政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4379豪  2017・6・10(土)

2017/06/10

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わたなべ りやうじらうのメイ ルマガジン「頂門の一針」4379号□■■□━━━───────────────────────□■■□


           2017(平成29)年6月10日(土)



                 大阪は本当に「日本最貧!?」か?:毛馬一三

               首相提言で改憲論の停滞を打破せよ:櫻井よしこ

                     国語は既に破壊が始まっている:前田正晶

               トウ小平の刺身以後:渡部亮次郎        
                                  
                                                                                                                                     話 の 福 袋
                           読 者 の 声
                           身 辺 雑 記


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第4378号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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大阪は本当に「日本最貧!?」か?
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          毛馬 一三

大阪の経済は、米ニューヨーク.タイムスが、以前<意気消沈するニッポ ン>と題した特集記事を載せたのを思い出した。

特集記事によれば、<(あれほどリッチだった日本が)これほど急激に経 済が逆転してしまった国は世界でも珍しい>と、日本経済の有り様を指摘 していた。

その上で、何と<そんな凋落ニッポンの“象徴”が「大阪」なのだと書き立 てている>のだ。

しかも、<誇り高き商都・大阪では、商人たちが極端な行動に走り始めて いる。街には10円で缶入りドリンクを売る自販機が並び、レストランに行 けば50円でビールが飲める>と書き、<日本のデフレスパイラルを激化さ せるだけだ>と切り捨てている。

この論評に「週刊新潮は」、<まるで大阪がデフレで今にも沈没しそうと いわんばかり」だと補足し、日本のことになると嫌がらせみたいな記事ば かり載せるNYタイムスの記事だから、多少割引いて読むべきだと示唆し ている。

ここまで商都大阪をコケにされていいのだろうか。

たしかにあれほど賑わっていた歓楽街・北新地の閑散ぶりは目に余るもの があり、今では土曜日に営業している店はほとんど無く、居るのは人待ち タクシーばかりだ。とは言え、この閑散ぶりが大阪低迷の総てを語るもの ではなかろう。

街歩きが好きな大阪の知人数人に聞いてみても、10円の自販機など北と南 の繁華街で見たことは一切無く、ましてや50円ビール看板に出会ったこと もないという。早い話、NYタイムスの記事は、ゴミ箱をほじくった類の 記事だと見下す。

NYタイムスは、大阪商人の商売根性を知らないようだ。どうやら浪速商 魂とデフレ化とを混同しているとしか思えない。

驚くような「値下げ」して商売するのは、決して商買破綻の表れではな い。ましてやデフレの象徴でもない。

「労せずしてカネ儲けは出来ない!」ことを家訓とする商家では、大根1 本でも鮮度に合わせだんだんと値下げをしながら、その日に売り捌き、元 を取ってしまえば、残りはタダにする。これが次に繋がると考えるのが浪 速商法だ。

「常に人のせんことをしなはれ」と真似らない知恵を出せ。万一真似られ ても「古井戸と知恵は枯れぬ」の例え通り、汲めば汲むほど湧き出るものだ。

<あきない夜話・和田亮介著>

つまり、浪速商法を「永続」したいと思えば、「利を取るより(信用)を とれ」と戒め、買い手を楽しませ、買い手側に喜ばれる方法で商売を乗り 切れとの定法を取ってきたのだ。

NYタイムスが載せた大阪・千林商店街では、「100円商店街」を開催し た。食料品・衣類・雑貨アクセサリーなど153店舗が100円均一の品揃えを して販売したので見学に行って見たが、予想を越える賑わいだった。

タイムスが載せた<結果は、皆を落胆させるばかりだった>との記事は、 とても想像できないことだった。

いずれにしても、「安い値段」が「商都大阪のデフレ」を見せつけ、「凋 落ニッポンを象徴している」という見方は、皮相的であり、真実を伝えて いない。

集客を拡大して将来の浪速商法を発展させるために、長期視野にたった 「知恵」を絞って商いをしている実像を、NYタイムスはよく見極めて欲 しいものだ。(了)                 

           


      
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首相提言で改憲論の停滞を打破せよ
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          櫻井よしこ

停滞の極みにある憲法改正論議に5月3日、安倍晋三首相が斬り込んだ。 ?2020年までに憲法改正のみならず、改正憲法を施行したい、?9条1項と2 項を維持しつつ、自衛隊の存在を明記したい、?国の基(もとい)は立派 な人材であり、そのための教育無償化を憲法で担保したい、という内容だ。
  
それまで弛緩しきっていた憲法改正に関する政界の空気を一変させた大胆 な提言である。大災害時を想定した緊急事態条項でもなく、選挙区の合区 問題でもなく、緊急時の議員の任期の問題でもなく、まさに本丸の9条に 斬り込んだ。
  
9条1項は、平和主義の担保である。2項は「陸海空軍その他の戦力は、こ れを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」で、軍事力の不保持、 即ち非武装を謳っている。
  
改憲派にとっても1項の維持に異論はない。むしろ1項に込められた日本国 の平和志向を積極的に強調すべきだと考える。
  
問題は2項だ。2項を維持し、如何にして軍隊としての自衛隊の存在を憲法 上正当化し得るのかという疑問は誰しもが抱くだろう。現に、民進党をは じめ野党は早速反発した。自民党内からも異論が出た。だが、この反応は 安倍首相にとって想定内であり、むしろ歓迎すべきものだろう。
  
矛盾を含んだボールを憲法論議の土俵に直球に近い形で投げ込んだ理由 を、首相は5月1日、中曽根康弘元首相が会長を務める超党派の国会議員の 会、「新憲法制定議員同盟」で明白に語っている。

「いよいよ機は熟してきました。今求められているのは具体的な提案で す」「政治は結果です。自民党の憲法改正草案をそのまま憲法審査会に提 案するつもりはありません。どんなに立派な案であっても衆参両院で3分 の2を形成できなければ、ただ言っているだけに終わります」
  
約15分間の挨拶で、首相が原稿から離れて繰り返したのは、どんな立派な 案でも衆参両院で3分の2を形成できなければ、ただ言っているだけ、政治 家は評論家ではない、学者でもない、立派なことを言うところに安住の地 を求めてはならない、ということだった。

首相談話を肯定
  
護憲派の評論家や学者はもとより、改憲派の保守陣営にも首相は切っ先を 突きつけている。「口先だけか。現実の政治を見ることなしに、立派なこ とを言うだけか」と。
  
この構図は、安倍首相が戦後70年談話を発表した2年前の夏を連想させ る。あのとき、首相の歴史観を巡って保守陣営は二分された。首相の歴史 観は欧米諸国の見方であり、日本の立場を十分に反映しておらず、歴史研 究の立場から容認できないとの批判が噴き出した。

その一方で、首相談話は歴史研究の成果を披露するものではなく、中韓両 国が国策として歴史問題で日本を叩き、日本が国際政治の渦中に置かれて いる中で、日本の立ち位置をどう説明し、如何にして国際世論を味方につ けるかが問われている局面で出された政治的談話だととらえて評価する見 方もあった。
  
首相談話には、歴史における日本国の立場や主張を十分に打ち出している とは思えない部分もあった。だが私は後者の立場から、談話の政治的意味 と国際社会における評価を考慮し、談話を肯定した。これと似た構図が今 回の事例にも見てとれる。
  
正しいことを言うのは無論大事だが、現実に即して結果を出せと首相は説 く。その主張は5月9日、国会でも展開された。蓮舫民進党代表が、首相は 国会ではなく読売新聞に改憲の意向を表明したとして責めたのに対し、首 相は、蓮舫氏との質疑応答が行われている予算委員会は行政府の長として の考えを述べる場であり、自民党総裁としての考えを披瀝すべき場所では ないと説明した。蓮舫氏は納得せず、その後も憲法の本質、即ち日本が直 面する尋常ならざる脅威、それにどう対処するかなどとは無関係の、本当 につまらない質問に終始した。
  
首相批判もよいが、民進党は党として憲法改正案をまとめることさえでき ていない。どうするのか。この点を質されると、蓮舫氏は答えることもで きなかった。
  
民進党だけではない。「結果を出す」次元とは程遠い政界の現状を踏まえ て、首相が政党と政治家に問うているのは、憲法審査会ができてすでに10 年、なぜ、無為に過ごしているのかということだろう。なぜ、世界情勢の 大激変の中で、日本を変えようとしないのか、それで、国民の命、国土、 領海を守りきれるのか、ということだろう。

ポスト安倍の資格
  
自衛隊を9条に書き入れ、自立するまともな民主主義の国の形に近づけた い。結果を出すには、加憲の公明党、教育無償化を唱える日本維新の会も 取り込みたい。蓮舫・野田執行部の下で、重要な問題になればなる程まと まりきれない民進党の改憲派も取り込みたい。

離党はしたが長島昭久氏や、憲法改正私案を出した細野豪志、自衛隊の9 条への明記を求める前原誠司、笠浩史各氏らをはじめ、少なからぬ民進党 議員も賛成できる枠を作りたい。憲法改正の最重要事項である9条2項の削 除を封印してでも、世論の反発を回避して幅広く改憲勢力を結集したい。 そうした思いが今回の政治判断につながっているのは明らかだ。現実的に 見れば首相提言は評価せざるを得ない。
  
安倍政権下での好機を逃せば、改憲は恐らく再び遠のく。「立派なことを 言うだけ」の立場は、この際取るべきではない。首相提言を受けて改正論 議はすでに活性化し始めた。2項と、自衛隊を規定する3項の整合性を保つ にはどんな案文にするかを大いに議論することが、いま為すべきことだろう。
  
こうして改憲の第一段階をクリアしたとして、次の段階では、まさに9条2 項削除の道を切り開くべきで、その責務を担える人物が次のリーダーだ。 誰がその任に値するのか。
  
ポスト安倍を狙う一人とされている石破茂氏は、首相提言直後のテレビ番 組などで年来の議論の積み重ねを跳び越えるとして首相提案を批判した。 何年も議論ばかりしていること自体が問題なのであり、国際情勢を見れ ば、日本に時間的余裕などないことを、石破氏は忘れていないか。氏の批 判は手続き論に拘る印象を与えるが、そんなことでは次代のリーダーたり えないであろう。
  
 世界の現実を見て、長期的視点に立って日本国憲法を改めていく覚悟が 必要だ。日本周辺の現実の厳しさと国家としての在り方を考えれば、9条2 項の削除こそが正しい道であるのは揺るがない。その地平に辿りつくま で、あるべき憲法の実現を目指して闘い続ける責任が、政治家のみなら ず、私たち全員にある。

『週刊新潮』 2017年5月25日号  日本ルネッサンス 第753回



             
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国語は既に破壊が始まっている
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         前田 正晶

カタカナ語論も継続したくなってきた。その動機は13日の朝に何処の局 だったか、14歳の女子中学生がフィギュアスケートで素晴らしい技を見せ た件を採り上げインタビュー(カタカナ語なのでジーニアス英和を見ると 「取材訪問、聞き込みの他に何とインタビューするとも出ていた)したと ころ「もっとレベルアップしなければ」と語ったところにあった。カタカ ナ語の害毒は最早ここまで回っていたのだと慨歎した。

そこで、念のためというか何気なくプログレッシブ和英で「レベルアッ プ」をひくと、例文に“raise the level of a soccer
team”や“We must increase our physical
strength.”が挙げられていて、ご丁寧に「レベルダウン」の例文には “Quality seems to have generallydeteriorated (grown worse).”や “There has been a general decline in students’academic
ability.”も出ていた。即ち、この辞書は「レベルダウン」も「アップ」 も日本語として公認していると解釈した。ここまでで、レベルアップもダ ウンも立派な日本語で英語では別の言葉を使うのだとお解り願えたと思う。

私はこれまでに何度も国会議員は言うに及ばずテレビに登場する有識者や 専門家の方々が平気で「フリップ」と言ったり、安全保障を「セキュリ ティ」と言うのを嘲笑い且つ嘆いてきた。

何処がおかしいか誤りかを今更ここに採り上げる気力も勇気もない。あの 様なカタカナ語が罷り通るのを文科省の官僚や英語の教師の方々が何とも 思っていない感覚が素晴らしいと言うべきか、恥知らずと指摘すべきか悩 んでしまうのだ。

ここに、敢えてこれまでに採り上げてきた国語破壊の例を採り上げて、皆 様のご参考に供したい。16年12月23日には

<ではどのような例が私の気に障っているかを、思いつくままに採り上げ てみよう。「トラブル」の濫用はそれこそ日進月歩ではなかった日々濫用 である。「揉め事」、「事故」、「故障」、「何らかの製品の品質問 題」、「諍い」等々はすべてそれぞれ別個の内容であると思うが、すべて を簡単に「何かトラブルを抱えていませんでしたか」などと表現している。

また「スタッフ」も完全に戸籍を得た日本語として定着した。私はファミ リーレストランから居酒屋のような場所で(テレビでしか見聞したことが ないが)「ホール・スタッフ」という役目を人がいると聞こえたとき に"whole staff"とは何のことかと一瞬判断に迷った。ここでは「職員、 部員、局員、社員、従業員」という意味でアメリカでは「参謀」をあらわ す単語がカタカナ語されてあれほど普及したのには驚く以外なかった。中 には「チーフ」などとの役職もあるが"thechief of staff”とは「参謀 長」を意味するのだ。

すでに何度も採り上げてきたが、これらの他にも「シンプル」、「コンパ クト」、「カジュアル」、「コラボ」、「何とかアップまたはダウン」、 「アップ(ダウン)する」等々は完全にマスコミ、特にテレビに出てくる タレントとやら言われているアホどものみなら普通(マスコミ用語では一 般人)の人までが真似させられているのは、私は漢字文化の破壊の第一 歩、いや二乃至はそれ以上に進んでいるかと憂いている次第だ。

試しに、ここに挙げたカタカナ語を漢字化してみれば「シンプル」は”解 りやすい、簡単な、単純な、易しい”等が当たるだろうか。「ノミネー ト」は言うまでもなく”推薦”だが「〜賞にノミネート」という表現は厳密 に英文法で言えば体をなしていないのだ。「コラボ」というのは私を驚か せてくれたカタカナ語だった。

"collaborate"か"collaboration"
という「(文芸・科学の分野で協力(共同する)、合作する、共同で研究 する」とジーニアス英和にある言葉を知らなかったわけではないが、日常 でも社内の報告書にでも使った経験もなければ使われていた例をほとんど 知らなかったからだ。それが「コラボ」などと省略した形で芸人の行為の 表現に当たり前のように使われている豊富な単語の知識に驚いたという皮 肉である。>

15年6月15日には

<最後に「ノミネート」も切り捨てておく。ピースという漫才なのかお笑 いコンビなのか知らないが、その片割れの又吉というのが小説本を出して 大当たりしたのは結構だと思う。

しかし、三島賞は外れたが芥川賞の候補作に上がったそうだ。それは候補 に推薦されたのであって「ノミネート」という必要はないと思う。私は何 故に「候補に推薦された」という我が国の言葉を棄てて、ジーニアスには 先ず「動詞」として出てくる”nominate”をカタカナ語にして使うのかと問 いたい。

難しいことを言えば”nominate”には「推薦する」か「指名する」の意味は あるが、又吉の場合は推薦されたのであるから”He was nominated for 芥川賞.”と受け身であるべきなのだ。

それを弁えずしていきなり「ノミネート」では無茶苦茶ではないか。しか も過去形であるべき。ここにも我が国の学校教育の英語の成果が垣間見え るではないか。これでは国語での表現力が低下する一方ではないか。

この他にも、これを使うことをおかしいとは思わないのかという珍妙なカ タカナ語は幾らでもある。確か松坂大輔が言い出したと思う「リヴェン ジ」も立派な誤用でありながらドンドン広まっている。

”revenge”は基本的には他動詞であり、目的語(復讐する相手等)を必要 とするが、単なる「仕返し」か「前回グラウンドに忘れ物をしたので取り 返しに行く」という意味のことを言いたくて使われている。>と述べていた。

私は間もなく漢字を排除してカタカナ語だけの日本語の時代が来るだろう と本気で心配している。同様に英語でも活字体だけしか通用しない時が来 るのかも知れない。先日も大学で言語学を教えている先生に念のため確認 してみたが、現在の中学や高校の英語教育では筆記体を教えられていない というか教えない場合があるのだそうだ。そう言えば、私が自慢の達筆で 黒板に書いた英文を見た大学生たちがキョトンとしていた訳が解った。

一旦トランプ大統領論を離れてEnglishを採り上げたところ、続けたく なってしまった。English独特の言い方だと思うものを採り上げてみた。


*Englishの簡単な言葉だけの表現集:

“Well put.”

解説)俗な言い方を採れば「言えてる!」だろうが、「上手い表現だ」と する方が正確だろう。一寸聞いただけでは何のことか解らないだろうと思 う。“Let me put it this way.”と言えば「私に言わせて貰えばこうな ります」となるので、“put”の使い方の例として覚えておくと役に立つだ ろう。即ち「言う」の意味で使われるのだ。

“Let’s sit down to have a chat.”

解説)「座って話をしよう」ではなく、「話し合おうぜ」と言いたい時に 使われる。“chat”と言ってはいるが、往々にしてそれほど簡単に話が終わ らないのだ。即ち、「重要な話しがあるから一寸来い」と考えても良いか も知れない場合があった。しかし、本当に「一寸話をしようぜ」と言いた くても使える表現。

“What time do you have?”

解説)これで「今何時ですか」と尋ねているのだ。普通は“What time is itnow?”と教えられているだろうと思う。それでも確かに“通じる”のだ が、彼らは時間とは自分のものであると認識しているので、自分の都合で 動くことが多い。故に「貴方の時間は?」と尋ねるのだ。ところで、“You  have time?”だと「時間があるかい?」となってしまうので、英語はや やこしい。

“Nice meeting you.”または“It was very nice to have met you.”
解説)前者はかなり略式だが、こういう事をいきなり言われることはある だろう。後者は言わば正式な表現で、学校教育で教えそうなものだと思っ ている。何れも「お目にかかれて良かったです」なのだが、初対面で一寸
挨拶をした程度でも“Nicemeeting you.”と言われることがあると思う。
なお、私は個人的に“meet”は目下か自分よりも年少の相手に使う言葉で、 “see“を使って“I
am pleased to see you.”が無難だと心得ているが。

“Nice talking to you.”

解説)これも略式だが「良い話が出来たね」か「話し合えて良かった」と 別れ際に言う台詞。強いて言えば「今日はどうも」辺りか。軽く握手でも してから、こう言って別れれば格好良いぜ。正式には何と言えば良いかは 適当にお考え願いたい。

“So what?”

解説)こう言われるのは余り芳しくないと思う。折角一所懸命に何か助言 をしたとか、意見なり考えを述べた時に「それがどうした?」か「それだ からどうだって言うのか」と切り返されたのだから。何か気に入らないこ とを言われた際に、こう言って見れば良いような表現だ。

“So far, so good.”

解説)「これまでの所、まあまあ何とか上手く行っている」か「ここまで は調子は悪くはない」といった意味で使われる。何事も断定的に言うしか ない英語の表現としては珍しく曖昧だ。だが、曖昧なるが故に使えるの だ。例えば“How is your big project going?”と訊かれた時に、こう言 えば良いのだ。その前に「よくぞお尋ね下さいました」として“Good
thing. You asked.”とでも言えば面白いか。

“Let’ put this matter behind us.”

解説)「この件はこれで終わりにしようぜ」という意味だ。初めて“put it behindus”を聞いた時には一瞬迷った。だが、前後の関係とその自分た ちが置かれた局面と「語感」で何とか判断出来た。上手いことを言うもの だが、簡単なと言うべきかやさしい言葉で結構複雑なことを言えるのが Englishのイヤらしさだと思う。




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トウ小平の刺身以後
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   渡部 亮次郎

中華人民共和国の人は、肝臓ジストマを恐れて,生の魚は食べないが、ト ウ小平氏は初来日(1978年)して刺身を食べたかどうか、従(つ)いて来 た外相・黄華さんが1切れ呑み込んだのは現認した。そんな中国が最近は 刺身の美味さを知り、マグロの大消費国になった。

元は琵琶湖に次ぐ大湖沼だった秋田県の八郎潟。今はその殆どが干拓され て水田になっているが、私の少年時代はこの八郎潟が蛋白質の補給源だった。

鯉、鮒、鯰(なまず)、白魚など。またそこに注ぐ堰で獲れる泥鰌や田螺 (たにし)も懐かしい。但し、これら淡水魚には肝臓ジストマがいて危険 だとは都会に出て来るまで知らなかったが、地元では理由もなしにこれら 淡水魚を生では絶対食わさなかった。

そのせいで私は中年を過ぎても刺身が食べられず、アメリカへ行って日本 食好きのアメリカ人たちに「変な日本人」と言われたものだ。

62歳の時、突如食べられるようになったのは、久しぶりで会った福井の漁 師出身の友人・藤田正行が刺身しかない呑み屋に入ったので、止むを得ず 食べたところ、大いに美味しかった。それが大トロというものだった。そ れまでは、鮨屋に誘われるのは責め苦だった。

ところで、肝臓ジストマ病は「広辞苑」にちゃんと載っている。「肝臓に ジストマ(肝吸虫)が寄生することによって起こる病。淡水魚を食べるこ とによって人に感染し,胆管炎・黄疸・下痢・肝腫大などを起こす。肝吸 虫病」と出ている。

そんな記述より、実話を語った方がよい。九州の話である。著名な街医者 が代議士に立候補を決意した直後、左腕の血管から蚯蚓(みみず)のよう な生き物が突き出てきた。

びっくりしてよく見たら、これが昔、医学部で習った肝臓ジストマの実物 であった。おれは肝臓ジストマ病か、と悟り立候補を突如、断念した。

「おれは、川魚の生など食べたことはないぞ」と原因をつらつら考えても 心当たりは無かったが、遂につきとめた。熊を撃ちに行って、肉を刺身で 食った。

熊は渓流のザリガニを食っていて、そのザリガニに肝臓ジストマがくっつ いていたとわかった。しかしもはや手遅れ。体内のジストマを退治する薬 はない(現在の医学ではどうなのかは知らない)。夢は消えた。

中国人は福建省など沿岸部のごく一部の人を除いて、魚は長江(揚子江) をはじめ多くの川や湖の、つまり淡水魚だけに頼っていて、肝臓ジストマ の恐ろしさを知っているから、生の魚は絶対、食べなかった。

トウ小平と一緒に来た外相・黄華さんが東京・築地の料亭・新喜楽で鮪の 刺身1切れを死ぬ思いで呑み込んだのは、それが日本政府の公式宴席であ り、そのメイン・デッシュだったからである。外交儀礼上食べないわけに いかなかったのである。

後に黄華さんも海魚にはジストマはおらず、従ってあの刺身は安全だった と知ったことだろうが、恐怖の宴席をセットした外務省の幹部はジストマ に対する中国人の恐怖を知っていたのか、どうか。

中国残留日本人孤児が集団で親探しに初めて来日したのは昭和56年の早春 だった。成田空港に降り立った彼らに厚生省(当時)の人たちは昼食に寿 司を差し出した。懐かしかろうとの誤った感覚である。

中国人が生魚を食べないのは知っているが、この人たちは日本人だから、 と思ったのかどうか。いずれ「母国でこれほど侮辱されるとは心外だ」と 怒り、とんぼ返りしようと言い出した。

中国の人は冷いご飯も食べない。それなのに母国は冷いメシに生の魚を 乗っけて食えという、何たる虐待か、何たる屈辱かと感じたのである。

最近では、中国からやってきた学生やアルバイトの好きな日本食の一番は 寿司である。ジストマの事情を知ってしまえば、これほど美味しい物はな いそうだ。催促までする。奢るこちらは勘定で肝を冷やすが。

よく「この世で初めて海鼠(なまこ)を食った奴は偉かった」といわれ る。それぐらい、何でも初めてそれが毒でないことを確かめた人間は偉 い。だとすれば淡水魚を生で食っちゃいけないと人類が確認するまで、犠 牲者はたくさん出たことだろう。感謝、感謝である。

1972年9月、日中国交正常化のため、田中角栄首相が訪中した時、中国側 が人民大会堂で初めて出してきたメニューは海鼠の醤油煮だった。田中さ んより前に来たニクソン米大統領にも提供しようとしたのだが、アメリカ 側に事前に断られたと通訳の中国人がこっそり教えてくれた。

以上を書いたのが確か2003年である。あれから中国は驚異的な経済発展を 遂げた。それに応じて食べ物も変化し、都市では今まではメニューに無 かった牛肉が盛んに消費されるようになった。それに伴って過食から来る 糖尿病患者が相当な勢いで増えて━いる。

問題の魚の生食についても2007年3月1日発売(3月8日号)の「週刊文春」57 ページによると中国のマグロ販売量は、中国農業省の調査によると、2006 年上半期だけで50%から60%も伸びている。

経済発展著しい中国が異常なスピードで鮪の消費量を増加させている事実 は意外に知られていない。日本料理店ばかりでなく、北京や上海の高級 スーパーにはパック入りの刺身や寿司が並ぶ、という。

共産主義政治でありながら経済は資本主義。物流が資本主義になれば食べ 物は資本主義になる。肝臓ジストマが居ないと分れば中国人がマグロだけ でなく生魚を食べるようになるのは当然だ。とう小平の現代化には5つ目 があったのか。2007.03.06



     
        
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話 の 耳 袋
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 ◎加計文書を再調査へ=文科省

文部科学省は学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐる内部文書 の再調査を行う方針を固めた。

政府関係者が9日、明らかにした。

時事通信 6/9(金) 9:10配信




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読 者 の 声       
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 1)読売巨人軍が13連敗:前田正晶

8日夜は読売が何処まで勝ち運にも見放されていくかに関心があって、こ の西武との試合を見ていた。既に指摘した高橋由伸のあの暗い表情が続い ていれば勝ち目はないだろうと踏んではいた。だが、運があそこまで読売 を苛酷にあしらうとは気の毒なものだと痛感したほどの惨敗だった。

私は勝負というものは残酷なもので、弱い方が如何に善戦健闘しても必ず 結果としては強い方が運まで味方に付けて勝ってしまうものだと、経験か らも認識し確信している。

8日夜の読売の負け方などは「弱い方」と言えば正確ではないかも知れな いが、現在の読売の落ち込み方では「弱い」と決めつけておいても良いだ ろうと思う。

あの3回に新人投手(ルーキーなどという誤ったカタカナ語は使わない よ。彼は新人と雖も社会人を経験していた)の池田が2点を取られた時の 一塁ベースカバーの遅れと、当たり損ないの内野ゴロがヒットになってし まう辺りは、未だに運が読売を見放していたことを気の毒なほどに残酷に 見せつけていた。

は読売があそこまで運に見放されている裏には、何かあれほどまでにテイ ―ム全体を弱くしている外部には見えない運以外の何かが働いているので はないかとすら考えていた。それほど、あの場面で2点も取られてしまっ て、運は読売に味方しないで残酷な扱い方をしたのだった。

その後の2割も打てていない外崎に満塁ホームランを打たれてしまったの は「弱さと運」が強者にだけ味方した恐ろしさだったのだろう。

読売の堤とやら言うジェネラルマネージャーが「コーチ等を入れ替えな い」と言ったと報じられていたが、私はそうしておいて何処まで負け続け るかと放置しておき、監督コーチが自発的に辞任するのを待つか、「止ま ない雨はない」と気長に回復を待つかの何れくらいしか、当面の策はない のではないかと思う。テイ―ム編成の問題点は何度も指摘してきたので、 ここでは論じない。

読売ファンの方々は熱心に応援を続け強い巨人軍の復活を待ち望んでいる ようだ。読売の経営陣はその期待に応えたかったならば、もうそろそろ余 所の球団の使い古しで「昔の名前で出ています」的な選手を買ってこない ことだ。

ベンチや二軍に年俸数億円の古手が溢れているテイ―ムが、運にも見放さ れている事態は「勝負の残酷さ」を示しているのだと、昨夜も見せてい た。何の興奮もないつまらない試合をしているこ
とを深く反省してファンに詫びるべき時だ。



 2)阿生居士のへのへのもへじ(121)11月29日―ヒラリー氏が当選して いたら・・・・

近現代史に詳しいある方からのメールに「慰安婦の碑と像が建てられた州 は全てヒラリー候補が押さえました。」

とあった。おや!どういうことかと調べてみると、つぎのとおりであった。

Wikipediaで「慰安婦の碑」を調べると、米国に慰安婦の像(碑)が5州 に亘って8か所あるが。このうちのニュージャージー(3ヶ所)、ニュー ヨーク(1ヶ所)、カリフォルニア(2ヶ所)、バージニア(1ヶ所)の 4州がヒラリー・クリントン氏がドナルド・トランプ氏を制したところ で、1州のミシガン州(1か所)だけがそうでなかった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%B0%E5%AE%89%E5%A9%A6%E3%81%AE

%E7%A2%91
メールで教えてくれた人は、私有地にあるミシガン州の1ヶ所のものを除 外して、公有地にある他の7ヶ所のものをとりあげていたのだった。

また、Wikipediaで「韓国系アメリカ人」を調べると、州人口で韓国系ア メリカ人が占める比率が上位のところは、カリフォルニア、ニューヨー ク、ニュージャージー、バージニア、テキサス、ワシントン、イリノイ、 ジョージア、メリーランド、ペンシルベニア、ハワイの11州で、比率は 1.9〜0.5%であるが、慰安婦の像(碑)がある州でミシガン州以外は 全部このなかに含まれる。

慰安婦問題について、ヒラリー クリントン氏が直接に見解を示したもの はないが、2012年7月9日付の朝鮮日報

の記事に「ソウルの外交筋によると、クリントン長官は先ごろ、米国務省 の高官から韓日の歴史問題について報告を受けた席で、同高官が「日本軍 慰安婦」という表現を使うと「慰安婦という言い方は間違っている。(日 本により動
員された)彼女たちは『強制的な性奴隷』だった」と述べたという。この 高官はその後、性奴隷という表現を使って報告を続けたとのことだ。」と いうものがある。ただし、これについてクリントン氏や国務省が追認した 形跡はなく真偽は判らない。

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1341801853/

また、今回のアメリカ大統領選挙での韓国系アメリカ人社会の動向につい ては、韓国の代表的通信社の連合ニュースは、2016年4月27日付の記事で つぎのように報じている。

「韓国人社会のための候補」…自営業者の支援・移民政策注目=ヒラリー氏 は、米国内で少数人種に分類される在米住韓国人社会に高い関心と共感を 示している。大統領選挙走者と評価される。 特に自営業者への支援と市 民権の門戸拡大、医療保険の改善、公正賃金体系の確立など、韓国人社会 問題について具体的な公約を用意しているという。

これによって、在米韓国人社会の主流が、クリントンを支持しているとい うのが、在米韓国人団体の関係者の説明だ。 現在、民主・共和両党の大 統領選党内選挙の候補の中で唯一韓国人ボランティア組織が結成されてい るのは、クリントン元大統領だけだ。 クリントンを支持する韓国人、草 の根レベルのボランティア組織
である「コリアンアメリカンス・ヒラリー」(KA-HILL)はリーダーグルー プ50人にボランティアが200人

規模だが、韓国人社会の政治的期待主たちが大挙押し寄せている。」

http://blog.livedoor.jp/sekaiminzoku/archives/47435306.html



これらの記事からみると、アメリカでの慰安婦の像(碑)の建設の推進役 であった在米韓国人社会が、もしクリント

ン氏当選であったなら、これにさぞ喝采し勢いを得たことであろう。



日本のメディアが書いていないことだが、大事な事なので紹介しておく。
朝日新聞が振りまいて韓国の反日の人たちが飛びついた朝鮮女性の慰安婦 強制連行説は、当時の朝鮮のどこからも騒ぎになったという事実がこれまで出て来ないのだから、当時の朝 鮮の男たち(警察官は朝鮮人が半数以上を占めていた。)がなべて腰抜けで黙って見過ごしたといういかに も不思議なことが前提になる。だが、日本人男子中学生が朝鮮人女学生を揶揄(からか)ったことが発端で 大きな騒擾事件に発展した光州学


生事件(1年)では1929朝鮮の男たちは腰抜けで黙って見過ごすことは なかった。いったいどっちが本当なのか。

従軍慰安婦問題は、日-朝併合についてのお門違いの怨念晴らしに作り上 げた虚構の後知恵である。(品川 阿生居士)




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身 辺 雑 記
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10 日の東京湾岸は火星、爽快。

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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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