政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針2877号  2013・2・13(水)

2013/02/13

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  わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2877号
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        2013(平成25)年2月13日(水)



               敵基地攻撃能力と集団的自衛権は不可避だ:杉浦正章

                           時期はずれな河野洋平の訪韓:古澤 襄

                           軍事的脅威が数倍増した北鮮:宮崎正弘

                              日本と中国が軍事衝突?!:古森義久

                                 福田赳夫さんの命日:渡部亮次郎

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第2877号

                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             
               御意見・御感想は:
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敵基地攻撃能力と集団的自衛権は不可避だ
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                          杉浦 正章

金正恩は“教育”しなければ分からない

繁華街で出刃包丁を持って目の据わった刈り上げ頭の兄ちゃんが走り出
したら、少なくとも刺又(さすまた)位はないと死傷者が出る一方とな
る。

北朝鮮にとって国連安保理決議や非難声明などは、毎度のことで“馬耳
東風”であろう。世間知らずの最高指導者・金正恩を分からせるために
は「常識教育」をしなければならない。つまり、一発でも使用すれば北
の国土はアリ1匹ですら、存在し得ない事態になるのだ。

その核報復は米国に任せるとして、日本も敵基地先制攻撃能力を保持す
ると同時に、米国への核弾頭を撃ち落とすための「集団的自衛権の行使」
を早期に是認する必要がある。この意味で21日で調整されている大統領
・オバマとの日米首脳会談は極めて重要な意味を持つ流れとなってきた。

自衛隊の敵基地攻撃能力について既に首相・安倍晋三は2009年の第2回核
実験の際に「ミサイル発射基地を攻撃する能力について具体的に検討し
ていくことは当然だ」と反応をしている。

今回も、「政府としては従来から、他の手段がないと認められるものに
限り、敵の基地を攻撃することは、憲法が認める自衛の範囲内に含まれ
るという考えを示している」と、現行法上も攻撃は可能との見解を国会
で示した。

さらに安倍は「現時点では、敵基地攻撃能力を保有することは考えてい
ないが、国際情勢がどんどん変化しているので、国民の生命と財産を守
るために何をすべきかという観点から、常に検討を行っていくべきだ」
と前向きの姿勢を表明した。

具体的には海上発射型の巡航ミサイル導入や、戦闘機による攻撃能力拡
大などの方法を検討しようということだ。

加えて、米国に向かって打ち上げられた大陸間弾道弾を迎撃するための
集団的自衛権の行使も、いよいよ現実味を持ってきている。北の核実験
は小型化と高性能化によって、実用段階に相当近づいている状況と見る
べきだからだ。

ならず者が門前に集まって侵入しようとしているときに、「おじゃるお
じゃる」と公家のように右往左往している場合ではない。

日本が壊滅しては何のための自衛隊かということになる。行使しなくて
も、その能力を毅然として保持しておくことは緊迫化した極東情勢にお
いて不可欠なことと認識すべきである。

安倍はこうした喫緊の課題についてオバマと率直に意見を交換して、日
米安保条約を強固なものにしなければならない。アメリカは緊迫した中
東情勢も抱えて2正面作戦を強いられることになる。

しかし北の核ミサイルの開発は、ミサイル技術をイランから、核技術を
パキスタンから得ていることは確実であり、好むと好まざるとにかかわ
らず総合戦略を強いられるのだ。北とイラン、パキスタンとの関係を断
ち切らない限り、核ミサイルの開発は進展する一方である。

米国は極東情勢がいよいよ一触即発の事態となれば、何らかの軍事行動
に出ざるを得なくなる可能性もある。かつて米国はリビアのカダフィー
の居宅を狙って空爆する強硬手段を取り、暗殺しようとしたことがある。
カダフィーは外出しており危うく難を逃れたが、これにより原爆製造を
断念した事は有名な話である。

1981年にはイスラエル空軍機がイラクのタムーズにあった原子力施設を
爆撃壊滅させた例もある。情勢次第ではこういった強硬手段も北に対し
て取らざるを得なくなる可能性も否定できない。

ミサイル発射、核実験に至る金正恩の意図を分析すれば、一般的には、
アメリカを交渉のテーブルに引き込むためとの見方がある。しかし、ま
ず第一の狙いは自分自身の体制固めだ。国内的にはまだ不安定な地位を、
ミサイルと核を使って確立しようとする思惑がみられる。

もちろんその体制の基盤である軍部を懐柔しようとする意図もある。逆
に、軍部は30歳といわれる金正恩を手なづけて思い通りに使おうとして
いるに違いない。

要するに刈り上げ頭の坊ちゃんの“突出”が意味するところのものは、
本人が世界情勢に対する判断力や洞察力に全く欠けている事を物語って
いる。

ひたすら核とミサイルで軍と民心を取り込みたい一心なのだ。ここは、
国際社会が、孤立した軍事独裁国家がどうなる運命かを金正恩にあらゆ
る手段を講じて具体的に思い知らさなければならない時であろう。

当面最大の注目点は中国の出方である。中国は1月にミサイル発射に対す
る国連の制裁決議になんと賛成して、これに続く核実験をけん制してき
た。おそらく習近平は3月の全人代における国家主席就任に先立って、飼
い犬に手を噛まれたような怒りを覚えているに違いない。「怒髪天を衝
く」思いであろう。

しかし、中国と北とは対米戦を戦った“血の結束”があり、戦略上も見
捨てることはできまい。だからといって国連の制裁決議に反対すれば、
習近平は国際世論の批判にさらされる。就任早々評判が悪くなるのだ。
中国は核実験の結果大きなジレンマを抱えざるを得ない状況になってい
るのだ。

悪いことは言わない。ここは中国も日米韓に同調して国連の制裁決議容
認に動くべき時だ。

 (政治評論家)<2013年02月13日>




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時期はずれな河野洋平の訪韓
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         古澤 襄

北朝鮮の核実験で世界が緊張に包まれている最中、従軍慰安婦問題で旧
日本軍の関与を認めた「河野談話」をまとめた河野洋平氏が訪韓して朴
槿惠次期大統領と面会するそうな!何とも時期はずれな行動で、民主党
の鳩山由起夫氏と好一対をなす。

北朝鮮の好戦的な姿勢に朴槿惠氏はどう対処すべきか、頭の中はそれだ
けであろう。有り難迷惑とはこのことであろう。

<官房長官時代、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた「河野談話」
をまとめた河野洋平氏が、韓国で朴槿惠(パク・クネ)次期大統領と面
会することがわかりました。

河野洋平氏は今月14日、ソウルで開かれる国際フォーラムで基調演説を
行うため韓国を訪れる予定ですが、この際、河野氏が韓国の朴槿惠次期
大統領と面会することがわかりました。

河野氏は官房長官時代、従軍慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた「河
野談話」をまとめました。しかし、安倍政権がこの「河野談話」につい
て学術的な検討の必要性に言及していることから韓国では反発が高まっ
ていて、河野氏の発言に注目が集まっています。(TBS)>

2013.02.13 Wednesday name : kajikablog 



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軍事的脅威が数倍増した北鮮
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成25(2013)年2月13日(水曜日)
      通巻第3876号  
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 北朝鮮の核実験成功をどう読むか
  小型化に成功した事実は軍事的脅威が数倍増した意味である
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2013年2月12日正午前に、北朝鮮は3回目の地下核実験を強行した。12
年12月には長距離弾道ミサイル発射に成功しているため、これで北朝
鮮は米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)保有に向け
ての軍備を整えたとみられる。

世襲の絶対権力を中国に認めさせた北朝鮮は強引に核実験を推進させ、
世界から「ならず者国家」と言われながらも、国内的には「金正恩同志
の軍事、科学技術での卓越した見識が偉大性を体現している」などと獅
子吼した。

つまり、祖父の金日成に体形からヘアスタイルまで似せ、整形して風貌
まで酷似させて偉大な指導者、カリスマという印象を振りまいてきた北
朝鮮は、先軍思想一筋に、核兵器開発と近代化にまっしぐらに邁進して
きたのである。
 
 さて筆者は従来の北朝鮮の核弾頭を、巷間いわれるほどの軍事的脅威と
は捉えて来なかった。

核実験に成功しても中枢は核弾頭の小型化である。

次の小型化は到底無理であろう、あと少なくとも五年を要するだろうと
いう基本的予測のもと、北朝鮮がたとえ核兵器を保有しても、(1)小
型化(2)搭載技術(3)ミサイルの固体燃料化という3つのハイテク
技術の実現は無理だからである。

ところが、今回の実験は核弾頭「小型」化に成功しているのである。こ
れは画期的であり、軍事的脅威が数倍すすんでしまったという意味であ
る。

次の段階は、はたしてこの小型格をミサイルの戦端部分に搭載できるか、
いなか。

その次がミサイルの推進飛翔のための燃料を現在の液体燃料から、いつ
固体燃料にできるか、というポイントである。
 
北朝鮮のミサイル実験の影像を注視されたい。

発射台に設置してから液体燃料の注入に数時間から数日を要しているよ
うに、このレベルでは、発射台にミサイルがおかれた状況を上空から偵
察している米国のスパイ衛生が捉えれば、先制攻撃が可能である。

しかしもし北朝鮮が固体燃料化に成功するとなると、話はまったく別で、
発射台に据え付ければすぐに発射が可能となる。
 
おそらく、これらの技術を取得し、本物の脅威となるにはあと数年を要
するだろう。

さらに「その次の技術的難関は、地下サイロ化、要塞での核搭載ミサイ
ルの移動と、いきなり発射できるという、いまの中国が持っている高度
な要塞型発射システムである。

しかし、筆者は北の核ミサイルの脅威の進捗度を上方修正する必要があ
ると考えており、さらに迅速に上記技術がすすむとなれば、イランの核
施設に米国とイスラエル共同でウィルス攻撃に成功し、コンピュータシ
ステムの破壊に成功、イランの核武装を数年遅らせたようなんらかの先
制攻撃邸対応が必要になったことは事実である。
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◎ BOOKREVIEW ◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー
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 米中の新しい冷戦下、英独が中国と連携し、米国に敵対という新図式
 ユーロで米に対抗したドイツ、米はLIBORで英銀の拡大を阻止へ

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藤井厳喜『米中新冷戦、どうする日本』(PHP研究所)
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米国通で、世界経済の躍動と現状をユニークな視点から解析する藤井さ
んの最新作。

本書は第一部と第二部から構成され、前者はルーズベルト大統領以来の
対日謀略を描くが、評者(宮崎)は第二部の方に強く関心を抱いた。

最重要な事実は、中国の「軍事大国、経済大国」としての覇権追求と、
「米国の『シェール革命』による優位回復」という状況分析に立脚して、
世の中がこれからどう変貌するかを基軸に日本の進路を占う。

世界情勢の藤井流の分析はダイナミックである。

藤井さんは、中国の運命について、まずこういう。

「地政学的に見れば、そもそもランドパワー(大陸国家)がシーパワー
(海洋国家)に変身できた例は皆無である。歴史的に見ても、かつての
ドイツもソ連もこの試みに失敗したし、中国も失敗するに違いない。

現在の中国の海軍軍拡は、高度成長期を終わって停滞期に入った中国経
済にとって、過大な負担となってくるに違いない。中国が、人類史上、
最強のシーパワー(プラス エアパワー)であるアメリカに巨大海軍建
設で対抗しようというのは、実に愚かな戦略である」(135p)

 歯切れの良い断定である。

ところが

「米中新冷戦で中国と厳しく相対峙するアメリカに、意外な敵対国が現
れた。それはイギリスとドイツである。両国とも中国に接近し、アメリ
カにとってはやっかいな問題となりつつある。これもまた、米ソ冷戦時
代には予想だにできなかった全く新しい展開である。」

昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵である。

そういえば、反日暴動でトヨタや日産の販売店も放火され、破壊された。
これは取り方によっては「日本はもう良いぜ、ドイツが来るから」とい
う中国からのメッセージかも知れない。

あれほど中国経済に献身したパナソニック工場が焼き討ちされたのも、
「ドイツ勢が本格進出するから、日本企業は去れ」というメッセージだっ
た可能性は皆無とは言えないだろう。

なにしろ大戦中のドイツは日独伊三国同盟の初期さえ、中国軍に梃子入
れしていたのだから。
 
それにしてもドイツの対米対抗はなぜか?

「21世紀における戦争では、経済や金融もまた重要な無制限戦争の一領
域である。

イギリスもドイツも軍事上、中国と直接同盟関係にあるわけではないが、
経済の基盤があってこそ、国家は軍事面でも活動が可能となるのであり、
(英独がいまやっている経済面での中国との連携ぶりは)軍事面でも中
国を支援するに等しい」(222p)と藤井さんは分析される。

それは「各国の通貨の優位性を争う戦争でもある」からだ。

つまり基軸通貨の米ドル優位体制にユーロでEUをまとめて、露骨に米
国に挑戦してきたドイツと、イギリスはポンドを維持するために「ユー
ロ通貨圏から独立してロンドンの金融センターを維持するために必死で
サバイバル」を追求する。

それがシティ(ロンドン金融街)を人民元のオフショア市場に開放した
ことだ。

怒り心頭のアメリカは、LIBORの不正問題で追及し、英国を代表す
る巨大銀行の拡大を阻止する挙にでた。つまりスタンダード・チャーター
ド銀行とHSBCから巨額な罰金を取って(HSBCから19億ドル)、
その中国との金融連携を妨害したのだ。

日本が直面している中国の脅威、ユーラシアの東側では異常な発展が現
れていたのである。



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日本と中国が軍事衝突?!
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       古森 義久

アメリカでは尖閣諸島をめぐり中国と日本が軍事衝突を起こすという懸
念がいよいよ現実となってきました。

<真剣に日中軍事衝突を恐れる米国 中国艦のレーダー照射で「事故」
発生は時間の問題?>

米国が中国と日本との軍事衝突を真剣に恐れるようになった。オバマ政
権が「アジア最重視」の新政策を打ち出し、アジアでの抑止力の強化策
を表明したばかりなのに、皮肉にもその米国の抑止力を突き崩すような
アジアでの戦争の危機が懸念されるようになったのだ。

米国のこうした切迫した懸念は大手メディアの報道や評論でまず伝えら
れるようになった。オバマ政権自体がその懸念を深めるようになったと
いうのである。

契機はやはり中国海軍艦艇による日本の自衛艦への射撃管制用レーダー
照射だった。明らかに中国側の挑発行動による緊迫のエスカレーション
なのだが、米国としては中国を一方的に非難して、日本への支援だけを
述べるわけにもいかず、深刻なジレンマに直面しているというのだ。

中国の艦艇の射撃管制用レーダーの照射の報道は米国のメディアでも幅
広く流された。米国ではこの種のレーダー照射は完全に軍事行動と見な
される。

そもそも日本語での「レーダー照射」というのも特に事態の穏便化を狙っ
たような表現で、ことさらソフトに響く。実際はミサイルなどの発射を
準備して、その標的を捕捉するレーダー放射なのである。つまりは実際
の攻撃のための標的捕捉なのだ。

■「軍事衝突の危険が高まった」と警告

米国大手紙のワシントン・ポスト2月5日付は「アジアの島紛争での米国
の利害」と題する評論記事を掲載した。筆者は同紙の元北京駐在特派員
ジョン・ポンフレット氏だった。同氏は現在、中国についての著書を執
筆中だが、北京駐在時代は数々のスクープ記事を放ったことでも知られ
ている。同氏は北京から寄せた記事で以下のように述べていた。

「東シナ海での中国と日本との緊迫は米国の問題でもある。『戦争は誰
も望まないから起きない』とか『経済を考えれば、戦争が起きるはずが
ない』という戦争否定の言明がいろいろとなされている。しかし東アジ
ア地域の歴史やこの種の危機への対処の規則不在を考えると、現実的に
は愚かなミス1つが戦争を起こし得ることが分かる」(つづく)

http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/3000286/



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福田赳夫さんの命日
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   渡部 亮次郎

福田赳夫さんが「角福戦争」で田中角栄氏にあえなく敗れた時、福田派
担当の記者(NHK)だった。福田赳夫さんは1995(平成7)年7月5日に90
歳で亡くなった。死因の慢性肺気腫は、夫人にも隠れて吸った永年の煙
草のせい。

1976年12月、内閣総理大臣に就任したとき、私は田中角栄総理による大
阪左遷から東京国際局へ帰還直後。その1年後の改造で、官房長官園田直
(そのだ すなお)さんから、朝、国立(くにたち)の自宅へ掛かって
きた電話で官房長官秘書官就任を承諾。

およそ1時間かけて電車で永田町の総理官邸に到着してみたら、あろう事
か、全閣僚が辞任した中で園田さんだけが居残って、しかも外務大臣に
横滑りしていた。私はいまさら引き返しもならず、外務省で秘書官なる
ものを始めた。

大臣秘書官は、大臣が任命するものではない、とは知らなかった。総理
大臣が任命して、俸給額だけが外務大臣によって決められる。したがっ
て、形式的には、私は福田さんから招かれて外務大臣秘書官になったこ
とになる。

さりとて辞令は誰かが総理官邸から貰ってきてくれたし、とくに就任挨
拶にも出向かなかった。1977(昭和52)年11月29日のことだった。

翌年7月に入り、あさってからボン〔ドイツ〕でのサミットに出発すると
言う12日の朝6時半、園田さんは目白の田中角栄邸を訪れた。

夜は明けていったが記者はまだ誰一人居なかった。門前の警察官が告げ
口しない限り、福田さんの耳には入ってはならない行動である。サシの
会談は2時間に及んだ。

名目は大詰めに来ていた日中平和友好条約の締結をどうするかについて、
「先輩総理」に仁義を切るという園田さんの申し入れによるもので、連
絡役を務めたのが外務政務次官愛野興一郎氏。田中派だったのが幸いし
た。

2人がサシで会談したのは、角福戦争(1972年)以来約6年ぶりのこと。い
わゆる「大福密約」を取り仕切った2人ではあるが、ゆっくり話し合う
事はそれまで無かった。なんだかこの時点で福田総理再選の目が消えた
ように思う。

ついでだから、この会談で角さんが園田さんに述べた事を私は園田さん
から聞いてメモしてあった。紹介しておこう。

<?首相退陣(1974年12月〕を決意した直接のきっかけは、健康状態の悪
化にあった。モノが2重に見えるほどになっていた。

?退陣に際し後継に椎名悦三郎を「指名」しようと決意していた。

?ところが、佐藤栄作元総理が「指名はするな」と言ってきた。佐藤は
その頃は田中に買収されていたのではなく昭和電工(三木武夫のスポンサ
ー)に買収されていた。そこで椎名には後継者選びを委ねることにした。

?後継者について、感情的に福田には渡したく無かった。彼はオレの政
権が苦しくなった時に、蔵相を辞めて、首吊りの足を引っ張った。大平
のことが気になった(椎名に委ねれば、大平が指名されることは無くな
る)。

?福田のあとは大平だ。中曽根はモノになるまい。大平のあとは1万石
大名の背比べで混沌とするだろう。>

福田総理、園田外相らは7月13日午前9時、羽田空港から日航特別機で
出発。パリに2泊したあと、ボンのパレ・シャンブルグでのサミットに
臨んだが、園田外相は不機嫌だった。

この頃から福田さんは「世界が福田を招いている」と言って総裁再選出
馬をちらつかせるようになった。これを感じての園田さんの不機嫌は、
密約破りとなり、立会人としては大平さんに対して誠に苦しい立場にな
るからである。

園田さんから密約の経緯を知らされている私は事情は良く分かるが、福
田さんから密約のことは一切聞かされていない福田側近は、福田再選態
勢作りに積極的でない園田氏を次第に非難し始める。

総理秘書官になっ
ていた長男の康夫さんから何度も赤坂の料亭に呼び出されて「説得」さ
れたが、私としては如何ともし難かった。


1976年12月、内閣総理大臣に就任。(渡部註:福田・大平正芳密約による。
?福田総裁に任期は2年 ?幹事長は大平)

1978年、派閥解消を目指して党員投票による自民党総裁予備選挙を導入
し実施されたが、現実には大平正芳候補を支持する田中派が大掛かりな
集票作戦を展開する。

一方で福田派は派閥解消を主唱する建前や事前調査における圧倒的優勢
から動きが鈍く、当初の下馬評が覆され福田は大平に大差で負けること
になる。

福田は「予備選で負けた者は国会議員による本選挙出馬を辞退するべき」
とかねて発言していたため本選挙出馬断念に追い込まれることになる。

自民党史上、現職が総裁選に敗れたのは、福田赳夫ただ1人である。「天
の声も変な声もたまにはあるな、と、こう思いますね」の言を残して辞
任。(1978年12月)

1986年7月、派閥を安倍晋太郎に禅譲し、福田派会長を辞任。 

1990年2月、政界を引退。 

1995年7月5日、慢性肺気腫のため死去。享年90。 

平成7年7月5日:大勲位菊花大綬章 (執筆:06・07.04)
 

 
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話 の 福 袋
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 ◎基本賃金5年で10%減 NHKが改革案 管理職登用、試験も

NHK(松本正之会長)は12日、職員の基本賃金を今後5年間で10%
削減することなどを柱とする給与制度改革案を発表、経営委員会に提示
した。

年功序列型、横並びの給与体系を見直し、国会で「民間の4倍」とも指
摘された給与について説明責任を果たすことが狙い。新制度は労使交渉
を経て平成26年度以降に導入される見通し。

改革案の主な内容は、(1)管理職の基本年俸と一般職の基本賃金(基
本給、賞与)をおおむね5年で10%削減(2)管理職(副部長以上)登
用の試験制度を新設(3)地域の給与水準を踏まえた給与体系で雇用す
る「地域職員制度」の新設−の3点。このほかに、25年度から一部手
当を廃止する。

NHKによると、現行の給与体系は年功序列的な色合いが強く、職員の
全国転勤を考慮して、地域を問わずに一律の処遇で支給していた。定期
昇給のカーブを抑制する一方、仕事の成果を賃金に反映させてメリハリ
をつけるという。吉国浩二専務理事は「努力が報われる制度になる。良
い意味での競争原理が働き、職員のモチベーションがあがるのでは」と
話した。

NHKによると、平成23年度決算時の職員平均年収は約1185万円。昨
年3月の衆院予算委員会では、厚生費などを含めた人件費が1780万円と
指摘され、当時の川端達夫総務相は「NHKは受信料で賄われており、
負担者である国民・視聴者の理解が得られることが必要」と答弁してい
た。

改革案は、従来の給与体系に大きなメスを入れる内容。これまでは上司
の推薦によっていた管理職登用にも試験という「客観基準」を導入する
ことで、人事の信頼性確保も図る。横並びの年功序列から能力主義への
転換で、一昨年1月にJR東海副会長から転身した松本会長の意向が強
く反映されているという。

産経新聞 2月13日(水)7時55分配信 



 ◎ <首相賃上げ要請>アベノミクス、成果急ぐ

安倍晋三首相が12日、経済3団体トップに業績が改善している企業の賃
上げを求めたのは、安倍政権の経済政策「アベノミクス」の成否が、雇
用や所得の増加にかかっていると見ているためだ。

経済界も「業績が改善してくれば自然に賞与は上がる」(経済同友会の
長谷川閑史代表幹事)と前向きだが、ローソンのように実際に引き上げ
を発表する例はまだ少ない。政権からの異例の要請を企業がどう受け止
めるのか。13日にメーカー大手の要求提出で本格化する春闘でまず問
われそうだ。

「がんばって働く人の所得増大によって、本格的なデフレ脱却に向かっ
ていく」。首相は3団体との会合で、賃上げ要求の意義を強調した。

アベノミクスは、積極的な財政政策で需要を増やし、それが波及して民
間の生産活動を拡大、結果として雇用や所得の増加につなげようとする。
雇用や所得が増えれば、個人の使えるお金が多くなるのでさらに需要が
大きくなるという好循環に入る。

そのためには民間企業の経営者が、もうけを内部留保としてため込むの
ではなく、従業員の給料や数を増やす判断をしていかなくてはならない。

だが、バブル崩壊やリーマン・ショック、新興国との激しい価格競争の
影響で、日本企業はもうけを雇用や給料に回すよりも、ため込む傾向が
強いと指摘されてきた。

麻生太郎財務相も12日の記者会見で「(企業は利益を)配当に回さず、
設備投資に回さず、従業員の給料に配らず、内部留保をため続けてきた」
との認識を示した。

財務省の法人企業統計調査によると、企業の毎年度の最終利益から配当
金を差し引いた内部留保(金融業、保険業を除く)の総額は、リーマン
・ショック前後の08、09年度はマイナス3兆〜4兆円で企業の蓄えは取
り崩されていた。

しかし、10、11年度は7兆〜8兆円ずつ積み増された。一方、厚生労働
省の統計によると、勤労者の平均年収は1990年代後半から下落傾向にあ
る。非正規雇用の比率が高まっていることが響いている。

安倍政権は先月、日銀と共同声明を結び、2%の物価上昇目標を定め、
日銀が強力な金融緩和を進めるレールを敷いた。もし、給料が増えない
まま、物価だけ上昇すれば、アベノミクス下の国民生活はかえって苦し
くなってしまう。

 ◇人件費増大には警戒

経済界も「停滞する雇用、報酬の改善は我々も本当に必要」(経団連の
米倉弘昌会長)と首相の要請に応じる姿勢を見せた。円高是正で業績が
持ち直す企業が出ている上、規制緩和や環太平洋パートナーシップ協定
(TPP)推進といった要望を通すには「政権の要望に配慮する必要が
ある」(経団連関係者)ためだ。

経済3団体はいずれも、業績改善の範囲内でボーナスなどの一時金を引
き上げる方針。同時に米倉氏は「(景気に)明るさは見えたが、まだ確
実でない」とも強調し、賃金体系全体を引き上げる「ベースアップ」や
勤続年数に応じて給料が自動的に上がる「定期昇給」には慎重な姿勢を
崩していない。いつでも下げられる一時金と違って、本給を上げると長
期間にわたり人件費が膨らむことを懸念しているとみられる。

また、政府が「(子育て世代などへの給与増を打ち出したローソンに)
続く反応を期待している」(甘利明経済再生担当相)にもかかわらず、
賃上げ表明ラッシュは起きていない。麻生氏らが活用を求める内部留保
についても「国際競争力の維持には、海外投資や企業買収にお金が必要
で、賃金に回すにも限度がある」(大手メーカー幹部)。

焦点は春闘。トヨタ自動車など自動車5社は円安などを理由に13年3
月期の業績予想を上方修正した。大手メーカーの多くは来年度の一時金
を今期業績見通しに連動させる仕組みとしており、増額回答も視野に入っ
てきた。

しかし円安・株高で潤う企業は限られ、地方や中小企業は依然厳しい。
日本商工会議所の岡村正会頭は「業績が悪い会社も良い会社も一律何%
アップと言える時代でない」と賃上げムードの拡大をけん制する。さら
に、非正規雇用の割合が高まる中、賃上げが正社員にとどまれば、経済
全体への波及効果も限定的になる。

毎日新聞 2月12日(火)21時42分配信 


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反     響
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 1)円安に慌てる中国やインドネシア:前田 正晶

悲観論者の商社マンはアベノミクスが本当の効果を発揮しないうちに騒
ぎすぎだと不安感を表明した。しかし、その懸念は悲観論と言うよりも
ごく普通の正論で「安倍総理が如何に経団連を説得されようとも、給与
がそう短期間に上がるほどの景気の好転はあり得ない」と彼が担当する
アジアの紙パルプ・メーカーは今日までの円安傾向にあっては値上げを
打ち出さざるを得ないのだ。だが、年々紙類の需要が減少しつつある対
日向けには得策ではないが主たるポイントだった。

すでに指摘したが、2012年の消費はピーク時点の2000年からは28%もの
マイナス成長だったのだ。それほど軟弱な市場向けに値上げをすれば、
国産紙に需要を奪い返されるだけなのだが、これとても正論である。し
かし、そもそも内需が不振な東南アジアと北アジアの近代的設備を誇る?
大手メーカーは対日攻勢をかけ続ける以外の選択肢はないだろう。

一方、為替論議だが、円安傾向が続く折から投資の対象になるとの説を
成す者が多いし、FX投資を勧誘するemailも来るが、彼は「かかる投資は
数千万円から億の単位の遊休資金を持つ富裕層が出動すべき分野で、一
般の給与所得者が小金が貯まったからと言って投棄すべき筋ではないと
断言したが、私も賛成と言うよりも別世界のことだろうというのが実感。

彼と意見が一致した点は「現在のような誰も経験したことがない経済の
変化の幅が大きく且つ早い時代にあっては、余程実際に経営を経験した
政治家か、アメリカに屡々見られるビジネスの世界から政界への転身者
を登用する必要があるだろう」だったが、これは我が国の政治の形態に
は不向きだろうし、現在の劣化傾向が見える経営者にかかる分野への適
任者がどれほどいるのか」だった。

私風に言えば「ゴルフの指南書を百冊熟読玩味したからと言って、明日
からコースに出て良いスコアを出してプロ並みにできるものではない」
なのだ。ここでは「安倍総理以下茂木経産相、甘利大臣、麻生財務相に
一層奮励努力願う事だろう」で締めた。




 2) 1)官僚仕事の限界:へたこ

あまりにも表層的にしか捉えられていないようなので、一筆書きます。

予め私の経歴を書いておきますが、学生時代の専攻は教育情報工学で、
当時紙テープのパンチ穴でASCIIコード(アスキーコード: 文字コード)を
読んでいました。今でいうe-learningのシステム作成が研究テーマで、
電子情報通信学会で論文発表もやっています。まあ私はITの専門家とい
うことです。

さて、

> 偽メールの犯人が逮捕され報道をマスコミが微にいり細にいり報道して
> います。世間に通用するとは思わないが、個人的には発想の貧弱な官僚
> たちと情けなく思っています。

これは警察官僚の問題ではなく、取材するマスコミのレベルの低さ、ちゃ
んと調べないということに起因するのではないでしょうか。はっきり言っ
てシステム上どういう「穴」をつかれたのかという的確な報道はありま
せん。

実は他人のコンピューターを乗っ取るのは以外と簡単なのです。玄関に
鍵を掛けていなかったら、簡単に他人の家に侵入できますよね?

> 国家を守る意識が欠落して自分たちの面子だけで世間に媚びて報道をさ
> せているとしか思えません。

そうでしょうか?ではなぜ警察は誤認逮捕に気がつき、公表して謝罪し
たのでしょうか?面子だけで仕事しているなら、謝罪しないのではあり
ませんか?加えて、奥多摩の山中に行ってほじくり返したり、江ノ島の
監視カメラから犯人を割り出すという、膨大な時間をかけて行う面倒く
さい作業なんてするでしょうか?

> FBIはハッカーたちに頭を下げ、たとえ
> 犯罪者でも国の為能力を貸してくれとお願いしています。人民解放軍も
> 大規模のサイバー部隊を持っています。

> 国家として このような犯罪者とはいえ特殊能力をある人材を養成して助
> けてもらわないと犯罪国家からのサイバー攻撃に対応できないとおもい
> ます。

相変わらずの「舶来信仰」ですね。FBIは誤認逮捕全くしないとでも思っ
ているのでしょうか。アメリカには冤罪がないとでも思っているのでしょ
うか?

例えば、警視庁は数年前からICT (Information and Communication
Technology)の専門家の採用をしています。そもそも十分に専門家を採用
できないとしたら、役人というより予算をつけさせない政治家と我々選
挙民の問題でしょう。

秋葉原のネットカフェのパソコンを使っていることを突き止め、猫カフェ
で遊んでいることを突き止めたのはだれでしょうか?

今回の事件は日本全国にまたがるので警察庁が主体となって動くべきで
すが、そのような権限を持たせないようにしたのは、内務省を諸悪の根
源と見たGHQです。こんなところにも敗戦は影を落としているのだという
想像力が、申し訳ありませんが、投稿者にはないようですね。

他人をけなすことしかしない、典型的な「日本人」と、投稿者をお見受
けいたしました。(荒木純夫)



 3)オリンピック種目からレスリングを除外か:前田正晶

偽らざる感想を言えば「またやる気か、欧米人が」なのだが、印象は余
り宜しくない。私は「明らかに彼らは我が国を筆頭にアジアの民族がオ
リンピックを頂点とする国際試合の場で勝つことを快く思っていないこ
と」の表れだと思う。

優越感を表そうというよりも、自分たちが自分たちのために始めた競技
界に異分子が入ってきて勝つのが嬉しくないのだろう。

これまでにもヴァレーボールで「ワン・タッチ」(これが本当の英語か
どうか知らないが)なる変更を持ち込んだ例があった。水泳では長時間
の潜水泳法を禁じた事や、スキーではスキー(板)の長さを縮めた例も
あった。レスリングの除外が言い出されたのは、吉田沙保里に三連覇し
てギネスに載ってしまったのを筆頭にアジア勢が勝ちすぎた・・・では
ないかと推察している。

しかし、こういう伝統国の独善的姿勢は何もオリンピックを始めた地域
だけのことではない気がする。我が国の大学スポーツのある種目で新興
校が伝統校をあわやというところまで追い詰めた時のことだった。急に
審判の判定の基準が変わって引き分けに終わった。すると、その新興校
の有力なOBが言った「我々は彼らに勝つことは許されないのです」と。

我が紙パルプ産業界でも、最早伝統国の生産態勢は古物化して「新しく、
効率良く、大型で、高品質で、大量生産可能」な設備を持つ新興国が輸
出市場を支配しかねない勢いであり、その新興勢力の輸出を締めだした
伝統国が増えてきている。これをフェアーと言えるかどうかのご判断は
読者諸賢にお任せするが、こういうやり方が長続きして欲しくはない。

かかる場面に遭遇した際に反論する気があれば、怖めず臆せず彼らに正
々堂々と正面から「不公平でありfearではない」と自分たちの意見を述
べて再考を促すべきではないか。IOCの理事国にアジア勢が少ないことな
どは前から解っていたことだ。私は彼らには多少の後ろめたさの自覚が
あると思うのだ。



 4)主夫業はシンドイが:平井修一

主夫業というのは大したことではないと思うのだが、朝6時から仕事が始
まり、夕食の片づけと翌朝の準備を済ませた夜の7時まで、なんだかんだ
と用事があり、結構忙しい。小生の場合、のんびりとブログと読書、午
睡を楽しめるのは午前10〜12時、13〜15時の4時間ほどで、あとはばたば
た何かをしている。

一昨日から娘2人が孫を連れて連泊しているために6人前の食事の世話や
洗濯もあるし、今日は母の一周忌の準備や連絡というイレギュラーの仕
事もあったから神経も使った。

このために夜の7時には疲労感でぐったりしている。以前は酒の勢いで元
気を回復していたが、今はそれがないから心も体も疲れ切っている。体
力がなくなってきたせいもあるが、心底、「主夫業は大変な労働だ」と
思う。

世の中の奥さん連中はよくやっているなあと感心せざるを得ない。専業
主婦だって大変なのだから、仕事を持っている兼業主婦はなおさら大変
で、死ぬ思いではないか。若さで乗り切っているのだろうが、よく頑張
れるものだと感心する。

奥さん連中はどう思っているのだろう。

株式会社メディアフラッグが既婚女性474名に主婦業についてのアンケー
トを実施している。

■主婦業は好きか?

「好き」が57.4%、「嫌い」が42.6%。意外に「嫌い」が多い印象だ。
「好き」な理由は「家族に喜んでもらえ、きれいな家で生活できるのは
気持ちが良い。自分の時間もあり満足している」など。

一方で「嫌い」派は、「文句を言われるばかりで、とても理不尽な気持ち
になる。主婦業をする人がいないと生活が成り立たないことを家族に自
覚してほしい」などとコメントしている。

■主婦業は一般のサラリーマンより大変だと思うか?

「思わない」が52.1%、「思う」が47.9%で伯仲している。「ストレス
とは無縁だが、オンとオフの区別があいまいなところは大変」、「やる
ことが多岐にわたり、毎日が残業。在宅でアルバイトをしているが、評
価されない」など。

■1日のうち主婦業にかける時間は?

「約3時間」と「約4時間」が同率で最も高く18.8%に。次いで「約5時間」
が17.4%に。平均は4時間だが、「12時間以上」「起きている間はずっと」
との回答も。

■1日のうち自由にできる時間は?

「約2時間」が最も多く21.3%、僅差で「約3時間」が21.%に。兼業主婦
も多いし、なんだかんだと用事があり、決して暇ではないのだ。

■一番大変だと思う家事は?

「食事の用意」が38.8%でトップに。次いで「子供の世話」20.9%、
「部屋の掃除」15.6%。4位は意外にも「地域行事、催事への参加や協力」
9.7%で、マンションなどでは自治会などの用事が多いのかもしれない。
「風呂、トイレ掃除」5.9%、「洗濯」3.0%。

「食事は基本なので手を抜きたいと思っても、栄養や健康面を考えて頑
張ってしまう」の声も。

・・・

小生は専業主夫といっても家事のすべてをこなしているわけではない。
食事と洗濯がメインで、サブは部屋の片づけ、犬の世話などだ。掃除機
と風呂・トイレの掃除、買い物、子・孫のケアはカミサンがやってくれ
るのでとても助かっている。

食事は一番大事な仕事だが、「おいしかった」という言葉が励みになっ
ている。評価されることはとても大事で、こうコメントしている奥さん
がいる。

「好き、嫌いが分かれると思いますが、私は掃除や食事など、自分のし
たことが目に見えるので、とてもやりがいがあります。主人も『仕事を
するよりも何でもしないといけない主婦の方が大変だよ』と理解してい
てくれる分、頑張れます」(46歳、専業主婦)

まあ、1日の仕事を終えてぐったりはしているが、睡眠をたっぷりとれて
いるので疲労が蓄積されることはなく、朝になれば元気に「ヨッシャー
ッ」と仕事にとりかかれるから恵まれている方だろう。そんな具合にい
つまでも続くことを願っている。



━━━━━━━
身 辺 雑 記
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園田さんの個人運転手を永年務めた早坂允(まこと)さんが亡くなった
との知らせがあった。81歳。深くお悔み申し上げます。

13日の東京湾岸は快晴だが、強い北風が窓を叩いている。


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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>

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創刊日:2004-01-18  
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  • 名無しさん2013/02/14







    ――福沢諭吉『学問のすゝめ』



    「今広くこの人間世界を見渡すに、

     かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、

     富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、

     その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや」



    といって、この世の中に貧富や貴賤の差があることを

    指摘しているのです。



    なぜ平等に生まれたはずの人間に、差ができてしまうのか。

    諭吉はその理由を次のようにいっています。





    「『実語教』に、人学ばざれば智なし、

     智なき者は愚人なりとあり。



     されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに

     由て出来るものなり」





    『実語教』に





    「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」





    という言葉があるように、賢い人と愚かな人の差は

    学ぶか学ばないかによって決まるのだ、というわけです。



    さらに、世の中には医者や学者や政府の役人や

    経営者などの難しい仕事もあれば、

    力仕事のような簡単な仕事もあるが、

    難しい仕事にはどうしても学んでいる人がつき、

    学んでいない人には簡単な仕事しか回ってこない、

    と非常に具体的に述べています。



    つまり、しっかりした仕事につきたいのならば、

    一所懸命に勉強して智恵を身につけなくてはいけない。

    それは『実語教』に書かれているとおりだ、というわけです。





    日本の近代を開いた『学問のすゝめ』は、

    『実語教』を下敷きとして書かれたものだったのです。





    この『実語教』という本は、

    平安時代の終わりにできたといわれます。



    弘法大師の作という説もありますが、

    本当のところは分かりません。



    子供たちの教育に使われ、鎌倉時代に普及し、

    江戸時代には寺子屋の教科書となりました。

    なんと千年以上も受け継がれてきた子供の教科書なのです。





    なぜ『実語教』がそれほど重宝されてきたかというと、

    学びの大切さ、両親・先生・目上の人への礼儀、

    兄弟・友達・後輩との付き合い方など、

    人間が世の中で生きていく上で欠かせない

    大切な智恵が詰まっていたからです。

    そのいくつかを紹介してみましょう。







    富は是一生の財、身滅すれば即ち共に滅す。

    智は是万代の財、命終れば即ち随って行く。





    (富は自分が生きている間は大切なものですが、

     死んでしまえば墓の中まで

     持っていけるものではありません。



     それに対して智恵は万代も後まで残るものです。

     自分が死んでも、子孫へと受け継がれていくものなのです)







  • 名無しさん2013/02/14

    http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/44.html創価学会の正体

  • 名無しさん2013/02/13



    創価学会はフランス政府にも公式にカルト集団と認定された反社会団体です。

    組織ストーカー・電磁波犯罪被害の会に署名し奴らの活動を封じましょう!





    こんな記事もあった。現職の警察官が、創価学会=公明党を批判していた女性市議の転落死は「自殺」ではなく「他殺」だったと内部告発http://d.hatena.ne.jp/Takaon/20080817

  • 名無しさん2013/02/13

    【ヤフー恐喝犯は創価学会幹部だった】ヤフー460万人データ流出事件の犯人は、池田大作創価学会の闇の謀略部隊だった。 創価学会は、日本を破壊する在日の最大の組織では?https://twitter.com/takasan557/status/271432255170289665/photo/1



  • 名無しさん2013/02/13

    世界の教科書

     ◎ ドイツの教科書

     「日本が大陸に最初の足がかりを築いたのは4世紀の事だった。その後300年、

     日本は朝鮮半島を支配する地位にあったが、唐との戦争に敗れ、

     17世紀になるまで待たなくてはならなかった」

     

    ◎ フィリピンの教科書

     「朝鮮は、その歴史の大部分中国の属国であり、その支配は19世紀に日本に引き継がれた。

     日本は自由な新しい秩序を樹立する事によって、朝鮮に平和と安全をもたらそうとした」

     

    ◎ インドネシアの教科書

     朝鮮を中国の属国として記した。

     「朝鮮の文化と芸術は中国・モンゴル・日本文化の影響を受けた」

     「朝鮮は言論・宗教の自由が制約を受ける国」

     「北部はロシアが、南部はアメリカが占領している」

     

    ◎ タイの教科書

     「朝鮮は中国の支配下に入り、これが19世紀まで続いた」

     

    ◎ ポーランドの教科書

     「AD1世紀以来、日本と中国は朝鮮半島の領有権を巡って衝突した」

     

    ◎ アメリカの教科書

     「朝鮮は中国の従属国」

     

    ◎ カナダの教科書

     「朝鮮は、数百年間中国の属国」

     「日本は<中略>朝鮮に鉄道・道路・港を建設し、産業を発達させて教育の

     機会を拡大させようと努力した」

     

    ◎ イギリスの教科書

     「西暦366年から562年まで、日本が朝鮮半島を支配した」