政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針 1633号  09・08・08(土)

2009/08/08

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わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1633号
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            平成21(2009)年8月8日(土)



                             捻られる赤子裁判員のの手:馬場伯明

                         インフルエンザの常識・非常識:石岡荘十

                               自民、マニフェスト公表:丸山公紀

                             金正日の会心の笑みの意味:平井修一

                          茨城県下に750の中近世城郭跡:古澤 襄

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第1633号
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
    
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

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捻られる赤子裁判員のの手
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          馬場 伯明

2009/8/3〜6の4日間、市民参加を謳い文句に全国で初めての裁判員裁判
が東京地裁であった。猫よけのペットボトルを倒した云々の些細な言い
争いから隣人の被害者を被告はナイフで刺し殺した。単純な殺人事件で
ある。

この裁判員裁判を傍聴したわけではないが、新聞・テレビの報道などで
知り「それ見たことか」と笑い、口がひん曲がるくらいの空しさを感じ
た。

すなわち、裁判員は無用の長物であることが早くも明らかになった。裁
判員は法曹三者(裁判官・検事・弁護士)に「赤子の手をひねる」よう
に軽くあしらわれた。

市民参加という美辞麗句は、単なる儀式・形式・建前・ガス抜き・手抜
き・責任逃れなのだ。この制度を一刻も早く廃止しなければならない。

裁判員をやっつけるのに刃物はいらない。検事らがちょっと脅すだけで
よい。「そりゃ非常識」「その量刑は前例にない」「感情的だ」「あん
たが被告になったらわかるよ」

「今晩の夢に出るよ」「後に残るよ」「血染めの証拠の服はちゃんと見
なきゃ」など・・。そして「このど素人めが!」とは直接言わないが軽
蔑のまなざしを投げつける。

知識も根性も手当(収入)も少ない裁判員はとたんに腰砕け。おろおろ、
バタバタ。検事らに好きにいじりまくられ、なすすべもなかったであろ
う(と推測する)。そもそも格が違う。

ましてや、協議した中身を外部に言ってはいけないのだから、裁判員に
は不満が腹に溜まる。結局検事らのささやきに乗るのが一番(無難)と
なってしまった(と推測する)。

・・・と、いろいろ言いたいことがあるが、3つを指摘したい。

第1。前述のとおり、裁判員には自主的な判断能力はなかった。裁判官・
検事・弁護士という法曹、とりわけ検事のシナリオに乗せられただけで
ある。求刑の16年懲役を少し減らす。裁判員の不安な心の「ガス抜き」。
「ほっ・・」とさせる。

絶妙である。「判決は、なぜか弁護士の主張には触れず検事の理由のと
おりなんですよね」と被告側の伊藤俊二弁護士がいった。語るに落ちる。

第2。あなたは被告だった場合、この無知な裁判員に裁かれたいですか。
私はいやだ。たった4日間で量刑判決が完了。検事・弁護士で段取りした
説明だけを見せられ・聞かされたど素人の裁判員に公正・公平な判断が
できるものか。

かわいそうに、裁判員は「人を裁く」という覚悟を持とうにも持ちよう
がない。その時間もない。私が被告なら、こんなど素人たちによって絶
対に裁かれたくない。その思いをさらに強くしたのである。

判決後、裁判員(名前を秘匿)ときたら、一丁前の「裁判官」になった
つもりで、しゃあしゃあとインタビューに応じた。

「休憩時間に雑談するなど(お互い)和気あいあいでした」「裁判官の
仕事ってどうなんですかなど普段はできない裁判官と話すことができた」
など。テレビのバラエティじゃないんだぞ。

「(この裁判は)4日間でちょうどいい」「わかりやすく説明してくれた
からよかった」。たった4日間で懲役15年を決めてしまうのに、何と安易
なことだ。おんぶに抱っこされているから気が楽なのだろう。

(職業裁判官ではなく)市民感覚の(すばらしい!)質問例が「なぜ救
急車を呼ばなかったのか」「預金を下ろし競馬場によく行けますね」ら
しい。よく言うよ。そんな質問などは(裁判官はもちろんのこと)新米
の警察官でもする。

新聞・テレビなどのマスコミは裁判員裁判については権力に追従するだ
け。批判をまったくしない。反対意見の識者の意見も放送・放映しない。
(新聞社が大好きな)世論調査はどうなっているのか。こっそり実施し
た(らしい)調査の公表もしない。

第3.最後に裁判員の守秘義務のこと。個々の裁判員が事実認定から量刑
までの協議内容などの一切を開示してはならない。漏らしたら刑罰を課
すという理不尽な制度である。

裁判の内容を判決までは外部へ漏らさないのは当然のことであるが、判
決後は自由とするのがごくふつうの「民主主義」であろう(米国の陪審
員制度はそうだ)。

今日の結論。ど素人の裁判員には(裁判官としての)能力も資格もない。
案の定、検事・弁護士・裁判官の茶番(お釈迦様の手のひら)で踊らさ
れた孫悟空だ。

この無駄で無意味な制度を一刻も早く廃止すべきである。

(2009/8/7千葉市在住)



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インフルエンザの常識・非常識
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          石岡 荘十

正直言って、「インフルエンザとは何か」、関心を持って集中的に学習
し始めてまだ半年足らずだ。それで、まず気がついたのは、今までイン
フルエンザに関して持っていた知識・感覚、“常識”がいかにいい加減
で、非常識なものだったかということである。

と同時に、専門家の話をきいたり本を読んだりすると、ことによると国
家を滅亡させる引き金ともなりかねないほどの猛威を振るう“身近な”
病についていかに無知であるかを思い知らされる。まず、

・病名について、である。

「インフルエンザ」はなんとなく英語のinfluenceから来たものと思って
いたが、その語源はイタリア語の「天体の影響」を意味する「インフル
エンツァ」であった。中世イタリアでは、インフルエンザの原因は天体
の運動によると考えられていたからだそうだ。

・「スペイン風邪」は濡れ衣

歴史のなかでインフルエンザを疑わせる記録が初めて現れるのは、もっ
とずっと前の紀元前412年、ギリシャ時代のことだったという。

その後もそれと疑わせるインフルエンザは何度となく起こっているが、
苛烈を極めたのは1580年アジアから始まったインフルエンザで、全ヨー
ロッパからアフリカ大陸へ、最終的には全世界を席巻し、スペインでは
ある都市そのものが消滅したと記録されている。

より詳細な記録は1700年代に入ってからで、人類は以降、何度もパンデ
ミック(世界的大流行)を経験している。なかでも、史上最悪のインフ
ルエンザは「スペイン風邪」である。

というとスペインが“震源地”、あるいはスペインで流行ったインフル
エンザだと誤解されがちだが、発祥は、じつは中国南部という説とアメ
リカのどこかで始まったという説がある。

が、確かなことは1918年3月、アメリカ・デトロイト、サウスカロライ
ナ州、そして西海岸で姿を現したということだ。

その頃世界は第1次世界大戦の真っ只中にあり、アメリカからヨーロッ
パ戦線に送られた兵士を宿主としたウイルスがヨーロッパ席巻の端緒を
開いた。

大戦の当事国は兵士が病気でバタバタ倒れている事態を隠蔽し続けたと
いわれる。ところが参戦していなかったスペインでは情報統制を行わな
かったため、大流行がことさらフレームアップされ伝わったのではない
か、と推測されている。「スペイン風邪」はとんだ濡れ衣なのである。

・第2波の毒性をなめるな

スペイン風邪の猛威は、その後2年間、第2波、第3波---と毒性を強め
ながら津波のように襲い掛かり、猖獗を極めた。第2波の初期、アメリ
カ東海岸から公衆衛生担当者が国内担当者に送ったアドバイス。

「まず木工職人をかき集めて棺を作らせよ。街にたむろする労働者をか
き集め墓穴を掘らせよ。そうしておけば、少なくとも埋葬が間に合わず
死体がどんどんたまっていくことは避けられずはずだ」(『アメリカ公
衆衛生学会誌』1918)。

積み上げられた死体の山を「ラザニアのようだ」と表現するほどだった。
毒性が弱い新型インフルエンザの場合はこんなことにはならないと言う
のが今の見方だが、少なくとも秋口と予想される第2波がこの春よりは
るかに強烈なものとなる可能性は否定できない。これが常識である。な
めてはいけない。

・「寒い地域の病気」はウソ

つい先だってまで、インフルエンザは寒いところで流行るもの、と思い
込んでいた。ただ、それにしては夏になってもじりじりと患者が増え続
けるのはどうしたことか。

そこで、先日「ウイルスは季節に関係なく拡散しているのではないか、
と疑わせる」と根拠もなく書いた(7/30)が、最近の定説は私の山勘ど
おりだった。

インフルエンザは熱帯地域でさえ年間を通して穏やかに流行っている。
だが熱帯ではマラリアやデング熱など、臨床症状がインフルエンザに似
ているので、インフルエンザと診断されなかった可能性が否定できない
という。人口当たりの死亡率は温帯・寒帯地域より高いという報告さえ
ある。

この春、新型インフルエンザの蔓延を経験した兵庫県医師会は、「兵庫
県においても、初期規制の徹底で一旦ゼロとなったものが、再 び5月
を上回るレベルになりつつあり、全数調査の全国的中止にもめげず、可
能なPCR検査実施による確定数は増え続けています」と報告(8/6)して
いる。

日本では、新型インフルエンザは冬であるオーストラリアなど南半球に
移っていったという一服感が支配的だ。世界中で笑いものになった日本
のあの“マスクマン”も見かけなくなった。マスコミもあの騒ぎをお忘
れになってしまったようだ。

しかし、ウイルスは日本だけでなく北半球のイギリス、ドイツでも決し
て衰えてはいとWHO(世界保健機関)に報告している。いまや新型イ
ンフルエンザは「地域の寒暖に関係なく1年を通して穏やかに流行してい
る」というのが常識である。

最近の厚労省の報道リリースを見ても緊張感はない。記憶に新しい水際
検疫作戦は、世界の非常識だったことを最近になってしぶしぶ認め、方
針転換に踏み切ったが、日本国内の企業は秋口に備えてマスクの買いだ
めに走っている。

記者会見で、ワクチン不足を突かれた厚労省の医系技官は「輸入もあり
うる」とバカなことを言っている。「日本が世界のワクチンを買占め」
などという非難を受けないことを祈るばかりである。

やはり、この際の世界の常識はWHOのホームページで確認するしかな
いと私は考えている。     20090807



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自民、マニフェスト公表
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          丸山 公紀

7月31日、自民党がマニフェストを発表、衆議選に向け、主要政党の政
権公約が公表されたこととなり、この1ヶ月間、この公約を中心とした
論争を展開し、国民はこれを基に投票することとなる。

とりわけ今後、自民と民主の詳細なマニフェストの比較がなされること
となるのだろうが、何といっても外交・安全保障ではインド洋の自衛隊
補給活動を継続するために新テロ特措法を継続すること、

北朝鮮が米国に向けて発射した弾道ミサイルの迎撃が可能となるよう
「必要な安全保障上の手当てを行う」と明記し、実質的に集団的自衛権
の行使に関する憲法解釈の変更に踏み込んだこと、

拉致問題についても被害者全員の帰国実現を図ること、北朝鮮を対象に
した貨物検査特別措置法の次期国会での成立や北方領土と竹島問題につ
いても毅然とした対応をすることを明記したことは、民主にはないもの
であり、本来の自民党色を鮮明にしている。

また教育問題については教員の政治的中立の徹底や教員免許更新制の着
実な実施により、質の高い教員を確保することを掲げ、新教育基本法の
理念を推進していくことを明確にし、

順位はかなり下がったものの早期の憲法改正を実現することも明記して
おり、これらは民主の公約にはないものであり、大いに評価できよう。

地方分権についても自民が道州制の実現にかな踏み込んだ文言を盛り込
んでいることも注目される。

問題は消費税を含む税制の抜本改革により、実際に社会保障に当てるこ
とによって安定財源を確保するロードマップがはっきりしていない。

子育てについては自民の「幼児教育無償化」と民主の「子ども手当て」
の違いが曖昧である。

民主の公立高校の無償化に対して、自民の高校や大学についての新たな
給付型奨学金の創設の違いについてもよくわからない。

また自民は家庭の手取りを10年で100万円増とするとしているがこれは説
得力不足であることなど、経済・財政、社会保障、政治・行政改革の分
野では国民が正しい情報の下で判断できるのか疑問である。

政権公約である限り、自民は前回の衆院選のマニフェストのどの部分が
実現したのかを明確にすべきであった。

しかし総じて、自民の今回の政権公約は決して間違った方向というより
もむしろ正しい方向を目指していると思うのだ。従って、民主にないこ
の国の将来像こそ語るべきだ。

■■■■■■■■■ JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル■
■転送歓迎■ No.1584 ■ H21.08.07 ■ 9,162 部 ■■■■■■■転載。



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金正日の会心の笑みの意味
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         平井 修一

韓国の東亜日報がこう報じている。

<米政府高官らは、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)に、
「クリントン元大統領は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記
との会談で、多くのテーマについて話し合った。韓国と日本の北朝鮮拉
致問題を解決すれば、経済・外交的補償があるという点も強調した」と
伝えた>

WSJの原文はこうだ。

They(U.S. officials ) also said Mr. Clinton informed North
Korea's leadership that it could win economic and diplomatic
rewards from Seoul and Tokyo if Pyongyang released South Korean
and Japanese nationals kidnapped during five decades of Cold War
conflict.

economic and diplomatic rewardsは「経済・外交的補償」か。rewards
は「報酬、報償金」で、補償といえば「補い償うこと」であり、何かこ
ちらが北朝鮮にすまないことをしたから補償するみたいで、本末転倒だ。
誘拐犯は北であり、我々は被害者なのだ。

拉致問題を解決すれば「見返り」が得られるよ、というクリントンの言
葉は日韓の了解を取った上でのものだろうか。多分そうなのだろう。被
害者を帰せば制裁は緩和され、人道支援も再開されるだろう。

オバマ政権はクリントンの訪朝を「人道上の私的なもの」と表面では言
っているが、実際のところは特使だろう。「核開発は止めろ、被害者は
返せ、そうすれば金王朝の国体は認めよう、また北の面子をつぶすこと
なく経済的にも外交的にもメリットがある、それはアメリカが保証する
よ」と条件を出したのではないか。

金正日はクリントンのこの誘いにのるかどうか。クリントンとのツーシ
ョットで金正日は会心の笑みを浮かべている。念願の体制(安全)保障
を得、我が外交は勝てり、というような表情である。

北から何らかのリアクションが近々あるのではない



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茨城県下に750の中近世城郭跡
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            古澤 襄

茨城県内には750カ所を越える中近世城郭跡がある。未登録のものを含め
ると1000カ所を越えるのではないか。

茨城県には筑波山を除くと山らしい山がない。その多くは小高い丘の上
に建てられた「丘城」。山国の信州にある「山城」とは趣を異にしてい
る。

関東平野で覇を唱えた後北条氏の小田原城は天然の要害というよりも築
城術の粋を集めた名城といえる。その後北条氏の築城術が関東平野に広
まった歴史がある。織豊時代以降の豪華絢爛たる城よりも、素朴ながら
攻めるに難く、守るに易い関東平野の中近世城郭は魅力がある。

その魅力に取り憑かれて、この10年来、茨城県下の古城址めぐりをして
きた。写真に納めた数もかなりに上っている。ただ、古城址は風雪に洗
われて昔の姿を遺していない。小学校の校庭になっていたり、私有地の
竹藪と化しているものもある。

有名な牛久(うしく)城は後北条氏の築城術の典型と目されるが、私有
地の中にあって、鬱蒼たる竹藪となっている、迂闊に入り込むと”タケ
ノコ泥棒”に間違えられて飛んだ目に遭う。

史談会の様な研究団体を作って、地主の許可を貰って、入れば良さそう
なものだが、何せ思い立ったら”吉日”方式で飛び出すから、その余裕
がない。1000カ所以上に古城跡を見て回るとなれば”単騎出撃”しかな
くなる。

城郭用語に”根小屋”とか”根古屋”という言葉がある。丘とはいえ、
山上の城は長期間も住むには適さない。米作りは平地で水の便が良くな
いと豊穣の稔りを手にすることは出来ない。平時には城主も戦闘用の砦
から下りて、山麓の平地に住んだ。その山麓の集落を”根小屋”と呼ん
だ。

私が回った茨城県の中近世城郭跡の丘の麓には、必ずと言って良いほど”
根小屋”があった。風雲急を告げれば、槍、刀、弓を手にして戦闘用の
砦に籠もるだけでなく、兵糧用の米俵を背負って丘に駆け上がる。女性
や子供もすべて山上の城に集められた。

蜘蛛の巣を振りはらい、足下を這う蛇に注意しながら、中近世の城郭跡
を登るのは好きでなければ出来ない。だが、丘の頂上に立って女房に握
らせた”おにぎり”を食べると、これ以上の愉悦感はない。寄せ手の軍
勢と守りにつく軍勢の雄叫びが、風に乗って聞こえてくる。

中近世の合戦記録も古城址めぐりに欠かせない必読の書となる。それを
読みながら、次はどこの古城址に行くか、思いをめぐらせる。杜父魚ブ
ログの記事が時々、途絶えるのは、古城址で”おにぎり”を頬ばってい
る時である。





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話 の 福 袋
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 ◎09衆院選 選挙ポスター誰と撮影? 悩む候補者

政治活動に欠かせないポスターについて、各党の陣営関係者がさまざま
な工夫を凝らしている。事実上の選挙戦がスタートしたものの、公示前
は立候補予定者単独の写真を使ったポスターの張り出しは禁止されてい
るため、政治活動のポスターでは他の人の写真を入れる必要がある。

本来なら党首と一緒に納まった写真を使えばいいが、自民陣営の中には
人気低迷の麻生太郎首相を避けるところも。人気の政治家や、自らのイ
メージに合った著名人との“ツーショット”ポスターを製作する陣営が
相次いでいる。

「実直なイメージがぴったりだった」。大阪14区から立候補予定の自
民前職、谷畑孝氏(62)の陣営は、「ポスト麻生」の声も高い舛添要一
・厚生労働相を選んだ。「堅実に仕事をされる方。年金問題でも熱心に
力を尽くしている」と陣営関係者は選択理由を説明する。

政治家以外の著名人と撮影する立候補予定者も多い。大阪12区から出馬
予定の自民前職、北川知克氏(57)は、登山家で環境問題にも詳しい野
口健さんを選んだ。北川氏は環境大臣政務官を務めた経験があり、陣営
関係者は「環境問題に熱心な姿勢が有権者に伝われば」と狙いを話す。

ポスターでも“麻生離れ”が進む自民陣営だが、あえて麻生首相の写真
を使用する立候補予定者もいる。大阪11区から立候補予定の前職、井脇
ノブ子氏(63)。「掲載しない方がいいという人もいたが、私は麻生首
相を尊敬している。自分の信念で決めた」と井脇氏は話す。

一方の民主。今年3月、代表が小沢一郎氏から鳩山由紀夫氏に交代した
が、民主新人で長崎2区から出馬予定の福田衣里子氏(28)の陣営は、
福田氏の出馬を説得した小沢氏の写真入りポスターをそのまま使ってい
る。「張り替える費用や時間を考え、小沢氏のままにした」という。

こうした動向について、『人は見た目が9割』などの著書で知られる竹
内一郎・宝塚造形芸術大教授は「有名な人や能力のある人と一緒に写っ
た人物を見たとき、その人物までも能力があるかのように錯覚してしま
う傾向がある。

しかし、見た目にまどわされず、政治家の政策能力など、本当の実力を
見抜くことが有権者に求められている」と話している。
8月7日11時23分配信 産経新聞



 ◎裁判員裁判は「ショー」=制度反対派が批判会見−東京

初の裁判員裁判での判決を受け、市民団体「裁判員制度はいらない!大
運動」は7日、東京都内で記者会見し、第1号事件の審理について、「市
民参加という名の刑事裁判ショーだった」と批判した。

初公判を傍聴したという交通ジャーナリスト今井亮一氏は「検察官と弁
護人のプレゼンテーション合戦だった。これが裁判なのか」と話した。

ジャーナリストの斎藤貴男氏は「予想通りの展開だ。真相究明という裁
判の意味が失われている」と批判。「市民参加に意味があるとすれば、
チェック機能だが、全く果たされていなかった」とした。 
8月7日12時12分配信 時事通信



━━━━━━━ 
反     響
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 1)皆さんがこの原稿を読む頃、ぼくはアラスカ─カナダ横断道路を
北上しているはずです。ユーコン準州の大荒野でしょうか。

四半世紀前に走ったときは、次の街まで何百キロも対向車に出合わない
ことがありました。前と後ろに延々と延びる道路以外には、文明の痕跡
がない地帯でした。

社会と隔絶した空間に入り込むと、自分のアイデンティティに変化が見
られました。当時のぼくは、<アメリカ永住権をもった日本人>で、<
東京出身>で、<アラスカ州立大学の編入生>で、<米陸軍予備役士官
訓練部隊の候補生>だ、というような肩書きにすがっていました。

そうすることで、外国で生きる心細さに耐えていたのです。それが、カ
ナダのロッキー山脈に分け入りユーコン準州の大荒野を進むに従い、玉
ねぎの皮のように剥(む)けていったのです。

肩書きというものは、他の人間との関係においてのみ力を発揮する約束
事だと気がつきました。人跡未踏にちかい荒野では、大統領も運転手も
医者もサラリーマン芸術家も軍人も同じです。運悪く空腹の灰色熊に対
峙したら、われわれは等しく絶好の獲物に過ぎません。

人間社会で日々われわれが被る「仮面」をすべて取っ払ったとき何が残
るのでしょうか? もっとも根源的な自分とはどんなものなのでしょう
か?

帰って来たら、ぼくの答えを報告します。(加藤喬)



 2)秋田美人の話題で思い出した事があります。

十数年前までマレーシアで長く暮らしていました。そのマレーシアにも
日本の秋田美人と似たような評価を受けている美人大量産出地域がある
のです。

英国植民地時代に、英国人の為に高原リゾートして開発されたキャメロ
ンハイランドと言う場所がありますが、現在は日本人の年金生活者が大
量に暮らしているので有名です。

そのキャメロン高原からほど近いところにスズ鉱として栄えた「イポ」
と言う町があります。水が良いので旨い麺の産出地としても有名です。
クアラルンプールから北へ車で2時間程の距離です。

クアラルンプールのキャバレーやクラブなどで、色白の美人に「何処の
生まれ?」と尋ねると返って来る答えは決まっていて「イポです」

現地の人に尋ねると「イポは美人で有名です」と言います。ならばイポ
に行けばさぞ大量の美人に会えるだろうと行きました。期待に反した結
果でその地の人に「美人がいないね?」と尋ねたら「イポ美人に会いた
かったら、イポでなくクアラルンプールに行きな」

秋田でもイポでも美人は都会に集まるようです。

KS(スペイン在住)

      ******** 

猛暑が続いているスペインです。ヨーロッパから移住して来た人達が余
りの暑さに辟易して母国に一時帰国(避暑)しています。



 3)裁判員制度、マスコミは判りやすければよしといふ態度だが、そ
れが問題ではないか。
  
テレビで耳にした限りでは、言葉についてすこぶるいい加減だ。「被告
に對して刃物を突き刺した」といふ表現があったといふが、よく聽いて
みると「被告に刃物を突き刺した」といふことだった。「に對して」な
ら「突き刺した」は「突き出した」と同じやうなことかもしれない。
 
殺意があったかどうかが問題だったらしい。裁判官の用ゐた「死亡させ
る」といふ表現は易しく言ひ替へたつもりかもしれないが難解だ。量刑
からすると確定的殺意を認めてゐるやうであるが、死亡といふ結果を状
況にゆだねたやうでもあり、さうであるなら未必の故意といふことにな
りはしないか。
  
「被告に刃物を突き刺した」といふ表現が被告の自發的なものであるな
ら、殺意はなかったとみるべきだらう。殺意があれば局所的な表現では
なく「被告を刺した」だらう。
  
奇妙に感じたのは裁判員の被告に對する言葉遣ひ。すこぶる丁寧なのだ。
ここは、「役儀なれば言葉を憚らず」質すべきところではないのか。裁
判官が指南してゐるのだらうが、肝腎のことがなされてゐない氣がする。
  
裁くものが裁かれる者に對して權威として高みにたつことがなければ、
人間を卑小なるものとしてみることがなければ、罪を犯した者に對して
怒りを覺えるのが當然。量刑にも影響するはずだ。
  
裁判員制度は官から民へ移して效率化を圖ったものではない。效率の點
でいへば全く逆だ。その上、裁判の權威を損なふのだから採るところが
ない。今は未曾有のとき。かかる制度は廢絶するに限るが、さしあたっ
て施行中止を考へてもらひたい。(上西俊雄)



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━


「立秋」だから秋来にけらし、と秋の風情を巷に拾うのがマスコミの仕事
なのだろうが、西日本在住の人たちにしてみれば、梅雨が明けた途端に
秋というのでは、ちょっと可哀想だ。

家中を乾燥させてから吹いて欲しいのが秋風だろう。

それにしても米どころ東北地方は梅雨明けの無いままの立秋。稲作は大
丈夫だろうか。雀も食べなかった、東南アジアの米を大量に輸入した15
年前を思い出す。

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創刊日:2004-01-18  
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発行周期:不定期  
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  • 憂国の士2009/08/08



    このコメント騒動を見てきました。

    コメントとして書き込まれた意見は、このブログに対して厳しいものでしたが、いわゆる誹謗中傷ではありません。あくまでも読者意見として書かれたものでした。

    渡部亮治朗氏が、このコメントに対し真摯な対応をされた様子は見られませんでした。むしろ匿名メールで批判してくるやつがいると

    攻撃しました。このコメント欄での事だと隠して。

    例の、不愉快なコメントが書かれると、その都度出現するニセ物販売の広告。わたくしも内部犯行だなとの認識を持たざるを得ません。不愉快であり軽蔑されるべき事です。

    これらのニセ物販売の広告を削除したmelma側の対応は、melmaの信頼性を高め評価される行動でした。

    身内の心地よい意見だけを取り上げるのは、元記者のすべき行為ではないと思います。

    名前を名乗らず失礼いたしました。