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頂門の一針4281号  2017・3・1(水)

発行日:3/1




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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4281号
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        2017(平成29)年3月 1 (水)



          朝日新聞はポルノ新聞である:加瀬英明

        報道の自由の憲法すれすれの抑圧:杉浦正章

              2・28事件70周年:Andy Chang

                 歳は足に来る:石岡荘十

                       話 の 福 袋
                     読 者 の 声
                     身 辺 雑 記


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第4281号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
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朝日新聞はポルノ新聞である
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        加瀬 英明

私と朝日新聞の付き合いは、長い。私は『文芸春秋』時代の花田さんにも お世話になったが、朝日新聞批判の草分けの1人だ。

私は文芸春秋の田中健五氏が『諸君!』の編集長のころに、同誌によく新 聞批判を執筆した。そのうちに『文芸春秋』本誌(1975年11月号)に、 400字詰めで80枚以上にわたる、朝日新聞批判を書いた。田中氏はその時 に本誌の編集長だったが、「最近朝日新聞紙学」という、よい題名をつけ てくれた。

朝日新聞がすぐに社会面で「事実無根の中傷」だといって、大きく取り上 げたうえで、謝罪を要求する内容証明書を送ってきた。

私 は福田恆存氏と親しかったが、ぜひ裁判をやろうといって、激励して くれた。黛敏郎氏、村松剛氏や、香山健一氏も応援団に加わるといってく れた。私は新聞の拡販戦争から偏向問題まで争われる、画期的な「新聞裁 判」になっただろうから、そうしたかった。

ところが、財界人や、『経済界』の佐藤正忠氏をはじめとする著名な人々 が、朝日側に立って仲裁を買ってでて、私に話し合うようにすすめた。結 局は朝日新聞社も、文芸春秋も戦いたくなかったので、曖昧きわまる形で 手打ちが行われた。

30年か、40年前までは、銀座の溜り場のようなクラブをどこか覗けば、新 潮社、文芸春秋、講談社の編集者や、物書き仲間が来ており、朝日新聞の 記者なども加わっていた。

新宿3丁目に小さな「チャオ」というバーがあったが、その常客のなか に、朝日新聞の投書欄の『声』を担当していた、佐々克明氏がいた。私は たいへんに親しかった。佐々氏の尊父は戦中戦後の朝日新聞の論説委員 で、終戦の前日の8月14日の「鬼畜米英を討て」という社説を書き、その
2日後に「平和の師表たれ」という社説を書いたことで知られた。

昨年12月8日から二十数年ぶりに朝日新聞を購読するようになったが、投 書欄はまだ『声』と呼ばれている。
 
佐々氏は常連の投稿者に、投書を発注するのが仕事だった。今でもそうな のかもしれないが、当時は朝日御用達のセミプロの投稿者がいた。私は 佐々氏が常連の投稿者に、電話で発注する現場にいたことがある。

あのころから『声』のなかみは、いまでも変わっていない。民主主義は多 様な意見のうえに成り立っているのに、投書欄まで朝日新聞の論調に合わ せている。読者に目隠しするものだ。

今年1月3日の『声』をとると、「平和や環境分野で世界に貢献を」「戦 争せず国を守る方法考えて」「核廃絶で日本が先頭に立て」「米軍脅威か ら国民の命守れ」といったように、朝日新聞社の眼鏡に適った主張だけ が、並んでいる。

「平和環境分野で」という82歳の男性からの投書は、「シリアや南スーダ ンで戦闘が続き、イスラム過激派による欧州でのテロも続いている。年末 にはロシアの駐トルコ大使射殺事件も起きた。(略)心が痛むばかりだ」 と述べ、「政府には今こそ、国際平和や人権、地球環境保護の分野で貢献 して、世界中から評価を得られるような外交を期待したい」と、勧めている。

人権、環境保全によって、戦争や、テロに対抗することはできない。あと の投書も現実から目をとじるものばかりだ。自衛隊を増強して戦争を阻止 せよとか、中国が日本を核ミサイルの標的にしているのを放置してよいの かという声を、採用することは絶対にない。

私は販売店に頼んで契約日より前の新聞も届けてもらった。読むと、12 月6日の『天声人語』も振るっていた。

「退位に反対する人の多くから、『天皇は国民にとってまず神道の大祭 司』『存在の継続が国民統合の要』『宮中でお祈り下さるだけで十分』 『いてくだされるだけでありがたい』といった発言が相次いだ。宮中祭祀 を天皇の公的行為と位置づけるべきだという訴えもある。これらの主張は 多くの国民の意識からかけ離れ、一部は政教分離の原則にも反する」

陛下は8月8日のお言葉のなかで、「私はこれまで天皇の務めとして、何 よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えてきました」と、仰 言せになられている。朝日新聞の主張は、陛下のお考えからかけ離れてい るが、それならどうして陛下を批判しないのだろうか。

一つ覚えのようにひたすら護憲を宗旨としているのに、変わりがない。

12月19日の夕刊に、「『憲法くん』の魂 もっと広がれ」という見出し で、『憲法くん』という絵本の表紙のカラー写真と、絵本のなかの2ペー ジを載せていた。

「憲法くん」は、主人公の少年だ。見開きのページの下に、「わたし、憲 法くんといっしょにくらした70年間は、しあわせではなかったのです か?」という、主人公の言葉が載っている。私なら「アメリカの軍事保護 のもとで、憲法くんといっしょにくらした‥‥」と、書き直したい。私はア メリカが71年前に、日本を完全に非武装化することをはかって押しつけ た現行憲法を、「平和憲法」よりも「平和無抵抗憲法」と呼ぶことにして いる。

絵のなかに、平和に暮している親子や、遊びに興じる子どもたちや、のど かな田舎の景色が描かれているが、在日米軍兵士の姿を加えるべきだった。

記事は「憲法くん」の「理想と現実がちがっていたら、ふつうは、現実を 理想に近づけるように、努力するものではありませんか」という言葉に よって結ばれていた。

それだったら、朝日新聞記者が「憲法くん」と一緒に、「『憲法くん』の 魂、もっと広がれ!」と叫んで、中国の圧政下にあるモンゴルや、新疆、 チベットや、ウクライナや、シリアなどの戦場を訪れて、理想を説くべきだ。

少年の生命を危険に曝すことになるが、無事に日本に帰ってくることがで きたら、どれだけ「現実を理想に近づける」ことができたか、記事を書い てほしい。

朝日新聞の論説委員や、記者は、笑いの名工だ。だから、朝日新聞は他紙 よりも楽しい。

今日、日本が保守化して左翼が孤立化するようになったから、朝日新聞を 読むたびに気持よく笑えるが、1970年代には、朝日新聞が日本を滅ぼしか ねなかったから、真剣に憂えた。

いま振り返っても、悪夢を見るように思い出すが、1972年に日中国交正常 化が行われた時の朝日新聞は顔を赧(あか)らめずに、読むことができな かった。

田中角栄首相が北京空港に降りたった日の夕刊は、1面に「日中いま握 手」という大見出しが、横切っていた。

「〔北京25日=西村特派員〕その時の重く、鋭い静寂を、何と表現したら いいだろう。広大な北京空港に、いっさいの音を失ったような静けさがお ちてきた。1972年9月25日午前11時40分、赤いじゅうたんを敷いた飛行機 のタラップを、黒い服の田中首相がわずかに体を左右に振りながら降りて きた。まぶしそうに空を見上げ、きっと口を横に一文字に結んで、周首相 の前に進んだ」

「‥‥これは夢なのか。いや夢ではない。今、間違いなく日中両国首相の手 が、かたく握られたのである」

「実際には、その時間は1分にも満たなかったはずであった。記者団の群 れにまじった欧米記者たちの不遠慮な声もしていたかもしれない。しか し、その時間は、もっと長く感じられた。

なんの物音もしなかったと思う。40年も続きに続いた痛恨の時間の流れ は、この時ついにとまった。その長い歳月の間に流れた日中両国民の血が 涙が、あふれる陽光のなかをかげろうのようにのぼっていく――ふと目まい に誘われそうな瞬間のなかでそんな気がした‥‥」

私はこの朝日の特派員が、首相が北京空港に着くまで安酒を呷っていたの ではないかと、心配した。

私は雑誌に、新聞記者はどのような状況に出会っても、目まいを起しては ならない。それに日本であれ外国であれ、記者たちはいつも「不遠慮な 声」を出しているものではないかと、書いた。

社会面をひろげると両ページにわたって、「待ちかねた朝 東京 北京  広く高い青空」とか、「ニーハオ こんにちは 日中新時代へ飛行 首 相、平静ななかに緊張 超党派の激励を背に『角さん、頼んだぞ!』  TVに食入る市民の目」といった見出しが、散らばっていた。

朝日新聞はこの3日前の社説で、「日中新時代を開く田中首相の訪中」と 題して、田中訪中をきっかけにして日中ソ3国が「不可侵条約」を結ぶこ とが可能になったと、主張していた。

「‥‥日中正常化は、わが国にとって、新しい外交・防衛政策の起点となら ねばならない。日米安保条約によって勢力均衡の上に不安定な安全保障を 求める立場から、日中間に不可侵条約を結び、さらにその環にソ連をひろ げる。あるいはアジア・極東地域に恒久的な中立地帯を設定する。そうし た外交選択が可能となったのである」

これには、爆笑した。当時、中国は中ソ戦争に脅え、ソ連の侵攻を恐れ て、全国にわたって人民がもう数年にもわたってシャベルを持って動員さ れて、防空壕を掘り続けていた。

この時から、私は朝日新聞の縮刷版は滑稽本に分類すべきだと、信じるよ うになった。笑い話だから、「憲法くん」の白昼夢のように、足が地に まったくついていなかった。

私はいまでも朝日新聞記者や、編集幹部と親しくしている。

退社後におちあって、浅酌しながら内外の情勢について話すが、みんな、 まともな人たちだ。私とほとんど意見が変わらない。

ところが紙面を手に取ると、平和憲法を守れとか、日本は戦犯国家だか ら、中国、韓国に配慮しなければならないといった、いつも変わらない “朝日節”ばかりだ。

私はなぜまともな記者や、編集者が、あのような紙面をつくるのだろうか と、思い悩んでいた。ある時、答が閃(ひらめ)いた。朝日新聞は「ポルノ 出版社」なのだ。朝日新聞の記者や、編集幹部も同じように、勤務中は煽 情的なポルノ記事を書かなければならない。

戦前、戦中は読者の戦意を高揚すべく勤しんだ。そのおかげで部数は伸び たが、戦争が終わると朝日新聞社は2人がA級戦犯容疑者として、投獄さ れた。主筆、副社長だった緒方竹虎氏と、副社長の後にNHK会長、内閣 情報局総裁だった下村海南氏だ。

私にとって東京裁判は戦勝国によるおぞましい私刑(リンチ)だったが、こ の社説は東京裁判の正当性を認めている。「勝者による裁きという批判も ある」というなら、もっと説明してほしい。

日本は独立を回復するのに当たって、東京裁判の判決を執行することを受 け入れざるをえなかったが、裁判そのものは認めていない。

日本だけに戦争責任を問うことはできないが、朝日は「それでも、日本は この裁判を受け入れ、平和国家としての一歩を踏み出したことを忘れては ならない」という。

朝日新聞は先の戦争中には、「神州不滅」「一億玉特攻」を叫んで、大和 魂さえあれば勝てると説いたが、日本国憲法さえあれば、日本は不滅だと いう精神論と、少しも変わっていない。

朝日新聞が売国的だといって憤っている人々がいるが、ポルノ出版社だと 思えば、怒ることができないだろう。



   
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報道の自由の憲法すれすれの抑圧
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         杉浦 正章

トランプは記者魂の根幹に触れている

「これがメディアへの弾圧の始まりかどうかの判断は急がなくてもいい」 ホワイトハウス記者会会長のジェフ・メイソンは落ち着いている。同記者 会の一部に台頭している報道官の記者会見ボイコット論にはくみしないと いう。ということはどういう状況かと言えば、トランプ政権対メディアの 戦いが早くも佳境に入っていることだろう。

ワシントン特派員としてウオーターゲート事件でのニクソン政権とメディ アの全面対決を目の当たりにした筆者も、血湧き肉躍る状況の再現であ る。問題はトランプ側近にメディア対策のプロが存在しないことだ。逆に 君側の奸はたくさん居る。その筆頭バノンは「メディアは敵だ」「メディ アは黙れ」とけしかけ続けている。

トランプはこの人物に依然として全体重を乗せているかのようで危ない。 背景にはトランプの大統領選対策と女性スキャンダルも含めた「ロシア疑 惑」がある。FBIは本来大統領を守る核であるにもかかわらず、トランプ は「漏洩」を激しく非難する。罵倒と言ってもよいくらいだ。

いわく「FBIは漏洩組織ではないはずだ」「FBIは漏洩するものを見つけら れない」といった具合だ。これは為政者がツイッターで書くことではな い。まるで蛸が自分の手足を食らうような姿であるからだ。あのニクソン ですら、やはりリーク源のFBIを直接非難したことはない。裏で必死に見 つけようとしたが見つからなかった。

トランプの最大の欠点はメディアにリーク源の公表を求めていることだ。 これは対メデイア戦を圧倒的に不利にしている。なぜならリーク源を守っ て匿名記事を書くケースは記者の命であるからだ。

本人の了承を得ない限り「政府筋によると」と書いて、「FBIの誰々によ ると」などとは決して書かないのが記者魂だ。為政者は記者と報道機関の 最も基本的な倫理に干渉してはいけない。匿名を自ら暴露することは ジャーナリズムの死を意味する。

ウオーターゲート事件のリーク報道で社名を上げたワシントン・ポストで 「世紀の情報源」の人物を編集局次長が「ディープ・スロート」と名付け た。当時のポルノ映画をもじったものだが、電話でのどの奥深くから声を 出したからだという。

当時誰かと言うのが最大の関心事となり、キッシンジャーまでが名前に上 がったが、ポスト紙は名前を出さなかった。その後、33年を経て2007年に なってFBIの副長官であったマーク・フェルトが自分であったと表明。そ れを聞いて特ダネを書き続けたボブ・ウッドワードも初めてこれを認めた。

33年も取材源を守り通したのだ。トランプの「実名を出さない限り情報源 を使うのは許されるべきではない」という発言は、マスコミというものの 実態を知らない姿をさらけ出している。

商売人トランプの基本的な誤算は、自らが商売敵を叩き潰してきたよう に、メディアの基本的な報道の姿勢を潰せると思っている事である。だか らメディアを「国民の敵」呼ばわりできるのだ。メデイアは「国民の側」 に立っているからこそ存在価値があることを理解しない。

だからバノンの受け売りで「メディアは野党」などと言えるのだ。トラン プの忠実な下部(しもべ)というか、茶坊主のような報道官スパイサー が、通常の記者会見を避け、別室で限られた人数でブリーフをしたこと も、ホワイトハウス記者会の激怒を買った。

おべんちゃらのFOXニュース、ネットのブライトバート・ニュースなどを 報道官室に招き入れ、ニューヨークタイムズ、CNNを除外したのだ。憤慨 したロサンゼルス・タイムズ、AP、BBC、タイム誌などは参加しなかった。

こうしたトランプ政権の姿勢は言論弾圧へとすすむ危うさを内包してい る。トランプにメディア対策を諫言(かんげん)する側近が存在しないこ とがこの政権最大の弱点だ。 

こうしたトランプ政権の対メディア姿勢について米自由人権協会(ACLU) は声明を出し、「政府による検閲の可能性がある」と非難。報道の自由の 原則に対するトランプ政権のいかなる脅しも、憲法修正第1条の「力強い 防御」に阻まれるだろうと指摘した。

修正第1条(the First Amendment)は言論および出版の自由を制限するこ とが出来ないなどと規定している。トランプ政権のさらなる言論抑圧が続 けば、言論及び表現の自由を監視する国際的非政府機関である国際新聞編 集者協会(IPI)などが動き刺す可能性もある。

IPIは2001年に韓国をロシア、ベネズエラ、スリランカ、ジンバブエ等と 並び、「言論弾圧監視対象国」に指定しており、現在米国の有様をかたず をのんで見守っているに違いない。この組織が行動に移せば、トランプの 国際的評価は地に落ちる。

さらに弾劾要求の動きや、ウオーターゲート事件で懐かしい「特別検察 官」任命論も台頭している。正副大統領を捜査できる特別検察官はニクソ ンが首を切ったが、その後法改正で第3者的権限を一段と強化された。

辛辣なメディア批評で知られるジャック・シェーファーはツイッターで 「報道陣は罵倒され、おとしめられ、中傷され、侮辱されるものだ。それ も仕事のうちだ」と語っており、もっともではある。

しかし多くの米メディアはそんなことは織り込み済みだろう。トランプ側 のメディア批判は、批判されたメディアにとっては勲章のようなものであ ろう。米国のメディアは驚くほど執拗だ。

バノンが「メディアとの関係は悪化しており、毎日が戦いとなる」と宣言 しているが、最後に笑うのは十中八九メディアであろう。ただし日本の一 部メディアや三流コメンテーターのようにことごとく首相・安倍晋三を目 の敵にして「批判のための批判」を繰り返すのは浅薄だ。

ツイッターなどでもその傾向が見られるが、国民の支持率が60%を超える 政権は久しぶりに日本という国が手にした、貴重なる政治資源であり、ト ランプとは別次元のものと見るべきであろう。ニクソン辞任劇は田中角栄 辞任要求に大きな影響を及ぼしたが、無理に風潮を“伝染”させる必要はな い。それを猿まねという。


       
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2・28事件70周年
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  Andy Chang

又も2月28日がめぐってきた。今年は228事件の70周年に当たる。
台湾人にとって228事件は忘れてはならない心の傷である。なぜか
と言うと70年経っても解明できない事が多いからである。

真相調査は過去に何度も行われたが、今になっても事件の死者は2
万人から5万人と言われ、さらに12万人と言う調査もある。死者の
数や最高責任者が蒋介石であると言う報告に異議を唱える者も居る。
真相がわからないから台湾人の心の傷は消えない。

70周年を迎えて真相調査の要求が高まり、中華民国国家発展委員会
(國發会)は137万ページの228事件資料を公開すると発表した。
全部の資料をデジタル化し、索引や分析データなども加えて調査の
容易、簡素化を図ると言う。なにしろ厖大な数なので、実際にデジ
タル化した資料を公開するまでに3年かかると言う人も居る。

●調査結果をどうするのか

228事件は中国人による台湾人、特に台湾の指導者層、エリートの
消滅だった。台湾社会はエリートの虐殺で大打撃を蒙った。その上
に蒋介石は事件のあと38年の長きにわたる戒厳令を敷いて台湾人
民を抑圧し続けた。

だからこの事件は民族的浄化(Ethnic cleansing)
とである。それゆえ事件の真相解明のあと、今後の台湾民族の取る
べき道を明らかにしなければならないのである。

事件の責任者が蒋介石であることは明らかなのに、台湾人が政権を
取った今でも在台中国人(外省人)と国民党の妨害で蔡英文政権は
強い態度を取れない。真相解明したあと政府はどう結末をつけるの
か、このような事件が再び起きないようにするにはどうすべきかな
どを政府が示さなければ人民は納得しない。

蔡英文総統は真相の解明のあと「寛容と和解」を示唆したがこれで
は人民が満足しない。民衆は真相解明報告の発表の外、蒋介石の責
任、國民黨の関与と処罰、被害者家族に対する謝罪と補償などの外
に、全台湾に数多くある蒋介石の銅像を撤去し、中正記念館の廃止、
蒋介石と蒋経国の遺骸を保留している慈湖公園の撤去を求めている。

慈湖公園は国有地であり今でも中華民国軍の衛兵が保護している。
蒋介石が台湾人の加害者なら今すぐ撤去すべきである。

●国民党の反対と妨害

事件が起きたとき蒋介石は2個師団の軍隊を派遣して無差別殺戮や
逮捕を行った。その後も中華民国政府は蒋介石を偉大なる指導者と
して各地に蒋介石の銅像を設置し、中正記念公園を作った。

蒋介石は台湾人を虐殺した最高責任者である。それがわかれば蒋介
石を記念する銅像や記念館などは取り除くべきである。

外省人、国民党は蒋介石の責任を認めない。国民党は蒋介石の罪業
が判明すれば国民党が存在できなくなることを怖れている。外省人
は真相解明のあと国外追放されることを怖れている。それだから国
民党が政権を握っていた時代は228事件の資料を国家機密として公
開しなかったのだ。

●事件の真相は異民族の侵略だ

2228事件が起きた直接の原因は警察がタバコ売りの女性を殴打し、
これに抗議した民衆に警察が発砲して人が死んだからである。しか
し本当の原因は台湾人を奴隷視していた中国人に台湾人が抱いてい
た反感である。

中国人にとって台湾とは占領地である。日本がアメリカと戦って負
けたあと、蒋介石がマッカーサー命令で台湾における日本軍の降伏
を受理し、勝手に台湾統治を始めた。中国人は台湾を戦争の結果の
占領地として略奪したので人民の不満と反抗が起きた。228事件と
は侵略と略奪に反対した台湾人を虐殺した事件であった。

つまり2・28事件とは異民族の侵略と略奪に反抗した台湾人の革命で
あった。国民党が事件の真相を隠し、蒋介石を偉大な中華民族の星
と祀り上げる理由は、228事件の真相がわかれば中国人は台湾に居
所を失い、国民党は存在しなくなることを怖れるからである。



        
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歳は足に来る
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石岡 荘十

数十メートル歩くと左足がだるくなって歩行困難になる。で、数分立ち止 まって休むとまた歩けるようにはなるが、またすぐだるくなる。


このような症状を専門的には「間欠性跛行」という。「跛行」はビッコを 引くという意味だ。こうなった経緯については前回述べた。今回はその続 編である。


先般、閉塞した足の大動脈にステントを入れる治療を受け、ビッコは解消 し、元通り颯爽と歩けるようになった。


はじめ、「これはてっきり腰をやられた」思い込んで、近所の接骨院に駆 け込んだら、「典型的な脊柱管狭窄症の症状だ」と断言する。つまり神経 の管が腰のところで狭まっている疑いがあるとのことで、電気治療、針を 数回やってもらったが、はかばかしくない。


血流が詰まる動脈硬化は典型的な加齢疾病だ。脳の血管が詰まれば脳梗塞 になるし、心臓の血管(冠動脈)が狭くなると狭心症、詰まると心筋梗塞 になる。私の場合は足にきたというわけである。

造影剤を使ったCTで診ると、左足付け根から動脈を15センチほど遡った ところで90パーセント狭窄していることが確認できた。左足へは最大、通 常の7割ほどしか血が流れていない。これではビッコになるわけだ。

治療法は、脳梗塞や心臓梗塞と同じだ。血管の狭くなったところにカテー テルを挿し込んでフーセンで拡げるとか、バイパスを作るとか、etc。

8/23、心臓カテーテル室でカテーテル台に横になると、若くて美形の看 護婦さんが何の躊躇もなくパラリとT字帯をはずし、左足の付け根周辺の 陰毛を電気かみそりで刈る(剃毛という)。慣れたものだ。

局所麻酔の後、この治療では実績も多い腕利きの医師が、モニター画面を 見ながらカテーテルを挿入。先端には、中心部に細くすぼめたバルーンを 仕込んだステントがある。ステントはステンレスで出来た金網のチューブ である。

これを狭窄部分まで持っていってバルーンを膨らますと、すぼめてあった ステントの内径も同時に拡がって、狭窄した血管を見事に押し広げた。

ステントは内径8ミリ、長さ40ミリ。心筋梗塞の治療に使うステントは内 径2ミリほどだから、それに較べると大型だ。治療時間は1時間ほど、治 療費86万円、自己負担9万円ほどだった。

心筋梗塞でステントを使う治療法はよく知られているが、足の大動脈狭窄 にステントを使うケースはまだそれほど多くない。

治療を受けた東京女子医大では、ステントを使った心筋梗塞治療が今年す でに数百件に上るのに対して、足に使った症例は筆者でまだ56件目だと いう。

下肢(足)へ行く動脈が詰まると、下肢が腐ってしまい、痛いだけでな く、命にかかわるケースもある。そうなると「命には代えられない」とや むを得ず下肢を切断しなければならなくなる。日本では毎年1万人以上が 足を切断されているという報告もある。高齢化で症例は増えている。

足にもステントを入れるという治療法は、循環器内科ならどこでもやって いるわけではない。リスクもある。医師の選択には慎重でありたい。

元京都大学心臓血管外科部長・米田正始(こめだまさし)医師を中心とす る研究グループは新しい血管を作って下肢切断を救う「血管再生法」とい う試みを行なっていて、再生医学のひとつとして注目されている。が、成 功症例はまだそれほど多くない。

「なんとなく足の先が冷たい」

これが、アラームだ。接骨院では治らない。歳は足にくる。専門の医師を 選んで、治療を受ける必要がある。(再掲)
 
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話 の 福 袋
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 ◎中国とは異なる恐ろしさが見えるDPRK:前田正晶

言うまでもないが、DPRKとは朝鮮民主主義人民共和国のことである。私は これまでに何度か「国家総動員法」などを採り上げて我が国の属国化を企 んでいると聞かされた中華人民共和国(中国)の怖さを論じてきた。それ は尖閣諸島や沖縄を奪おうとするだけのような小規模な狙いではないとい う意味だ。その点は、南シナ海に展開する中国の行動を見れば自明の理か も知れない。

だが、この度DPRKがマレーシアで起こした(のだろう)金正男氏の暗殺を 期に、その手法の詳細を事細かに推論をも交えて報道されるのを見れば、 かの国今日までに世界中で犯してきた拉致やテロ等の国家ぐるみの犯罪に 思いを致す時、そのゾッとするような恐ろしさと言うか怖さがあらためて 解ってきた。それは一寸考えただけでも、我が国の何処かに彼らの工作員 が数多く潜んでいても不思議はないのではないかと言う怖さである。

しかも、マレーシアで彼らが起こした(犯した?)金正男氏の暗殺には、 VXという地上最悪の化学物質まで持ち込んだのか現地で合成したのかも不 明な物を使っていたのだ。しかもその暗殺行為の実行には、言葉巧みにマ レーシア以外の東南アジアの複数の国の女性まで使っていた辺りの手法の 巧みさと狡猾さには、寧ろ呆れ返っている状態だ。

彼らは既に我が国に何処からともなく侵入したか、居住していたかの工作 員を使って大量の日本人を拉致しただけではなく、僅か数名を返してきた だけだ。これなども、とんでもない主権侵害の犯罪行為だが、マレーシア には外交官特権を使った工作員までを利用していた形跡がある。これは恐 るべきことで、我が国には容貌だけでは見分けがつかない韓国やDPRK中国 の者など幾らでもいるではないか。しかも、現在の我が国では「観光客歓 迎」が国を挙げての政策である。

私は何度も新宿区内に50校以上もあると聞く日本語学校に通う無数の東洋 人たちの中には、何処かの国の多くの工作員が混じっているのではないか と言ってきた。その工作員たちが今のところでは、具体的に何らかの行動 を開始したという目に見える形跡はなかったが、中国には国家総動員法が あるし、DPRKにも無形の恐怖があるような気がしてならない。

アメリカのトランプ大統領のようにイスラム教国と教徒に対してあからさ まに外国人を閉め出すような法的な規制など、我が国で出来る訳がないと 思うし、そういうことまでする具体的な理由もないし、または出来る法的 な根拠もない。しかし、マスコミなどが有り難がる国際化やグローバル化 が進む一方の現代では、その負の面を十分に考えて臨まねばならない時が 来たのではないかと、ここまでで余り上手く表現出来なかったが、独り密 かに憂いている今日この頃である。


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読 者 の 声
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 1)中国とは異なる恐ろしさが見えるDPRK:前田正晶

言うまでもないが、DPRKとは朝鮮民主主義人民共和国のことである。私は これまでに何度か「国家総動員法」などを採り上げて我が国の属国化を企 んでいると聞かされた中華人民共和国(中国)の怖さを論じてきた。それ は尖閣諸島や沖縄を奪おうとするだけのような小規模な狙いではないとい う意味だ。その点は、南シナ海に展開する中国の行動を見れば自明の理か も知れない。

だが、この度DPRKがマレーシアで起こした(のだろう)金正男氏の暗殺を 期に、その手法の詳細を事細かに推論をも交えて報道されるのを見れば、 かの国今日までに世界中で犯してきた拉致やテロ等の国家ぐるみの犯罪に 思いを致す時、そのゾッとするような恐ろしさと言うか怖さがあらためて 解ってきた。それは一寸考えただけでも、我が国の何処かに彼らの工作員 が数多く潜んでいても不思議はないのではないかと言う怖さである。

しかも、マレーシアで彼らが起こした(犯した?)金正男氏の暗殺には、 VXという地上最悪の化学物質まで持ち込んだのか現地で合成したのかも不 明な物を使っていたのだ。しかもその暗殺行為の実行には、言葉巧みにマ レーシア以外の東南アジアの複数の国の女性まで使っていた辺りの手法の 巧みさと狡猾さには、寧ろ呆れ返っている状態だ。

彼らは既に我が国に何処からともなく侵入したか、居住していたかの工作 員を使って大量の日本人を拉致しただけではなく、僅か数名を返してきた だけだ。これなども、とんでもない主権侵害の犯罪行為だが、マレーシア には外交官特権を使った工作員までを利用していた形跡がある。これは恐 るべきことで、我が国には容貌だけでは見分けがつかない韓国やDPRK中国 の者など幾らでもいるではないか。しかも、現在の我が国では「観光客歓 迎」が国を挙げての政策である。

私は何度も新宿区内に50校以上もあると聞く日本語学校に通う無数の東洋 人たちの中には、何処かの国の多くの工作員が混じっているのではないか と言ってきた。その工作員たちが今のところでは、具体的に何らかの行動 を開始したという目に見える形跡はなかったが、中国には国家総動員法が あるし、DPRKにも無形の恐怖があるような気がしてならない。

アメリカのトランプ大統領のようにイスラム教国と教徒に対してあからさ まに外国人を閉め出すような法的な規制など、我が国で出来る訳がないと 思うし、そういうことまでする具体的な理由もないし、または出来る法的 な根拠もない。しかし、マスコミなどが有り難がる国際化やグローバル化 が進む一方の現代では、その負の面を十分に考えて臨まねばならない時が 来たのではないかと、ここまでで余り上手く表現出来なかったが、独り密 かに憂いている今日この頃である。




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身 辺 雑 記
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3月1日の東京湾岸は快晴。いよいよ3月。都心では25日ごろソメイヨシノが満開になる予想だ。


敗戦直後、GHQは日本政府に対して教育に英語を取り入れるよう命令した。しかし日本はせんじちゅうは英語を「敵国語」として禁止していたために、英語をしゃべれる教師は極端にふそくしていた。私の先生はやっと「花の3月マーチましょう」と教えた程度だった。


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-- 渡部 亮次郎 <ryochan@polk

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  1. “ロシア対日工作のSVR首魁”ナルイシキン
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    李小牧(日本に帰化)工作員氏、中国の討論番組で「APAホテル右翼挑発デモは私の演出」
    http://toriton.blog2.fc2.com/blog-entry-4728.html

    NWOとユダヤ教と共産主義の関係
    http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/52003354.html

    岸井「教育勅語はヘイト的」TBSサンモニ・岸井成格の塚本幼稚園叩き・森友学園は法的措置を検討中
    http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-6578.html

    アメリカと日本でこんなに違う「運」に対する考え方 
    http://kanemochi.kyokasho.biz/archives/1031

    彼らは根本の部分に「国民の生活をこうすれば良くできるという」政治哲学を持っていないのだ
    http://1qazxsw2.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-246d-6.html

    「日本人は誰でも殺せ!」はヘイトスピーチはでない? ヘイトスピーチ規制法は在日犯罪隠しが目的 
    http://ameblo.jp/nadesikorin-fight/entry-12250689890.html

    ロッシーニ 羨ましき天才 
    http://blogs.yahoo.co.jp/taroimofavor/7100912.html

    中国によるアジア、日本乗っ取り計画
    http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/52003206.html

    告発状と通報
    http://meron.vanillapafe.info/archives/9388




     2017/3/1

  2. イギリスに続いて、新興国アメリカを手に入れたメイソンが、次に狙ったのがフランスである。彼らはブルボン王朝腐敗に対する不満を焚きつけ、フランス革命を企てる。これは、世界史の授業では市民革命と習うが、正体はメイソン革命である。それで、ルイ16世とその后マリー・アントワネットをことさら民衆の敵意の対象に仕立てる。メイソン会員は、バスティーユ牢獄を密かに解放するなど、革命騒乱に火をつけ、ついにフランス王政を打倒する。

     実は、革命直後の1790年、アントワネットは兄の神聖ローマ帝国皇帝レオポルト2世に次のような書簡を送っている。

    「あなたもフリーメイソンに注意してください。こちらでは、今、民衆が恐ろしい陰謀に加担させられています。とても恐ろしい出来事が起きようとしています」

     彼女の恐怖は、実際にその身に振りかかり、夫のルイ16世と共に断頭台の露と消える。秘密結社メイソンの関与を証明するのが、革命の大義をうたった「人権宣言」である。そこにも、「自由」「平等」「博愛」がうたわれ、それはまさにメイソン大憲章であった。米国独立宣言と見事に重なる。

     悲劇は、この革命を市民革命と信じた市民、学生、労働者たちにも及ぶ。フリーメイソンの関与など、全く知らない彼らは、当然、革命政権への参加を求める。しかし、革命を主導したジャコバン党は、まぎれもなくフリーメイソンが潜み、偽装したものである。彼らは反対する市民、学生、労働者、政治家たちを手当たり次第に逮捕し、ギロチン台に送り、戦慄の大量殺戮と恐怖政治を繰り返したのである。

     断頭台送りになった犠牲者は1万人近くに達した。首尾よく、フランス国家を奪取した彼らは、アメリカ同志メイソンに、友好の証として送ったのが自由の女神像である。その台座には愛に満ちた友好メッセージが刻まれている。その後、1804年、一兵士にすぎなかったナポレオンが皇帝となり、フランスを独裁支配する。

    「彼がフリーメイソンだったという証拠は残されていないが、妻のジョセフィーヌはフリーメイソンと関わりがあり、ナポレオンの兄弟ジョセフとルイは有名なフリーメイソンだった」という。以上の経緯から、彼が筋金入りのメイソンだったことは間違いない。そうでなければ、小男の一兵卒が、フランス第1帝政の皇帝になど、昇り詰められるはずがない。その軍事独裁の暴走も、世界征服を企むメイソンの意志によるものである。

     彼は、非道暴虐なナポレオン戦争を遂行し、英国、ロシアを除く欧州全土を軍事攻撃し、勢力下に置く。1815年、ワーテルローの戦いでは、英国ウエリントン将軍の陣地中枢に無謀な攻撃を仕掛けるなど不可解な作戦で自滅していく。この番狂わせの仏軍敗北もメイソンのシナリオによると考えれば辻褄が合う。ちなみに、メイソン中枢の実力者ロスチャイルドは、この戦いの勝利をいち早く入手することで、資産を2500倍にも増やし、世界最大の財閥になっている。

     最大の戦争犯罪人であるナポレオンが英国の温情で助命され、アフリカ沖のセントヘレナ島に流刑となったのも、不可解である。さらに、死亡したとされる遺体が確認されていない。つまり、メイソンの陰の存在を知れば、このようなミステリーも鮮やかに解けていく。

     フランスに続いてメイソンは、ロシアも我が物にする。時のロマノフ王朝を打倒する為、ロシア革命を偽装して、レーニンに社会主義革命を達成させる。1917年、レーニンはスイスから封印列車なるもので、革命蜂起したロシアに駆けつけ、ついにロマノフ王朝を打倒する。そこで大きな役割を果たしたのが大量の軍資金である。その出所は、ロスチャイルドなどのフリーメイソン中枢財閥だった。トロツキーはフランス革命に倣って、恐怖政治を開始した。ロシア革命後の3年間でトロツキーは白人系ロシア人の88%を虐殺した。レーニンはロスチャイルドの血を引くので、まぎれもなくメイソン会員である。つまり、一見、共産革命に見えるロシア革命も、その正体は、社会主義を偽装したメイソン革命であった。巨大資本家であるロスチャイルドが共産革命に資金援助したのは事実である。つまり、地球を東西に共産圏と自由権に二分し、対立を煽れば軍拡競争でフリーメイソンによる金融産業、軍事産業は驚異的に潤う。まさに東西冷戦も、彼らの二股作戦シナリオによって仕組まれていたのである。


     2017/3/1

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