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頂門の一針

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頂門の一針4319号  2017・4・9(日)

2017/04/09


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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4319号
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        2017(平成29)年4月9日(日)



      中国の野望を封じる強固な日米同盟:加瀬英明

       米中首脳会談はひとつの成果もなく:宮崎正弘

      トランプ起死回生の世界戦略に成功:杉浦正章                     
                       話 の 福 袋
                     読 者 の 声
                     身 辺 雑 記


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第4319号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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中国の野望を封じる強固な日米同盟
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           加瀬 英明

トランプ政権が発足してから2か月余りが過ぎたが、まずは順調である。

オバマ政権が中国という巨龍をしつけることを怠ったために、中国が我 が物顔に振る舞って、太平洋諸国を脅かし、南シナ海に7つの人工島を造 成したが、トランプ政権が強面(こわもて)をしているために、中国が尻込 みして、守りの姿勢をとるようになった。

メキシコとの壁は、クリントン政権のもとで建設がはじまって、オバマ 政権が半分までつくっていた(なぜか、日本のマスコミはこの事実を報じ ない)が、トランプ大統領の過激な発言によって、メキシコから流入する 不法移民の数が、激減している。

アジアにおける最大の不安定要因は、中国と北朝鮮である。中国は太平 洋の覇権を握ろうとして、南シナ海を埋め立てて、人工の要塞島をつくる かたわら、大海軍を建設に狂奔して、太平洋に“海の万里の長城”を築こう としている。

それに対して、トランプ政権は日米同盟を中核に据えて、アジア太平洋 諸国とともに、中国の野望を閉じ込める“長城”をつくって、対抗しようと している。

トランプ政権が発足してから、アメリカの株式市場が活気づいている。

泣きべそをかいているのは、政権を失った民主党だ。

トランプ大統領は国内製造業の保護、工場労働者の職を守る、10年間 で 10兆ドルという壮大な投資を行うことによって、大規模なインフラ整 備 を進めることを約束して、本来なら民主党が行うべき政策を奪ってし まった。

昨年の大統領選挙では、民主党の伝統的な地盤である労働者層(ブルー カ ラー)が、トランプ候補にこぞって投票した。民主党はこれまで巨大な 労 働組合組織によって、しっかりと支えられてきたのに、労働貴族となっ た組合幹部だけが、ヒラリー夫人を支持した。

民主党は、新聞、テレビの大手マスコミ、有名大学の知識人、インテリ 層などのエリートによって支えられてきたが、トランプ候補に喝采する、 下積みの大衆の軍門に降った。

民主党はトランプ大統領によって夢を奪われて、意気沮喪しているだけ ではなく、ヒラリー夫人のあとを継ぐ者が、1人もみあたらない。頭部を 切り落されてしまった鶏のように、意味もなく走りまわっている。

昨年の大統領選挙で負けたのは、ヒラリー夫人だけではなかった。“朝 日 新聞的良識”を代表するニューヨーク・タイムズ紙をはじめとする大新 聞、知的体制(エスタブリシメント)の意見しか代弁しない大手テレビも、 あげてヒラリー候補を応援したために惨敗した。

トランプ大統領が大手マスコミを懲らしめるために、マスメディアと はっきりと敵対し、新聞にも、大手テレビにもよらず、ツイッターを使っ て見解を表明しているために、大手メディアは深い傷を負うようになって いる。大手メディアの社員は、庶民よりもはるかに高い収入をえて、大衆 を見下してきた。

このために、国民の大手メディア離れが進んでいる。大手マスコミは2 度と立ち上れないのではないか。

アメリカの大手メディアが捲き返しをはかって、トランプ叩きに血道を あげている。日本の大手マスコミも、直感的に同病相憐れむことを覚っ て、ことあるごとにトランプ叩きに耽っている。

トランプ大統領は安倍首相が2月に訪米すると、手厚くもてなした。メ ルケル首相、オランド大統領が精彩を失い、キャンベル首相が昨年失脚し たあとで、安倍首相が世界で抜きん出た政治家となっている。それにアメ リカがアジアで頼れる国は、日本しかない。

日本の大手テレビが番組で、2月の日米首脳会談に当たって、「安倍首 相が手玉に取られたのではないか」といったが、属国根性丸出しで、卑し いとしかいえない。

もっと、日本に自信をもってほしい。


                              
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米中首脳会談はひとつの成果もなく
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)4月9日(日曜日)
      通算第5260号   
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米中首脳会談はひとつの成果もなく、事実上は失敗
  トランプ記者会見で、米中会談に一言も触れなかった
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フロリダ州パームビーチのトランプ別荘は中世ヨーロッパの古城のような 風格、空から見ると、まるで軍事要塞でもある。役者2人は、表面的にニ コニコしながら、一応握手もしたが、習近平の緊張ぶりは画面にもでてきた。

夕食会の冒頭、トランプは「個人的な関係は深まった。合意に到らない点 もあったが、概ね良好な関係を築けたと思う」とだけ発言した。
中国側の出席者の顔は引きつった人が多い。

夕食会の出席メンバーを一瞥すると、この首脳会談に両国とも相当な心づ もりで臨んでいることが分かる。

とくに通商が第一議題とばかりに、米国はムニューチン財務、ロス商務が 左脇を固めた。2人おいてバノン顧問。右脇にティラーソン国務、マティ ス国防は当然にしてもプリーバス、端っこがクシュナーと3人の大統領顧 問全員が列席しており、トランプ政権の中枢は誰々が握っているかの権力 状況が把握できる。

中国側も王洋副首相(米中戦略対話責任者)が習の左を固めた。右には王 炬寧、栗戦書、劉?らの経済ブレーンばかり。軍からは房峰輝参謀部長、 鐘山・商務大臣が隅っこに。外交関係では王洋のとなりに楊潔チ国務委 員、ひとりおいて王毅外相という布陣だった。

この陣容から判断できることは習近平の外交政策最高意思決定レベルが、 奈辺にあるか。とりわけ団派の王洋が出席していること。軍からは国防大 臣や中国軍事委員会副主任らをさしおいて、房峰輝が出席していることは 留意しておくべきだろう。

中国側はトランプの過去の発言からして貿易不均衡、為替操作などきつい 要求が出ることを警戒し、万全の体制で臨んだと考えられるが、結果的に 一つの成果もなく、会談後、中国の記者が嘆息したように、「トランプの 記者会見はシリア問題だけ、米中首脳会談には一言の言及もなかった」のだ。

北朝鮮問題でいかなる議論が交わされたのかは明らかではない。「北の核 開発は脅威であり」「レッドラインを越える状況にある」という2点が共 通の認識とされたが、あとはお互いの腹の探り合いだったようだ。また儀 礼的に習近平の招待に応じ「年内の訪中」が合意されたが日程は未定とさ れた。

習近平は会談後、さぞ肩を落として中国へ帰る飛行機に乗ったことだろう。
           
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評BOOKREVIEW 
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 ♪「仰げば尊し」の美談に隠れてきた台湾原住民の過酷な運命
 清軍と戦い、日本統治に反旗、のち協力。やがて国民党がやってきた

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菊池一隆『台湾北部タイヤル族から見た近現代史』(集広舎)
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それにしても、いまのような享楽的で刹那的な時代に、こういう地道で真 摯な研究書を出版する良心的な書店があるというのは驚きである。
 
版元の集広舎は、これまでにも一般読者とはあまり縁のなさそうな分野 の、たとえば、文革や南モンゴルの近現代史の研究書を多く出されている が、本書は台湾の少数民族というより原住民の苦難の歴史を綴った珍しい 本である。

なんの偶然だろう、評者(宮崎)が、本書を手にする前夜、来日中の許世 偕(元駐日大使)を天ぷらをつつき、酒を飲みつつ、様々な話題を語り 合っていたのだが、本書に出てくる国民党の228事件以後の「白色テロ」 の詳細についても話題が及んでいた。その話が後半に出てくるのだ。

読み進んでいくと、許世偕氏の名前もでてくる(75p)。氏は『土匪』の 反乱を3つの期間にわけて研究されている。

さて、日本人がおおいに台湾原住民を誤解したのは、下関条約で割譲を受 けて以来の公民教育が「うまく行っていた」という神話の類いからだろ う。たしかに日本人教師は懸命に台湾の子供達を教えて、貧乏な子には弁 当もわけて、家族のように育てた。

いまから20年ほど前まで、そのときの台湾の教え子らが来日すると、恩師 を招んで半世紀ぶりの同窓会、謝恩会をほうぼうで執り行い、評者も何回 か招かれたが、最後にでてくる歌は「仰げば尊し」と涙だった。

日本の統治時代、台湾原住民を日本の当局は7種族に区分していた。
 タイヤル族、サイセット族、プヌン族、ツオウ族、パイアン族、ヤミ 族、アミ族。これらを総称して「高砂族」と言っていた。

敗戦後、台湾が唐突に「中華民国」となると、パイアン族を三分化したの で、9種族となった。近年の研究の結果、さらに細分化され、たとえば、 タイヤル族は、タロコ族、セデック族に分化されたりしたため、台湾原住 民は合計16種族となっている。

著者が注目したのは、このタイヤル族である。

タイヤル族が滅法戦争に強いことを、当時敵対した日本軍が発見した。
「男は狩猟者、農民であり、同時に「戦士」である。武器は銃(モーゼル 銃、村田銃、レミントン銃ほか)、蕃刀、槍などが主であり、特に銃がな いと恥とする。

男は老人、病人、幼児を除いてすべて戦闘に参加する。女は武器を取って 敵と戦うことはしないが、戦闘のための食料準備、負傷者の看護など後方 支援にあたる。このように部落全体が一つの軍隊といえる」

戦闘力は抜群であり、しかし死を軽んじたりはしない。

日本の統治を悩ました原住民の反乱、襲撃事件は霧社事件が象徴する。そ して原住民と融合的となり、統治の末期、日本は原住民から志願兵をつの りフィリピン、ニューギニアへ派遣することになった。
 これが「高砂義勇隊」と呼ばれ、勇猛果敢に戦い、その死亡率は部隊に よっては8割にも達した。

日本の敗戦後、こんどは蒋介石国民党がやってきた。かれらの一部が騙 されて、中国大陸に送られ、内戦を戦い、また多くが死んだ。悲劇に満ち た原住民の歴史を淡々と本書はまとめ上げた。
 貴重な研究成果と言える。
            
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)【第32回 家村中佐の兵法講座】〜兵法書として読む『古 事記』『日本書紀』
日本最古の史書とされる『古事記』『日本書紀』には、遠い昔から今に伝 わる日本人の戦争観や武力行使のあり方、優れた戦略・戦術や軍隊の指 揮・統率など、現代社会においても十分に役立つ「最高の兵法書」として の教えが数多あります。

今回の兵法講座では、仲哀天皇と神功皇后の御子であられた応神天皇の御 代、ツクノスクネらによる新羅遠征や、皇位継承をめぐるオホヤマモリノ ミコトの反逆などについて、図や絵を用いながらビジュアルに、分かりや すく解説いたします。
              記
日 時:4月15日(土)12:30開場、13:00開演(15:3 終了予定)
場 所:靖国会館 2階 田安の間
講 師:家村和幸(日本兵法研究会会長、元陸上自衛隊戦術教官・予備2 等陸佐)
演 題:第6話 応神天皇
参加費:1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278(件名「兵法講座」にてご連絡ください。なお事前 申込みがなくても当日受付けます)
(日本兵法研究会)



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トランプ起死回生の世界戦略に成功
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           杉浦 正章

度肝を抜かれた習近平、プーチン、金正恩ーシリア空爆

北への戦略応用は容易ではない
 
一挙に米国のリーダーシップを回復させ、四方八方に目配りしたこの見事 な世界戦略は、トランプの立案とは思えない。おそらく国家安全保障担当 大統領補佐官マクマスターが国家安全保障会議(NSC)をリードして成し遂 げたに違いない。

解任されたマイケル・フリンの後を継いだマクマスターは政権のダークベ イダー・スティーブン・バノンをNSCから追い出したが、この“政変”もシ リアをめぐる中東政策の違いが原因ではないかと思えるくらいだ。

シリア空爆をあえて「見事な世界戦略」と形容するのは、フロリダで会談 中の習近平、シリアに存在感を増すプーチン、増長の極みの黒電話の受話 器ヘアの金正恩の度肝を抜いたからである。

加えて35%まで落ちたトランプ支持率を大きく押し上げる効果も生じよ う。なぜならアサド政権への攻撃は道徳的な側面が強く、米国民の好きな 正邪の戦いでもあるからだ。

まさに八方にらみ、一石四鳥の世界戦略である。朝日は8日付け社説でミ サイル攻撃を「無責任な単独行動」と相変わらず唯我独尊的に批判してい るが、放置すればアサドは図に乗って毒ガスをばらまく。それでいいの か。首相・安倍晋三がトランプの決断を支持したのは全く正しい。読売も 社説で安倍を支持している。

度肝抜かれのナンバーワンは習近平であろう。華麗で和やかなる晩餐会は 東部時間午後8時から9時半まで続いたが、事もあろうにトランプはその最 中の午後8時40分にトマホーク巡航ミサイル59発をシリアのシャイラート 飛行場へと発射するよう指示していたのだ。

トランプがこれを習近平にささやいたかどうかは分からないが、おそらく ささやいていないだろう。なぜなら空爆の成功を確認できないうちに、言 えることではないからだ。

トランプが発表したのは空爆成功を確認した食事後であり、習近平はその 後知らされた可能性が高い。もともとシリア政府軍攻撃は急ぐ話ではな かった。2日や3日遅れても問題が生ずる話ではない。

従ってトランプは“わざと”晩餐の時を狙った可能性が高い。まさに巧妙な る“作戦”に、習近平はこけにされたことになる。トランプのアッパーカッ トを食らって、今日の米中首脳会談までに態勢を整えるのに懸命の有様が 目に浮かぶ。

次に度肝を抜かれたのはプーチンだ。プーチンはトランプを大統領選挙で 陰から助けたといわれており、対露強硬路線のクリントンが政権を担わな いでほっとしていたところだろう。イランとともにシリア内戦に介入し て、冷血動物のようなアサドを支持し、アサドがサリンのような神経ガス や塩素ガスなどの化学兵器を使ったことを否定してきた。

プーチンはトランプが親露である以上、一挙に攻撃には出まいと誤算して いたのだ。しかし、プーチンの主張とは逆にミサイル攻撃が、化学兵器に よる爆撃の拠点となったシリア中部のホムス空軍基地に限定されたのは、 米国が空撮などの動かぬ証拠を握っているからだという説が強い。

米国務長官ティラーソンは来週訪ロするが、これに先立って「米露関係が どのような方向に進むかはロシア側から聞く内容次第」とすごんでいる。 ニューヨークタイムズはティラーソンがプーチンに会うと報道している が、外相ラブロフだけとなるかははっきりしない。いずれにせよプーチン は、あくまでアサドをまもるか、米国との関係を考慮するかの選択を迫ら れる形だ。米露が対立すれば内戦はより複雑化して長引くだろう。

一方、超度肝を抜かれたのは北の黒電話ヘアだろう。ヘアが逆立ったかも しれない。金正恩は、「戦略的忍耐」と称して優柔不断だったオバマしか 知らないから、トランプになってからもミサイルの打ち上げを続け、6回 目の原爆実験も準備している。

金はトランプが安倍に「全ての選択肢がテーブルの上にある」と、軍事行 動示唆の発言しても実感を伴って理解出来ないでいたのだろう。しかし、 巡航ミサイル59発の威力を映像で目の当たりにして、金正恩は隠れ家の地 下壕をより深く掘れと命じたかもしれない。

自民党副総裁・高村正彦はNHKに「『無法国家』にアメリカの決意を知 らせることになり、『無法』ができなくなるということが考えられる。そ の反面、北朝鮮が、『シリアは核を持っていないから攻撃された』と、ま すますミサイルや核が必要だと考えるかもしれない。

トランプ政権はオバマ政権と違い、レッドラインを越えたと思えば思い 切ったことをやるというメッセージが、『無法国家』を抑制させる効果が 出ればいい」と延べ、看破している。高村の言うとおり国内的には核開発 の口実になり得るが、実体的には相当の抑制効果となる可能性が大きい。

しかし、トランプの世界戦略がマクマスターによって動かされている限り においては、米国がアサド政権に対するように北朝鮮への奇襲攻撃を軽々 に断行するかについては疑問がある。なぜならマクマスターの戦略のプロ としての思慮分別が強く働くからだ。

というのもソウルは北の報復砲撃によって火の海になるし、傲岸不遜にも 金正恩は日本の米軍基地をミサイル攻撃の標的にすると公言している。特 に東京周辺の基地にサリンを積んだミサイルで攻撃をかけられれば、被害 は甚大だ。日本国内でトランプに対する怨嗟の声が澎湃(ほうはい)と起 こり、野党は鬼の首でも取ったように矛先を安倍政権に向けるだろう。

ただまだ核ミサイルを保持していない現段階での北朝鮮攻撃は最後のチャ ンスとも言える。その場合も、北の反撃が出来ないように一挙に800カ所 もの拠点を壊滅的に攻撃しない限り、日本がミサイル攻撃を受ける可能性 がある。問題はそれを米国が出来るかどうかだ。

外交的にはカギを握る中国が、シリア攻撃を目の当たりにしてトランプに 同調するかどうかだが、習近平はしたたかであろう。まるでキューバにソ 連が核ミサイルを持ち込もうとした「キューバ危機」のような様相が北東 アジアで展開されるかもしれない。その場合秋田での避難訓練が大都会で も行わなければならなくなる可能性がある。


     
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話 の 福 袋
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 ◎止まらぬ「トランプ節」にも笑顔保つ習主席 米中会談

6日から2日間にわたって開かれた米中首脳会談。実質的な成果を得よう とテレビカメラの前で不満をぶちまけたトランプ米大統領に対し、中国の 習近平(シーチンピン)国家主席はにこやかな表情を崩さず、「良好な関 係」を懸命にアピールした。国内の重要行事を控え、何としても米中関係 を安定させたい中国の事情がにじんだ。

両首脳の初顔合わせとなった首脳会談で、中国側が目指したのは何よりも 「首脳同士の良好な関係をアピールし、両国関係が改善している雰囲気を 作る」(政府に近い学者)ことだった。秋に最高指導部が入れ替わる共産 党党大会を控える習指導部にとって、北朝鮮問題や貿易摩擦をめぐって米 中関係がぎくしゃくすれば、国内の政治も不安定になりかねないからだ。

 ただそんな中国の事情をよそに、会談前からトランプ節は止まらなかっ た。パームビーチへ向かう大統領専用機で記者団に、今回の会談を通じて 核・ミサイルで挑発を続ける北朝鮮に対して中国が圧力を「強めるように なるだろう」と、制裁強化などの求めに応じるとの期待感を示した。

 貿易問題でも「我々は長年にわたり不公正な扱いを受け、中国とひどい 取引をしてきた」と改めて不満を表明。あげくに会談当日にシリア攻撃ま で重ねられた。中国はアサド政権の責任を問う国連安保理の決議案にも反 対してきただけに、中国にとっては「メンツをつぶされた」と言ってもお かしくない状況だ。
朝日新聞デジタル 4/8(土) 3:11配信


 ◎「単独行動」危うさ露呈=シリア攻撃、トランプ氏即断−北朝鮮に衝 撃か〔深層探訪

トランプ米大統領は6日、シリアのアサド政権に対する攻撃を即断、自 身 が掲げる「力による平和」を行動で示した形となった。ただシリア和平 を導く計画もなく、関係国との調整や国連も無視したトランプ政権初の軍 事作戦は、「単独行動」の危うさを露呈した。トランプ氏の電撃作戦は、 同氏が「敵視」発言を繰り返す北朝鮮などに大きな衝撃を与えたものとみ られる。


 ◇オバマ氏意識

巡航ミサイル「トマホーク」が、地中海に展開した駆逐艦からシリア中部 の空軍基地に向け撃ち込まれたのは6日午後8時40分(日本時間7日午前9時 40分)ごろ。ちょうどトランプ氏がフロリダ州の別荘で中国の習近平国家 主席と夕食会に臨んでいる最中で、世界が米中首脳会談の行方に注目して いた。

 しかし、夕食会も終盤に入った午後9時すぎから米メディアは米軍のシ リア攻撃を次々と速報。会談を終えたトランプ氏は急きょ記者団の前に姿 を現し、厳粛な面持ちで「軍事攻撃を命じた」と声明を読み上げた。シリ ア・北朝鮮問題などで武力行使に強く反対する中国との会談に合わせた発 表は、国際社会にトランプ政権の強いメッセージを投げる狙いを感じさせた。

 シリアでアサド政権軍による化学兵器使用疑惑が4日に浮上してから軍 事行動までわずか2日。即断の背景にはオバマ前大統領の存在が見え隠れ する。オバマ氏はアサド政権の化学兵器使用を「レッドライン(越えては ならない一線)」と警告したが、攻撃を回避した。トランプ氏はこれを 「弱さと力不足の結果」と批判してきた。

 このためトランプ氏は、今回の化学兵器使用疑惑を突き付けられると、 「幾つもの一線を越えた」と踏み込んだ。軍事力行使を逡巡(しゅんじゅ ん)したオバマ氏とは異なり、即断できる政治力と実行力を内外に誇示す る狙いがあった。

  ◇国連軽視

その一方で、あまりに早い決断を「拙速」とみる向きもある。国連安保理 では、化学兵器使用を非難し、アサド政権に調査協力を求める決議案の採 択を目指していた。ロシアの反対で調整が難航する中、米国は国連での議 論に背を向け、単独での軍事行動に踏み切った。

 ティラーソン米国務長官は「完全に米国の作戦だ」と単独作戦を認め た。急な作戦だったこともあり、伝統的な同盟国である英国などの参加も 取り付けなかったもようだ。

 軍事作戦に先立ち、ジョンソン英外相は、シリアで行動を起こす際には 「最初に国連決議を得ることが非常に重要だ」と指摘。トランプ政権は国 際社会の声を無視したばかりか、武力行使で主権国家攻撃の法的根拠も明 確に示していない。シリア内戦の終結を目指すための具体的方策がないの も実情だ。アサド政権の後ろ盾のロシアは「主権国家に対する侵略だ」と 米国を強くけん制した。

  ◇米ロ関係亀裂

これに対して米国防当局者はロイター通信に、アサド政権への攻撃は「一 度限り」と強調。あくまで化学兵器使用への「報復」と位置付け、長期的 な軍事介入ではないとの認識を示した。ティラーソン氏も、これまでのシ リア政策には変更がないと指摘しており、軍事作戦に続いて直ちにアサド 氏排除に動くわけでないと示唆した。

 だが、攻撃に踏み切ったことの余波は大きい。ティラーソン氏は11日か らロシアを訪問し、プーチン大統領らと会談する予定。当初はトランプ氏 が掲げる米ロの関係改善を模索するとみられていたが、シリア問題での亀 裂により米ロ協議の難航は必至だ。(ワシントン時事)



 ◎受動喫煙「日本の対策時代遅れ」WHO幹部

受動喫煙を規制する法案の今国会提出を政府が目指している中、 WHO(世界保健機関)の幹部が来日し、「日本の対策は時代遅れだ」と 苦言を呈した。

WHOのナンバー2、バー事務局次長らは7日午後、塩崎厚労相に面会 し、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、公共施設については、 国レベルで屋内を完全に禁煙するよう要請した。これに対し、塩崎厚労相 は、「しっかり対応していかなければならない」と答えたという。

また、WHOのベッチャー生活習慣病予防部長は、日本の受動喫煙対策は 「時代遅れだ」と苦言を呈した。

ダグラス・ベッチャー氏「日本は、経済やテクノロジーは発展している が、たばこ対策、特に受動喫煙対策は時代遅れです」

日本の飲食業界には、屋内禁煙にすると売り上げが落ちるとの不安の声が あるが、ベッチャー氏は、アメリカやオーストラリアなどで完全禁煙を実 施した後、レストランの売り上げは減少しなかったという調査結果を紹介 し、日本での実現を強く求めた。
日本テレビ系(NNN) 4/8(土) 1:45配信



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読 者 の 声
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 1)トランプ大統領はPredictableだった:前田正晶

6日にO氏と水上バスに乗る寸前に「トランプ大統領がDPRKに先制攻撃をを かけると言っていたのは恐らく単なるブラフではあるまい。彼は本気では ないのか。

この意味では彼は”predictable”だと言って良いかも知れない」と意見が 一致した。私はアメリカ人の二進法的思考体系から判断すれば「やるしか い、イヤやるべき時だ」と考えるだろうと思っていた。

この我々2人の間の合意点は別なところで早速実行に移されたのには驚か された。と言うのは、シリアは6日には視野にはなかったからだ。しかし ながら、常に優柔不断さを外交と軍事の面で貫いてきたオバマ政権がやっ てきたことを全て覆すかに見える姿勢を採るトランプ政権からすれば、サ リンガスを使ったアサド政権を打つのは理の当然だったのかも知れない。

それを習近平主席を自らの別荘に招いて会談か懇談中に素知らぬ顔で実行 する指令を発していたとは、恐れ入ったものだと思わせてくれる。だが、 私はこれとても「やるか、やらないか」の二択しかない案件であれば決断 するのが彼らの思考体系であると思うので、「そういう手で来たのか」と 受け止めるようにした。即ち、トランプ大統領にとっては普通の判断では ないかと思うのだ。

専門家や評論家の先生方はこのシリアの政府軍に対するミサイルの発射を 色々と評論しておられた。「アサド政権を擁護するロシアとの関係を悪化 させるのが得策か?」や「金正恩とDPRKに対する心理的な圧迫材料となる だろう」や「初めてのトランプ大統領との首脳会談のために訪米した習近 平のメンツを潰したのではないか」等々であった。何れについても異議を 唱える要素もないだろう。

恐らくトランプ大統領自身も熟慮の上で決断したことではあろうが、彼の 周囲にいるテイラーソン国務長官もマテイス国防長官を始めNSCの中でも 十分に素早く討論されて後の導かれた結論だろうが、何れにせよ「やるか のか、やらないのか」の重大な判断だったと思う。敢えて想像すれば、進 むべきか否かの判断はビジネスの経験があるトランプ大統領だから出来た のであって、その分野の経験がなかったオバマ前大統領だったならば優柔 不断な姿勢で対処することしか出来なかったのではないかなどとなるのだ。

ここから先が如何なる展開になっていくのかは、一応トランプ・習近平会 談が終わるまで予測を許さない面もあると思う。が、”unpredictable”の 王様トランプ大統領は習近平が横にいると知りながら、通訳が訳すことを 承知で「会談をしたが何も残らなかった」と平然と言ってのける感覚を持 ち主だ。今後の世界情勢が如何に展開していくかなどは、矢張り予断を許 さないと思っている。

そんな時期にでも、何とか言う共謀を禁じる法案を何としても廃案に持っ て行くと大声で喚き続ける民進党以下の野党には呆れるだけだ。彼らこそ 国を潰そうと共謀しているのだと気がつくべきだ。未だに豊洲だ築地だと 嬉しそうに喚いているマスコミも似たようなもので、それ以下だろう。


 2)Englishではこう言う:前田正晶

“I tried to reach the key in my pocket, where it should be but I could not.I might have lost it somewhere in this parking lot.

解説)これは1972年8月にカナダのBC州で見て(聞いて?)いた実話であ る。この日は早朝にヴァンクーヴァーを出発して遙か彼方のプリンス・ ジョージを目指していて、中間に休憩した時のことだった。これは、男性 が鍵が見つからないと近くにいた人たちに語っていたことだ。

45年も経った今でも、彼が使った表現を覚えているので引用した。「ポ ケットに入っていたはずの鍵を取り出そうとしたが鍵がなかった。この駐 車場の何処かでなくしたのかも知れない」と言っているのだ。私が面白い と感じたのが「〜を取ろうとした」を”tried to reach”と表現した点に あった。

あるアメリカ人は網棚に載せた荷物を取ろうとした時に”reach”を使っ た。即ち、”When I reach, 〜.”という具合だ。手を伸ばしたらワイシャ ツの裾が短くてズボンからはみ出してしまったのだった。あまり適切な例 文ではないかな。

“My wife reported the loss of my key to the police immediately. So, described the key to the police officer.”

解説)上記の例文の続編である。「家内は直ちに警察に通報した。それ で、私は警官にどんな鍵であるかを説明した」なのである。私はこ の”describe”の使い方に興味を覚えた。私ならば精々”I tried to explain what type of key it was.”位しか思い浮かばなかっただろう。 矢張り「カナダ人は英語が上手い」なのである。”olice officer”もなる ほどと思わせてくれた。てっきり”policeman”というものだとばかり思い 込んでいたから。

“I have a photographic memory of the conversation even after 45 years sincethen.”

解説)「あれから45年経った今でもあの会話には鮮烈な記憶が残ってい る」とでも訳せば良いだろう。ここでは”photographic memory”が肝腎な 点だ。「写真の」と思う言葉だが、ジーニアス英和には「鮮烈な」という 訳語が出ている。確かに、彼らはこういう言葉を使って表現している。

“There goes an old saying that the money doesn’t grow on trees.”

解説)肝腎なところが”there goes an old saying”で、sayingは「ことわ ざ」や「言い習わし」や「格言」を意味している。故に「古くから言われ ていることに『金のなる木はない』というのがある」という意味だ。 There goesではあまりにも英語っぽいという向きには、”There is a saying 〜.”でも良いだろう。

“I don’t know how to express my appreciation to you.”

解説)「貴方にはどのように感謝すれば良いのか解らない」なのだが、少 し固い感謝を表す表現だ。”how to”の後を”thank you enough”などとも言 えるし、”mygratitude”などもある。これなどは感謝を表す数多い表現の 中の一つ過ぎないと思う。簡単な例では”Thank you very much.”がある が、これでは陳腐なので、一寸洒落て、”Thanks a million.”なんていう 言い方をするアメリカ人はいる。

“You are stymieing the traffic.”

解説)「道を塞いでいるよ」か「貴方は交通の邪魔だ」と言っているの だ。急にガラッと話題が変わったが、こういう言葉遣いも重い白いかと 思った次第。

「スタイミー」はゴルフ用語かも知れない。打とうとする時に「前にある 木が邪魔だ」という場合に「木がスタイミーになって」などと言っている。

“We are running short of inventory.”

解説)「在庫が不足してきた」という意味だが、”run”という言葉は意外 に意外性がある言葉だ。「コピーを取る」は”to run a copy”というよう なものである。また「〜を経営する」も”to run a grocery store”などと 使える。

また、これも実話
だが、何人かの女子大学生だったかが1人のアメリカ人の女性とエレベー ターに乗り合わせていた。アメリカ人が時計を見て”We are running late. Aren’t we?”と語りかけた。すると日本勢は一斉に「そうね、私た ち遅れそうね。走らなくちゃ」と言って、エレベーターが1階に着くや否 や全員で全力疾走した。アメリカ人女性は呆気にとられた表情で取り残さ れた。”running late”を見事に拡大解釈したのだった。



 3)高島某なる人物が書いた記事は、何の根拠もない脳内妄想の産物で はありませんか?

まだ宇宙人が突然、出てくる話の方がましです。

採録担当の坂元殿。正常な人と、妄想人は区別されたし。

シーチン・修一さんの記事は面白いです。(Pipeman)



 4)「無知の知」を知る方法       shinwood

村上春樹は新刊で40万人の南京大虐殺があったと書き、それを非難されると「歴史を修正しようとする者たちとは戦っていかねばならない」と反論した。

村上春樹は南京大虐殺についてどの位研究したのだろうか、少しでも研究・調査すれば“あった”と言うには躊躇するような多くの矛盾が出てくるはずである。

彼の南京大虐殺の知識というのは我々一般人と同じで、ただ聞きかじった知識であろう。その聞きかじった知識で全世界に向かって南京では40万人が虐殺されたと喧伝したのだ、なんという無責任な男であろうか。70に近い男が言論には責任が伴うということが未だ分かっていない。

誰か村上春樹に対して言ってやればいいのだ「貴方は本当に南京大虐殺を信じて書いたのか?もし嘘だった場合、大変なことになるぞ、どう責任を取るつもりなのだ、命を賭けても40万人大虐殺はあったと言えるのか」と。

若いころ村上春樹の本を読もうとしたが「ノルウェイの森」というタイトルを見て、薄っぺらで欺瞞的なものを感じて村上春樹を読むことをやめたが、あの時の直感は正しかったようだ。

私たち人間は無意識的に“自分の考えていることは正しい”と信じ込む癖がある。それを改めようとしたのが、ソクラテスや孔子、釈迦が言及している“無知の知”であろう。それは、つまり知識人たちはなんでも分かっていると考えているが、本当は何も分かっていない、また神の知恵に比べて我々人間の知恵など取るに足らないものだから、我々は常に謙虚であるべきだというものであろう。

我々はソクラテスたちの時代から何も進歩していない、何千年たっても人類は“無知の知”を自分たちのものにできていない。現在においても我々は“自分の考えた事は正しい”と考え安易にネットなどに書き込んでいる。


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身 辺 雑 記
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8日の東京湾岸は朝のうちは雨だったが、傘をさして散歩した。


8日は土曜で隣の第3亀戸中学校は休みだったが、女生徒のみによるブラス バンドは練習に出てきていた。しかも腕前は、かなりのものだ。コンクー ルでも近づいているのだろうか。

曇天下、午後は女生徒たちがテニスに興じていた。




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-- 渡部 亮次郎 <ryochan@polk

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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
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  • 名無しさん2017/04/10

    「ひよっこ」の「すずふり亭のホール係」をのん(本名:能年玲奈)にしてほしかった。

  • 名無しさん2017/04/09



    もし文民が軍人に対して軍人的基準を固守させるならば、ついには国民自身がその基準を自分のものとすることによって救済と安全を見出すであろう。



    サミュエル・P・ハンチントン『軍人と国家』







    バークは、伝統を問題にする際、大抵は、プリスクリプションというイギリスの財産法の「取得時効」を語源とする法律用語を用いた。プリスクリプションとは、コモン・ロー上、物のずっと昔からの使用および享有は、それについての所有を正当ならしめるとする義である。



    フリードリッヒ『伝統と権威』







    歴史上の女性天皇は8名10代のみで、全員が「男系」の女性天皇であり、その他の歴代天皇はすべて「男系男子」の天皇である。故に、女系天皇は存在しないし、女系皇子も存在しえないし、女系皇女も存在しえない。これらの歴史事実は不動であり、誰にも動かすことは出来ない。