政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4400号  2017・7・1(土)

2017/07/01

  
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わたなべりやうらうのメイルマガジン「頂門の一針」4400 号
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           2017(平成29)年7月1日(土)



        香港返還20周年記念行事に習近平が訪問:宮崎正弘

        資金洗浄に手を貸した中国の銀行を制裁:宮崎正弘
              
               鰻は冬が美味なのだ:渡部亮次郎   
         
                    
                        話 の 福 袋
                           読 者 の 声
                           身 辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4400号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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香港返還20周年記念行事に習近平が訪問
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成29年(2017)6月30日(金曜日)
        通算第5333号 
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 香港返還20周年記念行事に習近平が訪問。だが7月1日、香港は荒れ模様
  劉暁波の即時釈放、自治の拡大、言論の自由を求めて空前のデモが
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7月29 日、習近平夫妻が香港空港に降りたった。親中派の林鄭月?(現行
行政長官)と梁震英(前長官)らが出迎える中、親中派が動員して五星紅
旗を振る「歓迎」団体の友好演出にニコニコしながら、香港訪問の目的を
語った。

国家主席に就任して以来初めてであり、国家副主席時代の9年前に一度、
習近平は香港を訪れている。香港には習の姉夫妻、隣の深センには母親が
住んでいる。

習近平は開口一番に「最初の訪問以来、香港問題はずっと私の心の中に
あった(つねに香港の未来を思っていた)」とリップサービス、この香港
訪問に同行したのは外交ブレーンの王?寧、首席補佐官のポストにある栗
戦書、そして国務委員の楊潔チ、軍人からは中央軍事委員会副主任の氾長
龍を伴った。中国共産党の中枢で誰々が、香港問題を扱っているかが、こ
の同行メンバーから推測できる。

習近平によれば香港訪問の目的は三つあり、第一は返還20周年という大事
な節目の行事に参加すること、第二に中央政府からの継続的支援の確認で
あり、第三は未来豊かな都市に香港を発展させることだとした。
 香港―マカオー珠海を繋ぐ世紀の土木工事現場も視察する。

この習の晴れ舞台を前にして、面子を潰されるような出来事が前後した。

前日の6月28日、ノーベル平和賞受賞の自由活動家、劉暁波が獄中で末期
癌にあり、「西側の治療を受けたい」と語っていること。これを受けて、
同日着任したばかりのテリー・ブランスタッド米大使は「受け入れる用意
がある」と記者会見した。

香港の反中国、自由派は7月1日に大規模な反対デモを行うとした。

同日、陝西省では地方政府の鳴り物入りで建設され開通式を行ったばかり
の橋梁が崩壊した。

地元政府は慌てて「豪雨の所為だ」とした。

返還当時、英国最後の提督となったパッテン卿は「中国の国際政治上での
役割はますます重要となっているにも拘わらず、指導者たちの欺瞞と不誠
実が未来を暗くする」とした(アジアタイムズ、6月29日への寄稿)。

(註 林鄭月?の「?」は女編。氾長龍の「氾」には草冠)
    
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1588回】     
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(徳富27)
   徳富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

               ▽
文部科学省で天下り斡旋の差配役を務めていた前次官が座右の銘は「面従
腹背」だと公言し、新宿の怪しげな酒場通いの理由を「若年女性の貧困調
査」とアッケラカンと口にする。そんな時代であればこそ、「日本人は、
男らしきか故に、恥を知るか故に、有力也」の徳富の言葉に、改めて現在
の日本のブザマな姿を痛切に思い知る。

この前次官を「敢えて“安倍一強”に立ち向かう」と英雄視するバカも見受
けられるが、彼には毎度御馴染みの「愚ニアラザレバ誣也(本人がバカ
か、余ほど世間をナメきっているに違いない)」を贈呈したい。まあ本人
がバカ、いや大バカだとしか考えられませんが。

 それにしても「日本を取り戻す」より先に、徳富流の「日本人」を取り
戻すべく努めようではありませんか、御同輩! もっとも時間はあまり残
されてはいませんが。

 (50)【時てこなし、數てこなす】=「支那人の一個人としての働きは
寧ろ甚た少たる」うえに「時間の觀念なきか故に」問題なしと考えたくな
る。だが、個人的能力が低かろうが、「偉大なる蕃殖力」がもたらす膨大
な人口は、やはり大いなる脅威としかいいようはない。「他人か一人てな
す所を、二人乃至三人四人にてなす」からだ。また「世に時間の大切なる
ことを知らぬ人間」や「骨を惜しまぬ人間より恐ろしきはなし」。骨を惜
しまないということは、「生命を惜しまぬと、殆んと同一の効力を生す
る」からだ。

 いわば命を惜しまない人々の群こそ天下無敵ということになる。原爆よ
り恐ろしい人間爆弾であればこそ、“爆買い”なんぞと喜んではいられない。

 (51)【苦力大明神】=「支那をして、侮られながらも、尚ほ世界の或
物として數へらるゝを得せしむるは」、孔子でも、李鴻章、「八ましき御
婆さん(西太后)」、袁世凱、「空論の留學生」、金持ち、学者でもない
(かりに徳富が今の世に蘇えったら、これに毛沢東、トウ小平、習近平を
加えたに違いない)。「實は苦力ある爲めに候」。

「人か獸かの區別さへ判然せさるか如き苦力」こそ、「支那をして、恒に
世界の問題たらしめ、世界の注意たらしめ、時としては便利たらしめ、時
としては厄介たらしめ、更らに時としては恐怖たらしむる所に候」。だか
ら「若し苦力なからしめは、支那は零點に候」。いまや「世界列強か文明
病に麻痺せられんと」しているが、苦力が「其の動物的精力を、世界の各
所に於て、發揮しつゝある」ゆえに、「支那に取りては、百萬の大軍より
も、有力に候」。これをつまり「支那の眞價」も「其の人種的生命」も
「國民的元氣も、苦力に存すし候」。であればこそ「苦力は支那の恩人に
候」であり、「苦力大明神」ということになるわけだ。

苦力とは18世紀末辺りから東南アジア、オーストラリア、北米、中南米に
大量に送り込まれた肉体労働者、つまり「廉價なる人力と人命」を具えた
単純肉体労働者を指す。彼らの人命は「廉價なるか故に、他の耐ゆる能は
さる、辛抱する能はさる境遇に處して、泰然たり」。そのなかの成功者が
同姓・同郷・同業の絆をテコに世界各地にチャイナタウンを作り、商圏を
拡大していった。彼らが故郷の親族に送った外貨は「僑?」と呼ばれる。
成立当初の共産党政権は?僑を掠め取って財政危機を凌いだわけだから、
まさに共産党政権にとっても「苦力大明神」だったことになる。

  「苦力大明神」の子孫は文革期に「西側の腐れ切ったブルジョワジ思
想の害毒を流すもの」と批判されたが、いまや「優れた中華文明の海外へ
の伝達者」「中国経済と海外の仲介者」、「“一帯一路”の担い手」とまで
持ち上げられる。それというのも、5000万人〜6000万人を数える彼らの総
資産は2007年時点で「2万億美元」(陳雲・精華大学教授)、つまり20兆
ドル。共産党政権が狙っていないわけがない。やはり「苦力大明神」なのだ。
《QED》
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【知道中国 1589回】       
  ――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(徳富28)
   徳富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

                 ▽
 (52)【支那人の好物】=「支那人の好物は、先つ阿片と、博奕と、肉
慾となる可し」。「論語にも、孟子にも、其事に就て云爲有之候」だか
ら、「博奕は。孔孟時代より、盛んに流行したるものと見へ」る。「彼等
は白晝公然、恥かしけもなく、博奕致し候」。新聞社を訪ねると「記者先
生か、午後三時頃迄も、阿片を喫茶して、編輯局裡に、?臥したる」有様
であり、阿片亡国論など全く意味をなさない。「阿片と博奕とは、文弱な
る支那人を、?々文弱ならしめ」「腐敗せる支那人を、?々腐敗せしめ」
るだけである。

  ところで残る肉慾だが、徳富は「肉慾の如きも、申すも野暮に候」
と、さすがにサラリと躱している。

(53)【受負と手數料】=個人と個人、個人と団体、個人と国家の関係
も、「乃ち一切の關係、悉く才取主義(コンミツシヨン)にて繋か」って
いる。この根本を押さえないかぎり「到底支那の社會を解釋する能はさる
可し」。「小僧」から「役人」まで、「凡そ支那に於て、生とし生ける
者、悉く手數料を取らさるものなし」。彼らは「罪悪」としてではなく、
「取る可き物として、之を取り候」。だから彼らは正々堂々と「手數料」
を取る。

王朝が徴収する租税にしても、末端の行政単位に当る県を管轄するために
中央の王朝政権が派遣した知県(知事)による「受負」であり、中央政府
まで「幾多の順序を經、其の一階毎に、手數料を取らるゝ故に。人民の懷
より出す物と、中央政府に納まる物とは、非常な懸隔あるは、勿論に
候」。中央政府から派遣された役人――現在に言い換えるなら幹部となろう
――は「要するに中央政府の買辨(コンプトラル)に外なら」ないのである。

 凡そ人間関係の全てが「手數料」よって成り立っているなら、やはり共
産党一党独裁政権下でも不正根絶は不可能だろう。毛沢東から始まりトウ
小平も、江沢民も、胡錦濤も不正の摘発・根絶を掲げながら無残な結果に
終わらざるをえなかったということは、「凡そ支那に於て、生とし生ける
者、悉く手數料を取らさるものなし」という伝統的慣行が改まらないから
だ。そこで不正徹底摘発を掲げる習近平に助言してやりたい。国民に対し
「不正を摘発したら必ず『手數料』を支払う」と約束せよ、と。毒を以て
毒を制せ!?

さて毎度おなじみの林語堂は『中国=文化と思想』講談社学術文庫 1999
年)において、中国社会で根絶し難い汚職は家族主義のゆえであり、汚職
が絶えないのは家族主義が連綿として続くからだと論じた後、「中国語文
法における最も一般的な動詞活用は、動詞『賄賂を取る』の活用である。
すなわち『私は賄賂を取る。あなたは賄賂を取る。彼は賄賂を取る。私た
ちは賄賂を取る。あなたたちは賄賂を取る。彼らは賄賂を取る』であり、
この動詞『賄賂を取る』は規則動詞である」と綴っていた。

 そこで林語堂が指摘した「賄賂」を「手數料」に置き換えると、

――中国語文法における最も一般的な動詞活用は、動詞「手數料を取る」の
活用である。すなわち「私は手數料を取る。あなたは手數料を取る。彼は
手數料を取る。私たちは手數料を取る。あなたたちは手數料を取る。彼ら
は手數料を取る」であり、この動詞「手數料を取る」は規則動詞である――

たしかに納得できる。やはり賄賂(=不正)ではない、飽くまでも「手數
料」なのだ。ところで森友・加計問題に関連して役人の権力中枢に対する
「忖度」が問題になり、アホで無能な野党やリベラル・メディアが鬼の首
でも取ったように怒声を挙げている。

 だが、ここで「忖度」と「手數料」を比較してみると、なにやら彼我の
振る舞いの違いが浮んで来るようだ。「忖度」なんぞは不確かだ。相手の
首を縦に振らせるためには、世間の相場を遥かに超える「手數料」を握ら
せるに限ると、中国人なら考えるだろう。
《QED》
      
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▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1) 一般社団法人日本安全保障・危機管理学会 防災・テロ対策
研究会(平成29年第4回)を開催致します。多くの方々の御参加をお待ち
申し上げております。それに先立つ7月22日(土)、当社団と共催してい
る尾崎行雄記念財団が主催するシンポジウムも開催されますので、あわせ
てご案内致します。
※お申込みの際は、どちらの講演会か(または両方か)を明記のうえ、お
名前とお電話番号を尾崎財団までメールして下さい。
尾崎財団 info@ozakiyukio.jp
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◆一般社団法人 日本安全保障・危機管理学会 防災・テロ対策研究会(平
成29年第4回)
 「日本政府には国民を守れない」
   阪神・淡路大震災から東日本大震災を経て、日本の危機管理体制
は、制度的にも機材的にも、どれくらい充実して来ているのでしょうか?
 それは国際テロさらに北朝鮮ミサイル危機等に関し、どれくらい応用可
能なのでしょうか? 危機管理に関する日本の最高権威者が詳細にお話し
してくださいます。多くの方々の御参加をお待ち申し上げております。
           記
【日時】平成29年7月28日(金)午後6〜8時(受付5時30分〜)
 【会場】憲政記念館・第2会議室
          千代田区永田町1-1-1/国会正面向側
     ※ご来場の際は、地下鉄など公共の交通機関をご利用下さい。

 【講師】小川和久(静岡県立大学特任教授)
  1945年熊本県生。第7 期自衛隊生徒として陸上自衛隊生徒教育隊に入
隊。続いて、陸上自衛隊航空学校等で航空機整備を学びつつ神奈川県立湘
南高校通信制で併学。陸上自衛隊生徒教育隊・航空学校修了。同志社大学
神学部中退。ジャーナリストを経て、日本初の軍事アナリストとして独
立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策等)の分野で政府の政策
立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、日本紛争予
防センター理事、総務省消防庁消防審議会委員、内閣官房危機管理研究会
主査などを歴任し2012 年より現職。
  【参加費】2,000円(当日受付にてお支払い下さい)
  【お申込】お名前とお電話番号を以下の尾崎財団アドレスにお送り下
さい。受信した時点で受付完了となり、尾崎財団から確認のメールは致し
ません。予めご了承下さい。
■お申込み先=info@ozakiyukio.jp

詳細は、以下の尾崎財団ホームページをご参照下さい。
http://www.ozakiyukio.jp/information/2017.html#0627
(共催:一般財団法人尾崎行雄記念財団/協賛:グローバル・イッシュー
ズ総合研究所、株式会社近代消防社)
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尾崎行雄記念財団設立60周年記念シンポジウム
 「激動する世界情勢と日本の未来
   ―我が国の安全保障・国際貢献のこれから」

 日本を取り巻く安全保障環境が急速に変化する中、我が国はどうやって
身を守り、また世界に貢献していくのか。第一線で活躍する安全保障の専
門家を講師陣に迎え、大いに議論します。皆様のご参加をお待ちしており
ます。(本シンポジウムの収益はすべて、東北復興及び熊本被災地支援活
動に役立たせて頂きます。)
              記
【日時】平成29年7月22日(土)午後2時〜5時(受付1時30分〜)
 【パネリスト】小川和久(国際政治・軍事アナリスト)
       伊勢?賢治(東京外国語大学教授)
       伊藤祐靖(元海上自衛官)
【コーディネーター】桜林美佐(防衛ジャーナリスト)
 【会場】憲政記念館・第2会議室
          千代田区永田町1-1-1/国会正面向側
     ※ご来場の際は、地下鉄など公共の交通機関をご利用下さい。
 【参加費】2,000円(当日受付にてお支払い下さい)
 【お申込】お名前とお電話番号を以下の尾崎財団アドレスにお送り下さ
い。受信した時点で受付完了となり、尾崎財団から確認のメールは致しま
せん。予めご了承下さい。
■お申込み先=info@ozakiyukio.jp
 詳細は、以下の尾崎財団ホームページをご参照下さい。
http://www.ozakiyukio.jp/information/2017.html#0612
(主催:一般財団法人尾崎行雄記念財団/後援:公益財団法人偕行社)



          
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資金洗浄に手を貸した中国の銀行を制裁
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)6月30日(金曜日)弐
        通算第5334号 
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 米、北朝鮮の不正送金、資金洗浄に手を貸した中国の銀行を制裁
   米中「外交・安全保障」対話直後にムニューチン財務長官が発表
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 北朝鮮に禁止されているミサイル部品、精密機械など制裁品目に該当す
る不正輸出に手を貸して、資金洗浄に協力してきた遼寧省の丹東銀行を、
米国は「取引停止」とする。

同時に密輸に関係した2人の中国人と海運会社1社(大連のグローバル・ユ
ニティ海運)も制裁対象に加えるとした。

これは6月29日にムニューチン財務長官がホワイトハウスの記者会見で明
らかにしたもので、制裁を名指しされたのは以前から噂のあった銀行だけ
に、それほどの意外感はないが、同銀行と迂回取引のある米国の銀行は当
惑している。迂回融資、迂回送金も含めての捜査がなされるとした。

制裁の内容はと言えば、丹東銀行が米国内の金融システムにアクセスが出
来ないことにするためであり、制裁効果は疑わしい。トランプ政権の対中
姿勢の象徴的な打ち上げ花火に過ぎないと捉えることも出来る。

しかしタイミング的にみると、米中の高官対話(米中外交・安全保障対
話。ただし会談は決裂し、共同声明は発表されなかった)が行われた直後
でもあり、まして同日にトランプ大統領が文在寅・韓国大統領と首脳会談
を行う直前だったのである。

効果的なタイミングを演出していることがわかる。

トランプ・文在寅会談は、韓国のメディアにしたがうと米側は異例の厚遇
を示していると積極的な前宣伝に余念がないが、北朝鮮の核開発凍結に非
協力的であり、そのうえ米軍が進めるTHAAD配備に意図的な遅延をな
す韓国の文政権への不信感は払拭しがたく、米韓首脳会談が成功する可能
性は薄いだろう。
     
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1590回】        
――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(徳富29)
  徳富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

                ▽

いま手許の『新潮国語辞典 現代語古語』(久松潜一監修 新潮社 昭和
40年)を開くと、「忖度」は「他人の心を推し測ること。推察。推測。」
とあり、「手数料」は「?手数の報酬。コミッション。?[法律]国家・地
方自治体が特に個人のためにするする行為の報酬」と記されているが、や
はり「忖度」には日本式のウエットな、「手數料」には中国式のビジネス
ライクでドライな響きが感じられる。同時に「忖度」にせよ「手數料」に
せよ、それぞれの社会の仕組みと人付き合いの文化から生まれた振る舞い
と考えるなら、兎にも角にも互いの違いをハッキリと知っておくべきだ。

だが、ここで些か戯画化して考えてみるに、はたして殿サマと越後屋の関
係は「忖度」によって支えられているのか。はたまた両者は「手數料」に
よって結ばれているのか。おそらく権力と財力をテコにしたアコギな間柄
が「忖度」と「手數料」の相乗効果によって暴利を生み出すカラクリは、
日本も中国も同じようなものだろう。だが、考えてみれば、どこかが違う
ように思う。

日本の場合、取り引きの場に「葵の御紋」を手にした越後のちりめん問屋
に扮した水戸黄門が登場し正体を明かせば、一切が問答無用。殿サマも越
後屋も転がるように庭に飛び出し、「水戸のご老公様」の前に土下座して
一件落着となる。だが中国の場合、おそらく水戸黄門役も、ましてや「葵
の御紋」に相当する権威も存在しないだろう。万に一つ水戸黄門役が登場
したとしても、おそらく中国版の殿サマと越後屋の2人が「忖度」を働か
せる一方、水戸黄門は殿サマと越後屋の2人に応分の「手數料」を要求す
るに違いない。

ここで半世紀程昔の香港での細やかな経験を。

ある時、歩道を歩いていると、後ろの方からサイレンが。振り返ってみる
と、猛スピードのバイクを白バイが猛追。50メートルほど前方で白バイが
追い付きバイクを強制停止させ、取り調べを始めた。物見高いが何とや
ら。早速、走っていって2人の脇に立って取り調べの見物と思いきや、ど
うも様子がおかしい。

どうやら交通違反を見逃す代わりの金額の交渉、つまり「手數料」の相談
らしい。話が長引くばかり。すると暫らくして後方からもう1台の白バイ
が。てっきり助っ人かと思いきや、どうもそうではないらしい。それとい
うのも後の白バイの接近を見届けるや、先の白バイの警官が違反者を急き
立て別の場所に行ってしまったのだ。2台目の白バイの警官は、ニヤニヤ
しながらUターンし、いま来た方向に走り去っていった。

 もうお判りだろう。かりに後から来た白バイを取り調べ(「手數料」の
交渉)に加わらせたら、「手數料」は目減りしてしまう。違反者(正確に
は、違反容疑者)からの「手數料」は検挙した者が“徴収”する・・・今は
昔の香港での生活の知恵だった。

 (54)【立憲政治と受負主義】=「才取主義(コンミツシヨン)」に骨
絡みであればこそ、「如何に政治上に於て、受負社會主義を改め、才取主
義(コンミツシヨン)を改めんとするも」、成功は覚束ない。じつは「受
負主義」と「才取主義(コンミツシヨン)」はコインの裏表の関係で、と
どのつまりは同じで社会の仕組みに組み込まれている。「受負ふ故に手數
料を取る。手數料を取る者と豫定し、豫定せらるゝか故に、受負となる次
第」である。だから政治面の改革だけで、この悪弊・病理を取り除くこと
はできない。

  当時、盛んに論じられていた立憲政治の行末を捉え、徳富は「立憲政
治は、受負政治とは、兩立致し難く候。如何に受負を廢止するも、「才取
主義(コンミツシヨン)」の流行する間は、先以てだめ」であり、それゆ
えに飽くまでも立憲政治を遂行しようとするなら「代議制度と、才取主義
(コンミツシヨン)との調和」を図るのが急務だろう、とした。


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【知道中国 1591回】      
 ――「正邪の標準なくして、利害の打算あり」――(徳富30)
      徳富猪一郎『七十八日遊記』(民友社 明治39年)

              ▽
 徳富の主張を現在に敷衍してみると、共産党の一党独裁を廃止し、立憲
政治を貫徹し民主化を目指そうとするなら、やはり社会全般の全域に根を
張っている「才取主義(コンミツシヨン)」の根絶が必要条件となるだろ
う。逆に独裁政権が「受負政治」を墨守・貫徹するだけでなく、より巧妙
な形で進める一方、国民の側が「受負政治」に利得を求めている限り、民
主化は夢のまた夢・・・春の日の街道の前方に現れる「逃げ水」のような
もの。近づいたと思うほどに、民主化=立憲政治は遠のくことになる。

   これを逆にいうなら、共産党政権は中国社会を“円滑”に動かしてきた
伝統的な「受負政治」と「才取主義(コンミツシヨン)」のカラクリを熟
知し、それを不断に“改良”しながら、より巧妙に延命を図っているとも考
えられる。

  30年に近い毛沢東の暴政によって政権基盤が動揺をきたすや、共産党
政権は国是を政治(革命)から経済(金儲け)に180度切り替えること
で、失われた国民的支持の再構築を目指した。なりふり構わずに社会主義
市場経済という野蛮資本主義の道を驀進することになり、経済活動におい
て「受負政治」と「才取主義(コンミツシヨン)」が大手を振って動き出
す。かくて共産党政権と国民――北京の最上層から最下層の庶民レベルまで
――の関係に「受負主義」と「才取主義(コンミツシヨン)」という伝統が
完全に息を吹き返した。

 独裁政治が「受負主義」と「才取主義(コンミツシヨン)」によって成
り立っていることが顕著になったのは、やはり天安門事件後に起きた経済
の高度成長だった。それというのも混乱収束後、権力と財力の合体した
「権貴体制」の弊害が叫ばれるようになりはしたものの、一向に改まる気
配がみられないからだ。やはり民主化の大前提は「受負主義」と「才取主
義(コンミツシヨン)」の克服しかないだろう。であればこそ共産党独裁
打破ではなく、諸悪の根源ともいえる「受負主義」と「才取主義(コンミ
ツシヨン)」という悪しき伝統の打倒を掲げるようになってはじめて、中
国における民主化運動は本格化するのではないか。

 だが、ここで考えるべきは、中国が中国であるゆえに受け入れざるをえ
ない広大な土地と膨大な人口という前提条件である。この条件を受け入れ
たうえで(いや、受け入れざるをえいないわけだが)、より効率的な統治
制度を考えるなら、おそらく「受負主義」と「才取主義(コンミツシヨ
ン)」の組み合わせを選択するしかなかったのではなかろうか。それとい
うのも強大な封建王朝といえども、末端の個々人までを管理することは事
実上不可能だからだ。いわば「受負主義」と「才取主義(コンミツシヨ
ン)」という統治のカラクリは、中国にとって必要悪だったということに
なる。

  歴史的に振り返った場合、中国は連綿として続く王朝国家ではなく、中
国と名づけられた統治制度を受け入れた封建王朝の集合体だと考えられる
が、この問題は孰れ別の機会を設け詳細に論ずるとして、徳富に戻ること
とする。

 (55)【英人と支那人(一)】=「日本人と支那人とは、同文同種と申
し候得共、其の一皮を?ひて」みると、「日清の距離よりも、清英の距離
は、寧ろ接近致し居り候」。それというのも、清英双方は「其の個人主義
の實行者たる點に於て」、「其の?禮を大切にし、儀式を重んずる點に於
て」、「不器用にして、重くるしき趣味を有する點に於て」、「酷肖致
し」ているからだ。

  たとえば「英國の日用品と、支那の日用品」を手に取ってみると、
「其の手鞏きと、頑丈なる擲ても、叩ても損はれぬ點に於て一致する」こ
とからも判るはずだ。

それにしても「日本人と支那人とは、同文同種」などという子々孫々にま
で害悪を流し続けるインチキを、いったい誰が、なぜ、いつ頃から口にし
はじめたのだ。
    《QED》
          
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
▼読者の声 ▼どくしゃのこえ ■READERS‘ OPINIONS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1) 「正論を聞く会」からのお知らせです。次回講師は宮崎正
弘先生です。どなたでも予約なしで御参加いただけます。
              
           記

とき   7月19日(火曜) 午後6時半
ところ  「産経プラザ」3階大会議室
講師    宮崎正弘
演題    トランプ vs 習近平(+金正恩)
参加費   お一人1500円
主催    正論の会(代表三輪和雄)


   
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鰻は冬が美味なのだ
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   渡部 亮次郎

土用の丑の日や夏バテ予防に食べられるが実際はウナギの旬は冬で、秋か
ら春に比べても夏のものは味が落ちる。「夏バテ防止の為に土用の丑の日
に鰻を食べる」風習は、夏場の売り上げ不振に悩んだ鰻屋に請われて、平
賀源内が考案した広告コピーが基との説がある。

しかし夏バテを防ぐためにウナギを食べる習慣は、日本では大変古く、万
葉集にまでその痕跡をさかのぼる。すると源内が言い出すまで、夏バテ
云々は廃れていたのかもしれない。

うなぎは高タンパクで消化もよく、日本料理の食材としても重要で、鰻屋
と呼ばれるウナギ料理の専門店も多い。

皮に生息地の水の臭いやエサの臭いが残っているため、天然、養殖を問わ
ずきれいな水に1日〜2日いれて、臭みを抜いたものを料理する(泥抜き・
臭み抜きと呼ばれる)。

1970年代、大阪勤務の頃は昼飯時、上ニ(上本町2丁目)にあった小さな
うなぎ屋に入り、割いて焼く筋を見ながら堪能した。東京のように蒸さな
いので脂が多く、美味しかった。

近畿地方ではウナギのことを「マムシ」と呼ぶが、これはヘビのマムシと
は関係なく、鰻飯(まんめし)が『まむし』と訛り、それが材料のウナギ
に転用されたものである。

他に、関西での調理法(正確には浜松以西)の特色である、蒸さずに蒲焼
にして、飯の上に乗せた上に更に飯を乗せて蒸らす「飯蒸し」(ままむ
し)から来たという説、飯の上にウナギやたれをまぶすものとして「まぶ
し」が転じたとの説もある。

また、ウナギという名前については鵜飼の時に、鵜が飲み込むのに難儀す
ることから鵜難儀(ウナギ)となったという江戸の小噺がある。

徳川家康の時代に江戸を開発した際、干拓によって多くの泥炭湿地が出
来、そこに鰻が棲み着くようになったため鰻は労働者の食べ物となった
が、当時は蒲焼の文字通り、蒲の穂のようにぶつ切りにした鰻を串に刺し
て焼いただけ、という食べ方で、雑魚扱いだった。

鰻が現在のような形で一般に食べられるようになったのは江戸後期から
で、特に蒲焼は江戸発祥の料理であることから、江戸の代表的食物とされる。

蕎麦ほど徹底した美学はないものの、「鰻屋でせかすのは野暮」(注文が
あってから一つひとつ裂いて焼くために時間がかかる)、「蒲焼が出てく
るまでは新香で酒を飲む」(白焼きなどを取って間をつなぐのは邪道。し
たがって鰻屋は新香に気をつかうものとされた)など、江戸っ子にとって
は一家言ある食べものである。

うなぎは日本全国に分布するが、日本以外にも朝鮮半島からベトナムまで
東アジアに広く分布する。成魚が生息するのは川の中流から下流、河口、
湖などだが、内湾にも生息している。

濡れていれば切り立った絶壁でも体をくねらせて這い登るため、「うなぎ
のぼり」という比喩の語源となっている。

細長い体を隠すことができる砂の中や岩の割れ目などを好み、日中はそこ
に潜んでじっとしている。夜行性で、夜になると餌を求めて活発に動き出
し、甲殻類や水生昆虫、カエル、小魚などいろいろな小動物を捕食する。

従来ウナギの産卵場所はフィリピン海溝付近の海域とされたが、外洋域の
深海ということもあり長年にわたる謎であった。

火野葦平の小説に産卵場所を求めて主人公と恋人が南海に泳いで行く作品
があった。昭和20年代に、確か毎日新聞に連載された。その当時は産卵場
所は分からなかった。

しかし2006年2月、東京大学海洋研究所の塚本勝巳教授が、ニホンウナギ
の産卵場所がグアム島沖のスルガ海山付近であることをほぼ突き止めた。

冬に産卵するという従来の説も誤りで、現在は6〜7月の新月の日に一斉に
産卵するという説が有力である。

うなぎの人工孵化は1973年に北海道大学において初めて成功し、2003年に
は三重県の水産総合研究センター養殖研究所が完全養殖に世界で初めて成
功したと発表した。

しかし人工孵化と孵化直後養殖技術はいまだ莫大な費用がかかり成功率も
低いため研究中で、養殖種苗となるシラスウナギを海岸で捕獲し、成魚に
なるまで養殖する方法しか商業的には実現していない。

自然界における個体数の減少、稚魚の減少にも直接つながっており、養殖
産業自身も打撃を受けつつある。

2007年EUがヨーロッパウナギの絶滅が危惧(きぐ)されシラスウナギの輸
出規制する方針を発表しワシントン条約締約国会議でEU案が可決、規制が
確定した。

これにより中国経由の輸出規制が始まる。また、台湾も日本への過大な輸
出に対して現地の養殖業者などが輸出規制を要望している。

日本側も国産シラスウナギで成り立っている業者と輸入物に頼る業者の対
立があり一致した意見表明ができない状況になっている。その為、全般的
にうなぎ価格の高騰は避けられないとされる。

2007年6月29日、アメリカのFDAは中国産のうなぎ、えび、なまずの1/4に
発ガン物質が検出されたとして輸入方法を変更した。今までは検査なく輸
入可能であったが、第三者機関の証明書の添付を義務付けた。

中国政府は自国の検査証明書で通関可能とするよう交渉中である。検出さ
れた物質のうちニトロフランとマラカイトグリーンは動物実験で発ガン性
が確認され、中国でも魚介類への使用が禁止されている物質であった。

マラカイトグリーンは以前に中国産のうなぎから日本でも検出されたこと
がある。うなぎの日本国内消費量10万トンのうち6万トンは中国産であ
り、これをきっかけに日本国内でのうなぎの売れ行きは激減した。出典:
フリー百科「ウィキペディア」2007・11・16
 

     
   
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話 の 耳 袋
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 ◎安倍首相“三重苦”で大きな逆風 内閣改造7月下旬に前倒しも

安倍晋三首相が8月にも断行するとみられた内閣改造・自民党役員人事が
前倒しされる可能性が出てきた。7月下旬に東京開催で調整していた日中
韓首脳会談が、中国側の意向で先送りされることが固まったのだ。「7月
下旬の改造」もあり得るのか。憲法改正を見据えた局面打開のため、「自
衛隊の政治利用」と受け取られる失言をした稲田朋美防衛相らを退任させ
る一方、小泉進次郎衆院議員を閣僚に抜擢(ばってき)するなど大胆かつ
堅実な起用が注目される。

「国民のみなさまに申し訳ない。『自民党は何をやっているんだ』という
厳しいお叱りもいただいている。党総裁としておわびしたい」

安倍首相は28日、東京都議選(7月2日投開票)の応援演説で、こう謝罪
した。具体的に稲田氏の失言には言及しなかったが、自身の国会対応も含
めて反省したようだ。

都議選は、「加計学園問題」「豊田真由子衆院議員の暴言・暴行問題」
「稲田氏の失言」という三重苦が直撃し、自民党にかつてない大逆風が吹
いている。自民党は現有57議席だが、30議席台との見方もある。

こうしたなか、内閣改造の前倒しがささやかれ始めた。

安倍首相にとって7月は外交日程が山積していた。同月7、8日には、ド
イツでの20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する。これに合わせて北欧
のデンマーク、フィンランド、スウェーデンと、バルト3国の1つ、エス
トニアを訪問する予定。同月下旬には、東京で日中韓首脳会談を開催する
方向で調整していた。

ところが、中国側が日中韓首脳会談の先送りを通告してきた。日本政府は
年内開催を目指して、調整を続ける意向だが、安倍首相には「渡りに船」
ともいえる。一連の外交日程を終えて8月に行う予定だった内閣改造を、
前倒しできる時間的余裕ができたのだ。

更迭候補としては、今回の失言だけでなく、南スーダンPKO(国連平和
維持活動)の日報問題でも批判を浴びた稲田氏を筆頭に、「テロ等準備
罪」を新設する改正組織犯罪処罰法の国会答弁で不安のあった金田勝年法
相など、7、8人の名前が浮上している。

民進、共産、自由、社民の野党4党は、稲田氏の即時罷免を要求している
が、北朝鮮が日本への軍事的恫喝を続けるなか、官邸としては「防衛相の
急な更迭は混乱を招く。稲田氏は内閣改造で交代させる方向」(関係者)
と判断したようだ。

一方、入閣候補としては、進次郎氏や、憲法改正で安倍首相と意見が近い
橋下徹前大阪市長らの名前が出ている。
【ZakZak】2017.6.30  〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎米、対中政策を急旋回=北朝鮮対応で不満−制裁発動、台湾武器供与

【ワシントン時事】トランプ米政権は29日、北朝鮮問題で中国の銀行への
制裁に踏み切ると同時に台湾への約14億ドル(約1570億円)相当の武器供
与を発表した。トランプ大統領は北朝鮮に核・ミサイル開発を放棄させる
ため、最大の貿易相手国、中国の協力を重視してきた。だが具体的な成果
はなく、中国の不十分な対応に不満を募らせ、「対中政策を急旋回」(ワ
シントン・ポスト紙)させた形だ。

中国大使「相互の信頼損なう」=台湾武器売却などで米批判

米財務省は29日、北朝鮮による不正な金融取引への関与などを理由に中国
の丹東銀行(遼寧省)や海運会社を独自制裁の対象に指定。また、国務省
は台湾に対して高速対レーダーミサイル(AGM88)などの売却を議会
に通知した。いずれもトランプ政権下では初めて。ニューヨーク・タイム
ズ紙は「トランプ氏と習近平氏(中国国家主席)の蜜月は終わった」と指
摘した。
【時事通信】 2017/06/30-14:49 〔情報収録 − 坂元 誠〕



 ◎韓首脳が夕食会=初対面、北朝鮮問題など協議

【ワシントン時事】トランプ米大統領夫妻は29日、訪米中の文在寅・韓
国大統領夫妻をホワイトハウスに招き、夕食会を開いた。両首脳が直接会
うのは初めて。北朝鮮の核・弾道ミサイル開発や米韓の貿易問題につい
て、意見交換したとみられる。

トランプ氏は会食前、文氏に「あなたが北朝鮮や貿易など、面倒な問題に
ついて米側と協議してきたのは知っている。それらすべてを話すことにな
るだろう」と指摘。「今夜は素晴らしい話し合いになる」と語った。

また、文氏の大統領選勝利について「見事な勝利だった。多くの人は予想
していなかったが、私は予想していた」と改めて祝意を伝えた。 

両首脳は30日、改めて会談を行い、米韓同盟に基づき、北朝鮮問題での連
携を確認する見通し。米側は会談で、韓国の対米貿易黒字問題を取り上げ
る意向を示している。
【時事通信】 2017/06/30-10:11 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎<稲田氏発言>防衛相なぜ続投 辞任5閣僚より深刻なのに…

東京都議選の応援演説で自衛隊の政治利用ともとれる発言をした稲田朋美
防衛相。安倍晋三首相は当面続投させる構えだが、ことは実力組織・自衛
隊を統括する閣僚の適格性に関わる。第2次安倍政権の発足以降、辞任し
た閣僚5人と比べても問題は深刻で、専門家からは「即刻罷免すべきだ」
との指摘も出ている。

 ◇自衛隊根幹揺るがす発言

今回の対応は4月に辞任した今村雅弘前復興相のケースとは対照的だ。講
演で東日本大震災について「まだ東北だったから良かった。首都圏に近け
れば甚大な被害があった」と発言。直後に首相が同じ会場で「東北の方々
を傷つける極めて不適切な発言。首相としておわびする」と述べ、翌日辞
任させた。

今村氏の発言が不適切なのは言うまでもないが、稲田氏の場合はさらに重
大だ。

27日に東京都板橋区で開かれた自民党候補の集会。稲田氏は「2期目の当
選は大変ですから、防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いし
たい」と語った。会場の区立小学校は陸自練馬駐屯地からわずか1キロ余
り。稲田氏は同日夜に発言を撤回した。

 憲法は全ての公務員が「全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではな
い」と規定。政治活動と自衛隊の分離は「シビリアンコントロール」(文
民統制)の基本でもあり、自衛隊法は隊員の政治的行為を制限している。

 早稲田大の水島朝穂教授(憲法学)は「稲田氏は『防衛省、自衛隊、防
衛大臣、自民党』と立場を並べて話しており、自衛隊をまるで政党の手段
のように語った。中国や北朝鮮と同様、党の軍隊のような扱いと言っても
過言ではない」と批判。付近には隊員や関連業者がいた可能性があり、
「影響力行使を狙ったのならば明確な党派的な利用だ」と語る。

首相は28日、一連の問題を念頭に「自民党にお叱りをいただき、総裁とし
ておわびしたい」と語った。水島氏はこれについても「首相は総裁である
前に自衛隊の最高指揮官だ。稲田氏を即刻罷免しなければ責任を果たした
ことにならない」と疑問を投げかける。

2012年末の第2次安倍内閣の発足以降、14年に小渕優子経済産業相の「政
治とカネ」の問題が発覚。公職選挙法違反が指摘された松島みどり法相と
の「ダブル辞任」に追い込まれた。

15年には西川公也農相が違法の疑いのある献金問題で、16年には甘利明経
済再生担当相(いずれも当時)が金銭授受疑惑で辞任した。これらは個人
の政治活動に関する問題だったが、稲田氏の発言は自衛隊組織の根幹を揺
るがしかねない。

稲田氏を巡っては、南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)の日報問
題や「教育勅語」発言への批判もくすぶっている。政治ジャーナリストの
鈴木哲夫氏は「既に大小含めてトラブルが重なり、運転免許で言えば『免
許停止』まで点数を使い切った感じだ。首相が稲田氏を本当に育てる気が
あるなら、谷底に一回落とすのも愛情だ」と語った。
毎日新聞6/29(木) 21:55配信



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読 者 の 声       
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 1)興味深い初のトランプ大統領と文在寅大統領との会談:前田正晶

私は「アメリカファースト」に一路邁進されているトランプ大統領が何処
まで親北に傾いている文在寅大統領を追い詰めるのか、または穏便な会談
にするのかに興味も関心もある。文在寅大統領はトランプ大統領と同様に
忠実に選挙公約を守るべく不可逆的合意に難色を示して見せたり、中国に
圧力をかけられてTHAADの導入を渋って見せたし、DPRKとの合同テイーム
を平昌オリンピックに送り込もうなどと言い出している。

現在の世界情勢では、アメリカはDPRKの非核化というのか核根絶を指向し
ている以上、中国にも陰に陽に圧力をかけているし、ロシアも万景峰号受
け入れを開始するなど、DPRKに歩み寄ろうと図る文在寅大統領と韓国の立
場というか存在感は極めて希薄である。

しかも、DPRKは米韓合同の軍事訓練を止めよという圧力までかけ始めてい
る。韓国の閣僚の中には「この時期の会談を延期すべきだ」という意見も
あるとかだ。

私は単純に考えて、お互いの思想信条が大きく異なる両首脳の会談には誰
しもが考え得る落としどころなどないのではないかとすら考えている。こ
れまでに数々の「我が道のみを行く」政策を打ち出して国の内外の波紋を
巻き起こしてきたきたトランプ大統領はDPRKに対しては強硬姿勢を維持し
てきているので、この点だけを捉えても親DPRKの文大統領と意見が一致す
る訳はないと思う。だが、トランプ大統領が「勝手にしろ」と文大統領を
突き放す理由もまたないと思う。在韓米軍の重要性は否定できないだろう
から。

では、文在寅大統領は何を成し遂げようとして、この時期にアメリカまで
トランプ大統領に会いに行くのだろうか。トランプ大統領にねじ込んで
THAADをお返ししようとでも言うのだろうか。DPRKの核とmissileを廃絶さ
せるのではなく、一時でも押さえるように努力しましょうと提案
する気なのだろうか。

しかも、トランプ大統領は会談の場所をホワイトハウスのみとしたのは、
安倍総理他の首脳扱いと比較した場合に、どう考えても冷たい仕打ちだ。
文在寅大統領はその辺りの違いを如何に認識しているのだろうかも気になる。

9日夜のPrime Newsに出られた武藤元駐韓大使は「穏便な会談になるだろ
う」という意味の予測をされていた。私もその通りだろうとは思う。だ
が、その会談の主は何と言っても”unpredictable”の巨頭・トランプ統
領である以上、何が起こっても驚くには当たるまいと思っている。その
「何が起きるか?」についても、正直なところ関心があるのだ。



 2)その程度が知れると非難されたファン投票:前田正晶

こういう論評というか感想が何処かのメディアに掲載されていた。どうや
らそれは故障からの立ち直りが遅れているにも拘わらずファン投票ではパ
シフィックリーグのDHに選ばれてしまった大谷翔平のことを指しているよ
うだった。ファンが投票するのである以上、こういう結果が出たことは理
解できなくはないが、4月から大谷が休んでいる間に実働していた他球団
のDHの者には失礼であるとは思う。

私は元々ファン投票なるものは余り評価していなかった。それは、私が我
が国のプロ野球ファンなる方々は特定の球団のそのまた特定選手が好きで
球場に熱心に通われるか、常に自宅でテレビ観戦を欠かさないような種類
の野球愛好家ではないのかと思っているからだ。

そういう野球が好きな方だから投票されるのだから、結果などはある程度
予測が可能ではなかったか。私はファンの程度の問題もあるとは思うが、
そこが日本の野球の特徴だと思っている。

かく申す私は、長嶋・王の時代どころか、戦前の後楽園でスタルヒンや川
上哲治や苅田久徳を見てきた経験がある野球観戦者であり、冷静な評論家
でもある。それは我が母校が昭和24年に甲子園に出て優勝した時の野球部
員とは常に同じグラウンドで練習し、終わった後では野球部員と一緒に
なって硬球を使う野球をやって楽しんでいたものだった。そこで、彼らか
ら野球理論を学ぶ機会があったので、言うなればそれなりに野球通になっ
たと自負している。

これまでに数多い野球ファンに出会ってきたし、その中には熱烈な巨人
ファンも多かった。また、東京に住みながら熱心な阪神ファンという方も
知っている。その多くは色々な選手たちの、主として良いところをみて
ファンとなり熱心に応援しておられるのではある。だが、そのプレー振り
を見て野球理論に基づいて評価され応援されている訳ではないという方が
多いのも事実だと思う。

東京ドームなるものが出来てからは、あの何となく圧迫感があって暗いと
いう印象がある場所でプロ野球を見たことは一度しかない。あそこに行く
のはフットボールを見に行くだけになってしまった。その理由の一つはあ
の観客席全体を埋め尽くした巨人ファンが鳴り物入りで応援する騒がしさ
では、冷静な評論家は落ち着いて鑑賞し論評していられないからだという
こともある。入場券の入手が難しいことは別問題だ。

このように、私はどうしても「プロの選手たちの技量の争い」を見ること
を楽しんでいるのであって、特定の球団や特定の選手が好きで見に行くと
か自宅デレレビ観戦するということは一切ない。だが、嫌いな球団がある
ことは認めておかねばなるまいが、それが何処であるかは今更言う必要も
ないだろう。

一方アメリカではどうかという点にも触れておきたい。我が社の本社がシ
アトルに近いところにあったので、嘗てイチロー君が名を挙げたシアト
ル・マリナーズの本拠地だったキングドームと現在のセーフコフィールド
ではかなりの数の試合も見てきたし、MLBの優れた技術を見る機会を得た
のは幸運だったと思う。

アメリカの野球ファンの質の我が国との大きな違いはある。だが、地元の
テイ―ムを熱狂的に応援することは広島のカープファンに似てはいると思
う。多くのファンは「地元のテイ―ムが好きだから応援する」以外に、熱
心にその技術を楽しむべく観戦に来ているという点を挙げられると思う。
彼ら同士の会話を聞くともなく聞いていれば、その深い野球についての理
解度が解るし、例えば我が国の解説者の話を聞くよりもよほど確かな評論
になっている。

我が社の熱心なファンの一人はチャンとグローブを持参して「万一ファウ
ルボール飛んでが来た時に備えているので当然のこと」と言ったし、佐々
木大魔神の初登板の日には「この投手のフォークボールは確かに威力はあ
ると思うが、アメリカの打者に対しては有利なカウントに持ち込まない限
り空振り取れないだろう」と予言した。その直後に佐々木はホームランを
打たれたのだった。

このようなファンの知識が豊富なことはフットボールの観戦でも十分に認
識させられた。やや専門的なことかも知れないが、フットボールには選択
したプレーが成功するし失敗することもる。その失敗で崩れたプレーを巧
みに活かしてゲインすることもある。

そういう点を慧眼にも見抜いた観客は「今の失敗は誰の責任か」であると
か「今のはプレー崩れであって初めからそうデザインされていた訳ではな
い」等々を語り合うのだが、「なるほど、そうだったのか」と、感心して
聞いていたものだった。

さて、ファン投票である。私には我が国のファンの方々はご贔屓のテイ―
ムの、そのまた選手を熱心に応援し投票されるのであって、大谷に投票さ
れた方々は一刻も早いお歌にも復帰とファイターズが上昇機運に乗るよう
にと希望的観測を込めたのだと解釈している。大谷の回復にあれほど要ら
ざる?時間を費やした球団の担当者たちの不手際などは眼中にないのだろ
う。こういうことを、私は「贔屓の引き倒し」と言うのではないかと密か
に恐れているのだが。

その他にも何でこの選手が選ばれたのかと疑いたくなる者がいるが、概ね
人気球団の選手である。私はそこまで論評する気はない。それは、ファン
投票とは多かれ少なかれ「人気投票」の色合いが濃く、選手の技術を基準
にして選んでいる性質ではないからだ。ファンの方々はそれぞれのお好み
の選手たちの活躍を見たいのだろうから、余計な論評は野暮だろう。



 3)世界最大の製紙会社が日本市場を高く評価していた:前田正晶

29日の「電子計算機の進歩と発展」の言わば続編である。世界最大の紙パ
ルプ会社の地位を長年維持し続けているアメリInternationalPaper(IP)
は、我がWeyerhaeuserとGeorgia Pacific(GP)と共に、常にアメリカの
三大メーカーの座を占めていた。これらの3社が常に1〜3位を争っていた
ということだ。残念ながらGPは早い時点で紙パルプ事業から撤退し、我が
社も昨年の9月で撤退が終わっていた。

そのIPが1990年代後半にその歴史ある日本支社と言うか、我が国の規制で
は法的に東京営業所となる事務所を縮小すると決定し(現地法人はIP
Japanという会社になっていたが、営業所では商行為の当事者になること
を許さないのが我が国の規制)その支社をIP Asiaの下部組織とすること
とし、少人数の事務所にしてしまった。

我々の認識では、東南アジア市場は将来性こそあれ、我が国と比べものに
ならない小規模な未開の地だった。私はIPのこのような意図は簡単には理
解できなかった。

ここで一寸解説しておくと、IPは基本的にはアメリカの東海岸(ロッキー
山脈の東側から大西洋まで)を主たる市場とする会社で、その主たる輸出
市場は当然ながらヨーロッパだった。日本市場にはそれなりの売り上げも
歴史もあった日本進出の先駆者だった。

だが、東海岸という工場の立地条件からして日本には不向きで、西海岸を
拠点とし太平洋沿岸の諸国を主たる市場とする我が社と比較すれば、日本
市場における売上高などは我が方の足下にも及ばなかった。何も偉そうに
言う訳ではない。ごく当たり前のことだ。

そこで、私が知り得たIPが日本市場に規模を縮小しても拠点を残す理由は
「日本市場ではコンピュータ関連の機器の進歩が早く、その上に海外から
導入された新世代の機器を素早く使いこなすだけではなく日本式に進化せ
ていく力が強いので、看過できない市場である。それだけに止まらず、ビ
ジネス・フォーム(BF)と呼ぶ電算機関連の用紙の分野でも常に時代に先
駆けた新製品を市場に送り込んでくる。

故に、日本市場の動向を常に注意深く調査・研究しておく必要があり、そ
の要員を残して置くことを決定した」となっていた。換言すれば、日本市
場が持つ創造力というかR&Dの能力を高く評価していたのだった。即ち、
日本市場からは目を離す訳にはいかないと言うことだ。

電算機関連の機器メーカーとしては、当時にはソニーであり、NECであ
り、東芝であり、富士通等だったかと記憶するし、現在の三井物産系の日
本ユニシスや高千穂交易などが思い出される。情報用紙のメーカーは王子
製紙(元の神崎製紙も入るだろう)、日本製紙、三菱製紙、富士写真フイ
ルム(ノーカーボン紙)等々は目が離せないほど、常に時代を先取りした
新製品を市場に送り込んでいた。

こういう歴史的な事実を思い出すにつけても、IPが我が国の市場に注目し
ていたのは、決して謂われなきことではないのだ。更に言えば、1990年代
末期ともなれば、既にアメリカの製紙業界の低迷が始まっていた頃であ
る。いや、ICT化が著しく進み始め新聞用紙や印刷用紙の需要の減少が始
まり、大手メーカーが対応策を打ち始めた頃だったかも知れないのだ。

現にキャッシュレジスター用の感熱紙などは、アメリカ製品は我が国や欧
州のメーカーのような高品質の薄手の紙が生産できずに、ドイツや中国か
らの輸入紙に頼ったどころか、何時の間にか輸入品に席巻された結果で、
高率の関税でドイツ製品まで閉め出しまった。私は現在のアメリカ市場で
は何処の紙を使っているかなどは知らない。既に採り上げた回転寿司Hの
席の番号を示す紙も感熱紙が使われていた。

このように、我が国では常に新規の需要分野での先進国なのだ。IPも既に
アメリカ本土ではこういう紙を作る工場を残しておらず、GPも撤退し、我
が社も木材会社に回帰してしまった現在では、この私の昔話は単なる回顧
談になってしまうようで、今昔の感を免れない。今やAIの将棋ソフトの方
が人よりも強い偉い時代となりつつある。日本市場は次に如何なる時代の
変化が来るかを予言するのだろうか。



 4)金子恵議員の行為は公私混同ではないのか:前田正晶

私には公用車で役所に出勤の途中で私用で保育園に子供を預けに行くの
は、公私混同以外の何物でもないとしか思えない。私の捉え方は誤りなの
だろうか。総務省だったかは何であの行為を庇い立てするのだろう。何か
で見たが、都内の公立と私立の両方の保育園では、自動車による送迎を認
めていないとか。現実問題として、我が家の近所の大規模な私営の保育所
には、ベンツもBMWもレクサスも来ているのだが。




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身 辺 雑 記
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7月初日の東京湾岸は浅野うち、曇天。


30日の東京湾岸は朝のうちは雨だったので散歩は傘を差しながらしたが、
雨はやがてあがった。損をしたような気分になった。糖尿病患者で、毎日
の散歩を義務付けられている身は梅雨時はつらい。雨の朝はハムレットの
心境になる。行くべきか、行かざるべきか。そんなに深刻がらずに梅雨明
けをまとう、あすからは7月ではないか、元気を出して行こう!

雨の上がった隣の第3亀戸中学校の校庭では男女の生徒たちが楽しそうに
体操をしていた。70年前は私もああだったな。


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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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