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頂門の一針

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頂門の一針4353号  2017・5・15(月)

2017/05/15

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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4353号
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        2017(平成29)年5月15日(月)



若い世代へ贈る、「海道東征」と「海ゆかば」:櫻井よしこ

             歳は足にくる(前):石岡荘十

           角さんは糖尿病だった:渡部亮次郎     
          
                       話 の 福 袋
                     読 者 の 声
                     身 辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4353号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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若い世代へ贈る、「海道東征」と「海ゆかば」
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                櫻井よしこ


4月19日、池袋の東京芸術劇場で、関東では戦後初めて、「海道東征(か
いどうとうせい)」が歌われた。大阪では「産経新聞」の主催でこれまで
に2度、演奏されているが、残念乍ら私は聴く機会がなかった。
  
今回も主催は産経。東京公演だというので早速申し込んで驚いた。2000席
分の切符が完売だそうだ。そんなに多くのファンがいるのか。私は張り
切って、私より一世代若い女性たちにも声を掛けた。

「海道東征」は、日本建国の神話を交声曲で描いた名曲である。昭和15年
に「皇紀2600年奉祝行事」のために書かれた。詩は北原白秋、曲は信時
(のぶとき)潔である。
  
民族生成の美しい歌でありながら、昭和20年の敗戦で、軍国主義などに結
びつけられて長年葬り去られていた。作品は、戦後全くと言ってよい程、
世に出ることがなかったのであるから、私もそうだが、声を掛けた70年
代、80年代生まれの若い人たちが「海道東征」について知らないのも当然
である。

なんといっても、米軍の占領が終わって独立を回復してから、日本では、
社会でも学校でも家庭でも、わが国の歴史や神話、民族の成り立ちなど、
ほとんど教えてこなかったのだから。
  
コンサートは、結論から言えば、本当にすばらしかった。堪能した。
  
プログラムの前半で「管弦楽のための『神話』〜天の岩屋戸の物語によ
る〜」が演奏された。
  
天照大御神が天岩屋戸の中にお隠れになり、世界が闇に閉ざされてしま
う。ちなみに古事記にはこのとき、天上も地上も共に闇に包まれたと書か
れている。天照大御神は両方の世界を照らしておられるのだ。神々は大い
に困り、何とか天照にお出になっていただきたいと工夫を凝らす。
  
ここでナガナキドリが一声、高く大きく鳴くのである。それをトランペッ
トが巧みに表現していた。

日本の始まり
 
伊勢神宮の20年毎のご遷宮では、古いお社から新しいお社に神様がお移り
になるとき、まず、鳥が一声、鳴く。ご遷宮ではその場面は「カケコー」
と声を発することで表現されるが、コンサートでは、トランペットだっ
た。神様と鳥はご縁が深い。
  
さて、鳥の声を合図に神々が肌も露わに踊り始め、賑やかな宴が始まる。
岩の向こう側から楽し気な笑いさざめく声が聞こえる。岩屋戸の中にお隠
れだった天照大御神は何事かと好奇心をそそられ、思わず、ちょっとだけ
岩屋戸を押し開け、覗いてしまうのだ。
  
その瞬間に、力持ちの神、天手力男神(あめのたぢからおのかみ)が岩の
隙間に手を差し込んで天照大御神が戻らないように腕をとり、もう一度、
お出ましを願う。すると陽光は戻り、天上も地上も、世の中は再び明るく
なる。天照は機嫌をなおし、心優しい日本の神々と共に、この大和の国を
再びお見守りになるのだが、演奏にはこの場面でボンゴなどが使われていた。
  
天照大御神が戻って下さったうれしさに神様たちが喜んで歌い踊る場面
が、絵になって浮かんでくるような楽しい演奏だった。
  
第2部が、いよいよ、「海道東征」である。神々がおわす天上の国、高天
原(たかまがはら)から、天照大御神の孫の神様、瓊瓊杵尊(ににぎのみ
こと)が日向の国の高千穂の峰に降臨なさった。
  
北原白秋はこの日本の始まりを「海道東征」の第1章とし、「高千穂」と
題した。格調高く、バリトンの原田圭氏が、瓊瓊杵尊の高千穂の峰への降
臨を歌い上げた。
  
 第2章は「大和思慕」である。
  
 「大和は国のまほろば、
たたなづく青垣山。
 東(ひむがし)や国の中央(もなか)、
とりよろふ青垣山」
  
その旋律に心が引き込まれる。
  
第3章は「御船出」である。瓊瓊杵尊から数えて3代目、4人の皇子が日向
を発って大和平定の旅に出た場面である。
  
「日はのぼる、旗雲(はたぐも)の豊(とよ)の茜(あかね)に、
いざ御船出(みふねい)でませや、
うまし美々津(みみつ)を」
  
光の中に船出する皇子たちの姿が目に浮かぶ。東へ向かう途中で荒ぶる
神々との戦いがあり、嵐があり、4人の皇子の3人までもが命を落とす。
末っ子の神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)が大和に到
達し、東征の事業を成し遂げるが、この神様が日本国の初代天皇、神武天
皇になられた。
  
こうして「海道東征」は第8章まで続く。時に美しく、時に力強く、清く
澄みきった喜びに満ちた交声曲である。「海道東征」について何も知らな
かった若い女性たちも、楽しんでいた。彼女たちはきっと、これから日本
の神話や歴史に、また新たな角度から興味を抱くのではないかと、私はう
れしく感じたことだ。

先人たちの言葉
  
最後にアンコール曲として「海ゆかば」が演奏された。大伴家持の詩に信
時が曲をつけた。多くの人が立ち上がり、合唱した。私の隣りの方は朗々
と歌った。

「海ゆかば 水漬(みづ)く屍(かばね)
 山ゆかば 草むす屍
 大君の辺(へ)にこそ死なめ
 かえりみはせじ」
  
教育勅語は、天皇のために死なせる教育だという的外れな批判が生まれる
いま、「海ゆかば」の詩に、スンナリ入っていけない人も多いかもしれな
い。山折哲雄氏が『「海ゆかば」の昭和』(イプシロン出版企画)で「屍
とは何か」と題して書いている。
  
掻い摘まんで言えば、万葉集の挽歌でわかるように、死者の屍とは「たん
なる魂の抜け殻」だというのだ。人はひとたび死ねば、その魂は亡骸から
離脱し、山の頂や海の彼方、空行く魂となって、この国の行方を静かに見
守ってくれる。あとに残された屍には何の執着も見せない。それがかつて
の日本人の、人の最期をみとるときの愛情であり、たしなみであった、と。
  
同書で谷川俊太郎氏は「子どもの私はそれまでも音楽がきらいではなかっ
たが、音楽にほんとうにこころとからだを揺さぶられたのは、『海ゆか
ば』が最初だった」「私が愛聴したのが北原白秋詩・信時潔曲の『海道東
征』だ」と書いた。
  
私の友人でもあった松本健一氏は、同書で、演出家で作家の久世光彦氏の
文章を紹介している。

「『海ゆかば』を目をつむって聴いてみるといい。これを聴いていったい
誰が好戦的な気持ちになるだろう。・・・私は『海ゆかば』の彼方に日本の
山河を見る。・・・美しい私たちの山河を護るために、死んでいった従兄た
ちの面影を見る」
  
松本氏も、久世氏も、亡くなってしまった。けれど、彼らの言葉はどれも
みんな、私の心に沁みる。コンサートホール一杯に広がった「海ゆかば」
の合唱に、静かに感動した。
  
若い女性の友人たちは、「海ゆかば」にとっつきにくいようだった。だか
らこうした先人たちの言葉を、私は彼女たちにそっと捧げてみたい。

『週刊新潮』 2017年5月4・11日合併号 日本ルネッサンス 第752回



            
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歳は足にくる(前)
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    石岡 荘十

学生時代から体育会系で足腰には自信があるつもりだったが、古希を過ぎ
る頃から歳が足にきた。

ことの始まりは、高校の友人と花見がてら玉川浄水伝いの小道を小金井公
園まで数キロ歩いたときだった。暫く歩くと左足がだるく、重くなって思
うように歩けない。しばらく(数分)休むと回復してまた歩けるようにな
るのだが、また、だるく重くなる。

こういうのを間欠性跛行(かんけつせいはこう)といい、腰部脊柱管狭窄
症の典型的な症状だとされている。跛行とはビッコを引くということだ。

人間の脊椎骨は上から頚椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙骨
(1個)、それに数個の尾骨から成っている。脊椎骨の中心を走る脊柱管
の中に神経の柱がある。

一つひとつの脊椎と脊椎の骨の間には椎間板というクッションの役割を果
たす軟骨組織がある。さらにこれらは靭帯や背筋などの筋肉で支えられて
いる。

ところが、40代後半になってデスクワークが増えたせいか、足に痺れや傷
みが来た。背筋が脊椎を支えきれなくなって5番目の腰椎がずれていると
診断された。それから、少なくとも一キロ/週、泳ぐ習慣をつけて今日に
至っているので、重い足を引きずってビッコを引くようになろうとは思い
もしなかった。

脊柱管狭窄症、つまり神経の管が腰のところで狭まっている疑いがあると
のことで、腰のレントゲン、さらにMRIを撮ってみると、確かに、5番目
の腰椎がずれている。が、神経には触っていないことが確認できた。脊柱
管はどこも狭くなっているところはない。

しかし、MRIをよく見ると、3番目と4番目、4番目と5番目の間の椎間
板がほかの椎間板より白く写っていて、炎症を起こしていると認められ、
そのせいでごくわずか椎間板がはみ出して、脊柱管を押している。

治療法としては、腰椎を引っ張る、固定装具を使う、消炎鎮痛剤や飲み薬
を使う、重症でそれでもダメなら外科手術をするということになる。みの
もんたさんは手術をしたといわれるが、そこまでひどい症状は患者の一割
程度だそうだ。

私の場合は軽症で、椎間板の炎症は飲み薬でなおる、ビッコの原因はほか
にあるというのが整形外科医の診断だった。

では、ビッコの原因は何か。

考えられるのは、足に血液を供給する血管、動脈がどこかで狭くなってい
て、栄養補給が足の筋肉の運動量に追いつかない動脈硬化ではないかと循
環器内科の医師は考えた。

これを立証するのが、「血圧波検査」だ。両腕、両足に幅広のベルトを巻
いて一斉に血圧を測定する検査法である。この検査をすると、動脈の詰ま
り具合と動脈の硬さ(柔軟性)がわかる。

結果は、左足だけが標準値に達していない、(専門的には「閉塞性病変の
疑い」という)左足の血流は右足の7割しかないことが分かった。左足へ
行く動脈のどこかが詰まっていた。

血流が詰まる動脈硬化は典型的な加齢疾病だ。脳の血管が詰まれば脳梗塞
になるし、心臓の血管(冠動脈)が狭くなると、狭心症や心筋梗塞にな
る。私の場合は足にきたというわけである。

治療法は、脳梗塞や心臓梗塞と同じだ。血管の狭くなったところにカテー
テルを入れ込んでフーセンで拡げるとか、バイパスを作るとか、などなど。

診療科の選択は大事だ。教訓は、大雑把に言うと、足が「痛むとき」は腰
の神経になにかが触っているのだから、整形外科へ、「だるい・重いと
き」は循環器内科へ、である。

多くの病気は、原因が分かり適切な治療が行なわれれば治るし、治療が適
切でなければ治るものも治らない。癌の多くが治らないのは、原因が分
かっていない。原因はわかっても治療法がそこまでいっていないか、誤っ
た治療法がまかり通っているためだ、と私は思っている。

いわゆる「難病」といわれるものは、原因が明らかでなく、従って治療法
もわからないものをいう。

と、考えると、足がだるくなる間欠性跛行は難病ではない。脳や心臓の梗
塞と同じ加齢疾病だと考えればいい。治療法はあり、医師を選び抜けば高
い確率で治る。調べてみて“悲観”は飛んだ。

ただ、このような治療法は対症療法に過ぎない。創造主に逆らって老いを
押しとどめる智恵はヒトにもない。例外はない。

ガキは頭にくる、なにかというとキレるらしいが、歳は足にくる。(続く)

     
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角さんは糖尿病だった
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     渡部 亮次郎

肩書きを言うより「角さん」で通っていた田中角栄氏。脳梗塞により75歳
で逝去した。若いころからの汗っかきは「バセドウ病」のためと周囲に説
明していたが、実は糖尿病持ちだったことは隠していた。だから脳梗塞を
まねいたのだ。

彼が自民党幹事長だったころ私も彼を担当したが、糖尿病で医者通いをし
た事実はなかった。ところが、彼が首相を辞めた後会ったところ「あん時
は血糖値が400にもなった」としゃべりだした。

「文春で立花隆に書かれたことには堪えなかったが児玉に書かれた佐藤昭
(あき)とのとを連日真紀子(娘)にわーわーいわれて参っちゃった。血
糖値も400まで上がるしな」と糖尿病を発症していたことをうっかり告白
してしまった。

おなじく糖尿病から「合併症」としての心筋梗塞で死亡した政治家に大平
正芳がいる。同じく首相を務めて死んだが年下の角栄を「兄貴」と呼んで
政治的にすがっていた。大平は甘党だったが、糖尿病と真剣にむきあって
はいなかった。

ちゃんとインスリン注射をしていれば総理在任中70の若さで死ぬことはな
かったはずだ。もっとも当時は今と違ってインスリン注射を患者自身がす
ることは厚生省(当時)の「省令」で禁止されていたから多忙な政治家が
連日医者通いをすることは無理だった。

この大平の無二の親友だった伊東正義も糖尿病だった。外務大臣当時は政
務秘書官も糖尿病だった。伊東はしかし医者通いをちゃんとしていたから
80まで生きたき。インスリン注射を怠ると寿命を10年は縮めるといわれて
いる。

糖尿病にともなう網膜症のため国会の代表演説の原稿を大きすぎる字で書
いてきて有名になった田中六助は心筋梗塞で死んだが、まだ62歳と若すぎ
た。医者通いをしていなかったのではないか。まず眼底出血して網膜をや
られ、最後に若くして死んだことがそういう推測を招く。

日本で糖尿病患者のインスリン自己注射を許可したのは昭和56年厚生大臣
園田直がはじめてである。それまでは日本医師会の反対を歴代厚生大臣が
おしきれなかったためである。

このときの園田氏はすでに1回目の厚生大臣の後、官房長官、外務大臣2期
の末という実力者に成長していたためか日本医師会も抵抗はしなかった。
禁止の「省令」は廃止された。

結果、「テルモ」など医療器具メーカーの競争が活発になり、たとえば注
射器が小型化してボールペン型になった。針も極細になり、
いまでは0・18mmと世界一の細さになった。また血糖値の事故測定器の
小型のものが発明されて便利になっている。

これらはすべて園田さんの決断の賜物だが、その園田さん自身は若いころ
からの患者であり、患者の苦しみを知るが故に自己注射許可の決断をした
のだった。わたしは秘書官として側にいたからよく見ている。

患者によっては医者に一日3回も注射のため医者に通わなければならない
人もいた。1日に医者に3回!!仕事ができない。自覚症状としては何もな
い病気とあれば医者通いをやめて早死にをずる不幸をまねく例も多かった。

そうなのだ。大決断をした園田さん自身はその恩恵に浴することなく70の
若さで死んだ。そう武道の達人も注射の痛さを嫌いインスリンから逃げて
いたのだ。腎臓が機能しなくなり「腎不全」で死んだ。(2013・7・13)



 
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話 の 耳 袋
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 ◎コラム:「ウォーターゲート・ショック」の再来あるか: ロバート・コックス

[ニューヨーク 11日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 6歳のころだったか、自分の名前がアーチボルド、略してアーチーだったらと思っていた。だが、その理由がずっと分からなかった。コミック漫画「アーチー」も好きではなかった。だが、トランプ米大統領がコミー連邦捜査局(FBI)長官を解任して、その謎が解けた。

アーチボルド・コックス(筆者と親戚ではない)は、ウォーターゲート事件を巡り、当時のニクソン大統領に立ち向かった特別検察官の名前だった。1973年当時、わが家の食卓で毎晩話に上るのはこの事件だった。

コミー長官の電撃解任は、ウォーターゲート事件に似た憲法を揺るがす危機を憂う米国民に、強い嫌悪とノスタルジアが入り交じった感情を引き起こしている。

ニクソン大統領を辞任に追いやったウォーターゲート事件をカール・バーンスタイン記者と共に暴いたボブ・ウッドワード記者は、「これは驚くべき瞬間だ」とMSNBCに語った。

「彼らの一挙手一投足が『隠蔽』を物語っている」。同事件で隠蔽(いんぺい)工作に関与した罪で服役したホワイトハウスの元法律顧問ジョン・ディーン氏は米誌「ニューヨーカー」にそう語った。

トランプ大統領によるコミー氏解任と、ニクソン大統領が特別検察官のコックス氏を解任した1973年10月のいわゆる「土曜日の夜の虐殺」を、ジャーナリストやウォーターゲートマニア、民主党議員らが過剰に比較している感は否めない。

コックス氏解任は、ニクソン大統領の命令を拒否した司法長官と司法副長官の辞任をも招いた。

しかし今回の解任劇、とりわけ米大統領選期間中におけるトランプ陣営とロシア諜報部員とのつながりについてFBIが捜査中というこのタイミングでの長官解任に、共和党幹部は懸念を表明している。

そんな中、コミーFBI長官の解任劇をただ静かに見守り続ける世界がある。株式市場だ。

筆者の同僚ジーナ・チョン氏が指摘したように、投資家がコミー氏解任を危惧すべき理由は数えきれないほどある。にもかかわらず、ダウ平均工業株30種は10日、小幅下落にとどまった。一方、S&P総合500種はわずかに上昇。共に、半年前の大統領選以降の上昇率18%をどうにか維持している。

投資家は歴史が繰り返されるとは考えていないようだ。ウォーターゲート事件発覚からニクソン大統領の辞任決断までのあいだ、米国は歴史的な弱気相場を経験した。

1973年2月初め、ダウは1000ドルをやや下回る程度だった。その直後、米議会は1972年の大統領選期間中におけるニクソン陣営の活動を調査する特別委員会の設置を決めた。

1974年8月にニクソン大統領が辞任に追い込まれると、トムソン・ロイターのデータによれば、同年末に向けてダウは40%超下落し、600ドルを下回る底値を付けた。ゼネラル・エレクトリック(GE.N)、エクソン(XOM.N)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG.N)など、現在と同じ構成銘柄も一部含んでいた当時のダウが1000ドルの節目を回復したのは1976年初めだった。

下落要因はニクソン大統領の不正だけではなかった。金との交換が保証された米ドルを基軸とする固定為替相場制「ブレトン・ウッズ体制」が1971年に崩壊。世界の金融システムの混乱を招いた。英国など他国の株式市場はさらにひどい下落に見舞われた。

また、ウォーターゲート事件が世間を騒がせていた1973年10月、シリアとエジプトがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、第4次中東戦争が勃発。イスラエルを支持する米国への報復として、石油輸出国機構(OPEC)は禁輸措置を実施した。その結果、価格は高騰し、すでに金融不安とインフレへの対応に取り組んでいた先進諸国にとってはダブルパンチとなった。

とはいえ、ニクソン大統領を巡る問題は大きかった。終盤を迎えたウォーターゲート事件の不透明さはさておき、ニクソン政権が混乱し、西側諸国に対してリーダーシップを発揮できなかったということは議論の余地がある。結果として、石油禁輸と金融市場の混乱による影響を悪化させた可能性がある。

同様に、コミー氏解任は、トランプ大統領にとって、医療制度や税制の改革といった選挙公約実行の妨げとなるかもしれないという懸念を生む。税制改革への楽観的な見方が、大統領選以降、株価上昇の促進剤となってきた。

ウォーターゲート事件のような問題で行き詰まり、議会と公然と対立する大統領は、国際的あるいは軍事的な重大危機に巧みに対処することはもちろん、控えめな減税案を実現することすら苦労するだろう。

昨年11月の大統領選でのトランプ氏勝利の熱狂を経て、投資家は様子見モードである。金融システムはウォーターゲート事件のころよりも回復力があり、石油価格は低い。コミー氏の解任劇は封じ込め可能な政治的な嵐と見なすこともできる。ただしそれは、企業収益が好調で株価収益率も歴史的高水準に近づくなか、決して無害とは言えない問題に発展しかねないリスクを無視した評価だろう。

写真
・ 5月11日、コミーFBI長官の電撃解任は、ウォーターゲート事件に似た憲法を揺るがす危機を憂う米国民に、強い嫌悪とノスタルジアが入り交じった感情を引き起こしている。写真はトランプ米大統領。NY市で4日撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)
・ ウォーターゲート事件を巡る株価の推移
http://jp.reuters.com/article/column-watergate-trump-comey-idJPKBN1880NE?sp=true
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
【ロイター】 2017年 05月 14日 11:04 JST  〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎【北ミサイル】北朝鮮のラジオ放送の暗号を2ちゃんねらーが解読?
 「14日午前5時56分、発射予定時刻かな」が的中 「明日も発射あ
る?」ネット騒然

14日午前、北朝鮮がまたもミサイルを発射し、再び朝鮮半島が緊張する
中、匿名投稿サイト「2ちゃんねる」に投稿された書き込みが話題を呼ん
でいる。13日夕の書き込みで、北朝鮮の暗号放送を翻訳ソフトで解読した
として、「14日5時56分、発射予定時間なのかな」との投稿があった。こ
れが的中したとインターネットで話題になっているのだ。この投稿主は
「15日6時3分」とも北朝鮮が放送したとしており、ネット上は騒然とし
ている。

匿名の人物による北朝鮮の放送に関する最初の投稿は13日午後5時半に
あった。

「AM1053が混信始まった。数日ぶりの暗号放送予告あった」と書き込んだ。

その後、13日午後5時56分、「暗号放送終わった。翻訳ソフトで分かった
のは、冒頭に66ページの6、38、81指令 5/14 5:56 5/15
6:03 9人組 発射予定時間なのかな」と2度目の投稿があった。

複数のメディアによると、北朝鮮は14日午前5時28分にミサイルを発
射したとしており、「時刻までほぼ的中している」と騒然となっている。

 美容外科「高須クリニック」の高須克也院長(72)は「2ちゃんね
らー、素晴らしい」とツイッターに投稿。2ちゃんねる内でも「Jアラー
トより2ちゃんねらーの方が優秀」と作動しなかった全国瞬時警報システ
ム(Jアラート)を皮肉る意見も。「暗号になっていない」「明日もある
のか」「もし明日も的中したらすごい」などと盛り上がった。(WEB編
集チーム)
【産經ニュース】 2017.5.14 18:20  〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎【新・悪韓論】文大統領誕生で「暗くて赤い韓国」開幕 経済沈没は
必至…日本には徴用補償要求か

韓国大統領選が9日投開票され、極左の最大野党「共に民主党」の文在寅
(ムン・ジェイン)前代表(64)が、第19代大統領に選出され、10日就任
した。得票率は41・08%だった。「従北派」とされる文氏は、国連安保理
決議を無視して「核・ミサイル開発」に猛進する北朝鮮との対話再開を掲
げ、慰安婦問題の日韓合意を「間違い」と断言している。東アジアの平和
と安定を崩しかねないリーダーの出現に、ドナルド・トランプ米大統領も
警戒している。恐怖の幕が開いた「暗くて赤い韓国」について、ジャーナ
リストの室谷克実氏が迫った。

「左翼のヒトラー」と言えるような人物が、隣国の大統領になってしまっ
た。北朝鮮の党機関紙が投票前、文氏の当選に「期待」をにじませる論評
を掲載したことが、すべてを物語る。日本にとっても、米国にとっても、
この選挙結果は「最悪」だった。そして、韓国の国民も遠からず、「最悪
だった」と思い知るだろう。10日朝方まで続いた従北派左翼の熱狂こそ、
「暗くて赤い韓国」の幕開けを告げる前奏曲だった。

新大統領になった文氏のことを、日本の多くのマスコミは「革新派」と
言っている。だが、彼の選挙中の発言を追えば、「公共部門で81万人を新
規雇用する」「公務員に政治活動の自由を認める」など、支持勢力の伸長
を図るための施策には熱心だが、国の未来を切り開くような革新性は見え
てこない。

むしろ、文氏が国政の最大課題と位置付ける「積弊(せきへい)清算」と
は、遡及(そきゅう)立法がなければ実現しないようなことが多い。「長
期(左翼)政権をつくり、保守派を壊滅させる」といった側近たちの発言
を併せ読めば、彼の意欲は「旧悪の掘り起こし」にあり、エスタブリッ
シュメント層への左翼勢力の「報復」こそ真意と読めてくる。

文氏は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の民情担当首席秘書官(司直の総括
役)、さらには秘書室長(政権のナンバー2)として、いわば「真性の従
北派」幹部に対し、異例の恩赦が2回も施されるよう取り計らった。そし
て、国連での北朝鮮人権決議の際は、「韓国はどうすべきか」と北朝鮮に
お伺いを立てた張本人だ。「真性の従北派」に限りなく近いことは明らかだ。

「真性の従北派」が大きな課題とすることは「在韓米軍の追放」だ。新与
党になった「共に民主党」の理論グループも、それを口にしている。

しかし、この問題には「国民世論」の壁がある。「安全保障は米国に任せ
る」が国民の大勢であり、文氏に投票した人々の多数派も、そうだと類推
される。

そもそも、国際政治は、それぞれの国家の総体的力量(=主として軍事力
と経済力)がモノを言う。いくら“本音は従北”の左翼政権でも、国連決議
に反するような北朝鮮支援には、にわかに踏み出せない。米韓軍事同盟
も、条約と協定によってさまざまな縛りがある。トランプ氏が「それなら
在韓米軍を撤収させるぞ」と言ったとしても、直ちに撤収が実現するわけ
でもない。

そうした中で、日韓慰安婦合意の「無効」あるいは「破棄」の一方的宣言
は、言うだけでいいのだから簡単だ。

国民の喝采も浴びる。だが、日本政府は取り合わないだろうから、のれん
に腕押しだ。文氏は盧武鉉政権下で「徴用被害者の補償問題」に熱心に取
り組んだ。対日攻勢は、慰安婦より徴用が、いずれ前面に出てくる可能性
が高い。

韓国の国会法は「賛成が6割に達しない議案は本会議に上程しない」と定
めている。新与党の議席は4割しかない。中道野党「国民の党」を引き込
んだにしても、旧与党は4割を若干上回る議席を持つ。

だから、文氏の選挙公約はほとんど実現しない。首相を選任しても、国会
の承認を得られない事態が続きかねない。

左翼政権は、そうした事態に手をこまねいているだろうか。

反対派政治家の私邸をロウソクデモで取り巻く。それでもダメなら政治家
の逮捕だろう。韓国に叩いてもほこりが出ない政治家など存在しないだろ
うから。

財閥イジメも、行政レベルでいろいろできる。

「財閥に与えていた特恵を中小企業に振り向ける」などと言うのは簡単だ
が、実効が上がるかどうか。新政権の財閥イジメにより、韓国の経済は沈
下していくだろう。その中で、新与党に連なる人脈が利権をあさる−「暗
くて赤い韓国」の新風景になるだろう。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法
学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集
長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国
人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」
(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。
【ZakZak】 2017.05.11 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎<エステ>大手が傘下医院で高額施術 解約応じず 国調査へ

 ◇脂肪燃焼 料金10倍 医療法違反の疑いも

全国展開するエステサロン(本社・東京)が傘下の美容外科医院に顧客を
回し、高額の契約を結ばせていることが分かった。医院はインフォームド
コンセント(十分な説明に基づく同意)を無視し、クーリングオフにも応
じていなかった。厚生労働省と消費者庁は、医療法や特定商取引法に抵触
する可能性があるとみて、エステと美容医院の提携について実態調査に乗
り出す方針を固めた。

毎日新聞が入手した内部資料や関係者によると、この大手エステグループ
は痩身(そうしん)マッサージについて「各店先着50人限定で80%オフ」
と広告を掲げ、顧客を勧誘。ほとんど割引がない別のコースで契約を締結
し、コース終了前に「専門クリニックに移れば劇的にやせられる」と、提
携先の美容医院で施術を続けるよう促していた。

 医院は全国各地のエリアごとに複数あり、このエステグループが運営に
携わっている。1医院につき医師は院長1人のみ。エステ店から派遣され
たスタッフが簡単な説明と契約をした後、エステと同じ施術を担当する。
院長は脂肪燃焼をうたう点滴を打つだけだが、料金はエステの約10倍に上
るシステムだった。関西地方の40代女性は昨年3〜6月、エステと医院で
契約を3回繰り返し、計約160万円を支払った。「やせる効果はほとんど
なかった」と話す。厚労省は、医師によるインフォームドコンセントがな
い点について、医師の説明義務を定めた医療法に違反する疑いがあるとみる。

また、継続的にサービスを提供するエステは、特商法でクーリングオフや
中途解約に応じる義務がある。医院での医療行為は対象外だが、エステで
の施術と同様の内容が継続する場合について消費者庁幹部は「同一サービ
スによる脱法行為とみなされる可能性がある」と指摘する。この医院は契
約書で「解約は認められていない」と記しており、解約逃れ行為と判断さ
れれば特商法違反になる。

エステの運営会社幹部は取材に「安価なエステは医院の看板として展開し
ている。医師が関与する信頼感で、医院の施術料が割高でも利用者は納得
しているのではないか」と話した。インフォームドコンセントがない理由
については「専門知識の乏しい医院の負担を軽減するため、エステ店が代
理で説明責任を果たしている。よくあることだ」と説明した。
毎日新聞 5/14(日) 8:30配信




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読 者 の 声       
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 1)男女同一労働・同一賃金の実態:前田正晶

先日は「アメリカにおける女性の地位」を採り上げたが、今回は「男女同
一労働・同一賃金とは如何なるものか」という辺りを論じてみたい。

我が国でもこういう機会均等のようなことが採り上げられているが、アメ
リカの事務所や生産の現場等で見てきた実態には「凄まじい」とでも形容
したいものがあった。

私が1975年3月に初めてW社の製紙工場に入った際に手洗いに行った。大勢
の組合員が働いている割りには小さなところだったのは兎も角、内側から
かける本当に鍵はなく、言わばフックみたいなものが申し訳程度に付けて
あり「女性も入るようになったから鍵をかけることを忘れるな」と貼り紙
がしてあったので驚かされた。

そうなんだ、生産の現場は以前は完全な男性だけの職場で女性の工員が
入ってくる為の配慮はなかったのだと知ったのだった。

確かに、日本の製紙工場では見た記憶がないことで、女性が全く当たり前
のように男性の中に入って、時には危険なこともある製紙の機械を扱って
いたのにはやや驚かされたのだった。

それは、我が国の製紙工場では女性の仕事は鮮やかな手さばきで出来
上がった紙を選別し、包装することが主体だったことと比較しての驚き
だったのだ。これ即ちアメリカでの男女同一労働・同一賃金だと知った次第。

男女同一労働・同一賃金の凄さを、1988年秋に我が国の優れた製紙の技術
者をW社のカナダの製紙工場に案内した時にまざまざと感じたのだった。

それは我が国では先ず女性の仕事ではないような工場の現場で唸りを立て
てフォークリフトを運転して損紙(廃棄され古紙処理される紙)を女性が
運んでいるかと思えば、熟練した男性でも注意深くやらないと危険な作業
だと案内した技術者が作業と指摘された、抄紙機が事故で停止した際の修
復作業を女性たちが何の躊躇いもなく手際良く処理していった。

その現場を暫く無言で眺めていた我が国の技術者は「我が国では考えられ
ない作業だ。良くも女性にやらせるもの。これぞ男女同一労働・同一賃金
の実態か」と感心するとしきりだった。次には私がW社が嘗てはカリフォ
ルニア州に持っていた紙器加工工場で経験したことにも触れて置こう。

それは、事務室に中年の女子工員が怒鳴り込んできて「何で私は何時まで
経っても深夜勤務ばかりなのか。もう好い加減で日勤に戻してくれ」と
言って事務長に直談判に来た時のこと。事務長は「もう暫く待ってくれ。
貴女1人の都合だけで事を運ぶ訳にはいかない。これが男女同一労働・同
一賃金なのだ」と、穏やかに説得してして事を終わらせた。何事にも極端
な傾向があるアメリカらしい風景だと思って眺めていた。

最後の実例は、私が翌月の生産計画に日本市場向けのある特別規格品を緊
急で採り上げる為に、本社の「受注・生産・発送・在庫管理等」を担当す
る2人の女性と、本社から約200 km離れた工場で翌日の朝の8時から開始さ
れる生産計画会議に参加した時のことだった。

私は本社から約50 kmはあるシアトル市内のホテルでその女性の1人に朝4
時に拾って貰い本社の駐車場に朝5時に集合して残る1名と合流して、200
kmのドライブをすると前夜に告げられた。早朝のドライブが始まり、約
100 kmほど走ったところで一旦インターステート5号を降りて朝食となっ
た。その言わば街道筋の有名なレストランで甘過ぎて倒れそうなシナモン
ロールを食べて無事に8時前に工場に到着して会議を終えた。

昼食中にも別件の打ち合わせを終えて午後1時にドライブを再開し、午後3
時過ぎには本社に戻って女性2人は何事もなかったように仕事に戻り、私
は副社長との打ち合わせに入り、途中からは彼女らも参加して終わってみ
れば午後7時。何をしていた訳ではない私は些か疲労したが、女性たちは
意気軒昂たるものがあり、”See you,later.”と8時過ぎに帰宅していっ
た。正直なところ、恐れ入ったのだった。

言葉を換えれば、このような凄まじいとでも形容したいような女性たちの
働きぶりは「アメリカの女性たちは長い年月をかけて戦い、現在の女性の
地位を勝ちとった結果というか産物」と見るべきかも知れないのではと思
うことすらある。

「男には負けていられない」というか「それ以上のものを見せてやらね
ば」というような強烈な意識があるのではと思って見ていた。

私の経験の範囲内でも、非常に挑戦的な女性もいれば、男性に対抗意識が
顕著な人にも何回か出会っていた。そういう場面では、仲間ではあっても
外国人である私のような存在は如何に対応すべきかに無い知恵を絞ってい
たものだった。

しかし、中には非常にしっとりとした日本の女性のような控え目の優しい
女性もいるので、その辺りの見極めを誤ってはならないのが肝腎なのだ。


要するに人を見て扱い、何処まで行っても”La
 2)dies first”を忘れてはなら
ないのだということで、その対応を誤ると痛い目に遭わされるのが、アメ
リカの社会での女性への対処法だと思うのだ。



 2)Comeyは「コミー」じゃない:前田正晶

どっちでも良いようなことかも知れないのだが、カタカナ語排斥論者とし
ては一言。

この度、トランプ大統領により5月9日を以てFBIの長官(Directorという
ようだ)を解任されたJames Comeyの名字の表記を、マスコミは一斉に
「コミー」としたのはおかしいと私は直感した。

すると、テレビから流れた音声では、アメリカ人たちは皆「コーミー」に
近い発音をしていた。

そこで、なお注意していると「コミー」の綴りは”Comey”だと解った。そ
れならば「コミー」はあり得ないと確信した。この表記は我が国のマスコ
ミが常にやることで、ローマ字読みのようでもあるし、英語が良く解らな
くて思い付きで読んだようでもある。私には何故彼らはわざわざ間違った
読み方を流すのかが解らない。他人様の名字を読み違えるのは失礼ではな
いのだろうかとも思うのだ。

ところで、今回のトランプ大統領による突然の「良い仕事をしていなかっ
たから」(大統領は素直に”good job”と言っていたが)という解任劇は、
早速アメリカのメディアは大騒ぎをし始めているようだ。事と次第では大
統領の弾劾まであるのではということらしい。

トランプ大統領は自分の思うままに大統領の職務を進められてきたが、こ
れまでのところではこの解任がもたらしたほどの騒ぎにはならず、何とか
結果を出してきた。

だが、今回の一件ではそう簡単には問題が収束しないのではと報じられて
いる。一部にはあのニクソン大統領の「土曜日の晩の大虐殺」にまで触れ
ているメディアもあった。そこで解任されたラッケルスハウス氏はW社の
法務担当上級副社長に転身された。私はその解任に至るまでの経過(と言
うかウオータゲート事件)をラッケルスハウス氏が我が部会に来られて語
られたのを聴いた経験がある。

私はトランプ大統領はこの解任がもたらした騒ぎをどのように乗り越えて
いくつもりかを注視していきたいと思っている。兎に角、トランプ大統領
の行くところ、一悶着ありの感があるのだ。


 3)英語の発音。              雨男。

老婆心ながら、お知らせします。やはり発音は、すべからず聴覚から認識
すべきです。そこで活用するのがinternet。

検索エンジンに、例としてマクドナルドを検索。

How to pronounce ”McDonald's” youtube

"は不用でも可です。上記を入力すると、今の阪神タイガースの
ようにヒット数が多い。あっ!カタカナ英語を使ってしまった。




 4)一帯一路に見る中国の物の考え方:前田正晶

目下、北京で世界から130ヵ国も参加して中国というか習近平が推進する
この構想の会議が進行しているようだ。我が国からは自民党の二階幹事長
が出席するかと思えば、DPRKの代表も招待を受け入れたとか。大盛況の模
様だ。私は個人的にはこの会議を決して愉快の出来事ではないと思っている。

中国が自認する世界の軍事・政治・経済の大国意識が鼻につくからだ。あ
れほど多くの国が北京まで行くと言うことは、中国がそれだけ認識され意
識されているというか、放って置けないと諸国が考えているのだろう。

私は中国がそれほど経済的にも技術的にも我が国を凌駕して、諸外国が一
目置くような存在とは思いたくないのだ。負け惜しみ的な言い方をすれ
ば、アメリカは言うに及ばず、我が国にも21世紀の今日でも中国を下請け
として扱っているような製品、それも非耐久製品が多いではないか。それ
でも圧倒的な人口の巨大さに支えられて(いると思う)世界第2の経済大
国などと我が国のマスコミは礼賛するのだ。中国を一寸でも旅して見れば
明らかなことだが、大都市を一歩でも離れた場合の地方との格差の甚だし
さは、とても世界の一流の国家とは思えない様相を呈するのだ。

だが、私がこのように悔しがっても、中国の目の付け所は常に大きな視野
と言うべきか、マクロに物事を見ると言うのか、未開の土地と文明の行き
渡らない国が多いアフリカような所に進出して、輸出で稼ぎまくった豊富
な外貨を活かして資金を振りまき「偉大なる中国の力」を誇示して見せた
りするのだ。

今回の一帯一路(英語では”Belt and Road”となるのだそうだが)を見て
も、我が国の中ではそう簡単に出てこないだろうと言うか、欧州までも陸
続きと言えば言える立地条件を利用した、茫洋とした大きさが感じられる
のだ。その立地条件をあのような構想で活かそうとする発想には、中華思
想の歴史を感じさせてくれる。

私は個人的な感情論で、中国が企図することなどに関心がなかったが、左
に寄っている我がマスコミが嬉しそうに囃し立てて解説するところを聞い
ていて「なるほど」と思うに至ったことがあった。

それは1980代半ばに北欧を代表する多国籍企業の日本法人の副社長だった
論客のK氏が初めて北米に出張され、我がW社の本社の壮麗なビルで我が上
司のM副社長兼事業部長と懇談された後で漏らされた感想だった。

「初めてアメリカに来てあの本社ビルの中でM氏以下と懇談して痛感した
ことがありました。それはこういう環境で仕事をしているからこそ、W社
はあれほど大きな構想を持って事業を推進される訳だと解ったことでした。

だが、そのスケールを分析してみれば、その規模の大きさはあれほど広大
なる土地に恵まれていることが、大きな要素だと言えるのです」だったの
だ。彼は更に「スエーデンには800万の人口しかありませんし、国土も広
大ではありません。発想の力もそういう条件に支配されるので
は」とも追加した。

長々とK氏の感想を引用したが、我が国には優れた人材が多く、例えば、
科学の分野でノーベル賞を受賞された学者や研究者が多いこともその辺り
を証明していて、中国(況んや韓国など)との比ではない。だが、何とく
四方海に囲まれた相対的には狭い国土に住んでいては、アメリカや中国の
ような物の考え方をしないというか、考えの対象とする物が違うのではな
いのかと考えているのだが。

言うまでもないこことだが、私はここで彼我の優劣の比較をしているので
はない。単純素朴に立地条件の違いだけを語ったいるつもりだ。もしかし
て、その違いが物の考え方を違いを生んでいるのかも知れないと考えてい
るのだ。




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身 辺 雑 記
━━━━━━━


15日の東京湾岸も曇天、ガッカリ。


散歩する猿江恩賜公園の躑躅はしおれ始めた。美人の末路を見るようで憂
鬱だ。


                        読者:5545 人





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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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