急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4260号ll

発行日:1/31



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> □■■□───────────────────────□■■□
>   わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」4260号
> □■■□━━━────────────────────□■■□
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>  (平成29)2017年1月31日(火)
>

標準語と軍隊規律:大江洋三
日中友好を願うは大罪:渡部 亮次郎
大規模な中国のワクチン治療: 石岡 荘十
懸念される米国の地位と力の弱体化l: 桜井よしこ          
     
話 の 福 袋
                       読 者 の 声
                       身 辺 雑 記     
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>                               発行周期 不定期(原則毎日発行)
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>   
>        http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
>     バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/
>
>     ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/
>
>
>
>
> ━━━━━━━━
> 標準語と軍隊規律
> ━━━━━━━━
>
>
>     大江洋三
>
> 1937年の南京事変が一昨年10月に「南京大虐殺」として世界記憶遺
> 産に登録されて幻が現実になった。あの時はマサカと思った。
>
> 慰安婦問題と同様に、国内に同調し輸出する者がいたし、NHKや朝日・
> 毎日も追随したからマサカと思った人は少ないだろう。
>
> そこに風穴を開けたのが、アポホテル個室に置かれた読み物である。19
> 日に、シナ政府(中共)の報道官が「歴史の歪曲」と非難していたから、
> ここは、手を変えてアポホテルの応援をしなければならない。
>
> 中共が、子供たちに公用語として簡体字を与えている。漢字は一字々々に
> 意味をもつが、圧倒的な簡略化で漢字の意味そのものを失うから、子供達
> には外国語を学ぶ事と同じ意味になるだろう。
>
> いつぞやのNHKの放映によると、簡体字にローマ字を振って子供たちに
> 読みを教えているが、我々が漢字にカナを振って読みを知るのと訳が違
> う。なりふり構わず標準語を整備し教えている事が解る。
>
> 一方で、都市部ではスマホを操る若者も多いし、それにネットの書き込み
> も多いから一定の成果は出ているようだ。これらの現象はシナに1949
> 年、久ぶりに中華人民共和国(中共)という「統一政府」ができた事と大
> いに関係がある。
>
> それ以前は?
>
> シナの歴史については、泰斗・岡田英弘名誉教授の弟子でもあり、女房殿
> でもある宮脇淳子女史から教わる事が多い。
>
> 漢字はシナ王朝の高級官僚の統治用語として存在したが、その他は多民
> 族、多部族、多言語社会のままであった。読みを含めて、漢字文字が下々
> に普及した事は全くなかった。この点が、助詞を開発して文を構成し普及
> した日本語漢字と大きく異なる。
>
> 19世紀半ばから20世紀半ばまでは、シナは騒乱期で統一政府はなかっ
> た。19世紀に入るや満州族の建てた清王朝が傾きだして、いつもの通り
> 言葉の異なる幾つかの軍閥が台頭した。その中の一つに浙江省の蒋介石軍
> 閥がある。
>
> 軍隊も、平時と戦闘時では「言葉の扱い」は全く異なる。
>
> 戦場における上官の命令は、ゴッド神の言葉の如く絶対である。少しでも
> 疑う兵がいれば戦闘単位にならない。
>
> これも標準語教育を受けた者を、軍事教練する事により得られる。あるい
> は入隊させた後で教練として標準語を鍛える場合もある。地方なまり言葉
> や文では命令にならないからだ。
>
> 従って、標準語を持つ軍隊と、持たない軍隊の性質は別物である。言い換
> えれば、共通の識字が有るか無しかである。
> L
> シナの歴史にしばしば起きることだが、農村部(文盲貧民)を食(餌〉で
> 釣れば、直ぐに大軍(群)ができる。
>
> 一例に明王朝を取り上げると、創始者・朱元璋は1368年に南京で皇帝
> に即位しているが、もとは貧農民盗賊の親分の一人であった。盗賊群は、
> ある意味の貧農救済組織で忽ち大群になる。
>
> 一方の蒋介石夫婦は浙江閥の大金持ちであったから、読み書きできない私
> 兵をかき集める事ができた。彼は日本陸軍の将校を務めた事があるから、
> 自分の命令言葉が下達しない事にイライラしたであろう。
>
> この種の、標準語を持たない間に合わせ軍隊は、上官の個別の命令が届か
> ないから、保身のため各個バラバラの動きをする。こういう軍隊では敵前
> 逃亡を防ぐため、銃を構えた督戦隊が後ろに控える。
>
> 異民族など言葉の通じない兵を最前線におく場合、ユーラシア大陸では普
> 遍的に起きる現象である。そのため、腰の引けた兵は後ろの味方と戦う事
> になる。こういう現実が南京でも起きている。
>
> 督戦隊を持つ軍隊の、もう一つの特徴は、略奪・強姦を兵の解放として黙
> 認している事である。だから、日本軍の来る処に人々は集まった。
> L
> 板垣征四郎麾下の南京派遣軍が、期限付きの無血開城を申しいれたにも拘
> わらず、南京城防衛司令官の唐生智は無応答であった。というより、派手
> に籠城主戦論をぶっている。因みに唐生智は湖南軍閥上がりである。
>
> 応答がなければ派遣軍は攻撃するまでで、察した唐生智は部下を置きざり
> にして単独で逃げだしている。
>
> 将がそうなら、兵は尚更そうであった。後に逃げれば督戦隊にやられる
> し、武器をもったまま軍装を解いて民家に隠れた。
>
> 派遣軍もシナの常識は心得ていたから、入念な家宅捜査が行われた。そう
> しないと、安心して平定統治ができないからだ。軍装を解いて武器を隠し
> ていれば、派遣軍は「民間人なりすまし」と見做し引っ張りだした。
>
> シナには靴を脱いで部屋に入る習慣がないから見つけるのは簡単である。
> 戦場には敵か味方のどちらかしかいないから、当たり前だが恭順しない者
> は殺した。
>
> 今日でもアメリカの警察官は「止まれ」に逃げ出すと発砲する。平時です
> らそうだから戦時では尚更である。占領統治にあたっては、自軍の安全確
> 保のため闇を無くすることが最優先である。ここら辺りは、現行憲法下で
> は戸惑う人も多いだろうが、戦時・平定戦の常識である。
>
> また、「民間人成りすまし」はハーグ陸戦条約違反だから、派遣軍は徹底
> 的に掃討した。つまり、国際法における権利の行使をした。蒋介石国民党
> は中華民国を名乗って同条約に署名していたから遠慮はしなかった。
>
> 日本軍は権利に基づき「シナ兵」を捕虜あるいは殺したのであって、民間
> 人を殺したわけではない。だから従って虐殺ではない。
>
> 略奪は、兵士個人の部分としてはあったであろうが、日本軍は現地物資を
> 軍票(通貨)で買って調達したのであって略奪をした事はない。あれば、
> 撤退焦土作戦をした蒋介石軍である。なにせ督戦隊を必要としたのだ。
>
> 既に、軍票は従って円は、かの地の物の交換価値(値段)を定めていた。
> 通貨は発行元の信用がなければ流通しない。終戦後、かの地が物価高に
> なっているのは日本軍が通貨統治していた証である。通貨統治のないと処
> で、インフレもデフレも起きるはずがないからだ。日本軍の憲兵隊と経理
> 隊は良く機能したのだ。
>
> ついでに、日本軍将兵に督戦隊の必要性は全く無かった事を加えよう。裏
> 返して言えば、軍人勅諭をはじめ平素から日本兵は、共通の読み書きがで
> きたという事だ。
>
> その後の、唐生智は反蒋介石の毛沢東政権下でも出世しているから、よく
> 仕事のできる共産党(コミンテルン)の手先だったのだろう。そうでなけ
> れば、猜疑心の強い毛沢東が召し抱えるはずがない。
>
> 彼らにとって、市街戦で多くの民間人が死亡することが望ましかった。そ
> れが南京大虐殺の実態である。多数の「民間人犠牲者」を出す事は、革命
> の本質みたいなものだからだ。
>
> 言葉・文字から言えば、統一語たる標準語を持たなかった言質を信じて、
> 持っていた派遣軍の記録を信じないのは、初めから政治目的があるという
> 事になる。
>
> それこそ、彼らのいう「歴史の歪曲」である。
>
>
>
> ━━━━━━━━━━
> 日中友好を願うは大罪
> ━━━━━━━━━━
>
>
> 渡部 亮次郎
>
>
> L日中国交正常化以前、日本人で日中「友好」なんて口にする者はいなか
> った。昭和47年、政権を獲得したばかりの田中角栄氏が首相として北京
> に乗り込んだ途端に中国が言い出した言葉なのである。
>
> 日本人は愛する者に「愛している」とは言わない。気恥ずかしいからで
> ある。口には出さぬが深く愛しているのである。奥ゆかしいのだ。
>
> 中国人は愛して無くても口先では愛しているという。共産党の幹部にな
> ると愛人が何十人もいるという猛者がいるそうだ。今回、党籍を剥奪さ
> れた前重慶市党委書記薄煕来氏は、その理由として愛人問題が指摘され
> た。愛なき愛人が一杯いるのだ。
>
> 「多くの女性と不適切な関係を持った」。おゝこわ。
>
> 彼らは彼らの都合で日本を餌食にしているだけなのに、こともあろうに
> 対中、対韓関係の改善を急ぐべきだなどと頓珍漢な主張を掲げて自民党
> 内の主導権獲得を目指す人いるのにはのには呆れるばかりだ。
>
> 私は1972年9月、田中角栄首相にNHK記者として同行し、日中国交正
> 常化の現場に立ち会った。その6年後に今度は園田直外相の秘書官とし
> て日中平和友好条約の締結に力を尽くした。ODA(政府開発援助)供
> 与開始に責任を負ったのである。
>
> このときの中国は毛沢東、周恩来が既に世を去り、共産党資本主義を掲
> げるトウ小平の時代に入っており、工業、農業、国防、科学技術の近代
> 化(四つの現代化)実現に狂奔しており、わが方の莫大な資金と科学技
> 術が必要不可欠になっていた。
>
> 元々中国が佐藤内閣までの聞くに堪えない日本非難を突然止めて中日友
> 好こそがアジアの安定を齎す、そのためには戦時賠償を放棄するといっ
> て田中内閣に国交正常化を求めてきた時、わが方は日中戦争の贖罪意識
> もあって簡単にその手に乗った。彼らが全体主義国家であることを忘れ
> た。人情で考えてしまったのだ。
>
> また日中平和友好条約の時は、彼らの方から「覇権主義称揚の禁止」を
> 条約中に書き込むことを執拗に要求してきたため、田中、三木両政権は
> 対応できず、調印、締結を断念した。
>
> 今思えば、この頃わが方は完全に中国の掌の上で裸踊りを踊っていたの
> だ。なぜなら3度目の政治復活を果たしたトウ小平は、わが世の春を謳
> い、国の舵を資本主義に切り替え、アジアにおける覇権確立を企図して
> いた。
>
> そのためにはとりあえず日本の資金と技術を獲得することを主眼として
> いたのであるから、条約の区々たる文言なんかどうでもよくなっていた
> のである。6年も纏まらなかった条約が、人民大会堂でなんらの議論も
> なしに妥結したのを思い出す。中国は都合が変ったのである。
>
>
> あれから34年。江沢民、胡錦濤時代になって急に対日姿勢が厳しくなっ
> たように誤解する向きがあるが、違う。所得、地域格差の矛盾に悩む共
> 産中国が体制維持のために求める敵を日本と設定しただけであって、靖
> 国は方便に使われているに過ぎない。それなのに靖国を総裁選挙の争点
> にするとは売国的大罪である。中国の手に乗ってはいけない。
>
>
> 政治は共産主義のまま、経済だけを資本主義に切り替えたトウ小平。国
> が僅か30年で世界2位のGNP大国になるとは予想していなかったはず。
> まさか航空母艦を持つ海軍大国になるなど予想していなかったはずだ。
>
> 精々国中を新幹線が走るぐらいの夢しかなかったはずだ。だからあのと
> きは海底に眠る石油とガが欲しくて尖閣棚上げを主張したのである。
>
> それが今や目的が変わった。海軍国家中国として太平洋の半分を制覇す
> るためには尖閣が邪魔でしかたなくなったのである。それなら「奪って
> しまえ」となったのである。
>
> この期(ご)に及んでも中国と「友好」でなければいけないと主張する
> 輩(やから)が自民党員にもまだいるらしいが、やめたほうが良い。
>
> 「中日友好」は「日本強奪」の包み紙なのである。それなのに「日中友
> 好」を日本人が願う事は当に「大罪」なのである。
>
>
>
>
> ━━━━━━━━━━━━━
> 大規模な中国のワクチン治療
> ━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 石岡 荘十
>
> ランセット(Lancet)と並んで世界的に権威のある医学誌だとされる
> NEJM(The New England Journal of Medicine)が、「さまざまな年代群
> における新型インフルエンザワクチン」 (A Novel Influenza A
> (H1N1)Vaccine in Various Age Groups)と題する論文を掲載し、専門家
> の注目を集めている。(原文は下記)
>
http://content.nejm.org/cgi/content/full/NEJMoa0908535
>
> 論文は、中国で3歳から77歳までの2200人を対象に年齢別に4群に分けて、
> 新型インフルエンザワクチンの有効性や安全性を調べた試験(治験)につ
> いてだ。具体的には
>
>  ・プラセボ対照のランダム化比較試験
>  ・1回接種と2回接種
>  ・アジュバンドの有無
> などによる抗体価(免疫力)の変化を調べている。
>
> 試験の詳細はきわめて専門的なものなので、ここでは、その概要の紹介に
> とどめる。
>
> まず、「プラセボ対照のランダム化比較試験」というのは、治験に参加す
> る人をランダムに2つのグループに分ける。一方にはワクチンを打つ、も
> う一方のグループには偽のワクチン(プラセボ)を打つ。その上で、双方
> を比較する試験のことで、これによってワクチンの効果を確かめることが
> 出来る。
>
> ワクチンに限らず、新薬が開発されたときなどには、相手の同意を得たう
> えで行われる標準的な治験方法である。
>
> つぎの「1回接種と2回接種」は、2つのグループに分け、一方には1回
> しか打たない、もう一方には3週間後に2回目の接種を行う。そしてこの
> 双方の効果にどれくらいの違いが出るかを比較する。
>
> これによって、我国でも問題となった1回打ちでいいのか、2回打たなけ
> れば充分な効果が出ないのかを判断するデータを得ることが出来る。
>
> 最後の「アジュバンド(adjubant)」というのは、ワクチンの免疫力を強
> める目的でワクチンと一緒に投与される試薬のことで、国内産のものには
> これを使っていない。
>
> しかし欧米から輸入を予定されているワクチンにはこれが含まれている。
> 因みに「ブースター・ロケット」というと、ロケットの推進力を高める2
> 段目の補助推進装置のことをいう。
>
> ところが、厚労省医系技官のなかには、このことを理由に「輸入ワクチン
> は危ない」と否定的な意見を吐く者が少なくないが、じつは新型インフル
> エンザについて欧米でも日本でもきちんとしたアジュバンドの試験が行わ
> れたことはない。
>
> 中国でアジュバンドの有無を比較した治験が行われたとすれば、世界で初
> めてということになる。
>
> NEJMによれば、研究を実施したのは、中国江蘇省をはじめとする行政機
> 関、Southeast Universityなど。ワクチンを製造したのは、中国のHualan
> Biological Bacterin Companyだという。
>
> 新型インフルエンザワクチンの有効性について、このような大規模な治験
> は初めてのことだ。日本での治験は20歳から50歳までのわずか健常者200
> 人についてのものだけで、ワクチンの有効性、全体像を評価するデータと
> しては不足だとされ、他の年代別の治験は先送りになった経緯がある。
>
> ワクチン接種の回数をめぐっては、厚労省内部でごたごたがあり、マスコ
> ミを誤報へ追い込んだ。この“事件”については、10/23既報の通りである。
http://www.melma.com/backnumber_108241_4648006/
>
> 自治医科大学感染免疫学講座・臨床感染症学部門准教授の森澤雄司氏は
> 「この論文は二重の意味で、衝撃だった。臨床医学のレベルで日本は中国
> にはるかに及ばないこと、日本のワクチン戦略が世界標準から大幅にずれ
> ていることが浮き彫りになった」と述べている。
>
> 森澤氏は厚労省の新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会など
> で、専門家の立場から積極的に発言しているだけでなく、前厚労相に対し
> ても医系技官の施策に批判的な意見を述べてアドバイスしているが、
>
> 同氏はさらに「日本では200人という規模で臨床試験をやっただけで、中
> 間結果が報告されたのは10月16日だった。それに対して、中国では(大規
> 模な)臨床試験の結果が既にNEJMに掲載されている。もう率直に言って、
> 話にならない。
>
> また、従来、感染症の領域ではドラックラグ、つまり新開発の薬を患者に
> 投入できるまでの時間差、あるいは、海外での新薬を国内承認できるまで
> の時間差はあまり問題になっていなかったが、今回の新型インフルエンザ
> では、急に流行が開始し、早急な対応を求められる事態になり、ドラック
> ラグが強く認識されるようになった。
>
> 中国で今回の試験が可能だったのは、ワクチンを海外に売ろうという意識
> を国策としてきちんと持っているからだ。これに対して、日本ではワクチ
> ンを作っているのは小規模のメーカー(4社)。
>
> 行政が企業を守り、護送船団でがんばるという発想はもうあり得ないはず
> なのに、まだやっている。今の状況は、そのようにしか見えない。
>
> ワクチンを作るのであれば、ワクチンを輸出するくらいの心意気、ビジョ
> ンが必要なのではないか」。と憤懣やるかたない思いを医療従事者限定の
> メールマガジン(「m3.com」)で語っている。
>
> 「そもそも国産ワクチンと輸入ワクチンを区別して考えているのは、恐ら
> く日本だけ。この考え自体が、世界標準からも大幅にずれている」と批判
> している。
>
> 仰るように、論文が示唆するところは少なくない。ただ、中国の食品問題
> で痛い目にあっている日本人としては、「エッ、中国製のワクチンだっ
> て?それは勘弁してよ」という庶民感覚があってもおかしくない。
>
> 治験に参加した人々がどのように集められたのか、重大な副作用がおきた
> 場合の補償はどうなっているのか、NEJMの論文で示された科学的なデータ
> だけではストンと腑に落ちない、別の次元での不信感は拭えないというの
> が、素人の筆者の正直なところである。
>
>
>
> ━━━━━━━━━━━━━━━━
> 懸念される米国の地位と力の弱体化
> ━━━━━━━━━━━━━━━━
>
>
> 桜井よしこ
>
>
> 「国内経済に特化したトランプの会見 懸念される米国の地位と力の弱体化」
>
>
>
>
> 「ハロー、シカゴ!」。バラク・オバマ米大統領が晴れ晴れとした表情で
> 呼び掛けた。任期8年を締めくくる退任演説をホワイトハウスではなく、
> 自身の活動の原点、シカゴで行ったのだ。会場を埋めた熱心なオバマ支持
> 者らが終始去り行く大統領をたたえる声援を送り、演説は、なんと、74回
> も拍手で中断された。
>    
>   妻への感謝の言葉を述べる場面では、涙と震える声が感動を深めた。多
> 様性と公正さが米国の力の源泉だと説き、弱者を見捨てることのなかった
> 姿は心優しい大統領のものだった。
>    
> しかし、真の優しさは強さなしには実現できない。強さは、国家レベルで
> いえば、経済力と軍事力だ。個々の問題はあっても米国経済は好調で、軍
> 事力も世界最強だ。が、オバマ大統領は軍事力に関しては理想に縋って現
> 実を見なかった。「世界の警察」を辞めたように、国際社会に対する米国
> の軍事的責任を放棄したことが、現在の国際社会の混乱の原因になった。
>    
> そしていま、ドナルド・トランプ次期米大統領が米国も世界も変えようと
> している。閣僚候補が上院の承認公聴会で証言し、質問に答え始めている
> が、トランプ政権を待ち受ける問題の深刻さを感じずにはいられない。
>    
> 1月10日は司法長官に指名されたジェフ・セッションズ上院議員、11日は
> 国務長官に指名されたレックス・W.ティラーソン氏の公聴会だった。
>    
> セッションズ氏に対しては民主党の上院議員、ダイアン・ファインスタイ
> ン氏が、司法長官の資格はないとセッションズ氏の過去の言動を具体的に
> 取り上げ非常に厳しく批判した。CNNの報道では、ファインスタイン氏
> のような全面否定の批判が承認公聴会で展開されたのは異例のことだという。
>    
> もう1点注目したのは、傍聴席の反セッションズ派の人たちが大声で抗議
> し、守衛につまみ出される場面が断続的に見られたことだ。1人または2人
> ずつ、時間差攻撃で大声を上げるために、公聴会は度々中断された。
>    
> ティラーソン氏の公聴会も同様だった。落ち着く間もないほどの中断頻度
> の高さは、トランプ政権に対する米国世論の分断の深刻さをあらためて深
> く印象づけた。
>    
> 11日にはトランプ氏が選挙勝利後初めての記者会見をニューヨークの「ト
> ランプタワー」で開いた。冒頭8分間、抱負を述べたが、その要旨は、
> (1)「米国の情報機関が流したと思われる偽情報」への批判、(2)特定
> の一メディアを除く米国メディアへの感謝、(3)フィアット・クライス
> ラー、フォード・モーターを筆頭とする大手自動車メーカーの米国への復
> 帰と投資、(4)世界最大の薬の消費国である米国の製薬業界を復活させ
> る決意、(5)次世代戦闘機「F−35」のより効率的でより速い開発と生
> 産、である。
>    
> その後、アリババのジャック・マー氏の名前を挙げて「こんな信じ難い大
> 物たちが私のところにやって来る」「もし私が大統領になっていなけれ
> ば、彼らは来ていないだろう」「こうして私は多くの雇用を創出する」と
> 語った。日本企業についてはソフトバンクグループの孫正義氏にすら言及
> しないまま、トランプ氏は極めて短く、拍子抜けするほど米国国内経済に
> 特化した発言で会見を締めくくった。
>    
>   政治家が国の経済的繁栄を願うのは当然だが、トランプ氏は何としてで
> も金回りの良い米国をつくるという思いに駆り立てられている。それ以上
> でも以下でもない。トランプ氏の米国ず、
> 経済に関してさえも、楽観は許されlないと、あらためて考えた。
>    
>   保護主義に傾けば、「米国第一」の強い思いは世界経済に好影響を及ぼ
> すことなどできない。8年間のオバマ政権で低下した米国の地位と力が、
> トランプ政権でさらに弱体化しないか、憂慮するものだ。
> 『週刊ダイヤモンド』 2017年1月21日号
>   新世紀の風をおこす オピニオン縦横
>
>
> ━━━━━━━
> 読 者 の 声
> ━━━━━━━

1) 2桁の伸びを見せた訪日外国人数:前田正晶
>
>

 日本政府観光局が発表した2016年の訪日外国人の旅行者数の速報値で
は、24,039,001人と対前年比で約430万人と+21.8%の伸びを見せてい
た。だが、その消費額は3兆7,476億円と過去最高は記録したものの、伸び
率は鈍化して+7.8%に止まった。これは所謂「爆買い」現象の終わりを
示したと見られている。
その旅行者数を国別に見れば、第1位は前年同様に中国人で6,372,984人で
対前年比27.6%2位は韓国人で5,090,308人で+27.2%だったが、これはやや
意外3位に台湾人で4,167,429伸び率が13.3%、4位には香港からで
1,839,170人で+20.7%、5位に漸く
アメリカ人が現れて1,242,705人で+20.3%6位以下は、タイ人で901,426人と
+13.1%7位がオーストラリア人で445,188人の+18.4%8位はマレーシア人の
394,237人で+29.1%9位はシンガポール人で361,813人の+17.2%10位は
フィリピン人で347,838人で+29.6%となっていた。11位以下ではUK、カ
ナダ、
インドネシア、フランスベトナム、ドイツ、インド、イタリア、スペイン、
ロシアで、対前年比でマイナスを記録した国はなかった。
1人当たりの旅行支出額は中国人が第2位に落ちて金額が231,504円と対前
年比で
△18.4%第1位はオーストラリア人で246,866円と対前年比+6.7%を記録し
ていた。3位に入ったのがスペイン人で224,064円だったが、
これとても△1.4%、4位はイタリア人で198,001円で△2.0%、5位はロシア人の
190,881円で+4.6%、7位はベトナム人で186,133円で△4.5%、8位はUKの
181,795円で△13.7%、9位はアメリカ人の171,418円で△2.4%、10位にドイ
ツ人が滑り込んで
171,012円で0.0%の増減率。11位以下はシンガポール人、香港人、カナダ
人、インド人、マレーシア人、タイ人、台湾人フィリピン人、韓国人と
なっていた。ここでは全部が対前年比でマイナスを記録していた。なお、
総支出額(単位:100万円)
では中国の第1位は不変で1,475,371円で対前年比+4.1%だったのは寧ろ
意外だった。
2位は台湾、3位に韓国、4位に香港、5位にアメリカとなっていた。
因みに、20位がロシアで10,465で+5.5%だった。

 参考資料: 紙業タイムス社刊 FUTURE誌 17年2月6日号



2)トランプ政権が主張される「関税」とは:前田正晶

 私は正直に言って、今回のトランプ政権発足以来従来の貿易についての
国際的取り決めというのか慣行が良く解らなくなってしまった。
それはスパイサー報道官がエヤーフォース・ワンの中で「メキシコとの国
境に建設する壁の費用をメキシコが払わないのであれば、
メキシコからの輸入品に20%の関税を賦課すれば115億ドル
(だったか、と言うのも15年度のメキシコの対米黒字は579億ドル)
が捻出出来るので、直ぐに完済可能」と発言していたのだったから。
私は常識として関税とは輸入者が負担するものであり、我が国の関税法にも、
 「(納税義務者)第六条 関税は、この法律又は関税定率法その他関税に
関する法律に
 別段の規定がある場合を除く外、貨物を輸入する者が、これを納める義
務がある。」
 という規定がある。だが、スパイサー報道官の発言を聞いていると、そ
の20%を
メキシコ側が負担するので費用は直ぐに完済されると指摘しているのだと
しか考えられなかった直ぐに完済されると指摘しているのだとしか考えら
れなかった。果たして、メキシコがアメリカに輸出品を送り込む度に20%
もの税金を払うことを受け入れる性質なのだろうか。アメリカの輸入者は
関税を
免除されるのだろうか。トランプ政権はその前に二国間協定を結んでかか
る関税を
賦課することの合意を取り付けねばならないのだろうが、メキシコとても
片道ではなくアメリカからの輸入品にも同率の関税をかけると主張するの
ではないのだろうか。トランプ大統領は選挙期間中から“bordertax”
の賦課を声高に言っておられた。これは「国境税」と訳せば良いのか
とも思うが、私はこの件に関しては全く知識がないのでブリタニカ国際百
科事典で
調べてみると、 輸出入により商品が国境を出入りする際に賦課あるいは
還付される租税。
輸入品に対し国内産品と同率の消費税の全部または一部を課す輸入調と,
全部または一部を課す輸入調整税と,輸出品に対し国内で課せられた消費税の
全部または一部を還付する輸出戻し税とがあり,国境税調整ともいわれ
る。(中略)GATTの規約違反にはならないとされている。(中略)
アメリカは貿易自由化の原則照らして撤廃すべきであると主張している>
あった。何れにせよ、輸入者が負担する税金のことかなと思ってしまう。
 何れにせよ、「アメリカファースト」を第一義に置かれ、“Make America
GreatAgain”
を推進される以上、アメリカの富を流出させていると見なされている中国
やメキシコ等の対米輸出国に対して厳しい姿勢を採り続けられるだろう方
針は変わるまい。因みに、産経新聞によれば、2015年度の実績では
我が国はアメリカの貿易赤字では第2位のドイツの773億ドルよりも遙かに
少ない
第4位の554億ドルである。
第1位は勿論中国で3,341億ドルだ。メキシコは第3位で579億ドルでしかない。


3)未だにインフルエンザに悩まされているが辛い:前田正晶

去る15日の週で「インフルエンザの症状はほとんど消えている」と掛かり
つけのSクリニックのS先生に診断して頂き、後は声が良く出ていないこと
と鼻水が出やすい症状が消えるのを待っている状態に入ったと安心してい
た。ところがである、16日辺りから左右両方の首筋の痛みとそれに伴うの
か軽い頭痛に悩まされ始めたのだった。これは結構辛かったのでS先生に
18日に診て頂きに伺った。X線写真まで撮って頂いた診察の結果は「順調
に回復して心配なし」だったが、痛みの軽減の為にブロック注射をして頂
き、「もしも痛みで夜眠れない場合は精神安定剤というか睡眠導入剤の効
果もあるd錠を服用すれば良いだろう」と言われた。

ところが首筋の痛みは一向に解消されず頭痛も残っているので、23日に再
度伺ってS先生に診て頂いたのだが問題なしとのことで、矢張りブロック
注射でその日は何の苦しさもなく過ごせた。しかし、だがしかしである、
24日に国際医療研究センター病院(NCGM)の循環器科における定期検診の
日には再び首筋の痛みが続いており、主治医のH先生にも訴えたが、今回
のインフルエンザは長引く場合もあるので仕方がないかも知れないが、血
液さらさらの薬を服用している以上、ブロック注射を安易に受けないよう
注意しなさいと言われてしまった。

そして、国際医療研究センター病院まで行く間に体を動かして自然に暖め
たところ痛みが軽減されていたと知り、それならばと26と27日にはほぼ
1ヶ月振りにジムに通ってみて、ストレッチ等で体を温め、暖かいシャ
ワーを首筋等に十分にかけてから大きな浴槽につかると気分爽快になって
きた。更に、25日に調剤薬局で薬剤師さんにも聞かされたのだが、今年の
インフルエンザは長引く傾向があり、私の首筋の痛みは「リンパ腺」のよ
うで、ロキソニン・テープで対応せずに暖める方が効果的であり、何れに
せよ気長に対応する方がと、忠告された。

だが、28日も朝は頭痛で目が覚めた状態なので矢張り「最早これまで」
と、朝一番でS先生に診て頂きに上がった。結果的には矢張り問題なしで
血圧などは120/75と安定しており、矢張りブロック注射をして頂き、有り
難いことにこれまでの所の状態は安定している。もしも、私自身に問題が
ありとすれば、トランプ大統領とその政権を支える者たちに不安を感じさ
せられる材料が多く、ついつい無理をして連日その不安を具体的に書き記
してきたことが余計なストレスとなり、頭痛の原因となってしまったかも
知れない辺りだ。

インフルエンザ論はここまでだが、私は我が国のテレビ局や新聞の論調も
兎も角、テレビ等に有識者であるとか専門家として意見を述べておられる
方々が、トランプ批判論に言及されても私が論じてきたような具体的な知
識に乏しいのか、知って入れ知らん顔で主張されるのか等にまで触れる場
合が少ないので、遠吠えと承知で敢えて「もしかして?」とその危うさを
指摘して訴えてきたのだ。でも、こんなことを言っていればまたストレス
が蓄積されて苦しむ結果になりそうだから、これで終わりにする。インフ
ルエンザに対しては無駄な抵抗をする意味がないとも自覚させられたので。




4)トランプ大統領の下にあるアメリカを考える:前田正晶

私は22年半もの間、アメリカの会社で(とは言ったが「外資系」とは違う
と確信している)思想も信条からも彼らアメリカ人に可能な限り同化しよ
うと努力して彼らの一員として働いてきた。結果として彼らの国情に直に
接し、彼らの文化を何とか知り得て痛感したことがあった。それは先ず、
アメリカは懐が深く世界の多くの国からおおらかに移民を受け入れて、そ
れを国力の強化にも活用したかと思えば、苦しんできた人たちを救済した
立派な国柄だと感心したこと。そこには「性悪説」が基調をなす国柄であ
りながら、宗教上からなのだろうか彼ら移民の救済に出ていった偉さが
あったと見た。

ところが世界にはそのアメリカの「人の良さ」に付け込んだ不逞の輩も増
えて、アメリカは気の毒だなとも感じていた。世界のリーダーとして、ま
たは世界の警察官として良いことをして苦しんでいた人を救い、世界経済
の大きな力として貢献し、全世界に多くの面で貢献していたにも拘わら
ず、そこを見ずして人種差別をするの、格差を拡大させているなどと言う
やっかみに近いような批判を浴びても厭わずに、少なくともオバマ政権以
前までは努力を続けていたと思っている。だが、意外なほど他国やその国
民からは感謝されていなかったのは、本当に報われなかったと同情もして
いる。

次いでみたことは、美しく広い国土に綺麗な都市を増やし、誰もが生活し
やすい環境を作りあげたのだが、後から入ってきた者たち容易に良い職を
得られずに低層をなしただけに止まらずその種の多くの層を形成し、少数
民族間の職の奪い合いまで生じる結果すら招いてのは残念であり、悲しい
ことでもあった。それを外から見て歴史と実態を知らぬ者たちが批判した
のは不当だろうと言いたい。私は「可哀想だ」とも「本当にお気の毒だ」
とも感じていた。

しかし、最早そのような美しかったアメリカが過去のことの事のように
なって消えかかっている。トランプ大統領が取り戻そうとされている「偉
大なアメリカ」とはそういう懐が深く広かった美しいアメリカなのか、経
済でも軍事でも外交でも世界を指導する強力な存在となって中国を牽制
し、ロシアとの関係を如何に巧みに裁くのは就任1週間の時点では不明だ
し、再三使ってきた言葉で“unpredictable”だろうとしか言えない。では
あっても、トランプ大統領が標榜する「再び偉大になる」ことの実態が何
であるかを早く知りたいものだと思っているし、正直なところ、少しだけ
無形な期待すら抱いてはいるが、所詮は無い物ねだりに終わるのではないか。




渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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