声       
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 1)マスコミは数字いじりがお好みなようで:前田正晶

あらためてマスコミに問いかけたい「4番目じゃ駄目なんですか」と。

先ごろも世界選手権のシンクロナイズドスイミングの個人のフリーの演技 で井村雅先生の厳しい指導を受け訓練を経て第4位となった乾友紀子さん が、涙を流しながらインタビューに応じていた。私は涙の記者会見となっ た最も大きな原因はメダルとやらが取れない4番目だったことのようだと 解釈した。だが、嘗ての村田大臣の名言「2番じゃ駄目なんですか」を思 い出さずにはいられなかった。

私は乾さんの4位は世界の4番目であり、とても立派な輝かしき成績である と思っている。彼女の下にはあの世界選手権には出られなかった数多くの シンクロナイズドスイミングをやっている女性がいて、その中で上から4 番目は立派ではないのか。

だが、我が国のマスコミの風潮では、世界的な大きな大会に出た場合には 3位以内に入ってメダルとやらを取ってこないと評価や優れた選手として の認知の対象ではなきが如き扱いになる。いや、メダルを取ってくること だけが評価の対象であるような認識を勝手に作り上げたとすら思ってい る。しかも、オリンピックこそが全てであり、そこに出場してメダルとや らを取って初めて「世界的な選手」として認知するのである。

私はこれを不公平というか、おかしな認識であると思っている。彼らとて も、色々苦労を重ねて国内の予選を勝ち抜いていくだけでもどれほど大変 であることを承知しているはずだが、そこには触れずひたすらメダルだメ ダルだと報じる姿勢を採っているのだ。オリンピックでは6位だか8位まで が「入賞」とされていると思ったが、入賞くらいでは騒ぎ立てないのは不 公平だと思っている。

こういう数字いじりにも似た報道姿勢は野球の世界にも当てはまると思 う。少なくとも私は公式に認定された記録だとは聞いたことがない200勝 と2,000本安打などは例によって例の如き大騒ぎである。あれは私の認識 違いでなければ、金田正一等が主導した名球会とやらの入会資格であって NPBの公式な表彰の基準ではないはずだ。彼らは目下の所イチロー君のMPB での記録に日夜一喜一憂している。

実は、何を隠そう、この数字いじりを皮肉っていた先達がおられたのだ。 それは大和球士のペンネームで戦後間もなくからプロ野球の評論の世界で 大活躍され、一寸一風変わった解説をしていた安藤教雄氏(1910〜1992) も、このような傾向を「数字いじりがお好き」と揶揄していたのだ。私も その時代から奇妙な傾向だと思っていたの
だ。

私は以前に一度だけ論じた記憶があるが、199勝か1999本安打で終わった 選手には価値がないのかと言いたいのだ。私は199か1999にもその選手の 日夜励んできた歴史がある立派な記録ではないのかと言いたいのだ。しか も、現実にそこまで行かなかった良い投手や打者がいくらでもいたではな いか。誰かが「記録には残らなくても、記憶に残る選手になりたい」と 言ったではないか。

国内のことも兎も角、私が気に入らないことはと言えば「我が国のマスコ ミは未だに戦後の未成熟の時期に海外に雄々しくも出ていって成功した会 社やビジネスマンを褒め称え、海外遠征で外国人を破って好成績を挙げた 選手たちを英雄として礼賛した。

昔話の部類だが古橋廣之進さん(後に日本大学教授)の大活躍などは胸が すく思いだった。彼らは未だにあの頃の「世界で活躍する」ことを称える 意識から抜け切れていないのだ。今や、「世界が我が国に追い付こうとし ている時代だ」と言っても良いのにも拘わらずだ。時代錯誤ではないのか。

いっそのことIOCに「何処かのクレデイットカードにはプラチナやブラッ クカードがある時代だから、オリンピックのメダルにも金の上にプラチナ を新設されたら如何か」とでも提案しよう。そうすれば世界選手権でもそ れに倣うだろうから、乾さんのような選手も報われるし、マスコミも競っ て賞賛するだろう。

参考資料:Wikipedia



 2)「宿営地近くで激しい銃撃戦」と書かれた日報を隠していたとい う。これで、大手企業の行動と公務員の行動とは似ていることが分かっ た。PKO派遣を止められないから平穏を装う、安全神話を止められないか ら津波対応の安全策を講じない。全くうり二つだ。

 PKOを止める必要もないし、安全強化策をやらない必要もないのに、何 かが独り歩きをしてしまって、その本質が見逃されてしまっている。残念 なことだ。(酒井富雄)


 3)遺恨試合かと思った感情的な試合運び:前田正晶

昨夜は久しぶりにJリーグのサッカーをある程度の関心と興味を持って、 浦和対鹿島の決勝戦の第1戦を観戦した。だが、途中で屡々BSフジのPrime Newsも見てしまった。これは決して詰まらない試合だったと言っているの ではなく、浦和が幸運に近い判定によるPKを貰って先に点を取ってしまい 勝負あったと判断したからである。

試合開始と同時に白いヴィジターのユニフォームを着た方が明らかに優勢 であると見え、これで試合は決まりと閃いたので、後は白い方即ち浦和が どうやって勝ちに持っていくかに関心があったのだった。

実は、さしたる 具体的な根拠もなく、この両テイームが私の好みではない し、浦和のエー スのような金崎夢生が先ず嫌いな部類だし、鹿島のキャ プテンマークをつ けていた小笠原満男という何処にやる気があるのか思 わせる感じが好みで はないように、好きな選手がいないのである。

結局両テイームともに決定力不足で上記のPK以外には決めきれずに、徒に 時間ばかり経ってしまう試合だった。試合を見ていて感じた事は1年間の 優勝テイームを決める大事な対戦だったので、双方ともに十分に気合いを 込めてやっていたのは良かった。

だが、私が常に例に取る昨年のアジア選 手権のオーストラリア対韓国の 一戦のように、両方がその気になって倒し てやろうとばかりに真っ向か ら当たり合い潰し合うのではなく「勝ちたい 一心で、何とかしよう」と いう心意気で無理矢理に感情的とすら見える当 たり合いと、イエロー カード覚悟の反則で止めに行くという、言わば「遺 恨試合か」と疑うほ どだったのは、少し残念だった。

確かに両方とも良く動きよく走って何とか攻めて行こう、身を挺しても守 ろうという意欲と闘志は感じさせてくれたし、相手の裏を取る縦パス(現 在では「スルーパス」と呼ばれている)を繰り返して蹴り込んではいた が、結局は一度も実らなかった。この辺りは寄せ集めの代表テイームより も多少以上全員が良く合わせていたし、受け手の動きを止めてしまうパス も代表よりも少なかった。だがそこまでのことで、流れの中で1点も取れ なかったのでは、代表の欠陥の元がここにあるのだと思わせてくれた。

昨夜の浦和の動き方とパス回しであれば、仮にあの単独テイームを代表と 戦わせてみれば、何れが勝つのかは解らないのではないかという気がして みていた。より厳しく批判すれば、先頃代表テイームを批判したように欧 州勢と両テイームを比較すれば、動きながらのパス回しが少ないしスピー ド感にも未だ未だ乏しいのだった。しかしながら、両テイームには遠藤航 や柴崎や永木のような若手がいることでもあり、彼らが世代交代を目指し て一層の研鑽を積んでくれれば、少しは先行きが明るくなるかも知れない のかと思っている。これが単なる希望的観測に終わらないで欲しいのだが。



 4)私の持論を裏付けて下さった投稿に感謝します。しかし、例として 採り上げられた言葉は既に私が指摘してきたことばかりでした。前田正晶

私が遺憾に思っていることは、テレビに登場するゲスト等の全員が(知識 階級であるはずなのに)躊躇うことなくComeyを「コミー」と言い、せめ て「フリップチャート」とでも言うべきを平気で「フリップ」などと言う 見識の無さです。彼らはこの程度の英語ですら知らなかったのには呆れる だけです。それ故に「彼らはテレビ局に気兼ねして、おかしなカタカナ語 を使うのだろう」と忖度します。

あんな連中を許していれば、折角小学校3年から英語を教えるなどという 愚行を支えることだってで出来ないでしょう。


 5)3月以来の懇談だった。私の方から代官山に出掛けて、折からの好 天を利用して例の蔦屋の外のテラスで、スターバックスのコーヒーを買っ てきて語り合った。代官山の人気は相変わらずで、乳母車?を押している 多くの若き母親の姿を見ることが出来た。前田正晶

暫く振りだったために個人的(personalである)な話題が多かったが、昼 食を挟んで11:30から14:00まで語り合った。公的?な話題の中で彼が指 摘したことに「トランプ大統領が職(jobなのだが、何度も言ってきたう ように「雇用」と訳すのは誤りである)の増加を言われるが、現実にはGM
がまたもや工場閉鎖を発表したように思うようには増えていない。いや、 それどころか、長い目で見れば減少傾向は続いている」と言って例に挙げ たのが、航空会社の雇用機会の減少だった。

気が付いておられる方も多いだろうが、何年前までだったか東京都内の目 抜きの場所にJALやANAも含めて世界中の主な航空会社の営業所があった。 極言すれば、今では一社も残っていない。解りやすい例では帝国ホテルの 1階にはノースウエスト航空(現デルタ航空)、有楽町の新東京ビル (だっ たか?)には大韓航空が入っていた。それだけではない、今や航 空会社で は発券業務がなくなり、ネット化されているではないか。空港 に行けば、 チェックインカウンターではタッチパネル・システムが導入 され人員削減 が進んだ、という具合だ。

今後ともICTかが進み、AIが普及していけば、人手を要する職か仕事は今 後とも削減されていくだろうことは明らかである。GMの工場閉鎖では数千 人の組合員がレイオフ(一時解雇)される。では「解雇されれば他の業種 の工場に職を求めれば良いのではないのか」と言いたいだろうが、職能別 組合制(craftunion)のアメリカではそうはいかないのが、我が国との違 いだ。

念の為に解説しておくと、自動車工場にはUAW(全米自動車労組)の者た ちの他に、電気系、輸送系、営繕系等々の職能別組合の作業員が集まって 仕事をしているのであるから、GMを離れたUAWの組合員が他業種の工場に 行って電気工になることは出来ないと思っていて貰えば良いだろう。

また、会社側は「先に人を雇ってからjobを与えことはしない」国なのだ と、ご理解願いたい。トランプ大統領が力を入れておられる自動車産業で はGMが工場閉鎖を始めたのだ。

最後に、矢張りトランプ大統領も話題にはなったが、お互いに余り多くを 語らなかった。彼が指摘したことは「トランプ大統領の支持率が40%近く はあるが、その中に10%程度は所謂知識階層かそれに準ずる人たちが占め ているので、残る30%強が所謂プーアホワイトから下の階層になるので、 支持率が底堅いのである」であった。共和党内でもトランプ大統領支持派 と反対派が混在しているようなのでも、トランプ政権は案外に安泰かも知 れない」と締めて終わった。




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身 辺 雑 記
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21 日の東京湾岸は朝から快晴、爽快。


20日の東京・亀戸周辺。往来の激しい京葉道路の騒音も届かず、全く静か だ。隣の中学校は夏休みに入って、これまた静かだ。

糖尿病のことで思い出したが厚生大臣も2度やった園田直だったが子供の ころから大の痛がり屋。ハンサムだったので中学生のころはしばしば女学 生たちの取り囲 まれて泣いていたとか。大の痛がり屋。これではいけな いと剣道に励み大 の武道家になった。だが痛がり屋は治らず、注射から 逃げ回った。インス リン注射から逃げまわっ末、腎不全で死んだ。注射 嫌いで命を縮めた。酒より女性が好きだった。


園田さんの死の直後、私の糖尿病が発症したが、その時は園田大臣のお かげで注射針はごく細になっていたので全く痛くなくなっていたか助かった。




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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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