政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針3092号  2013・10・9(水)

2013/10/09

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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 3092号
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           2013(平成25)年10月9日(水)



             安倍のアキレス腱は「復興法人税」:杉浦正章

                  独裁者オバマと米国の衰退:Andy Chang

               中国と環境保護とその投資の問題:前田正晶

                     「学問の鬼」頼山陽の気魄:平井修一

           鰺フライは醤油といふのは好みの問題:上西俊雄

                               話 の 福 袋      
                                反     響
                    身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第3092号
                             発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             

 
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安倍のアキレス腱は「復興法人税」
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                     杉浦 正章

民主党内も「反対」でまとまる
 
順風満帆に見える安倍政権だが、ようやくアキレス腱が見えてきた。安倍
の打ち出した復興法人税1年前倒し廃止の方針が、バラバラだった民主党
を結束させる流れとなってきたのだ。加えて、自民党内や公明党にも反対
論や慎重論が根強い。

反対論は分かりやすい。「こともあろうに震災復興の財源を切り取るとは
どういうことか。それも所得増税はそのままに、優良企業だけを優遇する
とは」という1点に絞られる。上げ潮派の陥りがちな弱者しわ寄せ政策の
象徴と受け取られてしまうのだ。

当然世論も反発している。ねじれ解消後初の臨時国会も首相・安倍晋三に
とって一筋縄ではいかない雰囲気となってきている。
 
他に財源を探せば良いのに、なんで大震災で一番苦しんでいる層を狙い撃
ちしたかのように受け取られる政策を打ち出したかといえば、根底には安
倍の慢心があるとしか思えない。アベノミクスの大当たりで「上げ潮路線
の正当性が証明された。財政再建派は下におろう」という意識である。

これは消費税の3党合意の経緯に当時は参画していなかった安倍の弱点で
もある。政治は「経緯」の上に積み重ねられてゆくのであり、これを無視
しては成り立たない。

自公民3党は復興財源でも協力関係を作り出し、被災地のために、個人、
法人の別なく等しく国民が負担を分かち合おうという「絆」と「連帯」の
精神に基づいて、法人、所得両税の増税を決めたのだ。それを所得税だけ
をそのままに大企業や優良企業だけが払っている法人税に切り込んだのは
慢心がもたらす失策であろう。

安倍は安倍で復興法人税前倒し廃止を、上げ潮路線の本丸である法人税実
効税率引き下げへの突破口とすることを狙ったものであり、容易に引けな
い事情がある。

この結果、民主党内に、“結束”の材料を与えてしまった。左派が支配する
執行部に対して右派の6人衆がどう出るかが政界再編と絡んで焦点だが、
前首相・野田佳彦、前原誠司、岡田克也ら6人衆は当面党の結束を維持す
る方向だ。

訪米中の野田を除いて5人が3日集まり、今後の対応を話し合ったが、当
面政界再編などの動きは慎重に対応して、臨時国会に向けて執行部と結束
して対応することになった。臨時国会でも復興法人税前倒しなどに焦点を
当てていく方針となった。

6人衆の中心の野田はいまや、前倒し撤廃批判の急先鋒である。訪米中も
「復興をまだやっている最中。法人だけ切り離す意味は理解できない」と
真正面から安倍を批判した。ブログでも「復興特別法人税の廃止なんて、
官邸の一部の考えとしか思えません。ごく少数の法人べったりの声で、政
府・与党の重要な意思決定が決まるとは…。おかしな空気が漂っていま
す」と強調している。

こうした野田の批判は党内にも影響を生じさせており、代表・海江田万里
は「復興法人税の廃止は復興を全国民で成し遂げると誓った絆の精神に反
する」と批判。政調会長・桜井充も「大企業だけ優遇されるのはおかし
い。中小企業の大半は法人税を支払っておらず、効力は全くない」と断定
した。

民主党は野田を予算委の代表質問に立てるべきであろう。海江田よりよほ
ど効果的だ。

一方で自民党税制調査会にも批判論が依然として存在する。先月26日の
税制調査会では「被災地で説明できるのか」とか「法人減税をやっても経
営者は簡単に給料を上げられない」との批判が相次いだ。福島県選出の議
員らは安倍に、「復興法人税廃止に反対する要望書」を提出したほどだ。

公明党の税制調査会も反対論が一色であった。さらにマスコミの世論調査
では反対が圧倒している。朝日の調査では反対が56%、で賛成27%の
倍。読売の調査では自民党支持層の60%、民主党支持層の68%、無党 派
層の70%が反対だ。

さすがの安倍も突出は無理と判断したのか、自民党内をとりあえず復興法
人減税撤廃を「検討する」ことでまとめた。経済成長を賃金上昇につなげ
ることを前提に、「復興特別法人税の1年前倒しでの廃止について検討す
る」とするにとどめたのだ。

12月中に結論を得る方針だが、全く取り下げる意思はない。従って、臨
時国会では前倒し撤廃をめぐって激しい論戦が展開されることになろう。

民主党は「前倒し撤廃の撤回」を求める方針であり、この線で与野党の同
調者を扇動することになろう。安倍が提出するアベノミクスを支える「産
業競争力強化法案」の審議にも影響が出ることは避けられない。

安倍にしてみれば、数を背景に強気で押し切りたいところであろうが、自
公両党に反対論を抱える構図では容易ではあるまい。厳しい綱渡りを強い
られることになりそうだ。
                              (政治評論家)<2013年10月09日>



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独裁者オバマと米国の衰退
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       Andy Chang

国連参国家は1951年の成立当時の51カ国から現在の193カ国で、60年の間
に4倍になった。参加国の多くは共和国を名乗り、大多数の国の憲法で民
主自由を唱え、国際関係において平和と協調を唱えている。しかし国家間
紛争と国内闘争は増えるばかりである。

60年で51カ国から193カ国に増えた理由は、人民が民主主義闘争で独立果
たしたからだが、民主国家になったはずの国々の半分以上はすでに指導者
独裁となり、再度の国内紛争と革命の原因となっている。

民主から独裁になり、独裁から民主になるのが過去半世紀の人類の歴史と
言える。アメリカでさえ独裁者が生まれるのである。

●民主国家から独裁者が生まれる

民主国家では言論と行動の自由がある。言論が自由になるといろいろな意
見が出てきて政治政策の決定が難しくなる。政策決定は多数決によるから
意見が続出すれば政党を作り、政党政治、選挙政治となる。

選挙になると政党は一致投票を強行して個人の意見を抑え、政党の主張に
服従を強要する。こうして民主国がだんだんと政党独裁、指導者独裁となる。

アメリカは世界で最も民主的な国と言われていたが、オバマが大統領にな
ると急速に独裁的になった。いま問題になっている政府デフォルトはオバ
マの責任だが、オバマとリース議長(民主党)はデフォルトを共和党の責
任と言い張り、民主党贔屓のメディアも追従して共和党を攻撃している。

●民主国家アメリカの独裁化

先週の火曜日、10月1日から始まったアメリカ政府のデフォルト騒ぎは、
国会(下院)が3回、オバマケア以外の全予算を通したが、オバマは否決
権を行使すると宣言し、リース上院議長はオバマケアに固執して予算を3
回とも否決した。

オバマの独裁ぶりは外国ではあまり知られてない。アメリカのメディアは
一貫して民主党贔屓だが、黒人大統領オバマの悪口はほとんど報道しな
い。メディアが実情を報道できないほどオバマ独裁が徹底していると言える。

オバマ独裁はこれまでにベンガジ事件やIRS政敵監視事件など、幾つかス
キャンダルを抱えている。国力衰退、中東政策の失敗、政府デフォルトな
どはすべてオバマ独裁の結果である。スキャンダルは別としてオバマの失
敗は、オバマケアと赤字予算と債務増加にある。

●独裁者オバマの実態

オバマが当選した2008年、米国国会は下院、上院ともに民主党多数だっ
た。この優勢を利用してオバマは就任して一ヶ月で3000ページ、3.6兆ド
ルの政府予算を国会に提出し、一週間以内に通せと強要した。

この予算は歳入よりも1兆ドルの超過があるにも拘らず、民主党優勢の下
院と上院はすんなりと予算を通したのである。国会の審議を通さず、1週
間で民主党が通したものだからその後は赤字が急速に増大する結果となった。

議会は法案を討論し投票する場所だが、議会大多数を擁して法案を討論せ
ずに通せと強要したオバマは史上最低の大統領である。

●オバマケアは悪法である

連邦政府の予算を通したあと、オバマは続いてオバマケアと呼ぶ、2700
ページの国民皆保険法案を提出し、これもまた一週間の期間制限でゴリ押
しに通したのである。ところがオバマケアは問題が続出し、既に2万ペー
ジの修正案(法案の10倍)を発表している。

オバマケアは2014年度から実施されるが、国民や大企業の反対があるの
で、オバマは一部の大企業や国会議員に対し、一年の実施延期を決定した。

つまり一般国民や小企業はこの恩恵に預からないが大企業や国会議員など
は一年延期の恩恵がある。2014年11月には中間選挙があるのでオバマケア
の不人気で民主党敗北となるのを防ぐのがオバマの一部延期の目的で、不
公平でしかも議会を通さないで行ったオバマの勝手な法案変更である。

●アメリカ連邦債務の問題

アメリカ連邦の債務はオバマの就任当時9兆ドルだった。この債務赤字は
アメリカ歴代大統領の時代から続いてきたものであるが、オバマが就任し
たら5年間で赤字が9兆ドルから16.7兆ドルとなり、あと2週間で国会が制
限した17兆ドルの債務上限を越えるのは確実である。オバマは債務上限の
無条件増加を要求している。

ブッシュ時代の2006年当時、赤字予算の追加を討論したとき上院議員だっ
たオバマは「国の赤字を無制限に増加させるのは犯罪行為」と主張して反
対票を投じた。

ところがオバマは大統領になったら5年で連邦債務が9兆ドルから17兆ドル
になり、止まるところを知らない。この分で行けばオバマの任期完了の
2016年までに連邦債務が20兆ドルを超えるのは明らかである。

2008年に民主党優勢で強引に通した連邦政府予算は、当時から政府歳入を
1兆ドル以上超過する予算だった。このため2010年の中間選挙で下院が共
和党多数、上院が民主党多数のレイムダック国会となり、それ以後は下院
で通した政府予算削減案は上院で却下される結果となった。

現在のアメリカ国家予算は2009年予算を延長し、1兆ドル以上の赤字増大
を防ぐようになっている。つまり連邦政府予算は2009年度の予算を続けて
赤字増加を防いでいるのである。

●協調を拒否するオバマ

10月1日から始まった政府の一部機能停止(デフォルト)は民主党多数の
上院が下院の通したオバマケア以外の総予算を却下した結果である。アメ
リカのルー財務長官は17日までに債務上限を突破する。

国会(下院)が債務上限引上げ法案を通さなければアメリカは債務不履行
で破産し、アメリカが破産すれば世界的な経済衰退となると警告した。

4日、ウォールストリート紙が「ホワイトハウスの(誰かさん)が、われ
われは共和党と協調しない、われわれは勝っている」と言ったと報道した。

この新聞を読んだ共和党のベイナー議長は憤慨して記者会見をして「国家
予算と債務赤字は重大事で、勝負事ではない。こんなバカな事を言えば全
国民が迷惑する」と譴責したので、これを聞いたオバマは「これには勝ち
負けではない」と発表した。いったい(誰かさん)は誰でしょう。

だがオバマもルー長官もアメリカの債務増加の責任を回避して国会が債務
上限を引き上げなければ世界的な影響となる、と恫喝を繰り返し、協調を
拒否している。

これに対しベイナー下院議長は、「下院は無条件で国家の債務上限を引き
上げることはしない」と述べた上で、「大統領は、我々との会話を拒否す
ることで、債務不履行(デフォルト)の危険を冒している」と言い、オバ
マが共和党との交渉に応じるよう求めた。

アメリカはオバマ独裁のおかげで民主の低下と国力衰退を招いた。しかも
オバマは共和党の協調呼びかけを拒否し、オバマケアと債務上限の無条件
引き上げを要求している。オバマは史上最悪の大統領だが、民主党のリー
ス議長も同じくアメリカ史に残る最悪の議長である。

 

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中国と環境保護とその投資の問題
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         前田 正晶

私のような長い間環境保護とそのコストへの対策に腐心してきた紙パルプ
業界の出身者として環境問題について言わせて貰えば「もし、中国がこれ
から先に、他の先進工業国と同水準に達するような環境保護対策を全産業
で講じ始めれば、確実に、国家が苦難の道を進むことになりはしないか」
なのです。

静岡県の富士市の田子の浦港で製紙工場から排出された「ヘドロ」の滞積
が大問題となり、一帯の製紙工場が汚染源であるとして多方面からの大批
判と非難の対象となりました。非は確かに製紙業界にあり、その後必死の
努力で対策を打って改善しました。その投資への資金負担は巨額でした。

私が常に採り上げてきた例に「ある製紙メーカーが都内の工場の土地の一
部を売却した後に建ったアパートの住民から、製紙工場は臭気等の公害を
垂れ流していると批判されて、工場を閉鎖せざるを得なかった」という、
泣くに泣けない物語があります。

周囲が開発されて人口が増えれば、元々は人里離れた場所だったはずの
(製紙以外でも)工場の立地も環境保護対策も問題になります。我が国で
は産業界が業界の発展に伴ってキチンと環境保護の対策を立てて実行しま
した。

メーカーでの経験を申し上げれば「環境対策に投じた資金を、コストとし
て製品単価に直ちに反映させて、ユーザーや消費者に転嫁することは極め
て難しく、先ず受け入れて頂けない」のです。

遺憾ながら、環境対策の投資は製造業者にとっての“must”であっても、需
要者がそのコストを負担するのは“must”とはならないのです。だが、環境
は如何なる事情があっても保護しなければなりません。

ヘドロを海に流しても問題にならないような規模だったから、垂れ流して
いたから利益が挙がっていたかも知れません。だが、あれは「環境は破壊
してはならない」という誠に痛くて厳しい学習の機会でした。

ダイオキシン問題をご記憶でしょうか。発がん性ありとして大きな問題と
なりました。あの時にアメリカでは「ダイオキシンは自然界に存在せず、
何か製造工程中で発生する個ともある」という認識でした。

しかし、紙パルプ産業も発生源ではないか疑われて、食品関係の容器も紙
に含まれているかも知れないダイオキシンが内容物に流れ込んでくる」と
言われました。業界は懸命に「それは誤解であり誤認識である」と懸命に
説明しましたが、完全なる理解を得られませんでした。そして、多額の投
資をして、如何なることがあっても発生しないように対応して事態を何と
か乗り切りました。

私の経験範囲内でも牛乳パックの紙も疑いをかけられました。W社では
「もしもダイオキシンが紙に含まれていたとしても、それが牛乳パック紙
の裏面(表面にもあります)にラミネートされているポリエチレンのフィ
ルムに存在するという顕微鏡でも見えない極々小さいピンホールを通って
ミルクに入っていく確率は3万年分の1秒である」とユーザーにも消費者に
も説明しました。

それを立証する試験器だけでも数百万円(円換算)かか り、我々はそれ
を使ってユーザーや消費者の目の前で牛乳パックの紙をテ ストしてご覧
に入れました。結果は何回繰り返しても「検知不能」であっ て、ダイオ
キシンは存在しなかったのでした。お客様は「あ、ホントだ」 で終わり
ました。

泣き言ばかりで済みませんでした。PM2.5の事態に至っても中国にはさし
たる反省の色もなく、具体的な改善策も聞こえてきません。この点では東
南アジア諸国で都会を離れた地域を観光ではなく歩いてみれば、環境の汚
染度は見られますが、聞かされている中国ほどではないと思って安心して
いられます。

しかし、中国の大気汚染は並外れています。アメリカ政府の大気汚染に対
する規制は非常に厳格で、遠からず煙突に対しても施行されるので、製紙
業界は「対策に要する投資の法外な負担に耐えられない」と公式に政府に
再考を請願しています。

私は中国が環境保護策に本格的に(製紙産業界では一定の年数を経た旧式
のマシンの廃棄や、藁や草などを原料とする古い形のマシンの撤廃等を決
めましたが)に乗り出して投資をして、そのコストを製品価格に転嫁する
と、国際市場での競争力が著しく低下することになる確率が極めて高いと
見ています。

中国はある程度の対策を講じるでしょう。しかも彼らは紙類では輸出奨励
で助成金を交付しているとアメリカが非難しています。そういう問題も抱
えているのですから、私は中国が国全体としてか、各業界別にと言うか、
総合的な環境保護対策を早急に講じてくるか否かは中国の判断であり、
我々はその成り行きを見守っていく他かないと思っています。100713
   


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「学問の鬼」頼山陽の気魄
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      平井 修一

塩野七生の「ローマ人の物語」第1章はこう始まる。

<いずれの民族も、伝承なり伝説なりをもっている。自分たちのルーツを
はっきりさせたいという欲求は、人間にとってはごく自然な願望なのだろ
う。科学的に解明するのはほとんど不可能といってもよい難事だが、人々
はそのようなことは求めていない。彼らを納得させる程度の論理性と、彼
らの精神を高揚させるに足るロマンがあればよい。・・・

神話や伝承の価値は、それが事実か否かよりも、どれだけ多くの人がどれ
だけ長い間信じてきたかにある>

けだし名言である。

この本を読みながら無性に「日本人の物語」を読みたいと思った。神話時
代から大和王権までは「魏志倭人伝」、それを補足する形で700年あたり
までは「記紀」、それらをさらに補足するように「神皇正統記」(後村上
帝、1339年まで)などが伝えている。それに続くのが頼山陽の「日本外
史」だろう。

「日本外史」は幕末維新の尊皇攘夷思想の理論的バックボーンとなったこ
とは広く知られている。頼山陽の6代目の子孫である漢文学者、頼惟勤
(つとむ)の現代語抄訳を読み始めたところだが、どうやら徹底的な皇国
史観で、頼山陽は交流があった徳川幕府の権力者、松平定信にこの本を進
呈している。それから20、30年後にこの本が倒幕、王政復古の理論的裏付
けになるなどとは頼山陽も松平定信も想像すらしなかったろう。

「日本外史」は漢文で書かれており、始まりはこうだ。

外史氏曰吾讀舊志見鳥羽帝時數下制符禁諸州武士屬源平二氏曰大權之歸將
門也其在此時歟

当時の東アジアの共通文字は漢字だったから、彼は司馬遷の「史記」のよ
うに支那、朝鮮でも読まれることを意識していたに違いない。小生には難
しすぎて読めないが、当時の武士階級や知識人にとっては「簡明な叙述
で、情熱的な文章であったために広く愛読された」(ウィキ)という。
(漢文や文語体、草書体を捨てたのはずいぶん勿体ないことをしたものだ
が、それはまたの機会に論ずる)

その漢文の読み下しはこうだ。

外史氏曰く、吾れ旧志を読むに、鳥羽帝の時、しばしば制符を下して諸州
武士の源平二氏に属するを禁ぜらるるを見る。曰く「大権の将門に帰す
る、其れ此の時に在るか」と。

「外史氏」というのは頼山陽のペンネームで、司馬遷が「太史公」と称し
たことを倣ったものだ。以上の現代語訳(日本の名著・頼山陽「日本外
史」現代語抄訳)は――

外史氏いわく――自分は旧い記録を読んだ際、鳥羽天皇の時代、たびたび詔
を下し、諸国の武士が源氏や平氏につくことを禁制されたことが書いてあ
るのを見て、さては朝廷の大権が武門の手に移ったのは、おおかたこの時
代であったのだろうかと思った。

現代語訳では格調がないのだが、いたしかたない。

頼山陽はこの本を書くにあたって数百巻におよぶ膨大な古今の書物、日記
などを渉猟した。すさまじいほどの努力で、精魂をつぎ込んで命を縮めた
のではないか。それに続く「日本政記」の執筆中に喀血し、口述だったろ
う、その脱稿の日に亡くなった。執念という他ない。

小生もそんな最期を迎えたい。日清戦争で戦死したラッパ手の木口小平で
はないが、「平井修一翁は死んでもマウスを離しませんでした」と。

死期間近の頃に遺影として門人の画家が描いた肖像が小生の読んでいる本
の巻頭に掲げられているが、鬼気迫るものがある。「自賛二首の筆ももは
や執ることあたわず、門人の手に委ねられた。

病篤く、その凄愴の貌は正視を憚るほどであるが、眉字になお一代の鬼才
に相応しい気魄をとどめている」と頼惟勤が書いている。遺影完成直後の
1832年10月没、享年53。まさしく学問の鬼だった。(2013/10/7)



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鰺フライは醤油といふのは好みの問題
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                      上西 俊雄

3088號の反響欄で書いたやうに漢字のことはあまり知らない。以下に書く
ことの大半はこれまで斷片的に書いてきたことである。

どこにも就職できずにゐたときに三省堂の補缺募集があった。補缺で入っ
たのは2名だけ。私は事務に、たった一人の同期の松村武久君は漢和辭編
集部で長澤規矩也『明解漢和辭典』の擔當。

ものを知らないといふのは恐ろしい。音訓索引、馬をウマで檢索できない
のが變だと松村君に言った。漢和辭典で訓にウマを入れた嚆矢だと思ふ。
後に龜井孝の『梅咲きぬ どれがむめやらうめじゃやら』を讀んで顏が赤
くなる思ひがした。今なら龜井先生に「どれがむめやらうめぢゃやら」と
すべきではないかと訊いてみるところだ。

そのころ藤堂明保といふ人の漢和辭典ともいひがたいものを使ったことが
あった。漢字を意味によってまとめたもので檢索がたいへんであるが、非
常に面白かったことを覺えてゐる。

白川静の字通といふ辭書は定年のときに求めたものであるが、字義の説明
が獨特だといふ感じがつよい。

阿辻哲次といふ人が、この二人について書いてゐる。

<兩者の間には激しい論爭がおこなはれたこともあった。そもそも議論の
出發點がちがふのだから、説があはないのも實は當然なのであるが、しか
し同じ漢字にいく通りもの解釋があるのは不思議なことで、そして多種類
の解釋のうちのどれに從へばいいのか、その判斷は非常に難しいから、讀
者が混亂するのも無理はない。

一般讀者から見れば、それはまことに迷惑な話ではあるだらう。だがここ
で確實に言へることは、漢字の字源解釋とは、究極的にはいづれも研究者
個人の解釋にすぎず、絶對に正しいと證明されたものではないことである。

漢字の字源解釋は人の興味をそそるテーマではある。しかしそれは正解の
捉へにくい事柄であり、あくまでも一個人の假説といふ形でしか提示でき
ないものだることは、もっともっと強調されるべきであらう。>

『小學四年』といふ雜誌から「漢字が日本語から消える」といふマンガの
監修を頼まれたことがある。ネットでしらべての依頼だといふ。時間がな
いので無理にもと言はれて引受けたとき(平成16年6月號)の稿料で求め
たのが戰前のままの講談社『大字典』。最近はもっぱらこれを使ふ。

「地」の呉音はもちろんヂだ。最近の漢和辭典でヂを示さないのもある
し、呉音漢音の區別のないものもある。今の學校では漢音呉音の區別だけ
でなく、音と訓の違ひも曖昧になってゐると思ふ。

三省堂時代にフォントといふことについて嚴しく仕込まれたが、漢字の場
合の書體といふのをその類推で考へるべきだといひきる自信はない。もち
ろん、まるっきり異なる設計の活字をまぜてつかふべきではないだらう。
常用漢字にない、もしくはパソコンに實裝してある漢字にないからと、自
分で外字をつくって使ったりすれば、一目でわかってしまふ。

之繞(シンネウ)、「返」は常用漢字だから一點、「迄」は表外字だから
二點。かういふのは見てわかるものではない。常用漢字で之繞の字はウィ
キペディアで數えると五十一。『大字典』の部首索引でみると、二百十
四。常用漢字の方が例外であることが解る。

『國語國字』に原稿を送ると、一點之繞がまざってゐると訂正されること
があるが、入力するとき常用漢字をつかふことができないのは不便。だか
ら正字をつかふことを心がけてゐながら、新字體もつかってゐるわけだ。

しかし、元來字體は混在さすべきでない。このこと、中國の人は嚴しいら
しく、決して簡體字と繁體字を同時につかふことはないといふことを何度
か讀んだことがある。彼らは簡體字をやめようと思へばいつでも一瞬でで
きるやうに準備してゐるのかもしれない。

とにかく、漢字廢止に至るひとつの段階として漢字の使用を例外的に認め
たのが當用漢字であり、常用漢字であったのだから、常用漢字外の漢字を
使用するなどもってのほか。表外字を使ひさへしなければなんの問題もな
いわけだ。

すると、「北朝鮮の核とミサイルによるどう喝」のやうな書き方にせざる
を得ないことになる。小生は恫喝と書きたい。常用漢字であるかどうかに
かかはりなく漢字を使用するとなると、新字體を使用することはできない
ことになる。

漢和辭典を部首で引く場合、示偏など新字體では教へにくいことはわか
る。しかし、辭書論の方からいふと、非常に特殊な問題を引起したと思ふ。

辭書學の方でfaux amis として知られるものは同じ語(語形)が言語に
よって意味が異り、却って意思疎通の妨げになる場合のことで、みんなの
黨の黨首がよく言ってゐたアヂェンダは英語であれば課題とか實施豫定項
目とかの意味、佛語であれば備忘録といふ意味だ。

新字體と正字體とは音も意味も同じだと思はれてゐるだらうが、同音必ず
しも同音でなく、意味も必ずしも同じではない。濫獲を亂獲と書くやうに
なったことが國益をそこなったといふことを書いたことがある。水産學の
眞道重明先生のサイトの水産雜記の3で讀むことができる。

村山談話には「植民地支配と侵略によって」といふ表現がある。常用漢字
表には略に「うばふ」といふ訓を認めてないので、もっぱら戰爭が中國大
陸で行はれたといふことを以って侵略したではないかと思ひがちだ。

もし、侵略でなく侵掠であったなら、ああもたやすく、このやうな談話を
出すことはなかったのではないかと思はれてならない。常用漢字表を中國
政府に渡して、その範圍内で理解するやうに求めるべきではないかと書い
たことがあるが、それだけでなく、漢字教育がしっかりしてゐれば、植民
地支配といふ表現も我が國はあてはまるものがないことがわかったはずだ。

韓國における學會に出たことがきっかけで朝鮮語を身につけた友人がゐ
る。同音による書換へが、完全に同音といふのでもないのだといふことは
その黒田俊郎君に教はった。(1877號參照)

<どうも日本の新字體と言ふのは中國の簡體字と比べても實にいいかげん
なもののやうです。韓國語を勉強するさいにもうっかりすると間違へま
す。先日は「放物線」のことをうっかり「パンムルソン」といひさうにな
りました。韓國語では「抛物線」で、「ポムルソン」といひます。

「關數」も「クァンス」では通じず「函數」(「ハムス」)です。また新
字體では「欠席」とかきますが、韓國語では「缺席」で「キョルソク」と
いひます。「欠」は韓國語では「フム」と讀んで疵のことです。中國語を
學ぶときにも同樣のことが起こるでせう。「韓國語や中國語を學ぶには
日本語の正字を覺えると良い」といへます。>

かうなると、新字體と舊字體との關係は faux amis といふのともまた異
る。東京驛の案内に中國の新字體と我が國の新字體と、全く同じ字になる
場合でも二通りに表記してあるのをみると哀しくなる。

元ニューヨーク・タイムズ東京支局長ヘンリー・ストークス氏「ペリー襲
來から眞珠灣攻撃まで」は大きく俯瞰して、米艦隊の横須賀基地を以て米
國がペリー以來の目的を遂げたとするのであるが、その顰にならふなら、
我々は同文であるといふ利點をも失なはされたのかもしれない。

4年まへのワシントンにおける米中戰略經濟對話、オバマ大統領が孟子を
引用したのをはじめ米側に支那先哲の言の引用が多かったけれど、日本の
報道で原文に戻して示したものがあったといふことを知らない。(1625號
反響欄)

外國人介護士のことでも漢字のことが問題になる。我が國での就職を目指
して、我が國でしか通用しない字體を勉強した擧句、合格できずに歸國す
る人のことを考へてみればむごいことをと思はざるを得ない。

中國戰線における我が軍は敵にわからないやうにと、部隊名などを張り出
すときは平假名にした。平假名は確かに解りにくくするための便法であっ
た。震災後の外國人のシンポジウムでも、「避難所」と漢字で書いてくれ
た方がよかったといふ聲が強かった。もちろん、舊字體であればもっとよ
かったはずだ。今はゴミ收集の案内にも二通りの新字體の表示をみること
がある。

日本人と結婚した中國人女性、母子手帳の表記がせめて正字體であればよ
かったといふ記事をみたことがあった。とにかく簡體字と新字體と正字體
とにわれわれは折合ひをつけていかなればならない。

1986年10月23日のリスナーの投書欄にJoan Tate といふ人の投稿がある。
英語に譯すときに、米英の違ひが難しいといふことを書いてゐる。デン
マークの作家のWinter's Child は幾つもの外國語に譯されてゐるが、しかし

None of the translators faces the same complications as the
English translator.

(英語に譯すときほどやっかいなことはない)

少し譯して示す。

<コペンハーゲンの病院での出産のことなので醫學用語が多い。もちろん
デンマークの醫者が監修してゐる。英語に譯すときはイギリスの産婦人科
の醫者が監修する。

しかし、出版社が破産して米國の某大學の出版局が引取った。米國の醫者
が監修して專門語以外の語(病院の備品や設備の名前など)まで相當な修
正を加へた。この修正は原作者も讀んで了承した。

しかし、そのあとで出版局の專門の編集者が出版局の執筆規則にしたがっ
て校正したので相當の修正が加はることになった。結果はきはめて不統一
で、英國語法と米國語法の mishmash(ちゃんぽん)。

米國で刊行、結構賣れて増刷にもなった。それから英國の出版社に移っ
た。專門家にみせると何箇所が醫學上の誤りがあるといふので修正。いま
英國で販賣されてゐるが、原作者にとっては苦痛以外のなにものでもない。

それぞれ英語について獨自の見解を持つ四名の博士と三名の編集者が一つ
のパイに指をつっこんだ。かういふ例は少くない。>

我が國で傳統的表記で發表できるところがあるだらうか。ネットでは多少
自由があると思ってゐたけれど、思った以上に風がきつい。

久しぶりに飮んだなかに三人も歴史學者がゐた。中國、琉球、南米とそれ
ぞれ專門が異る。うち二人はどうしても漢字が多い。出版社には假名に開
くやうに求める編集者が多いとこぼしてゐた。

はじめてハムかつといふのを食した。ソースを少し垂らす。ソースか醤油
かが話題になった。鰺フライは斷然醤油といふ人ばかりだった。かういふ
ことについて役所に口出しをしてほしくない。まして國語のことに於てを
やである。


   
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話 の 福 袋
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 ◎週刊朝日編集長が立場を悪用したセクハラ?    古澤襄

■会社から懲戒解雇される前代未聞の事態に

<トラブルが続く週刊朝日(朝日新聞出版)で、現職の編集長が解任され
るという前代未聞の事態が発生した。編集長は親会社の朝日新聞社から出
向中で、同社からは懲戒解雇された。だが、その理由は明らかにされてい
ない。

ただ、処分が明らかになった翌日に発売された週刊誌では、編集長のセク
ハラが指摘されている。これが懲戒解雇の原因だとみられるが、仮に週刊
誌の内容が正確だとすれば、編集長という自らの立場を悪用し、パワハラ
の要素も含んだ、かなり悪質なものだ。

■「立て直し役」として12年12月に起用されたばかりだった

週刊朝日を発行する朝日新聞出版は、「重大な就業規則違反」を理由に小
境郁也編集長(53)を解任。小境氏は親会社の朝日新聞社から100%子会社
の朝日新聞出版に出向中で、朝日新聞社は10月8日付で同氏を懲戒解雇処
分にした。あわせて、朝日新聞出版は上司の管理責任を問い、9日付で青
木康晋社長を役員報酬減額、尾木和晴雑誌本部長を減給処分にした。

 小境氏は、北海道報道部や都政担当を経て社会部に長く所属し、地域面
(東京版)の編集長も務めた。その後朝日新聞出版に出向し、アエラ副編
集長を経て12年12月1日付けで週刊朝日編集長に就任していた。

12年10月には、日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)の出自をめぐ
る週刊朝日の連載問題で当時の河畠大四編集長が更迭され、11月には朝日
新聞出版の神徳英雄社長が引責辞任したばかり。小境氏は「立て直し役」
としての起用だった。

■朝日新聞出版・管理部と朝日新聞社広報部は、

 「週刊朝日を立て直す重責を担う立場でありながら、こうした事態を招
いたことは誠に遺憾です」 とするコメントを発表したが、就業規則違反
の内容については、

 「関係者のプライバシーにかかわるため、公表は差し控えます。今後、
さらに社内のコンプライアンス意識の徹底を図ります」として明らかにし
なかった。だが、首都圏で10月9日に発売された「週刊文春」10月17日号
には、

 「胸モミ&ほっぺにチュー…  週刊朝日新編集長が『セクハラ常習』で
更迭」という記事が掲載されており、これが処分の原因だとみられる。朝
日新聞グループとしては、記事の内容が広く知られる前に小境氏に対して
厳しい処分を下すことで、ダメージを最小限に抑える狙いがあるとみられる。

■社内調査に「セクハラではなく恋愛関係。ただそれが複数だっただけ」
と抗弁?

 文春の記事によると、複数の女性問題が問題視された上、小境氏はアエ
ラ編集部の契約女性記者に対して、

 「自分と付き合えば社員にしてやる」と迫ったとされる。これが本当だ
とすると、自らの立場を悪用してセクハラを働いていたことになる。

 契約記者から相談を受けた周囲の女性が、小境氏の行状を記した「連判
状」のようなものを作成し、親会社の朝日新聞社に提出。社内調査の結
果、小境氏のセクハラやパワハラにp証言が続出したが、小境氏は「セク
ハラではなく恋愛関係。ただそれが複数だっただけ」などと抗弁したとい
う。だが、小境氏は10月2日を最後に編集部に姿を見せていないといい、
この時点で更迭されたようだ。(JーCASTニュース)>
2013.10.09 Wednesday name : kajikablog



 ◎なぜ当時の政府は若杉総領事の報告を無視したのだろう?
日本政府と軍部にもコミンテルンがたくさん入り込んでいたとはきくが。
それで握りつぶされたのだろうか?徹底した検証と反省が必要とおもう。

日本は昔から情報戦争に弱く、危機意識も薄い。
いまだに日本人のお年寄りで、「日本は悪いことをした」と言う人の多い
こと。

ヴェノナ文書(ソ連が公開した資料ーーすぐに閉鎖されたが公開されたも
のだけでも
多くの工作情報が判明している。

今こそ、「コミンテルン陰謀史観」そして、福澤諭吉の『脱亞論』を拳拳
服膺すべし。
http://japan4war.blog.fc2.com/blog-entry-1471.html (高岡氏)
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産経新聞
「反日親中」ルーツ 
ルーズベルト時代のコミンテルン工作
2013.10.6 12:26

フランクリン・ルーズベルト

米国では戦前も「反日世論」の形成に向けた活発な宣伝活動が繰り広げら
れた。背後で操っていたのが中国国民党であり、米国共産党、コミンテル
ン(国際共産主義)だった。日本側も当時の若杉要・在ニューヨーク総領
事が反日宣伝の実態を把握し、機密電報で報告していたが、政策に反映さ
れることはなかった。

若杉氏は昭和13年7月20日付で、宇垣一成外相あてに「当地方に於ける支
那側宣伝に関する件」と題した報告を行った(「機密第560号」、外務省
外交史料館)。

報告では、12年に日中戦争が始まると、米国の新聞社は「日本の侵略から
デモクラシーを擁護すべく苦闘している中国」という構図で、中国の被害
状況をセンセーショナルに報道している、と紹介。「世論に極めて敏感な
フランクリン・ルーズベルト政権と議会はどうしても反日になりがちだ」
と指摘した。

報告では「中国擁護の反日宣伝組織」として、中国国民党系と米国共産党
系、そしてキリスト教系・人道団体系の3つを挙げ、共産党系が掲げる
「反ファシズム、デモクラシー擁護」が、各種団体の指導原理となってい
る、とした。

  そのうえで「反日工作は侮りがたいほどの成功を収めている」と結論付
けた。

 若杉氏が懸念したようにルーズベルト政権は14年7月に日米通商条約
の廃棄を通告。中国の蒋介石政権には軍事援助を表明した。

15年7月25日、若杉氏は発足直後の第2次近衛内閣の松岡洋右外相に「米
国内の反日援支運動」を報告している。

  報告では「反日運動の大部分は、米国共産党、ひいてはコミンテルンが
唆したもの。目的は、中国救済を名目に米国民衆を反日戦線に巻き込み、
極東における日本の行動を牽制することによって(ソ連の)スターリンに
よるアジア共産化の陰謀を助成することだ」と強調した。

若杉氏は日米分断策動に乗らないように訴えたが、近衛内閣はアジアから
英米勢力の排除を目指す「大東亜新秩序」を国是とする「基本国策要綱」
を閣議決定。翌16年には日ソ中立条約を締結した。そして同年12月の日米
開戦につながっていく。(岡部伸) (情報収録・中山)



 ◎軍国主義 南北朝鮮。

韓国人は、「北朝鮮に侵略されたら日本を攻撃する」、という国民がいる
のだ。幼児から洗脳する過激な反日教育の結果である。

夕刊フジ  要警戒 韓国の軍事力
★(1)日本の自衛隊を凌駕 ケタ違いの兵力を誇る隣国
2013.10.08

官民ともに「反日一色」の韓国が、極東アジアの平和と安定に欠かせない
自由主義陣営の結束を乱す要因となっている。

朴槿恵(パク・クネ)大統領が今年2月に就任した際、韓国の未来志向
に、日本は「今度こそは」と期待を寄せた。しかし、現実はまったく逆
だった。朴大統領はオバマ米大統領に日本の歴史認識を愚痴り、中国と連
帯して対日非難の声明を出す始末だ。

極東アジアの平和と安全は、日本と米国、韓国、台湾という自由と民主主
義という価値観を共有する勢力が連携して、中国や北朝鮮という全体主義
勢力と対峙することで成り立つ。韓国が「反日」を理由に自由主義陣営か
ら離脱しつつある現状は、極東アジアの危機といっても過言ではない。

今回の連載では、そんな韓国の軍事力を分析していく。

韓国の軍事力は、なりふり構わず軍拡を続ける中国や、核開発に執念を燃
やす北朝鮮の陰に隠れて、ほとんど報じられなかった。だが、日本の自衛
隊を凌駕するまでに成長している。

韓国は1950年以降、休戦中とはいえ北朝鮮と戦争状態にあり、陸軍を中心
に総兵力約66万人(自衛隊の約3倍)の戦力を保持してきた。現在は、陸
軍兵力約52万人(陸自約14万人)、戦車約2400両(陸自約740両)をはじ
め、海兵隊約2・7万人、海軍艦艇約193隻(海自141隻)、空軍の作戦機
約600 機(空自主要機445機)を擁する。

しかも、予備役は450万人。自衛隊の予備兵力は3・7万人だから、ケタ
違いの兵力がよく分かる。

  そんな韓国の国防ビジョンは「精鋭化された先進強軍」を設定し、「米
韓軍事同盟の創造的発展」「先進防衛力の強化」など8項目の国防政策基
調を定めている。さらに、「国防改革基本計画2006 −2020」を打ち出し
て、「兵力中心の量的軍構造」から「情報・知識中心の質的軍構造」への
転換を推し進めている。

こうした軍事力の近代化、強化のため、韓国は国防費を14年連続で増額
し続けており、2013年度も前年度比約4・2%増の約34兆3453億ウォン
(約3兆1000 億円)を計上。GDP(国内総生産)は日本の約5分の1
だが、国防費は日本の約65%に達している。

防衛費が過去10年連続減額され続け、安倍晋三政権下でもわずかな増額し
か認められなかった日本とは、段違いの重視ぶりなのである。

日本の安全保障上、韓国は重要な国であり、友好関係を保ち続けなければ
ならない。だが、もはや警戒を厳とすべき存在となっている現実も直視せ
ねばならない。

 ■井上和彦(いのうえ・かずひこ) 軍事ジャーナリスト。1963年、滋
賀県生まれ。法政大学卒。軍事・安全保障・外交問題などをテーマに、テ
レビ番組のキャスターやコメンテーターを務める。

航空自衛隊幹部学校講師、東北大学大学院・非常勤講師。著書に「国防の
真実」(双葉社)、「尖閣武力衝突」(飛鳥新社)、「日本が戦ってくれ
て感謝しています−アジアが賞賛する日本とあの戦争」(産経新聞出版)
など。(情報収録・中山)



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反     響
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 1)村田さんの優しさと自らの生命の危険を顧みずに他人を思いやる勇
気に敬意を表したい:前田 正晶

私は故・村田奈津恵さんの自らの命を犠牲にしかねない危険を冒して他人
の生命の危機を救った行動にはいくら敬意を表したりないと痛感している。

そして、その男性を救われた後に本当に不運にも命を落とされた。誠に偉
い方だと心の底から尊敬したい。心からご冥福を祈りたい。政府・神奈川
県・横浜市が色々な形で顕彰し弔意を表したのもまた当然だと思っている。

今回も鉄道の踏切での悲惨な事故だった。私は我が国は世界でも珍しい鉄
道交通網が発達した先進国だと思っている。その便利さは、外国を旅行し
てみれば痛切に感じられるものだ。

しかし、私が恐れていることに、これ ほどの先進工業国でありながら、
世界第3(私は今でも第2だと思っている のだが)の経済大国でありなが
ら、未だにJRでも私鉄でも鉄道には踏切が 多く、そこに人身事故の危険
性が秘められていることだ。

別な議論かも知れないが、城下町が多い我が国では道路が碁盤目のような
形にならず、道幅も狭く、横道というか路地が多くて専ら歩行者用にでき
ているという問題がある。

そこに経済大国に発展する途中に、その昔は考 えてもいなかった自動車
の数が激増し、恐らく世界の大都市でこれほど交 通信号が多くなった国
はないのではないかと思うほど、進行を止められて 渋滞が生じるし、交
差点での事故も発生しやすいのだ。

こういう問題は立体交通(道路を鉄道の下を通す)、歩道橋架設、開かず
の踏切の廃止等々の策を講じてきた。だが、山手線にすら未だに踏切が
残っている事態は解消されていない。

踏切を廃止して人と自動車と安心して鉄道の線路を越えるように出来るの
が理想だろう。だが、それにはJRであろうと私鉄であろうと、巨額な投資
が必要だろうし、その工事自体も容易ではあるまい。しかし、村田さんの
問題を見るにつけても、高齢者が増える一方の我が国では、早急に何らか
の具体策が講じられて然るべきだと思えて仕方がない。

私事だが、先頃の大病から無事生還はしたが、最近非常に恐ろしさを感じ
ているのが都内に無数にある交差点であり、信号を必ずしも守ってくれる
訳ではなき自動車であり、出鱈目な自転車である。高齢のために敏捷性が
衰えた私には、これらの乗り物には病気以上の恐ろしさを感じる。

公式に論じれば、先ずは多くの電車や列車が走っている踏切から歩行者を
保護する形に改善していくべきではないかと申し上げたい。

嘗てプラット フォームから転落した人を救おうとした韓国の青年が命を
落とした新大久 保駅では、昨日見たところではホームドア(と言うらし
い)が開閉を始め ていた。結構なことだと思う。

鉄道事業者が次に着手すべきは踏切を安全 なものに改善ではないのか。
マスコミは不思議なほどこの点を論じないの で、私が言い出した次第だ。



 2)週刊朝日編集長が突如懲戒解雇された。

朝日新聞出版は、「重大な就業規則違反」を理由にしているが、その違反
内容については「関係者のプライバシーにかかわるため、公表は差し控え
ます。今後、さらに社内のコンプライアンス意識の徹底を図ります」とし
て全く明らかにしなかった。

他人様のアラは穿り廻り、記者会見で雁首を下げさせないと承知しないく
せに己のことになると「関係者のプライバシーにかかわるため」と頬かむ
りして勝手なものである。「セクハラ」の一言も言わない。二重基準もい
いところだ。首になった編集長(多年社会部記者を勤めあげた)もさるこ
とながら会社の性質(タチ)もよくない。

同業の週刊誌が早速「セクハラ」だと書いている。同業の週刊誌の記事価
値を揚げるためにタイミングを合わせた内容不公表の処分発表なのか。ア
ホらしい。(品川 阿生居士)


 3)東京・文京区の音羽通りから小日向の高台へ上る長い階段が鼠坂
(ねずみざか)です。小椋佳の「秋の一日」の「高台のお屋敷の金木犀が
匂っている」が思い浮かぶような階段坂です。森鴎外が短編小説「鼠坂」
を書きましたが、執筆時は舗装されていない坂道でした。(まこと)



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身 辺 雑 記 
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かつてのNHK政治部には女っけはまったくなかった。アルバイトもすべ
てだんせいだったからセクハラは起こしようもなかった。現在は全く違う
ようになった。


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