頂門の一針
発行日:5/1
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渡部亮次郎のメイル・マガジン 頂門の一針 第83号
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平成17(2005)年05月01日(日)
山堂コラム 61:郵政国会実況放送・続
「紳士協定」 存在しないと反論(切り抜き)
バンカー・バスター:古澤 襄
馬も喰わない鈴蘭:渡部亮次郎
石油危機の回想 ? 最終回:本多秀男
夜のプラットホーム:渡部亮次郎
話 の 耳 袋
反 響
身辺雑記
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第83号 発行周期 不定期(原則日曜日発行)
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山堂コラム 61:郵政国会実況放送・続
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政治のダイナミズムは「抗争」である。与野党の間もそうだが、最近自民
党内の争いがちっとも面白くない。高い税金で政党助成金出しているのだ。
もっと真面目に抗争やれ。助成金なかったころの池田3選阻止や角福戦争
のころの方がずっと面白かった。
小泉内閣が発足以来掲げてきた行革の本丸、「郵政民営化法案」。国会提
出前の党内手続きをめぐるせめぎ合い―――、連休前の攻防は、攻める反
対派に全く迫力なく、期待はずれの草野球。観客納税者をバカにしている。
いまや季節的国民病となった花柳病、いや違った一字違いの「花粉病」。
漸く下火となってきて、青葉萌え出づる仙台と、風薫る博多の両地区で、
思いもかけぬ補欠選。
宮城は支援労組の選挙違反、福岡は学歴詐称という、微罪といえば微罪、
軽率といえば軽率、サッカーでいうオウンゴール(自滅点)の失策で、2
議席手放したお粗末は民主党。
この機会、逃してならじは前回の、女のスキャンダル赤札の退場落馬のヤ
マ拓(山崎拓首相補佐官)が、かつては自公連立反対の急先鋒。今回突然
変身し「別人28号」に成り果てて、浜四津女史(公明党代表代行)に頭
下げ、女房・婦人会には土下座して、なりふり構わぬ票集め。
「玄洋社」の後裔で、爺(祖父)さまが大隈重信の条約改正糾弾し、高田
早苗(早大総長)の襲撃にも連座したと自慢する(筆者聴き書き)硬骨ヤ
マ拓も、背に腹換えれぬ変節ぶり。
もっとも、「それほど骨はない、硬いのは小骨だけ」と評する向きなきに
しもあらず。いずれにせよ福岡と、宮城で吹いた春の嵐、郵政民営化の推
進派、つまり小泉側を勢いづかせたこと間違いなし。
明けて月曜25日。自民党は衆参の5役会。おりしもJR福知山線、大脱線
の大惨事。TVの一報が伝える「死者2人」のスーパーに、「なんや、2
人か・・・」一瞥くれた5役のひとり。
「いや先生、まだどんどん増えますよ」に、「ほなら、なんで死者多数の
模様、とこうやらんかい。選挙の当落予報は早々とやるくせに」だと。い
やごもっとも。民主党は庭先に、サクラの花びら2片散る。
「郵政民営化法案」の国会提出。政府と党執行部で合意されたのは同日夕。
このあと「合意案」が郵政関係合同部会に配られた。反対派の荒井某ら、
叫べど喚けど推進派、どこ吹く風だ翌26日の総務会。閣議決定、提出と、
矢継ぎ早に攻めまくる・・・かと思いきや。
「ちょっと待った」は純ちゃんの、総大将自らの手綱引き。忘却とは忘れ
去ること、忘れてた。平成3年、海部内閣。水玉ネクタイ自らが「政治生
命かけた」政治改革法案を、引っ掻き混ぜくり、ぐじゃぐじゃと、党議決
定ぶっ潰し、法案廃案に追い込んで、西岡(武夫・総務会長)もろとも退
陣に、追い込んだ張本人は純一郎。
「手口、こちらの十八番(おはこ)よ」と、伝家の宝刀チラつかす必要も
ない一言で、水鳥の羽音に驚きて、反対派ドドッと総崩れ。思惑通り法案
は、大型連休前にして、総務会なんなくパスをして、閣議決定、提出と、
とんとん拍子に運ばれる。
固唾をのんで見守るも、出てくる役者が大根で、特に反対派の悪役が、神
主綿貫に亀井の巡査。荒井某にいたっては半端人足(院内での比例議員の
別称、まあ蔑称)と罵られ、木戸銭返せの大向こう。
渡辺淳一の小説の何の濡れ場もヤマもなく、つまらなさを通り越し、ただ
虚しさで溜め息の、出るばかりなり猿芝居。自民党の屋島の合戦・一の谷。
せめぎ合いはこの態で、せめて見せ場はこれからの、野党巻き込む国会の、
攻防に期待の「壇ノ浦」。
昭和55年、「40日抗争」。社会党が提出した内閣不信任案は自民反主流派
が欠席し、起こり得ないことが実際に起きた。数の論理は厳粛で、不信任
案可決で解散、大平総理の憤死、有権者の雪崩と自民党大勝利へと続く。
永田村の田舎芝居、これから面白くなるかならぬかポイントは、反小泉派
が民主党と本気で組む度胸があるかないか。綿貫、亀井らは怖くはないぞ、
過去の人。度胸があるのはただ2人。小沢の一と聖子ちゃん。(了)
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「紳士協定」 存在しないと反論
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(切り抜き)
「紳士協定 存在しない」
中曽根氏 中国大使館に抗議(29日 産経新聞)
中曽根康弘元首相は28日、都内の事務所で記者団と懇談し、昭和60年8月15
日に自らが靖国神社に公式参拝した後、首相は参拝しないとの紳士協定を
日中間で交わしていたと中国の王毅駐日大使が発言したことについて「正
式に紳士協定という存在を否定する。外交当局間でもこんな話をした事実
は全く無い」と強く否定した。
また、秘書を通じて中国大使館に抗議したことを明らかにした。
王大使は27日の自民党外交調査会での講演で、小泉純一郎首相の靖国神社
参拝中止を改めて要求。その理由の1つとして、中曽根氏の公式参拝後に
「首相、官房長官、外相は(参拝に)行かないという君子(紳士)協定が
あった」と主張し、「日本も1歩下がって適切に対処してほしい」と述べ
た。
中曽根氏はまた、61年8月の参拝中止を発表した後藤田正晴官房長官(当時)
の談話について「外交上の考慮で繰り返し参拝することは止めたが、公式
参拝自体を否定、廃止しようとするものではない」と強調した。王大使の
発言は「大使の記憶違いではないか」と述べ、官房長官談話と混同したの
ではないかとの見方を示した。
「靖国紳士協定」後藤田氏が否定(30日 産経新聞)
後藤田正晴元副総理は29日、民放報道番組の収録で(中略)「内閣が中国
の政府や大使館と公約、密約することなどあるわけがない」と否定した。
(以下略)
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バンカー・バスター
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杜父魚だよりから転載(許可済み
古澤 襄
バンカー・バスター弾という誘導弾をご存知だろうか。30年以上も昔の話
だが、再三にわたって中国軍が上陸作戦を敢行して、ことごとく撃退され
た台湾海峡の金門島要塞を視察したことがある。金門島と中国本土は指呼
の間にある。
まさに呼べば答えるほど近いので、大陸から上陸用舟艇に乗った中国軍が、
雲霞の如く金門島に殺到した。
大陸から間断なく狭い島目がけて援護砲撃が行われたのだが、迎え撃った
国府軍(国民政府軍)は、要塞化した洞窟陣地から速射砲で上陸用舟艇を
ねらい撃ちして、上陸を許さなかった。中国軍は惨憺たる敗北を喫したの
である。
国府軍といっても台湾人が主体となった軍隊であって、韓国軍のような激
しい性格の兵隊たちではない。それが中国軍を寄せ付けない戦いっぷりを
したので、金門島要塞を視察には大いに興味があった。
全島が要塞化されているとは聞いていたが、地下に軍用車がすれ違うこと
が出来る道路があって、兵隊たちが観劇する地下劇場まで造られていた。
海岸を目標にして、速射砲を備えた地下陣地が2段、3段構えに構築され
ていて、しかも1つの目標に対して3方向から一斉射撃ができるようにな
っている。
これでは上陸用舟艇で海岸に殺到しても、蜂の巣のように撃たれてしまう
わけである。この要塞を潰すには、重砲による制圧と空爆で地下陣地を破
壊するしか手がない。
荘南園という名の陸軍大佐が同行してくれたので質問したら「現在の爆弾
で金門島要塞を貫通する技術はアメリカといえども持っていない」と首を
ふっていた。
北朝鮮が北部の山岳地帯に造った地下陣地も金門島要塞と同じようなもの
であろう。地下飛行場まで備えているというから、通常の爆弾では破壊で
きない。
あれから20年後の湾岸戦争末期に米空軍が開発した通称「バンカー・バス
ター」またの名を「ディープ・スロート」という新型爆弾が初めて登場し
た。イラクのフセインはバグダッド近郊のアル・タジ空軍基地に強固な構
造を持った指揮・通信バンカーを築いていた。
通常の爆弾では地下施設まで破壊できないので、弾体は203mm榴弾砲の砲
身を利用して、弾頭部分には貫通能力で優れている劣化ウランを用いた爆
弾にレーザー誘導キットを取り付けて、2機のF−111戦闘爆撃機から
2発投下したところ木っ端微塵に施設が破壊された。
湾岸戦争で「バンカー・バスター」が使われたのは2発だけであったが、
アメリカはそれ以来、改良を重ねて量産体制に入っている。この26日に米
国防総省はイスラエルに「バンカー・バスター」110発を売却する計画を
初めて明らかにした。
イスラエルが購入を希望しているのは、ロッキード・マーチン製のGBU
28型。購入価格は3000万ドル。購入後は、イスラエル空軍が米国製のF15
戦闘機に搭載するという。湾岸戦争から10年以上経って、再び「バンカー・
バスター」が注目を浴びるようになった。
イスラエルの狙いは、イランの核兵器製造を阻止するために関連施設を先
制攻撃することが明らかだ、1981年に核開発疑惑が持たれていたイラクに
対して、バグダッド近郊のオシラク施設を先制攻撃した前科がある。
シャロン首相は「オシラクのように自衛のための先制攻撃をする」と早く
もイランに“宣戦布告”した。イランのハラジ外相は「イスラエルは厳し
い報復を受ける」と警告した。
「バンカー・バスター」が投じた波紋は大きい。自国の安全保障には過剰
に反応するイスラエルだけに「バンカー・バスター」を持つと何をしでか
すか、分からない怖しさが漂う。
はるか中東の彼方の出来事だと軽く見てはいけない。イスラエルが本当に
イランに対して「バンカー・バスター」を使用すれば、極東でも北朝鮮の
核装備を阻止するために「バンカー・バスター」を使用する可能性が生ま
れるからである。
まさに他人事(ひとごと)では片づけられない。
(ふるさわ のぼる 元共同通信社常務理事 茨城県在
住)2005.04.28
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馬も喰わない鈴蘭
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渡部 亮次郎 2005.04.29.
すずらん、鈴蘭 夢の花 と、歌に沢山歌われている。しかし、鈴蘭は毒
らしく、馬は巧みに避けてこれを喰わない。「犬も食わない」夫婦喧嘩だ
が、鈴蘭は「馬も喰わない」だ。
春爛漫、東京の下町で鉢植えの鈴蘭が白い花をつけているのを見て、この
ことを思い出した。鈴蘭を初めて見たのは、盛岡市(岩手県)郊外の土手
だった。
生まれた秋田では周囲が水田ばかりだったし、東京でも見ることは無かっ
た。卒業後、秋田市、大館市(秋田県)、仙台市と勤務地を換えて盛岡市
に着任したのは、昭和35(1960)年夏だった。
東京では、いわゆる60年安保で全学連が国会構内に乱入し、東大の女子学
生を自分たちで踏み殺してしまった。左翼の常で、責任を警備の警察に押
し付けて逃げおおせた。
その頃、北海道と三陸海岸には地球の裏側の南米チリ沖で起きた地震によ
る津波が押し寄せて来て、死者139人、流失・倒壊の被害家屋実に46,214戸
という大被害だった(岩波「近代日本総合年表」)。
講談社の「昭和史事典」によれば船舶の被害は2,273隻だった。塩釜駅の
跨線橋(こせんきょう)に漁船が乗っかっているのを見た。
それでも盛岡郊外の土手には鈴蘭が白く満開だった。地元の人が「この草
は毒らしくて、馬は絶対に喰わないよ」と教えてくれたので、近くの牧場
で確かめたら「馬の方が知っていて、絶対喰わないすな」とのことだった。
その時期には適当な湿地帯では確か水芭蕉が咲いてるはずだが、と探した
が見つけることはできなかった。水芭蕉の群生を見たのは、後に何年もし
て、秋田県田沢湖町の田中昭一さんに案内されて、田沢湖町内で尾瀬に劣
らぬ風景を見た。
盛岡に勤務しているときに、農協のボス岩持静麻(いわもちしずま)さん
と知り合い「蕗の薹(ふきのとう)を東京のデパートに出荷する話」を書
いたことがある。
都会の人は蕗の薹は大きくなれば蕗になると思い込んでいる人が多いが、
あれと蕗は別物だから、蕗には絶対ならない。いずれ蕗の薹をデパートで
売る計画は大成功を収めた。
歌謡曲でも大当たりをとった「ふるさと路線」が食べ物にも影響し、都会
人に「ふるさとの風味」を届けたのである。蕗の薹なんて、地元では、春
が来れば厭でも口に入るものだが、都会で暮らす身には季節感さえ失って、
山菜つみなんてとっくに忘れてしまっている。
それなのに」岩持さんの優れた感性は、都会人が飢えているもの、それを
見抜いた。地元のおかみさんたちの小遣い稼ぎもはかれると、蕗の薹作戦
を展開したのである。さすが、後に全国農協中央会長になるだけの人物で
ある。いまどうしておられるかなあ。
岩手出身の歌手・千 昌夫が「白樺 青空 南風 こぶし咲く・・・」と
「北国の春」を歌ったのは、このあと15年ぐらい経った昭和54年だったが、
あの歌の中で「季節が都会では わからないだろうと」母が届けた「小さ
な包み」とは春の山菜だったのである。
「いではく」という詩人と塗炭の青春を舐めた作曲家遠藤 実によるこの
歌はそれこそ国民の胸を揺さぶったもののようで、1980(昭和55)年10月
に東京放送(TBS)が行った明治・大正・昭和3代の歌謡曲ベスト100でな
んと8位にランクされた。
?青い山脈?くちなしの花?星影のワルツ?北の宿から?影を慕いて?津
軽海峡・冬景色?荒城の月?瀬戸の花嫁?赤とんぼ。北国の春は中国でも
大いに歌われていると知らされていたが、今はどうだろうか。中年以降の
人達の愛唱歌なのだろうか。それとも日本の歌と知らずに唄っているのだ
ろうか。
鈴蘭が中国問題になってしまった。それにしても私にとって岩手こそは青
春の地であった。(了)2005.04.29
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石油危機の回想 ? 最終回
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本多 秀男
[最近の急激な値上がり]
最近のNYMEXのWTI原油価格の値上がりは、通常、需給によってバランスさ
れるという常識が全く通用しない。異常ともいえる事態になっていること
に驚かされる。
1)需給面では、米国の景気が好調で、昨年から4~5%の伸びが見込まれ
ること。また中国が10%近い経済成長が続き、インドも相当な伸びが続い
ているなどで、世界のマクロ経済では極めて順調で、石油の需要もここ20
年来の伸びを示している。
2)他方、供給面では、相変わらず中東が不安定な状況が続いているこ
と、イラクは別として、中東最大の産油国であるサウジアラビアで欧米人
を狙ったテロ事件が頻繁に起きている等の不安定要素を抱えており、供給
面で問題があるとして不安定要因に挙げられている。
しかし何といってもここ20年位の間に石油が嘗てに比べて極めて金融商品
化或いは市況商品的様相が強くなっていることである。以前、OPECという
カルテルの力が強い時代は、産油国が市場を支配していたものが、現在で
は極めて力が弱くなり、完全に先物市場に取り込まれる状況になっている。
このことが需給のバランスという公式を通り越した、異常ともいえる価格
を生み出して要るものと考えられる。
現在の世界の原油生産量は、日量約8,000万バーレル前後といわれている
が、NYMEXで取引される量は、2億バーレルとか3億バーレルといった数量
で、実際の物理的生産量の3倍以上の数量が動くとされる。
OPECがどうか、世界経済がどうかと云われるものの、そこでのペーパー取
引によって価格が決まるという極めて異常な世界になっていることが最大
の問題点であると思考される。
昨2004年9~10月にかけてWTIが49ドル/バーレルとなり、その後55ドルに近
づいていたが、年末にはどうやら50ドル前後と落ち着きを見せた。しかし
今年3月から4月上旬にかけてアメリカノガソリン在庫が少ない等々の理由
で再び高騰に転じ4月4日ニハ58ドルとなり、60ドル目前といわれた。
これに対しOPECが2〜3月にかけて通常、日量2,500万バーレルの生産量
を200万バーレル引き上げ、さらに50万バーレル引き上げて2,750万バーレ
ルにすると声明を出すに至った。
この効果かどうか不明であるが、今回は割合早く50ドル台に値下がりした
ことは耳あたらしいところである。
NYMEXの価格が他の指標原油価格に影響を与えており、今や世界の原油価
格を左右する存在であることは確かな事実であるが、日本の場合はその多
く(70%程度)は中東に依存している。
従ってドバイ原油が指標となっているが、WTIに即座に連動するものでは
ない。実際に反映されてくるのは3ヶ月ぐらい後になっている模様である。
ちなみに、日本の東京市場での動きを見ると、4月4日現在、中東産原油の
先物相場は期近物(4月決済分)でKl換算で34,550円をつけている(日本での
上場最高値)が、ドル・ベースに換算すれば、バーレル当り50.99ドルに
相当するものである。
ただ、この事例はあくまでも市場価格であり、実際の売買原油価格すなわ
ち日本到着原油価格は財務省貿易統計で比較しなければ正確には判明しな
いものである。
いずれにしても、こうした原油価格の乱高下は日本のみならず世界経済に
与える影響は限りなく大きく、先のG7会議でも取り上げられたことは重い
事実である。長い期間、ご愛読いただきまして有難うございました。(了)
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夜のプラットホーム
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渡部 亮次郎 2005.04.24
昭和14年(1939)年ごろの話だから、大学生にもわからない古い「戦前」
の話である。タイトルに掲げた「夜のプラットホーム」という歌謡曲は、
表向きは発売された昭和22年、二葉あき子の歌として有名なのだが、実
は当局によって発売禁止になった昭和14年、淡谷のり子の歌だったので
ある。
2005年4月24日の未明(午前3時台)、NHKのラジオ深夜便は「列車、駅の歌」
特集を組み、この歌も当然のように取り上げていたのだが、アナウンサー
の榊寿之(さかき・としゆき)さんは、この事情を知ら無かったようで、
頓珍漢なコメントをつけていた。
「星はまたたき 夜ふかく
なりわたる なりわたる
プラットホームの 別れのベルよ
さようなら さようなら
君 いつ帰る
「人は散りはて ただひとり
いつまでも いつまでも
柱に寄りそい たたずむわたし
さようなら さようなら
君 いつ帰る
「窓に残した あの言葉
泣かないで 泣かないで
瞼にやきつく さみしい笑顔
さようなら さようなら
君 いつ帰る
作詞:奥野椰子夫 作曲:服部良一 である。
<昭和13(1938)年の暮れ、(東京)新橋駅で出征兵士を見送る歓呼の声の
中に、柱の蔭でひそかに別れを惜しむ若妻がいた。その光景に心を打た
れた都(現東京)新聞記者奥野椰子夫がコロムビアに入社して翌14年1月に
書いた詞がこの「夜のプラットホーム」。
服部良一作曲、歌淡谷のり子で吹き込んだが、折からの日中戦争で(戦
意喪失に繋がるとして)発売禁止。
作曲の服部良一は諦めきれず、詞と題名も英訳し「I’m waiting」と洋
楽盤にカムフラージュした。そのとき作曲者名もRyouichi Hattoriをち
じめてR.ハッターと当局の目をくらませて再吹込みをした。
このとき裏(B)面に淡谷のり子が同年「鈴蘭物語」として唄った曲を
「Love’s Gone」と言う題名で(米人男性に歌わせて)吹き込み直した。
このため、このタンゴを外国曲と思い込んでしまった人も沢山出た、と
言うおまけまでついた。これも戦後「夢去りぬ」として霧島昇が歌って
ヒットした。
発売禁止になった「夜のプラットホーム」は警察や軍部による検閲がな
くなった戦後の昭和22(1947)年、3度目の正直で陽の目を見ることがで
きたのであった>((株)社会思想社刊 新版「日本流行歌史 中 」
189ページ。)
出征兵士なのだから生きて帰る日常の別離とはわけが異なる。殆ど確実
な死への旅に夫は発ってゆくのだ。それだからこそ詞は痛切であり、平
和な中のそこらにある別れではないわけだ。それを知らないで解説する
から平仄が合わない深夜便だったのだ。
「夜のプラットホーム」は3度目の正直。このとき唄った二葉あき子の代
表作となったため、人々はその方にばかり気を取られ、検閲の悲劇を忘
れたのである。先に深夜便でR.ハッターはひょっとしてフラン人などと
いう若い評論家が出てくる時代である。
ところで昭和12(1937)年に勃発した日中戦争で、日本政府は初めは簡単
に決着がつくものと思っていた。ところが「徐州」と言うところで思わ
ぬ惨敗を喫したあたりから本格的な戦争を決意し、国内の引き締めには
いった。
そこで思想、言論の弾圧の一環として「歌」もその対象となり、内務省
による検閲が強化された。相当な数の歌がブラック・リストに載り、没
にされていった。「夜のプラットホーム」は中国戦線に出征する兵を送
る若き妻の歌だから国民から戦闘意欲を削ぐ物として発売禁止となった
わけ。
調べてみると「忘れちゃいやよ」「かわいがってね」「わたしのあなた
ヨ」「思い出して頂戴」は当然の禁止。秋田県大館市出身、明大ピッチ
ャーだった歌手上原敏(うえはら びん)は、今でこそ「流転」「波止
場気質」を残しながら徴兵に進んで応じ、南方で戦病死した勇士として
知られているが、彼の残した「妻恋道中」も「重苦しく、退廃的」とし
て発売禁止処分とされたのである。
群馬県榛名湖を唄った歌として知られる女優高峰三枝子の「湖畔の宿」
ですら当時の風潮では「いかにも脆弱、女々しく、唾棄すべき惰弱」と
して発売禁止にされている。
そうした反面、「音楽も戦争の武器」と言う考えも当然出てきて、数々
の軍歌が公募された。主催者には陸軍省、内閣情報部、大政翼賛会はも
ちろんだがNHK,毎日、読売、朝日の新聞各社、講談社、主婦の友などが
ある。何人といえども軍部の言いなりだったのだ。
軍歌を歌えば、戦意の高揚は図れたけれども撃つ弾丸や飛ぶ燃料が無く
ては戦は出来ない。だから軍歌を歌いながら国の歴史始まって以来の敗
戦をしたのであった。
昭和11年1月生まれの私は、少年ながらそうした雰囲気はよく記憶してお
り、あの時代にまともなことを言ったり、唄ったりしたら、たちまち周
囲が「国賊」とレッテルを貼り、村八分にしたものだ。
冒頭のアナウンサーは戦後昭和22年3月生まれと言うから、こうしたこと
を知らないのは当然である。知らなくて幸せと言うこともあろう。私も
また絶対歌いたくないのは軍歌である。(了)
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話 の 耳 袋
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1)切り倒された日中友好の記念樹再生へ
甲府・アイメッセ山梨、樹木専門家が?治療?。何者かによって切り倒さ
れた甲府市大津町のアイメッセ山梨にある「日中友好記念樹」のカエデの
木を再生させようと、樹木の専門家ら関係者が28日までに、“治療”に乗
り出した。
作業に当たっているのは、元農林水産省森林総合研究所職員で、農学博士
の浜武人さん(78)=甲府市幸町。報道で事件を知り、「自分の知識で
何とか復活させたい」と協力を申し出た。
浜さんらによると、切断面を癒着させる薬剤を塗って針金で固定。水分が
入らないようビニールで幹を覆った。上部の枝葉部分は固定する際にバラ
ンスが取れないことから伐採した。今後、約1カ月「容体」を見守り、幹
から新芽が芽吹けば再生の可能性が高くなるという。
浜さんは「私の身内にも中国人の親類がいて、友好の証しが傷つけられた
ことに胸が痛んだ。強い生命力でよみがえってほしい」と話している。
日中友好記念樹は1995年5月、四川省と山梨県の友好県省締結10周年を記
念して植樹。今月24日夜、切り倒されているのを同館職員が発見した。中
国国内の反日デモの影響による悪質な嫌がらせとみて、南甲府署が器物損
壊事件として調べている。(山梨日日新聞 2005年04月29日)
2)マグロを使ったお好み焼きとカレーはいかが。
三浦市三崎の多目的施設「うらり」と空き店舗対策としてオープンした
「港楽市場」が、それぞれ地場産品を利用したオリジナル料理を開発した。
いずれもゴールデンウイーク中の目玉商品として販売を開始する。
うらりに登場するのは「うらり焼き」と銘打ったお好み焼き。マグロの身
から心臓や胃袋までを具材にした「マグロ大漁焼き」のほか、ヒジキなど
を食材にした「ヘルシー海鮮焼き」や「珍味イカの塩辛焼き」、三浦ダイ
コンの葉やたくあんが入った「大地の恵焼き」の計四種類を用意した。
三崎港を臨む2階デッキで、鉄板を囲み自ら焼いて食べる。3日から5日
まで。大人800円、小学生400円で食べ放題。問い合わせは、海業公社電話
046(881)6721。
一方、三浦商工会議所が空き店舗対策として開設した港楽市場でも本マグ
ロを使った「キーマカリー」が登場する。近くのマグロ料理店「くろば亭」
の店主・山田芳央さんが開発。
マグロのほか、十数種類のフルーツにスパイスを加えた本格派のカレーに
仕上がった。煮込んだマグロは身が引き締まり食感も抜群という。
4月30日から。600円。GW中は毎日、お昼ごろから約40食が限定販売され
る。問い合わせは、入船すずらん通り電話046(881)2243。(神奈川新聞
29日)
3)和歌山県大塔村百間山渓谷の村営「かもしか牧場」で飼育されてい
るサトコ(雌、9歳)が6度目の出産をした。これまでに産まれた5匹の
赤ちゃんカモシカは、腸炎などで数カ月以内に死んでおり、関係者は「今
度こそ元気に育ってほしい」と見守っている。
赤ちゃんカモシカは27日現在、体高約40センチ、体長約50センチほど。雄
とみられている。父親は1995年4月に金屋町で保護されて同園に来た
カモン(雄、年齢不詳)。
21日午前8時ごろ、管理人が餌を与えに行ったところ、ちょうど生まれた
ところだったという。赤ちゃんは、サトコに寄り添い離れようとしない。
カモンは警戒して、さくに頭をぶつけるなど見物人を威嚇している。
大塔村の「かもしか牧場」は、国指定特別天然記念物のニホンカモシカを
保護繁殖するため、環境庁、文化庁の許可を得て71年、百間山渓谷入り
口にある急傾斜地(4200平方メートル)を利用して開園。最も多か
った78年には13匹いた。
現在、2年前に清水町で生後まもなく保護されたユキ(雌)、サトコ、カ
モンと赤ちゃんの計4匹になった。サトコは99年4月、富山県立山博物館
から譲り受け、翌年から毎年出産している。
同村農林産業課によると、獣医とも相談しながら飼育しているが、赤ちゃ
んが死亡する原因は分かっていないという。(紀伊民報 29日)
4)秋田ハタハタ漁獲量、26年ぶりに全国一/資源管理で順調回復
平成16年の秋田県ハタハタの漁獲量は3258トンで、昭和53年以来、
26年ぶりに全国一になったことが28日、東北農政局秋田統計・情報セ
ンターの調査で分かった。年によっては漁獲量に大きな差が出ることが多
い他県に対して、資源管理型漁業の成果で本県ではハタハタ資源が順調に
回復している。
同センターの県内漁業・養殖業生産統計(16年)によると、全国の漁獲
量は1万2610トンで、本県は前年比289トン(9・7%)増。全国
の25・8%を占めた。本県に続く石川(1983トン)、兵庫(184
6トン)の1・6―1・7倍で、本県ハタハタの漁獲量は昭和53年(3
481トン)の水準に回復した。
秋田県ハタハタの漁獲量は15年、トップの兵庫(3253トン)と28
4トン差で2位まで回復。しかし16年は兵庫が前年比43%の大幅減と
なったことから、順調に資源が回復している本県がほぼ四半世紀ぶりに1
位に返り咲いた。
秋田県のハタハタ漁獲量は、国の統計がある昭和35年から全国1位を誇
っていたが、41年の2万122トンをピークに漁獲量は減少し、54年
には兵庫に抜かれて2位に転落した。
このため平成4年9月―7年9月には資源保護を目的として全面禁漁を実
施。解禁後は、あらかじめ漁獲枠を決める資源管理型漁業を行っている。
(秋田魁 Web 2005/04/29 10:17)
5)冬期閉鎖されていた鳥海ブルーライン(秋田県象潟町―山形県遊佐
町、34・9キロ)が28日、開通した。象潟口旧料金所前では開通式が行
われ、鳥海山の観光シーズンがスタートした。
ことしの除雪作業は3月15日から今月19日まで行われた。4合目から
5合目にかけての奈曽渓谷付近は、例年並みに高さ8メートルほどの雪の
回廊となっている。
開通式には山スキーやドライブの観光客、町、県の関係者ら50人が出席。
テープカットで開通を祝い、パトカーを先頭に約30台の車両が5合目の
鉾立駐車場を目指してパレードした。
凍結の恐れがあるため、当分の間、午後6時半から翌朝7時まで通行止め
となる。(秋田魁Web 2005/04/28 22:03)
6)在ウクライナ日本大使館によると、キエフでこのほど開催された第
6回ホロビッツ記念国際ピアノコンクールのジュニア部門で、千葉市立葛
城中学1年の高木竜馬君(12)が優勝した。
日本人がこのコンクールで優勝したのは初めて。
高木君は25日の本選で、グリーグのピアノ協奏曲を演奏した。同コン
クールは、ウクライナ生まれのピアニスト、ウラジーミル・ホロビッツを
記念して2年に1度、若手ピアニストを対象に行われている。(時事)
Asahi com 2005年04月29日17時31分
7)朝日新聞社は次期社長人事でたいへんとか。秋山社長説だが、東大
卒でなく京大なのでどうなるか。今の箱島氏は九大であり、君和田氏は早
稲田。さて、実力で裏から人事を牛耳る中江元社長氏がどうするか。依然、
経済部出身をとるか、NHKよりもドロドロガタガタだとか。
候補者の1人、論説の若宮主幹。竹島を韓国に譲れと書いて大方の顰蹙を
買ったばかり。おかげで「方向性よりも保身だけ。度胸なしのところは、
なぜか河野洋平と同じ」と、変な評価を社内ではされている。(ら)
━━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━━
公園は桜からバトンを受け取ったように躑躅(つつじ)が咲き誇ってい
る。さくらは10代の乙女のようで、躑躅はぼってりと貫禄の中年のよう
である。牡丹になると熟女かな。
よく見ると、躑躅も「色とりどり」といえども、詳しく足をとめて見れ
ば、赤紫、薄紫、ピンク、白にしか大別されない。それにしても豪華絢
爛に咲き乱れている。椿はどこかへ消えてしまった。ひっそりと赤いの
はベニハナハナミズキである。
公園はこうしてすっかり緑に埋め尽くされ、見通しが利かなくなった。
それにしても日本という国は美しい4季を持ったものだ。だから、やが
て5月晴れを飛び越して東京では間違いなく次に来るのは梅雨である。
東京の梅雨ほど鬱陶しいものは無い。すべてが腐る。脳まで腐るような
気がする。だから秋田生まれの私には6,7月は一番厭な季節。東京で一
番素敵な季節は冬である。冬晴れ。最高だ。
わがメルマガは日曜日が定期配信日だが、最近は20日、21日と連発した。
「反響」がダブったりして恥を掻いたが、お許しあれ。
国会の安保関係議員の集まりに誘われて4日からワシントンに行くので
8日は初めて休刊です。お許しください。その代わり、特ダネ?を取っ
てきます。
ワシントンにいる日本人記者は、英語は達者だけれど、政治家という特
別人種の心情に詳しくない。だから、いつも頓珍漢な放送や記事を送っ
て来る。酷い奴は横のものを縦にして来るだけの奴がいる。
判りますか。ワシントン・ポストとかニューヨーク・タイムズを翻訳し
てFaxしてくるだけ。そういうのが多い。外信記者でマスコミのトップに
なったのは時事の長谷川才次とNHK会長になった朝日の前田儀徳だけ。
最近では産経の古森(ワシントン)伊藤正(北京)ソウルの黒田(ソウ
ル)が素晴らしい。ところがいずれも他社から産経へのの移籍組。志を
持てば、社の上司と衝突を余儀なくされるのが外信記者、というのは何
かを物語っている。
かねて触れている植物性乳酸水について、正直、悩んでいる。飲めば血
糖値は60ぐらい下がる。直す薬の全く無いアトピーが全快、同様に死を
待つしか無かった肺気腫、膠原病それに通風が治っている。
しかし、これを「薬」として証明するには何億円も要るから、科学的に
証明することは、今はちょっとそのカネは無い。だけどこの福音を隠し
ておいていいものだろうか。
折からインチキ健康食品で荒稼ぎした人達の逮捕が続発している。どうし
たら言いか。仮にも私は元厚生大臣秘書官なのだ。宣伝したと認定され
ればすぐ逮捕される。
持病が糖尿病。48歳の春に発症した。その遥か前に兄が発症した。弟は
いまだになんとも無い。DNAの遺伝によるものだと知っていれば、決して
暴飲暴食などしなかっただろうが、48歳ごろまで赤坂、新宿に入り浸り
だった。
母方の従兄と従姉が同病のところから、母方のDNAと睨んでいる。睨んで
もいまさら治らない。弟はそれと知ってかどうか、太らず、かかってい
ない。
病院にかかりつけてから21年目に入った。今では朝夕の自己注射と散歩
が欠かせない。ワシントンでは散歩の時間は捻出できないから30日、医
師に相談に行ったら、1週間ぐらいはサボってもいいでしょう。現状は糖
尿病である以外は全くの健康です、とのことだった。
渡部さんの場合は、上海で死にかけた低血糖を起こす心配が大きいので
す、と医師。上海で2度、到着した途端の成田空港で低血糖のため失神し
た。鮫島稔さんが口を開けて飴を押し込んでくれなかったら死んでいた、
と空港の医師に言われた。血糖値25に下がっていた。
人間は食べ物とインスリンで肉体と血液を作るが、何かの原因でインス
リンが膵臓のランゲルハンス島から十分にか全くにか出てこない。その
結果、栄養(糖分)が小便に余分にまじって排出される。糖尿病といわ
れる所以だ。
記録に残る日本最古の糖尿病患者は「わが世の春」を和歌に詠んだ公家
藤原道長だ。反対に結構な長生きをした。 DNAの遺伝は所持しても肥満
しないように心がけ、運動を適度にしていれば発症しない。徒居徒食、
運動不足が敵である。40過ぎたら10人に1人が糖尿病だと言われ始めた。
見てきた政治家では田中角栄、大平正芳、前尾繁三郎、園田直、伊東正
義、田中六助が患者だった。田中は汗かきを隠せずバセドウ病を告白し
ていたが糖尿病は隠した。しかし脳梗塞に倒れてコトがばれた。
伊東は総理の椅子を示されながら健康に自信が無いと断った。糖尿病の
体を持っていては総理の激務はこなせない。注射だ散歩だとは言ってい
られないほどの激務は想像を絶する。表紙を変えても云々は己を飾って
の言葉。それゆえに立派な人といわれているが、真実は糖尿病のやめの
固辞であった。秘書も同病だった。
園田も田中六も晩年は網膜症を起こし、いずれも失明して死んだ。大平
の主治医はミカナギという人だったが、その兄弟が駐韓大使だった。太
平さんは俺の言いつけを全く守らない、最低の患者だと兄弟にこぼして
いたそうだ。
それで知っていたので大平さんが心筋梗塞で倒れたとき、園田氏は、
「総理は間もなく亡くなる」と断言した。自分も心筋梗塞での死を恐れ
ていた。実際は腎臓が糖尿病のため、石のように硬くなり「腎不全」で
死んだ。
園田さんは武道の達人ではあったが大変小心な人だったから、自分では
病院に決して行かなかった。注射を早くから始めていれば、70で死ぬこ
とは無かった。
そのくせ、患者団体から永年、陳情されていた「自己注射」を許可した
のは自分であった。その恩恵を元秘書官が享けて居ます。
毛ほどの細い針なので、全くといっていいほど痛くない。日本人の技術
は素晴らしい。注射針はますます細くなって、痛みが無に近づいていま
す。
では、行ってまいります。8日は休刊とし、次号は18日配信です。ご投稿、
ご感想をお待ちしております。主宰者:渡部亮次郎。
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