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頂門の一針

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頂門の一針4283号  2017・3・3(金)

2017/03/03




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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4283号
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        2017(平成29)年3月 3(金)

   グローバリズの否定で「強い米国」は無理:杉浦正章

「措置入院」精神病棟の日々(10):“シーチン”修一 2.0

       120年前の悲運の朝鮮人 遺体斬刑:野口裕之

        命がかかるエクアドル大統領選挙:宮崎正弘
         
             
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第4283号
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グローバリズムの否定で「強い米国」は無理
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              杉浦 正章

財源なき唯我独尊路線では迷走不可避
 
トランプの施政方針演説を聴いて
 
議会のしっぺ返しがブーメランとなって帰ってくることを予感させる演説 であった。CNNの調査では米国民は8割が好感を持って迎えたが、感情に訴 える“演出”に惑わされたに違いない。

総じて米国民は人が良い。トランプの施政方針演説の内容を精査すればす るほど、アンチ・グローバリズムの保護主義と唯我独尊が目立ち、実施に 移せば短期では“目くらまし”できても、長期的には米国のみならず世界の 経済秩序に大きな影響を及ばさざるを得まい。

1兆ドルの公共投資と法人税の大減税は、民主党が伝統的に主張する大き な政府と、共和党の小さな政府がトランプ演説の中で相反して存在する矛 盾を露呈している。おまけに財源は見えず、予算が組めるのかという疑問 すら抱かせる。議会がこれに目を付けないわけがなく、予算案をめぐりト ランプは対議会交渉で厳しい局面に立たされるだろう。

対日関係については、かつて中国、メキシコと同列においた貿易批判は影 を潜めた。逆に「最も緊密な同盟国の中にも、数十年前には、世界大戦で 敵と味方に分かれて戦った相手がいる。

こうした歴史は、世界がよりよい場所になる可能性があると信じる根拠を 与えてくれる」と、日米蜜月を強調している。首相・安倍晋三のトランプ への“先物買い”が効を奏したことになる。

しかし一方で名指しは避けたものの「われわれのパートナーは、財政面で の義務も負わなくてはならない。われわれは、NATO、中東、太平洋の 地域を問わず、パートナーに対して、戦略、軍事の両面において、直接的 で意味のある役割を担い、公平に負担するよう求める」と言明した。

これはNATOに対してGDP比2%への軍事費増額を求めたのと同様に、日本に も将来求めてくる可能性を示唆している。日本は名指しされなかったが中 国は「中国が2001年にWTOに加盟してから、6万もの工場が無くなった。

去年の貿易赤字は8000億ドル近くに達した。」と名指しで批判されている。

冒頭指摘したように矛盾の最たるものは経済政策だ。「インフラ整備に1 兆ドルを投資する法案の承認を要請する。官民の資本から拠出され、数百 万の雇用を生み出す」と言明したことに加えて、減税政策を実施して、財 源がどうなるかとの疑問がすぐに生ずる。

トランプは「法人税減税のための歴史的な税制改革を策定中だ。企業がど こでも、どんな相手とでも競争し、成功を収めることができるようにする。

同時に、中間層に対しても大規模な減税を実施する。」と言明した。今回 は数字を述べなかったがロイターとのインタビューでは、法人税を現在の 35%から「15%から20%までの間までさげることを目標にする」と表明 している。

海外にモノを売って得た収益の課税を免除する国境税を「支持する」とも 明言している。さらにに加えて国防費も「私は議会に、軍を再建し、国防 費の削減をやめ、アメリカ史上最大の規模となる国防費を増額する予算を 要請する。」と述べた。その規模については、事前に「10%540億ドル (約6兆円)」」と述べている。

 いったいこれだけの大盤振る舞いを何でまかなおうとしているのだろう か。国務省予算や環境予算や海外援助の削減だろうか。また国境税だろう か。このうち国境税については輸入税を増加させて、輸出税を減少させる ことを考えており、10年間で1兆数千億ドル増収となるとされる。

これは 航空機産業など輸出に依存する大企業にはプラスに作用するが、 輸入で生 きている企業はどうなるかということだ。当然物価は高騰して 消費は減少 する。金利は上昇して住宅ローンは組めなくなる。

ホワイトハウスとは常 に共同歩調を取ってきた連邦準備制度理事会(FRB) 議長のジャネット・イ エレンが「財政収支が持続可能であることを望 む」と悲鳴を上げるのも無 理からぬところであろう。

このトランプによるグローバリズムの否定は、長期的には保護主義そのも のであり、世界貿易機関(WTO)の基本理念に背くばかりではなく、米国自 身の景気悪化を招くブーメランとなることは自明の理である。また本人が 唱える「強いアメリカ」への道筋を迷路にしてしまいかねないのだ。

演説でトランプは失業者の増加に度々言及、「南部の国境沿いに巨大な 壁の建設をまもなく始める」と述べたが、失業者など現在の米国には存在 しないに等しい。

失業率4.7%の数字は、紛れもなく米国では、希望する ものが職を得られ る完全雇用を意味している。トランプが何度も主張する ことで、ちまた に失業者があふれているような印象を受けるが、これはト ランプが選挙 戦のために作った幻影にすぎない。

要するに演説は選挙演説 と同様に、はったりと、独断と、矛盾に満ちた ものであるのだ。オバマケ アを真っ向から否定しても、それに代わる医 療保険制度は提示できないま まである。無責任と言わざるを得まい。

演説中は共和党席が拍手とスタンディングオベーションを繰り返した が、民主党席はしらけて座ったままで好対照であった。よく言うよと思っ たのはトランプが「不和と分断のくさびを打ち込むのではなく、協力と信 頼の橋をかけなければならない」と分断に言及した点である。

さらにトラ ンプは「われわれが政策において分断された国であるかもし れない一方 で、あらゆる形の憎悪や悪意を非難することにおいては一致 団結する国で あることを改めて思い出させる」とも述べた。

これは自らが国の分断を招 き、主要都市では反トランプデモがとどまる ことなく続き、メディアの “総スカン”を食らっていることを無視する唯 我独尊にほかならない。大体 トランプは演説の際、右側の民主党席は見 ず、拍手をする左側の共和党ば かりを見て演説を続けたが、これこそ分 断の象徴でなくて何であろうか。

トランプに対して野党・民主党を代表してスティーブ・ベシアが全米に 向けてテレビ演説して、「大統領が自分の思いどおりにならないからと いって司法やメディア、それに情報機関や一市民を攻撃することはわれわ れの民主主義を破壊しているようなものだ」と痛烈に批判。

「トランプ氏 みずからの言動で国の分断を深めている」と指摘したのは もっともだ。今 後来年11月の中間選挙に向けて対立色を強めることは確 実だ。共和党も拍 手とスタンディングオベーションは“ご祝儀”的な側面 もあり、議会対策は は極めて難航するだろう。


      
       
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「措置入院」精神病棟の日々(10)
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     “シーチン”修一 2.0

2/28は4週に1回の通院日、カミサンの運転で“古巣”へ連れて行ってもらっ た。心理面接はいつものカウンセラー、通称“ピーコック”、銀ラメ入りの 派手な青いアイシャドーをしている30代後半の女性だ。

カウンセラーの仕事は患者に話させることで、聞き上手、話させ上手であ り、「そうよねえ」とか時々合いの手を入れたり、「でもそれは奥様に とっては疑問かもしれないわね、どう折り合いをつけるか、修一さんはど うしたらいいと思うの?」とか。

小生から話を引き出し、鏡のように小生を映し出し(精神科医の「きたや まおさむ」はこれを「リフレクション」=反射、反映と呼んでいた)、小 生に課題を知らしめ、いい方向へと導くのだ。

入院中の心理面接では、患者VS医療者という上下関係があり、話下手の小 生はとても緊張し、「自分は奇人変人ではない、まともな人です」とツジ ツマを合わせるためオツムをフル回転させていたから、30分の面接の後は ぐったりしたものだが、今日は初めてのびのびと心境を語れた感じがする。

通称“イチロー”の担当医には、薬と症状について報告し、希望通りにして もらった。カミサンのアドバイスも受け、特に眠剤は2種類から1種類に し、抗うつ剤は服薬時間を変えることになり、体のふらつきはかなり落ち 着くに違いない。

先日紹介した電気ショック療法と同様に、薬との相性はあるし、服薬の量 や時間も大きく影響するのだろう。

午後1時に帰宅した際、カーナビが「間もなく目的地周辺です、音声案内 を終わります」と言っていたが、老人になれば「間もなくあの世周辺で す、音声案内を終わります」ということかと笑ってしまった。静かにあの 世に逝くのはまったく難しい。闘病日記から。

【続2016/11/11】ホールの4人掛けテーブルは男用は3台で、日当たりが一 番いい席は“牢名主”のような風情の通称“ボス”がホール全体とナースス テーションをウォッチしていた。体重80キロはありそうな偉丈夫で、彼1 人がテーブルを占拠していたのだが、知らぬが仏の小生は畏れ多くも彼の 斜め向かいを自席とした。

“ボス”は40前後だろうが、あちこちの精神病院を渡り歩いてきたような “風格”があり、またこの世界に通じていたので、子分どもがよく集まって いた。

(追記:昨日、外来で4週ぶりに“ボス”に出会ったが、あの席は代々引き 継がれているようだ。彼は退院後でも家族と折り合いが悪く、「自室に引 きこもっているから太ってしまった」と言う。ホールのボスも娑婆ではた だのデブのヒッキー・・・社会復帰は容易ではないだろう)

小生は2F病棟の往復150メートルの廊下を1日8往復しながらストレッチを したり、相撲の四股踏み、摺り足などをし、一方でホールでは熱心に日記 を書いたり産経をチェックしたり読書をしたりし、ほとんど会話をしない から「変な人」と見られていたかもしれない。

4人部屋ながら壁とカーテンに包まれた小生の“個室”は6畳間ほどで結構 ゆったりしているのは、多分、患者をリラックスさせるためかも知れな い。ここでの生活をいかに快適にするか、快適に過ごすか。創意工夫が大 事になる。

ソ連強制収容所での日常を描いた「イワン・デニーソヴィチの一日」の主 人公、通称シューホフは、戸外作業中に拾ったノコギリの破片をこっそり 持ち帰り、切れ味の良いナイフを創った。看守にバレれば重営倉10日間は 確実で、収容所の仲間内でこのナイフは隠語「重営倉10日間」と呼ばれて いた。

ソ連は独裁国家だから、共産党に敵対する者はおろか沈黙する者まで、つ まり熱烈に支持する者以外は収容所に送り込んだ。囚人の家族は食品など の差し入れは許されていたのだが、届くのは家族が送った量の1/4だった ろう。3/4は収容所の幹部や看守などがピンハネしていたはずだ。

(これを汚職と見るか、役得と見るか。政治体制がどう変わろうが民族性 は不変で、ロシア人だろうが支那人だろうがピンハネやリベートは今でも 役得なのだろう。ロシアは今なおGDPの1/4に当たる規模の地下経済が存在 すると言われている。それがあるからロシア人は生活できるのだそうだ)

さて、実家が裕福な囚人が太いハムを1本受け取る(実家が4本送ったうち 囚人に届くのは1本。これは実家も囚人も承知の上だ。仕送りOKは、囚人 のためではなく支配する側のためなのだ)。

太いハムを受け取るような囚人は元貴族や金持であり、インテリでマナー も良いからかじったりしない。で、シューホフに「デニーソヴィチ、すま ないが“重営倉10日間”を貸してください」と借りるのだ。お礼は直径10セ ンチ、厚さ2センチのハムだったろう。

シューホフはその半分を班長(牢名主)に上納し、班長は他の班員に分け ただろう。シューホフは、自分だけいい思いをすれば密告でナイフがばれ てしまうこともあるだろうし、班長を立てることが自分と班を守ることに もなると承知していたのである。互助会というか支那でいう「幣」だ。

シューホフは知恵を働かせ、リスクをとりながら過酷なサバイバルの10年 を乗り切った。一方、わが同胞は大丈夫なのか。

現在治療を受けている我が国の精神病患者は300万人。別に、治療を終え たのに引き取り手のない人が30万人おり、病院に滞留、流連している。 300万人中50万人は精神障害者手帳(=生活保護受給特権)を持っている。

作業療法では各種病棟から患者が集まるのだが、「完全に壊れちゃって、 どうにも社会で使えない人」は結構いる。彼らは生活保護(我々の税金) で守るしかないのだが、病院にとっては「ベッドが空かないから早く引き 取ってくれないかな、でも取りっぱぐれはないし経営上は歓迎だけれ ど・・・」と、何とも言えない思いをしているそうだ。。(つづく)2017/3/1


            
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120年前の悲運の朝鮮人 遺体斬刑
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                      野口 裕之

北朝鮮の金正日総書記(1941〜2011年)の長男・金正男氏がマレーシアの クアラルンプール国際空港で暗殺されたテロは、120年の時をさかのぼ り、とある悲運の朝鮮人を現代に蘇らせた。

 ■金玉均(1851〜94年)

異国の地で、回転式拳銃で暗殺された後、胴体を川に棄てられ、首/片 手・片足/残りの手足を、それぞれ自国の別々の地でさらされた。遺体を 斬刑に処すのは朝鮮の伝統だ。

李氏朝鮮(1392〜1910年)末期、王朝内の守旧派にとって、清国からの完 全独立や、大日本帝國が成し遂げた明治維新を範とし朝鮮近代化を目指す 金玉均は、目障りこの上ない存在であった。金玉均は日本の立憲君主制を お手本としたが、北朝鮮の「世襲制度」を批判した金正男氏と重なる部分 を認める。

金正男氏暗殺以降、安全保障・公安関係者と接触すると、金玉均の話が結 構持ち上がる。古今の朝鮮が墨守する恐怖政治の「国柄」にもがき、祖国 の守旧派ににらまれた末の悲劇…など、「二人の金」の運命を見つめ直す と、情勢分析の一助になるためだ。

「ひょっとしたら、金正男氏の遺体が北朝鮮に引き取られていたら斬刑に 処され、さらされたのでは」と観測する関係者もいた。しかし、最も注目 すべきは、金玉均暗殺が《明治27,8年戦役=日清戦争/1894〜95年》の導火 線の一つとなった史実。

折しも、韓国は朴槿恵大統領のスキャンダルで、乏しい統治機能が一層低 下している。韓国の政治不安と金正男氏暗殺に、北朝鮮の兄弟国・中国が どう出るのかも、透明だ。

何より、北朝鮮の核・大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成を待たず「攻 勢」に移る-そんな観測も出始めた米トランプ政権と、体制引き締めに向 け戦争を辞さない構えをチラつかせ、揚げ句、間合いを間違え戦争に突入 する懸念が排除できない朝鮮労働党の金正恩委員長率いる北朝鮮指導部と のせめぎ合いの結末が気になる。

本年は、朝鮮戦争(1950年〜)が休戦中に過ぎぬ現実を、近年なかったほ ど自覚する年になるに違いない。

 ■哀れな「事大主義」外交

金玉均の暗殺は明治27(1894)年3月。日本に亡命中の金玉均は上海にお びき寄せられ、暗殺された。清国と朝鮮の共同謀略に遭難したのだった。 李氏朝鮮の第26代王・高宗(1852〜1919年)の妃・閔妃(1851〜95年)ら を“主役”とする、暗殺前後の経緯はこうだ。

【第1幕】閔妃は義父・興宣大院君(1820〜98年)の有した実権を奪う や、大院君の攘夷政策を一転、開国路線に舵を切り、欧露に先駆けて真っ 先に日本と外交条約を締結。日本は朝鮮を、清国の冊封より独立した、国 家主権を持つ独立国である旨を明記し、軍の近代化に協力した。

【第2幕】結果、新旧2種の軍が並列。そこに旧式軍隊への待遇・給与未 払い問題が絡み、《大院君派》が旧式軍隊を利用、呼応して1882年、大規模 な反乱《壬午事変》を起こす。《閔派》に加え、近代化を果たした日本に学 び、朝鮮を清国より完全独立させ、立憲君主国を目指す《開化派》、さらに 日本人の軍事顧問や外交官らを殺害・駆逐。大院君は復権する。

【第3幕】王宮を脱出した閔妃は、朝鮮駐屯の清国軍を頼る。清国は反乱 鎮圧などを口実に漢城(ソウル)に軍を増派し、反乱を指揮したとして大 院君を清国に幽閉する。閔妃は、清国への依存を深めていく。

日本も日本公使館警備に向け条約を結び、朝鮮に派兵し、日清戦争の火ダ ネの一つとなる。

【第4幕】開化派は閔妃の清国服属に反発し1884年、クーデター《甲申政 変》を決行する。清国や妻=閔一族に実権を握られていた王・高宗もクーデ ターを快諾した。

が、閔派の通報を受けた清国が1500名を派兵。高宗の求めで、王宮警護に 就いていた日本公使館警備部隊150名との間で戦闘となる。結局、3日で制 圧される。

【第5幕】甲申政変の失敗で、開化派の指導者・金玉均は、過去の日本滞 在で培った人脈を頼りに、日本に亡命する。慶應義塾の福澤諭吉 (1835〜1901年)や、政治結社・玄洋社の総帥・頭山満(1855〜1945 年)、後の首相・犬養毅(1855〜1932年)ら欧米列強のアジア侵出を憂う アジア主義者の庇護を受け、再起を期していた。

だが、体制固めを強行する閔派にとっては危険分子で、日本に再三、引渡 しを要求した。

日本政府は日朝間に犯罪人引渡し条約が締結されていない上、政治犯だと みなして、要求を拒絶した。

【第6幕】朝鮮側は、今も「国技」として伝承される拉致目的で諜者を日 本に潜入させるも失敗。いよいよ、暗殺に舵を切るものの、これもまた失 敗に終わる。

日清間で1885年、日清双方の朝鮮半島撤兵と、やむを得ず再出兵するに当 たっての事前通告義務をうたった《天津条約》を締結する。条約により日本 は、朝鮮の独立を担保しようと考えたのだ。

【第7幕】朝鮮が送り込んだ刺客と、朝鮮と謀議した在日清国公使館の諜 者は、日本国内でジワジワと金玉均に接近。最後は「朝鮮政府の要職に就 かせ、必ずや内政改革を担わせる」と、ニセ条件をぶらさげ、金玉均を清 国上海におびき出した。

日本国内の支援者も罠とみて反対し、金玉均自身も疑ってはいたが「虎穴 に入らずんば虎子を得ず」の意志で上海に赴き、非業の死を遂げた。

【第8幕】暗殺成功に大喜びした清国は、逮捕した朝鮮人刺客と金玉均の 遺体を清国海軍の軍艦で朝鮮に送り届けてしまう。

【第9幕】日本人は金玉均に深く同情した。反面、清国・朝鮮の残虐非道 の手口や公正を欠く処置を大いに非難した。同時に、日本政府の弱腰姿勢 もやり玉に挙げられ、金玉均の遺体引取り運動が起こった。

この時点で既に「屍への惨刑」が予想されていた証左。実際、日本政府も 「屍への惨刑が朝鮮古来の習慣であろうと、国際の信用を著しく損なう」 と申し入れた。ところが、朝鮮側は「古来の刑律」をタテに拒絶する。

【第10幕】日本の申し入れにもかかわらず、金玉均の遺体はバラバラに寸 断された。首と四肢は獄門台にさらされ、胴体は漢江に棄てられた。その 後、冒頭述べた通り、首/片手・片足/残りの手足を、それぞれ別の地域に 送り、さらした。

本人だけでなく、家族・親族・友人まで罰せられた。

【終幕】金玉均の遺髪や衣服の一部は密かに日本に持ち込まれ、東京・浅 草の寺で営まれた葬儀では、多くの政治家や一般国民が手を合わせた。か くして、日本国内では《清朝同罪論》が熱を帯び、「清国と朝鮮を討伐せ よ」といった世論が盛り上がった。

ただし、金玉均の暗殺→遺体への斬刑だけで、激高するほど日本国民は 「朝鮮的」ではない。《長崎事件》など、清国とその子分・朝鮮の相次ぐ傲 岸無礼に対し、堪忍袋の緒が切れたのだった。長崎事件は、清国なる大国 の正体をよく表している。

明治19(1886)年、清国海軍北洋艦隊の定遠など4隻が修理のため長崎港 に入港した。勝手に上陸した延べ800名の水兵が2日間にわたり、泥酔し、 商店に押し入り金品強奪したり、交番前で放尿したり、婦女子を追いかけ 回す乱暴狼藉の限りを尽くす。鎮圧の官憲と斬り合いになり、清国海軍水 兵の他、日本の官憲や一般市民を含む大勢の死傷者を出した。けれども、 軍事力で圧倒する清国は謝罪をせず、居丈高な態度を改めなかった。

無論のこと、長崎事件に対する世論の怒りだけでも日清戦争には至らない。

そもそも日清戦争前夜、清国から日本列島南部に、匕首を突き付けるよう に伸びる朝鮮半島は、わが国の生命線であった。日本の安全と朝鮮半島の 安定は同義といってよい。

清国はロシアがアジア進出を狙うシベリア鉄道建設に脅え、朝鮮へのさら なる影響力を確保せんと考えた。日本も同じく、ロシアが朝鮮→日本と侵 出してくる事態を国家存亡の危機と認識していた。最悪の場合、清国と戦 端を開いても、朝鮮半島の安定=緩衝帯を構築する覚悟が国家戦略となっ たのである。

かくなる緊張下、役人の汚職や増税に怒る農民が新宗教と結び付いて1894 年《甲午農民戦争》を起こす(大院君の陰謀説アリ)。一揆は朝鮮軍を撃破 し続け、閔派はまたも清国に援兵を求める。当然、天津条約(既述)上の 権利で、日本も出兵を決断。

クーデターで閔派を追放した大院君派は、日本に清国軍掃討を要請し、日 清戦争に突入する。 

振り返れば、わが国は朝鮮を近代化し、清国との主従関係を断ち切らせる 他、国家の存続を図れなかったが、肝腎の朝鮮の腰はまったく定まらな かった。李氏朝鮮は末期、清国→日本→清国→日本→ロシア→日本→ロシア… と、内外情勢変化の度に、すがる先をコロコロと変えていった。

《小》が《大》に《事(つか)える》ので《事大主義》と呼ぶ。強国に弱国が服従 する哀れな外交形態だ。

朴槿恵大統領の父、朴正煕元大統領(1917〜79年)は暗殺される前「民族 の悪い遺産」の筆頭に事大主義を挙げ、改革を模索した。皮肉にも、北朝 鮮は「悪い遺産」を嫌悪し自主・自立を意味する《主体思想》を看板に、米 国と対立するのみならず、中国にも反発し始めた。

 ■「2人の金」の相違点と類似点

つまり、金玉均は《事大主義》の、金正男氏は《主体思想》の、正反対の主 義・思想に押し潰された犠牲者といえるだろう。 

他にも相違点はあるが少ない。金玉均が祖国に対するクーデター《甲申政 変》を起こした後、金正男の方は金正恩委員長に反旗を翻すことなく、暗 殺された点ぐらい。むしろ、共通点が多い。

 (1)金玉均の遺体は切断されて、さらされた。一方、金正男氏も闇か ら闇ではなく、ビデオカメラだらけの国際空港という、メディア映像が世 界中に拡散しやすい“舞台”が選ばれた。共に国内外の反体制派・不穏分 子・亡命者ばかりか、軍人・官僚・外交官への「見せしめ」目的を強く感 じる。

駐マレーシアの北朝鮮大使は「遺体の返還」を連呼したが、安全保障・公 安関係者の間で、「金正男氏の遺体の斬刑」可能性が流れるのには、理由 がある。

北朝鮮の初代最高指導者・金日成(1912〜94年)の娘=金正日の妹を妻と し、甥・金正恩委員長の後見人的存在で実質的ナンバー2だった張成沢 (1946〜2013年)の最期。張は、やはり甥の金正男氏をわが子のように溺 愛し、2012年、中国の胡錦濤国家主席(当時)に面会した際、金正恩委員 長を排して金正男氏を北朝鮮の最高指導者にすえる提案をした、ともされる。

《金正恩委員長の逆鱗に触れた張は、自分の部下が処刑される残虐シーン に立ち会わされ、自身は数百発の機銃掃射でハチの巣に。遺体は金正恩委 員長の「地球上から痕跡をなくせ」という命令で火炎放射器で焼かれた…》

張への惨刑は産経新聞の《秘録金正日》で、龍谷大学の李相哲教授が明らか にするなど、複数のメディアが報じた。「屍への惨刑」は北朝鮮で、今も 続いているのだ。

(2)金玉均の遺体斬刑は「国際の信用を著しく損なう」と、日本は朝鮮 に忠告したが、朝鮮側は聞き入れなかった。現代のまともな国において は、毒殺すら有り得ない。しかも、兄殺しとあっては、国際的イメージを 極度に低下させる。国際的イメージに関して、朝鮮も金正恩指導部も理解 不能なほど鈍感ではあるが、孤立を自覚できぬあたりもソックリ。死守す べき対象の前にあっては、死に物狂いになる。

(3)金玉均は日本による、金正男氏も中国による身辺警備や庇護を受け ていた。日本国内での金玉均暗殺は失敗ばかり。拉致・暗殺には場所的制 約が伴う。本妻の居る北京や愛人を囲うマカオなどは、金正男氏の生活・ ビジネス拠点だった。だが、「兄弟国」たる中国の主権の及ぶ場所では、 さすがに金正恩指導部も金男氏暗殺を躊躇した。

他方、中国が北朝鮮と水面下で何らかの取引をし、見返りに身辺警護をは ずして金正男氏を北に売った、とする見方がある。暗殺が「中朝合作」と すれば、朝鮮が清国
と共謀して金玉均を消し去った後、日本で沸き起こった「清朝同罪論」が 頭をかすめ
る。 

 (4)金日成直系の金正男氏。子息の金ハンソル氏も北朝鮮の“統治継承 権”を有する。従って、金ハンソル氏を筆頭標的に、金正恩委員長が「正 男氏の 血」を根絶する恐れは否定できない。金玉均の時代は既述した通 り、家族・親族・友人 まで刑に処された。北朝鮮でも同種の「連座制」 が適用されている。      

            ◇       

朝鮮半島に在った最後の統一国家・李氏朝鮮は腐敗と恐怖政治と事大主 義で滅んだ。北朝鮮は恐怖政治と主体思想で自滅するのだろうか。そして、韓国も 腐敗と事大主義で。…


産経ニュース【野口裕之の軍事情勢】金正男氏の暗殺で蘇るが日清戦争の 導火線となった歴史は繰り返すのか  2017.2.27
<http://www.sankei.com/premium/topics/premium-32189-t1.html> 野口 裕之の軍事情勢

                (採録:松本市 久保田 康文)


   
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命がかかるエクアドル大統領選挙
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成29年(2017)3月2日(木曜日)
         通算第5205号 
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 アサンジ(ウィキリークス)の運命がかかるエクアドル大統領選挙
  親米の野党が勝てば「30日以内に立ち退いて下さい」
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エクアドルの通貨は米ドルである。

ところが政権は反米、ベネズエラのチャベス前大統領のように反米を公言 し、原油輸出を背景にポピュリズム政策を遂行してきた。

これまたベネズエラ同様に原油価格下落によって歳入が激減し、ポピュリ ズム政策の継続が難しくなる。エクアドルのほかの輸出品と言えばバナナ くらいである。

この状況下で大統領選挙が始まり、1600万国民の選択は与党に傾くか、野 党が逆転するかの接戦が続いている。すでに第1回の投票は済んでおり、 多数の候補者のなかで、単独過半を抑えた政治家はいなかった。4月2日 に第1位と2位の決選投票となる。この仕組みはフランスの大統領選挙と 同じだ。

野党候補のラッソは「当選したら英国の我が国大使館で保護してきたアサ ンジ氏に『30日以内に立ち退いて下さい』を要請する」と公約している。
アサンジは米国が敵視し、スェーデン政府から逮捕状がでている。

アサンジはもともとが豪の人、米国や中国政府の機密情報をネットでリー クし、ネット時代の情報秘匿の難しさを露呈することにもなったが、米国 ではスノーデン同様に、これはスパイ行為だから、逮捕・起訴にお持ち込 めば懲役数十年の刑罰の対象となる。

現職エクアドル大統領コレアの後継者と目されるのはモレノ候補で、第1 回投票で39%の支持、野党候補のラッソは、28%。ここに第3候補の支持 (16%)の候補が党に回れば、逆転勝利の可能性が生まれる。
 
周辺国でもアルゼンチン、ペルー、ブラジルなどでは反米路線を後退させ て保守系が選挙に勝っており、エクアドルも保守主義の台頭が著しい。

野党候補のラッソは「極左冒険主義の政治は終わりを告げるべきである。 中道保守の政治にエクアドルを回転させ、自由は国家運営をしなければベ ネズエラの二の舞になる」と強く警告し、中産階級の票を奪う勢いを示し ている

アサンジは、もし野党候補勝利となって国外退去を命じられた場合、難民 申請裁判に打って出るだろうと言われる(ワシントンタイムズ、2月28日)。
    
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 しょひょう  
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 アメリカは国防予算を10%増加させるとトランプ大統領が議会に教書
  不法移民取り締まり強化ではやくも効果をあげたが、さて次は?

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渡邊哲也『米中開戦 躍進する日本』(徳間書店)
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題名こそおどろおどろしいが、中味はきわめて理知的、論理的で、著者は 筆致を抑え、淡々とトランプのアメリカが経済的に中国を締め上げてゆく であろうことを予測する。

実際、トランプのナショナリズムに訴えるという政治手法、ツィッターで 政局を開くという地殻変動は世界を別の色で染め上げつつあり、EU、 NATOの変質も目の前に現れようとしている。

トランプが基本的に敵視しているのは中国である。

すでに鳴り物入りのAIIBは機能せず、日米が加盟しないので迷路に這 入り込んでいる。BRICSも有名無実。機能していないと著者は見る。
 アメリカが非協力的である限り、ふたたび日の目を見ることはないだろう。

中国はトランプ大統領がTPP離脱を決定したことをたいそう喜んだが、 それはぬか喜びでしかなかった。

米国は新しい貿易協定をつくって自国優位な枠組みの中で繁栄を享受する が、置いてけぼりの中国はますます衰退する。中国主導のRCEPと FTAAPは、米国が徹底的に妨害するだろう、と分析する。

この流れをよめば、次に日本が採るべき選択肢は容易に想定できる。

本書の中では、ユニークな分析が数多いが、なかでも渡邊氏が、「世界の 警察官からアメリカは『軍事サービル会社』になる」という予測である。

「トランプ氏はオバマ路線を引き継ぐ形でアメリカは『世界の警察官』を 辞めると語っているが、それからは『警察官』ではなく、『強い軍事会 社』になるのではないだろうか」と言うのだ。

つまり「顧客が払う料金によってサービスの内容を変えるということだ。 金融によって、自動警備なのか、有人警備なのか、それても最新鋭の警備 体制を敷くのか」

いずれにしてもアメリカは産油国である中東への介入を減らすだろうとい う予測の根拠は自国内のシェールガス生産が軌道にのるからだ、とする。

またリベラルなメディアは衰退一途となり、トランプは記者会見を開かず ツィッター発信で政策を述べているが、メディアはそれを後追いするだ け、このメディア衰退の波は早晩、日本にもやってくる。

トランプは就任以来、急ピッチでアクセルをふかし、「百日の改革」を謳 い、28の公約を並べて実践をいそぐのも、次の中間選挙で共和党の上院60 人という絶対多数をめざしているからだとする。

意外な視点から米中関係の急所を衝いている。
       
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)最近新聞を見て気づくのですが、密入国者を不法移民とい いかえています。しかし移民は正当な手続きと許可を得て移住する者だけ をいいます。この手続きを経ていないで許可無く移住するものは密入国者 です。重大な犯罪です。移民とは別の概念であり用語です。
不法移民という表現は、移民という正当な用語を盗む行為であり、不正で す。マイナス成長と同類です。
用語の変造により人間の思考や感性を支配する工作は良くないと思いま す。米国で問題になっているのは密入国者です。移民ではありません。
状況を正しく理解するためにマスコミは正確な用語である密入国を使うべ きです。
    (東海子)



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(読者の声2)第49回呉竹会アジアフォーラムご案内。当フォーラム政策 提言委員、元空自航空支援集団司令官の永岩俊道氏が呉竹会・アジア フォーラムの講演会に登壇いたします。
第49回 呉竹会・アジアフォーラム

とき  3月7日(火)18:00
場所: 憲政記念館 大ホール
講師   園田博之 衆議院員
[休憩 10分程] 教育勅語奉唱 (望月)
第 2部  講師 永岩俊道(元航空 支援集団司令官。空将)
 「激変する周辺情勢と我が国の対応」
     (呉竹会)

              
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宗教を重視しない日本では
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   ケント・ギルバート

宗教を重視しない日本では、大家族と地域社会、学校が大きな役割を果た してきた。だが、近年は核家族化や地域社会の弱体化が進んでいる。加え て戦後、「修身」の授業をGHQ(連合国総司令部)が軍国主義に結び付 けて禁止した。

後に、道徳の授業は復活したが、受験勉強中心の教育では、教師も生徒も 親も道徳教育に関心が薄い。いじめや自殺、殺人など、子供の非行の一因 であることは確実だ。

従って、道徳の授業を強化する方向には大賛成だ。「愛国心の強制だ」な どと騒ぐ人々は、日本以外の某国への愛国心が強すぎるとみえる。

ベネット博士の本は『魔法の糸−こころが豊かになる世界の寓話・説話・ 逸話100選』(実務教育出版)として翻訳本も出版された。ただ、そもそ も原著が、日本の修身の教科書のまねだという噂もある。問題はどちらが 先かではなく、日米両国とも道徳教育が不十分だという現実だ。

道徳教育の元祖であろう「論語」が生まれた大陸の権力者や観光客を見る と、心からそう思う。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。 1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。80年、法学博士 号・経営学修士号を取得し、国際法律事務所に就職。83年、テレビ番組 「世界まるごとHOWマッチ」にレギュラー出演し、一躍人気タレントと なる。現在は講演活動や企業経営を行っている。最新刊は『不死鳥の国・ ニッポン』(日新報道)。


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話 の 福 袋
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 ◎京都府立医大学長、今月末退任へ…疑惑は否定

京都府立医科大付属病院(京都市上京区)などが暴力団組長の病状を検察 庁に虚偽報告したとされる事件に絡み、組長との交際が指摘されていた同 大学の吉川敏一学長(69)が2日、4月からの3期目就任の辞退願を大学 側に提出した。

調悪化が理由で、一連の疑惑は改めて否定。今月末までの任期は全うする とした。大学側は検討していた解任手続きを取りやめ、辞退を認める見通し。

 吉川学長の代理人弁護士がこの日午前、京都市内で記者会見し、学長の コメントを発表。「私は潔白だが、体調回復の見通しが立たず、4月以降 も学長の重責を果たせるのか不安になった」とした。一方で現在の任期は 「主治医とも相談し、全うする」と述べた。吉川学長は不安抑うつ状態と 診断され、入院しているという。
読売新聞 3/2(木) 12:01配信


 ◎百条委めぐる小池氏戦略「議会vs石原」で勝ちパターン ドンも招 致で豊洲移転決着させる時期

東京都の豊洲新市場への移転をめぐり、都議会の百条委員会が開かれる。 そこで何が明らかになるのか。そして豊洲移転や築地の老朽化問題は進展 するのだろうか。

百条委とは、地方自治法第100条に基づき、地方議会が議決により設置し た特別委員会である。地方自治法第100条は「普通地方公共団体の議会 は、当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行い、選挙人その他の関 係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」としてお り、この権限は議会の百条調査権とも呼ばれている。

この法律に基づく調査権では、証言もしくは資料提出拒否に対し禁錮刑を 含む罰則が定められており、国会の国政調査権に相当するものだ。

都民が期待するのは、豊洲問題の経緯解明であろう。マスコミの注目は、 豊洲の土地取得にあたって不公正な取引があったかどうかであり、土地取 得の経緯ばかりにスポットライトを当てるだろう。やむを得ない面もある のかもしれないが、むしろ、地下水のモニタリングによる環境基準があた かも市場の安全基準であるかのようになってしまった経緯を知りたい。

これは都民をミスリーディングしており、豊洲問題の解決を困難にしてい る最大の原因だといえる。地下水の環境基準は、そのまま飲めるほどのも のであり、飲用・使用しない場合には過剰な基準である。土壌汚染対策法 などでは、安全基準はそこまで厳しくない。度外れた過剰規制は科学的で なく感情的であり、過剰なコストも発生する。

実は、筆者はある都議会議員から、都議会が過剰な環境基準を都に強要し たという経緯があり、このボタンの掛け違いが豊洲問題の原点であると聞 いたことがある。

この点を含めて百条委は解明すべきだ。そのためには「都議会のドン」と 呼ばれ、次期都議選には出馬しないと述べた内田茂氏も呼んだほうがい い。豊洲入札の経緯を知るためには、元東京都庁職員で東京ガスに「天下 り」した現練馬区長の前川燿男氏を呼ぶことも必要だろう。

今は石原慎太郎元知事だけが注目されているが、こうして、都庁側と都議 会側の全ての関係者を百条委に呼ぶことで、都民に有益な議論が出てくる だろう。

それにしても、小池百合子都知事の巧みさには驚かされる。百条委では、 「都議会対石原氏」という構図を作り、どちらが負けても小池氏の勝ちと いう必勝パターンになっている。

しかも、7月の都議選をにらみ、自民都議2人が離党し、「都民ファース トの会」から出馬という動きになっている。驚くべきことに、小池氏はい まだに自民党員である。自民党員が実質的に「新党」を作り、自民党から 議員を引っこ抜くという離れ業だ。これも、小池人気が落ちないので、許 されるのだろう。

「小池劇場」は全く従来の政治の常識が通用しない。ただし、そろそろ豊 洲問題の決着が必要だ。これは小池氏の政治力で決めるべきだ。 (元内 閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)
【ZakZak】 2017.03.02 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎英国に生み出す「嫌中感情」、作られた情報に喜ぶ日本人 AIIB 参加が示すシビアな現実

英紙『サンデー・タイムズ』が1月末、報じた記事が中国国内で大きな反 響を呼んだ。党中央機関紙『人民日報』や中国中央テレビも大々的に扱っ たので、日本でも知っている読者はいるかもしれない。扱ったのは、日中 関係である。

どういう内容なのか。要約すれば、「英国にある日本大使館が同国のシン クタンクである『ヘンリー・ジャクソン協会』に毎月1万ポンド(=約 140万円)を支払っていた」という問題で、それが、「英国において『中 国脅威論』を醸成することに協力するための報酬であった」というもの だった。

記事では、ロビー活動の対象に元外相のマルコム・リフキンド氏も含まれ ていたということで、本人を直撃すると、「昨年8月、ヘンリー・ジャク ソン協会から連絡があり、イギリスの新聞『デーリー・テレグラフ』に署 名入り文章を発表するよう説得された」と認めたというのだ。

問題となった文章は、英国に建設予定の原子力発電事業に中国が参加する ことに懸念を示すもので、〈中国をヒンクリー・ポイント原子力発電所プ ロジェクトに参加させれば、中国は肝腎なタイミングでイギリスの電気を 消すだろう〉というタイトルだった。

何をおいても、駐英日本大使館としては大失態との批判は免れないところだ。

ただ、表向き批判の対象となるこうした活動が責められるべき行為かとい われれば、答えは明らかに「ノー」だ。むしろ国際社会にはありふれてい て、中国自身が米国でやっている活動に比べれば、ささやかである。日本 が消極的になる理由はどこにもない。

だが、問題がなかったかといえば、そういう話ではない。

 まず中国をヒンクリー・ポイント原子力発電所プロジェクトから外すこ とが日本の国益にとってそれほど重要なことであったのかが疑問であるこ と。そして、英国に「嫌中感情」を生み出すことに、この活動の目的があ ると思われる点である。

この連載でも繰り返してきたことだが、国際社会は価値観などでは動いて いない。冷徹な利害追求の場だ。つまり「戦略的」な選択の連続であり、 かくいう日本もエネルギーを確保するに際して価値観を重視することなど ない。いざというときに、「中国は嫌い」だからと日本の味方をしてくれ ると考えるのは、どうだろうか。

そもそも英国は価値観の点では中国に最も厳しかった国の一つ。人権問題 で常に苦言を呈してきた。だが、あるときからパタリと言わなくなる。そ れは経済的に台頭した中国の利用価値を英国自身が見いだしたからだ。つ まり、選択はとっくに済ませているのであるが、イギリス人は恐らく日本 に頼まれなくても中国人を好きではないし警戒もしているというべきだろう。

もう一つ気になるのが、こんな作られた情報がメディアによって日本に持 ち込まれ、多くの日本人がそれを喜ぶこと。むしろ知らなければならない のはシビアな現実で、甘やかされた情報で世論が形成されれば、その先に 待っているのは“梯子はずし”だ。英国のAIIB参加がそれを教えてくれ たのではなかったのか。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年 生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナ リストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民 解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本 をどう思っているのか』(PHP新書)。
【ZakZak】 2017.03.01 〔情報収録 − 坂元 誠〕



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読 者 の 声
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 1)トランプ大統領の君子豹変かな?:前田正晶

トランプ大統領の施政方針演説はニュースで少しだけ聞いたが、1日の Prime Newsで採り上げるというので、侍何とかの野球観戦は放棄して集 中的に見ていた。トランプ大統領は選挙キャンペーン中にも一度だけヒラ リー・クリントン候補を語る時に、“Secretary Clinton”と敬称を付けて 入っていったのに驚かされたが、その際の言葉遣いもそれまでとは違う、 言わば彼が本来は所属しているはずの支配階級のキチンとした言葉を選ん でいたのがとても印象的だった。

1日の演説もゲストの誰かがいみじくも揶揄するが如くに言ったと「やれ ば出来るじゃん」で、日頃の彼の支持層向けの粗雑な文章構成でも言葉遣 いでもなかった。これまでとは別人の感さえあった。

恐らくスピーチライターと念入りに打ち合わせして仕上げたのだろうが、 非常に格調高い美文調で如何にもアメリカ合衆国の大統領らしい原稿だっ た。また余り原稿に目を移す様子もなく、プロンプターも見ずに正確にと 言うか聞き取りやすく語られたのは、かなりリハーサルを重ねてこの日に 備えて来られたのだろうと思わせてくれた。だが、それくらいは当然のこ とだ。私が有り難かったのはPrime Newsでは主要な部分を再生して聞か せてくれたことだった。

大統領の演説の内容は私如きが云々するべき性質ではないが、少しだけ論 評を。矢張りキャンペーン中の主要な項目だったメキシコとの国境の壁や 法人税を主体の税制改革等々を目玉にしておられたと聞こえた。

トランプ大統領をビジネスマンだの不動産業での経験を通じてビジネスを 熟知しておられるというようなことを言う向きが多い。私はそれは単なる 社交辞令だと見なして聞いている。

だが、大統領は海外を相手にする貿易の実務のご経験がない為にだろう が、この演説でも世界の各国がアメリカに物を売り込んで膨大な額の富を 奪い、無数の工場を消滅させ多くの人の職を失わせたと強調された辺り は、アメリカの製造業の歴史と実態を把握できていないが故に出てきた被 害妄想のような気がしてならない。しかし、解釈次第だが、この点は中国 を考えて言っておられるのかも知れない。

1日夜のゲストの一人の元外務副大臣・城内実氏も言っていたが、安倍総 理との会談中に説き聞かされたと見えて我が国との自動車等の輸入問題に ついては全く触れなくなった。だが、今後は大統領の周囲にいる人たちが 余程の決意を以て彼の誤認識を正していく必要があるようだと思わざるを 得なかった大統領のアメリカの貿易赤字問題の認識だった。

Prime Newsでは双日の吉崎氏がトランプ大統領が選挙期間中から唱えてい た「国境税=border tax」は演説では触れられていなかったが、今や正 式に“Border adjustment tax”(=DestinationbasedCasFlowTax→DBCFTの 略称)として俎上に載っていると解説。

しかし、20%もの高率を輸入品に課すればアメリカの物価の上昇を招く し、WTOで認められるにしても年内に片が付くような事案ではあるまいと 指摘された。私にはこのような税制の発想は貿易の実務のご経験がないか らこそ出てきたのだろうと解釈する。

その税制改革だが、法人税を35%から引き下げる点を強調されたが、イン フラの整備に1兆ドルを投じるとか、軍備費を増加するとかの財源を何処 に求められるのかが気になった。Prime Newsのゲストの方々はそれが関 税であり、法人税の引き下げで企業の収益が増大することで補って行かれ る予定かも知れないが、それらの施策の先に待っているのが議会であり、 必ずしもトランプ大統領を支持していない一派がいる共和党であると指摘 したのも印象的だった。

私は既に述べたことだが、トランプ大統領は「アメリカファースト」と 「アメリカを再び偉大に」を実現する為に講じて行かれるだろう手段とい うか政策(例えば移民の制限や不法移民の強制送還等も含めて)が実行段 階に入っていった後に如何なる反響というか副作用が生じるかを、大統領 は何処まで読んでおられるのかは重大な問題だろうと思っている。現時点 では“I don’t care what happens afterwards.”=「後は野となれ山とな れ」のような恐れなしとはしないのだが。

そこには、未だに全閣僚の承認が済んでいないだけではなく、主要官庁の 幹部級の人事も中途半端という重大な案件も残っている。これから先に何 が起きるかを見守って行く時が続くのだろうかと思う。


 
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身 辺 雑 記
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東京湾岸は、3日は朝から快晴、爽快。


東京湾岸では2日午後1時すぎから 弱い雨が降った。桜の蕾を膨らま そうとの雨である。ソメイヨシノの開花は当初の予想より早まるようだ。



読者:5530人。

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-- 渡部 亮次郎 <ryochan@polk

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  • 名無しさん2017/03/03

    TBSマンセー運動1

    http://yh649490005.xsrv.jp/public_html/2017/03/03/1569-%ef%bd%94%ef%bd%82%ef%bd%93%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%bb%e3%83%bc%e9%81%8b%e5%8b%95/



    まんが道  トキワ荘 あの超有名な漫画家達が食べに行った 中華料理店松葉 

    https://matome.naver.jp/odai/2143195106248968201



    福島でバルーン状の謎の物体相次ぎ発見、テレ朝が献金していた韓国市民団体の物か?

    http://toriton.blog2.fc2.com/blog-entry-4732.html



    【拡散希望】老人の在日工作員に気をつけよ!

    http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1660.html



    奇跡のツーショット?! 慰安婦問題(米教科書事実誤認問題)で秦郁彦氏と元アジア女性基金理事が会見

    http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1697.html



    ワクチン伝説に終止符-極秘文書が衝撃的真実を明らかに! 

    http://ameblo.jp/kissy-seed/entry-11718507459.html



    韓国が「隠したい我々の姿」とは何?

    http://z-shibuya.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-f613.html



    カルメン

    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3&biw=1088&bih=248&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjM87CT6LnSAhXLgFQKHXXEBtAQ_AUIBygC



    森友学園を民族差別と韓国人(民団)が抗議

    http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53222914.html



    日本の神社仏閣を破壊する悪鬼羅刹

    http://meron.vanillapafe.info/archives/9422



    「こうして医者は嘘をつく」を読み終えて 

    http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12230326799.html



    【朝日が雪印食品にしたこと】報道に携わる重さを知れ。朝日新聞賃金大幅カット「もっとやるべきことある」と社員

    https://samurai20.jp/2017/02/asahi-18/



    新発明、水+炭酸ガスで石油が出来る!益々原発不要に

    電気代3円で、100円相当の石油を作ることが出来る!

    http://deeksha777.blog88.fc2.com/blog-entry-344.html



    悪質!釜山日本総領事館前に日本批判の手紙を置いたのは朝日新聞記者の阿久沢悦子か? 

    http://ameblo.jp/nadesikorin-fight/entry-12249635684.html



    「ママ、ごはんまだ?」

    http://www.mama-gohanmada.com/intro.html



    早熟の天才作曲家と言ったら・・・ 誰をあげますか・・・

    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10143108500





  • Apeman生2017/03/03

    &#149;【 杉浦正章氏 】のこと。



    ブログ主とは「刎頸の友」とでもいうべき関係なのでしょうねぇ。

    でも、氏の論説は噴飯もので、何時もスキップすることに致しております。

  • 名無しさん2017/03/03

    過去約200年にわたって近代を闇から操っていた勢力がいた。それが、国際秘密結社フリーメイソンである。彼らの支配は、闇から水面下で行われてきたため、殆どの人々が気付くことはない。彼らは用意周到に、あらゆる学問も支配し、操作してきた。学問、知識の独占は、人類支配の要諦だったからである。栄養学も、医学も、その例に漏れない。栄養学を支配すれば、食糧を支配できる。つまり、人類を何で餌付するかが決まれば、食品産業の思いのままになる。人類全体の食の支配は、目のくらむ利益を生み出す。また、医学もそうである。人類全体の「医学」の利権も膨大な利益を生み出す。だから、ユダヤ(アシュケナージ)の血を引くメイソンは、栄養学も医学も支配してきた。



     ここで近代栄養学の父の称号を授かった一人の男がいる。その名はカール・フォン・フォイトである。彼は1863年から45年間、ミュンヘン大学生理学教授として君臨したドイツ生理学界の重鎮である。彼は今も栄養学の父と称えられている。いったい誰から称号が与えられたのか? 言うまでも無くフリーメイソンによってである。



     フォイトは徹底した肉食礼賛主義者だった。動物タンパク質を優良タンパク質として絶賛する一方、植物タンパク質を劣等タンパク質として切り捨てた。つまり、「植物ではなく動物を食え」「優良タンパク質の肉を食え」と主張した。そして、約半世紀にわたってドイツ生理学界に君臨したフォイトには、誰も逆らえなかった。



     フォイトは当時、ドイツ国民の栄養状況を調査している。成人一人あたりのたんぱく質摂取量は48・5グラムで十分だった。しかし、彼は「必要なたんぱく質摂取量は1日118グラムである」と、現状より2・5倍多くのたんぱく質を取れと命じた。彼は欧州全体の食肉産業と深く結びついていたはずである。特に、食肉業界の背後には穀物業界が存在し、その背後に石油業界が控えていた。つまり、食肉利権は、穀物利権であり、石油利権でもあった。石油利権はロックフェラーである。つまり、ロックフェラーが支配していたことを示している。



     しかし、フォイトの肉食礼賛は間違いであった。肉食者の心臓病は菜食者の8倍、大腸癌死は4〜5倍、糖尿病死は3・8倍、乳癌死は5倍と戦慄の疫学調査結果が続出している。漢字で「腐る」と言う字は、「府」の中に「肉」と書く。これは消化器の中に肉が入ると「腐る」と言う意味になる。具体的には、肉などの動物タンパク質は腸内で悪玉菌のエサとなり、インドール、スカトール、アミン類など有毒発癌物質を生成し、それが腸壁を刺激したり、血中に吸収され体内を巡り、発癌したり、病気になったりするのである。



     フォイト栄養学のカロリー理論では、呼吸器で取り入れた酸素は、消化器で取り入れた食物が体内で酸化する。その燃焼エネルギーで生命は生きていると考えた。それを証明するために、面白い実験を実施して、成人は1日約2400キロカロリーが必要という結論に達した。さらに、人間は寝ているだけでもカロリーを消費する。それを「基礎代謝熱量」と定め、少なくとも1200キロカロリー摂取を推奨した。「基礎代謝カロリーを下回ると痩せていき、最後は餓死する」と結論付けている。



     しかし、この理論にも無理、矛盾がある。まず、人体は生命体であるが、鉄釜と同列に論じているので不自然である。フォイト栄養学では基礎代謝熱量を下回ると、餓死すると言うが、森美智代さんは「1日青汁1杯」で約20年間も生き続けている。青汁1杯は約50キロカロリーである。基礎代謝量1200キロカロリーの24分の1に過ぎない。フォイト栄養学が正しいのなら、森さんはすでに死んでいなければならない。しかし、何も食べない「不食」の人達は存在している。ファステイング(少食・断食)が世界的に見直されてきている。船瀬俊介氏も1日1食で過ごしている。それでも快調であり、餓死もしていない。つまり、フォイト栄養学は間違いなのである。



     カロリー理論の根本的な過ちは、生命エネルギーは食物の酸化エネルギーだけで賄われていると思い込んだことである。生命は単なる物質ではない。現在確認されているだけでも、生命エネルギー源は4つある。



    !)酸化系→食物の酸化エネルギーによる。



    !)解糖系→糖分解されエネルギーを発生。



    !)核反応系→生体内元素転換で発生する。



    !)宇宙系→氣エネルギー。



    渡り鳥はほとんど何も食べていないで地球を半周する。これは体内核反応で、核エネルギーを運動エネルギーとしているからである。



    このエネルギー系を提唱しているのが、故・安保徹博士である。安保博士は既にカリウム40が生体内でカルシウムに元素転換する事実を確認している。



    宇宙系は森下敬一博士が実証している。大腸など宇宙エネルギーが人体の経絡でソマチッドと言う微小生命体を増殖させ、それが血球細胞に変化する様を観察している。不食の人の存在は、この氣エネルギー理論によって、立証される。











  • 名無しさん2017/03/03

    ウィリアム・ベネット『美徳の教本』序文 p.118

    「道徳教育とは、子供たちの心と精神を“善”に訓育することである。して良いこと、して悪いこと、の規範と指針を教え導くことである」



    http://www.ac.auone-net.jp/~oknehira/KyouikuWoSukuuHosyuNoTetsugaku.html





  • 名無しさん2017/03/03

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    宗教を重視しない日本では

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       ケント・ギルバート



    宗教を重視しない日本では、大家族と地域社会、学校が大きな役割を果た してきた。だが、近年は核家族化や地域社会の弱体化が進んでいる。加え て戦後、「修身」の授業をGHQ(連合国総司令部)が軍国主義に結び付 けて禁止した。



    後に、道徳の授業は復活したが、受験勉強中心の教育では、教師も生徒も 親も道徳教育に関心が薄い。いじめや自殺、殺人など、子供の非行の一因 であることは確実だ。



    従って、道徳の授業を強化する方向には大賛成だ。「愛国心の強制だ」な どと騒ぐ人々は、日本以外の某国への愛国心が強すぎるとみえる。



    ベネット博士の本は『魔法の糸−こころが豊かになる世界の寓話・説話・ 逸話100選』(実務教育出版)として翻訳本も出版された。ただ、そもそ も原著が、日本の修身の教科書のまねだという噂もある。問題はどちらが 先かではなく、日米両国とも道徳教育が不十分だという現実だ。





    >「道徳教育とは、子供たちの心と精神を“善”に訓育することである。して良いこと、して悪いこと、の規範と指針を教え導くことである」(ウィリアム・ベネット)

    http://burke-conservatism.blog.so-net.ne.jp/2010-07-10



    例えば、レーガン大統領(1981〜9年)の下での初代教育長官であったW.ベネットが、引退後に編集した大著『美徳の教本』は、1993年に売り出され、すぐに400万部を超えた。・・・

    http://www.mezasukai.com/pdf/nadesiko-45.pdf



    http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20070206/p1



  • 名無しさん2017/03/03

    シーチキンが一番愉しいですね〜