政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針2886号  2013・2・22(金)

2013/02/22

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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2886号
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        2013(平成25)年2月22日(金)



                  「じゃあ、行ってくるよ」と森首相が :古澤 襄

                         野田の解散判断は真っ当だった:杉浦正章

                                   現代中国の本質とは::宮崎正弘

                       国会議員は「低齢化」しているぞ::岩見隆夫

                                      プレゼント大嫌い:平井修一

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第2884号
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             
               御意見・御感想は:
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「じゃあ、行ってくるよ」と森首相が 
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             古澤 襄
 
ロシアのプーチン大統領は、森元総理大臣を古き友人として迎えた。
「日露間に平和条約がないのは異常だ」とプーチンは発言して、北方領
土問題を含む平和条約の締結に向けた交渉に意欲を示した。

さらに、近くエネルギー分野のミッションを日本へ派遣したいとして、
経済分野での協力とあわせて安倍政権の対ロシア政策に期待を示した。

だが、これで日露関係が一気に解決すると期待するのは甘い。それは森
氏が一番承知していることであろう。

2000年4月、脳梗塞で急死した小渕恵三首相の後、森喜朗氏に首相の座
が回ってきた。小渕氏の念願だった沖縄サミットを背負っての首相。

沖縄サミットに政治生命をかけることになった森氏は、サミットに出席
する各国首脳との顔見せ外遊から始めることになった。この頃、プーチ
ンも2000年の大統領選挙で登場している。1999年にロシア旅行した私に
は、プーチンの最初の印象はエリツィンの傀儡、KGB出身の暗い印象
でしかない。

世界のプーチン評も芳しくない。各国も経済破綻に追い込まれているロ
シア経済を立て直す人物とはみていなかった。「プーチン・フウ(誰な
のか)」という印象だったと思う。

無責任のようだが、私は森氏に「まずプーチンに会って、その印象を英
国のブレアや米国のクリントンに持っていったらどうだろう」と手土産
論をぶったが、おそらく外務省官僚から反対されると思っていた。

しかし森氏は、あえて最初の訪問国にモスクワを選んだ。政治家のカン
がそうさせたと、いまでは思っている。羽田から政府専用機でモスクワ
に飛び立つ直前に、森氏から「じゃあ、行ってくるよ」とわざわざ電話
を貰ったが、やはり不安な旅立ちだったろう。

これが森・プーチンの友情を生むきっかけになったから、世の中のこと
は何が起こるか分からない。KGB出身、酒もタバコもやらない、柔道
家のプーチンが、森氏の誠実な人柄を信用したのだろう。

森氏の父親・茂喜氏は石川県根上町長という地方政治家だったが日ソ協
会長をしている。1950年代から日ソ民間交流に尽力し、1989年に亡くな
ったが、遺言で根上町と姉妹都市を結んだシェレホフ市の墓地に分骨し
た茂喜氏の墓が建てられた。そんな話をプーチンとの出会いでしたのか
もしれない。

森・プーチン会談は、かなり踏み込んだ内容になった推測しているが、
秘密会談だから内容は漏れてこない。仕上がりをみるしかないが、日本
側も思い切った妥協をすべきである。日露間の友好関係が増幅されれば、
ささくれ立った日中関係に影響すると思うからである。


■プーチン再登場と北方領土返還交渉  古沢襄

2012.03.05 Monday name : kajikablog 

<【モスクワ時事】ロシア大統領選で当選確実となったプーチン首相は
4日夜(日本時間5日未明)、クレムリン前で開かれた支持者の集会で
「われわれは勝利した」と宣言した。(時事)>

ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン・・・ロシアの最高権力
者が再登場。次期大統領の任期は6年となったため、2024年まで大統領
職にとどまるから、日本は否応なしにプーチンと向き合わねばならない。

1999年、初めてロシア旅行した私はボリス・エリツィン大統領末期のロ
シア経済の混乱を目のあたりにした。モスクワではエリツィン一族によ
る汚職やマネーロンダリングの噂が絶えない。

ポスト・エリツィンは誰なのか?手当たり次第に聞いて回ったのだが、
大方のロシア人は首相だったエフゲニー・プリマコフの名をあげた。プ
ーチンの名をあげたロシア人はいなかった。

だから2000年の大統領選挙でプーチンが登場した時には意外だった。最
初の印象はエリツィンの傀儡・プーチンだったから、エリツィンの失政
を引き継ぐプーチンは長続きしないと思わざるを得ない。

KGB出身、酒もタバコもやらない、柔道家といったプーチンの寸評が
入ってきたが、経済破綻に追い込まれているロシア経済を立て直す人物
という印象は持てなかった。

2度目のロシア旅行をして、プーチンを見直すことになる。疲弊してい
たロシアが、プーチンの資源外交で見事に立ち直りをみせていた。KG
B出身の暗さが残るが、無策のエリツィンとは違うプーチンにロシア国
民は「強いロシア」の再現を夢見ていた。

2000年4月、脳梗塞で急死した小渕恵三首相の後、森喜朗氏が首相となっ
た。森氏が無所属議員で当選して以来、福田赳夫氏に紹介されて親しく
なっていた私は、折りにふれて相談相手になっていた。森氏は小渕氏が
遺した沖縄サミットに政治生命をかけることになる。

首相としての最初の外遊は、沖縄サミットに出席する各国首脳との顔見
せ旅行になるのだが、最初の訪問国にモスクワを選んだ。羽田から政府
専用機で飛び立つ直前に、森氏から「じゃあ、行ってくるよ」と電話を
貰ったが、やはり不安な旅立ちだったろう。

だが、プーチンに会うことを最優先にしたのは正解だったと思う。「各
国首脳が知らないプーチンと会ったことを、次の訪問国であるロンドン
でブレアに対する土産話にしたら・・・」「柔道家であるプーチンに日
本の柔道着を贈ったらどうだろう」と私なりに思いつくアドバイスをし
たつもりでいる。

森氏はロシアとの縁が少なからずある。父親の茂喜氏は石川県根上町長、
地方政治家だったが、日ソ協会長をしたこともあって、1950年代から日
ソ民間交流に尽力している。1989年に亡くなったが、根上町と姉妹都市
を結んだシェレホフ市の墓地に分骨した墓が建てられた。

プーチンとの会談で森氏は、シェレホフ市にある父親の墓地の話をした
のだろう。このことを覚えていたのだろうか。プーチンは2001年に茂喜
氏の墓を詣でている。私も2度目のロシア旅行で、この墓に詣でたが、
墓地の真っ正面に茂喜氏の墓があった。

シェレホフ市はイルクーツク市から近い街だが、このイルクーツク市と
金沢市も姉妹都市を結んでいる。父親の墓が取り持つ縁なのだろうか、
森氏とプーチンの間には友情に近い関係が生まれている。

2001年3月に森・プーチンのイルクーツク会談が行われ、「イルクーツ
ク声明」で日ソ共同宣言(1956年)が北方領土返還交渉の”出発点”で
あることを認めている。

森氏の腹はハボマイ、シコタンの2島返還を先行させ、クナシリ、エト
ロフは継続交渉とすることにあったが、プーチンはハボマイ、シコタン
の2島返還で北方領土返還交渉を終結させたい・・・「イルクーツク声
明」は両者の妥協の産物といえよう。

これは、あくまで4島返還の原則論に立つ世論の反対もあって、日露の
領土交渉は冬の時代に入った。その間にロシアはメドベージェフ大統領
時代にクナシリ、エトロフの軍事基地強化に出ている。ロシア側は進展
がない日露関係よりも、中露関係の結びつきに力を注いできたのが現状
といえる。

その中でプーチン(首相)は東日本大災害の直後に2つのメッセージを
発した。

 (1)過去から引き継いだ問題(北方領土問題)はあるが、日本は友好
国であり、長期的に信頼のおけるパートナーである。積極的に支援する
べきである。

 (2)特に、福島原発の停止を受けて、日本で新たに需要が発生するで
あろう石油、天然ガス、石炭をロシアは供給する用意がある。 

これが北方領土返還交渉でロシアが新しい提案をするメッセージと受け
取るのは甘すぎると思うが、プーチンが「ハボマイ、シコタンにプラス
α」の妥協案を考えているフシはある。ロシアは中露国境問題で中国に
妥協する形で解決したからである。

その背景には、EUなどを相手に展開してきたプーチン資源外交が、先
行き不透明となっている現状打開のために、新たなアジア重視の資源外
交に打って出る・・・その相手として日本を視野に入れているという分
析がある。

森・プーチン交渉の裏には外務省の東郷和彦欧亜局長らロシアン・スクー
ルや鈴木宗男氏、佐藤優氏らの存在があった。基本的には「ハボマイ、
シコタン先行返還論」である。

これが4島返還要求の原則論に押されて、今では外務省内のロシアン・
スクルールも力を失っている。プーチン新提案が出ても、それを受け止
め、日露交渉を再構築する下地はないに等しい。

あるのは、プーチンが日本への積極アプローチを開始したのは、アジア
太平洋市場において露エネルギー企業のプレゼンスを拡大する絶好のチャ
ンスと捉えたからに他ならない、という評論家的な寸評でしかない。結
局は4島返還要求の原則論の殻に閉じこもる・・・それが日本の姿とい
うことではないか。(杜父魚ブログ)

2013.02.22 Friday name : kajikablog



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野田の解散判断は真っ当だった
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                杉浦 正章


“失敗の連鎖”は「鳩・菅・小」だ

「バカの知恵は後から出る」というが、24日の党大会で決める民主党
の党改革創生案なるものを読んで情けなくなった。このような党に3年3
カ月余りも国政を委ねてきたことに慄然とせざるを得ない。

総選挙惨敗の理由を「トップによる失敗の連鎖が期待はずれの政権とい
うイメージを与え続けたため」と、全てを自分たちが選んだ党首の責任
にしてしまった。野田佳彦の名前こそ挙げなかったが、野田の解散の判
断がすべての原因だと言わんばかりの総括である。これではいまだに離
党者が続出しているのもうなずける。

確かに「失敗の連鎖」はあった。しかしそれは鳩山由紀夫と小沢一郎、
菅直人につながる連鎖であって、野田になってその連鎖は断ち切られた。
あえて党代表として責任を負うべき比率を言えば鳩山が70%、菅が30%
とみる。

野田になって、はちゃめちゃの民主党政権が、ようやく“普通の首相に
よる普通の政権”に戻ったのだ。鳩山はその暗愚さが未だに後を引いて
いる。「トラストミー」とブッシュをだまし、「最低でも県外」と沖縄
住民をだまし、悪いのはそのだましたことをいまだに理解できないでい
ることだ。

元首相といえば日本の“顔”となるが、その顔が恥の上塗りを重ねてい
る。イランに行って利用され、中国に行って「尖閣は係争地」発言で利
用される。あの紳士的な防衛相・小野寺五典が「国賊」と最大級の表現
を使って非難するのも無理からぬ事である。

それでも本人は自分の愚かさに気付いていない。20日には沖縄で、「普
天間の海外移転が実現しなかったのは、米国の意向を忖度(そんたく)
する外務省と防衛省のせいだ」と宣うた。これは各省の上に立つ首相た
るものの心得すら理解していないことを物語る。

鳩山は国中から馬鹿にされた首相であったが、菅は憎まれた首相であっ
た。その発言が憎々しげであるからだけではない。3・11で生じた原子炉
事故対策を指導せずに、“介入”して悪化させてしまった。危機の時の
指導者の有りようを全く理解していなかったのだ。

この鳩山ー菅とつながる連鎖に、もう1人ぶら下がっていたのが小沢一
郎だ。この人物ほど「盛者必衰」を物語る例は珍しい。

選挙圧勝後は小沢ガールズを議員会館の自分の階に集めて悦に入り、ま
るで大奥の様相を呈していたものだ。いまは尾羽うち枯らして、周りに
集まる政治家はほとんどいない。

マニフェストに必要な16兆8千億円の財源を「政権を取ればいくらで
も出てくる」と、大法螺(ほら)を吹いたがすぐに馬脚が現れた。いま
やマニフェストという言葉すら「不愉快」の代名詞として国民の間に定
着したのだ。

その小沢が今になって野田の解散判断に疑問を呈している。

「二百何十人も殺したのに、『これでよかった』と言うのは信じられな
い。どういう精神構造をしているのか」と批判。野田の解散の意図につ
いても「自民党も過半数に届かないだろう。自分らもほどほど生き残れ
ば連立を組めるという打算だ。

自民党と結ぶことを前提にして政治行動をするというのは、本当にむち
ゃくちゃで、邪な考え方だ。でも、そうとしか解釈できない。」と分析。
野田が選挙後の自民党との連立を意図していたと断じている。

この小沢の判断は、数だけが信条で生きてきた政治家ならぬ政治屋の判
断であろう。それでは小沢が主張し、腹心の幹事長・輿石東にも言わせ
た衆参同日選挙で勝てたかと言うことだが、党内抗争を繰り返し、まる
で政党の体をなしていない民主党政権である。

衆参同日選挙をやれば民主党と維新や他の野党との共食いはさらに拡大、
民主党は衆参双方で大惨敗の連動を引き起こしただろう。

前原誠司が参院選の見通しについて最近「おそらく自公が勝ち、3年間
ねじれのない政権になる。民主党は10議席を上回るぐらいしか取れない」
と発言しているとおり、冷静に見ればいつ解散をやっても民主党は敗退
する運命にあったのだ。

あと半年も民主党政権の体たらくを見せつけられたら、国民の不満は衆
参両院選挙に向けて爆発していたのだ。

首相という立場は、時には自分の支持基盤である政党の利害すら超越し
た判断を下さなければならなくなるときがある。その判断ができるのは
政治家であって政治屋ではない。小沢が「なんで解散をしたのか今もっ
て分からない」と述べているのは、本当の大局を読めないからに過ぎな
い。

筆者はかねてから「解散は政治の総合芸術」と書いてきたが、野田の解
散ほど困難で錯綜していた例を知らない。マスコミや評論家たちが軒並
み読み間違え、任期満了選挙説を唱えるものまでいたことからもうなず
ける。野田の判断は大局を見れば決して間違っていなかったと断言でき
る。

野田は、自らの政党のありさまを目の当たりにして、この政党では国が
持たないという判断に立ち至ったのだ。加えて1内閣1課題で消費税増
税も達成した。解散は政党間の公約でもあり、大局から見れば果たさざ
るを得ないと決断したのだ。

そして野田の判断は、結果として正しかった。なぜなら自民党政権が、
ようやく3年3か月の政治の泥沼から抜け出せるという希望をこの国に
与えているからだ。野田は明らかに連立よりも自民党へのバトンタッチ
を意識して解散を断行したのだ。

民主党の大敗は一にかかって欺瞞のマニフェストと、これを取り繕おう
とした鳩山、菅、小沢の目指した「衆愚の政治」にあるのだ。

          (政治評論家)<2013年02月22日>


 
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現代中国の本質とは
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成25(2013)年2月22日(金曜日)
   通巻第3885号  
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 現代中国の本質とは「八大紅色貴族」が冨を寡占し、金融を支配
蒋介石の中華民国初期も四大財閥が国家経済そのものを握ったように
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中華民国初期、蒋介石が率いた四大財閥とは蒋介石、宋子文、孔祥煕、
陳果夫である。

台湾へ移ってからの蒋介石は一族が皇帝のごとく、冨は蒋介石、宋美齢
のもとに集中し、抗日戦争を闘った軍人等が周りを囲んで、冨のおこぼ
れを得た。

日本時代の社会インフラ、工場、企業、建物を残らず押収し、世界一金
満政党=国民党の支配は鉄壁となった。

トウ小平以後の中国。改革開放でめざましい経済発展をしてきた。

「冨の公平な分配」はすこしもなく、社会正義は忘れ去られ、究極的に
は社会主義からもっとも遠い、冨の独占体制ができあがった。
 
いまの中国には「八大紅色貴族」が冨を独占し、繁栄を享受し、子供達
は殆どが外国に暮らしている。

現代中国の冨を支配する八大家族、すなわち「八大紅色貴族」とは?

1979年に米国と国交回復がなされると、真っ先に米国へ渡航が許可され
たのは革命元勲、共産党高官の子等をさす「太子党」の面々で、ハーバー
ド、スタンフォード大学などへ留学した。

彼らは学問にあまり興味を示さず、米国やカナダに不動産をもとめ、ビ
ジネスに没頭し、とくに米中貿易の利権を分け合った。

前年1978年の中国の一人あたりのGDPは165ドルだった。当時の米国の
一人あたりのGDPは2246ドルだった。
 

 ▼八大紅色貴族とは誰々か。

「匪賊が権力を握ると貴族になる」(拙著『現代中国 国盗り物語』
(小学館新書)。

「八大元老」とはトウ小平、王震、陳雲、李先念、膨真、宋任窮、楊尚
昆、そして薄一波である。

トウの長男、トウ僕方は貿易商社の特典が与えられ、この企業を通さな
いと多くの輸出入業務が出来なかった。

王震の息子、王軍は中信集団社長のポストが与えられ、金融保険不動産
などに進出し、栄毅仁らと組んで国際ビジネスを飛躍させた。

当時の中国の外貨準備高は8億ドル強しかなかったが、いまや3兆3000
億ドルとなった。

あれほど改革を痛罵した陳雲の娘は米国との商いに忙しく、失脚した膨
真の息子は、それなりの利権を拡大し、楊尚昆の娘もまた。。。。

つまり「太子党」の主力は政治に興味をしまさず、多くが商売に走った。

八大元老のうちの6人の子供らはビジネス活動に埋没し、企業経営、不
動産投資に才能を見いだした。

薄煕来一族がでたらめな蓄財を展開してきた経過や温家宝一家の不正蓄
財は欧米のマスコミが詳細に暴露した。薄は失脚したが、息子達は無事
である。

この独裁的特権をもつ「貴族」に群がった新興財閥は数十の愛人を囲い、
外国に十数軒の別荘、そして自家用飛行機。ボスが失脚すると、かれら
の企業は連鎖倒産。まさに杜子春のごとし。

その後、表面的に権力の変遷があって江沢民、曾慶紅、胡錦濤、温家宝、
そして習近平の一族は、その家族、子供、親族らが一丸となって蓄財に
励み、冨を寡占し、世界的財閥の座を獲得した。

『東方時報』(2月21日付け)に拠れば、これら最高権力から付随的に
派生する利権により、いまの中国は「44大家族」に冨が集中していると
いう。

「冨の公平な分配」を謳いながら、冨を独占してやまないのが、この太
子党による中国経済の構造的ゆがみを造成し、その基本構造がもつ硬直
的偏在性は、つぎの改革、規制緩和、競争力躍進などを不可能としてい
る。

嗚呼、まさに現代中国はいまも、『水滸伝』、『金瓶梅』の世界!
   
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 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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 樋泉克夫のコラム
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【知道中国 865回】             
   ―――いったい岩波書店に何が起きているだろう・・・

『中国民主改革派の主張 中国共産党私史』(李鋭 岩波現代文庫 ?
年)


 ▽
ここ数年、岩波書店は従来から堅持してきた北京主導の日中友好路線を
かなぐり捨てたのか。

共産党政権の“暗部と恥部”を抉り出すような本を出版してきた。

漢族が20世紀初頭以降に内モンゴルで進めてきたモンゴル民族に対する
理不尽で残虐極まりない圧殺の歴史を追いながら、内モンゴルにおける
文革を漢族によるモンゴル民族抹殺を狙った極悪非道の蛮行として告発
した『墓標なき草原(上下)』(2009年)、続編に当る『続 墓標なき
草原』(2011年)――を第1弾とするなら、第2弾は毛沢東の絶対権力の
傘の下で特務として蠢き続けた康生の悪逆非道極まりない人生を詳細に
追跡した『龍のかぎ爪(上下)』(2011年)だろう。(それぞれ327回、
703回、705回で紹介済み)

かくて第3弾が、『中国民主改革派の主張 中国共産党私史』として岩波
現代文庫の「2月の新刊」に組み込まれたらしい。

これを喜ばずにいられるだろうか。欣喜雀躍として馴染みの書店に出か
けたものの、「2月の新刊」と事前に広告されていた他の3冊は店頭に並
んでいたが、肝心要の『中国民主改革派の主張 中国共産党私史』が見
当たらない。

既に買われてしまったのか。ならば予約しよう。そこで店員に尋ねると、
在庫があれば数日で入手可能と応えながら、親切にも岩波書店に電話す
る。しばらく遣り取りがあった後、店員は「岩波の担当者がいうには、
出版延期とのことです」。そこで再び問い質してもらうと、受話器を置
きながら「無期限延期といってます。たぶん出版中止でしょう」。

そんなバカなと思いつつ家に戻り、インターネットで岩波書店のホーム
ページを開いて「2月の新刊」に当る。確かに『中国民主改革派の主張 
中国共産党私史』は見当たらない。そこで疑問が湧く。さて、この本の
出版をめぐってどのような異常事態が生じたのか。

出版延期の原因に、次のいくつかが考えられるだろう。

 1:この本の内容を極めて不都合とする共産党関係者からの“ある種
の要求”があった。

 2:共産党の姿勢を事前に察知し今後の中国との関係を考慮したうえ
で、出版を自己規制することが賢明な措置と岩波側が判断した。

 3:出版直前に大きな誤訳が発見され、出版後の回収などというブザ
マな事態を避けるため、出版を取り止めた。

編訳者は小島晋治とのこと。これまでの彼の仕事からして、上記3の誤
訳は考え難い。なにせ天下の岩波書店だ。誤植なんぞ、あろうはずもな
かろうに。原因は1か2だろう。

ところで、「2月の新刊」にラインアップされ既に出版されている『『コー
ラン』を読む』(井筒俊彦)の末尾に『中国民主改革派の主張 中国共
産党私史』が簡単に紹介されている。それには「中国共産党の老幹部で
民主改革派の重鎮である著者の一九三〇年代から今日に至る党史に関わ
る評論集。胡耀邦書記辞任の内情を明かす貴重な証言も収録」と。

李鋭の数多くの評論のうち、なにが収められているのか。現物が手に入
らない以上、一切は不明だ。

あるいは「胡耀邦総書記辞任の内情を明かす貴重な証言」に問題があっ
たようにも思える。辞任とされるが、一般には長老=保守派の圧力で事
実上の解任と伝えられているだけに、共産党からすれば、やはり「貴重
な証言」の公表は避けたいに違いない。

いずれにせよ“日本最良の出版社”と自他共に認める岩波書店だ。出版
延期理由を内外に明らかにしてもらいたい。

かりに他から“圧力”があったなら正々堂々と公表し、出版の自由のた
め、積極果断な行動を望みます・・・ふれ〜ッ、フレ〜ッ、イ・ワ・ナ
・ミ。
《QED》

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 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム
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  ♪
【知道中国 866回】            
  ――「日中間のパイプ太く」すればいいってものではない
  @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


  ▽
伊藤憲一氏が「産経新聞」(2月19日)の「正論」に寄せた「今こそ日中
間のパイプ太くせよ」と題した論考に、いささかの疑義を感じた次第だ。

伊藤氏が理事長を務める日本国際フォーラムは、様々なチャンネルを通
じ中国側諸機関との間で「日中対話」を重ねているらしい。

昨年11月末には「中国最大の外交問題シンクタンクで、党と政府の外交
政策形成に多大な影響力を持つことで知られている」中国現代国際関係
研究所から、「日中関係の見通し」についての「緊急対話」開催の打診
があったという。

「『この照会は、習近平新政権からの指示によるものだな』と、ピンと
来た」伊藤氏は、12月14日に「緊急対話・・日中関係の見通し」を開催
している。

席上、中国側からは「『中日関係が非常に困難な時期にあることは確か
だが・・・お互いに知恵を絞り、協力し合って、この難局に立ち向かわ
なければならない』とのあいさつがあり、私の方からは、『日本に対し、
痛烈な批判の言葉があるものと覚悟していたが、理性的かつ建設的な言
葉で励まされた』と応じた」そうだ。

「私」とは、つまり伊藤氏である。

伊藤氏が「ピンと来」たところでどうでもいいこと。だが問題は、なぜ
彼が「(中国側から)痛烈な批判の言葉があるものと覚悟」し、「(中
国側の)理性的かつ建設的な言葉で励まされ」ねばならないのか、とい
うことだ。

いったい、中国側の発言のどこが「理性的かつ建設的」だというのか。
「困難な時期・・・だが、お互いに知恵を絞り、協力し合って、この難
局に立ち向かわなければならない」などという“上から目線”に「励ま
される」とは。まさに故中嶋嶺雄先生が口を極めて批判していた「位負
け外交」の典型だろうに。

伊藤氏はさらに、「中国国内には、いろいろな声があり、軍関係者など
の中には、力の行使によって領土を拡大することを肯定しかねない者も
いる。しかし、それは中国の最終的な国家意思ではない」とするが、い
ったい何を根拠に、「中国の最終的国家意思ではない」などと断定口調
で広言できるのか。

1月24日には東京で日本国際フォーラム、グローバル・フォーラム、北京
師範大学、浙江大学の共催で「未来志向の日中関係の構築に向けて」と
題する「日中対話」が開催されている。

会場で「日中双方の問題では、『中国の大気汚染、水質汚染は深刻であ
り、日本の支援が緊急に求められている』『中国は原発の新増設なしに
環境問題を解決できない』『日中両国は気候変動枠組み条約締結国会議
(COP)で角突き合わせていてよいのか』『中国は世界貿易機関(WTO)
の最大の受益国だ』『対話はお互いの信頼を前提にしている』『日本だ
けでなく、中国にとっても、資源の確保は生命線だ』などの発言が飛び
交った」そうだ。

こういった意見を「聴いているだけでは、個々の発言が日中いずれの側
からの発言であるかが分からないほどであった」と、伊藤氏は「日中対
話」の実が挙がっているとでもいいたげだ。

だが、大気汚染、水質汚染、環境問題、WTO最大の受益国、資源確保など
地球規模の大難題の数々は、経済強国をバネに超大国への道を突き進む
ことで政権基盤を確保しようと躍起となっている共産党政権の“身勝手”
が引き起こしているのではなかろうか。

最近になって、環境問題改善の先進国として日本は、その経験を中国に
伝えるべきとの声も多く聞かれるようになった。

だが、これまで日本が提供した莫大な政府開発援助(ODA)の行方を考え
れば、日本側の“善意”が裏切られることは十二分に予想できるはずだ。

伊藤氏は「日中間の各種のパイプを太くしていく重要性」を強調する。
だが今なすべきは徒に「各種のパイプを太くしていく」ことではなく、
パイプを捻じ曲げ、機能不全を引き起こしてきた根本原因と責任が何処
にあるのかを、厳密に検証することだろう。
《QED》

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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS
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  ♪
(読者の声1)貴誌の気宇壮大な読者の声欄に、TVネタは、いささかショ
ボイと思いつつも、マスゴミの新たな麻生叩きが気になり、晒しあげの
ためメールします。

2月18日(月)、朝の読売TV、「・・スッキリ・・」に、麻生大臣のファ
ッション感覚を褒めるシーンがあり、珍しやと思いつつ見ていると、
「・・麻生さんが着ているスーツは、もともとはマフィアが着ていたの
が原型で、スーツのお値段は二十数万円・・。」という紹介があった。

おい、言葉遣いに気をつけろと怒鳴りたくなったが、出演者・勝谷氏が、
「いま、マフィアと言われたが、マフィアでいいじゃないですか。これ
から麻生さんは金融マフィアの巣窟に乗り込むのだから。その(スーツ
の)御蔭で、日本への円安批判は少なかったでしょう?」とフォローし
一堂爆笑となった。

しかし、その時の司会者や他のメンバーの顔は、引きつり固まった笑顔
で、目は笑っていなかった。どうやら一旦は持ち上げ、「マフィア」で
貶め、スーツの値段で庶民派ではないことを強調し、イチャモンをつけ
る狙いだったらしい。

それが勝谷氏の一言で、爆笑となり、円安になっては困るシナ・韓国か
らの口座振込がパアになったので、連中の顔が引きつったようだ。

数年前の麻生短命内閣の時には、番組中、唐突に「私は、自由と繁栄の
弧という言葉は使いませんからね。」と、TV目線で、公共の電波を使っ
て、ヌケヌケと、御主人(シナ)様に御手当の振込を催促をした電波妾
がいたが、近年のマスゴミ不況の中、金の出処には委細構わず、麻生叩
きをする電波不見転が多すぎる。

スーツの値段だって、麻生氏にはもっと高額のスーツを着用してほしい
ものだ。西成の選挙区で、票欲しさにリクルートスーツを着込み、作り
笑いで街頭演説するのとはわけが違う。

やたら庶民を持ち上げるポピュリズムのお陰でこの数年間どれほどの国
富が消滅したことやら。

麻生氏にはその洗練されたマフィアぶりを遺憾なく発揮して国富・国益
のため邁進してほしい。
(GV2)



  ♪
(読者の声2)最近の円安と原発代替エネルギーとしての天然ガス輸入の
増加により1月の貿易収支赤字は比較可能な1979年以降で最大になりまし
た。原発を再稼働させれば赤字のかなりの部分は解消できるはず。

ところが民主党政権下で作られた原子力規制庁・原子力規制委員会は原
発停止ありきで動いているようにしか思えません。2月20日放送の関西テ
レビ「アンカー」では青山繁晴氏が原子力規制委員会の内情について語っ
ています。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1338.html#sequel

まず菅政権時代、青山氏が福島第一原発に作業員以外で初めて入って原
発の実情を報告したことに対し、菅政権は青山氏を逮捕しようとしたと
いう。ついで原子力規制委員会のあり方についての発言がすごい。

「たとえば活断層を、調べるのは正しいけれども、僕の責任ではっきり
申しますが、あの活断層を調べてる学者の中に、社民党の福島瑞穂さん
とずっと行動された、共にされてきた方もいらっしゃって、で、そうい
うこともちゃんと国民に情報を出して、その人選がバランス取れてるかっ
てことも、まさしく透明って言ってるんだから、それも出さなきゃいけ
ない」。

さらに驚くのが核セキュリティ検討会について、「原子力規制庁の幹部
は、『会議は、セキュリティに関しても、公開が原則です』と話した」
と暴露。テロリストに原発の弱点と対策を公開するようなもの。民主党
政権は超円高を放置し、官邸に左翼活動家を引入れ、日本弱体化に務め
てきたのは明白でしたが、ここまでひどいとは思いませんでした。ひど
いのは民主党だけではなく自民党も同様だったことを番組の前半で指摘
しています。

「日本版NSC、国家安全保障会議の設置法案は、2007年4月に、第一次安
倍内閣が国会に提出しました」

「安倍総理のあとを受けた福田総理が、『そんなもの別に新しく創らな
くたって、今あるものでいいじゃないか』と、廃案にしてしまった」

自民党総裁選を争った石破茂氏はF2戦闘機の調達機数を削減しました。
石原伸晃氏の尖閣は無人島なのだから中国は攻めてこないとの脳天気発
言は記憶にあたらしい。

そんな二人ですが昨年の自民党総裁選第一回投票では石原氏が国会議員
票で最多、石破氏は党員票で最多でした。

自民党でも過半は福田元首相と同じく相手の嫌がることはしない、防衛
はアメリカにおまかせ、といった戦後日本の惰性に流されているのでし
ょうか。(PB生、千葉)



  ♪
(読者の声3)2月21日の朝刊に人民解放軍(名は体を表していない)の
61398部隊がサイバーテロを行い米国の114社で被害があったことを報じ
ていましいた。

しかし、日本のマスコミが報じないのは、その114社の中でテロ対象の一
つが原子力発電所の原子炉制御用のコンピュータであったことです。

つまり福島第一原子力発電所あるいはチェルノブイリ原子力発電所での
事故と同様の結果をもたらしかねないことを61398部隊がおこなったとい
うことです。

米国政府が真剣になり、年間6000億円の予算をサーバーテロ対策に使う
はずです。

近い将来人民解放軍が全面的な対米戦争を行う可能性は小さい。しかし
現場に狂人がいて、巨大な報復を招きかねないことを行う可能性はあり
ます。

以前、TBSでアニメに浅原彰晃のサブリミナルメッセージを挿入した馬鹿
がいたことはマスコミが報道しました。しかし数年前に、朝8時のTBSテ
レビのニュースで40台の女性が幼女を殺害したというニュースをアナウ
ンサーが読見上げているときに、背景に皇太子妃殿下が愛子内親王殿下
を抱いている写真を写したことがあることは、マスコミが報道しません
でした。

視聴率の低い朝8時のニュースでこういうばかげたことをする狂人はい
ます。だれも狂人をとめられません。

人民解放軍の中にも、こういった狂人がいる可能性は高く、中国共産党
中央の意思とは関係なく、事件が発生する可能性があります。その対象
は米国にあるとは限りません。

日本でもやっとサイバーテロ対策に300億円の予算が付きました。寝ぼけ
から覚めるためのきっかけになれば幸いです。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)日本が300億円vs アメリカが6000億円ですか。
日本はサイバー戦争で緒線から完敗しているのです。対策が急がれます。



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国会議員は「低齢化」しているぞ
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         岩見 隆夫

先日届いた『国会便覧』の最新号を見ていて気づいたことが一つある。
意外にも、世の高齢化が進むのに逆らうように、国会議員は〈低齢化〉
に向かっているのだ。これは何かを示唆しているのだろうか。

昨年暮れの総選挙で当選した衆院議員480人についてみると、最高齢は80
歳の石原慎太郎日本維新の会共同代表、続いて保利耕輔(78歳)、亀
井静香(76歳)、伊吹文明(75歳)、二階俊博(74歳)、平沼赳夫、保
岡興治(73歳)、麻生太郎、竹本直一、宮路和明(72歳)、これが高齢
ベスト10だ。70代以上は23人である。

さて、手もとにある古い『便覧』を繰ってみる。10年前の国会は、石原
さんより年長が奥野誠亮(90歳)、中曽根康弘(85歳)、相沢英之、宮
沢喜一(84歳)、塩川正十郎、山中貞則(82歳)と6人もいる。70代以
上が69人。

20年前はどうか。石原さんより上が原健三郎(86歳)、二階堂進(84歳)、
河本敏夫(82歳)、桜内義雄、長谷川峻(81歳)と5人で、70代以上が
64人である。

40年前にさかのぼると、1973(昭和48)年だが、最高齢は千葉三郎、島
村一郎の79歳、70代以上が58人だ。

以上40年間の推移を見ると、最高齢者の比較も面白いが、もっとも注目
すべきは高齢者の政治活動だろう。国会には老壮青のうち70代以上の老
がたえず60人前後、全議員の一割以上を占め、増える傾向にあった。

ところが、どうしたことか、10年ぐらい前から激減しはじめ、いまでは
ピーク時の三分の一に減っている。老の経験と知恵は生かされているの
か、という不安につながるのだ。

経験は当選回数が一つの目安になる。現在の最多当選は小沢一郎生活の
党代表の15回、次いで野田毅14回、鳩山邦夫、保利耕輔、保岡興治、亀
井静香、中村喜四郎の5人が12回、麻生太郎ら8人が11回、甘利明ら8
人が10回、合わせて10回当選以上が23人である。

過去はどうか。10回以上が、10年前は20回の中曽根康弘をはじめ32人、
20年前は18回の原健三郎をはじめ36人、40年前は14回の船田中、三木武
夫をはじめ60だった。ここでも減少傾向が顕著である。

逆に一回当選の新人を見ると、現在が184人、10年前は108人、20年前132
人、40年前93人、ちなみにこの93人のうち、現役で生き残っているのは
野田毅、保岡興治の2人だけだ。新人は40年前にくらべると倍増してい
る。

 ◇内憂外患の安倍首相 長老の助言を大切に

数字ばかりあげたが、要するに国会議員の老壮青バランスが崩れてきた
と思う。国民の年齢構成に必ずしも比例させる必要はなく、政治家とい
う熟練を要する特異な仕事の性格上からも、老(70歳以上)、壮(40歳
以上)、青(25歳以上)の比率は2・6・2くらいが好ましいのではな
いか。

それを一応の尺度にすると、衆院四480人は老96人、壮280人、青96人に
なるが、現状は老23人、壮386人、青71人という構成だ。青はまあこの程
度でいいとして、老が四分の一しかなく不足している。なぜこんなこと
になるのか。

2003年11月の総選挙の前、自民党で起きた中曽根・宮沢切り捨て事件を
思い出す。当時、小泉純一郎首相は比例代表の73歳定年制を理由に、

「引退してほしい」

と通告した。両元首相はともに議員継続の強い意欲を持っていたが、小
泉さんは押し切り、中曽根さんが、

「まるで政治テロだ」

と面罵する場面まであった。2人は各国首脳とも昵懇で世界に顔がきく
貴重な存在、小泉さんの意図がわからなかった。長老排除によって党の
イメージアップをはかり選挙を有利にしようとしたのではないか、など
と言われたが、この時の選挙で自民党は負けている。また、

「定年制の例外を認めると歯止めがきかなくなり、政界は老人だらけに
なる」

と小泉さんに賛同する声も聞かれた。この時、小泉さんは61歳の壮年、
85歳の中曽根さん、84歳の宮沢さんの両長老を国会から強引に追放した
のだが、私には浅慮と思われた。

世代交代とか指導者若返りはいつも唱えられてきたスローガンで、それ
はそれでいいが、老人排除ということではない。排除すれば政界は確実
に薄っぺらになる。

なんとなく老人は居づらいような空気が、最近の政界には広がっている
のかもしれない。昨年暮れの総選挙前にも、森喜朗元首相(75歳)、福
田康夫元首相(76歳)、藤井裕久元財務相(80歳)、渡部恒三民主党最
高顧問(80歳)、武部勤(71歳)、古賀誠(72歳)、中川秀直(68歳)
の三元自民党幹事長らが、余力を残しながら去っていった。このうちの
一人に、私は、

「なぜ辞め急ぐのか」

と問うたことがある。

「いや、いや、まあ、引き際も大事なんで」

と意味不明瞭だった。

日ごろは壮青でやれるが、いざという時には老の長年の経験による洞察、
深い知恵が求められる。ことに年明け以来、日本を取り巻く国際環境は
キナ臭く、半月ごとに事件が起きているのだ。

アルジェリアの過激勢力による人質事件で10人の日本人が犠牲になった
(1月16日)かと思えば、尖閣諸島沖では中国軍艦から日本の自衛艦に
射撃用レーダーが照射され(1月30日)、対応に追われているうちに、
今度は北朝鮮が3回目の地下核実験を強行した(2月12日)。来週ごろ、
次の事件が起きそうな予感がして不安である。

日本だけが狙われているわけではない。しかし、気がついてみたら狙い
やすい国になっている。3・11東日本大震災以来、この国は内から外か
ら攻め立てられ、あえいでいる。普通ではない。

安倍晋三首相はこんな時、長老のアドバイスに耳を傾けたほうがいい。

<今週のひと言>

きのう何が起きたか、忘れそう。

(いわみ・たかお=毎日新聞客員編集委員)

サンデー時評:2013年02月20日

(サンデー毎日2013年3月3日号)



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プレゼント大嫌い
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   平井 修一

物資の欠乏時代ではあるまいにプレゼントをしたがる人は多いようだ。
貰って喜ぶ人もいるし、困惑する人も多いに違いない。小生はプレゼン
トをしたいとも思わないし、貰うと大いに困惑し、不愉快になるという
タイプである。変人なのか。

「困惑し、不愉快になる」のは、第一にモノが増えるのが嫌なため。捨
てたくても捨てられないモノであふれかえっているのに、さらに増える
のは耐え難い。

第二に、必要なものなら自分で買っており、結局くれるのはまったく不
要なものばかりである。人には好き好きがあるから、せめてくれる前に
ニーズを聞くのが常識ではないか。欲しいかどうかくらい聞いてもよさ
そうだが、小生の周りではそうしてくれる人はほとんどいない。

結局、相手の気持ちを考えない身勝手な善意の押しつけであり、押し付
けられる方はうんざりさせられ、めでたい席も全然喜べなくなる。本当
に迷惑だ。これはごく常識的な反応ではないか。

東急グループが東急沿線の3956名に贈り物に関するウェブアンケートを
している(複数回答、2010年1月)。

それによると「最近1年間で贈り物をもらったか」では、誕生日2268、ク
リスマス1016、歳暮908、中元793、ホワイトデー640、バレンタインデー
640、母の日455、帰省土産410、お年玉349、結婚記念日298がトップ10。

「誕生日の贈り物をどのようなポイントで選んでいるか」の上位はこうだった。

 ・相手からリクエストされたもの 32.2%

 ・自分がもらってうれしいもの 16.0%

 ・実用的なもの 15.3%

 ・相手が自分では買わないだろうと思うもの 12.8%

つまり相手の気持ちを考えない人が3分の2もいるということだ。人の気
持ちを忖度(そんたく)しないそういう人は昔は世間知らずの「田舎者」
と嘲笑したものである。貰ってうれしいのは「欲しいと思っていたもの」
(54.3%)なのだから、せめて相手の希望を聞くべきだ。

「もらった贈り物で、ちょっと困ったのは」の設問ではこうだった。

 ・自分の好み・センスに合わない 2438(61.6%)

 ・置き場所に困る 1967(49.7%)

 ・自分に似合わない 1224(30.9%)
 
 
・記念品など捨てにくい 1063(26.9%)
 
・すでに持っている 896(22.6%)

 ・相手の趣味によるもの 859(21.7%)

多くの人がプレゼントをもらって困惑しているのではないか。不要なプ
レゼントはほとんどゴミと同様に邪魔、場所塞ぎである。知恵を働かせ
て贈る相手のニーズをひと言聞けばいいのに、それをしないから「有難
迷惑」になる。

コメントから。

「出産祝いに、男児なのに女の子用の衣類を贈ってしまいました。最近
の子供の名前は凝っていて、判り難いです」(60代・女性)

「結婚して7年、妻を喜ばせるプレゼント選びは年々難しくなっている。
こちらが良かれと思うものは大抵気に入ってもらえないので」(40代・
男性)


口は飯を食うためばかりについているのではない。相手にひと言「なに
がいい? どんなものがいい?」と聞けばいいのだ。もちろん小生は
「何も要らない」と答えるが。



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話 の 福 袋
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 ◎中国当局、工商銀行会長のWSJ記事アクセス阻止

中国当局はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の英語版と中国語
版ウェブサイトに掲載された記事へのネットアクセスを阻止した。この
記事(日本語版記事名は「中国の銀行家にとって利益は政治的昇進の妨
げ」)は、中国の国営銀行トップが銀行家としての商業上の成功を収めた
にもかかわらず、共産党内部の昇格につながらなかった事情を紹介した
記事だ。

WSJは中国工商銀行の姜建清董事長(会長)に関する英語記事を中国現地
時間の19日正午ごろ掲載した。またその約2時間後、その中国語記事を
WSJの中国語版サイトに掲載した。

しかし中国で同日午後6時には、英語記事も中国語記事もアクセスが阻止
された。WSJの記事にリンクしている中国版ツイッター『新浪微博(Sina
Weibo)』アカウント上の投稿も阻止された。新浪微博のスポークスマン
は今のところコメントしていない。

姜会長に関するこの記事は、中国の新指導部が近く人民銀行(中央銀行)
総裁や商業相、財務相といった幾つかのトップ経済人事を決定すると予
想される時期に執筆された。

姜会長は工商銀行を中国で最も利益の大きい銀行の一つに押し上げた人
物だ。しかし同会長は4大国営銀行の会長の中では唯一、最近の党大会で
昇格が見送られた。銀行関係者や共産党当局者によれば、この結果、人
民銀行総裁や経済閣僚主要ポストに姜会長が就任する公算はは著しく小
さくなったという。

中国当局は過去1年間、共産党幹部だった薄熙来氏の失脚や中国の最高指
導者一族の富を集中的に報道してきたWSJやその他外国メディアの記事へ
の国内的なアクセスを阻止してきた。

また昨年4月には、薄氏失脚に伴い、WSJの中国語ウェブサイト全体を5日
間にわたって阻止した。ニューヨーク・タイムズとブルームバーグのウェ
ブサイトは阻止されたままだ。

中国当局によるインターネット検閲の試みは通常、企業やビジネス関係
記事にはより緩やかで、この分野では、中国の管理色の強いメディアに
も記事カバーで比較的大きな裁量が認められている。

工商銀行の姜会長をめぐるWSJ記事のアクセスを阻止する当局の動きは、
工商銀行を含む中国の4大国営銀行が置かれている分野、つまりビジネス
と政治との間のグレーな分野を浮き彫りにしている。【WSJ紙】2013
年 2月 21日 10:11 JST

〔情報収録 − 坂元 誠



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反     響
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 1韓国ウオン高の行く手に待つ危機:前田 正晶

21日発売の週刊文春2月28日号の“「日本以上のデフレ地獄突入」韓国経
済の崩壊が始まった”は、要点を鋭くえぐり出したなかなかの読み物だ
と思います。

私はすでに円安・ウオン高が始まった際に、サムソンを始めとする韓国
経済の旗手である輸出中心というか偏重の傾向がある企業の危うさを取
り上げて論じました。

1970年に古き良き日本の会社時代にこの国との仕事をするようになり、2
度ほど出張の経験がありました。「会う人全員が大統領の親戚」という
自己紹介をされることを含めて、その実態をつぶさに知っていた身には
現在の「あの繁栄」には何処か危ういところがあると思っていました。

また、米韓FTAで我が国の対米自動車輸出が危ういなどというエコノミス
トは、韓国が如何なる国か承知しているのかと心中密かに笑っていまし
た。

また、2010年にはカリフォルニア州在住の友人から「LA日本人会のリー
ダー的存在からSamsung危機説がKoreatown内で流布されている」とも聞
き、これを伝えたところ「それは、満更火のないところに云々」と言っ
た経理のエキスパートもいました。

私はこの記事を読んで、韓国経済の危機が我が国に負の影響を与えない
と良いのだがと思っている次第です。



 2)大学で何を学ぼうとするのか

2月も後半に入って受験シーズンとしての峠も越えた感じがいたします。
いろいろな高校や大学が集中している九段界隈は、この時期ともなると
毎朝、駅に電車が入る度に受験生や付添いの保護者で溢れかえるもので
したが、今年は意外と大人しいというか、例年のような殺気立つほどの
騒々しさは感じなかったように思います。

まなじりを決するような緊張感あふれる受験生たちの表情は、見るほう
も気の毒に思うほどでしたが、「全入」などとマスコミがはやし立てる
大学受験が少し緩やかに感じたのか気分的に余裕が出て、それが緊張感
を欠いていたのかも知れません。

しかしそれはそれで大変結構な兆候ではありますが、要は大学に入って
どんな大学生活を送ろうとしているかが問われます。のんびり受験会場
に向かう受験生たちを見て、この人は何を学ぼうとして大学を目指して
いるのかなと考えてしまうこともありました。

「大学に入ったら何をしたい?」という質問に、「アルバイトをしたい」
と答えた若者がいたと聞いたことがありましたが、まさに笑えぬジョー
クだねと言って顔を見合わせたものでした。

大学受験予備校といえば、まず目前の目的は大学に合格する学力をつけ
ることですが、予備校にたいする最近のニーズは変わってきているとい
う話も聞きました。

まず大学に入って何をするかを丁寧に説明をしてやる必用があるという
のです。将来目指すキャリアに触れて、そのためには、どこでどんなこ
とを学び、どんな勉強をして、どんな生活を送るかなどを教えてやるこ
とが必要だというものでした。

みんながみんなに、そんなことまでを教える必要もないとは思いますが、
こんなことを書いている私などは、もしかしたら世間の風に疎いのかも
知れないと不安にかられることがあります。

今大学受験生ぐらいの年齢層を持つそれぞれの家庭では、あるいは若者
同士でも、どんな価値観を語り、将来の夢や希望を語り、その実現のた
めに何を勉強し、どんな行動を取ろうなどと熱く語ることはないでしょ
うか。家庭ではどんな躾をし、家族の中でどんな話し合いをしているも
のでしょうか。

電車から降りてくる受験生の表情を見ながら考えたものでした。

  NPO法人  教育情報プロジェクト
  代 表   大釜 茂璋(おおかま しげあき)



 3)「2.26事件とその背景2」 濱田 實

昭和63年の新聞報道にあるが、52年振りに2.26事件の真相に迫る秘密の
裁判・捜査資料が眠りを覚ましたという記事がある。それは東京陸軍軍
法会議の匂坂(さきさか)春平・法務官(首席検察官)の遺族が保管し
ていた厖大な公式文書が公開されたものある。そこには息詰るような昭
和史の隠れたドラマが展開されている(後段紹介)。

昭和の歴史がどう展開されるか、その判断の分水嶺ともいえる「2.26事
件」は大きな含みを有している。軍法会議の委細はのちに触れるとして、
橋本徹馬氏は当時50歳弱、政治評論家として国を揺るがす朝野の政治家、
軍人との頻繁な交流から見える2.26事件の社会的背景を押さえておくこ
とも重要である。

そこには軍法会議の整理された報告資料だけでは解らない人間社会の息
づかいまでもが看守される。政治とは本来人間社会の経営であるからに
は無視できないものである。

(*橋本徹馬氏・・明治23年愛媛県西条市生まれ。早稲田大学在学中、
大隈重信に寵愛され、また原敬首相との交誼もあった。在学中政治団体
青年党を結社、政治家を目指すも、政治裏面の醜悪に嫌気がさし、のち
政治評論家として活躍。

佐藤栄作元首相の精神的指導者としても知られ、佐藤首相に為政者の心
構えとして「般若心経」の写経を勧めたのも橋本氏である。佐藤首相の
雅量は、橋本氏の影響もある)

橋本徹底著『自叙伝』(私の昭和史)によると、

当時の青年将校たちが北一輝の感化を受けつつあり、純真にして無垢の
将校を思うにつけ、その危険性を第一師団長柳川将軍と語ったことがあ
るという。

 そもそもこの事件の原因は、

 一.浜口内閣の不景気対策以来の国政宜しくないため、入営兵士の中、
家庭が窮乏する兵士も多く、甚だしきは日曜日に紙屑拾いまでして郷里
の家計を助けている兵士たちさえあるという有様であった。こういう事
情が上官である青年将校たちを刺戟したこと。

 二.国体民徴運動に対する当時の政府、元老、重臣等の態度を許し難
いと思ったこと。 

(*国体民徴運動:国体に関する国民の再認識運動で、西洋的思想・・
個人主義、自由主義、唯物主義等・・の清算を目指した思想的一大変革
運動)

 三.陸軍部内の統制派が国体民徴運動について、時の政府や元老重臣
等と妥協しつつあったこと。さらには皇道派を抑えようとしたことにも
憤激していたこと。

 四.昭和8年3月、日本の国際連盟脱退後、日本の国際的立場が憂え
られ、大戦争に至るやもしれない、時局対処上、危険至極であると考え
たこと・・等である。(続く) 

 

 3)千住真理子さんとか梅津美葉さんが弾く「プライェーラ(祈り)」
(スペイン舞曲集Op.23-5)は、「スペイン」が凝縮されている曲のよ
うに思います。(まこと)



 4)先週くらいからTPPに関するアンケート記事をいくつか目にするよ
うになりました。国内で何か議論が進んだわけでもないのに賛成が増え
ていることを訝しく思っていたところ、安倍首相の訪米が近づくにつれ、
TPP交渉参加が決定というようなニュースが増え、本日21日には朝日系
のテレビのワイドショーでは「交渉参加は必須」という基調でニュース
の解説をしていたそうです。

夕刻には出国前の安倍首相の「国民との約束にもとづいて判断します」
との発言をネットニュースで読みましたが、夜になると再びネットで、
朝日系のテレビ番組で交渉参加を決断と報じているというコメントを見
ました。

自民党内では交渉参加決断には以下の6つの条件を安倍首相に念押しを
たそうですが、たとえ米国通商代表部が繰り返し表明している「聖域は
なし」の看板が降ろされたとしても、これらが果たしてクリア出来るの
でしょうか。

 ?政府が『例外なき関税撤廃』を前提とする限り、交渉参加には反対
する

 ?自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れ
ない
 
 ?国民皆保険制度を守る
 
 ?食の安心、安全の基準を守る

 ?国の主権を害するようなISD条項は合意しない
 
?政府調達・金融サービス等はわが国の特性を踏まえる

(注)ISD条項…外国政府の差別的な政策により何らかの不利益が生じた
場合、投資家(Investor)である当該企業が相手国政府(State)に対し、
差別によって受けた損害について賠償を求める(Dispute)権利を与える
ための条項。これが濫用されて、政府・地方自治体が定める社会保障・
食品安全・環境保護などの法令に対し、訴訟が起こされる懸念がありま
す。

いままで見かけたニュースは農産物自由化のみに狭小化して取り上げて
いるばかりで、私にはTPPで何がどうなるのかが全くわかりません。断片
的な情報では、PCモニター上に書かれてあることに驚くとともに、「ほ
んまかいな!?」と目をこすりたくなるようなものばかりです。

国会での答弁でも、メリットは「10年で2.7兆円の経済効果」と冗
談にもならないショボい反面、外国人労働力の大々的な流入の可能性や
国内の諸規制法に優越する条約の怖さ、紛争の裁定過程の不透明さ等々
を考えると、日本は国家主権を捨てる気で居るのかと愕然とします。

そもそも経済界はなぜTPPにこれほど熱心なのかも解せません。締結に至
らないとタカをくくっているのでしょうか。それとも、東南アジア、オ
セアニア、南米諸国が交渉参加国に名を連ねているので、これらの国々
の市場から締め出されることを懸念しているのでしょうか。日米安保を
絡めて推進を唱える説も全く説得力がありません。

交渉参加して、堂々と国益を主張して交渉することが大切と語る人もい
ます。しかし、マトモな議論無しに交渉参加に向かおうかとしている我
が国が、まともな交渉ができるとは到底思えません。

テレビと新聞がハーメルンの笛吹きのように、我々日本人をどこかに連
れて行こうとしているかのように感じられます。(匿名希望)



 5)> 窓ガラスは割れやすいから、地震や津波のときにも問題になる
のではないだろうか?

30年以上前から、ガラスが割れた時の飛散落下を防止するための、ガラ
スに貼り付けるプラスチックフィルムが存在しています。

JIS A 5759 建築窓ガラス用フィルム
http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=2188454

という規格もあります。

製品の一例
3Mスコッチティント
http://tinyurl.com/b32w9ke

こういうことは「ガラス飛散」で検索すればすぐわかることです。

                    (荒木純夫)



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━


散歩する公園ではユキヤナギが白い花を開き始めた。あと1週間で花の3
月である。寒いと血圧が上がるので厭だ。

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か「匿名希望」かを書いて下さい。


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  • 名無しさん2013/02/23

    コリアンが図に乗ってるのを見る度、「なんで日韓併合なんかしたんだ!」って思った事が誰しもあるはず。道州制も、子孫から「なんであの時の日本人はもっと反対しなかったん だ!」って言われるのは確実。

  • 名無しさん2013/02/22

    道州制は、日本のためではなく、日本をバラバラにして反日・売国・在日・同和・支那・朝鮮の自治独立国を作るため。

  • 名無しさん2013/02/22

    「列島強靭化論」 年間10&#12316;20兆円を震災地を中心に10年間、公共事業に使用すべき。日本國を大震災の被害から救い、デフレ脱却を行う。 震災からの「護国」が「富国」に繋がり「富国」により「強兵」になる。「強兵」になれば「護国」が達成出来る。その為には道州制より中央集権制。

  • 名無しさん2013/02/22

    道州制による地域格差の拡大は自明ですが、道州内での都市間格差も拡大します。道州制に類似する北海道においては、以前は函館や旭川も札幌と並ぶ都市でしたが、今はなんと札幌市に人口の4割近くが集中し約8割の自治体が過疎地に指定されています。道州制になれば大多数の県庁所在地も衰退します。

  • 名無しさん2013/02/22

    「心に一処に対すれば、事として通ぜざるなし」(対心一処無事不通」)



    名言です。「心に一処に対す」ということが勘どころです。我々は、今のように自己と仕事というものが分裂していては駄目なのです。自己というものを本当に仕事に打ち込んでいく、そうすると、自分の対象である仕事は、自己と一つになることによって精神化される、すなわち対象に魂を入れる─これが「対心一処」であります。(安岡正篤 先生)

  • 名無しさん2013/02/22

    中選挙区制に戻すのが現状では最善の選択かもしれませんね。