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頂門の一針

発行日:12/12

■□ 渡部亮次郎の □■  ──────────── 2004/12/12  □■
□■ メイルマガジン■□  ───────────────────□■

              頂 門 の 一 針

                             Vol.52


                 小泉内閣は立ち枯れ病:渡部亮次郎
                 和田アキ子への私の想い:馬場伯明
                       山堂コラム 41:不見転
                            話 の 耳 袋
                               反 響
                             便  り
                         身辺雑記:主宰者


□■■□  ─────────────────────────── □■
第52号             発行周期 不定期(原則日曜日発行)
               御意見・御感想は chomon@fsinet.or.jp
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━━━━━━━━━━━
小泉内閣は立ち枯れ病
━━━━━━━━━━━

     渡部 亮次郎   2004.12.09

記者から大臣秘書官になって弱ったのは言葉遣いのことであった。指摘さ
れることもなしに来たのだったが、誠に荒いのである。また相手の気持ち
を思いやるということもしていなかった。

大臣曰く。「あいつは仕事はよくやるんだけど大酒のみでね」と「あいつ
は大酒のみだが仕事はよくやる」ではどちらを採用するかね。そうだろう、
後者だろう?要素は同じでも順序を入れ替えると意味は逆になるんだよ。
似たような話が11月26日に決着をみた「三位一体」改革である。国から地方
への税源移譲、補助金削減、交付金の見直し。

おためごかしの補助金や交付金を地方に下げ渡すのではなく、税金そのも
のを権限を付けて移譲するものである。これだと中央政府の権限、つまり
政府の官僚の権限、発言権は確実に減る。その分、地方の裁量が増大する
から、政府の官僚は反対だ。また官僚の手先に成り下がっている族議員も
地方への口出しチャンスが減ると口説かれれば反対にまわる。

しかも冗談にも事欠いてキリストを持ち出し三位一体と言い換えたもんだ。
これで国民の目から問題を覆い隠し、陰でごそごそと画策。税源移譲は2.
4兆円しかやらないが補助金は2.8兆円も削るというおかしな結論を出
したものだ。

補助金とか交付金というものは地方にとっては一見、多いほうが良いと思
っている人がいるが、これらにはすべて政府の紐がついていて、あれこれ
口出しされてやりきれない。地方とすれば、口出しされない財源こそ欲し
いものだから、地方分権というなら、地方の必要な税源をすべて地方に移
譲し、それまでの交付金とか補助金をなくしてもらったほうが良いに決ま
っている。

役人というものは権限で生きているものだ。権限は地位に属し、地位は予
算に付いている。したがって役人は予算が命であるから、税源そのものを
初めから地方に移すという地方分権に賛成するわけがない。また族議員は
政府と都道府県の間に立って交付金や補助金を分捕ってきて選挙民に威張
ることに満足感を覚えるものであること、田中角栄や鈴木宗男を見れば瞭
然である。

それなのに交付金や補助金を無くされたらメシの食い上げだから大反対で
ある。小泉首相はそれでもやる、というから族議員は死に物狂いで反対し、
官僚も反対。だとすれば事を成し遂げるには言いだしっぺの首相自身が泥
まみれになり傷つき瀕死の姿になって何とかなるものであろう。論理的に
これしかない。

それなのに小泉首相は何もしなかった。問題に一切口出しせず官僚と族議
員に好きなようにさせた。「なるべく俺のところに問題を持ち込むな」と
まで言ったそうだ。おかしいではないか。官僚と族議員は鰹節を与えられ
た猫のように地方分権をぶち壊した。

おそらく小泉首相はこの問題に関連して不満分子が紛糾に便乗して反小泉
勢力の糾合を狙い、衆議院解散あるいは倒閣運動に結びつけることを恐れ
たのである。新聞はこれを「政局にする」と表現していた。

しかし残念ながら今の自民党に反小泉運動の頭目になれそうなタマのある
タマはいそうでいない。道路公団の民営化もこれで失敗したから、続く郵
政の民営化の族議員の食い散らかしと官僚の抵抗で失敗することだろう。

しかもこれで彼らには抗生物質にさらされた黴菌が抗体を持つようになる
ように改革に対する抗体が出来るから、やらなかった前より事態は悪くな
っているから厄介だ。

自民党内ではただ1人、故園田直外相の息子にして後を継いだ園田博之代
議士が最近、小泉首相に退陣を求めて発言している。「小泉さんは人間的
にいい方だし、わが党には功績もあった。しかし、もう役割は終わりまし
たね。理由は政策に脈絡がないことで、系統だった政策を実行していない。
年金にしても、抜本改革でなく、避けている。

いまのスタイルであと2年もやられたら、大事なことが置き去りにされ、
この国はつぎはぎだらけでおかしくなる。いろいろな抜本改革をやるため
にも、そろそろお辞めになったほうがいい。1年くらい前からそう考えて
いた」(岩見隆夫の「近聞遠見」=毎日新聞11月13日)

自民党内から出た小泉退陣要求の第1号である。嘗て細川政権で官房副長
官を務めたとはいえ、れっきとした与党の中堅代議士である。しかもさら
に嘗ては同じ派閥で仲間だった二人である。そこから退陣要求が出るほど
小泉首相には期待がなくなってきているのだ。 

8日夜、ある大新聞で論説主幹を務めた先輩と語った事であるが、小泉氏
の賞味期限はとっくに切れたのである。また切れの良いキャッチフレーズ
の数々には具体的な解決策がひとつも無かったのである。したがっていま
やただ突っ立っているだけの首相でしかない。

時あたかも子供たちの学力低下問題が国際的に問題になっている。これは
中央教育審議会の会長が「義務教育費の削減は間違い」と指摘したことに
端的に現れている。中央教育審議会は文部科学省官僚の隠れ蓑に過ぎない。

文部科学省は義務教育費を人質に日教組と馴れ合い、子供たちをダシにし
て「ゆとり教育」などといって日教組に休暇を与えたからである。先生は
遊び、子供たちも遊べば学力は低下するに決まっている。文科省官僚の騙
しにあってこれも解決できなかった。

また北朝鮮問題はいよいよ迷宮入りしたが、これも外務官僚とでたらめ側
近にいい加減に操られた結果である。早くに指摘したように、田中外務審
議官には北朝鮮との国交回復を急ぐしかなく拉致問題などは初めから平行
して処理するハラしかなかった。

首相には外交の哲学など無く、単なる懸案処理ぐらいにしか考えられない
から田中方式に乗ってまんまと失敗したのである。さらに2回目の訪朝は
非公式情報に乗って傷を深めてしまった。遺骨が偽者だったにも拘らず経
済制裁に踏み切らないことで世論は急に小泉首相を離れる。

まさに園田代議士が指摘するようにこの先2年も政権の座にいられたら日
本は崩壊する。何もできずに立ち往生しているだけの内閣。稲や麦なら
「立ち枯れ病」だ。ただただ夜になるのも待ち遠しく仲間内とフランス料
理と中華料理を公金で食べ続ける首相なんて見たことが無い。故鶴田浩二
の科白じゃないが「生まれた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ
暗闇じゃござんせんか」。(了) 2004.12.09



━━━━━━━━━━━━
和田アキ子への私の想い
━━━━━━━━━━━━


           馬場伯明 04-12.10


和田アキ子は「ゴッド姐ちゃん」として有名であり、ご意見番として芸能
界を仕切っている。だが、和田アキ子が在日朝鮮人の出自であったため、
芸能界に入るときにそれを隠さざるをえなかったということはあまり知ら
れていない。和田アキ子に、さらに大きく羽ばたいてもらうために、(私
の思い込みで)この一文を書くことにした。

幼い頃柔道で鍛えてくれた父さんたちも今ではそう望むはずだ。また、ア
キ子の照明担当であったという(故)塩見伯方(しおみのりかた、私と同
じ「伯」の名前!)さんも、草葉の陰から口癖の「おらやだね」とは言わ
ないだろう。

和田アキ子は1950年(昭和25年)大阪市に生まれた。父は明治43年済州島
生まれ、本名金基淑、日本姓を金海といい日本には帰化していない。民団
大阪東成支部監察委員長を務めた。アキ子は、柔道の道場を開く父親に鍛
えられたが、中学校時代から家出もし、ミナミで遊んだ。高校は3日でや
めたという。

「愛さずにはいられない」をはじめ好きなレイ・チャールズの歌などをダ
ンスホールやジャズ喫茶で歌っていた。ホリプロの堀威夫社長がスカウト
し、1966年にホリプロ入社、名前を和田現子(あきこ)とした。これには
訳がある。

当時、芸能界には「在日タブー」という大きな障碍があった。朝鮮人は差
別されていた。本名の金福子や通名の金海福子では芸能界に認知されない。
そこで、父金基淑の4人兄弟の末弟で、すでに日本に帰化していた叔父和
田忠浩の子供ということにされた。 

1968年和田現子(あきこ)から和田アキ子に変わり「星空の孤独」でデビ
ューした。大きな体で存在感があり、声量、歌唱力ともに超一級品である。
1970年には「笑って許して」で念願のNHK紅白歌合戦に出場を果たし、
1972年「あの鐘を鳴らすのはあなた」でレコード大賞最優秀歌唱賞を受賞、
歌手としての地位を不動のものとした。

1976年マネージャーの小林甫と結婚したが9ヶ月で離婚した。1981年カメ
ラマンの飯塚浩司と結婚し飯塚現子となり現在に至る。

アキ子は1970年代後半にかけてのスランプの時代を経たが、1980年代後半
これをみごとに乗り越えて紅白復帰を果たし、歌手としてだけでなく幅広
い分野で、総合タレントとして現在の地位を築いた。

しかし、あるころから、アキ子は、父や叔父とも距離をおき始め、数年前
には叔父から絶縁状を渡されたという。アキ子が礼儀にうるさいのに、自
分が世話になった人たちへの挨拶が少ないと叔父(和田氏)は言い、父
(金海氏)もアキ子が立ち寄らないことに不満をもらしたという。高齢者
の嘆きだけではないようにも思われる。

アジア系の外国人などを差別する日本社会で苦しんできた在日朝鮮人の過
去も、今では、あの美しい癒し系タレントの井川遥のカミングアウト(公
表)や盛り上がっている韓流映画ブームに見られるように大きく変化して
きている。

アキ子は、これまで、どちらかといえば、故国や親族などの自分の過去を
封印しようとしてきたように見える。私はアキ子に提案したい。アキ子は、
今こそ、自らのルーツを真正面から堂々と公表することにより、名実とも
に日本(!)芸能界の「真のご意見番」として、日本や故国の人たちに慕
われ、尊敬され、そして、君臨できるのではないか。アキ子はそのことに
気づいていない。

【参考資料】「和田アキ子だ文句あっか」(和田アキ子 日本文芸社)、
「5年目のハイヒール」(和田アキ子 扶桑社)、知人の情報など。(ば
ばのりあき 千葉市在住)



━━━━━━━━━━━━━
山堂コラム 41:不見転
━━━━━━━━━━━━━


新聞の記事がいかに信用出来ないか。ちょっと変わった角度からひとつの
例をあげてみたい。

ライト兄弟が動力つきの飛行機で人類初の飛行に成功したのは101年前
のいまごろ、1903年12月17日である。場所は米国ノースカロライ
ナ州キティーホークの海岸。この歴史上あまりにも有名な初飛行のたった
1年前、ペンシルヴェニア・ウェスタン大学のラングレー教授が52馬力
エンジンを搭載した飛行機「エアロドローム」を飛ばそうとした。教授は
ポトマック河に作った小屋の屋根から助手マンリーを乗せてカタパルトで
発射したが、機はまッ逆さま。河面に墜落した。
( Visions of a Flying Machines , Smithsonian Press )

この時ニューヨークタイムスの記者が何と書いたか。「20万ドルの無駄
使い。飛行機が飛べるのは100万年から1000万年先――」今も昔も、
新聞記者が書くと記事はこういう風になる。

出鱈目を書くのは新聞記者だけではない。「物書き」と言われる者が書く
半分以上は出鱈目と思った方がいい。かく言う山堂のコラム、いい加減。
でまかせで政治や歴史、文明のことなど書きまくる。山堂が本当に知って
いることは「八百長競馬」か「ガセネタ売り」程度しか無いのにだ。

「新聞記者」や「物書き」が知ったかぶりで出鱈目を書くのは怪しからぬ
ことではあるが、読者の多くは先刻ご承知である。「まあ、出鱈目も書く
だろう」と思っている。救われる。

一方、政府の高官・閣僚がまるで無知蒙昧のまま「まつりごと」に従事す
る。これ、国民の多くがご承知ない。救われない。今度の小泉内閣の法務
大臣、環境沖縄大臣、あれ何だ?前の国家公安委員長、あれ何だ?名前を
出して言うと身も蓋もなくなる。だから言わないが、女性閣僚の員数を揃
えるためとは言え、少しひどいんじゃないか。

環境沖縄大臣は平成4年の日本新党で初当選以来、新進党、保守党、自民
党と渡り歩く豪傑である。自民党に鞍替えしてまだ2年しか経っていない。
環境問題や沖縄の実状にどれだけ詳しいか知らないが、これでは自民党一
筋の中2階組(当選5〜6回生)が切歯扼腕、地団太を踏んで悔しがるの
も無理ない。

「不見転(主宰者註=みずてんと読む。辞書によれば客にたやすく情を売
る芸妓を言う。転び芸者。不見転芸者)でも女なら抜擢されるのなら、宦
官になってでも入閣したい」という中2階組がゴマンといる。

緑色のスーツを着こなした不見転大臣、失礼、モデルのような大臣――、
沖縄・普天間基地のヘリが宜野湾市の大学構内に墜落した現場を視察した
あと記者会見をしていた。まるで他人事で説得力がない。なぜ説得力がな
いか。役人が作ったに文章だからである。

スーツでもピンク色の方は法務大臣。国会でキザ龍の1億円疑惑を質され
てしどろもどろ。役人の作った文章さえ答弁不可。何のために大臣になっ
たのだろう。なまじっか「知ったかぶり」で答弁すると一層混乱するとい
うことか。それでも結果は何となく許されて、女性閣僚の強みを遺憾なく
発揮している。

加藤常太郎という労働大臣のことを思い出した。就任後の最初の委員会の
時だった。「えー、私にご質問いただき、本当に有難うございます。初答
弁に感激しております。それでは以下は事務当局がお答えいたします――
―」議場全員ドドーッ。ズッこけ。

国会での質疑応答は勧進帳の舞台であって、筋書きも段取りも事前に楽屋
裏で決まってしまう。それでもこの体たらく。「重要なこと事務当局が答
えます大臣」は日常茶飯事。なぜそれで済むのか。

重要なことは官僚が握っているから。官僚が政治家をバカにしてやりたい
放題なのは、国民の代表である議員・政治家がとろいからである。官僚は
政治家をバカにすることで、国民をバカにしているのである。官僚の天下
り先である特殊法人が乱立し、年金積立金を取り崩して使い放題・やりた
い放題なのは、政治家が舐められている証拠だ。

「オレ分からないから答弁頼む」では閣僚・政治家が舐められてしまうの
も当然。それでも今度、緑の環境大臣が「ブラックバス放流禁止」法案を
めぐって、釣具業界と結託した麻生・綿貫などの「超ベテラン・苔むす長
老」と渡り合うという。これは見ものだな。不見転の汚名を撥ね返し、真
価を問われる絶好のチャンス。ポシャルなよ。(了)



━━━━━━━━
話 の 耳 袋
━━━━━━━━


 1)「秋田で震度8の地震」/うわさが県内駆け巡る

「12月4日、秋田県で震度8の地震が起きる」。先週の初めごろから、
こんなうわさが県内の小、中学校の児童生徒たちを中心に急速に広がった。

「あの著名な女性占い師がテレビで予言したらしい」―うわさはこう続く。
当の占い師の事務所は「予言なんてしていない」ときっぱり否定している
が、震災に備えペットボトルの飲料水が飛ぶように売れ、実家に避難した
女性もいるなど、うわさはさまざまな現象を巻き起こした。

うわさは生徒の口コミやインターネットの掲示板などを通じて急速に拡大。
県内の各報道機関にも、子どもから話を聞いたという母親たちから事実確
認やうわさの信ぴょう性を問う電話が相次いだ。

女子学生の女友達は、新潟県中越地震の惨状が頭をよぎり、恐くなって3
日から県南の実家に避難。一部のコンビニ店では3日夜から4日にかけて、
ペットボトルのミネラルウオーターを買い求める客が押しかけた。

友人からの携帯電話のメールでうわさを知った沖縄修学旅行中の秋田市の
中学生たちも、古里を心配して親たちにこぞってメールするなど、さまざ
まな現象が起きた。秋田市教育委員会学校教育課は「一部の学校で、その
ようなうわさがあるようだが、(信ぴょう性はなく)今のところ対策など
をとるつもりはない」と静観。

県総合防災課は「地震の予知は難しいが、仮に確たる前兆などがあれば県
民に周知する」と話している。占い師の事務所は「(占い師)は地震に関
する発言は一切していない」とした上で、「インターネット上に書き込み
されたデマがうわさとなって広がったのではないか」との見方をしている。 
(秋田魁Web2004/12/05 10:30)

主宰者の一言。引用しておいて文句をつけるのもなんだが秋田魁新報の記
者もデスクも無知で無責任だよ、小学生なら「児童」であり中学生なら
「生徒」だろう。女子中学生を女子学生ということは無い。学生とは「大
学生」の事だよ。ちゃんと勉強したやつを採用しろ。記者もデスクもいま
どきの大学生並だね。

 2)今日は中国のトイレ事情。まず、紙はありません。学校、外、電車
の中など。いつも、私はトイレットペーパーを芯を抜いて持ち歩いてます。
その1 ドアがない。旅行に行った時の、駅の公衆トイレ。

中国に来て3ヶ月、初めてドアがないトイレに遭遇。中国人の友達が入っ
たのが、よりによって、ちょうど真正面のトイレ。目が合い、恥ずかしな
がら『ほんとにドアがないんだね。』とおしゃべりしながら入りました。

その2 どこにすればいいの?農村の小学校訪問に行った時、校庭のトイ
レを拝借。入って、目が点(・・;)・・溝があるだけで後は何にもなく男
女の区別もありません。ただ長方形の長い建物の中に溝が2本。横にある
だけ。おそらくここだろうというところで、鼻をつまんで目をつぶって済
ませました。

その3 トイレ意識北京間天津の高速道路途中のサービスエリアでのこと。
10月季節は、北京の香山へみんな紅葉シーズン。紅葉が見られるのがその
週末までということで、その日の混雑は異常でした。当然、トイレも混ん
でいて、列に並んでで待ってると、我慢できない子供(3歳くらい)をド
アの前の排水溝の前でママがさせていて、そこに水溜りが。後から来た人
が知らずに踏んでるんだってば。

その後、入った私のトイレ。流れるのに流してない、ボタン1つでしょ、
押そうよ。とまぁ、あげたらきりもないんですが。文化の違い?なんだと
今では理解してます。でも、

例えば、日本は済ませた後に、女性だったらジーパンのチャックを上にあ
げたりするのとかは絶対中でしますよね?それはドアの外でもみんな平気
にやっています。『入郷随俗』と中国の『郷に入れば郷に従え』という成
語。トイレの面は絶対に染まれない私です。(出たっきり邦人・アジア編
234号から)



━━━━━
反  響
━━━━━


ジョン・レノンの話(前号) すごい場面ですね、初めてききました。よ
くわかりませんが、あの音楽はやさしいので好きで聴いてます。印刷工場
を買ってしまうとは驚きです。

若い代議士と話す機会がありました。いずれも大蔵エリートからの転身で
すが、天下国家よりも選挙だけ。なんのために代議士か変な時代です。つ
まり代議士の名がほしいだけ、あとは何もありません。

強いていえば役所の法案処理係ですか。これでは小泉続投になります。戦
争も財政再建も社会保障も教育も地震も何もありません。これでは期待す
るのがむりですね。直さん(故園田直代議士)の男の意気を飲ませたいもの
です。(瀬)


━━━━━
便  り
━━━━━


1)ご無沙汰しています。新しいパソコンは、無事に機能しているようで
安心しました。東南アジアのこの国では、2週間ほど前に今年初めての木
枯らしが吹きましたが、その後、やや暖かさを取り戻し、事務所も暖房を
入れたり、入れなかったりです。

この国の人たちを見ていると、どうも寒暖の感じ方がまちまちで、エアコ
ンで暖気を出しているそばで、厚着して窓を開けている者が居たりして、
全く以て判らないところがあります。

こちらの新聞最近は、今年の経済活動の総括的な記事がぽつぽつ出始めて、
年末近しというところですが、やはり話題は公共事業を中心に無駄遣い
(主に汚職ですが)を批判するものが多く見られる点です。

先日もある省の副大臣クラスが逮捕されるという記事が載りましたが、こ
れなどは珍しい部類で、普通は、うわさになってもせいぜい罷免あるいは
辞任で済みます。場合によっては復活などというのもあり、人事の問題は、
1回、バッサリ切られたからといって、その後の扱いを粗末にすると、と
んでもないことになる場合もあるようです。

来年の話をすると鬼が笑いますが、亮次郎さんの方はすでに忘年会シーズ
ンへ突入されたようで、我々も年末はどこか近場ヘと考え始めています。
来年は、2月8日が旧暦の大晦日。在留日本人の皆さんはここで休暇をとり、
久々に祖国へ戻るようですが、そこでは誰も休みを取っていないでしょう。
(南)

2)主宰者から。石原東京都知事が最近の産経新聞1面で、アジアの中で
はヴェトナム人が格段に優秀だとほめた。そこでそれをヴェトナム在住の
日本人に送ったら以下のような反応がありました。

「前に読んだ本でも、彼はヴェトナム贔屓です。表面しか見てないなと思
ってしまいます。或いは、たまたま出会った人が優秀な人だっただけ。確
かに他の国より飲み込みも早いし、頭がいいとは思うけど日本人より遥か
にしたたかだし、日本人以上に排他的。ちょっと付き合っただけではわか
りません」

日本政府は不足するか介護士をはじめてフィリピンに頼ることになり、早
ければ再来年から実現する。それでも足りないときはヴェトナムに頼るこ
とがひそかに考えられている。「日本人より遥かにしたたかだったり排他
的な介護士」だったらどうしよう。



━━━━━━━━
身辺雑記:主宰者
━━━━━━━━


師走なのに摂氏25度というのだからさすがに驚いた。5日の早朝。21階建て
のアパート9階に住んでいるが、北側の窓を並でない強風が叩いて目が覚
めた。40.2メートルという最大瞬間風速は東京としては新記録だったそうだ。

その直後、風は突如として南に変わって暑くなった。公園の散歩は汗だく
となった。たまらず半袖になった。公園の木々は紅葉を一夜にして殆ど失
われた。木々の間からわがアパートが見通せるようになった。いよいよ東
京名物「冬晴れ」が続く。

秋田で小学校に入ったら「初日の出」というのを習った。何のことかと聞
いたら先生曰く「元日に出るお日様のことです」。なんと元日にお日様の
出ることなんかあるものか、いつも吹雪ではないか。「先生は嘘を教えて
はいけない」と子供らしからぬ文句を言ったら親が学校に呼ばれた。「理
屈を言う子だ」。

しかし秋田で元日にお日様の出ることは18歳で故郷を飛び出すまでは1度
もなかった。今だってそんなだろう、と思う。

小学校からの帰り、町中を通ってくるが町外れのわが集落までは田んぼの
1本道を通らなければならない。「太平山」という造り酒屋の工場街を抜
けたとたん北風が唸るように私を叩く。病弱だった私はいきなりの突風に
飛ばされて道路わきに酒屋の排水路によく飛ばされた。

そうやってぬれてきても母は田んぼに出て行っていない。濡れた足は霜焼
になり夕方の寒気で痛む。凍傷なのだ。暖かい湯に入れると楽なんだけど、
あのころの農家に湯はそう簡単には沸かなかった。

やがて皮膚が破けて肉が寒気にさらされる。痛いこと限りない。戦争中で
薬も包帯もろくに無い。傷は確実に膿む。辛かったなあ。傷は大きな痕と
なって残っている。足の平、右手の平に奇妙な傷跡となって少年の不幸を
刻んでいる。

東京はいい。秋田沖に低気圧が発生して秋田が雪になると東京は抜けるよ
うな晴天になる。冬に空が青くなるなど秋田では絶対考えられなかった。
寒気は暖気。さんさんと降り注ぐベランダからの太陽。これだけでも東京
に住みついた価値があった。1人東京に住む贅沢をこれだけは兄弟姉妹た
ちに申し訳ない。

しかも暖かい東京にいながらにして、日本海で寒気にもまれるハタハタや
寒タラをいながらにして味わえる。やさしいお心遣いと宅配便のお陰だ。
またじゃっぱ汁のシーズンが来た。

新潟や富山の先人は日本アルプスに穴を開けて太平洋の暖気を取り込もう
とした。角栄の高速道路網はそれで実現した。秋田や岩手や青森にはそう
いう破廉恥をものともしない人間が育たない。不思議だ。

このメルマガ「頂門の一針」発行に協力してくださる友人による忘年会を
10日夜、日本橋に近い中央区新富町の料亭で開いた。ここは昔は旦那衆の
多かった日本橋に近いので芸者の検番(けんばん)もあった由緒ある料亭
街だった。後に首相になった池田勇人もここを根城にしていたそうだ。

しかし都市化の波で周囲はビジネス街と化し、サラリーマンは料亭で呑め
るほど余裕が無い。料亭はマンションに変わり残った料亭は松し満(まつ
しま)だけになった。

マンションなんかにしたらご先祖様に申し訳が立たないと女将は奮闘して
いる。当夜は8人が集まって大いに弾んだが、話題の中心は例の乳酸水の
効果のことだった。値も高い、と。アトピー、花粉症、肺気腫、糖尿病に
効くとあれば欲しい人はいくらでも居るだろうに、製造、販売に関して態
勢がまだ整っていなくて需要に応えられないのは誠に残念である。

気がつけば8人が8人とも喫煙者で無かった。女将は全員に灰皿をあらかじ
め目の前に置いてあったが誰も不必要だった。昔の客は全員といって言い
ぐらいタバコをすったものだ。世の中変わったのである。

次回配信予定は12月19日午前5時。ご投稿、ご感想をお待ちしています。

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  1. 芸者の検番所のような横綱審議委員会は廃止せよ。

    日本の力士を強くするためにね・・

    西紀 明 2007/9/1

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     評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

  4. 甦れ美しい日本

    最終発行日:
    2017/04/21
    読者数:
    7057人

    日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う

  5. 斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」

    最終発行日:
    2017/04/24
    読者数:
    2880人

    君主制の国は少なくありませんが、神話の世界につながるほど古く、1つの王朝が連綿と続くのは日本の天皇だけです。天皇は何をなさっている方なのでしょう。知っているようで意外に知られていない天皇・皇室の世界を、日本人の精神史の語り部が事実に基づいてお話します

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