政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針 号  2013・5・2(木)

2013/05/02

□■■□──────────────────────────□■■□
  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2946 号
□■■□──────────────────────────□■■□



        2013(平成25)年5月2 日(木)



                                     護憲派の親米ぶりに感心する:阿比留瑠比

                            「租借」期間の交渉に持ち込めないか:和泉幸男

                                            日本の外交攻勢に焦る中国:古澤 襄

                                                   我が国の景気を考える:前田正晶

                                コロッケは料理の名脇役:平井修一

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第2946  号
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

                購読(無料)申し込み御希望の方は
                    下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/



━━━━━━━━━━━━━
護憲派の親米ぶりに感心する
━━━━━━━━━━━━━


        阿比留 瑠比
 
 熱心な護憲派ほど、ときに極端な米国追従主義者に思える。彼らがいかに
「アメリカ いいなり もうやめよう」(共産党のポスター)と主張しよ
うとも、米国製の憲法を後生大事に押しいただいている姿をみると説得力
は薄れてしまう。
 
「(現行憲法は)連合国軍総司令部(GHQ)の憲法も国際法も全く素人
の人たちが、たった8日間でつくり上げた代物だ」
 
安倍晋三首相がこう指摘する通り、憲法が事実上、占領中にGHQに押し
付けられたものであるのは今では多くの人が知っている。
 
ところが戦後長く、憲法が米国主導でつくられたことに言及するのはタブー
とされ、「押し付け論」を口にすると「右翼だ」「反動だ」と袋だたきに
遭った。
 
本当のことを言ってはならないという「閉(とざ)された言語空間」(文
芸評論家の江藤淳氏)が日本全体を覆っていたのだ。その原因はGHQに
よる巧みなマインドコントロールである。
 
GHQは占領下の日本で、「中国に対する批判」「戦争犯罪人の正当化お
よび擁護」「占領軍兵士と日本女性との交渉」など30項目の検閲指針を設
け、厳しい言論統制を実施した。
 
その項目の一つが「連合国最高司令官・司令部(SCAP)が憲法を起草
したことに対する批判」だ。その結果、「日本の新憲法起草に当たってS
CAPが果たした役割について一切の言及」も禁じられた。
 
GHQは同時に「出版、映画、新聞、雑誌の検閲が行われていることに関
する一切の言及」も不許可としたため、国民は検閲が実施されていること
もろくに知らないまま、憲法は日本人がつくったと信じ込まされたのであ
る。
 
「新憲法は今は『押し付けられた』という言い方をされているが、そのう
ち必ず尊重を受ける」
 
米誌「ニューズウィーク」の外信部長だったハリー・カーン氏は同誌の
1947(昭和22)年6月23日号で予言していた。首相も著書にこう書いてい
る。
 
「アメリカは、自らと連合国側の国益を守るために、代表して、日本が二
度と欧米中心の秩序に挑戦することのないよう、強い意志をもって憲法草
案の作成にあたらせた」
 
ところが、ここまで好き勝手にされても、いまだに「押し付けではない」
と言い張る護憲派が政界には少なくない。時代や国際環境の変化に目もく
れない彼らには、「どれだけ米国製品が好きなのだろうか」と感心させら
れる。
 
ちなみに、4月25日に発足した憲法96条改正に反対する超党派議員連
盟「立憲フォーラム」の役員名簿には、次のような豪華メンバーの名前が
連なっていた。
 
菅直人元首相(顧問)、江田五月元参院議長(同)、岡崎トミ子元国家公
安委員長(同)、近藤昭一元環境副大臣(代表)、水岡俊一元首相補佐官
(副代表)、辻元清美元国土交通副大臣(幹事長)…。
 
さぞかし、米国の教えを真面目に守ってきた親米派ばかりなのだろうと推
察する。
 
産経ニュース 2013.05.02 



━━━━━━━━━━━━━━━━━
「租借」期間の交渉に持ち込めないか
━━━━━━━━━━━━━━━━━


            泉 幸男

こんなことはたぶん誰かが既に書いていることだろうけど、日露の領土交
渉は「租借」期間の交渉に持ち込めればよい。

(もちろん、日本国がロシアに一定期間の租借を認めるという意味。日本
がロシアから租借するのではない。)

 面積という空間概念ではなく、租借期間という時間概念の
交渉に持ち込む。

面積を議論する限り、議論は1か0かのデジタルなものになる。

ある地区を日本とロシアが「共同領有」するという議論はない。日本の旗
を立てるか、ロシアの旗をたてるか、2つに1つである。

非現実的に思えるかもしれないが、じつは現実的なのが、「ロシアが日本
から択捉島や国後島を何年間租借するか」という議論に持ち込むことだと
思う。


■ デジタルな交渉からアナログな交渉へ ■


たとえば

「択捉(えとろふ)島の北半分を日本がロシアに100年租借させる」とい
う取り決めが結べたなら、少なくとも日本の領土主権は両国間で確認でき
る。

ロシアにしてみれば「100年租借」ということは“事実上”ロシア領にし
たも同然だ。

まぁ、日本との条約なんて、一方的に破棄すりゃいいんだし。前科もある
しね。核兵器もあるしね。

 日本から経済援助や投資を引き出す必要のある期間だけ
“いい子”を演じればいいじゃないか、とウォッカグラスを
片手にロシア人たちは盛り上がるだろう。

日本人にしてみれば、「100年租借」を認めさせるのは譲歩のしすぎだ。
 かといって、条約締結、即、領土返還を言い続けても無理だろう。「50
年租借」か、「30年租借」か。

議論が1か0かのデジタルなものから、「即時」と「100年」の間のどの
辺で折り合うかというアナログなものとなる。


■ 国有化で国家としての「本気」を示せ ■


歯舞(はぼまい)群島と色丹(しこたん)島は即時返還。だが、国後(く
なしり)島は「××年の租借」をロシアに対して認める。択捉島は島をい
くつかに区切ってそれぞれに租借期間を設定する。

認めたくはないが、たとえばある地区の「千年租借」を許すとすれば、事
実上はロシア領である。地球上に、千年つづいた国際条約があるのかどう
か。

              *

重要なのは、北方4島を国有化しておくことだ。日本の総力をあげて領土
返還を実現した挙句、半世紀以上前の地主らが突然出てきて「これって、
俺の土地だ」などと主張されては、国民として はなはだ迷惑なのである。

特別措置法をつくって、潜在する地主らからタダ同然の価格で強制買収し
ておくのがよい。領土を本当に返還させたいなら、まずは日本が国家とし
てそういう基本動作を行うべきだ。それをしないから、「本気じゃないよ
な」とナメられる。


■ 放射性廃棄物の最終処分場につかう ■


 国後島や択捉島の利用価値は何か。

いまこの瞬間いちばん大きいのは、それらの島に伴う領海の漁業権だ。希
少価値のある金属資源が出てくれば、これも価値になる。

だが、最大の利用価値は、原子力発電所から出る放射性廃棄物の最終処分
場としての利用だ。住民の反対運動のない、無人の広大な国有地。これが
あれば、日本の原子力政策はずいぶんとラクになる。

択捉島をロシアに対して「××年租借」させ、その一部の地域(最終処分
場にふさわしい地区)を日本国がロシアから「××年再租借」するという
手もあるのではないか。


■ 社会のキズにたかる人々…… ■


ぎゃくにいちばん厄介なのが、アイヌ人の末裔たちに土地所有権を主張さ
れること。

社会のクズのような団体が、アイヌ人を組織して霞が関で座り込みをさせ
る、行政訴訟を起こさせる。それを朝日・毎日・共同通信が熱烈支持する。

みんなが不幸になる、毎度毎度の話だ。

だから、北方4島の国有化は「本気度」を示す国家としての最初のステッ
プである。



━━━━━━━━━━━━
日本の外交攻勢に焦る中国
━━━━━━━━━━━━ 


        古澤 襄
 
中国が日米・日ロ離間策に狂奔している。その尻馬に乗っているのが韓国、
遠吠えしているのが北朝鮮という構図がみえる。
 
ゴールデンウイークというのに安倍政権の主な閣僚は外遊・・・といって
も海外見物に出掛けているのではない。安倍首相はロシア訪問に続いてサ
ウジなど中東各国に親善の旅をしている。
 
麻生副総理はインド、スリランカ、岸田外相はメキシコ、パナマ、ペルー
などを訪問し、小野寺防衛相は訪米してヘーゲル米国防長官と会談。
 
中国からみれば、日本が中国包囲網の外交攻勢に出ていると被害者意識に
駆られている。早速、新任の王毅外相が30日〜5月5日にタイとインドネシ
ア、 シンガポール、ブルネイの計4カ国を歴訪すると発表した。
 
安倍訪ロの計画を聞くや先手を打って3月下旬に中国の習近平国家主席は
ロシアを初外遊先に選び、プーチン大統領と会談した。中露の蜜月ぶりが
対外的に演出しようということだったが、ロシア側の反応は意外と冷めて
いる。
 
習近平はモスクワの大学で講演して、日中戦争で中国軍がソ連の援軍下で
日本と戦ったエピソードを持ち出し、第二次大戦の戦勝国同士の歴史的連
帯を呼びかけた。しかしロシア側の反応はいまひとつ盛り上がらない。
 
中ロ資源協力という課題も中ロ首脳会談では、天然ガスの輸出価格をめぐっ
て両者とも妥協できずに価格交渉はまとまらなかった。
 
米外交専門誌、ザ・ディプロマットは「戦略的に重要で目新しいものは何
もなかった」と習近平訪露は失敗だったと結論付けた。
 
米紙ニューヨーク・タイムズは「プーチン政権は極東ロシアが中国の人口
圧力と経済力で圧倒されることを懸念している」と分析。CSISは最近、
日米露3カ国のシンクタンク合同で報告書をまとめ、北東アジアの情勢に
ついて「軍事力の増強と自己主張の強い中国の行動が、北東アジアに深刻
な影響を引き起こした」と指摘した。
 
それだけに日ロ経済協力を打ち出した安倍首相が、100人を越える財界
使節団を同行させると聞いた中国側は、日ロ提携は何としてでも水を差し
たいところ。
 
中国国営の新華社は30日夜、安倍・プーチン首脳会談で北方領土交渉の
再スタートで合意したことについて論評を配信し、「プーチン氏の態度と
領土問題の複雑性から言って、日ロ双方がこの難題を打開するのは容易で
はない」と論評した。よけいなお世話であろう。
 
「日ロ首脳接近の裏には、日本側が中国をけん制する狙いがある」との見
方をしているから、新華社論評は「日ロ関係の発展は順調でないと見るこ
とができる」と斬り捨てた。
 
中国の対米外交も「オバマ政権は中国という巨大市場を無視できない」と
楽観論が根底にある。だから尖閣問題で日中が軍事衝突しても、米国は中
立を維持するとみている。
 
渡米した小野寺防衛大臣とヘーゲル米国防長官との会談で「尖閣諸島の現
状変更を試みる一方的な行為に反対する」と米側が確認したことは、青天
の霹靂だったろう。
 
早速、ワシントンの崔天凱駐米大使は「一方的な行動をとっているのは日
本だ」と反発し、勢いが赴くところ「日本のナショナリズム高揚を米国は
警戒すべき」と米国に注文をつけた。
 
米国やロシアは中国の軍備拡張に警戒感を持っている。そのことには頬か
むりして、「日本のナショナリズム高揚」を批判しても説得力がない。
 
2013.05.02 Thursday name : kajikablog 


━━━━━━━━━━
我が国の景気を考える
━━━━━━━━━━


     前田 正晶

限定的な円安の効果:
円安と言うべきかどうか俄に判断できないが、今日5月2日朝の為替は97円
台である。そこに今朝の新聞には「ソニーの全役員40人が今年の賞与返上」
と報じられていた。衝撃的だった。

我が国を長年代表してきた電機産業界ではパナソニッックが2年連続で
7,000億円の赤字を計上し、シャープは赤字も何も生き残り策を懸命に模
索しているという状態である。

すでに言われていることは、アベノミクスの効果で円安に転じても輸出が
目覚ましく伸びた訳ではなく、輸出依存度が高い業種の大手企業の財政状
態が改善されるだけに止まっているのである。

マスコミなどは「円安即ち輸出の増加」的な報じ方をするが、全世界的な
不況が長引く折から、輸出相手国が国産品を退けてまで輸入を促進する状
況下にはないのである。

ということは、電機産業等の輸出が急増して立ち直って行くのは未だ先の
ことであろう。また、広く知られたことだが、自動車業界では海外での生
産態勢が整っているので、円安即輸出促進とはなり難いのだ。

先行きの見込み:

先週、YM氏(前プリンストン大学及びペンシルヴェイニア大学ビジネスス
クール教授)と専門商社の元代取専務と何年振りかで集まって懇談した際
にも、我が国と世界の景気回復の時期が話題となった。

以前から述べてきたが、YM氏は最短でも2年説を主張してきたし、その際
にもその根拠を説明した。私には果たして2年であるか否かは予測できな
いが、彼が唱える根拠には悲観論者としては、ほとんど賛成である。

YM氏の説は「全世界的に不況であり特にEU圏内ではPIIGS等と言われたよ
うに危機的な国が多い。(尤も、先週ある投資顧問会社代表は今や“FIGS”
に替わったと言われておりフランス、イタリア、ドイツ、スペインとだと
語っていたが)その不況の最大の原因の一つが、生産設備過剰でそれに対
する各国内外における需要不振が問題なのである。

その需要を盛り上げる対策の一つが設備投資だ。しかし、現在では如何に
金融緩和で資金が潤沢に供給される体制が整っても、借り入れしてまでも
設備投資の必要はないほど大手企業は内部留保があるし、内需が不振であ
れば設備投資どころではないのが実態だ。

ましてや、新増設ではなく近代化と効率化が遅れている業界などで現存の
設備に投資をしても、そこから生産される製品の需要がない。その需要を
促進するために個人消費を増大させるためには、企業が給与水準を高め雇
用を増加させねばならないだろう。

ここで、遺憾ながら『鶏が先か卵が先か』の議論に行き着いてしまうのが
現状だ。故に、設備投資は時期尚早であり、景気回復の材料とはなり難い」
だった。

しかしながら、不況下でも経営体質転換を図って好調を持続している会社
は何処の国にもある。例えば、我が国で直ぐに思い当たるのが炭素繊維な
どで世界的に著名となった東レ、富士写真フィルムは社名にフィルムが残っ
ていても、検査用器機などに転換して好調を維持していたように、社名と
経営の実態とが遊離している健全な会社がある。

一企業としての生き残り策:

私は此処でアメリカに目を転じて、紙パルプ・林産物産業界から世界最大
のアメリカのインターナショナル・ペーパー(IP)を例に挙げたい。

IPは2005年に“Transformation Plan”(経営体質転換計画)と称する大
リストラ計画を実行して、今や我が国でも衰退しつつある印刷媒体(紙媒
体)向けの同社のコア事業である印刷用紙(の中のコート紙)事業を売却
する等々、彼らが見る将来性に乏しい事業から一気に撤退するか、事業部
の売却に踏み切った。

そして「今後は成長の見込みがないアメリカ市場には新規投資をせず、成
長が期待できる海外市場(の近く)にのみ製紙設備の投資を行う」との声
明を発表した。

即ち、紙パルプ産業界から撤退せず、業態も変更せず、成長市場(=新興
国)にのみ投資すると言って、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)
に進出して行ったのだった。結果的にはその計画通りに従来の売上高と利
益を維持している。

この印刷媒体向けの用紙事業を見切った点では、アメリカ最大手の1社、
ウエアーハウザーもIPと同じ頃に上質紙事業を分離独立させたし、ミード
ウエストヴェイコも合併前のミード(Mead Corp.)の主力事業だったアメ
リカ最大級の印刷用紙部門をリストラして、投資会社のサーベラスに売却
していた。要するに、アメリカの大手はインターネットの進出をかなり早
い時点で予測して、方向転換していたのだった。

しかし、これでは売却した会社は生き残るが、リストラされれば雇用の減
少は免れ得ないので、景気の消長から見れば決して好ましいものではない。

しかも、アメリカでは20世紀中から空洞化が進み、雇用が失われていたの
だ。そこで大手製造業は長引く不況にはリストラで対応して生き残りを図っ
ていたのだった。言うなれば手前勝手ではないか。

アメリカの不況の原因:

長期化している不況の原因は、決して上記だけではないのは言うまでもな
いこと。オバマ大統領は2期目に入る以前から輸出の促進を唱え、ドル高
を演出した。

だが、全世界的不況下ではBRICs等の新興勢力の輸出攻勢は激しく、エネ
ルギー・コスト高、労務費高、労働力の質の低さ等の不利な条件を抱える
アメリカが輸出したい先での競争は激化の一途を辿っており、目論見通り
に入っていない。

このままに推移すれば、アメリカは紙パルプ産業界で見られるように原料
を大量に輸出している中国等と製品の市場で競合していかねばならず、近
代化が遅れた生産設備で生み出される製品で、最新鋭で最大規模の強力な
設備を誇る新興勢力との競争では価格的にもかなり不利な立場に立たされ
ており、その不利な点は我が国も同様であろう。

換言すれば、目下のところは堂々巡りというか頭が尻尾を追い回している
ような状態なのである。これでは何処かの国が急成長を遂げて一歩抜きん
出てくれない限り、価格戦争(price war)状態から脱しきれず、景気回
復が遠くなるばかりかと危惧せざるを得ない。

景気回復は何時か:

以前にも述べたが、アメリカのある中規模投資ファンドの運営者が2010年
初頭に「アメリカの経済は中国が対米輸入を堅実に続けている限り安泰だ。
即ち、これら2国は相互依存態勢で安定しているのだから。と言うことは、
日本経済も中国への輸出依存度が高い以上、米中両国の景気の消長に影響
されざるを得ない」と予測した。

と言うことは、米中両国の景気が何時回復するかに懸かってくるのだ。だ
が、中国が長年続けてきた「保八」の維持を諦めて、今年には7%台の成
長を唱えているのは、私は誠に不安な材料だと思うのである。
                          (050213)



━━━━━━━━━━━
コロッケは料理の名脇役
━━━━━━━━━━━

      平井 修一

以前、コロッケを作ってみた。レンジでジャガイモを蒸してつぶし、挽肉
とタマネギ、ニンジンを炒めてジャガイモを混ぜ合わせ、小判型に丸め、
小麦粉、卵、パン粉を衣としてつけ、油で揚げる。結構面倒臭い。

手間暇がかかるのに、コロッケはメインディッシュにならない。それに比
べてトンカツは簡単だが、立派なメインディッシュになる。コロッケは主
役ではなく脇役で、全然派手さがないし、大して評価されないのだ。

昭和30年代(1955〜)、コロッケはすでに肉屋で買うもので、わざわざ手
作りする家庭は稀だった。べらぼうに安かったのである。

60年安保で大騒ぎしていた昭和35年、小学3年生の小生は帰宅の途次に肉
屋でコロッケを買ってオヤツにすることがあったが、1個10円だった。小
遣いが1日10円だったので子供でも容易に買えたのだ。安いなあと思った
ものである。

安いから珍しくないし、有難味もない。その頃故郷に暮らす叔母さんの家
で昼飯を食べたが、おかずはコロッケだけで、子供心に「ずいぶん貧しい
なあ」と思ったものである。

叔母さんは寡婦で、生命保険の外交をしていたが、小生より一つ上の息子
(小生の従兄弟)を高校へ進学させる余裕はなかった。コロッケは“貧乏
人の食い物”でもあった。

昔はどの街にも肉屋があったからファストフード感覚で子供たちは温かい
コロッケを買った。昭和39年(1964)の東京五輪の頃、わが街には駅前に
3軒も肉屋があったが、今はすべて姿を消した。スーパーに駆逐されたの
だが、今そのスーパーの総菜売り場ではコロッケは80円ほどで、やはり安
い。依然としてコロッケの身分は低く、脇役のままである。

大正7年(1918)に「コロッケの唄」が流行った。

♪ワイフもらってうれしかったが いつも出てくるおかずはコロッケ 今
日もコロッケ 明日もコロッケ これじゃ年がら年中コロッケ アハハハ
アハハハこりゃおかし(作詞/作曲:益田太郎冠者)

日本コロッケ協会によるとコロッケはカレーライス、カツレツ(とんかつ)
とともに大正時代は三大洋食と呼ばれた人気メニューだったが、この歌か
らも分かるように大正時代にはすでに庶民の安直な食べ物になっていた。

コロッケは「西洋料理もどき」と言うか和風西洋料理で、多分日本人が発
明したのだろう。1887年(明治20)に伝来したフランス料理のクロケット
(クリームコロッケ)を真似たもので、「日本で乳製品の加工技術が普及
していなかったため、ポテトを使ったコロッケが発明されたと考えられる」
(日本コロッケ協会)と言う。

1900年(明治23)11月に東京・麹町に帝国ホテルが開業する。基本的には
外国人用の高級ホテルであり、料金はかなり高い。村岡實著「日本のホテ
ル小史」によると、1泊50銭(今の1万円)〜7円(14万円)、朝食50銭
(1万円)、昼食75銭(1万5000円)、夕食1円(2万円)である。

当時の帝国ホテルのメニューがどうであったかは分からないが、国策によ
る迎賓館的なホテルだからフランス料理専門で、朝食が1万円では庶民に
とって高嶺の花である。「西洋料理もどき」のコロッケはメニューには載っ
ていなかったろう。

それから3年後の1903年(明治26)に「食道樂」という本でコロッケのレシピが紹介され、コロッケがより一般的な料理になっていった。「西洋料理もどき」は庶民に歓迎され、コロッケはカレーなどとともに大日本帝国軍のメニューにもなった。

今、わが家では業務用スーパーの冷凍コロッケを利用している。小さ目だ
が、男爵いもコロッケが1枚17円、牛肉入りコロッケが28円である。4分間
揚げるだけで手間暇入らず、しかも安い。多分、外国で製造しているのだ
ろうと思ったが、メーカーはサンマルコ食品(札幌本社)で、さっぽろ産
業振興財団は「札幌の元気企業」の中で同社をこう紹介している。

<冷凍食品メーカーは全国に多数あるが、同社のカラーは明確だ。それは
生産量の97%がコロッケという確固たる専門領域を持っていること。設立
以来順調に業績を拡大し、現在では札幌2工場のほか、恵庭と浦幌にも工
場を開設。売上高50億円を突破する企業に成長している。

同社のコロッケが人気を得ている要因のひとつが、素材へのこだわりであ
る。主原料となるジャガイモの大半は羊蹄山麓でとれる「男爵いも」を使
用している。JAようていでは、とれたてのジャガイモを品質を保持したま
ま長期保存する貯蔵庫などを完備し、同社はここから工場へダイレクトに
原料を搬入。高品質のジャガイモを安定して確保できる体制を築いている


安い、便利、国産で安心だから小生も家族も気に入っている。しかし、依
然としてトンカツやエビフライの添え物であり、脇役のままであるが、助
演男優賞はあげてもいいだろう。


━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━



 ◎北朝鮮、韓国系米国人に重労働15年の判決

(CNN) 北朝鮮の最高裁判所は、同国で昨年11月に拘束された米国
人男性に対し、重労働15年の判決を言い渡した。朝鮮中央通信(KCNA)
が2日に伝えた。
 
KCNAのウェブサイトに掲載された記事によると、重労働を言い渡され
たのは韓国系米国人のペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)さん。
 
米政府高官が29日にCNNに語ったところでは、ペさんは正規の観光ビザ
で北朝鮮に入国した。この高官によると、米国務省はペさんがどのような
罪に問われたのかを把握していないという。
 
KCNAによれば、ペさんは北朝鮮に対する「重大な犯罪を犯した」とし
て1日に有罪判決を言い渡された。具体的な内容は明らかにしていない。
ペさんは昨年11月に羅先(ラソン)市で逮捕された。
 
米国務省は人道的見地から、29日にペさんの解放を求めていた。同省報
道官は報道陣に対し、北朝鮮で米国の利益を代表しているスウェーデンの
外交官が、ペさんと面会できたと話していた。
 
これまでにも米国人がビザを持たずに北朝鮮に入国したことはあったが、
米当局者によれば、ペさんの場合は過去にも北朝鮮を訪問したことがあり、
正規のビザを持っていたという。(CNN)>
 
<【5月2日 AFP】北朝鮮の最高裁判所は、同国に対する「敵対行為」の罪
で逮捕・起訴された韓国系米国人の観光ガイド、ペ・ジュンホ(Pae
Jun-Ho、米国名:ケネス・ベ、Kenneth Bae)さんに、15年の労働教化刑
を言い渡した。国営朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)
が2日、伝えた。
 
ペさんは昨年11月、北東部の港湾都市・羅先(Rason)から北朝鮮に密入
国した疑いで北朝鮮当局に身柄を拘束されていた。KCNAによると、ペさん
は裁判で「北朝鮮国家の転覆を画策した」罪を認めたという。
 
韓国の人権活動家はAFPに対し、ペさんが拘束されたのは貧困状態にある
北朝鮮の子どもたちの写真を撮影したためとの見方を示した。
 
米国は、人道的見地からペさんを解放するよう北朝鮮に求めていた。米当
局によるとペさんは有効な査証を所持した上で北朝鮮に入国しており、今
後、ペさんが北朝鮮に「政治交渉の切り札」として利用される恐れがある
という。(AFP)>
 


 ◎前回、中共がSARSをどのように撲滅したのか?
 
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/health/2013-04-08/933183733156.html?__from=mixi
(情報収録:中山)


━━━━━━━
反     響
━━━━━━━


 1)「給料半減、仕事は倍増」の再雇用:平井修一氏のお話し。でも、
次のような事も読みました(出展不詳)。

 国立人口問題研究所の金子隆一氏は平均余命の推移から55年当時の65歳
男女と同程度に元気と思われる年齢(等価年齢)を算出している(日経新
聞9月19日夕刊)。 この結果、1955年の65歳と比べると2110年の男は74
・4歳、女、76・4歳が同程度に元気と推定した。

分かり易く言えば男で13%、女で15%ほど若返ったといえるのである。

われわれの皮膚感覚と一致するデータだ。金子氏は、さらにこの等価年齢
で高齢化のスピードを割りなおしてみた。すると、これまでの計算では30
%を超える2030年でも現状を下回る18%台という数字が出た。なにか、嬉
しくなるでは、ありませんか。       (酒井 富雄)



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

2日も多忙で配信が遅れました。すみません。

署名なき投書は採用しません。必ずご本名を記した上にハンドルネーム
か「匿名希望」かを書いて下さい。

読者:5183


ご投稿、ご感想をお待ちしています。下記。↓
ryochan@polka.plala.or.jp


◆メルマ!メルマガの退会・解除はこちら
→ http://melma.com/contents/taikai/

渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2013/05/03

    地方の教育行政では、しばしば「多数派の暴政」がまかり通る。地方分権は、民主主義ではなく、力ある者のわがままを通す道具となる。小さな集団ほど、危険。

  • ACB2013/05/03

    【併合時の日本政府から朝鮮総督府への通達】 





    一、朝鮮人は対等の関係を結ぶという概念がないので、常に我々が優越する立場であることを認識させるよう心がけること。 

    一、朝鮮人には絶対に謝罪してはいけない。勝利と誤認し居丈高になる気質があり、後日に至るまで金品を強請さるの他、惨禍を招く原因となる。 

    一、朝鮮人は恩義に感じるということがないため、恩は掛け捨てと思い情を移さぬこと。 

    一、朝鮮人は裕福温厚なる態度を示してはならない。与し易しと思い強盗詐欺を企てる習癖がある。 

    一、朝鮮人は所有の概念について著しく無知であり理解せず、金品等他者の私物を無断借用し返却せざること多し。殊に日本人を相手とせる窃盗を英雄的行為と考える向きあり、重々注意せよ。 

    一、朝鮮人は虚言を弄する習癖があるので絶対に信用せぬこと。公に証言させる場合は必ず証拠を提示させること。 

    一、朝鮮人と商取引を行う際には正当なる取引はまず成立せぬことを覚悟すべし。 

    一、朝鮮人は盗癖があるので金品貴重品は決して管理させてはいけない。 

    一、朝鮮人には日常的に叱責し決して賞賛せぬこと。 

    一、朝鮮人を叱責する際は証拠を提示し、怒声大音声をもって喝破せよ。 

    一、朝鮮人は正当なる措置であっても利害を損ねた場合、恨みに思い後日徒党を組み復讐争議する習癖があるので、最寄の官公署特に警察司法との密接なる関係を示し威嚇すること。 

    一、朝鮮人とは会見する場合相手方より大人数で臨む事。 

    一、朝鮮人との争議に際しては弁護士等権威ある称号を詐称せる者を同道せる場合がある。権威称号を称する同道者については関係各所への身元照会を徹底すべし。 

    一、朝鮮人は不当争議に屈せぬ場合、しばしば類縁にまで暴行を働くので関係する折には親類知人に至るまで注意を徹底させること。特に婦女子の身辺貞操には注意せよ。 

    一、朝鮮人の差別、歴史認識等の暴言に決して怯まぬこと。証拠を挙げ大音声で論破し、沈黙せしめよ。 

    一、朝鮮人との係争中は戸締りを厳重にすべし。仲間を語らい暴行殺害を企てている場合が大半であるので、呼出には決して応じてはならない。

  • 名無しさん2013/05/02



    アフガニスタンで、ボーイング747が墜落したそうです。

     

     

     

     ジャンボ機を貨物用で使っていたようですが、それでも7人の乗組員が全員犠牲になってしまいました。 

     

     政府の発表では、これはテロではないと言うことですが。 

     

     もちろん事故であっても尊い命は返ってきませんが、せめてテロでないことを祈りたいです。

     

     

     

     それにしても、先日のロシアの隕石墜落の映像もでしたが、最近は車載カメラが装着されているため、びっくりするような映像が偶然撮られるようになりました。少し前までなら、考えられなかったようなことですね。 

     

     本当にこの出来事というのか、映像は衝撃的でした。

     

     

     

     

     

     また、これも偶然見つけましたが、今土星では、超巨大な嵐がおきているそうです。

     

     

     

     地球でいう、ハリケーンのようなものなのでしょうけど、中心の目の部分の直系が、なんと2000キロもあるそうです。

     

     本州がすっぽり入るような、そんな巨大な目をもった台風と思ってもいいでしょう。