政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針2947号  2013・5・3(金)

2013/05/03

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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2947号
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        2013(平成25)年5月3日(金)



                                                       「国民の憲法」考:遠藤浩一

                             昭和22年5月3日とは如何なる日か:西村眞悟

                              カーター訪朝の計画否定 ロイター:古澤 襄

                               堺市長が「都構想」に「住民投票」:早川昭三

                                                  貨幣の歴史と日本の今:平井修一

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第2947 号
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             
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「国民の憲法」考
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    遠藤 浩一

 ■吉田も当初は現行憲法に疑問

幣原喜重郎内閣外相として、さらには首相(第1次内閣)として現行憲法
の制定・施行作業に携わった吉田茂は、憲法草案ができるまでの過程につ
いて、「外国との条約締結の交渉と相似たものがあった」、むしろ「条約
交渉の場合よりも一層“渉外的”ですらあった」と証言している。

併せて、日本側が「消極的」「漸進主義的」であったのに対し、総司令部
側は「積極的」「抜本的急進的」だった、とも(『回想十年』)。

現行憲法の本質が端的に語られていると思う。

被占領期、すなわち主権が停止した特殊な時期に、日本国憲法は勝者と敗
者との渉外交渉によって成立した。「条約締結」の目的は勝者による完全
かつ円滑なる敗者の支配にあり、そのためには「抜本的急進的」にわが国
の精神と諸制度を解体する必要があった。

いってみれば当時のわが国は「昭和の不平等条約」を呑(の)まされたわ
けである。不平等条約であればこそ、諸国民の公正と信義は信頼するけれ
ども日本国及び日本国民は信頼に値しないと言わんばかりのいびつな思想
が罷(まか)り通る。

吉田は「新憲法た(な)のだるまも赤面し」との戯(ざ)れ句を残してい
るが、後に護憲派に転じる姿をみせた彼も、制定当初は恥ずかしい憲法だ
と思っていたらしい。

幕末から明治維新にかけて欧米列強との間で取り交わされた不平等条約は
「百弊千害日に月に滋蔓(じまん)」させる代物だった。明治の為政者た
ちは条約のすみやかな改正こそ「維新中興に随伴する重要問題」と考え、
行動した(陸奥宗光『蹇蹇録(けんけんろく)』)。およそ40年をかけて
改定にこぎつけたのだが、相手のあることだから、苦労は尋常ではなかっ
た。

昭和の不平等条約も「百弊千害日に月に滋蔓」しているにもかかわらずそ
して専ら日本人自身の決断で改定できるにもかかわらず、こちらは施行か
ら66年になるというのに放置されたままである。

 ≪岸は改正目指して果たせず≫

筋論からいえば、本来主権回復と時を措(お)かずに自主憲法制定に着手
しなければならなかった。ところが、吉田は現行憲法を維持しつつ国際社
会に復帰する道を選んだ。

世論の反発を恐れたのではない。北朝鮮による韓国侵攻(朝鮮戦争)を目
の当たりにすれば、さすがの日本人も、「諸国民」には信頼できそうな者
とそうでない者があることに気付いた。世論は再軍備を支持し始めていた。

他方、アメリカも日本は敵ではなく友たり得ると得心した。講和の予備交
渉の過程で米国は日本に再軍備を求めたが、これはほんの4年前に自らが
押しつけた憲法−すなわち不平等条約の改定をあちら側から求めてきたに
等しい。

これに対して吉田はあくまでも護憲を貫いた。少なくともそういうポーズ
をとった。そこで選択したのは、日米安保条約を締結して、数年前まで敵
国だった米国に日本の安全保障を委ねるという奇策だった。ところが第1
次安保条約には米国による日本防衛義務の不明記など重大かつ屈辱的な欠
陥があった。

全面講和論を退け、自由陣営の一員として主権を回復させたのは吉田茂の
偉大な業績である。岸信介も「戦後最高、最大」の決断、と絶賛している
(『岸信介回顧録』)。とはいえ、“不平等条約”を放置したままでは、
独立を完成したことにはならない。そこに岸の問題意識があった。

自由民主党結党を主導し、3代目(実質的には初代)の総理・総裁となっ
た岸は、「真の独立」をめざした。それは結党時の自民党の党是でもあっ
た。「親米」と「自立」を両立させようと、彼は決意した。

具体的には、第1に経済成長策によって経済基盤を確かなものにする。第
2に日米安全保障条約をより双務的なものに改定する(岸自身の表現では
「日米関係の合理化」)。そして第3に憲法改正によって独立を完成する。

 ≪岸、吉田の孫に継がれた天命≫

第1の課題は池田勇人通産相の献策を採用し、軌道に乗せた。第2につい
ても反安保騒擾(そうじょう)の中、決死の覚悟で決着させた。しかし第
3の憲法改正は実現せぬまま退陣を余儀なくされた。

弟の佐藤栄作が首相だった頃まで、ひそかに政権復帰を考えていたと、岸
は自ら述べている(『岸信介証言録』)。後任の池田内閣以降、憲法改正
への意欲が急速に薄れていったことに危機感を抱いた彼は、自らの手で憲
法改正方針を政府として打ち出したいと考えたのである。

岸の政権復帰は実現しなかったが、孫の安倍晋三首相はいったん辞して、
再び政権に就いた。「戦後レジームからの脱却」を実現するためである。
憲法改正がそれに随伴する重要問題であることは論を俟(ま)たない。吉
田の孫・麻生太郎財務相と手を携えて「昭和の不平等条約」改定を実現す
るのは、天命というべきであろう。(えんどう こういち)

評論家、拓殖大学大学院教授
2013.5.3 03:09 産経ニュース[正論] 


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昭和22年5月3日とは如何なる日か
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            西村 眞悟
 
4月29日の昭和天皇のお誕生日である昭和の日が過ぎると、5月3日がや
ってくる。この日は、私の実感通りの言葉を使うと、実に、けったくそわ
るい日である。
 
4月28日の「主権回復の日」を祝ったのであるから、はっきり言っておく。
主権回復を祝うということは、即ち、主権を奪われた時に施行された「憲
法」の無効を確認して廃棄することである。
 
主権とは何か。それは、憲法制定権力である。
 
従って、主権=憲法制定権力、が奪われた状態から回復したのちに始めて
憲法を施行することができる。即ち、主権回復=憲法制定権力回復の前に
施行された「日本国憲法」は憲法ではないのである。
 
では、それは何か。その時の我が国に君臨していた最高権力者である連合
国軍最高司令官の「日本占領統治基本法」である。
 
さて、昭和20年9月2日から、日本を軍事占領統治した連合国軍日本統治
の基本方針は何か。
 
それは、弱体化した日本をそのままにして、二度と再び連合国に脅威にな
らない国であり続けるように固定することだ。その為に、連合国は、日本
の戦争指導者と部下の将兵を「戦犯」として大量に処刑し、日本弱体化を
実現するために日本から軍隊と交戦権を奪う「占領統治基本法」を制定し
た。
 
つまり、復讐として日本を弾劾する極東国際軍事裁判(以下、東京裁判と
いう)を実施し、同時に、弱体化のための基本法である日本国憲法を制定
した。
 
従って、東京裁判と日本国憲法は、共に不可分で日本弱体化を実現するも
のである。
 
以上の事実を日本国民に知らせないために、連合国軍は、我が国に30項目
にわたる厳重な検閲を実施した。
 
その検閲指針の冒頭の3つは、連合国軍の占領統治の意図を実に露骨に先
行自白している。
 
検閲指針?連合国軍最高司令官司令部に対する批判
  同  ?東京裁判に対する批判
  同  ?連合国最高司令官司令部が日本国憲法を起草したことに対する批判
  
 この検閲指針で明らかなことは、連合国軍最高司令官は、日本国民に、

  ?自分たちの日本弱体化という占領統治の意図、

  ?東京裁判の裁判ではなく復讐という本質、
 
 ?日本国憲法を書いたのは日本人ではなく占領軍将校であるということ、

 を知られないようにしていたことである。
 
これら一連の占領統治の指揮を執ったのは、連合国軍最高司令官であった
ダグラス・マッカーサー(在任期間、昭和20年9月2日〜昭和26年4月11
日)というアメリカ国籍の男である。
  
 この男の隠された日本に対する復讐の意図は、彼が、東京裁判や日本国
憲法に関して選んだ日付けに実によく顕れているので、これを次に紹介し
たい。
 
マッカーサーとは、実に陰湿で執念深く、軍人の風上にも置けない卑怯な
イヤな男である。
 
マッカーサーは、大東亜戦争緒戦で日本軍に敗退し、6万7千の部下を見
捨ててフィリピンのコレヒドール島から逃亡した。軍人として面目なしで
ある。
 
しかし、こういう弱く卑怯な者ほど執念深い。
 
マッカーサーが日本統治で、まず始めたことは、自分をフィリピンのバター
ン半島コレヒドール島から追い出した日本軍の第14軍司令官であった本間
雅晴中将に対する復讐であった。
 
本間雅晴中将は、死刑判決を受け、フィリピンで昭和21年4月3日午
前0時53分に銃殺された。この4月3日午前0時53分は、4年前の昭和17
年に本間雅晴中将が第14軍にバターン半島への総攻撃を下命した同じ日
の同じ時間である。
 
マッカーサーが、本間中将を山下奉文将軍のように絞首刑(フィリピンに
おいて同年2月23日執行)にすることなく銃殺にしたのは、軍人の名誉を
重んじたからではなく、午前0時53分ドンピシャリに本間中将を殺せるか
らだ。卑怯者ほど、こういうことをする。
 
白人のアジア支配のシンボルであったシンガポールを陥落させたマレーの
虎といわれた山下奉文将軍と本間雅晴中将を処刑したマッカーサーは、同
時に、東京裁判と日本国憲法作成を進行させる。
 
彼が日本国憲法の起草を部下に命じたのは、昭和21年2月である。彼
は、ケーディス以下十名足らずの青二才の若者に、2月中に起草せよと命
じ、彼等は10日以内で「日本国憲法」を書いた。
  
 マッカーサーは、若き日に、父親に同行して日露戦争を観戦し、日本軍
の強さに驚嘆するのであるが、その強さが、明治天皇への兵士の忠誠心か
ら湧き上がっていることを知る。
 
従って、マッカーサーは、日本弱体化の毒を盛り込んだ日本国憲法の公布
日を、日本の強さの源泉であった大帝、明治天皇のお誕生日である明治節、
即ち11月3日にする。
 
「戦犯」に対する東京裁判の方であるが、日本国民が敗戦後始めて迎えた
昭和天皇のお誕生日である昭和21年4月29日に戦争指導者を起訴し、4日
後の5月3日に審理を開始する。
 
この東京裁判審理開始1周年の翌年昭和22年5月3日に日本国憲法を
施行し、東条英機以下「7戦犯」の処刑は、皇太子(今上陛下)のお誕生
日である昭和23年12月23日に執行する。
 
以上のように、昭和21年4月3日の本間雅晴中将処刑から昭和23年12月23
日の7人処刑までの日付けを振り返っても、マッカーサーの性格と日本占
領統治の隠された基本方針が影絵のように浮き上がってくるではないか。
  
 マッカーサーは、東京裁判を、昭和天皇のお誕生日に起訴して始め、今上
陛下のお誕生日に処刑して終える。そして、日本国憲法を、明治天皇のお
誕生日に公布し、東京裁判審理開始1周年の日に施行する。
 
まことに、ここまで巧妙に隠微にやりやがったのか、と思はざるをえない。
なるほどと、うなるほどだ。それにしても、こんなイヤな性格にならない
でよかったと思う。
 
再び言う。4月28日に、主権回復を祝ったのであるから、主権の奪われて
いたときに何があったのかを点検し、奪われたものを今こそ取り戻さねば
「祝い」にならないではないか。
 
奪われたもの、それは、靖国神社である。英霊の名誉である。軍隊である。
そして、天皇と国体そして軍隊の保持と運用の原則である「天皇大権」を
定める大日本帝国憲法である。 

2013.05.03 Friday name : kajikablog 



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カーター訪朝の計画否定 ロイター
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            古澤 襄
 
カーター元米大統領がケリー米国務長官に対し、訪朝したいとの意向を伝
える手紙を送ったという聯合ニュースは”ヨタ・情報”と分かった。韓国
メデイアは時折、こういう怪しげなニュースを流す。
 
ワシントン・ロイターはカーター元米大統領の報道官が「訪朝する計画は
ない」と否定情報を伝えている。同報道官はロイターに「カーター元大統
領は招請を受けておらず、訪朝する計画はない」と述べた。
 
<[ワシントン 2日 ロイター]カーター元米大統領が、北朝鮮で拘束
されている韓国系米国人の釈放を求め、訪朝する計画はないと、同氏の報
道官が2日明らかにした。
 
報道官はロイターに電子メールで「カーター元大統領は招請を受けておら
ず、訪朝する計画はない」と述べた。
 
北朝鮮の最高裁は同日、同国に対する犯罪行為に関与したとして、拘束中
の米国人男性ケネス・ベ(韓国名ペ・ジュンホ)氏(44)に15年の重労働
を命じる判決を言い渡した。
 
北朝鮮は過去にも米国人を拘束し、米政府との交渉カードに利用した経緯
があることから、韓国メディアは、カーター氏ら米高官が訪朝し、ペ氏の
釈放の交渉を進める可能性があると報じている。(ロイター)>
 
<【ワシントン時事】ロイター通信は2日、カーター元米大統領の報道担
当者が「カーター氏に訪朝の計画はない」と述べたと伝えた。2日付の韓
国紙・東亜日報は、カーター氏が北朝鮮で拘束中の韓国系米国人釈放のた
め、訪朝を検討していると報じていた。
 
報道担当者によれば、カーター氏は北朝鮮の招請を受けていないという。
カーター氏は過去、1994年の第1次核危機の際を含めて何度も訪朝してい
る。
 
北朝鮮は2日、拘束している韓国系米国人に15年の労働教化刑が言い渡
されたと発表していた。(時事)>
 
2013.05.03 Friday name : kajikablog 


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堺市長が「都構想」に「住民投票」
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          早川 昭三

大阪堺市の竹山修身市長が、10月7日に任期満了を迎えるのを控え、橋
下大阪維新の会の「都構想」について「住民投票」を行う意向を固めた。

秋の市長選挙を控え、これが絡むことにより大きな動きとなりそうだ。

竹山市長は、もともと橋下大阪市長が進めている「都構想」に対して「不
参加」を表明している。「政令市に昇格したばかりの堺市が分割され、財
源や権限が奪われるのは、住民のメリットにならない」と主張している。

竹山市長は2日、同大阪都構想に堺市が加わるべきかどうかについて、秋
の堺市長選挙とあわせて、「大阪都構想のメリットデメリットを示して、
市民に議論してもらうことが大事だ」と、その実施意向の主旨を示した。

表向きは単なる「住民投票」のようにしているが、本音は選挙の最大の争
点となる「都構想不参加」の竹山公約と連動させて市民の支援を仰ぎ、一
気に勝負を付けたいのだろう。

市長選挙では、「都構想不参加」主張の竹山市長に対抗して維新の会は、
「都構想」を推進する候補者を擁立することにしている。しかし「住民投
票」の市長意向が急に浮上したことにより、維新の会には動揺が走りだし
た。

ところで、大阪府と大阪市を再編する大阪都構想への不参加を表明してい
る堺市は、全世帯に配布する市の広報誌とホームページ(HP)で、都構
想と堺市をテーマにした連載をしている。<読売新聞>

広報さかい4月号(約40万部発行)記事では、「もしも、大阪都構想に加
わったら、堺市はなくなるの?」との見出しを掲げ、「堺市は廃止され、
複数(2〜3)の特別区に分割されます」「政令指定都市特有の権限や財
源が、(都構想で誕生する)大阪府に移管されます」と、図解付きで掲載
している。

5月号では、東京都の制度を参考にして、2011年度決算で1326億円の市税
収入のうち、463億円が大阪府に移ってしまうと記述している。

つまり、「都構想」で堺が「特区」となったとしても、堺市民へのメリッ
トは無く、むしろ政令指定都市となったばかりの堺市特有の権限や財源な
ど、市の利益はことごとく失われることになると市民に訴えているのだ。
連載はHPでも掲載され、今後、数回続くという。 

連載に対し、維新の会堺市議団は、

 ・市民の不安をあおっている
 
 ・住民サービスが低下するような誤ったイメージを与えると指摘。「都
構想参加に反対する政治的なメッセージが感じられ不適切だ」と抗議した。

そこで、橋下市長と大阪維新の会が実現を目指す「都構想」を、下記に掲
げる。

◆この構想の目的は、政令指定都市の大阪市・堺市、周辺市を廃止して
「特別区」を設置し、旧市の行政機能・財源を「大阪都」に移譲・統合す
る。

◆従来から議論となっていた「大阪府と大阪市の二重行政の解消」という
点から、「大阪府・大阪市合併」または「府市統合」ということもある。

◆大阪府と大阪市の統合が実現した後には、兵庫県南東部(伊丹市・尼崎
市・芦屋市・西宮市・宝塚市・神戸市など)までも大阪都に合併してその
「特別区」とし、「東京に対決する強烈な自治体」としての「グレーター
大阪」をつくるべきだ。<参考:ウィキぺディア>

ところで堺市の数人の友人に、堺市民には「都構想」にどのような想いが
あるのか聴いてみた。全員から返って来た答えの主題は、橋下「都構想」
の意図と内容説明が全く正確に伝わって来ない。マスコミが面白く書くだ
けだ。

まして、府市統合によって、堺市への上水道・交通網の連携にはいくらか
利便性がありそうだが、政令都市堺の権限と財源を思いのままに吸い上げ
られて仕舞うのには納得できない。

つまり、竹山市長の「不参加」に賛同する市民の声が多いという意見ばか
りだった。

秋の堺市長選挙では、新たに「住民投票」まで合わせて行う意向を決意し
た竹山市長と大阪維新の会の対決は、この「住民投票」が選挙の趨勢を左
右し、これが母体となって「都構想不参加」の是非に決定的な結果をもた
らすことが必至の情勢となってきた。

大型連休明けから、これを軸に市長選の前哨戦が激化する様相だ。選挙結
果次第では、維新の会自体の今後の中央政界に向けた動向にも、影響を及
ぼすことも予想される。
                         (行政評論家)



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貨幣の歴史と日本の今
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       平井修一

世の中に金と女は仇敵(かたき)なり、どうか仇敵に巡り逢いたい」

金のいいところはいくらあっても邪魔にならないことだ。「地獄の沙汰も
金次第」「成るも成らぬも金次第」などとも言う。みな金が大好きだ。

本来、金は生活のための手段だが、金持ちになると金を貯める、殖やすこ
とが目的になるようである。
それでは衆生のためにちっともならないから、仏教では「喜捨せよ」と言
い、キリスト教では「天に倉をおけ」と教えた。握っていないでばらまけ
ということで、ビル・ゲイツはせっせと寄付に励んでいる。

富豪が幸福な人生を送るかと言うと、さて、どんなものだろう。富豪と言
えば20世紀を代表するハワード・ヒューズ(1905年12月24日 - 1976年
4月5日)を思い出す。アメリカの実業家・映画製作者・飛行家で、「資本
主義の権化」「地球上の富の半分を持つ男」と評された。

<ヒューズの晩年は孤独だった。1946年の墜落事故に痛み止めとして使わ
れた麻薬の中毒に陥り、深刻な精神衰弱となった。以前から数回の墜落事
故による脳への損傷から強迫性障害と思われる行動を繰り返していたが、
年を取るにつれて拍車がかかった。

極度に細菌を恐れるようになり、ラスベガスのホテルを買収すると、完全
に除菌された最上階のスイートルームから殆ど外出しなくなる。手を洗い
始めると擦り切れて血が出るまでその動作をやめられなくなるため、一切
の入浴や手の洗浄が事実上不可能になったとも言われている。

そのため、髪と髭は伸び放題で体は垢にまみれ、耐え難い異臭を放ってい
たという。

1976年4月5日昏睡状態に陥り、病院へ向かう自家用機内で死亡。70歳であっ
た。ヒューズは明確な遺書を残さなかったため、彼の残した天文学的な財
産を処理するためには莫大な労力とおよそ20年もの歳月が必要であった>
(ウィキ)

「天文学的な財産」! 聞いただけで押しつぶされそうだ。邪魔にならな
いとはいえ、多すぎると命までつぶされるのだろうか。

閑話休題。貨幣を発明したのは天才だったろう。しかし、現実には日々の
取引の中で便利を求めて自然発生的に生まれていったもののようだ。

<物々交換においては、取引が成立する条件として、相手が自分の欲しい
モノを持っていることと同時に、自分が相手の欲しいモノを持っているこ
とが必要となる。

物々交換が盛んに行なわれるようになると、物資の交換に伴う不便を取り
除くための「代替物」が用いられるようになった。これを物品貨幣(自然
貨幣)または原始貨幣と呼ぶ。

物品貨幣は、貝殻や石などの自然貨幣、家畜や穀物などの商品貨幣がある。
時代が下ると、青銅や鉄、銅、あるいは金・銀などの金属が貨幣(秤量貨
幣)として使われるようになり、やがて計数貨幣として金属を鋳造した貨
幣が現れた。金属は保存性・等質性・分割性・運搬性など貨幣としての必
要な条件を満たしていることが普及につながった>(ウィキ)

現在の日本では政府の信用を裏付けにした貨幣(紙幣:日銀券、硬貨など)
が使われている。日銀によれば日銀券の発行額は需要により決まり、例え
ば、一般的に経済取引が活発化し、資金決済需要が増えれば発行額は増え、
反対に、経済取引が落ち着き、資金決済需要が減れば、発行額は少なくな
る。

現在、日本経済はデフレ不況だという。政府は「脱デフレ」を掲げて、経
済を活性化させ、消費税アップへの道筋をつけようとしており、金融緩和
で日銀券の発行額を増やすというインフレ政策へ舵を切った。

日銀もデフレ脱却の目安とする2%の物価上昇目標の2年程度での達成に向
け、お金の量を2年で倍増させる新たな金融緩和をスタートさせた。

金融市場はこれを好感し円安、株高に振れて“アベノミクス”と浮かれて
いるが、本質的にデフレは供給に対して需要が弱いからだ。モノが売れな
いから給料が下がる、購買力も下がる、雇用不安もある、少子高齢化で市
場は縮小するばかりだ。将来が不安だから住宅購入意欲も高まらない。

この構造的な経済低迷の中にあって、金融緩和でジャブジャブ市中に金を
流したところで、消費が拡大したり資金決済需要が高まるとは、素人の小
生から見てもとても思えない。経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な
上昇が共存するスタグフレーションを招きかねないのではないかと懸念さ
れる。



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話 の 福 袋
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 ◎国会議員の数を減らすと、政治は良くなりますか?

国会の機能という点では、弊害の方が大きく出ます

衆院の選挙制度改革をめぐって、多くの党が議員定数の削減を競っていま
す。
 議員定数を掲げる各党に共通する主張は、2014年度から消費税率が引き上
げられることに伴い、国会自らが「身を切る」姿勢を国民に示さなければ
ならないというものです。
 
もっともらしく聞こえますが、多くの疑問点が浮かびます。
 
例えば、今の選挙制度改革の焦点は、司法から「違憲」と判断された1票
の格差の是正に移っています。1票の価値が等しくなければならないとい
う考え方の是非を別にすれば、定数削減は、格差是正とは逆方向に進みま
す。

都道府県に人口比例で選挙区を割り振るやり方だと、母数が小さくなるほ
ど1票の格差が拡大する傾向があるからです。実際、中選挙区制当時は、
「1票の格差」が問題になると、定数を増やして是正を図っていたもので
す。
 
定数を削減すると「1票の格差」が拡大傾向
 
現在、自民党と公明党が成立を急いでいる「0増5減」(5県で一つずつ小
選挙区数を減らす)は、2010年の国勢調査時点の人口で格差が2倍未満に
収まっています。

しかし、5県以外の選挙区も含め、市区町村の境界を基本とする区割りに
相当な変則を適用する操作によって、かろうじて2倍未満に収まっている
だけで、2013年1月時点での人口でみれば、新たな区割りでも、既に格差
は2倍を超えています。
 
民主党は小選挙区の定数を30減らして270にする案を唱えています。日本
維新の会はさらに削減幅を大きくし、小選挙区定数を60減らして240にす
るよう主張しています。

維新の会の案に、2010年国勢調査の結果をあてはめると、1票の格差は1.
95倍になります(1人別枠方式=各都道府県に1議席ずつ割り振った後、残
り議席を人口比例で配分する=をとらず、都道府県内の各選挙区の人口を
均等とした試算)。小選挙区定数が300のままなら、1.64倍(同)で、定
数削減による格差拡大の傾向が見て取れます。
 
仕事の「中身」を犠牲にしては本末転倒
 
それ以上に重大な問題は、議員を減らすことで、国会が機能不全に陥る可
能性があるということです。日本の国会は、法案の細かな審議は委員会に
任せています。衆院には常任委員会、特別委員会合わせて27の委員会があ
り、それぞれ、定数を決めています。

現在の衆院議員数480人でも、議員一人一人が複数の委員会をかけもちし
なければ回りません。そのほかにも、議員定数を減らすことで、国会の運
営上、様々な弊害が出てきます。
 
議員数を減らしたところで、国の財政規模からすれば、歳出削減の効果は
限定的です。むしろ、議員一人一人の歳費を削るべきだとか、政党交付金
を減らすべきだという意見も、根強くあります。いずれにしても、「姿勢」
ばかり強調して、肝腎な仕事の「中身」を犠牲にするようでは、本末転倒
でしょう。
 
幅広い改革案無しでは不毛な削減競争に
 
日本は代議制です。国会議員は、国民の声に幅広く耳を傾け、多様な価値
観を尊重し、問題の所在を知ったうえで、国政にそうした声を届ける役目
があります。

また、そうした役目を果たしているからこそ、「必要だが国民に不人気な
政策」に理解を求める資格があるのです。いたずらに国会議員の数を減ら
すことは、そうした機能をも弱めていくことになりかねません。
 
議員の数を減らし、かつ、政治の質を向上させようとするなら、今の国会
の仕組みを根底から変えなければならないでしょう。その際には、衆院だ
けではなく、参院の改革も併せて考えなければなりませんし、都道府県と
いう行政単位を選挙単位とすることの是非も議論する必要があります。

代議制そのものをどう考えるかということや、日本の統治形態のあり方も、
議論の俎上にのぼってくるでしょう。
 
定数削減が、そうした幅広い改革案とセットで論じられているならまだし
も、とにかく国会議員の数が少ないことが正義だと言わんばかりの不毛な
削減競争では、「有権者の理解を得るため」といいながら、有権者不在の
議論になってしまいます。

読売新聞編集委員 兼 調査研究本部研究員  伊藤俊行

 読売新聞(ヨミウリオンライン) 5月2日(木)19時0分配信 



 ◎世界遺産前進も…富士山に異変 3合目付近の林道で大規模陥没

世界文化遺産の登録勧告に沸く富士山周辺で、異変が起きている。富士五
湖の一つ・河口湖(山梨県)では大減水で湖岸から浮島が陸続きになって
いるほか、3合目付近の林道では大規模な陥没が発生している。現場に向
かい、実際にこの目で確かめてきた。

湖岸から約150メートル先にある浮島まで、茶色い地面が伸びる…目の
前に広がるのは、海が割れ、道が現れた米映画「十戒」(56年)のワン
シーンを思わせる光景。河口湖には20年ほど前から観光や釣りに何度も
訪れていたが、水の引き具合は想像以上だった。
 
普段はボートでしか行けない、浮島に立つ史跡「六角堂」と陸続きになり、
多くの観光客が列をなして向かう。一躍話題の“新スポット”に、甲府市
の望月久志さん(50)も「昨秋から河口湖周辺には何度か来ていたけど、
六角堂の存在に気がつかなかった。話題になっているので…」。静岡県か
ら来たカップルも主目的は六角堂の撮影で、カメラ付き携帯電話で何度も
シャッターを切っていた。
 
サクサクという音をたてながら乾いた地面を踏みしめて進むと、所々に貝
殻の破片や枯れた水草が見つかり、そこが湖底だったとうかがえる。国土
交通省によると、2日午前9時現在の水位は、満水からマイナス3・18
メートル。

今年1月中旬にマイナス3メートル超となって以降、約3カ月半にわたり
過去10年の同時期の平均水位(マイナス2メートル)を約1メートルも
下回った状態が続いている。4月から5月は農業用に引水され最も減水す
る時季で、富士河口湖町役場でも「梅雨が来れば回復する」と楽観視。
 
山梨県などは、昨夏からの少雨に加え、富士山の雪解け水も少ないのが原
因と分析しているが、周辺4湖の水位に大きな変化はなく説明がつきにく
い。ネット上では「噴火の前兆?」と話題になり、気象庁は観測データに
異常がないことから「火山活動とは関係ない」との見方を示しているが、
不安はつきない。
 
一方、道路が陥没した滝沢林道に県の許可を得て入ってみた。くねくねと
曲がる山道を車で入ること30分。3合目付近まで登ると舗装された林道が、
ぱっくりと割れていた。路面は約300メートルにわたり凹凸で、何か強い
力が加わったように感じられる。亀裂の中に入ってみると、深さは最大1
メートル50ほどで目の高さに路面が来ていた。
 
県治山林道課によると雪解け水がアスファルトの下にある土を徐々に浸食
し、陥没が起こったとしており、約10本ある富士山周辺の林道で「ほかに
変化はない」という。
 
内閣府の防災担当者に今回の減水と陥没について尋ねたところ「富士山の
火山活動とは全く関係ないとは言えません。前回の噴火は約300年前で、
いつ起こってもおかしくない」としており、なんとも不気味だ。
 
 ≪保全対策強化へ≫

富士山の世界文化遺産登録見通しに、観光庁や旅行業
関係者が外国人旅行者増加に期待を強める一方、登山者の急増による自然
破壊への懸念も。

環境省はこれまで以上に保全対策に取り組む方針だ。富士山に登る人は7、
8月の2カ月だけでも約30万人。地元のNPO法人「富士山クラブ」の
青木直子事務局長は「ごみのポイ捨てなどが増える可能性がある」と話す。
ごみ清掃やトイレ整備に取り組んできた同省の担当者は「まずは従来の対
策を続けて、新たな問題が起きないようにしたい」としている。

スポニチアネックス 5月3日(金)7時1分配信 


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反     響
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 1)憲法96条は改正手続きについて ?各議院の総議員の3分の2以
上の賛成で国会が発議し、国民に提案して承認を経なければならない ?
承認には、特別の国民投票または国会の定める選挙の際行われる投票で過
半数の賛成を必要とする―と規定。 承認を経たときは、天皇は国民の名
で直ちに公布するとしている。 国民投票の具体的な方法は未整備。
(47newsのニュースの言葉から)

さて、理屈じゃないけど納得できるとか、納得しなきゃいけない掟がある
ようだ、過半数だ。 この掟を破る者には制裁を、その制裁すら過半数の
意志が要る。つまり拒否権を半数の人間に与えてバランスを取って、無理
強いとかゴリ押しを抑える仕掛けで、人類が手にした歴史的な産物だ。

人類だったら50%なのに、アホバカ議員だったら、50%ではなく33%まで
引き下げて、拒否権発動幅を拡大しているのが現行憲法だ。 まったく、
屁理屈にすらなっていないトンデモ拒否権33%について、せめて50%
にまで是正して、基に戻そうというという人類の叡智の仕掛けを否定する、
これってバカども国民なんだろうか。

こんな国民に限って、基本的人権を勘違いして、人類に備わったものだと
いう感覚が多くて思考を停止してしまっている。 そのようなルールにし
たいものだという思いから、破る者に制裁を与えてまでして、かろうじて
維持しているという、その国のその時点での国民のルールに過ぎないと言
うことが分かっていない。 元号法だって自然消滅しそうだから法律によ
って保護をして上げて、かろうじて生息しているのと同じ流れだ。 

結局、96条改廃も基本的人権の過度の重視も根っ子は同じところにある。
 あんまりバカ国民をやっていると、こんどは「朝はおはようと挨拶をす
ること」なんて法律まで作らざるをえない羽目に陥ることになる(元号法
制定は情けなさ一杯の出来事でした)。賢い国民になれ。        
                         (酒井 富雄) 
  


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身 辺 雑 記
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5月だというのに、3日の東京湾岸はうすら寒い。

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