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頂門の一針

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頂門の一針4333号  2017・4・23(日)

2017/04/23

20ひの
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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4333号
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        2017(平成29)年4月23日(日)



      属国憲法では国民の生命は守れない:加瀬英明

        60周年記念行事 宏池会と語る会:馬場伯明

「措置入院」精神病棟の日々(28):“シーチン”修一 2.0
         
       
                       話 の 福 袋
                     読 者 の 声
                     身 辺 雑 記


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第4333号
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属国憲法では国民の生命は守れない
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            加瀬 英明

日本を守る?〜属国憲法では国民の生命は守れない

4月15日に米大手テレビが、「トランプ政権が北朝鮮が核実験を行う確証
をえたら、先制攻撃を加えることを決定した」と、報じた。

北朝鮮は「最高指導部が判断した時に、いつでも核実験を実施する」「米
国の先制攻撃に手をこまねず、粉砕する」と反発した。

朝鮮半島は一触即発だ。トランプ大統領と、金正恩朝鮮労働党委員長の予
測不能の2人が、朝鮮半島と日本に戦火を招こうとしている。

3月6日に戻ろう。北朝鮮はミサイル4発を、日本を威嚇するために日本
の沖合へ向けて発射した。そのうち3発を、秋田県のすぐ沖合に撃ち込む
ことに、成功した。

そのうえ、念を押すように、7日後にマレーシア空港で、金委員長の異母
兄の金正男氏を猛毒神経ガスのVXを使って、暗殺した。他の毒物もある
のに??を用いたのは、大量のVXを貯蔵していることを、誇示したのだ。

北朝鮮はかねてから米国と交渉して、北朝鮮を核保有国として認めさせた
うえで、米朝国交を結び、金王朝体制の存続を保障することを狙ってき
た。それに対して、米国が核開発を放棄しないかぎり話し合わないと、頑
なな態度をとってきたので、日本を脅して、米国に無条件で交渉に応じる
ように哀訴させることを、目論んだものだった。

ところが、3月6、13日以後も、日本の国会は朝鮮半島の危機が刻々と
募っていったのをわきに、与野党ともに属国根性を丸出しにして、何が起
こっても米国に任せておけばよいと、4月に入ってからも、わずらわされ
ることなく、おもしろおかしく森友学園問題に没頭していた。

金正恩委員長は最高幹部一同を前にして、「ソルマ(まさか!)」「イル
ボヌン(日本は)チョンヒョジュクゥムウル・ドゥリョウォハジアンコナ
(よほどの生命知らずか)コプチェンイイゴナ・ドゥルジュンエハナダ
(腑抜けのどちらかにちがいない)!」と、叫んだにちがいない。

5月3日には、日本国憲法が70周年を迎える。米国が70年前に日本を属国
とすることをはかって、押し付けたものだ。

私は「平和“無抵抗”憲法」と、呼んでいる。おそらく護憲派が全国にわ
たって、属国憲法の記念日を祝う集会を催すことになるだろう。

属国根性で国民の生命を守ることは、できない。私は日本国憲法や、森友
学園の籠池夫妻と心中したくない。


      
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60周年記念行事 宏池会と語る会
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           馬場 伯明

2017/4/19(水)18:00〜長崎県の友人に誘われ「60周年記念行事 宏池会 と語る会」に行った。約4,500人の参加者は東京プリンスホテルの鳳凰の 間から溢れ会場は立錐の余地がない大盛況だった。故郷の長崎県選出のの 3人の国会議員が宏池会に所属している。金子原二郎(参)、北村誠吾 (衆)、古賀友一郎(参)の3氏である。

概況を報告する。私は政治評論家ではなく素人の報告と感想である。宏池 会には現在46人の国会議員が所属している(衆:30人、参:16人)。この 夜は何といってもポスト安倍を目指す岸田文雄会長がどういう話をするの かが注目された。

岸田会長は、生まれ、育ち、そして政治経歴も文句なしの人であり、まさ にサラブレットである。Wikipediaより。「岸田文雄 (1957年〈昭和32 年〉7月29日 ― )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(8 期)、外務大臣(第147・148代)、宏池会会長(第8代)。内閣府特命担 当大臣(沖縄及び北方対策・規制改革・国民生活・再チャレンジ・科学技 術政策)、消費者行政推進担当大臣、宇宙開発担当大臣、自民党国会対策 委員長(第52代)などを歴任。

中小企業庁長官、衆議院議員を務めた岸田文武は父。戦前戦後に衆議院議 員を務めた岸田正記は祖父。参議院議員・経済産業大臣を務めた宮澤洋一 は従兄弟」。会長挨拶の全文(Web)から「さわり」を記す。ただし、 「です、ます」は「である」にし、修飾語の「しっかり」などを省く(馬 場)。

「しかし、いかに安倍総理が卓越したリーダーであったとしても、未来永 劫安倍総理一人に頼り続けることも許されないと考える。『安倍時代』も いつかは後が巡ってくる訳であり、宏池会はその時に何をするのか、何を しなければならないのか、これを今から考えておかなければならない」。

「ただ政策を論じるだけでは十分ではないと肝に銘じておかなければなら ない。宏池会は「お公家集団」と揶揄され、「政局に弱い」とか「戦闘能 力に欠ける」といった指摘を受けたことがあった。こうした批判も謙虚に 受け止め政策を語りながら、政局に立ち向かい、政策を実行する力を蓄え なければいけない」。

「本日お越しをいただいている多くの政策集団(派閥)の皆さま方とも切 磋琢磨し、連携しながら日本の政治のために汗をかいていきたい。・・・ 最後に改めて、日本の政治を今日まで支えてこられた多くの先人の努力に 思いを巡らせ、今を生きる我々宏池会が、一致結束して、国民の期待に応 えるべく精進することを誓い、御礼のご挨拶とさせていただく」

これに対し18:15過ぎ遅れて会場に入った安倍首相は余裕の笑顔で切り返 した。「岸田さんももっと上を目指してほしいが、もうしばらく我慢して 政権を支えていただきたい」と。18:30には首相は会場を出た。

岸田会長の「安倍後を・・考えておく」という発言と安倍首相の「もうし ばらく我慢して・・」という「切り返し」の発言に対し新聞等はそれぞれ 微妙な反応をしている。

(時事通信):岸田会長発言には「ポスト安倍に意欲をにじませた」:安 倍首相発言には「会場の笑いを誘った」。(以下、同順で記す)。
(朝日新聞デジタル):「(ポスト安倍に言及したが)この日も安全運転 だった」:「冗談交じりに岸田氏を牽制し会場は笑いに包まれた」
(産経ニュース):「将来的な党総裁選出馬への意欲を重ねて示した」: 「笑いを誘った」。

(読売新聞):「意欲をにじませた」:「会場を沸かせた」。

岸田会長の挨拶は常識的な「安全運転」発言に終わり、「笑いを誘った」 安倍首相の優勢に終わったと私には思われた。宏池会は、内部の結束を強 め外部へアピールする設立60周年の記念すべき会なのだから、各政策の違 いを含めもう少し明確に表明してもよかったのでないか。挨拶に立った自 民党の二階幹事長がそんなニュアンスでフォローしていたが・・・。

ところで、「宏池会」の由来は何か。1957(昭和32)年の設立趣意書の冒 頭に「自得する所あって動ぜず、綽々(しゃくしゃく)たる余裕あるを示 す」とある。後漢時代の碩学、馬融の文にある句「高光の榭(うてな)に 休息して宏池(こうち)に臨む」に因(ちな)むらしい。陽明学者(故) 安岡正篤氏の命名によるものであるという。

自民党の他の政策集団(派閥)を代表し、額賀福志郎氏(平成研究会)が 挨拶した。「自分が最年長の故・・」とことわったが、安倍首相への対抗 軸を設定するという意味合いからは(あえて)石破茂氏(水月会)に話し てもらうという手もあったかもしれない。

なお、額賀氏の挨拶中に、後ろに整列し控えていた山東昭子氏(番町政策 研究所)や石原伸晃氏(近未来政治研究会)が、横を向き私語を交わして いた。あれはいただけない。

経済界の代表としてキッコーマン(株)の茂木友三郎取締役名誉会長の挨 拶があった。内容は悪くはなかったが、話が長かった。会場から(ほめ殺 し的な)拍手が何回か湧いた。乾杯の音頭をとった古賀誠氏が引き取り、 短く「では、乾杯!」と発した。パーティの料理は豪華なものであった。

2通の祝電披露があった。麻生太郎氏(為公会・国外出張中)とリハビリ 中の谷垣禎一氏(宏池会・先々代表)からであった。谷垣氏の宏池会の未 来を思う切々たる電文が読まれ会場がいっとき静かになった。そのうち、 中締めとなった。

長崎県出身の5人は新橋の「魚や」(03-3431-5282)へ流れた。新鮮な刺 身やぶり(鰤)のカマをつつき焼酎のお湯割りを飲んだ。同行のK氏が 「今夜の会全体を通し自民党の党是である『憲法改正』の四文字が一回も 使われなかった。これではいかん」と興奮して話した。「自分が壇上へ上 ろうかと思った(笑)」と。「即座にSPに引き倒されただろう」と私(笑)。

夜は更け22:00を過ぎ3人が帰り、別店にいたY氏ら3人が合流し、近くの 沖縄の店「美ら海(ちゅらうみ)」(03-3502-0008)で泡盛のロックなど を飲んだ。この店の海ぶどう、島らっきょう、ゴーヤチャンプルは、別腹 で・・・うまい。この日の帰宅は午前様となった。

これではいけないと思いつつも、私(72歳)の政治への関心は年々薄れて きている。たまたま派閥の会(宏池会)に参加したからといって世間様に 対し偉そうなことは何も言えない。長崎県出身の国会議員は、とくに、農 業と漁業との振興に、「がまだして」(がんばって)いただきたい。

宏池会は、伝統ある有力な政策集団(派閥)であるのだから、老若男女の 国会議員がともに切磋琢磨し、いい政策と政治を作りあげ国民の期待に応 えてほしい。私の平凡な望みである。(2017/4/21 千葉市在住)



           
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「措置入院」精神病棟の日々(28)
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     “シーチン”修一 2.0

女性読者から次のコメントをいただいた。一部紹介する。

「この(夫婦仲の良い上記の)2つの例は、夫が妻より大人で、妻の心理 的欲求を満足させている例ですが、幸せな妻は夫のことも忖度するように なる率が高いと思います」

小生はカミサンの「デキの悪いわんぱく小僧」みたいなもので、「見捨て るわけにはいかないし、ホント、困ったクソガキ。でも時々可愛い し・・・」とカミサンは迷っている感じだ。「♪憎い 恋しい 憎い 恋 しい めぐりめぐって 今は恋しい」、八代亜紀の歌のように。

その次は「憎い」となり、昨日のカミサンは1時間後には「恋しい」とな り、愛憎相半ばという状態がしばらくは続くのだろう。医者に行った方が いいと思うが・・・夫婦そろってビョーキというのはよくあることで、ダ メ夫に愛着があると「♪尽くし足りない私が悪い」と自責の念にかられた り、他者を恨んだりするようだ。島尾敏雄の奥さんミホも心を壊した。

比翼の鳥、連理の枝・・・仲睦まじい夫婦は1割あるかどうか・・・小生 の周辺では、それは例外的だ。カミサンにミホになられたら困るから、小 生は春琴に仕えた佐吉のように生きる「佐吉主義」で今のところシコシコ やっているが、小生が再発狂しないためには精神の安定が大事で、それな りにガス抜きは必要になる。たとえば――

昼食に「肉まん」を食べようと思い、散歩に出かける次女母子に調達を頼 んだが、「どこにも売っていない、店員にも確認した」と言う。がっかり だ。肉まんはいつの間にか冷やし中華みたいに季節商品になってしまった のか。

売り場の棚は限られているから売れ行きの良い商品を置くのが原則だろ う。秋から冬には100個/日売れていたものは春以降は10個になるのか。 「それなら鍋の具材よりもっと売れるもの、行楽の季節だからサンドイッ チやお握りの品ぞろえを増やそう」とかなって、売れ行きの悪くなった商 品は排除されたりするのだろう。

日本は料理に恵まれている。料理が発達する地域は「飢饉が発生しがち= カタツムリ、ツバメの巣、クサヤ・・・何でも試してみる」、「絶対的な 王政が敷かれた=王様は宴会好きだから宮廷料理が発達する」、「暑い夏 や寒い冬など明確な季節がある=旬の食材・料理がある」というのが絶対 条件だろう。

この3点を満たしているのは中華料理、フランス料理が双璧で、これに続 くのがイタリア料理、日本料理あたりか。手を伸ばせばバナナがあるよう な熱帯地では料理はなかなか発達せず“猫まんま”みたいなのが多いよう だ。(熱帯の○○国を訪れた際にそう思ったのだが、ケナスのもどうかと 思って黙っていた。しかし、数年後に訪れた部下(女性)曰く“○○料理?  ありゃ猫まんまですよ”。

熱帯地でも寒帯地でも地元の人にとっては「旨い!」というものはあるだ ろう。米国ではアラスカで食べたカニはとても旨かったが、ビーフステー キ(硬い!)、フライドチキン(南部ではサザンフライと言っていた)は 味は並だが量に圧倒された。日本の倍はある。

上記の部下は香港観光協会の招待旅行で食べた中華料理(上海料理、広東 料理だろう)の「あまりにもの美味しさに感動して涙が出ちゃいました よ!」と言っていた(女はすぐに泣くなあ、感動しやすいのだろう)。

「感動」・・・大辞林(第五版)にはこうある。「深く心に感ずること。 感じて起こる急激な精神の興奮」。

精神病患者にとって負の感動、急激な精神の興奮はあまり良くないかもし れない。気分が落ち込みやすく、家庭不和などによる破滅願望から「死刑 になりたかったので殺した、誰でもよかったが、できるだけ大事件を起こ して家族や世間を騒がせ、復讐したかった」という症例は昔から多いようだ。

うつ病患者はそういうことをしてしまいかねないという不安を抱えている のだろう、小生も自分自身が怖い。不満、ストレスが突飛な言動を誘発する。

優れたボクサーであった具志堅用高は試合直前の習慣となっていた「計量 後のアイスクリーム」を周囲から止められたことで戦意を喪失したのか、 世界王座から陥落した。たかがアイス、たかが肉まん、されどアイス、さ れど肉まん。小生は食パンを利用して肉まんもどきを作り、鬱屈を解消した。

何事もなく感動の薄い穏やかな病棟日記から。

【2016/11/25】学研編「もう一度読みたい『教科書の泣ける名作』再び」 (2014)を読み始める。何しろ病棟でやることと言ったら、読書、作文、 服薬、カウンセリング、作業療法、室内歩行&運動(通路の1往復は150 メートル)、中2日の入浴、食事、多少のおしゃべりくらいしかない。

ナースは「脳を休めることはとても大事」としょっちゅう言うから、病棟 で感動や感涙することはまずない。たまに大声で泣き叫んだり暴れる娘さ んもいるが、それはただの発狂にすぎない。

10:00から1時間ほどのOT(作業療法)は、数十年ぶりのラヂオ体操第1と 第2、さらに柔軟体操。その後は8人でチームを組んでホッケーゲームに興 じた。わがチームは大逆転され、トップから屈辱の最下位に落ちてしまっ た。まるで小生の人生そのもので、こういう場面では笑うしかない。

車椅子の45歳ほどの白人も参加していたが、左腕なし、両足は義足で、慢 性期病棟の人のようだ。事故にでもあったのか、電車に飛び込んだのか、 この辺には米軍基地も多いから戦傷なのか・・・人生いろいろだ。(つづ く)2017/4/22


        
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話 の 耳 袋
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 ◎【沖縄が危ない(4)】 追い詰められた翁長雄志氏…狙いは知事再選 か 白旗なら「オール沖縄」瓦解

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、移設 阻止を掲げる翁長雄志知事が、いよいよ追い詰められてきた。辺野古沿岸 埋め立て承認を取り消した翁長氏の判断を違法とする、最高裁判決が出た ためだ。これに対し、翁長氏が起死回生を図って県民投票に打って出る可 能性などが取り沙汰されている。(夕刊フジ)

しかし、自民党沖縄県連からは「来年の知事選まで延命を図りたいだけで はないか」(照屋守之会長)と冷ややかな声が出ている。

「ネット右翼の間では、恐ろしいほどの話が飛び交っている。翁長知事は 中国のスパイだ、だからオスプレイ、新辺野古基地に反対するんだという 簡単な論理で、沖縄の歴史なども顧みない」

3月25日、移設予定地に近い米軍キャンプ・シュワブのゲート前で開かれ た反対派の集会で、翁長氏はこう声を張り上げた。

沖縄のトップが「ネット右翼」などという言葉を持ち出し、移設容認派を 攻撃する姿は、本土と沖縄だけでなく、県内の移設反対派と容認派を分断 しかねない。

移設先である辺野古住民の間では、地域振興策などを条件に移設を容認す る声が多数だ。住民の1人である名護市の宮城安秀市議は「知事は一度も 住民の声を聞きに来たことがない。『沖縄の民意』というが、辺野古の民 意はどうなるのか」と批判する。

だが、翁長氏の今の態度では、そんな辺野古住民も「ネトウヨ」呼ばわり されかねない。

翁長氏は、菅義偉官房長官が「わが国は法治国家だ。移設工事を粛々と進 める」と述べていることを念頭に、「誰かさんは、しょっちゅう法治国家 と言っているが、私は『放置国家』だと思う」とも言い放った。その批判 は、最高裁判決を「放置」する自身にこそ向けられなくてはならない。

最高裁判決を無視してまで、徹底抗戦する翁長氏の狙いは「知事選での再 選」と見るのは、自民党沖縄県連会長の照屋守之県議だ。翁長氏の支持基 盤は、移設反対を旗印に、保守、革新を糾合した「オール沖縄」と呼ばれ る勢力である。ここで白旗を上げてしまうと「オール沖縄」は瓦解(がか い)してしまう。

翁長氏は今後、求心力の維持を目的に、「県民投票」「国との再度の法廷 闘争」「知事権限の活用による工事の妨害」などに打って出る可能性があ る。ただ、照屋氏は「もう知事も、本心では移設を止められるとは思って いないだろう」と話す。

安全保障の混乱を長引かせ、県民を分断し、「法逸脱県」への道をひた走 るかのような翁長氏。しかし、その行動原理は反基地のイデオロギー闘争 ではなく、したたかな「再選戦略」なのだろう。

 ■仲新城誠(なかしんじょう・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生ま れ。琉球大学卒業後、99年に地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、 同社編集長に就任。同県のメディアが、イデオロギー色の強い報道を続け るなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に「国境の 島の『反日』教科書キャンペーン」(産経新聞出版)、『翁長知事と沖縄 メディア 「反日・親中」タッグの暴走』(同)、『「軍神」を忘れた沖 縄』(閣文社)など。
【産經ニュース】 2017.4.21 11:30  〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「パチンコの余り玉を奨学金に」 協賛店が寄付呼びかけ

「パチンコの余り玉を奨学金に」 協賛店が寄付呼びかけ

パチンコやパチスロで勝ったとき、出玉を景品に換えた際に出る余り玉 (端玉〈はだま〉)を学生のために寄付して――。業界の有志が、返済なし の教育支援金制度、通称「pp(パチンコ・パチスロ)奨学金」を始め た。今年度の奨学生は8人で、1人あたり月3万〜5万円を支援する。 2018年度の本格実施を目指す。

店舗を経営する「サンキョー」(埼玉県川口市)や「マルハン」(京都 市・東京都千代田区)など6社がつくるpp奨学金委員会が、昨年12月 にパイロット事業として「募金」をスタートした。愛知県内で4店舗を経 営する「フシミコーポレーション」の社長、深谷友尋・前日本遊技関連事 業協会会長が委員長を務める。

きっかけは、「社会貢献活動ができないか」と深谷さんとサンキョー社長 の阿部恭久さんが話し合ったことだ。奨学金で大学卒業時に数百万円の 「借金」を背負う若者が多いことに着目。難民や中国帰国者の子弟らの進 学・就学を支援してきた社会福祉法人「さぽうと21」(東京都品川区) に協力を求めた。名前の「pp」には、ほんの少し(ピアニッシモ)の善 意を、という意味を込めた。

 現在の協力店は約40社。店に「端玉募金箱」を置き、パチンコ玉やコイ ンを寄付してもらう。1玉4円、1コイン20円換算で「さぽうと21」が 受け取り、奨学生に給付する。運営費は協賛店やメーカーなど業界全体に 寄付を呼びかけてまかない、善意はすべて奨学金として使うという。朝日 新聞デジタル 4/22(土) 13:00配信


 ◎【トランプ政権】国連総長とトランプ氏会談 就任後初「建設的な議 論できた」

国連のグテレス事務総長は21日、米首都ワシントンのホワイトハウスを訪 れ、就任後初めてトランプ大統領と会談した。国連のドゥジャリク事務総 長報道官は「米国と国連の協力について興味深く建設的な議論ができた」 と述べた。

グテレス氏とトランプ氏は近く再び会談することで合意した。トランプ政 権は国連への資金拠出を削減する方針を示しているが、報道官は会談で議 題に上ったかどうかを明らかにしなかった。

グテレス氏はマクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とも 会談した。別所浩郎国連大使ら安全保障理事会理事国の各国大使も24日 にワシントンを訪問し、トランプ氏と会談する予定。(共同)
【産經ニュース】 2017.4.22 12:28 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎豊洲移転「早く結論を」自民・二階氏が小池氏に“助け舟” 都議選で 敵対も旧知の仲

東京都の小池百合子知事に対し、かつての仲間である自民党の二階俊博幹 事長が“助け舟”を出した。築地市場から豊洲新市場への移転問題について 早期決断を促したのだ。移転中止の場合、都は国の補助金208億円を「返 還することになる」という。都議選(7月2日投開票)では敵対関係にあ る2人だけに、隠れた思惑でもあるのか。

「早く結論が出るよう努力してほしい。自民党も協力は惜しまない」

二階氏は19日、都内での講演で、豊洲移転問題について、こう語った。さ らに、前日、赤坂の日本料理店で会食した際、「しっかり頑張れ」と、小 池氏を励ましたことも明らかにした。

豊洲新市場は、昨年11月7日に開場するはずだったが、移転の可否も含め て見通せない状況となっている。5カ月の延期で、築地、豊洲両市場の維 持管理費や市場関係者への補償費用など約95億円の費用負担が発生して いる。

さらに、日本経済新聞(19日)によると、移転を中止した場合、新市場整 備のための国の補助金208億円について「返還することになる」との見通 しを都が明らかにしているのだ。

自民党は、速やかに豊洲へ移るよう求める立場だ。都議会では、小池氏の 設置した「市場のあり方戦略本部」の今後の日程が未定であることを指摘 し、「決断できない小池知事のガバナンス(統治)に問題がある」と批判 している。

二階氏率いる自民党は、都議選では小池氏が事実上率いる地域政党「都民 ファーストの会」と激突するが、2人は新進党や保守党で同じ釜の飯を食 べた旧知の仲でもある。自民党の推薦候補が小池氏に敗れた昨年7月の都 知事選直後、二階氏は「撃ち方やめだ」と宣言し、宥和路線を演出した。

小池氏は早期移転を決断できるのか。
【ZakZak】2017.04.21 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎韓国、日韓で米国務長官が使い分けた言葉に「見捨てられ」の恐怖心  地元メディア、意図探ることに躍起

アジアを歴訪したティラーソン米国務長官が韓国に「見捨てられ」の恐怖 心を引き起こしている。北朝鮮の反発に関わらず米韓合同演習「キー・リ ゾルブ」を実施し、B1戦略爆撃機を朝鮮半島上空を飛行させた米軍の決 意に揺るぎはないが、ティラーソン氏による「日本重視」発言が、朝鮮戦 争を誘発したとされる1950年の「アチソン・ライン」の記憶を呼び起こし ているのだ。

ティラーソン氏は3月中旬に日本、韓国、中国を歴訪した際、ただ1社だ け特別機での同行取材を許した米保守系ネットメディア「ナショナル・ ジャーナル・レビュー」のインタビューで、日本と韓国について次のよう に述べた。

「日本はその経済の規模により、この地域において米国の最も重要な同盟 国(our most important ally)だ」

「韓国は同様に、北東アジアの安定に関連する重要なパートナー(an  important partner)である」

マティス国防長官、ティラーソン氏に続き、4月にペンス副大統領が日韓 両国を訪問することを挙げて、ティラーソン氏は「(日韓の)どちらかを 優先しているということはない」とも強調しているのだが、韓国メディア は日本を「同盟国」、韓国を「パートナー」と使い分けたティラーソン氏 の意図を探ることに躍起になっている。

訪韓時に、ティラーソン氏が岸田文雄外相との夕食会に臨みながら、尹炳 世(ユン・ビョンセ)外相との夕食会を「体調不良のため断った」ことも 韓国側には不満の種だ。尹氏との共同記者会見に臨んだティラーソン氏の 様子は元気そのものだったし、同氏はすぐに夕食会の招待自体がなかった ことを暴露している。

「米国の撤退には2つの前例がある。アチソン元国務長官が韓国を除外し た防衛線(アチソン・ライン)をアジアに引き、中ソに支援された北朝鮮 が韓国に侵入したときと、南ベトナム撤退後に共産主義の北ベトナムが侵 入したときだ」

韓国の英字紙コリア・タイムズ(電子版)のオ・ヨンジン論説委員長は最 近のコラムにこう記した。米国は、朝鮮半島には「帰ってきた」が、ベト ナムには戻らなかったと指摘した。孤立主義的な傾向を持つトランプ政権 が朝鮮半島に「帰らない」選択を取る可能性があるとして、韓国の大統領 候補らに警鐘を鳴らしている。

トランプ政権は間もなく、北朝鮮による核・ミサイル開発の進展を踏まえ た新たな朝鮮半島政策を決める。

ロイター通信によると、トランプ大統領は関連する会議のたびに、北朝鮮 が持つ核弾頭やミサイルの数、日韓が自国防衛に費やしている予算額を尋 ねているという。

6カ国協議での北朝鮮との対話に見切りを付け、北朝鮮を後押ししてきた 中国を巻き込む形で制裁強化や軍事面で圧力を強めることは確実だ。4月 に米国で予定されるトランプ氏と中国の習近平国家主席の首脳会談は一つ の転換点となる可能性が高い。エスカレートする北朝鮮の挑発を考えれ ば、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の 韓国配備をめぐる議論を蒸し返す余裕など韓国にはないはずだ。

ところで、記者(加納)は2013年3月、日韓外務当局が主催した「日韓記 者交流」に参加した。当時は朴槿恵前政権が発足した直後で、やはり キー・リゾルブに反発した北朝鮮が朝鮮戦争の休戦協定を白紙化するとの 声明を発表していた。

北朝鮮からミサイル発射や核実験の挑発を示唆されながら、訪れたソウル の街は平穏そのもの。韓国政府高官に「どうしてこんなに落ち着いている のか」と尋ねると、拍子抜けするような答えが返ってきた。

「台風の中心では風が吹かないでしょう? あれと同じことじゃないです かね。日本の原発事故は今も韓国では深刻に受け止められていますが、東 京は平穏そのものじゃないですか」

あれから4年が経ち、韓国も日本や米国と同じように北朝鮮からの暴風を 感じているはずであると信じたいところだ。朝鮮半島有事の可能性を考え れば、日本と韓国に関する発言の違いは横に置き、今はティラーソン、マ ティス両氏の同盟重視の姿勢を頼りにするしかない。

だが、5月に予定される大統領選で、北朝鮮との対話を主張し、 THAAD配備に慎重な左派系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ ジェイン)前代表が先行しているところをみると、まだ「台風の目」の中 にいる感覚が残っているのかもしれない。(ワシントン 加納宏幸)

■アチソン・ライン 1950年1月、当時のディーン・アチソン米国務 長官 が、米国が責任をもつ防衛ラインは「フィリピン−沖縄−日本−ア リューシャン列島までであり、それ以外の地域は責任をもたない」と発言 した。朝鮮半島および台湾に対して介入しない姿勢を示したものと受け止 められ、同年6月の北朝鮮による韓国侵攻に始まる朝鮮戦争の誘因になっ たとの見解が指摘されている。
【ZakZak】 2017.04.21 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「お言葉実現に近づいた」=新しい皇室像浮かぶ―天皇退位・最終報告書

天皇陛下が退位の意向をにじませたお言葉を表明されてから8カ月。

政府の有識者会議が21日、最終報告書を発表した。退位実現に向けた具体 的な内容が盛り込まれ、宮内庁は「お言葉の実現に近づいた」(幹部)と 歓迎する。退位関連法案成立後は、2018年末の退位、19年元日の改元に向 けた調整が進むとみられる。陛下退位後の新しい皇室の姿が、最終報告書 や関係者への取材から少しずつ浮かんできた。

退位後、陛下は上皇、皇后さまは上皇后になる。天皇、皇后両陛下は赤坂 御用地にある現在の東宮御所に移る予定で、補佐組織として「上皇職」が 新設され、側近トップの「上皇侍従長」などの職が置かれる。両陛下は結 婚翌年の1960年から即位後の93年まで生活した思い出のお住まいに戻るこ とになる。

 天皇が行う国事行為はもちろん、象徴としての活動は「基本的に全てお 譲りになる」(山本信一郎宮内庁長官)方針で、側近は「ハゼのご研究な ど、お好きなことをなさってほしい」と話す。国際親善や被災者との関わ りから、「宮中晩さん会への臨席や被災地ご訪問などは、両陛下のお考え でお続けになるのでは」(同庁関係者)との見方もある。

新天皇となった皇太子さまは、雅子さま、長女愛子さまと共に皇居・御所 へ移り、陛下の公務を引き継ぐ。皇太子さまの誕生日の2月23日は祝日と なり、皇居で祝賀行事が行われる。ただ、両陛下と皇太子ご一家のお住ま いの交換は「すぐは難しい」(同庁関係者)といい、両陛下が即位後5年 間、赤坂御用地にとどまったように、皇太子ご一家もしばらく東宮御所に とどまる可能性もある。

一方、秋篠宮さまは皇位継承順位第1位の意味である「皇嗣(こうし)」 を付けて、「秋篠宮皇嗣殿下」などと呼ばれる見通し。秋篠宮ご一家は今 の宮邸にとどまり、補佐組織として「皇嗣職」が新設され、東宮職は廃止 される。秋篠宮さまの皇族費は年額3050万円(17年度)だが、3倍相当に 引き上げられる予定。今の皇太子さまが行っている多くの公務を引き継ぐ とみられる。多忙な「皇嗣ご夫妻」の公務を、長女眞子さま、次女佳子さ まが分担することになりそうだ。 
時事通信 4/22(土) 8:01配信



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読 者 の 声       
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 1)本当は怖い便利な世の中で、コインの裏側を読まねば:前田正晶

もう30年以上も前のことだが、藤沢に住んでいた頃に、はアメリカ出張と なると余り何も考えずにABCに電話をしてスーツケースを成田空港に送っ て貰い、空港で受け取ってチェックインしていたものだった。

そのサーヴィスを知ったのは確か何かのCMで「便利な時代になりました」 と言っていたような記憶がある。確かに便利だった。

その頃は現在のようにトローリーケース(キャリーバッグは何処かで誰か が作り出した奇妙なカタカナ語だ)などなかったので、重たいスーツケー スを如何にも軽々と持っているかのように見せるのが「旅慣れている」事 の証だと誇りに思っていた。

だが、他にもブリーフケースなども持って行かねばならないし、航空会社 から貰ったオーヴァーナイトバッグなども肩にかけていたので、海外出張 はは大変な重労働だったのだ。故に、ABCのサーヴィスは言わば福音のよ うなものだった。

私が頻繁にアメリカと日本の間を往復していた1993年一杯は未だこのスー ツケース等を自分で運ぶ重労働の時代で、ABCのサーヴィスのようなもの が、今日のヤマトの宅急便のような便利な事業にまで成長発展していくこ となど考えても見なかった。ましてや、通販のような便利な(なのだろ う)業態が現在のようにあまねく普及するとは想像も出来なかった。

AMAZONにしたところで、私の在職中の1994年1月末まではシアトルの南の 外れの、言うなれば寂れたようなところにStarbucksとともに新興の事業 会社の本社があったという程度の記憶しかなかった。

話は違うが、1980年代にはマイクロソフトもシアトル空港の南にあるサウ スセンターというショッピングセンターの広い敷地の隅に本社(だったの だろう)があって、「何の会社」と同様に尋ねれば「何かコンピュータの
ソフトだかを造っているらしい」という程度の認識だった。

以前にも取り上げたが、大和運輸は三越の配送を請け負っていた会社だっ たが、そこを離れてから宅配事業に進出し、ここでも「これまでになかっ た便利さ」でアッという間にあれだけの地盤を築き上げていった。「直ぐ に配達する」という便利さを業者も消費者も最大限に活用し、時代の変化 を楽しんでいたと思う、アマゾンのような業態があれほど世の中を変化さ せてしまうまでは。

アメリカにも(で良いのかな?)Federal Express(=FEDEX)もあれば、 UPSもDHSもあって、世の中の便利さの先頭を走っていたと思う。W社でも 私が転身した1975年には既に東京からこの種の”Courier service”を利用 して本社に翌日に書類が到着するという離れ業を演じていたので、こうい う時代の変化に疎かった私は「流石、世界のWeyerhaeuserは違う」と感心 していたものだった。

我が国ではヤマトの黒猫便の対抗で佐川急便が進出してきた頃までは、佐 川などはそのドライバたちの高収入が世間に知れ渡り、「金を稼ぎたいな らば佐川に」などと言われていたような記憶があるほど、宅配便は日本全 国に普及していった。私が思うには「消費者がその便利さを満喫してい た」時代になっていったのだった。

だが、その輝くコインの裏側に潜んでいたことが週刊文春に潜入体験のレ ポートとなって、ユニクロとともにヤマトが取り上げられてからは様相が 一変した。それは億の単位で配送される一般の消費者の荷物の他に、アマ ゾンのような時代の最先端を行っている業態が「送料無料」を引っ提げて 参入してきたからだ。その便利さと魅力的(なのだろう)な価格は「今時 の若者」の需要を引きつけてしまったのだった。

その宅配の普及の裏、即ちコインの裏側に何があったかをここで私が事あ らためて解説するまでもあるまい。要するに「便利さ」の裏側には、それ を支えてきた事業者側の努力と創意と工夫があったのだが、それを今日の ような形にまで利用する事業者が現れるとは、恐らく計算外ではなかった のか。また、デイジタル化とITC化がここまで進んだ時代に生を受けた若 者たちは紙の新聞も取らず、固定電話も置かず、商品に触らないでも買え るネットを利用するのだった。これもICT化の裏側に潜んでいた現象では ないか。

この変化を予測せよと言われても、予測すべき側の者たちは彼ら新時代の 若者が軽蔑してきた「団塊の世代が中心だった頃」の人たちが主力ではな かったのか。だが、その時代は間もなく終わり、遠からず我々後期高齢者 には想像も出来ない新時代の精鋭が世の中を支配するようになっていくだ ろう。

だが、その連中ですら「コインの裏側を読み切れなかった」と嘆くような 時代も直ぐにやってくるだろうと私は考えている。Facebookだか何処かが 「脳の動きを読み切って文字にして打ち出すシステムを作った」と報じら れている時代だ。

だが、心配する必要はないのだ。我々はその頃にはこの世にはいないのだ から。


 2)本当は怖い便利な世の中で、コインの裏側を読まねば:前田正晶

もう30年以上も前のことだが、藤沢に住んでいた頃に、はアメリカ出張と なると余り何も考えずにABCに電話をしてスーツケースを成田空港に送っ て貰い、空港で受け取ってチェックインしていたものだった。そのサー ヴィスを知ったのは確か何かのCMで「便利な時代になりました」と言って いたような記憶がある。確かに便利だった。

その頃は現在のようにトローリーケース(キャリーバッグは何処かで誰か が作り出した奇妙なカタカナ語だ)などなかったので、重たいスーツケー スを如何にも軽々と持っているかのように見せるのが「旅慣れている」事 の証だと誇りに思っていた。

だが、他にもブリーフケースなども持って行かねばならないし、航空会社 から貰ったオーヴァーナイトバッグなども肩にかけていたので、海外出張 はは大変な重労働だったのだ。故に、ABCのサーヴィスは言わば福音のよ うなものだった。

私が頻繁にアメリカと日本の間を往復していた1993年一杯は未だこのスー ツケース等を自分で運ぶ重労働の時代で、ABCのサーヴィスのようなもの が、今日のヤマトの宅急便のような便利な事業にまで成長発展していくこ となど考えても見なかった。

ましてや、通販のような便利な(なのだろう)業態が現在のようにあまね く普及するとは想像も出来なかった。

AMAZONにしたところで、私の在職中の1994年1月末まではシアトルの南の 外れの、言うなれば寂れたようなところにStarbucksとともに新興の事業 会社の本社があったという程度の記憶しかなかった。

話は違うが、1980年代にはマイクロソフトもシアトル空港の南にあるサウ スセンターというショッピングセンターの広い敷地の隅に本社(だったの だろう)があって、「何の会社」と同様に尋ねれば「何かコンピュータの
ソフトだかを造っているらしい」という程度の認識だった。

以前にも取り上げたが、大和運輸は三越の配送を請け負っていた会社だっ たが、そこを離れてから宅配事業に進出し、ここでも「これまでになかっ た便利さ」でアッという間にあれだけの地盤を築き上げていった。

「直ぐに配達する」という便利さを業者も消費者も最大限に活用し、時代 の変化を楽しんでいたと思う、アマゾンのような業態があれほど世の中を 変化させてしまうまでは。

アメリカにも(で良いのかな?)Federal Express(=FEDEX)もあれば、 UPSもDHSもあって、世の中の便利さの先頭を走っていたと思う。W社でも 私が転身した1975年には既に東京からこの種の”Courier service”を利用 して本社に翌日に書類が到着するという離れ業を演じていたので、こうい う時代の変化に疎かった私は「流石、世界のWeyerhaeuserは違う」と感心 していたものだった。

我が国ではヤマトの黒猫便の対抗で佐川急便が進出してきた頃までは、佐 川などはそのドライバたちの高収入が世間に知れ渡り、「金を稼ぎたいな らば佐川に」などと言われていたような記憶があるほど、宅配便は日本全 国に普及していった。

私が思うには「消費者がその便利さを満喫していた」時代になっていった のだった。

だが、その輝くコインの裏側に潜んでいたことが週刊文春に潜入体験のレ ポートとなって、ユニクロとともにヤマトが取り上げられてからは様相が 一変した。それは億の単位で配送される一般の消費者の荷物の他に、アマ ゾンのような時代の最先端を行っている業態が「送料無料」を引っ提げて 参入してきたからだ。その便利さと魅力的(なのだろう)な価格は「今時 の若者」の需要を引きつけてしまったのだった。

その宅配の普及の裏、即ちコインの裏側に何があったかをここで私が事あ らためて解説するまでもあるまい。要するに「便利さ」の裏側には、それ を支えてきた事業者側の努力と創意と工夫があったのだが、それを今日の ような形にまで利用する事業者が現れるとは、恐らく計算外ではなかった のか。また、デイジタル化とITC化がここまで進んだ時代に生を受けた若 者たちは紙の新聞も取らず、固定電話も置かず、商品に触らないでも買え るネットを利用するのだった。これもICT化の裏側に潜んでいた現象では ないか。

この変化を予測せよと言われても、予測すべき側の者たちは彼ら新時代の 若者が軽蔑してきた「団塊の世代が中心だった頃」の人たちが主力ではな かったのか。だが、その時代は間もなく終わり、遠からず我々後期高齢者 には想像も出来ない新時代の精鋭が世の中を支配するようになっていくだ ろう。

だが、その連中ですら「コインの裏側を読み切れなかった」と嘆くような 時代も直ぐにやってくるだろうと私は考えている。Facebookだか何処かが 「脳の動きを読み切って文字にして打ち出すシステムを作った」と報じら れている時代だ。

だが、心配する必要はないのだ。我々はその頃にはこの世にはいないのだ から。


 2)阿生居士のへのへのもへじ(135)4月23日

北朝鮮関連で2点取り上げる。

1つは、17日に北朝鮮のソン・イルホ日朝国交正常化担当大使が暫くぶりにテレビに姿を見せたことである。

この人物は、日本と北朝鮮の関係が動くたびに姿を現す。17日は日本人記者との会見のためであった。そこでソン大使は、北朝鮮が拉致被害者を含む日本人行方不明者の全面的な調査を行うことを約束した3年前の合意について、日本側が破棄したとしたうえで、「拉致については誰も関心がない」と主張し、一方で日本側から要望があれば、残留日本人などの問題には今後も取り組む用意があるという姿勢を示した。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170417/k10010951821000.html

北朝鮮当局は、18日に日本人記者団に日本人遺骨埋葬地を公開し、さらに19日に、残留日本人の老女性への取材を許した。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170419/k10010953201000.html?utm_int=detail
_contents_news-related-auto_001

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170419/k10010954151000.html

この一連の北朝鮮の行動は、何のためのものであろうか。

これについて、軍事アナリストの鍛冶俊樹氏は。2002年日朝交渉で拉致された日本人5人が返された時の例を引いて、今回も拉致問題の交渉再開を示唆しながら日朝交渉を本格化させ、米軍の対北朝鮮攻撃を見送らせる狙いであろうと指摘している。

http://melma.com/backnumber_190875_6518275/

もう1つは、当メルマガ43322号(4月22日)で杉浦正章氏が、16日の北朝鮮の当メルマガ4332号(4月22日)で、16日の北朝鮮のミサイルの発射失敗が米国のサイバーミサイル攻撃によるものでないかという米国の有力メディアの報道を紹介していることである。

http://melma.com/backnumber_108241_6518677/

日本も拱手傍観しないで遅まきながらもサイバー攻撃によるミサイル防御の手段を開発して不穏事態に備えることにしたらどうだろうと思ったら、自民党の安全保障調査会がサイバーセキュリティ小委員化を新設して21日から取り組みを始めるという報道があった。

http://www.sankei.com/politics/news/170421/plt1704210004-n1.html

当然である。(品川 阿生居士)



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身 辺 雑 記
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23日の東京湾岸は、昨夜来の雨も上がって晴天。


22日夜は、ヴェトナムから一時帰国中のPCの師匠母子と向島の『あきら』 で懇談。


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