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頂門の一針4331号  2017・4・21(金)

発行日:4/21

20ひの
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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4331号
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        2017(平成29)年4月21日(金)



         踏んだり蹴ったりの韓国外交:杉浦正章

「措置入院」精神病棟の日々(27):“シーチン”修一 2.0

            友と語らん鈴懸の径:渡部亮次郎
        
                       話 の 福 袋
                     読 者 の 声
                     身 辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4331号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/




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踏んだり蹴ったりの韓国外交
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        杉浦 正章

米中双方からこけにされる

善意の安倍発言まで曲解
 

大統領という政治の核を失った韓国が“漂流”し続けている。対米、対中、
対日外交で明確な指針を失い、これに北朝鮮のどう喝が加わる。マスコミ
は相変わらずの対日批判に終始し、近頃は、首相・安倍晋三の発言を曲解
して報道、国民を煽る。

今こそ米韓同盟と日米同盟を基軸に対北朝鮮政策で団結力を示さなければ
ならないときなのに、まるで大局観を喪失したかのようである。

こうした中で韓国のマスコミの間で、脱北した超エリート外交官韓進明に
よる金正恩の心境分析が的確であると評判を呼び、しきりにインタビュー
が行われるようになった。日本でもTBSが放映した。これらの報道による
と金正恩は先制攻撃に出る可能性はないという。

韓国はまさに踏んだり蹴ったりの様相である。まず信頼すべき米国のトラ
ンプが米メディアに、なんと韓国を「中国の一部」と発言してしまったの
だ。誇り高き漢民族の神経逆なで発言である。米紙ウォール・ストリー
ト・ジャーナルとのインタビューによると、トランプは「習主席が
(6〜7日の米中首脳会談で)中国と朝鮮半島の歴史について話した。

数千年の歴史と数多くの戦争についてだ。韓国は実は中国の一部だった」
と述べたのだ。おそらく習近平がそのように受け取れるレクチャーしたの
を請け売りしたのであろう。

聯合ニュースによると韓国の外交部当局者は「一考の価値もない」と強く
反発した。同当局者は「報道内容が事実かどうかと関係なく、数千年間の
韓中関係の歴史で韓国が中国の一部ではなかったことは、国際社会が認め
る明白な歴史的事実であり、誰も否認できない」と反論した。

しかし、これは歴史的事実を知らない発言だ。例えば元によって支配され
ている。モンゴル帝国による高麗侵攻は1231年から始まり、1259年高麗は
モンゴル帝国に降伏、属国的な扱いを受けて日本侵攻に協力させられてい
る。文永の役(1274年)、弘安の役(1281年)の蒙古襲来では、戦艦の漕
ぎ手として朝鮮人が使われているのだ。

また「中国による露骨な韓国外しだ」とメディアが騒いでいるのが、来月
開催される一帯一路首脳会議に韓国首脳が招待されなかったことだ。習近
平の一帯一路構想にもとづくアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、日
米が主導するアジア開発銀行(ADB)の向こうを張ったものだが、韓国も
参加している。

中央日報によるとこの会議に首相にも閣僚にも招待状が来なかったという
のだ。韓国政府当局者は「THAAD配備問題で韓国政府代表を意図的に
招待しなかったようだ」との見解を示している。

これに関連して、中国の外交部報道官陸慷は、「来月、韓国の新しい大統
領が決まったら招待する意志はあるか」との質問に「仮説的な状況につい
ては答えることはできない」と述べている。

韓国メディアは安倍の国会答弁にもかみついている。安倍が17日、朝鮮
半島有事の際に避難民が流入した場合について、「避難民の保護に続いて
上陸手続き、収容施設の設置および運営、わが国が庇護すべきものに当た
るか否かのスクリーニングといった一連の対応を想定している」と述べた
ことが、気にくわないようだ。

マスコミにせっつかれるがままに外交部報道官の趙俊赫が「朝鮮半島状況
と関連し、仮想的な状況を前提として誤解を招き、平和と安全に否定的な
影響を与え得る言及は自粛する必要がある」と批判したのだ。

ネットも炎上し「日本が地震で滅べば避難民を受け入れるものの、選別的
な受け入れ基準を設けるべきだ。朝鮮半島の核戦争よりは日本の大地震の
ほうがより近い未来だ」といった反発が乱れ飛んでいる。

しかしこれも実態を掌握していない感情論だ。安倍が善意で言っているこ
とを曲解している。朝鮮戦争では韓国軍が敗走を続け、北朝鮮軍に釜山周
辺にまで追い詰められたことを忘れている。この経験から言えば韓国から
の避難民が海を越えて流入することも考えられる。しかし北の工作員など
が原発や新幹線爆破などの目的で紛れ込む可能性があり、そのチェックは
当然必要だ。

まさに度しがたい感情論が目立っている。こうした中で脱北した北朝鮮の
元外交官・韓進明の発言が注目される。15年に亡命した韓進明は平壌出身
で、超エリート校金日成総合大学卒業後、08〜13年まで外務省で勤務し、
13〜15年までベトナム大使館で書記官を務めた人物。

韓によると、北朝鮮の外務省のスローガンは「即時受付、即時実行、即時
報告」で、直ちに仕事を処理しなければならない。特に金正恩の指示はそ
の日のうちに実行、報告するように義務づけられている。

ちょっとしたミスが命取りになり、金正日時代とは緊張感がまるで違うと
いう。また出先の大使館は「信じられないほどカネがなく、自動車を秘密
裏に購入し、転売して資金を分配していた」という。

さらに韓進明は金正恩の心境を読み取って「金正恩は単なる暴君ではな
い。自らの行為を1歩踏み間違えると大変なことになることが分かってい
る」と分析した。また金正恩が先制攻撃に出るかどうかについて「政策決
定の過程をよく知っているが、北の国民性から言っても絶対に発砲(ミサ
イル発射)して開戦の火蓋を切ることはない」と言い切った。

北の外務次官韓成烈らが、「アメリカが先制攻撃を企てるなら我々は核の
先制攻撃で応ずる。全面的な戦争になる」などと吠えまくっているのとは
別の見方である。



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「措置入院」精神病棟の日々(27)
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     “シーチン”修一 2.0

昼食に「肉まん」を食べようと思い、散歩に出かける次女母子に調達を頼
んだが、「どこにも売っていない、店員にも確認した」と言う。がっかり
だ。肉まんはいつの間にか冷やし中華みたいに季節商品になってしまった
のか。

売り場の棚は限られているから売れ行きの良い商品を置くのが原則だろ
う。秋から冬には100個/日売れていたものは春以降は10個になるのか。
「それなら鍋の具材よりもっと売れるもの、行楽の季節だからサンドイッ
チやお握りの品ぞろえを増やそう」とかなって、売れ行きの悪くなった商
品は排除されたりするのだろう。

日本は料理に恵まれている。料理が発達する地域は「飢饉が発生しがち=
カタツムリ、ツバメの巣、クサヤ・・・何でも試してみる」、「絶対的な
王政が敷かれた=王様は宴会好きだから宮廷料理が発達する」、「暑い夏
や寒い冬など明確な季節がある=旬の食材・料理がある」というのが絶対
条件だろう。

この3点を満たしているのは中華料理、フランス料理が双璧で、これに続
くのがイタリア料理、日本料理あたりか。手を伸ばせばバナナがあるよう
な熱帯地では料理はなかなか発達せず“猫まんま”みたいなのが多いよう
だ。(熱帯の○○国を訪れた際にそう思ったのだが、ケナスのもどうかと
思って黙っていた。しかし、数年後に訪れた部下(女性)曰く“○○料理?
 ありゃ猫まんまですよ”。

熱帯地でも寒帯地でも地元の人にとっては「旨い!」というものはあるだ
ろう。米国ではアラスカで食べたカニはとても旨かったが、ビーフステー
キ(硬い!)、フライドチキン(南部ではサザンフライと言っていた)は
味は並だが量に圧倒された。日本の倍はある。

上記の部下は香港観光協会の招待旅行で食べた中華料理(上海料理、広東
料理だろう)の「あまりにもの美味しさに感動して涙が出ちゃいました
よ!」と言っていた(女はすぐに泣くなあ、感動しやすいのだろう)。

「感動」・・・大辞林(第五版)にはこうある。「深く心に感ずること。
感じて起こる急激な精神の興奮」。

精神病患者にとって負の感動、急激な精神の興奮はあまり良くないかもし
れない。気分が落ち込みやすく、家庭不和などによる破滅願望から「死刑
になりたかったので殺した、誰でもよかったが、できるだけ大事件を起こ
して家族や世間を騒がせ、復讐したかった」という症例は昔から多いようだ。

うつ病患者はそういうことをしてしまいかねないという不安を抱えている
のだろう、小生も自分自身が怖い。不満、ストレスが突飛な言動を誘発する。

優れたボクサーであった具志堅用高は試合直前の習慣となっていた「計量
後のアイスクリーム」を周囲から止められたことで戦意を喪失したのか、
世界王座から陥落した。たかがアイス、たかが肉まん、されどアイス、さ
れど肉まん。小生は食パンを利用して肉まんもどきを作り、鬱屈を解消した。

何事もなく感動の薄い穏やかな病棟日記から。

【2016/11/25】学研編「もう一度読みたい『教科書の泣ける名作』再び」
(2014)を読み始める。何しろ病棟でやることと言ったら、読書、作文、
服薬、カウンセリング、作業療法、室内歩行&運動(通路の1往復は150
メートル)、中2日の入浴、食事、多少のおしゃべりくらいしかない。

ナースは「脳を休めることはとても大事」としょっちゅう言うから、病棟
で感動や感涙することはまずない。たまに大声で泣き叫んだり暴れる娘さ
んもいるが、それはただの発狂にすぎない。

10:00から1時間ほどのOT(作業療法)は、数十年ぶりのラヂオ体操第1と
第2、さらに柔軟体操。その後は8人でチームを組んでホッケーゲームに興
じた。わがチームは大逆転され、トップから屈辱の最下位に落ちてしまっ
た。まるで小生の人生そのもので、こういう場面では笑うしかない。

車椅子の45歳ほどの白人も参加していたが、左腕なし、両足は義足で、慢
性期病棟の人のようだ。事故にでもあったのか、電車に飛び込んだのか、
この辺には米軍基地も多いから戦傷なのか・・・人生いろいろだ。

昨日カウンセラーから「奥様の良いところ、感謝することを書いてみた
ら」とアドバイスを受けたので、ホールで「カミサンの良いところ、感謝
すること――あるいは小生の半生記/反省記/自省録」を書いた。

*ロクデナシを拾ってくれた

小生の青春は概ね悲惨だった。公安事件で長期裁判を抱えており、法的身
分は「保釈中」だった。大学も除籍処分になったが、それ以前に内ゲバが
激しく、大学に戻れる状況ではなかった。戻れば殺されていたろう。

経歴を糊塗するために、鳶職で学資を貯めて専門学校で学び、1975年、24
歳でどうにか海外旅行関係の出版社にもぐりこんだ。

当時、B747ジャンボ機の就航で運賃が下がり、海外旅行は大ブームになり
つつあった。旅行会社は海外事情などの情報を求めていたが、特に上り坂
の業界では「先んずれば人を制す」で、とても情報に敏感だった。

小生は週刊業界紙の記者・編集者として読者に現地情報、市場動向、マー
ケティング戦略、政治・行政の動き、業界動向などを伝えるのが仕事で、
当初は保釈中のためにパスポートを取得できないという障害もあったが、
なんとかクリアし、やがて編集デスクになった。

その後、月刊の海外旅行雑誌を立ち上げることになり、小生は事実上、そ
の編集長になったが、広告・販売ともに低調で休刊、小生は週刊業界紙に
戻されたものの、なんとなく“窓際”のようだった。年収もがくんと減って
意気消沈していたものである。

そんな時に出会ったのがカミサンで、小生がフィリピン出張でコレラにな
り、3週間隔離された際に毎日のように見舞いに来てくれた。30メートル
ほど離れた別棟の内線電話から顔を見せ手を振りながら会話するのだ。

フィリピンから帰国した足で会社、印刷所、寿司屋、そしてカミサンのア
パートへ行ったが、すべて消毒され、接触した人は検便させられた。会社
からは始末書を取られた。

こういう孤立無援の中で、カミサンの見舞いは何よりもありがたかった。
「この人を世界中で一番幸せにしよう」と心に決めた。

結婚すると“青春の鬱屈”はきれいに晴れて、仕事も上手くいき、29歳で週
刊業界紙の編集長(部長待遇)に昇進。良き先輩、同僚のおかげでもある。

家庭も仕事も絶好調で、勢いに乗って日刊紙と旅行業界年鑑も創刊し、生
まれて初めて表彰された。

そんな折、カミサンに「なんで俺みたいに見栄えのしない奴を選んだの
か」と問うと、「あなたと一緒なら一生退屈しないと思ったの」と答えて
いた。確かに退屈はしなかっただろうが、今は心配ばかりかけているから
心苦しい。

小生はカミサンに拾ってもらったおかげで、まずまず人並みの幸福な人生
を得たと感謝している(カミサンはどう思っているのだろうか・・・聞く
のが怖い)。

*起業を支援してくれた

3人目の子(男)が生まれた1984年、33歳の時にスピンアウトし、編集プ
ロダクションを起業、同時に自宅を新築し、不動産賃貸事業も始めた。長
女4歳、次女3歳の春だった。

計算外だったこともある。起業後に仕事はきたが、納品から入金まで最低
3か月、中には6か月の約束手形払いもあって、カミサンに十分な金を渡せ
ない。

このためカミサンは再びナースとして働き始め、小生の仕事を支えてくれ
た。幸いにも病院の育児室で0歳児を預かってもらえ、その後は近所の公
立保育園に預けることもできた。

空前絶後のバブル景気(1986〜2002年頃)の追い風もあり、事業は軌道に
乗り、カミサンの支援、踏ん張りもあって子供3人を無事育て上げること
ができた。

*自殺未遂、蘇生、そしてがん手術

2000年8月、大阪出張から疲れ果てて帰宅した夜、酔った小生は首吊り自
殺を試みた。アッと思う間もなく気が遠くなり、夢を見るように黄色い花
畑の中を歩いていた・・・遠くからカミサンの声がし、やがて「生きて!
生きて!」という声で目覚めた、というか蘇生した。

カミサン「アンタ、飲み過ぎよ!」
小生は喉が壊れたシワガレ声で「長生きし過ぎた」。

カミサン「命を救ったのは私だからね、アンタはこれから私のものだか
ら」なんのことやら小生には分からなかったが・・・

2003年4月、胃潰瘍から胃がんになり、胃のほとんどを摘出した。退院し
た夕方、酒を飲んでいるとカミサンが激怒し、「アンタって人は!」と蹴
飛ばしはじめた。小生は抜糸して間もない腹を蹴られないようにするのが
精いっぱいだった。

カミサンは懲りずに酒を飲む小生に、「私がとても心配しているの
に・・・コイツは許せない!」と怒り心頭に達したのだろう。

愛する者、自分の飼い犬に裏切られた思いだったに違いない。

*キッチンドリンカー、発狂、措置入院へ

胃がん手術で小生のQOL(quality of life、生活の質)は著しく低下し、
ダンピング症、低血糖、下痢、嘔吐、こむら返り、さらに抗がん剤の副作
用で「生きながら死んでいる」ようなフラフラ状態になり、仕事を再開す
るまでに1年かかってしまった。

仕事をしていれば飲酒は夜からだから問題ないし、2009年、58歳でリタイ
アし、家事と、呆け始めた母(89歳)の介護を担当したからおのずと酒量
は限られる。カミサンの協力もあって母は92歳、自宅で大往生した。

介護が終わってから、飲み始めは午後4時になった。家には誰もいないか
らブレーキが利かない。キッチンドリンカーへの道だ。その頃(2011年)
から飲酒や生活に対するカミサンの苦情、説教、干渉が増えていった。

当時はもっぱら焼酎を飲んでいたが、体調が悪化し、肝機能低下、前立腺
肥大、脳機能劣化を招き、2013年には半年間断酒、再開後は焼酎をやめて
赤ワイン主体にしたところ、体調はかなり改善された。

ところが2016年5月頃からウイスキーも飲み始め、9月末の発狂事件の10日
ほど前からは風邪で体調が悪く、元気をつけるため、と朝から飲むように
なってしまった。

当然、カミサンは苦情を言い、小生は「干渉するな、話しかけるな、ほっ
といて、Leave me alone!」と反発する。小生はついに酒乱となり、発狂
したのだった。

古人曰く「後悔先に立たず」、今さら元には戻れない。戻りたいのなら
「君子危うきに近寄らず」で断酒すべきなのだし、「今度しくじったらお
しまいだ」「カミサンを世界一幸せにするという結婚時の誓いを反故にす
るな」とは分かっている。

それでも未練たらしく「節酒で上手くいくかもしれない」などと悩ましい
日々が続いていたが、1か月の入院治療でようやく吹っ切れた。哲学者曰く――

「君は心の中に葛藤を抱えている。今のままではダメだ、自分を変えた
い、変わりたい、という思いがある一方で、変わろうとしない頑固な自分
もいる。頑固な自分に打ち克つことが、本来の“あるべき自分”を活かすこ
とになるだろう」

“あるべき自分”とは何か? 冷静沈着、知行合一、良き夫、良き父、良き
生活者だろう。それが酒乱では誰からも相手にはされない。先達の言、
もって銘すべし。

余生は短く、十分な報恩はできないかもしれないが、カミサンや娘たちの
受けた傷はあまりにも深く、大きく、どんな言葉も癒しにはならないかも
しれない。それならなおさらのこと、行動で反省、改悛を示すべきだろ
う。(つづく)2017/4/19


       
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友と語らん鈴懸の径
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   渡部 亮次郎


散歩する恩賜公園は落葉樹のすべてが新芽をふいている。鈴懸(すずか
け・プラタナス)も新芽をだしている。

スズカケノキ(木) (common) plane‖Platanus orientalis 日本には明
治初めに渡来し,小石川植物園に植えられた。秋に多数の小堅果からな
る直径3〜4cmの球形の集合果が山伏の着る篠懸の衣に付いている房の形
に似ているところから,鈴懸という和名がついた。

バルカン半島からヒマラヤまでの温帯に分布し,紀元前からすでにイタ
リアに入り,16〜17世紀にはフランス,イギリスでも街路樹に用いられ
たという。

日本で栽植されているものは,スズカケノキのほかに2種ある。

アメリカスズカケノキ P.occidentalis L.(英名 buttonwood)は高さ30m,
とくに大きなものでは50mになり,樹皮は乳白色で小さくはがれる。葉は
浅く切れ込み,集合果は1個が柄で垂れる。北アメリカ東部に分布し,日
本には1900年に入ったが,あまり広められていない。

日本で最も多く植栽されるのはモミジバスズカケノキ(一名カエデバスズ
カケノキ) (英名 Londonplane)で,スズカケノキとアメリカスズカケノ
キの雑種といわれ,樹皮は灰緑色で鹿の子まだらにはげ,葉の切れ込み
は両種の中間で全形がカエデの葉に似る。集合果は1〜2個ずつ垂れる。

スズカケノキの仲間は,やせ地や低湿地でもよく生長し,公害に強く,
刈込みにも耐えるので,世界の温帯で広く植栽される。

日本でもプラタナス(英名plane tree)と総称して明治40年ごろから挿木
で広がり始め,今日各地で街路樹としてはイチョウと並んで最も多く用
いられている。

スズカケノキ科 Platanaceae は1属だけからなり,ヨーロッパ南東部か
らインドまで,インドシナ半島,北アメリカからメキシコに6〜8種が隔
離的に分布する。(世界大百科事典(C)株式会社日立システムアンドサー
ビス)

「友と語らん 鈴懸の径(みち) 通いなれたる 学舎(学びや)の街 
やさしの小鈴 葉かげに鳴れば 夢はかえるよ 鈴懸の径」と灰田勝彦
が唄ったのは昭和17(1942)年。

兄の灰田晴彦が作曲、それに新聞記者出身の作詞家佐伯孝夫が詞をはめ
た。大東亜戦争に命令されて出陣する学生たちは、万感の思いを込めて
この歌を唄ったという。

あの戦争中はまず学徒動員が日中戦争が始まって間もない1938年(昭和13)
ころから、食糧、軍需品生産の人手不足を補うために行われた。学生、
生徒の勤労動員。学徒勤労動員ともいう。

大東亜争中の44(昭和19)年3月の学徒動員令からは中学生(旧制)以上は全
員、軍需工場などに動員され、45年8月の敗戦まで、学校教育は事実上、
停止した。(地域で差があるが、旧制中学の一、二、三年生は食糧増産
のために農家の勤労動員に駆り出され、軍需工場に動員されたのは四、
五年生)

学徒出陣はそれに続く措置。戦争下で、徴兵猶予制度の廃止により理工
科系・教員養成系をのぞく大学生・高専生を入営させた措置。それまで
大学生、高等専門学校の生徒には、26歳まで徴兵猶予の特典があった。

しかし満洲事変につづく日中戦争で兵員の不足に悩んでいた政府は、
1941(昭和16)年10月以降、修学年限の短縮による繰り上げ卒業の措置で
兵員を補った。

戦局の悪化でさらに兵員の不足が深刻になると、1943年10月に「在学徴
集延期臨時特例」を公布して、20歳以上の学生・生徒の徴兵を決定。
「徴兵猶予」とう特典を消して徴兵をかけたわけだ。

10月21日、冷雨のなか明治神宮外苑競技場(現在の国立競技場)で、文
部省主催の出陣学徒の壮行会出が挙行された。東京とその近県から集まっ
た出陣学徒は、東条英機首相の閲兵と激励を受け、場内を行進。

スタンドを埋め尽くした6万5000人の家族・級友・女子学生などがこれを
見送った。出陣学徒は、13万人とも20万人とも推定されている。

中国大陸や南方戦線、南太平洋へ送られ多くの戦死者を出した。1949年
には戦没学生の手記「きけわだつみのこえ」が出版され、大きな反響を
よんだ。参考:マイクロソフト「エンカルタ」
2009.11.20 Friday name : kajikablog


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話 の 耳 袋
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 ◎川勝・静岡知事、3期目出馬へ…細野氏は見送り

静岡県の川勝平太知事(68)が6月25日投開票の知事選に、3選を目指し
て出馬の意思を固めたことが20日、わかった。

 川勝氏が周囲に伝えた。出馬が取りざたされていた民進党の細野豪志衆
院議員(45)(静岡5区)は、出馬を見送ることを関係者に伝えた。

川勝氏は、早稲田大教授を経て、2007年に静岡文化芸術大(浜松市)の学
長に就任。民主党(当時)などの推薦を得て、09年の知事選に立候補し、
自民、公明両党の推薦候補らを破って初当選。13年の知事選では過去最多
の108万票を獲得し、再選を果たした。

 ただ、県議会で過半数を占める自民党とは度々、対立してきた。自民党
は候補者の擁立を模索しているが、擁立には至っていない。
読売新聞 4/20(木) 15:05配信



 ◎「黒い帽子をかぶった長髪の男」3億8400万円強奪事件 福岡市天神 
3人組が車で逃走

20日午後0時26分ごろ、福岡市中央区天神1丁目のみずほ銀行福岡支店近く
で現金3億8400万円が強奪された。福岡中央署によると、男性がケースに
入った現金を持ち、支店を出たところで被害にあった。男3人組に催涙ス
プレーを掛けられたという。被害にあった男性が110番した。けがはな
かった。

3人組は白いワンボックスカーで南方向に逃走した。1人が30代から40代で
灰色の作業服で、マスクのようなもので顔を隠していた。もう1人は身長
170〜175センチで黒い服で頭に白いタオルを巻き、マスクで顔を隠していた。

 目撃者の一人は「黒い帽子をかぶった長髪の男が運転する白いワンボッ
クスカーが現場付近から突然、勢いよく走りだした。後ろから行員が『強
盗』と叫んで追い掛けていた」と語った。

支店近くにあるコインパーキングでは、バーが折れていた。別の目撃者の
男性は「バーが『バキッ』と折れる音がして、白いワゴン車が走り去っ
た」と話した。

被害者は東京の29歳会社員

福岡県警捜査1課によると、20日午後、福岡市中央区天神1丁目のみずほ銀
行福岡支店近くで発生した現金3億8400万円の強奪事件で、被害に遭った
のは、東京都足立区、会社員の男性(29)。3人組に襲われ、スプレーの
ようなものを吹き付けられた。負傷しているかどうかは調査中。

 =2017/04/20 西日本新聞=
西日本新聞 4/20(木) 14:04配信



 ◎第2次朝鮮戦争勃発なら日本に難民100万人 北工作員紛れ込む可能性
も…ヒゲの隊長「受け入れ体制不十分」

朝鮮半島の緊張状態が続いている。ドナルド・トランプ米大統領が「(北
朝鮮は)行儀よく振る舞え!」と言い放つと、北朝鮮高官は「全面戦争に
なるぞ」と威嚇する。

安倍晋三首相は、来日したマイク・ペンス米副大統領と会談し、日米同盟
の固い結束を示した。今後、韓国に滞在する米国の民間人に対する「非戦
闘員退避行動」(NEO)が実行されれば、緊張度は最高レベルに達す
る。第2次朝鮮戦争が勃発した場合、韓国から100万人規模の避難民が日
本に押し寄せるとみられる。在韓邦人の救出も急務となるが、日本は対応
できるのか。 

安倍首相「外交を通じて平和を守ることは重要だが、同時に『対話のため
の対話』では意味がない」「トランプ政権が(オバマ前政権時代の)『戦
略的忍耐』という考え方ではなく、すべての選択肢がテーブルの上にある
との考え方で対処しようとしていることを評価する」

ペンス氏「日本が北朝鮮の挑発を受け続けている厳しい状況を理解してい
る」「日米同盟は地域の平和と繁栄の礎だ。今回のアジア歴訪は、米国の
地域に対する関与に揺るぎがないことを示すものだ。米国は100%日本と
ともにある」「平和は力によってのみ初めて達成される」

18日午後、首相公邸でのパワーランチ後、安倍首相とペンス氏はこう語り
合った。「日米同盟の絆」を世界に示した。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮による軍事的
威嚇が続いている。16日の弾道ミサイル発射に続き、25日の「建軍節」
(朝鮮人民軍創建記念日)に合わせた、「6回目の核実験」や
「ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射」も、現実味を帯びてきている。

これを阻止するため、迎撃ミサイルを搭載したイージス艦や、巡航ミサイ
ル「トマホーク」を積んだ攻撃型原子力潜水艦が多数、朝鮮半島周辺に展
開している。月末にも、世界最大の原子力空母「カール・ビンソン」を中
心とする第1空母打撃群も日本海に展開する予定だ。北朝鮮が暴挙に及ん
だ場合、米軍が「斬首作戦」「限定空爆」に着手する準備は整っている。

 こうしたなか、トランプ政権がいつ朝鮮半島からの「非戦闘員退避行
動」(NEO)に踏み切るかに注目が集まっている。

NEOとは、軍人ではない民間人(非戦闘員)を危険な場所から退避させ
る作戦のこと。米軍は1月初め、北朝鮮の韓国侵攻を想定して、在韓米軍
の家族を対象に、沖縄に避難する訓練を実施した。朝鮮半島の緊張がさら
に高まれば、これが現実となるのだ。

陸上自衛隊出身で「ヒゲの隊長」として知られる佐藤正久参院議員は「米
軍が(韓国からの)NEOに踏み切った場合、朝鮮半島の緊迫度は最高潮
に達するだろう」と語った。

現在の在韓外国人は約200万人とされる。内訳は、中国人が約100万
人、米国人が約20万人、ベトナム人が約14万人、タイ人が約8万人、
フィリピン人が約5万人で、日本人は旅行者や出張者を含めて約6万人だ。

さらに、韓国の人口は約5150万人で、北緯38度線の非武装地帯から約40
キロの距離にある首都ソウルには約1000万人が集まっている。

米NBCテレビは13日、「米軍が北朝鮮への先制攻撃準備」と報じたが、
いくら過激な言動で知られるトランプ氏でも、自国や友好国の民間人の避
難を待たずに、この選択肢は簡単には取れないはずだ。

佐藤氏は、朝鮮半島や日本が描かれた東アジアの地図を指さしながら、
「半島有事が起きれば、約200万人の在韓外国人の大半は一斉に日本に向
かってくるだろう。朝鮮戦争(1950〜53年)と同じように、韓国人もドッ
と逃げてくるはずだ。ただ、残念ながら、日本の受け入れ体制は十分では
ない」と話した。

60年以上前の朝鮮戦争で日本が直面したのが、朝鮮半島からの難民対応
だった。朝鮮半島から数万人もの難民が日本に流入し、現在も留まってい
る人が多いとされる。朝鮮半島有事と難民問題は表裏一体なのだ。

流入難民の受け入れが難しいのは、この中に、北朝鮮側の武装難民や工作
員が紛れ込む可能性があるからだ。

 ■厳しい在外邦人の救出

安倍首相も17日の衆院決算行政監視委員会で、流入難民を想定した対応を
検討していることを明らかにし、「避難民の保護に続き、収容施設の設
置、運営、わが国が庇護すべきものにあたるか否かのスクリーニングと
いった一連の対応を想定している」と説明した。

佐藤氏は「自衛隊に在籍していたころ、朝鮮半島有事を想定した演習を何
度も経験したが、避難民の受け入れは非常に難しかった」と語った。

また、安全保障関連法が成立したことで、自衛隊による在外邦人の救出が
可能になった。だが、現実には難しい壁が立ちはだかる。在外邦人を救出
できる要件が厳しいからだ。

要件とは、(1)当該外国の警察権が維持されており、戦闘行為が行われ
ることがないと認められること(2)自衛隊の武器使用を含む保護措置に
ついての当該外国の同意(3)当該外国との連携・協力が見込まれること
−だ。

佐藤氏は「この要件を韓国に当てはめると、かなりハードルが高く、現状
では邦人の救出は難しいだろう。憲法9条が最大の足かせとなっている。
『憲法を改正しなければ、守るべき命も守れない』という現実を改めて受
け止めるべきだ」と語っている。

日本人は「空想的平和主義」から目覚めて、今そこにある危機に向き合う
べきだ。
【ZakZak】2017.04.20 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎北朝鮮、核実験「保留」か=米研究所が画像から分析

【ワシントン時事】米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の
米韓研究所は19日、北朝鮮北東部・豊渓里の核実験場を撮影した最新の人
工衛星画像に基づき、新たな核実験の実施が保留されたか、実施のタイミ
ングを見極めている可能性があると分析した。

ただ、いずれにせよ「命令が下れば、いつでも実験可能とみられる」という。

16日撮影の画像では、核実験準備が進んでいるとされる北側坑道でほとん
ど活動が観察されず、トンネルからの排水も止まっているもよう。施設内
の3カ所でバレーボールの試合が行われ、さらに1カ所でバレーのネットが
設置されている。

米韓研究所は、実験場の要員に休憩時のレクリエーションが許される「待
機状態」に移行し、衛星画像でバレーの試合を観察させることで「実験を
保留する決定が下されたと伝えようとしているのかもしれない」と分析。
一方で「最大の政治的効果をもたらす時まで実験を遅らせる戦術的な活動
停止に入った」可能性も指摘した。 
時事通信 4/20(木) 9:02配信



 ◎フェイスブック、投稿コンテンツのチェック体制強化

【シリコンバレー=小川義也】米フェイスブックのマーク・ザッカーバー
グ最高経営責任者(CEO)は18日、同社のサイトに投稿されるコンテン
ツのチェック体制を強化する方針を示した。16日に米中西部オハイオ州で
おきた殺人事件の動画が投稿された問題を受けた。フェイスブック上では
自殺や暴行の動画が投稿されたり、生中継されたりする例がこれまでも報
告されており、チェック体制を疑問視する声が出ていた。

18日にシリコンバレー南部サンノゼで開かれた年次開発者会議「F8」に
登壇したザッカーバーグ氏は被害者の遺族に哀悼の意を表した上で、「こ
のような悲劇が起きないようにあらゆる措置を講じる」と約束した。

この事件では、男が通りがかりの男性を射殺。予告ビデオと射殺する瞬間
のビデオが投稿されたほか、殺人を告白する様子がフェイスブックで生中
継された。2人に面識はなかったとみられ、動機は明らかになっていな
い。米メディアによると、指名手配されていた容疑者の男は18日朝、逃走
中に自殺した。

フェイスブックによると、射殺の瞬間をとらえた動画は投稿されてから23
分後に利用者からの通報を受けて削除したが、すでにかなりの利用者が動
画を視聴していた。

同社によると、投稿内容に関する通報は毎週数百万件にのぼる。数千人規
模の体制でチェックしているものの、追いついていないのが実情のよう
だ。ザッカーバーグ氏は通報の仕組みを見直すとともに、問題のある動画
をいち早く発見するための人工知能(AI)を開発中であることを明らか
にした。
【日本經濟新聞電子版−閲覧者限定】 2017/4/19 4:23



━━━━━━━━
読 者 の 声       
━━━━━━━━



 1)縁と運命:前田正晶

19日に篠宮良幸氏が主催する水曜会の最終回が開催された。即ち、篠宮氏
が長年続けてきたこの会合が終わりを告げたのだ。彼が会の継続を諦めた
最大の理由は、彼が近年何度か骨折となる負傷をした為に万全な体調の維
持が難しくなったことと私は解釈している。それに彼は既に85歳である。
昨日は最終回に私も参加して会長・篠宮氏のご要望に応えて拙い惜別の辞
を述べてきた。

何故このことを述べたかと言えば、水曜会こそが私を「頂門の一針」と渡
部亮次郎氏に結びつける切っ掛けとなったからだ。回りくどい話になる
が、暫くご辛抱願いたい。

2005年の5月29日に我々1955年度卒業生の卒業50周年を祝う式典が上智大
学で催された。式典後のパーティーの司会役を務めたのが、篠宮良幸氏
だった。彼の説では彼と私は49年間会っていなかったそうだ、お互いの就
職先は承知していたが。

私の記憶では卒業後に参加したサッカー部の合宿で会っていたようだった
が、それが何時だったかの記憶はない。

そのパーティーの中締めのスピーチを司会者は49年も会っていなかった私
を指名してきたのだった。突然のことで勿論準備も何も出来ていなかった
のだが、その時は既に静岡放送のラジオコメンテーターを10年も経験して
いたし、業界で「アメリカからの輸入紙恐るるに足らず」という意味で
「日米企業社会の文化比較論」の講演を依頼されて方々で語っていたの
で、何とか切り抜けることが出来た。

すると、その直ぐ後で篠宮氏から自らが主宰する会合で一席語って欲しい
との依頼があった。またまた突然のことだが、快く承って言うなれば語り
慣れた主題である「日米企業社会の文化比較論」を手短に語ってみた。

するとアルコールを受け付けない体質の私にその2次会にも参加を要望さ
れ、その席上で私の正面に座られたのが渡部亮次郎氏のNHKからの盟友で
ある故大谷英彦氏と水曜会の陰の幹事役RS氏だった。そこで意気投合し
Emailでの意見交換やB級グルメの会などが始まった。

その意見交換の中で、大谷氏は私が「禁無断転載・転送」と断り書きが付
けておいたにも拘わらず「面白かったから」と評価されて渡部亮治郎氏に
転送され、頂門の一針にも掲載されてしまった。

私はその頃(1995中か)は頂門の一針の存在すら知らず、掲載されたこと
も当然関知していなかった。だが、何方からか記憶は「出ていましたね」
と教えられ、大谷氏に猛抗議をしたが、相手にされず「一旦発表したもの
がどうなろうと苦情を言うな」と反撃された。

そこで振り上げた拳を下ろすところがなくなって、今度は渡部亮治郎氏に
も苦情と抗議の電話をしたように記憶している。その電話会談がどう決着
したかも覚えていないが、何故か「これからは投稿させて頂きます」とい
うことになって今日に至っているのだ。

長い前置きになってしまったが、この辺りが渡部亮次郎氏が「貴方の文章
はジャーナリストのそれではない」と指摘されることなのだろう。私がこ
こで申し上げたいことは、篠宮良幸氏がパーティーで中締めを依頼された
為に運命が歯車が静かな音を立てて回り始め、遂には頂門の一針の「常連
の投稿者」と読者の方から指摘されるようになってしまった「ご縁」にま
で発展していった点なのだ。


19日夜も水曜会の席上で雑誌「全貌」の編集者だった篠宮氏の「編集者の
カン」が49年間何をしていたのかも知らない私を指名したのかと語りかけ
たが、彼は否定も肯定もしなかった。

この「カン」の件は1990年4月に紙パルプ業界専門出版社の編集長が突
如として私にエッセー連載の執筆を依頼してこられたのは何故かと総編集
長に尋ねた際に「具体的な根拠はないでしょうが、恐らく彼の「編集者の
カン」が働いたのでしょう」と答えられたことに基づいている。

何れにせよ、私の84年の人生には、このような到底予測することなで出来
るはずもなかったような「運」と「縁」に大きな影響を受けていたのは間
違いないことだった。

メリカの会社に転身してしまったのも全く予想だにしていなかった運命
と縁だった。その、向こうから私に向かってくる運をどのように受け止め
て「良縁」に結びつけていくかに人生の微妙に難しい点があると思っている。

しかし、私には未だに上手く受け止めていたのか、最大限に展開出来てい
たか否かは不明なのである。

今、目前に迫ってきた出来事が「運命」なのか「縁」なのかを間違いなく
判断して受け入れて、自分に都合が良いように活用出来れば、人生は幸せ
なものにるだろうとは思うが。


 2)渡部昇一の本で、最も為になったのが、渡部昇一他『論文・レポー
トの書き方』、『スタンダード英語講座』第8巻(大修館書店、1984年)
で、最もおもしろかったのが、『ドイツ留学記 下――このキリスト教的な
る国』(講談社、1980年)です。(まこと)


3)アメリカとの貿易を考えると:前田正晶

18日に専門商社の知人SY氏と懇談した。彼はカリフォルニア州とオースト
ラリアに駐在の経験がある長年輸出入を担当してきた専門家である。目ペ
ンス副大統領が来日中で麻生副総理と日米間の経済についての会談が行わ
れているようだ。

彼も私と同意見で「アメリカは基本的に考えて輸出国ではないにも拘わら
ず、何が故に我が国との貿易不均衡をここまで問題にするのか」と主張した。

これは私が繰り返し述べてきた「アメリカ政府はむざむざと自国の産業の
空洞化を許した為に非耐久消費財等では中国からの輸入にあれほど依存す
る態勢となり、自動車等の高度工業製品等では我が国やドイツを主体とす
る輸入に市場をあそこまで制覇させてしまったことを忘れて、他国のせい
にするのは全く筋が通っていない」と同じ意見である。我々は我が国がト
ランプ様に譲歩する必要も根拠もないという点でも意見が一致した。

私はこういう対アメリカ政府との交渉ごとや駆け引きを離れて、具体的
に、経験上からアメリカから我が国に向けて輸出することの困難な点を挙
げていこうと思う。

基本的なことは「アメリカ経済はロッキー山脈を境にして別の経済圏を為
している。西海岸は全体の30%であり、その東側即ち東海岸が70%である
ことを忘れてはならない」という事実だ。

そのロッキー山脈がある為に、そこを超えて東西海岸間で製品でも何
でも移動させことには高額な輸送費がかかるので、賢明な策ではないのだ。

また、西海岸の最北端のワシントン州からカリフォルニア州の南端までに
はこれという産業がなく、非耐久消費財でも何でも輸入かコストをかける
東側からの輸送に依存せざるを得ない状態にある。では西海岸からの輸出
品に何があるかと言えば、往年は林産物、紙パルプ製品、農産物(アイダ
ホ州からのフライドポテト類も含め)が主たる製品で、1次産品に依存し
ていた。

では、内陸というか東海岸からの輸出入はどうかと言えば、政治家もマス
コミもあまり具体的に指摘してこなかった問題があった。それは内陸から
ロッキー山脈を避けて何も我が国向けだではなく輸出をする為には、製品
を東海岸のニューヨーク港や南部のジョージア州のサヴァナ港まで貨車や
トランク輸送をせねばならないという問題があった。

また、より西海岸に近い州からは貨車輸送で長い時間をかけて南部のガル
フの港に運ぶか、カリフォルニア州の港まで輸送せねばならなかった。こ
れ即ちコスト面での不利となる。

「それならばそうすれば良いではないか」という議論が出てくるだろう。
だが、事はそう簡単にはいかないのだ。それは、輸出をする為には製品を
積み込むコンテイナー(私はカタカナ語の「コンテナ」は採らない)が必
要になる。例えば、クリントン元大統領のアーカンソー州からの輸出を考
えてみよう。そこまで西海岸の港などから何か他国からの輸入品があって
大量の箱が入ってくれば良いのだが、そうは話が旨く進むことは稀で、大
量の空の箱を運賃をかけて運び込まねばならなくなってしまうのだ。

これは非常に不経済な輸送手段だが、それ以外に方法がなく国際市場にお
けるなコスト競争力を失う事態となる。言葉を換えれば、あまり合理的な
対策とは言えないのだ。しかも、貨車輸送に要する日数も納期に大きな悪
影響を及ぼし、しかも内陸輸送の分だけコストも増えてますます競争力を
削ぐ結果となる。食料品などにとっては長期間コンテイナーの中に閉じ込
めておくのは得策ではないのは当然だ。

しかも、コンテイナー内部の清潔さと衛生状態も、我が国のような清潔と
安全性を重視する国向けの輸出では大いに問題となる。受け取り拒否さえ
あり得るのだ。ここでは詳細を述べることは避けるが、私箱のコンテイ
ナーの衛生状態(清潔さ)と前荷の管理の問題では、それこそ夜も眠れな
いほどの大事件を経験してきた。

我が国の需要家や最終消費者の神経の過敏なことは、経験してみなければ
知り得ない難しさがある。粗雑な感覚での対応は許されないのだ。それを
知らずして、ただ単に「買え」と喚くのは筋が通らない。

ここまでに掲げた通りというか、非経済的な条件を知る東部の産業界が、
対日輸出に積極的に取り組んでいなかったのだったらどうする。ここに対
日輸出不振の1つの原因があると言える。

現に、私の得た印象では東海岸の産業界の顔は大西洋を隔てた欧州に向
かっていた。しかも、そちらに指向する方が色々な意味で合理的ではない
のか。

アメリカの輸出が不振だった理由の1つである「自国の規格と製造基準を
押しつけること」等々をここに今更論う必要はあるまい。私が指摘した
かったことは「アメリカの対日輸出不振の原因と言うべきか、それ阻む目
に見えない輸送問題もあること」をトランプ大統領以下の政府要人が何処
まで意識か認識出来ているのかが問題だという点だ。

よりハッキリ言えば、ロッキー山脈のようなどうにもならない自然の条件
をどうやって克服して、輸出するかであって、自動車のように自国の至ら
ざる為に入超となっていることを非難するのは如何なものかということだ。

私はそれほど間違ったことを言っているとは思っていないのだが。


 2)渡部昇一の本で、最も為になったのが、渡部昇一他『論文・レポー
トの書き方』、『スタンダード英語講座』第8巻(大修館書店、1984年)
で、最もおもしろかったのが、『ドイツ留学記 下――このキリスト教的な
る国』(講談社、1980年)です。(まこと)




━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

21日の東京湾岸はあいにくの曇天。


猿江公園の躑躅は今が盛りだ。きれいだ。





















                      読 者:5540 


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-- 渡部 亮次郎 <ryochan@polk

-- 
渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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  1. 「法の支配」を正しく理解し、人定法主義の禍毒から抜け出さない限り、皇室典範を遵守し続ける事は困難であろう。現に国会議員が典範を改悪しようする議論が進んでいる。不文律>成文法という正統な感覚を取り戻し、我が国の「法」である明治皇室典範に戻さなければならない。

     2017/4/21

  2. 長野智子のひい祖父は「陽だまりの樹」の登場人物と知己だった。
    陽だまりの樹
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%A8%B9

     2017/4/21

  3. 『ドイツ留学記 下――このキリスト教的なる国』(講談社、1980年)


    http://www.watanabe-shoichi.com/etc/0088.html
    http://ameblo.jp/zentaka0101/entry-11938520140.html
    https://books.google.co.jp/books?id=_u8GBAAAQBAJ&pg=PT50&lpg=PT50&dq=%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E7%95%99%E5%AD%A6%E8%A8%98+%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8&source=bl&ots=-LsxuLM0VQ&sig=-RfeG0-QeN7GxPKTknmM8wlLD74&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjmlbOQx7TTAhVHXbwKHauuBf4Q6AEITDAI#v=onepage&q=%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E7%95%99%E5%AD%A6%E8%A8%98%20%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8&f=false

     2017/4/21

  4. 朝鮮からの難民は大量破壊兵器 ?! / 今、そこにある別の危機
    http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68639691.html

    北朝鮮でまた笑える日まで
    http://taiyou.bandoutadanobu.com/?day=20170419

    健康不安と過剰医療の時代1
    https://blogs.yahoo.co.jp/koinosuisei_lovecomet/8562966.html

    寿徳寺 山中湖
    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%AF%BF%E5%BE%B3%E5%AF%BA+%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E6%B9%96&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi2jsr9_bLTAhUDObwKHda_BJYQ_AUIBygC&biw=1088&bih=248#spf=1

    【緊急拡散】北朝鮮問題の本質は中国の内戦だったことが判明!!! と ん で も な い 世界情勢を一発で把握できるコピペを拡散しよう!!!
    http://www.news-us.jp/article/20170420-000011c.html

    渡部昇一さん著「皇室はなぜ尊いのか」
    http://blog.goo.ne.jp/zi-nn-u-ru/e/d98bf4413466f5b46b06ea2cd039325f

    gif: whisper of the heart
    https://www.tumblr.com/search/gif:%20whisper%20of%20the%20heart

    HPV(子宮頸ガン)ワクチンの副作用で人生を台無しにされた17歳の少女の話【追記あり】 
    http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12170664910.html

    日本人として大切な教育とは・・ 日教組教研集会で見るおかしな教育の現状。
    https://blogs.yahoo.co.jp/bonbori098/32414498.html

    「つけびして 煙喜ぶ 朝日新聞」自分の尻に火が!?:アパグループ広告停止へ!? 
    http://quasimoto.exblog.jp/22296907/

    ソ連のスパイが関与した憲法作成 / 左翼に貶められた皇室(中編)
    http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68583825.html

    男女平等(対等)主義は絶対的に正しいのか。
    http://akizukieiji.blog.jp/archives/1542441.html

    昨夜観た映画『手紙』に、日立市が突然映って!? 
    http://gyoseisyoshi.blog.shinobi.jp/%E6%97%A5%E5%B8%B8/%E6%98%A8%E5%A4%9C%E8%A6%B3%E3%81%9F%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E%E6%89%8B%E7%B4%99%E3%80%8F%E3%81%AB%E3%80%81%E6%97%A5%E7%AB%8B%E5%B8%82%E3%81%8C%E7%AA%81%E7%84%B6%E6%98%A0%E3%81%A3%E3%81%A6%EF%BC%81%EF%BC%9F

    一瞬と永遠と
    http://www.hagiomoto.net/books/book/eternity.html

    『乃木坂46SHOW!』で生田絵梨花が最高レベルのピアノ弾き歌いを披露、感動はCDを越えた!
    http://blog.goo.ne.jp/kafka2002/e/73bf5602f8bdea828ca33cd07a292c55

    余命3年時事日記が普通に売られるようになった。
    https://blogs.yahoo.co.jp/matarou5963/18437342.html

     2017/4/21

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