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頂門の一針4308 号  2017・3・28[(火)

発行日:3/28



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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4308号
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        2017(平成29)年3月 28日(火)



      キャリエ・ラム(林鄭月峨)が当選:宮崎正弘

    世界最高の教育水準が実現した農村自治:伊勢雅臣

        インスリン患者自己注射物語:渡部亮次郎
      
                       話 の 福 袋
                     読 者 の 声
                     身 辺 雑 記


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第4308号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

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       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/





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キャリエ・ラム(林鄭月峨)が当選
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)3月27日(月曜日)
        通算第5239
号   
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 キャリエ・ラム(林鄭月峨)がライバルのジョン・ツァン(曽俊華)を破る
  香港の行政長官、また北京政府がテコ入れの候補が当選
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香港の行政長官選挙が26日に行われたが、北京がテコ入れしたキャリエ・ ラム女史が有力だったジョン・ツァン候補を破り、当選した。

投票日直前の土壇場に張徳江(中国共産党政治局常務委員)が、深センへ 飛んで北京支持派委員を集め、投票を指示した。香港に直に乗り込んで投 票者を説得するのはあまりに露骨な介入となるので、となりの深センに集 めるというスタイルである。

キャリエ・ラム(林鄭月峨)とジョン・ツァン(曽俊華)の世論調査での 人気は後者がはるかに上だった。

この中国の「間接介入」という選挙パターンは、現在の行政長官・梁振英 のときとまったく同じで、前回も土壇場で深センへ飛んだ中国共産党中央 政治局員の劉延東女史が投票の一本化を指示した。

得票はキャリエ・ラム女史が777票で、選挙人は1194人だった。したがっ て彼女の得票率は65%である。圧勝と言って良いだろう。

世間の世論調査では対立したジョン・ツァンが59%、彼女は僅か29%。北 京政府のテコ入れがなければ、とうてい当選できなかった。土壇場で北京 の空気を読んだ香港の財界、経済界がどっとキャリエ・ラム女史に流れた のだ。
 
ところが、キャリエ女史もジョン氏も、ともに親中派なのである。「中央 政府の支持がなければ香港は発展しない。誰が長官になろうとも、分裂を 避け、香港の全体の宥和を謀って行くべきである」とする姿勢も同じ。
 
したがって北京政府は2人の親中派が伯仲すれば、反北京の、もう1人の 候補に票が流れかねないと不安視し、ジョンに立候補を取りやめれば AIIBの副総裁のポストを約束できるなどと水面下の動きがあったとい う(アジアタイムズ、3月27日)。

いずれにしても、直接投票ができない香港市民の意見を代弁できるわけで はなく、言論の自由を保障するなどと新長官が主張しても、民主派はそっ ぽを向いている。

 (註 キャリエ・ラム女史(林鄭月峨)の「峨」は女偏です。香港の中 国人はクリスチャンネームを名乗るのが一般的です)

     
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE
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 国鉄民営化の立役者、新幹線の営業活発化
  日本経済の大動脈「新幹線」の苦労物語と今後の展望

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葛西敬之『飛躍への挑戦 東海道新幹線から超伝導リニアへ』(ワック)
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20年ほど前、葛西さんの講演を聴いたことがある。経済人には稀有な人と みた。なぜなら経済人特有の、こもったような、それでいて無内容の講演 ではなく、ずけずけとものを言い、主張がはっきりしている上に、物言い が正しいのだ。

だから稀な経済人として、爾来、注目してきた。言うまでもなく葛西氏は 「JR東海」の名誉会長。

日本の誇る新幹線は、評者(宮崎)がまだ高校生だったころ、上空にヘリ を飛ばしたテレビ中継で、その開通の様をみて興奮したことを昨日のよう に思い出す。画面はまだ白黒だった。

新幹線開業をきっかけに日本経済の高度成長が達成された。

まさに「日本の夢」があった。経済発展の象徴が、あの「ひかり」と「こ だま」だった。少年時代に鉄道に乗ることがむやみと好きだったから、夢 の超特急の出現に興奮したのだが、あれから半世紀以上を経て、新幹線は 日常生活のなかに溶け込み、福岡も日帰り出張の範囲となって、大阪日帰 りは常識化した。故郷の金沢もすっかり近くなって飛行機より便利であ る。講演を頼まれても最近は日帰りである。

次の日本の夢はリアア新幹線に移っている。
 
本書は国鉄の民営化から30年の回想秘録であり、経営の哲学を語った葛西 経営哲学の骨格をなす。

JR東海が発足したのは昭和62年、新幹線開業は昭和39年だった。

JR東海となった直後の一日平均列車本数は231本だった。平成28年には 臨時列車も入れて一日432本の列車が運行された。一時間に片道15本、そ のうち「のぞみ」が10本、ひかり2本、こだま3本。一列車には1323席も あり、一日平均45万人を運ぶ。航空機との競合時代になっても、東京―大 阪馬で85%、広島との間でもシェアは65%であるというから驚異的である。

そのうえ新幹線は台湾へ進出し、いずれアメリカを走る。

「東海道新幹線システムの完成度が高まった今、日本の高速鉄道システム を国際標準化することが今後の課題となった。平成26年4月に、米国、 英国、カナダ、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、インド、台 湾にJR東海、東日本、西日本、九州をメンバーとして『国際高速鉄道協 会』(IHRA)が設立された」

長い長い苦労話の基軸は国鉄時代の借金の清算、そして台湾新幹線のとき の教訓などがあるが、それらは本書にも詳述されている。

大事なのは経営への取り組み姿勢であるとして葛西氏は次の五つを述べて いる。

「第一には『すべての制度は変更可能』だという信念である」

与件に最大の努力をはらうことも重要だが、慣例というくびきからの脱出 も重要だ。
 
「第二には、『合理性と正当性』を指針に『登るべき山頂』を見定めたこ とである」
 
「第三には、足下の現実を直視」し、「第四には、着想は自由でリラック スした意見交換の化合物として浮かび上がる」ものであり、そのために も、第五は「人との信頼関係が何よりも大切」という信条だと、その哲学 を語っている。
 読み応えがあった。

        
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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 いま最も旬のエコノミストふたりが次の世の中を見透かす
  TPP議論も、農協ファンド議論も根本が間違っている

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三橋貴明、渡邊哲也『世界同時 非常事態宣言』(ビジネス社)
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EUは英国の離脱で解体が始まり、ユーロはギリシアの債務不履行は時間 の問題、となればイタリア、スペインが続き、いずれ解体に向かうだろう が、EUに加盟させてもらえないトルコがNATOに留まるか、どうか。
 三橋貴明氏が興味深い歴史の視点を提示する。

グローバリズムを最初に言い出したのは大英帝国。やめたのも一番は英国 だった。

「1816年にイギリスが貨幣法を成立させ、ソブリン金貨を唯一の無制限法 貨として認め、1ポンドとして流通させることで(グローバリズム)が始 まった」。

ところが「1931年、そのイギリスが世界に先駆け、金本位制から離脱、前 回のグローバリズムが終わった」

2回目の言い出しっぺも英国だった。

「1945年、イギリスのアトリー内閣が社会保障制度の充実に取り組み、世 界初の本格的な福祉国家が誕生した。現代の日本国民も恩恵を受けている 『国民保険』にしても、アトリー政権がはじめた」(中略)その制度を「世 界で最初に破壊しはじめたのも、イギリスだ。1979年にサッチャー政権が 成立し、新自由主義に基づく構造改革が始まった」。

「最も完成されたグローバリズムの国際協定、すなわちEUから、2016年 6月23日に国民投票で離脱を決定した」(187p)

言い出して、実践し、行き詰まると、世界に先駆けてやめる常習犯がイギ リスというわけで、つまりEU解体へのプロセスが事実上始まっていると いうことなのであると三橋氏が言う。

渡邊哲也氏もまたユニークな分析をしている。

視点はカジノ経済の行く末である。評者(宮崎)もたびたびマカオのカジ ノが賄賂の合法的受け渡しに利用され、共産党幹部らの悪のマネーロンダ リングに使われていることを指摘してきのだが、もっとグローバルで巧妙 な手法があると、渡邊氏は次のことを指摘している。

「カジノのチップというのは、カジノ管理委員会という公の機関が管理し ます。アメリカだったら州が管理する形で、銀行口座に預託金を積んで、 預託金に該当する額のチップを発行する。現金と一緒です」(中略) そ のチップには一枚1000万円という高価なものまで含まれ、これがマネーロ ンダリングに使われる。

嘗て3億円をすったハマコー事件もあった。マカオで30億円すった製紙会 社の御曹司がいた。

典型例がマカオだった。
 
バンコデルタアジアは、「北朝鮮が貿易決済は外貨取引で利用してきたの ですが、2005年にアメリカからマネーロンダリングを疑われ、金融制裁を 食らって破綻」した。

偽札、麻薬、武器、外国タバコの偽造品などの決済が「チップに両替し て、そのチップを渡して、商品を貰う。チップを受け取った側は、『カジ ノで勝った』と行って銀行に持って行けば現金が手に入る」(51p)とい うシステムが機能したし、いまも機能している。

こういう仕組みを日本が導入するとは、いったい何事かというわけである。
 
もう1つ、ふたりが揃って批判するのは「国の借金」というプロパガンダ である。
 

そもそも国の債務を対GDP比で巨額数字を提示するのは、トリックであ る。債務とは、裏付けになる国民の金融資産が、誰もが安心するように担 保されているからで、国債を『赤字国債』と問題にするジャーナリズムの 勉強不足である。

だから、言うのだ。ガバメントデットを「国の借金」と翻訳するのは適切 ではなく、「政府の負債」とするべきである、と。
    
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)士気の集い事務局です。

第158回士気の集いは、上田篤盛先生講演会≪来るべき日中戦争とインテリ ジェンス≫「対日インテリジェンス戦争への備えはあるか?」です。
 30年間にわたり自衛隊・防衛省の情報第一線で勤務した元情報分析官 が、インテリジェンスの視点から中国の国家戦略をひも解き、それに基づ いて展開される対日インテリジェンス戦争の実態を明らかにします。

                記

【日 時】   4月15日(土)14時00分〜16時30分(開場:13時50分 )
【会 場】 アカデミー湯島 学習室(東京都文京区湯島2‐28‐14 電話 番号:03(3811)0741 交通:丸ノ内線・都営大江戸線本郷三丁目 徒歩10 分、千代田線湯島駅(出口3) 徒歩7分)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1992
 講師   上田篤盛先生
演題   「来るべき日中戦争とインテリジェンス」
【参加費】 事前申込 一般 1500円 学生 1000円 高校生以下無料
      当日申込 一律 2000円
【申込先】  4月13日(木) 22時までに下記申込フォームに登録してくだ さい。
      https://goo.gl/forms/V2505ehx24HCpLsb2
      ★事前申込の無い方の入場は講演5分前とさせて頂きます★
      ★会場で著書販売いたします★
 講師 上田 篤盛(うえだ あつもり)先生

 ■プロフィール 1960年広島県生まれ。元防衛省情報分析官。防衛大学 校(国際関係論)卒業後、1984年に陸上自衛隊に入隊。87年に陸上自衛隊 調査学校の語学課程に入校以降、情報関係職に従事。92年から95年にかけ て在バングラデシュ日本国大使館において警備官として勤務し、危機管 理、邦人安全対策などを担当。

帰国後、調査学校教官をへて戦略情報課程および総合情報課程を履修。そ の後、防衛省情報分析官および陸上自衛隊情報教官などとして勤務。2015
年定年退官。現在、軍事アナリストとして活躍。著作:『中国が仕掛ける インテリジェンス戦争』『戦略的インテリジェンス入門』『中国戦略“悪” の教科書 『兵法三十六計』で読み解く対日工作』
特記:メルマガ「軍事情報」で「情報史と女性」を連載中(毎週火曜日に 配信)

月刊『WiLL』3月号 総力特集 「米中もし戦わば」
   「兵法三十六計で読み解く中国の戦略」インタビュー記事掲載 



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(読者の声2)貴前号「読者の声1」の5段目の後半に記載の<新約聖書ヨ ハネの福音書四十四章>を 読もうとして開いたら新改訳聖書ヨハネの福 音書は二十一章で終わっていました。
 ぜひ学びたいと思っていますので、44章の出ている聖書を求めておりま す。御教示願います。GWS生)



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世界最高の教育水準が実現した農村自治
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              伊勢 雅臣

年貢納めまで自主的に行っていた農村自治は、世界断トツの農民の読み書 き能力が支えていた。

■1.農民の自治で年貢納め?

江戸時代の農民は、高度な自治を行っていた。育鵬社版はこう述べる。

百姓は農村に住み、幕府や藩に年貢米を納めていました。百姓は自分の土 地をもつ本百姓と土地をもたない水呑(みずのみ)百姓に分かれ、本百姓 の中からは名主(庄屋)、組頭、百姓代とよばれる村役人が選ばれました。 本百姓たちは寄合を開き、年貢や祭り、共有地の世話や用水の管理などを 話し合いによって運営しました。[1, p123]


東京書籍版の記述もおおむね同様だが、一部、「幕府は、安定して年貢を 取るため、土地の売買を禁止したり、米以外の作物の栽培を制限したりす るなどの規制を設けました」などと、幕府の統制について付言している程 度である。[2, p115]

しかし、考えてみれば、百姓たちが自治を通じて年貢米を納める、という のは不思議なことだ。現代日本でも企業がサラリーマンの税徴収を代行し たり、あるいは税の取り立てのための「徴収官」が活躍しているように、 好き好んで税金を払う人は少ない。江戸時代の農民たちが自主的に年貢を 納めていたというのは、いったいどんな自治の仕組みがあったのか?


■2.6万人ほどの百姓を一人の代官と数人の手代で管理

当時の村の自治の様子を見ると[3]、現代日本と比べても徹底したもので あり、おそらく世界的に見ても希有なレベルのものだったのではないか。 当時の幕府領はおよそ400万石だったが、代官数は江戸時代初期の延宝元 (1673)年でわずか69人、中期の享保15(1730)年では42人がそれぞれ数人の 手代とともに管理していた。

初期の69人で400万石を割ると一人当たりでは6万石近く、人口規模で言 えば6万人ほどの比較的大きな大名クラスの所領を管理していたことにな る。どうしてこんな事が可能になったかをまとめると、次の二つの要因が あったからである。

第一に、役人の不正や重すぎる年貢などによる苛斂誅求が少なく、おおむ ね妥当、かつ公正な徴収が行われていたこと。そうでなければ、多くの農 民が自治を通じて大人しく年貢を納めることなどするはずがない。もし不 正や苛斂誅求があれば、百姓の側からも訴えや一揆で牽制することができた。
 
第二に、すべての行政、すなわち年貢高の設定から徴収に至るまでの事務 が文書によって行われており、農民の方もほとんどが読み書きができて、 それらの文書を自分で作成したり、確認できた。

第一の点は前号で述べたので[a]、今回は第二の点に絞って見ておこう。


■3.文書主義を可能にした百姓の読み書き算盤能力

まず、年貢の徴収がどのような仕組みになっていたかを見てみよう。

毎年秋に、代官から各村毎に検地高(田の面積による想定産出高)にその 年の年貢率を掛けて、納めるべき年貢高を記載した「免状」が出される。

村を治める庄屋が、村の納めるべき年貢高を、村民一人ずつの所有面積か ら割り出して、各自の年貢高を計算した「免割帳」を作成する。免割帳に は、庄屋と百姓全員が立ち会い、各自の分を確認した上で、それぞれ判を 押す。押印後の免割帳は代官に提出して、確認を受ける。

米の収穫後、それぞれの百姓が庄屋のもとに年貢米を納める際、庄屋は 「庭帳」という帳簿に、納入者の名前と量を書きつけ、百姓に確認印を押 させるとともに、受取の証拠として手形を渡す。年貢納入が終わると、代 官、庄屋、百姓が立ち会って確認し、その帳面に相違なしとの判を押す。

このように諸帳簿をきめ細かくつけさせ、それを百姓たちにも公開して、 代官や庄屋の不正や、百姓側の滞納などが相互に見えるように仕組みを整 えていたのである。[3, p208]

このようにすべて文書主義できちんと管理するためには、名主のみならず 百姓たちも読み書き算盤ができなければならない。江戸時代の百姓の教育 レベルは、それだけ高かったのである。

東書版には「年貢納め」の絵があって、「百姓が納めた年貢を、武士が立 ち会って量り直しています。百姓には年貢のほか、労役も課されました」 と説明がなされている[2, p115]。

いかにも、武士が百姓から厳しく年貢米を取り立てていた、と言いたげだ が、絵の中では代官と思われる武士は隅の方で座って見ているだけで、そ の前には帳簿が開かれている。こういう平和的な光景を成り立たせていた 百姓の読み書き能力については、東書版では何も記述がない。


■4.世界でも群を抜いた読み書き能力

百姓の読み書き能力に関連して、育鵬社版では、江戸時代の身分制度」と いうコラムで、こう述べている。

百姓は、農民を含めて、農業を経営しながら他業にも従事する人たちを指 します。検地によって百姓は、実質的な田畑の所有権を得て、米以外の商 品を生産する者も出ました。中には、醸造業や織物業さらに廻船業を営む 者もあらわれ、村の中に都市化する場所が増えました。

こうした貨幣経済の発達もあって、豊かな百姓・町人の中には武士身分の 買い取りや武家との養子縁組などにより武士になる者もいました。この背 景には、行政を行ううえでの読み書き能力を、百姓ももっていたことがあ げられます。[1, p123]

商品を売ったり運んだりして儲けるには、当然、受け払い記録や在庫管理 などのための読み書き算盤能力が必要である。また武士は行政官であった から、さらに高度な文章作成・読解能力が求められた。百姓がこうした高 度な能力を持っていたからこそ、商売に進出したり、武士になることもで きたのである。

幕末に日本にやってきたプロイセン海軍のラインホルト・ヴェルナーは、 その航海記で次のように述べている。

日本では、召使い女がたがいに親しい友達に手紙を書くために、余暇を利 用し、ボロをまとった肉体労働者でも、読み書きができることでわれわれ を驚かす。民衆教育についてわれわれが観察したところによれば、読み書 きが全然できない文盲は、全体の1%にすぎない。世界の他のどこの国 が、自国についてこのようなことを主張できようか?」
<『エルベ号艦長幕末記』(ラインホルト・ヴェルナー著、新人物往来 社)より>

民衆の読み書き能力では、江戸時代の日本は世界でも断然のトップだった。


■5.「男女共に、貴賤万民共に」

このような読み書き能力は、村が共同で設けた寺子屋によって育成され た。その様子を育鵬社版は、次のように詳細に記している。


庶民の学びの場・寺子屋 工業が発展し、農書などもさかんにつくられる ようになると、庶民のあいだでも、読書をしたり、帳簿をつけたりするこ とが多くなってきました。このような生活上の理由から、江戸や京都など の都市部には、 寺子屋が開かれるようになりました。17世紀末になる と、寺子屋は農漁村にも広がり、幕末のわが国には,約1万もの寺子屋が あったといわれます。・・・

寺子屋で習う内容は「読み・書き・そろばん」のほか、道徳や古典、地理歴 史など多方面にわたりました。往来物とよばれた寺子屋向けの教科書も出 版され、その数は7000種類にもおよびました。こうした民間での教育の普 及によって、江戸時代後期から末期の教育水準はきわめて高いものになっ ていました。このことは、のちの明治時代以降のわが国の近代化の際に、 大いに役立つこととなりました。[1, p131]

寺子屋で子供たちを教育することは、農民自身が豊かさを求めて実施した ことであろうが、藩としても教育を奨励していた事例がある。寛文 2(1662)年の土佐藩の国掟には、次のように百姓の子供にも手習いをさせ るべきことを定めている。

百姓の子供は男女共に89歳にもなれば「面々の事を仕習せ」るべきであ る。庄屋や手前富貴な者は子供に「物を書かせ算用をもさせ」るが、貧し い者はさせていない。そもそも貴賤万民共に貧富はあっても、人々の志次 第で「芸能も調う」ものである。

しかしそうはいっても百姓はまず百姓のことが第一であるから、物書算用 は暇時を考え、「夜役(夜間)」にでもさせるように。よくできる者はひと かどに取り立てよう。[3, p229]

「男女共に」「貧富はあっても」という事から、男女や貧富の差に関係な く、国民全体を教育する近代教育の意識がすでに芽生えていたようである。

一方、東書版での寺子屋に関するの記事は、以下の文章のみである。

庶民の間にも教育への関心が高まり,町や農村に多くの寺子屋が開かれ、 読み・書き・そろばんなどの実用的な知識や技能を教えました。[2, p131]

この淡々とした記述では、ヴェルナーを驚かせたわが国の教育水準の高さ を、中学生たちは知らずに読み過ごしてしまう。しかも、育鵬社版の指摘 するように、この庶民の教育が、明治以降のわが国の近代化の基盤となっ た。近代化が遅々として進まなかったシナや朝鮮との違いはここにある。 この点を知らずしては、わが国の歴史を学んだとは言えないだろう。


■6.「農業の進歩」が、なぜ実現したのか?

こうした農民の自治と教育水準が相俟って、江戸時代の農業技術は大いに 進歩した。その様子を東書版は次のように記述する。

「農業全書」などによって近畿地方の進んだ農業の技術が各地に伝わり、 深く耕すことができる備中ぐわや、脱穀を効率的にする千歯こきなどに よって生産力が上がりました。

都市で織物や菜種油しぼりなどの手工業が発展すると、農村では、現金収 入を得るため、原料となるあさ、綿、あぶらな、こうぞ、みつまたなどの 商品作物の栽培が広がりました。

染料では阿波(徳島県)のあいや出羽村山地方(山形県)の紅花、宇治(京都 府)の茶、紀伊(和歌山県)のみかん、備後(広島県)のいぐさ、薩摩(鹿児 島県)のさとうきびなどが生産され、地方の特産物になりました。[2, p120]

史実の豊富な記述は良いが、「幕府は,・・・米以外の作物の栽培を制限 したりするなどの規制を設けました」という記述との整合はどうなったの か、と嫌みの一つも言いたくなる。いや、それよりも農民の教育水準が驚 くべき水準にあった事を説明していないので、これだけの「農業の進歩」 がなぜ実現したのかが分からない。

しかも、この農業技術の進歩は世界史的に見ても傑出した水準であった。 たとえば、朝鮮半島は李朝時代まで原始的な焼き畑農業をしていたが、日 本統治時代に「農産漁村振興運動」で植林、灌漑、水田開拓など、江戸時 代の日本が行っていた農業技術を展開した結果、20年間で米の生産量が 約1千万石から2千万石へと倍増し、人口も980万人から、1,866万人と倍 増している。[b]


■7.「激しい身分による差別」!?

東書版が、世界に卓越した庶民の教育水準のかわりに、3分の1ページも 費やして書いているのが、「激しい身分による差別」という項での「えた 身分」「ひにん身分」である。

たしかに、こうした被差別階級はあったが、それも他国と比較してみない と、どの程度のものだったかが分からない。インドのカースト制度は言う に及ばず、シナも膨大な数の奴隷が労働力の中核をなしていた。欧州では ギリシア、ローマ時代から奴隷が存在し、近代に至ってもアフリカで黒人 を捕まえて新大陸で売りさばく奴隷貿易が盛んだった。

こういう「世界標準」に比べれば、日本の身分差別が特にひどいものだっ たとは思えない。朝鮮の白丁が「文字を知ること」「墓碑を建てること」 まで禁ぜられたのに比べれば、はるかにマイルドな制度であったと言える のではないか。

育鵬社版では4行ほどで、「えた・ひにん」が「死んだ牛馬の処理、皮革 製品をつくったり、役目として罪人の世話」を担当していたことの一方 で、「住む場所や服装を制限されるなど、さまざまな面できびしい差別を 受けました」と書く。[1, p123]。この程度の記述が妥当だろう。

東書版は、世界でも傑出した庶民の教育水準については黙して語らず、世 界のどこにでもあった階級差別について執拗に記述する。このアンバラン スな記述では、中学生たちは日本の優れた点は教えられず、暗い面ばかり 吹き込まれることになる。世界史的な視野から自国を見なければ、わが国 の本質を理解することは出来ない。



■リンク■

a. JOG(996) 歴史教科書読み比べ(33): 徳川幕府の学問による国づくり
 戦国の世を終わらせ、平和な国家を建設するために、家康は朝廷にも武 家にも学問を勧めた。
http://blog.jog-net.jp/201703/article_7.html

b. JOG(056) 忘れられた国土開発
 日本統治下の朝鮮では30年で内地(日本)の生活水準に追いつく事を 目標に、農村植林、水田開拓などの積極的な国土開発が図られた。
http://blog.jog-net.jp/199810/article_1.html


■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 伊藤隆・川上和久ほか『新編 新しい日本の歴史』★★★、育鵬社、H28
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4905382475/japanontheg01-22/

2. 『新編新しい社会歴史 [平成28年度採用]』★、東京書籍、H27
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4487122325/japanontheg01-22/

3. 横田冬彦『天下泰平 日本の歴史16』★★、講談社学術文庫、H21
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4062919168/japanontheg01-22/

4. ラインホルト・ヴェルナー『エルベ号艦長幕末記』、新人物往来社
「日本の世界一」、「世界が驚嘆した識字率世界一の日本」より再引用
http://www.nipponnosekaiichi.com/mind_culture/literacy_rate.html

5. Wikipedia contributors. "賤民." Wikipedia. Wikipedia, 3 Nov. 2016. Web. 3 Nov. 2016.

6. Wikipedia contributors. "奴隷." Wikipedia. Wikipedia, 24 Feb. 2017. Web. 24 Feb. 2017.

7. Wikipedia contributors. "白丁." Wikipedia. Wikipedia, 10 Dec. 2016. Web. 10 Dec. 2016.



         
━━━━━━━━━━━━━
インスリン患者自己注射物語
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      渡部 亮次郎

日本で糖尿病患者が治療薬「インスリン」を患者自身で注射して良いと決 断した厚生大臣は園田直(そのだ すなお)である。インスリンの発見か ら既に60年経っていた。逆に言えば患者たちの悲願を歴代厚生大臣が60年 も拒否するという残虐行為をしてきたのである。

園田自身も実は重篤な糖尿病患者であった。しかしインスリンの注射から 逃れていたために大臣在任中、合併症としての腎臓病に罹り、1週間ほど 緊急入院したくらい。大変な痛がり屋。引きかえに命を落とした。

政治家にとって入院は命取り。大臣秘書官として事実を伏せるために余計 な苦労をしたものである。にも拘らず園田はそれから僅か3年後、人工透 析を途中で拒否したため、腎不全のため70歳で死亡した。昭和59(1984)年 4月2日のことだった。

その直後、私が糖尿病を発症した。全く予期せざる事態に仰天した。糖尿 病は現時点の医学では絶対治らない病気、いうなれば不治の病というから 業病(ごうびょう)ではないか。絶望的になった。

検査などの結果、私の母方の家系に糖尿病のDNA(かかりやすい遺伝子)が 有り、弟は発症しないできたが、上2人の男兄弟は暴飲暴食による肥満が 契機となって発症したものと分かった。

しかし、あれから30年近く、私は毎朝、ペン型をしたインスリン注射を繰 り返すことによって血糖値を維持し、今のところ合併症状も全く無い。普 通の生活をしていて主治医からも「文句の付けようがありません」と褒め られている。お陰で園田の年を超えた。

これの大きな理由は注射針が極細(0・18mm)になって殆ど痛みを感じなく なったからである。あの時、園田が自己注射を決断したお陰で医療器具 メーカーが、患者のためと自社の利益をもちろん考え、針を細くし、簡単 に注射できるよう研鑽を積んでくれたからである。

逆に言えば、厚生省が自己注射を許可しないものだから、医療器具メー カーは、それまで全く研鑽を積まないできてしまったのである。自己注射 で注射器や針がどんどん売れるとなって初めて研鑽を積む価値があるとい うものだ。

つまり役人や医者の頭が「安全」だけに固まっている限り医療器具は1歩 たりとも前進しないわけだ。患者たちを60年も苦しめてきた厚生省と日本 医師会の罪こそは万死に値するといっても過言ではない。

そこで常日頃、昭和56年までの糖尿病患者たちの苦しみを追ってきたが、 最近、やっとそれらしい記事をインターネット上で発見した。

「インスリン自己注射への長い道のり」(2001/05/28 月曜日)と題するも ので、とある。
http://www.geocities.jp/y_not_dm/insurin2.html



東京女子医科大学名誉教授 福岡白十字病院顧問 平田 行正氏へのイン タビュー記事「インスリン自己注射の保険適用から15周年を迎えて…」よ り抜粋と要約

<インスリンが発見されたのは、1921年(大正10年)です。欧米では供給 のメドがつくとすぐに患者の自己注射が認められました。しかし、日本で は60年もの間、自己注射が認められず、また、保険の適用もありませんで した。

当時の日本では、医療は医師の占有物だとする古い考え方が根強く、医師 会はもちろん、厚生省の役人の中にも、何もインスリン注射をしなくとも 飲み薬があるではないか、と平気で発言する人もありました。

インスリン注射が必要不可欠な糖尿病患者は、インスリンを自費で購入 し、自ら注射するという違法行為でもって、生命をつないでいました。

インスリン発見50周年にあたる昭和46年、糖尿病協会は全国的な署名運動 を行い、3ヶ月足らずで11万4,000名の署名を集めましたが、厚生省から は、「国としては、正面きってこれを取り上げるのは難しい」という回答 が繰り返されました。(佐藤内閣で厚生大臣は内田常雄に続いて齋藤昇)。

中央官庁の理解が得られず、困り果てた医療側や自治体はあの手この手で 知恵を絞り、自己注射公認まで持ちこたえました。

昭和56年(厚生大臣 園田)、各種の努力によりインスリンの自己注射が 公認され、その5年後には血糖値の自己測定が公認されました。保険適用。

医療は医師だけのものではなく、患者と共に手を携えて行うべきものだと いうことが公認された、医療史上最初の出来事です。

インスリン自己注射公認までの悪戦苦闘

長野県・浅間病院と県の衛生課や医師会などが協議して、生み出した苦肉 の策。患者の来院時にインスリンを1本処方し、その一部を注射して、残 りを渡して自己注射する。毎月1〜2回患者から直接電話で報告を受ける ことで、電話再診料として保険請求した。

新聞が長野方式として報じたため、厚生省から中止命令。

バイアル1本を処方して、注射後捨てたものを患者が拾って使用した、と いう言い逃れ。来院時に400単位を1度に注射したことにして、1〜2週 間は効いている形にした>。


1986年、研究のスタートから10年目、
血糖自己測定が健保適用に  (2003年9月)
 血糖自己測定を導入した糖尿病の自己管理がスタートした頃(1976 年〜)、今では誰もがあたりまえと思っているインスリン自己注射は、医 師法に違反するという非合法のもとで行なわれていた。

日本医事新報(1971年)の読者質問欄ではインスリン自己注射の正当性に ついて、当時の厚生省担当官は「自己注射は全く不可であり、代わりに経 口血糖降下剤の使用があるではないか」と回答している。

これが1970年代の実態だったのである。このような状況に対して、当時の 「日本糖尿病協会」は、インスリン発見50年を迎えて、なおインスリン自 己注射が認められない現状を打破すべく10万人の署名を集めた。そして厚 生大臣をはじめ関係各方面に、インスリン自己注射の公認と健保給付を陳 情したが全く受け入れられなかった。

正当化されたインスリンの自己注射(1981年)

このような状況だったため、インスリンの自己注射容認と、インスリン自 己注射に関わる諸費用の健保適用までには、なお多くの人の尽力と歳月を 要した。そして結果が出たのは1981年(昭和56年)。この年ようやくイン スリン自己注射の正当性の認知とこれの健保適用が得られた。その内容は 当時行なわれていた慢性疾患指導料200点に、もう200点加算するというも のであった。これはその後の医療のあり方に大きな影響をもたらし、血糖 自己測定も含め、患者を中心にした医療の実践の必要性と有用性の実証へ と繋げられていった。


<血糖自己測定の健保適用(1986年)(園田死して2年後)

C:\Documents and Settings\Owner\My Documents\血糖自己測定25年.htm

インスリン自己注射の健保適用から5年後、私たちが血糖自己測定研究を スタートさせてから10年目、大方の予想を上回る速さで血糖自己測定の健 保適用がなされた。これはインスリン自己注射指導料に加算する形で設定 された。

以後、何度かの改定を経て、保険点数には血糖自己測定に必要な簡易血糖 測定機器、試験紙(センサー)、穿刺用器具、穿刺針、消毒用アルコール 綿など必要な機器や備品の全ても含まれるようになっている>。

1人の政治家の柔軟な頭脳による1秒の決断が日本の歴史を変えたといって もいい決断だった。この事実を厚生省は大げさに発表しなかったが、元秘 書官として責任をもって報告する。(文中敬称略)2007・05・24



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話 の 福 袋
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 ◎【中国大混乱】中国に迫る経済大崩壊 人民元暴落は時間の問題、大 混乱は必至

中国経済は無数の爆弾を抱えている。リーマン・ショックを越える超弩級 (ちょうどきゅう)のバブル崩壊が射程に入ってきた。

異様な住宅投資、不動産バブルの破裂、地方政府の債務不履行、企業倒産 が続き、鉄鋼や石炭、レアアースなどの企業城下町では数万人規模の暴動 が起きている。軍人30万人削減が発表されて以来、旧軍人の抗議デモが北 京のど真ん中で起きた。

野放図な鉄鋼、アルミ、セメント、建材、板ガラスなどの過剰生産と在庫 は経営を圧迫するが、国有企業の効率的な再編は遅れに遅れている。

債務不履行を避け、不動産バブルの炸裂を回避するために、過去2年間、 中国当局が採用してきた政策は、西側資本主義では考えられない無謀さを 伴った。

「株式市場への介入」「『株を売るな』という命令」「空売りをしたら手 入れをする」…。そのうえで、巨額資金を証券会社にブチ込んで株価維持 政策(PKO)を展開した。株は人為的な操作で維持されている。

外貨準備を減らさないために、資本規制という禁じ手を用いる一方で、外 貨交換は年間5万ドル(約560万円)以内に制限した。

そのうえ、「銀聯(ぎんれん)カード」の新規発行停止。500万ドル(約 5億6270万円)以上の海外送金を許可制として事実上禁止し、海外旅行に 出ようと銀行に両替に行くと、「ドルはありません」と言われる。

日本企業も、中国からの利益送金が来なくなって悲鳴を挙げている。

一方、当局に寄せられた新規マンション建設の申請は、合計34億人分と 発表された。中国の人口は14億人だから20億人分の空部屋をつくると いう計画だ。住宅への異常な投資が過去の中国GDP(国内総生産)を成 長させてきたが、昨年師走の「経済工作会議」で習近平国家主席が、次の 注意をしたのだ。「住宅とは人間が住むものである」と。

究極的に中国の債務は30兆ドル(約3376兆円)とされ、銀行の不良債権問 題が浮上する。人民元の大下落は時間の問題である。

「上に政策あれば、下に対策あり」というのが中国人の特性だから、庶民 が何をしているかをみれば次が読める。

人民元暴落を見越して、昨年までは海外の不動産「爆買い」を続け、外貨 が規制されると人民元で購入できるトヨタ自動車の高級車ブランド「レク サス」や、スイスの高級腕時計「ロレックス」、仮想通貨の一種「ビット コイン」、「金塊」買いに狂奔している。

 大混乱は必至である。 =おわり

 ■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946 年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を 経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やル ポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健 筆を振るう。著書・共著に『米国混乱の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼさ れる』(徳間書店)、『日本は再びアジアの盟主になる』(宝島社)など 多数。
【ZakZak】2017.03.27 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎北朝鮮数日内に核実験か…坑道建設が終了 米国防総省、事態を注視

米FOXニュースは23日、複数の政府当局者の話として、北朝鮮が数日以 内に6回目の核実験を実施する可能性があると報じた。複数の国防当局者 が、北朝鮮北東部豊渓里(プンゲリ)にある核実験場付近で新たな坑道建 設が終了したことを確認しているという。

一方、核実験を実施するためには、さらに追加装備を運び込む必要がある との当局者の見方も伝えた。国防総省は事態を注視している。

FOXによると、実験が行われた場合に備えて大気中の放射性物質を採取 する能力を備えた米軍偵察機WC135が日本に到着した。朝鮮半島付近を 警戒監視するために近く運用されるという。

米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は10日、衛星 写真に基づき、豊渓里の核実験場で坑道の掘削が続いており、地形などか ら昨年9月に実施された5回目の10倍以上の威力を持つ核実験も可能だと の分析を発表している。 (共同)
【ZakZak】2017.03.26 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎森友問題リセットへ“電撃解散”急浮上 アベノミクスか民共連携か…与 党内から「国民に信を問うべき」の声

永田町で「電撃解散」説が急浮上してきた。学校法人「森友学園」(大阪 市)の籠池(かごいけ)泰典理事長の爆弾・詐欺的証言をめぐり、与野党 の対立が収まらないため、与党内に「解散・総選挙で『アベノミクスと日 米同盟路線を継続するのか』『民進党・共産党主導の野党連合路線を選ぶ のか』と、国民に信を問うべきだ」「3月末から4月初めに解散して、政 治的に決着を付けよう」といった声が大きくなっているのだ。安倍晋三首 相は「伝家の宝刀」を抜くのか。

籠池氏の「自爆テロ」的な証人喚問から一夜明けた24日、与党の国会控室 では“解散話”で持ちきりだった。昨年末にも解散風が強まったが、似た熱 気だったという。

注目の証人喚問で、籠池氏は「(安倍昭恵首相夫人に)10万円の講演料を 用意し、お持ち帰りいただいた」「2人きりの状態で『安倍晋三からで す』と封筒に入った(寄付)100万円をくださった」「(昭恵氏から)口 止めとも受け取れるメールが届いた」などと、爆弾証言を行った。

これに対し、安倍首相は24日の参院予算委員会で「密室でのやり取りな ど、反証できない事柄を並べ立て、事実と反することを述べられたことは 誠に遺憾だ」「悪意に満ちた(証言)」などと反論し、講演料や寄付、口 止めメールを完全否定した。自民党は潔白の証拠として、昭恵氏と、籠池 氏の妻、諄子(じゅんこ)氏が交わしたメールを全面公開した。

籠池氏の証言内容は、「安倍晋三記念小学校」の名前で寄付金を募った時 期が二転三転するなど“偽証”の疑いも感じさせたが、民進、共産、自由、 社民の野党4党は意気軒高だ。「幕引きではなく幕が開けた」(民進党の 蓮舫代表)などと、昭恵氏や、大阪府の松井一郎知事らの証人喚問を求めた。

今国会には議員立法と閣法を合わせて228件の議案が提出されているが、 森友問題で重要法案の審議が停滞している。

これを突破するためにも、「電撃解散」で仕切り直そうという意見が浮上 しているのだ。

「安倍首相とドナルド・トランプ米大統領の信頼関係は強固で、アジアの 平和と安定を支えている。『二重国籍』問題を抱える蓮舫代表率いる民進 党と、党綱領に『日米安保条約を廃棄』『自衛隊解消』を掲げる共産党が 主導する野党連合に日本を任せられるのか」(自民党ベテラン議員)

「2017年度予算は27日の参院本会議で議決され、年度内に成立する見通し だ。国民生活に大きなダメージを与えることはない。天皇陛下のご譲位に 関する関連法案と、『テロ等準備罪』を新設する組織犯罪処罰法改正案 は、選挙後の後半国会で処理すればいい」(同党中堅議員)

ただ、北朝鮮が核・ミサイルによる挑発を繰り返しており、「官邸は、解 散に慎重姿勢のようだ」という見方もある。

政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「電撃解散は十分にあり得る」とい い、続けた。

「自民党内には『森友問題をリセットしたい』との思いが強い。また、公 明党は7月の東京都議選前の解散・総選挙を嫌がっており、自民党として は、小池百合子都知事にベッタリの都議会公明党にくさびを打ち込みたい 思惑もありそうだ。国会答弁に不安がある閣僚も交代できる。政局の流れ を一気に変える解散・総選挙は現実的だ」
【ZakZak】 2017.03.27 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎森友問題リセットへ“電撃解散”急浮上 アベノミクスか民共連携か…与 党内から「国民に信を問うべき」の声

永田町で「電撃解散」説が急浮上してきた。学校法人「森友学園」(大阪 市)の籠池(かごいけ)泰典理事長の爆弾・詐欺的証言をめぐり、与野党 の対立が収まらないため、与党内に「解散・総選挙で『アベノミクスと日 米同盟路線を継続するのか』『民進党・共産党主導の野党連合路線を選ぶ のか』と、国民に信を問うべきだ」「3月末から4月初めに解散して、政 治的に決着を付けよう」といった声が大きくなっているのだ。安倍晋三首 相は「伝家の宝刀」を抜くのか。

籠池氏の「自爆テロ」的な証人喚問から一夜明けた24日、与党の国会控室 では“解散話”で持ちきりだった。昨年末にも解散風が強まったが、似た熱 気だったという。

注目の証人喚問で、籠池氏は「(安倍昭恵首相夫人に)10万円の講演料を 用意し、お持ち帰りいただいた」「2人きりの状態で『安倍晋三からで す』と封筒に入った(寄付)100万円をくださった」「(昭恵氏から)口 止めとも受け取れるメールが届いた」などと、爆弾証言を行った。

これに対し、安倍首相は24日の参院予算委員会で「密室でのやり取りな ど、反証できない事柄を並べ立て、事実と反することを述べられたことは 誠に遺憾だ」「悪意に満ちた(証言)」などと反論し、講演料や寄付、口 止めメールを完全否定した。自民党は潔白の証拠として、昭恵氏と、籠池 氏の妻、諄子(じゅんこ)氏が交わしたメールを全面公開した。

籠池氏の証言内容は、「安倍晋三記念小学校」の名前で寄付金を募った時 期が二転三転するなど“偽証”の疑いも感じさせたが、民進、共産、自由、 社民の野党4党は意気軒高だ。「幕引きではなく幕が開けた」(民進党の 蓮舫代表)などと、昭恵氏や、大阪府の松井一郎知事らの証人喚問を求めた。

今国会には議員立法と閣法を合わせて228件の議案が提出されている が、森友問題で重要法案の審議が停滞している。

これを突破するためにも、「電撃解散」で仕切り直そうという意見が浮上 しているのだ。

「安倍首相とドナルド・トランプ米大統領の信頼関係は強固で、アジアの 平和と安定を支えている。『二重国籍』問題を抱える蓮舫代表率いる民進 党と、党綱領に『日米安保条約を廃棄』『自衛隊解消』を掲げる共産党が 主導する野党連合に日本を任せられるのか」(自民党ベテラン議員)

「2017年度予算は27日の参院本会議で議決され、年度内に成立する見通し だ。国民生活に大きなダメージを与えることはない。天皇陛下のご譲位に 関する関連法案と、『テロ等準備罪』を新設する組織犯罪処罰法改正案 は、選挙後の後半国会で処理すればいい」(同党中堅議員)

ただ、北朝鮮が核・ミサイルによる挑発を繰り返しており、「官邸は、解 散に慎重姿勢のようだ」という見方もある。

政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「電撃解散は十分にあり得る」とい い、続けた。

「自民党内には『森友問題をリセットしたい』との思いが強い。また、公 明党は7月の東京都議選前の解散・総選挙を嫌がっており、自民党として は、小池百合子都知事にベッタリの都議会公明党にくさびを打ち込みたい 思惑もありそうだ。国会答弁に不安がある閣僚も交代できる。政局の流れ を一気に変える解散・総選挙は現実的だ」
【ZakZak】 2017.03.27 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎正男氏遺体を搬出 北朝鮮引き渡しへ火葬か=マレーシア紙

【ジャカルタ聯合ニュース】マレーシアで殺害された北朝鮮の金正恩(キ ム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナ ム)氏の遺体が26日午後(現地時間)、安置されていたクアラルンプール 市内の病院から近郊の施設に搬出された。現地紙ニュー・ストレーツ・タ イムズなどが報じた。

関係者によると正男氏の遺体は「宗教儀式」のために移されたという。マ レーシア政府は前日から正男氏の遺体引き渡しを要求する北朝鮮と非公開 で協議を進めてきた。現地外交筋は北朝鮮に引き渡すために遺体が火葬さ れた可能性を指摘する。

北朝鮮がマレーシアから遺体を引き渡された場合、あらためて調べ直し て、正男氏が猛毒の神経剤VXにより殺害されたとのマレーシア当局の捜査 結果を否定することが予想される。
聯合ニュース 3/27(月) 8:47配信


 ◎オバマケア代替法案撤回:識者はこうみる

[24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、同日午後に予定されて いた医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の下院採決について、共和 党指導部に取り止めるよう指示、次はおそらく税制改革に取り組むとした。

市場関係者のコメントは以下の通り。

●減税など実行可能な案件に着手可能

<ウェルズ・ファーゴ・アセット・マネジメント(ボストン)のシニア ポートフォリオマネジャー、マーガレット・パテル氏>

市場ではトランプ政権が医療保健問題に完全に手足を縛られ、身動きでき なくなるのではないかとの懸念が出ていた。医療保健問題がこうした形で クリアされたことで、規制改革や減税などそれほど複雑ではなく実行可能 な案件に着手できると、市場では楽観的な見方が出ているのではないか。

これほど複雑で大きな費用が絡む案件が棚上げにされたことはプラス方向 の動きのように見える。今後、減税のようにそれほど難しくない案件に歩 を進めることができる。

●議会はトランプ氏の思い通りには動かず

<DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライアン氏>

最も重要なのは、トランプ米大統領と議会の関係に関する見方を変えると いう点だ。過去数カ月は、議会はトランプ大統領が求めることは何でもや るといった印象があった。しかし、明らかにこうした状況ではなくなるだ ろう。

●株価への影響は限定的に

<グローバル・マーケッツ・アドバイザリー・グループのシニア市場スト ラテジスト、ピーター・ケニー氏>

バイオテクやヘルスケア関連銘柄に一定の影響が及ぶ可能性はあるが、株 式相場全体への影響は限定的となると考える。

今回の動きは今後も大統領の目指す政策が過度に野心的な内容となり、議 会での意見集約が困難になることを示唆しており、投資家の望むところで はないだろうが、株式市場はこうした機能不全という要素を織り込むこと になるだろう。そのため、今後の株式動向への影響は控えめとなる公算が 大きい。

●次の焦点は税制改革、市場は前進好感

<シノバス・トラスト・カンパニーのシニアポートフォリオマネジャー、 ダニエル・モーガン氏>

予定されていた採決を控え懸念が広がっていたため、市場にはやや買い安 心感が広がっている。

次の課題に向け前進する扉が開かれた。おそらく次の焦点は税制改革だ。 市場は医療保険制度改革(オバマケア)の改廃よりも税制改革に関心がある。

先に進めることは素晴らしい。税制改革に取り組み、その後はインフラ法 案だ。

●市場反応前向き、道筋明確化に期待

<パイオニア・インベストメンツ(ボストン)の通貨戦略責任者、パレ シュ・ウパダヤ氏>

当初の市場反応は前向きな兆候を示すものだった。トランプ米大統領が、 医療保険制度改革(オバマケア)代替法案を廃案にせず、再起の機会を与 える意向と受け取っているようだ。トランプ氏が自身の政策課題の議会通 過に向け取り組んでいると、市場は解釈したもようだ。それとも、医療改 革を棚上げにすることになれば、トランプ氏が税改革に焦点を当てるとと らえているのかもしれない。

ソーシャルメディアで、議員の投票行動を無理やり変えさせることはでき ない。古き良き形の政治活動が合意形成に必要だ。

医療問題から税問題に軸足を移すのなら、市場関係者らは今後の道筋を知 りたいと考えているに違いない。
【ロイター】 2017年 03月 25日 07:09 JST  〔情報収録 − 坂元 誠〕



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読 者 の 声
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1)渡部先生、益々のご発展嬉しく思います。

以前、熊本市の倫理法人会で役員を仰せつかっていた時に、「職場の教養」及び、1週間毎に「今週の倫理」がファックスされて来てました。

因みに、宗教じゃないことは申し添えておきます。(笑)

その中で、とても印象に残った記事があったので、当時、文字起こしをし、自分の会社のHP上で公開しておりました。

ぜひ、皆様にもご紹介させて頂きたかったので投稿させていただきました。

「悪いな」

冒険家であり登山家である植村直己氏が、妻の公子さんに宛てた10年分の書簡が、死後18年の歳月を経て始めて公開されました。

日本人で始めてエベレストを制覇した氏は、その後も常に死と隣り合わせの危険と闘いながら数々の難所を切り抜け、世界初の冬のマッキンリー単独登頂の後に消息を絶ちました。

書簡は、ほとんどが妻への感謝の言葉で占められています。
 
「人はみんな、せっせと将来のために貯え働き、幸福を勝ちとっているというのに、俺は将来のなんの保証もなく、ただ、その場、その場で、どうにか切り抜け生きている。

大事な女房まで置きざりにして、かってに一銭の利益にもならない犬橇り旅などに体を張っている。(中略)いつもの結論ながら君に申し訳ないということで、かんべんしてもらうより方法はないと感じている。悪いな」

人が何か大きなことをやり遂げるには、必ず何かしらの支えを必要とするものです。支えられていることへの感謝の気持ちを深めていきたいものです。

今日の心がけ        感謝の気持ちを深めましょう

2003/5/21(水) 今週の倫理より

↑(引用ここまで)

この犬ぞりを操る上村さんを思い出すたびに、勇気と、日焼けした、人懐っこい顔に秘められた

本当に、本当に強い意思並びに優しさ、本物の男らしさ・・・とはこの人の為にあるんじゃないか!

そう感じさせてくれる人でありました。

合 掌

福岡拓文



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身 辺 雑 記
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28日の東京湾岸は朝から晴れ。

27日の東京湾岸は朝のうちは雨、散歩は夕方にした。







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-- 渡部 亮次郎 <ryochan@polk

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  1. 最終的には指揮権発動による検察解体、再編成?
    http://1qazxsw2.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-3505.html

    森友学園第二幕。絶対に拡散してはいけない辻元ネタを忖度せよ。
    http://taiyou.bandoutadanobu.com/?eid=1235659

    【国際】「朝鮮半島緊迫化」が世界経済にもたらすリスク 日本は何をすべきか 
    http://toanewsplus.blog60.fc2.com/blog-entry-2999.html

    【北朝鮮利権】金丸信、田辺誠、石井一、小沢一郎、石破茂、土井孝子?水谷建設、九州コンクリート
    http://blog.goo.ne.jp/lifetree241rnm/e/223616c881a2255942a8ce7010cc4926

    東京新聞 ヘイトスピーチは言論の自由に値しない。 左翼は皆同じ事を言っていますね。在日を守ることがそんなに大切なのか?
    http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53227207.html

    ペドゲイト:パンドーラの箱が開かれ、深層国家とCIAの本性が現れる (1)
    http://www.dcsociety.org/2012/info2012/170319.pdf

    新編懐古的洋食事情1
    http://lbn.hizuki.lomo.jp/?eid=791845

    【日本はこの男に支配されている】安倍の側近・今井尚哉のヤバすぎる権力5例! NHKも官僚も安倍も完全コントロール!
    http://tocana.jp/2016/06/post_10024_entry.html

    桜ってどんな花ですか?
    https://www.instagram.com/p/BPWcUGBjo6c/

    毎日新聞の料理コラムが『発案者の正気を疑わせる代物』で読者ドン引き。執拗すぎる韓国押しに反発の声が
    http://u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50496622.html

    whisper of the heart violin
    https://www.google.co.jp/search?q=whisper+of+the+heart+english+sub&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiesru34_jSAhUJfbwKHae0CQoQ_AUIBygC&biw=1088&bih=248&dpr=1.75#tbm=isch&q=whisper+of+the+heart+violin&*&spf=381

    ある老兵士の孤独と嘘(細切れぼやきも)
    http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid652.html

    「透明な共産主義」の蔓延
    http://akizukieiji.blog.jp/archives/1541976.html

    平成28年度宮城県広域化予防接種事業研修会に出席して
    http://satouclk.jp/2016/12/28.html

    バリウム検査で虫垂炎増加
    http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/2028384.html

    思い出を切りぬくとき 
    https://bookmeter.com/books/567529




     2017/3/28

  2. ホメオパシーは西洋の漢方である。それは、まさに西洋の地で生まれた東洋医学と言ってよい。この「奇跡の医療」を理解するには、生命とは何か?を知らねばならない。その根本原理がホメオスタシス(生命恒常性維持機能)である。これは、生体が恒常性を維持する機能のことである。つまり、生物には、常に正常を保とうとする働きがある。それは「命の振り子」と説明される。

     生体と物体の違いは、ホメオスタシスがあるかないかだ。この維持機能を最も発揮されるのが自然治癒力である。これは振り子を下に引っ張る引力に相当する。生体(振り子)も、常に正常な状態を保っているわけではない。体調や怪我などで、異常な状態になることもある。しかし、振り子は自然治癒力と言う引力に引かれて、ゆっくりと、次第に正常な位置に戻っていく。

     古代ギリシャの医聖ヒポクラテスは、この自然治癒力を「100人の名医」に例えている。現世の医者たちの役目は、この名医たちの手助けにすぎない。それを妨げてはならない。これは医聖の戒めである。

     病気で風邪を引いたとき、「発熱」「咳」「下痢」などの「症状」が現れる。まず、「発熱」は、体温を上げてウィルス、バクテリアなど病原体を殺すためである。「咳」「下痢」は、どちらも、病原体の毒素を体外に排出するためである。このように「病気」の時に現れる「症状」は、すべて「治癒反応」なのである。だから、東洋医学は、これらの治癒反応である「症状」と本来の「病気」を分けて考える。

     しかし、西洋医学は違う。彼らは「発熱」「咳」「下痢」を各々「病気」と勘違いしている。そして「発熱」は解熱剤、「咳」には鎮痛剤、「下痢」には下痢止めを処方する。つまり、各々の症状を逆向きに押し返す。だから、これを逆症療法と呼ぶ。治癒反応を妨げられた振り子は、傾いたまま停止する。つまり、「病気」は固定化され慢性化され悪性化していく。だから、薬物療法では、病気は治せない。これは、「病気」と「症状」を混同した西洋医学の致命的な過ちである。しかし、ほとんどの医師たちはこれに気付いていないのが現状である。

     国際医療マフィアは、!)自然療法(ナチュロパシー)、!)整体療法(オステオパシー)、!)心理療法(サイコオパシー)、!)同種療法(ホメオパシー)の4つの医学流派を弾圧し、!)薬物療法(アロパシー)で、医療利権を独占してきた。

     これら4流派は、全て薬物療法とは異なり、自然治癒力を高めて病気を治す。これらのうち、一番わかりにくいのが!)同種療法(ホメオパシー)である。

    「ホメオパシーは、何度となく治癒効果が実証されてきた療法で、自然なヘルスケアとして、現在最も人気が高く、効果的なものの一つである」(『ホメオパシー入門』ペニー・エドワーズ他著)

     このホメオパシー医療を開発したのがドイツのサミュエル・ハーネマン医師である。彼は医聖ヒポクラテスの次の言葉に啓発された。

    「病気を治すには2つの方法がある。『反対のもの』による処方と、『似たもの』による処方である」 つまり、「病気とは反対の症状を起こす薬でも、類似の症状を起こす薬でも、治療は出来る」と言う意味である。わかりやすく言えば、「熱」が出ている患者なら「熱」をさらに出させる。「病気」は、より早く治る。つまり、治癒反応の「熱」を加速させてやる。すると、自然治癒力(ホメオスタシス)も加速される。だから、早く治る。

     ハーネマンは自らを実験台にして試みる。それは高熱病マラリアの治癒薬キニーネを服用してみた。すると、マラリアによく似た発熱症状が現れた。つまり、「熱を出させる」薬が「熱病を治していた」のである。そこで、ハーネマンはラテン語の医学原理がひらめく。

     ー似たもので、似たものを治せー

     彼はこれを「同種の法則」と命名した。熱病は、熱を抑えるのではなく、逆に熱を出す物質を投与して、熱を出させた方がいいと理解した。それまでの西洋医学はどんな症状でも、それを止めることばかりを考えていた。そうして「命の振り子」を固定化させていた。これは西洋医学の致命的ミスであった。




     2017/3/28

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