頂門の一針 1535号 09・05.04(月)
発行日:5/4
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わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1535号
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平成21(2009)年5月4日(火)
パンデミック寸前のフェーズ5:福島香織
折角の特ダネを他社に提供:大谷英彦
動脈瘤手術に新しい波:石岡荘十
「飛ばし」に生きる:馬場伯明
米系日本人の下町記:前田正晶
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
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第1535号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
御意見・御感想は:
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パンデミック寸前のフェーズ5
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福島 香織
■豚由来の新型インフルエンザがえらいことになっている。メキシコで
は大勢の死者が出ており、各国でも続々と感染者がでている。香港、韓
国でも感染者がみつかっているのだから、日本で感染者が見つかるのも
時間の問題だと考えるのが普通だろう。
ただ、北京でSARSが蔓延したとき、中国と往来の多い日本人が1人も
感染しなかったことを考えると、日本人の衛生習慣および注意深さはひ
ょっとすると、世界的にもずば抜けているかもしれない。今回、かりに
ひとりも感染者がでなかったら、そのことが裏付けられるのではないだ
ろうか。
■ちなみに豚インフルエンザという言葉はもう新聞では使ってはいけな
くなった。豚肉のイメージが悪くなり風評被害が心配されるからだとい
う。豚肉には罪はない。ここは、おいしく食べて、体力をつけて免疫力
をあげるべきだろう。
■さて、政府と与党は対策本部を設置して水際作戦とか、罹患者が国内
ででた場合の対応とかのおさらいとかやった。30日日は与党の対策本部
初会合が開かれ、与党ワクチン予防議連がワクチン確保に関する提言を
取りまとめて、政府に出した。
■そういった政府や与党の対策本部がわれわれマスメディアに口をすっ
ぱくして言うのは、「冷静な報道をお願いします」。つまり、あまり煽
るな、ということである。
たとえば、成田から中継するリポーターがマスクを付けていると、視聴
者はそんなに成田空港は危ないのか、と思ってしまう。それで、せっか
くのゴールデンウィークなのに旅行者が減る。それでなくとも不況のお
り航空会社への打撃は相当なものだろう。
■しかし。やっぱり、私は、ここはメディアは、大騒ぎすべきではない
だろうか、と思う。「大騒ぎ」というのは、なにも「飛ばし記事」を書
くとか、不安を煽るというのではなく、最悪の事態というのが起こった
場合、どうなるのか、それを防ぐためには、どうすればいいのか、とい
うのを想像力をかきたてる報道をすることである。
■日本のような人口過密の狭い民主国家で、いったん感染性が高いイン
フルエンザが広がると、もうどうしようもない。手のうちようがない。
「SARSはいったん北京で感染が広がったが、見事に封じ込めたでは
ないか」という人もいるが、北京の4月後半から5月にかけての1ヶ月
にとった、戒厳令かと思うような「北京封鎖」あるいは「北京隔離政策」
を、果たして日本がとれるかというと、私は自信がないな。
日本の自衛隊や警官は公衆衛生のためという理由で市民に銃口を向ける
くらいの覚悟がないとなかなか、健康な人間の行動の自由を奪えない。
(日本人はお上の命令に逆らわない人が多いとしても)
■というわけで、今回エントリーは最悪の状況に備えて何をすればいい
か、というのがお題である。
■国家規模の予行演習
手洗いうがいマスクは常識?
子供の学校が閉鎖されたら会社は休め!
籠城に備えて米20!)くらいは自宅に備蓄すべし!?by元厚生労働相
■日本の報道では豚由来の新型インフルエンザという名称をつかってい
るが、WHOはインフルエンザAとした。N1H1の人から人への感染
はなにも今に始まったことではない。1918年にパンデミック(世界流行)
したスペイン風邪と同じ型である。
どうして分かるかというと、1997年に残っていたスペイン風邪罹患者遺
体(アラスカの凍土から発掘された!)の残存部のDNAを分析したら
インフルエンザA・H1N1だったそうだ。
1977年に流行したソ連風邪もH1N1だ。私たちがいずれパンデミック
がくるくるといって本当に恐れている「新型インフルエンザ」とはH5
N1、鳥由来の高病原性インフルエンザである。
毒性の高いウイルスでこれは鳥から人へうつった例は結構あるし、非常
に密着した状態で人から人へうつった例はあるのだが、広範囲の人人感
染がおきていない。
■ただ、なんだ、いわゆる「新型インフルエンザ」じゃないのか、と高
をくくっておられない。スペイン風邪は当時世界18億人口のうち6億人
が感染、4000万〜5000万人の死者をだした(あるいは1億人とも)と推
定され、当時人口5500万人の日本で約2500万人が罹患し、約48万人が死
亡と推定されている。致死率は世界平均8%、日本では約2%。致死率
の差は医療・衛生環境の差かもしれないとしても、感染率は非常に高い
のだ。
■元厚生労働相の某議員さんが、とある会合で説明したところによると、
H1N1ウイルスは豚の体内でずっと休眠状態だったのが、なにかの拍
子に目覚めて変異して、人から人へ感染するようになったという。
その議員さんによると、米国での罹患者が比較的症状が軽い人が多く、
メキシコとの人との往来のわりには感染が広がっていないのは、米国で
1978年に豚インフルが流行った一時期、豚インフルエンザワクチンの投
与が行われたため、抗体を持っている人が多いのではないか、という推
論もあるという。
もっとも、SARSなどは患者の遺伝子によって感染率や発病率、発病
した場合の症状の重篤さなどが変るという学説があり、インフルエンザ
Aも、南米系の人は症状は重くなるが北米系は軽症ですむとかいう差が
あるのかもしれない。
■もっとも、このウイルスの正体、来歴についてはまだ調査の途中だか
ら、うかつなことは言えない。ソ連風邪やスペイン風邪と同じ遺伝子を
持っているとしたら、感染性が高い可能性もあるし、今は弱毒性とはい
え、スペイン風邪なみに高い致死率の強毒性に変異することもあるだろ
う。
ちなみに季節性インフルエンザ(ふつうのインフルエンザ)は日本で毎
年1500万人から2500万人が感染し、1万人前後が死亡している。 致死率
は0・05%前後で、今回の新型インフルエンザの対応も、今のところは、
そういった強めの季節性インフルエンザと同じ対応でも基本的によいと
もいえる。
■ただし、である。私はやはり、ここはいずれ来るかもしれない本物の
「新型インフルエンザ(H5N1)」に備えた国家規模の予行演習のつ
もりで、政府も個人も本気の危機意識を持って自分のできることをやっ
てみるのがいいのではないか、と思う。
弱毒性で、日本でまだ罹患者が出ていない状況で、メディアがやたら冷
静であれば、みなさんも本気になれないだろう。ちょっとヒステリック
に騒ぎすぎではないか?と、読者が内心思うくらいがちょうどいい。
■では、どういう対応をすべきなのか。たとえば、自民党が幹事長名で
所属国会議員に出した通達では「!)不急不要の海外渡航を避けること。
!)インフルエンザ情報に留意!)国内で感染が発生した場合は、政府行動
計画に従い集会や会合を自粛」。
外遊してインフルエンザAに感染する確率など、おそらくは交通事故に
あう確率より低いのかもしれないが、これだけ騒がれているなか、のこ
のこ外国にまでいって、万が一にも感染すれば、どんなバッシングにあ
うやわからない。
普通の人が海外旅行に行く場合も、感染する確率は非常に低いが、万一
感染すれば自らが大ニュースになるということを頭に入れておいた方が
いい。
だから、ちょっと大げさかなと思われても、空港など各国の人間が集ま
るような場所ではマスクをつけるのがいい。インフルエンザは飛沫感染
だからマスクの予防効果は大きい。
■元厚生労働相の某議員はある会合でこうも言っていた。「感染が広が
れば地域の会社も休業、スーパーもコンビニも営業停止となり、人々は
籠城することになる。今は24時間、いつでもモノが買えるが、それがで
きなくなる」。
だから、「米20キロくらい、味噌くらいは家においておくのがいい。ち
ょっと昔の生活にもどるつもりで」。
■この言葉の意味を私は非常によくわかる。なぜなら、SARSのとき、
当に人々は籠城状態だったのだ。そして、蔓延の噂(発表の前)がひろ
がったときには、市民は籠城にそなえて、スーパーやコンビニで水や食
品の買占めがおき、棚がからっぽになり、便乗値上げなどのパニックが
おきた。
日本は水道水が飲めるので水の心配はないし、中国のようにやたら便乗
値上げや売り渋りをする、あこぎな小売店も少ないとは思うが、自分自
身の生活防衛意識というのを見直すきっかけにはなるかもしれない。
■ちなみに産経新聞社として社員に出した通達では、国内で感染が発生
し、子供の行っている学校やクラスが閉鎖になったら、たとえ自分の子
供や自分自身が健康でも会社に来るな、せきや熱などの症状がでたら軽
症でも会社に来るな、代わりの人間はいくらでもいる、とか言っている。
昔なら考えられなかったよな。ちょっとせきが出たくらいなら仕事する
のが記者の鏡だったのだが、今は人にうつさない配慮が組織人としての
心がけ、なのである。メディア各社とも、マスク、タミフルの備蓄の確
認などやっているようだ。
■福島自身は、家にかえったらヨード液でうがいをするのはずっと続け
ているし、最近は消毒用アルコールジェルを愛用している。夜回りとか
で食事の時間がないとき、外でパンなど手づかみで立ち食いすることが
多いのだけど、そういうときは便利。
■ただ、さまざまな発表や報道をみて、ちょっとそこまでする必要ある
のか、もう少し冷静に考えてみようよ、と思う点もある。それはワクチ
ンの問題である。
舛添要一・厚生労働相は27日の段階で、インフルエンザA(このときは
まだ豚インフルエンザの名称をつかっていた)のワクチンを、季節性イ
ンフルエンザワクチンより優先してつくるべきだと訴えた。
■ワクチンは作るのに6カ月かかる。この冬も同じインフルエンザAが
流行する可能性が高いというのであれば、インフルエンザA対応のワク
チンを優先させるべきなのは当然だが、季節性インフルエンザも年間1
万人前後が死亡する怖い病気だ。
インフルエンザAの日本人における致死率はわからないが、弱毒性とい
われるインフルエンザAのワクチンを優先させて、季節性インフルエン
ザワクチンが足りなくなっても困るんじゃないか。
■ならプレパンデミックワクチン用に備蓄している有精卵を使ったら、
という意見もあるようだが、これは、近いうちにくるかもしれない本物
の新型インフルエンザ(H5N1)発生に備えたもので、これを使って
インフルエンザAのワクチンをつくったところへ、いきなりH5N1が
発生したら目も当てられない。
ちなみにワクチン用の有精卵はいかなる雑菌も含まれていない完璧な衛
生環境でつくられなければならないので、何千万個も1度に準備するこ
とはできないという。
■では、海外から買うか?そのお金は、21年度補正予算に含まれてい
るワクチン開発研究費(鶏卵ではなくて細胞培養でワクチンを作る方法、
こっちの方が大量生産できる)から回すのか?などといろいろ悩ましい
問題が出てくる。ワクチン開発研究というのは、やはりH5N1に備え
たものなので、これは外せないだろう。
今後の様子をみてバランスよく対応してほしいものだ。
■いずれにしろ、今回のインフルエンザAは、パンデミック寸前のフェ
ーズ5という条件下で、日本政府やわたしたちはどういった行動をとる
べきなのか、いろいろ考える機会ととらえるべきだろう。だが、頭の隅
には鳥由来の高病原性ウイルスH5N1を忘れてはいけない。
何千万人も死者がでるのでは、とWHOが恐れている本当の敵はこちら
である。
■ところで、豚由来のインフルエンザといえば世界一豚の保有数が多い
中国はどういう状況なのか。今のところ、中国で感染者が確認されてい
ないそうだが、中国人の場合、弱毒性で症状が軽いと誰も病院にいかな
いから、感染がみつからない、というだけかもしれない。
メキシコや米国産の豚肉輸入を差し止めたり、メキシコ直行便を止めた
り、中国としても懸命に水際作戦をこうじているようだ。
■一般市民の間での危機感の度合を北京の友達にきくと、「それより豚
インフルエンザの発祥地が福建省だと外国メディアが報じたことに対す
る反論で盛り上がっている」そうだ。
ニューヨークタイムズがメキシコの豚インフルエンザは中国が発祥だと
か書いたものだから、この記事を書いた同紙記者が「人肉調査」(プラ
イバシーを暴いてネット上でさらしものにすること、住所や電話番号が
さらされるので実際の被害が出ることも)にあっているとか。
http://news.eastday.com/w/20090502/u1a4345724.html
■危機感よりメンツなのか、中国人は。この非常事態にもっとやること
あるだろうに。
警戒引き上げ「週明けにも」=感染者入国、否定できず−帰国の田代WHO
緊急委
新型インフルエンザの世界的流行の懸念が高まる中、世界保健機関(WHO)
の緊急委員会委員を務める国立感染症研究所の田代眞人インフルエンザ
ウイルス研究センター長が3日午前、成田空港着の航空機で帰国した。
田代センター長は、WHOが警戒レベルを現在のフェーズ5から6に引き上げ
る見通しについて「早ければ週明けにも可能性がある」と述べた。
空港内で取材に応じた田代センター長は、警戒レベル引き上げについて
「いろいろな国に広がり、そこで連続した感染が広がるようになれば引
き上げられる。早ければ週明けぐらいには可能性がある」と話した。
5月3日13時5分配信 時事通信
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折角の特ダネを他社に提供
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大谷 英彦
NHKに入社,初任地小倉でサツまわり1年の後、昭和37年に門司の海
担当となった。
最大任務は第7管区海上保安本部の取材。
当時、韓国は李承晩ラインなるものを勝手に設け、侵犯を理由に日本漁船
を拿捕、乗組員を抑留し船体を没収する。なかには性能優秀な新造船だっ
たため、韓国が警備艇に改造、多数の日本漁船を拿捕した悪辣な例もあっ
た。
海上保安庁は、この拿捕を妨害阻止するため、全国の海上保安部から交代
で巡視船を派遣し韓国警備艇と攻防を展開した。
この攻防戦は遠い海の上のことなので取材といっても現場はない。巡視
船からの無線報告だけが頼り。それが何時入ってくるか分からないから
各社そろって記者室から動けないといった毎日だった。
とはいえ極秘事項だったが、7管本部は韓国警備艇の暗号無線を傍受解読
していた。この解読で警備艇の位置、進路をつかみ、日本漁船に警報を流
す。
漁場を碁盤目に分け「農林漁区何号でアジ何トン、サバ何トン・・」と漁
獲高報告の中に「警備艇何号はドドドコから何方向に向かっている」とい
う警報を埋め込んで日本漁船に伝えていた。
担当の警備2課室は厳重立ち入り禁止。奥には裏地赤の黒い暗幕を張って
いた。が、そこは記者商売。コネをつけ「今日は危ない」「今夜は大丈夫
」という情報をとっていた。これがないと夜、安心して呑みに行けない。
昭和37年8月2日。その日は「大丈夫の日」だった。しばらくご無沙汰
だからと思い、門司税関ビルの薄暗い廊下を門司検疫所の部屋の前まで
来ると、大声でやり合っている声が中から聞こえた。
クリスチャンで温厚な所長と革ジャン姿、単車で通勤する粋な部長(後に
WHOアジア代表となり天然痘絶滅に貢献した)のふたりが真剣、大声で
議論している。
台湾から着いた大阪商船チャーターの貨物船御影丸(乗組員38人2731トン)
を門司港外の六連島(むつれじま)錨地で検疫し全員の上陸を許可した。
症状は出ていないが、台湾、フィリピンなどで大流行中のコレラの危険
はないか、と激論を交わしていた。
折から台湾バナナのの輸入が禁止された直後でもあり、上陸した38人の中
に若しコレラ患者がいるようなことがあれば大問題だ。
原稿にして小倉局に送稿、念のため小倉に出向いてデスクに細部を説明し
た。デスクはすかさず平凡社大百科事典を持って来させ「コレラといえば
トンころり。すぐ死ぬんじゃないか?乗組員がピンピンして上陸したんで
は、放送はちょっと待とう」「福岡(小倉の上部局)には一応送っておけ
」という指示で、原稿は保留となった。
数日たっても保留のまま。そんな夜、飲み屋で読売の支局長と出合った。
「変わったことないか」という質問に、検疫所の話をした。
翌日、読売の朝刊は1面トップ。「門司にコレラ上陸」「戦後初」黒ぬき
特大見出しが躍っていた。
たちまち市中はパニック。生ものは危険とあって魚屋の店頭から魚が消
え、予防接種は対岸の下関にまで及んだ。
福岡局から応援の取材陣がどっと乗り込んで来た。「読売に抜かれたの
はアイツか」と見られているようで肩身がせまかった。
読売は、門司支局から福岡の西部本社に情報を上げたところまではNH
Kと同じだったが、情報はさらに東京本社に伝達、厚生省担当記者が動
いた。
同じ情報を握っても老舗は違うな、と教えられた。
昭和37年度版厚生白書を見ると「御影丸の乗組員38人からコレラ患者3
人、保菌者19人が発見された」とある。
後で聞いた話ででは、入港前に予めクロロマイシンを服用して検疫をパ
ス、全員上陸を許可されたという。
また真性コレラとは別に「エルトール小川型」という弱毒性のコレラも
あることも教えられた。
読売に抜かれた朝日は功をあせって冒険に出た。サンパン(港内を行き
来する小型船)を雇って記者とカメラマンを検疫錨地に向かい、足止め
されている御影丸に乗り込ませて船内ルポを掲載した。
これが「伝染病予防法」にひっかかり2人は隔離、支局は閉鎖の憂目を
みた。
隔離患者を収容する門司検疫所彦島措置所は見る影もないオンボロ庁舎
だったが、翌年度の予算で見違えるような近代施設になった。こんなの
は「なに太り」というのだろう。
2か月近くに及んだ「コレラ騒動」は9月22日、厚生省が安全宣言を出
し、感染者なし死亡ゼロで終焉した。
パニックとはいえ、関門、北九州のコレラ騒動と全世界を巻き込む現下
の新型インフルエンザを比較する気はないが、その陰には大なり小なり
の悲喜劇が展開しているだろうと想像する。
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動脈瘤手術に新しい波
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石岡 荘十
メスを使わずに動脈瘤の手術を行う最先端の術式が、徐々にではあるが、
普及しつつある。
高齢化や食生活の欧米化に伴って、動脈硬化による血管病が急増してい
る。血管が部分的に狭くなったり(狭窄→脳梗塞、心筋梗塞)、動脈血
管の壁の一部が、薄くなって瘤(こぶ)ができたりする疾患である。
動脈にできる瘤を動脈瘤という。丁度、餅を焼いたときにぷくっとふく
らみが出来るようなイメージのものだが、瘤はある日突然できるのでは
なく、年間に5〜10%ずつ大きくなるといわれ、ほとんど自覚症状はない。
石原裕次郎がこの病気だった。解離性動脈瘤、つまり瘤が裂ける。彼は
危うく手術が成功したが、ほとんどのケースでは、これが破裂すると、
大量の出血によって、患者の9割が死、突然死に至る。だから破裂する
前に早期発見し、手術を受けなくてはならない。
脳内の動脈や心臓近くの動脈(大動脈)の血管にこれが出来ると、ここ
は脳外科医や心臓血管外科医の守備範囲で、頭蓋骨を開ける、心臓から
全身に血液を送る大動脈にメスを入れるという命懸けの大手術になる。
だが瘤ができる場所は脳や心臓に限らない。腹、胸などの血管に瘤が出
来たときも、メスで腹や胸を開くというのがこれまでの常識だった。
ところがこの数年、血管外科医が、メスを使わず脳と心臓を除く全身の
動脈瘤の手術を手がける最先端の治療法脚光を浴びている。
この術式の第一人者は東京慈恵会医科大学外科学講座 統括責任者、大木
隆生・血管外科学教授(46)だ。
たとえば大動脈瘤の手術は通常、胸を切り開いて、瘤の前後合わせて30
センチほどを切り取って、人工血管に置き換える。または瘤のクビを特
殊なクリップで挟んで瘤の中に血流が流れ込まないようにする術式もあ
るが、手術は心臓血管外科医の守備範囲とされている。
そんななか、最近注目されているのが血管外科医による「ステントグラ
フト」という人工血管を瘤のあるところへ挿入して、破裂を阻止する方
法である。
ステントグラフトはポリエステル繊維やフッ化エチレン膜などの素材に
よって作られている。ステントといわれるバネ状の金属を取り付けた新
型の人工血管で,これを圧縮して細いカテーテルの中に収納し、患者の
脚の付け根を4〜5cm切開して動脈内に挿入する。
動脈瘤のある部位まで運んだところで収納してあったステントグラフト
を放出する。
この方法だと,胸部や腹部を切開する必要はない。放出されたステント
グラフトは、金属バネの力と患者自身の血圧によって広がって血管内壁
に張り付けられるので,外科手術のように直接縫いつけなくても,自然
に固定される。
http://www.tokyo-med.ac.jp/mit/05.html
動脈硬化は老人に多い病気だが、患者への負担が少ないため、80歳を過
ぎた患者にでもこれで手術が出来るようになった。
まだ新しい技術だが動脈破裂を阻止する最後の治療法だとされている。
その世界随一の使い手と評価が高い大木教授は、慈恵医大を卒業後、32
歳で無給医としてアメリカで働き、ステントグラフトの開発に携わり、
腕を磨く。
やがて手術不可能という患者をつぎつぎと救い、「ベストドクター・イ
ン・ニューヨーク」に4年連続で選ばれた。そして10年、名門大学教授、
年収1億円の地位と名声を捨て、アメリカに較べ血管病の治療が遅れて
いる日本の現状を何とかせねばと3年前、母校に帰ってきた。年収は10
分の1になった。
大木医師を動かしたのは「人間は金じゃない.ときめきだ」
大木教授はいま220人の外科医を率い、年間800例の手術をこなしている。
毎日、4・5件の手術に臨み、彼に最後の希望を託して全国からはせ参じ
る患者を救っている。週に1度の外来診察は、午前3時になることもし
ばしばだという。患者が門前市をなす。
家族が、あるいは自身が動脈瘤と診断されたときの苦悩は、経験した者
でなければ分からない。その苦悩を、芥川賞受賞作家・村田喜代子さん
が最新作『あなたと共に逝きましょう』(朝日新聞出版)で訴えている。
2月発売と同時にあっという間に売り切れで、急遽、増刷中だという。
大木教授は、先月の14日(火)。NHKのドキュメンタリー番組「プロ
フェッショナル 〜仕事の流儀〜」でも詳しく紹介されている。
動脈硬化が進行している筆者は、動脈瘤が出来やすい。最先端のこの術
式が出来る病院は全国で30ほどだというが、病院が手術するわけではな
い。きわめて高度な技術が必要な手術だけに医師選びが生死を分ける。
で、番組を見て、「いざとなったら、ここへ駆け込もう」と決めた。
両方とも血管病の予備軍であるアラカン(アラウンド還暦)以上の方々、
テレビを見ない諸兄、NHKを目の敵にされている諸兄にもお薦めする。
放送済みの番組は、下記の「NHKオンディマンド」のURLにしたが
って手続きをすれば、パソコンで見ることが出来る。料金は、1本315円。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2009006170SC000/index.html
20090430
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「飛ばし」に生きる
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馬場 伯明
「飛ばし」といっても、週刊新潮の「飛ばし記事(赤報隊記事)」や釣
りの「飛ばし浮き」のことではない。ゴルフの(ドライバー)クラブで
ボールを遠くに「飛ばす:飛距離の」ことである。
ゴルフは第1打の飛距離ではなくスコアを競う競技である。14本のクラブ
を駆使しコースや風雨などの与条件を読み、頭を使い、いかに少ないス
コアでまわるか。ストロークプレ・マッチプレーともに、いかに競技相
手に勝つかである。
しかし、それは主にプロの世界での話だ。アマチュア(それも、アベレー
ジ・ゴルファー)の世界では違う。よく「上がってナンボ」というが、
10人中8人が心の中では「飛んでナンボ」と思っている、というか、願っ
ている。「飛ばし・飛距離」はゴルファーの永遠の夢なのである。
福田健蔵氏。普通の小柄なオッサンである。163cm58kg、63歳。有名人で
はないけれども私は知っている。長崎県立口加(こうか)高校の後輩だ
から。じつは、福田氏は「飛ばし」の夢を達成し、今もなお飛距離が上
昇の途上にある。
「ゴルフダイジェスト(weekly golf digest)2009/5/12〜19」No18最新
号に、「還暦すぎて、210Y→280Y 驚異の新打法」という福田健蔵氏
の特集記事が15ページにもわたり掲載された。何と、その前後をタイガー
ウッズと石川遼の記事に挟まれている。冒頭の紹介記事。
《 すごい男がいたもんだ。63歳になる福田健蔵さんは還暦を過ぎてか
らグングン飛距離を伸ばし、数年前まで210ヤードだった飛距離は、なん
と280ヤードに。今ではドラコン競技にも出場し、(その世界では)「還
暦の小さな飛ばし屋」として認められる存在だ。奇跡的な飛距離アップ
を実現した裏には、飛ばせる体の動きをマスターしたコーチの教えが・
・ 》
これはすごい。彼の飛距離アップの軌跡を記す。40歳:ゴルフを始める
(210y)。42歳:伝説のコーチ福井康雄(1991没)に師事(220)・・・。
45歳:米国赴任で練習不足。飛距離が落ちる(200)。
47歳:帰国後再びゴルフに熱を10y取り戻す(210y)。60歳:プライマ
リーモーションを提唱する池上信三氏に体の使い方を学ぶ(240y)。62
歳:吉田一誉プロからさらなる飛距離アップ術を学ぶ(280y)。
63歳とは思えない若々しいスイングから放たれるボールは、高々と放物
線を描き、彼方のフェアウェイに落下する。まるでテレビのCMの場面
を見ているようだ。
そして、まだまだ飛距離を伸ばせる実感があるという。ここまで伸びる
と「スコアより、飛距離です(笑)」という。(彼の現在のHCPは10
以下)
特集の中にいくつかのポイントが紹介されている。「右足を(左へ)倒
せば、体は勝手に(左に)回り出す」「左ひざはがんばらない。タイガ
ーより片山晋呉を真似よう」「ひざの間隔を変えずにダウンスイング」
「上(半身)と下(半身)の動きの時間差を作ろう」・・・。(わかりま
すか?)
さらに、道具にもこだわる。10のロングティー。ヘッドはGIGA・ロ
フト8度。シャフトはツアースティックのXX(ダブルエックス)で48イ
ンチの長尺。ソックスは5本指の特注品。シューズはプーマ+Jリンドバ
ーグのコラボ、狭い幅のソールがいいらしい。
体のケアもしている。ポイントは筋肉などを「鍛える」より「柔らかく」
のようである。「肩と股関節が動かなきゃ飛ばせない」という。
「力を抜け、ヘッドを振れ」という恩師(福井康雄)の言葉の意味が20
年後にして、ようやくわかった。恩師からいただいた「夢」という色紙
の一字をかみしめているという。
告白すれば、じつは、かくいう私(64歳)もけっこう飛距離にこだわっ
てきた。コンペではドラコンの常連であった。パー4ホールでのグリーン
1オンも45〜55歳で4回ある。今も240〜250y(平地)を維持している。
近年(スコアは別にして、かつて飛距離では勝っていた)福田氏が急激
に飛距離を伸ばしているのを、今、不思議なものを見るかのように、少
し遠くからまぶしく眺めている。
ゴルファーの夢、それは飛距離である。あなたも「福田健蔵の世界」に
近づくことは夢ではない。そのためには、今すぐ、コンビニor書店へ走
り「ゴルフダイジェスト(最新号)\380」を立ち読みすることであろう。
だが、本気で自分の夢をかなえたい人は、その「GD誌」を購入し(友
人・知人らには黙って)こっそり精読し、理解し、試す(練習する)こ
とである。私もひそかに「福田建蔵超え」を狙っている。
ゴルファーにとって飛距離は命である。その命尽きる間際で、かの文豪
ゲーテ(Goethe)は「もっと、光りを・・・」とつぶやいたという。私
は「もっと、飛距離を・・・」といって逝きたい。(2009/5/2千葉市在
住)
(追記)福田健蔵氏は三郷コンピュータ印刷(株)の役員。実兄の社長
を補佐し多忙の毎日である。異形長尺連続印刷やマイクロ文字印刷など
世界に誇る高度な印刷技術を有する知る人ぞ知る「only one企業」であ
る。
たとえば、マイクロ文字。「0.6pt」ではわからないが、本誌「頂門の一
針」の文字の大きさが「12pt(ポイント)」だから、0.6ptはその一辺が
1/20、面積比では1/400である。1pt=1/72インチ(約0.35mm)。
(お詫び)先の本誌1522号2009/4/22「食糧自給率80%」のために(下)」
の中ほど(42行目)。【誤】「・・入植し、約40万ha(町)を借り」
【正】「・・入植し、約40ha(町)を借り」。ha=町(or町歩)で
す。訂正してお詫びいたします。
━━━━━━━━━
米系日本人の下町記
━━━━━━━━━
前田正晶
5月2日はある会合の有志4名で、亀戸(かめいど=東京都江東区)の天
神様の藤棚と根津神社の躑躅を観賞に出掛けた。実は、東京生まれの東
京人の私はこの両方を訪れることは生まれて初めての経験だった。亀戸
は幼稚園児だった頃に行っていたかも知れなが。
幸い天候にも恵まれ楽しい半日であったのは良かったのだが、藤棚と躑
躅の観賞は発案者が嘆いた盛りを過ぎた1週間遅れだった。藤棚は僅か1
棚を残すのみだったし、躑躅に至っては200円の入場券を売る巫女さんに
「半分も残っていませんが」と了解を求められた状況だった。
それにもかかわらず、両神社とも大変な人出。毎年来ているという参加
者の女性によれば「これでも最盛時の半分くらいのもの」だそうであっ
た。だが、初めての私にとっては花を愛でる人たちがあれほど多いとい
うことを今更ながら知らしめられた次第。
極めて印象的だったのが、その周辺の所謂「下町の風情」というか何処
か戦災前の東京を思わせる町並みと家並みだった。
古き良き羽目板を残した家であるとか、今日風にいえば「リサイクル・
ショップ」とでもなるだろう古物店や乾物屋や雑貨屋が軒を連ねている
ひっそりとした商店街であった。
特に根津では観光客用で規模が違うが何処か九州の湯布院を思わせる佇
まいに、今時、東京にもこういう街があるのかと思いながら散策した。
そうこうするうちに日も暮れかかったので、その中で灯りがついていた
飲み屋に入って歓談することになった。
この飲み屋には7時まで約2時間滞在したが、お客は我々4人の1組のみで
心ゆくまで食べ且つ飲んでいた。入った瞬間に今時には珍しいパンチパ
ーマに色つき眼鏡の店主に、こういう場に不慣れな私は一瞬たじろいだ
が、一行は全く意に介さず料理を注文し、私以外はビールで乾杯した。
意外だったのは、それほどの年齢とは見えなかったその店主が、今や千
石だかに地名を変更させられてしまった我が出生の町の駕籠町を知って
いたことだった。
注文したバイ貝、野菜サラダ、銀だらの西京漬け等々全て味はなかなか
のもので結構楽しめたし、私がしめに注文した“ビビンレーメン”など
は韓国風ではなかったがその店独特の味が出ていて美味だったし、会話
も弾んだ。
こういう経験が全くといってなかった私には、全て新鮮な印象であった。
おそらく自分一人の知恵と発想では先ず出向く場所ではなかったろうし、
入ることもない飲み屋だったから将に貴重な半日を過ごせたと、誘って
頂いた会員の方々に感謝して解散した。
そこで直ぐに思い浮かんだことは「在職中であれば来日したアメリカ人
どもを“古き良き東京探訪”と称して誘っておくべきだったコースだっ
たのではなかったか」であった。
━━━━━━━
話 の 耳 袋
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◎南京に「スパイ博物館」開館:でも外国人は入場お断り
【大紀元日本5月3日】このほど中国江蘇省南京市で、スパイの歴史を展
示した施設が開館した。BBCによると、この「スパイ博物館」は、南京市
にある江蘇国家安全教育館で、一般の中国人に無料で公開されているが、
外国人が入ることは禁止されているという。
展示内容は、20世紀初頭から始まる中国の「スパイ」に関する歴史。
その中には、国共内戦の時期に、中国共産党の党員がどのようにして遊
撃戦をおこない、国民党政権に打撃を与えたかというものもある。
また、特に注目されているのは、中国共産党が政権を掌握した後、どの
ような手段で「敵」からの国家転覆工作や破壊活動を防止してきたかと
いう内容の展示である。
これは現在の中国が、外国から受けたスパイ工作を非難してアピールす
るものであり、非常に敏感な内容になっているという。
スパイ活動に使われた道具として、タバコや口紅の形をした小型ピスト
ル、文書が入れられるよう中が空洞になったコイン、トランプの図柄に
偽装された地図なども展示されている。
「なぜこの展示館に外国人が入れないのか」とBBCの記者が聞くと、展示
館の担当者は、「これらの展示内容は国家の安全に関わることで、非常
に敏感であり、外国人に公開するには適さないからだ」と答えたという。
◎障害者のうどん、世界品質に=モンドセレクションで金賞−大阪
障害者に働く場を提供する通所授産施設「あすなろ」(大阪府豊中市)
で作るうどん「あすなろ麺(めん)」が、世界的な総合食品コンテスト
「モンドセレクション」(本部ベルギー)のシリアル部門で、2008年度
の金賞を受賞した。
同施設の職員らは「もっと売り上げを伸ばして、障害者を経済的に補助
したい」と期待している。
「あすなろ麺」は、03年の施設開設当初から作られてきた名物商品。無
添加の素材を使用し、練り、裁断、乾燥などの工程を障害者らがすべて
こなす。
1パック3食入りで400円。原材料費を差し引いた全収益が障害者らの工賃
となる。同施設で働く障害者の工賃は月平均で1万6000円だが、「あすな
ろ麺」は、お中元やお歳暮の季節には月2000パックを売ることもある人
気ぶりで、工賃が月3万円を越すこともあるという。
「知名度や商品価値が上がれば、もっと売れるはず」。職員らの願いは、
理事長の「コンテストに出してみたら」の一言で世界に羽ばたいた。欧
州ではなじみの薄いうどんだが、調理バリエーションが豊かで無添加で
あること、何より障害者の自立支援という側面があることをアピールし、
見事金賞を受賞した。
迎和明施設長は「『障害者だから』という垣根をなくしたい。受賞をきっ
かけに、高品質のものを作れると一般の人に認知してもらい、偏見や差
別を少しでも払しょくできれば」と、受賞の意義を話す。今後はインター
ネットによる受注や、近隣のスーパーでの店頭販売なども予定しており、
販路を拡大する方針だ。 5月3日15時54分配信 時事通信
◎ 桜早咲きでETC効果肩透かし
ゴールデンウイーク後半5連休初日の2日、弘前さくらまつり開催中の
弘前市では県外、特に遠方の車両が目立ち、自動料金収受システム(ETC)
搭載車両は休日1000円という高速道路料金割引の効果はあったようだ。
だが、桜の早咲きの影響もあってか、車の総量は想定より大幅に少なく、
弘前公園周辺の臨時駐車場は昼すぎに店じまいするところも。大型連休
中の人出予想が全国最多の弘前公園だけに、まつり本部は駐車場を増設
するなどで手ぐすね引いていたが、ETC効果はそれほどでもなく、半ば肩
透かしを食った格好だ。
弘前さくらまつり本部は今年、車での来場増加を予想し、案内板を増や
したり、弘前公園周辺の臨時無料駐車場を1カ所増設して、昨年の1・5倍
に当たる2250台が駐車できるようにするといった対策を取った。
しかし、弘前公園の桜が見ごろのピークを過ぎた影響か、車の交通量は
例年より少なく、園内の桜が満開だった先週末には渋滞していた外堀付
近の道路も、2日は比較的順調に車が流れた。
公園近くの臨時有料駐車場は、昼すぎに早々と店じまいしたところも。
市が富士見橋近くの岩木川河川敷に開設した350台収容の無料駐車場は、
午後になっても半分ほどしか埋まらなかった。期間中、まだ駐車場が埋
まったことはない。
それでも、同市が公園すぐそばの市役所駐車場内に開設した有料駐車場
は2日、終日ほぼ満杯。県外ナンバーの車が9割ほどを占め、隣県の岩
手・秋田に交じって福岡や倉敷、京都、富山、名古屋など遠方のナンバ
ーも目立った。
花見のため早朝に神奈川県をたち、宮城県に寄って友人を乗せてきたと
いう女性(61)は「高速道路1000円で乗り放題なので、とても割安感があ
る。浮いたお金でたくさん買い物をして帰りたい」と顔をほころばせて
いた。
まつり本部の担当者は「今年も去年同様、桜が早咲きだったが、人出は
去年よりも多い。やはりETC効果があったということか。例年に比べ、同
じ県外でも遠方のナンバーが増えている」と、高速料金割引のそれなり
の観光効果を認める。
観光客の市内への誘導もスムーズにできたといい、まつり本部では「一
連の対策が結果的に、おもてなしの充実につながった」と自己評価して
いる。 2009年5月3日(日) 東奥日報
◎オバマ大統領夫人もやっぱりアレに悩まされる!?
ペットを飼い始めた親の悩みは万国共通―。オバマ米大統領のミシェル
夫人は4月30日、2人の娘が世話をすると思って飼い始めた愛犬
「ボー」の散歩が、今では自分の役割になっていることを明かした。
議員夫人らとの昼食会であいさつした夫人は「世界一の子犬。死ぬほど
好き」とボーへのでき愛ぶりを吐露。しかし「子どもたちが犬の世話を
してくれると思っていたのに」、毎朝5時15分に起きて散歩させてい
るのは自分だと語り、笑いを取った。
夫人は「『犬が欲しい』と子どもにせがまれている皆さん、親であるあ
なたたち自身が犬を飼いたいと思っていることが大切です」と述べ、犬
を飼うかどうか検討している親に最低限の心構えを説いた。
オバマ大統領は娘のマリアちゃん(10)とサーシャちゃん(7)に、ホ
ワイトハウスに入ったら犬を飼うと約束。ボーは4月14日に記者団にお
披露目された。(共同)ZAKZAK 2009/05/02
━━━━━━━
反 響
━━━━━━━
1)豚インフルエンザは未だ予断を許さない、憂慮すべき状況であり
ます。
しかし、私たちにとっての本当の脅威は、 H5N1型などの鳥インフルエン
ザに代表される、強毒性の新型インフルエンザであります。
私はあえて今の状況をポジティブに捉えるべきと考えております。後難
を恐れずに申し上げれば、むしろ「僥倖」でさえあります。
今回、残念ながら封じ込めに失敗してしまった豚インフルエンザは私た
ちに新型インフルエンザについての認識を改めさせる非常に良い機会で
あると共に、事後には「きわめて質の高い良い予行演習であった。」と
して振り返る機会を与えてくれたと考えられるからです。
何の因果か、曾祖父が軍医として脚気の対応に追われていたのと同じ年
齢で、私は勤務先で新型インフルエンザ防護用品関連の業務に携わるこ
ととなってしまいました。
そこで、私がインフルエンザ防護用品関連業務の中で学んだ問題点、対
策を出来る限り簡単にまとめてみようと思います。
最悪の事態を回避するための対策
では、これらを正しく理解し、運用するために危機管理の基本を
簡単にまとめると次のようになると思います。
!) 最悪を想定する。
!) 過剰と思われるくらいの対応をとる。
!) 拙速と言われるくらい速く対応(最適でなくも良い)する。
脅威の正体が特定出来ない危機的状況下では、「最悪ではなかった」
「ちょっとやり過ぎだった」「拙速だった」などは事後に評定される問
題であります。新型インフルエンザに限らず、危機的状況下では判断基
準を変えなければなりません。
新型インフルエンザ対策は私たちにとって生存を懸けた戦いであり、ま
さに危機管理でありますが、次のような平時の判断基準が、現場で担当
者が迅速・効果的な対策を妨げる障害となっています。
豚インフルエンザの「最悪」はどのような可能性によって起きるのでしょ
うか?
A)弱毒性であっても毒性が高まる可能性。
※スペイン風邪も流行初期は毒性がきわめて低いものであった。また、
最新情報によれば、解析された豚インフルエンザウィルスの遺伝子配列
は一カ所が変化してしまうだけで毒性の高いウィルスに変化してしまう
ものであることが報告されている。
B)毒性の低いウィルスは致死性が低いので感染者が移動可能であり、
感染地域急速に拡大する可能性。(もう起きてしまいましたが)
C)現在有効とされている治療薬(タミフル・リレンザ等)にウィルス
が耐性を持つ可能性。
D)抵抗力が高い故に多くの若年者が重篤化(死亡)する可能性。(ス
ペイン風邪では死者は若年者に多かった。)
最後に、早急に改善する必要がある、新型インフルエンザ対策を囲む問題
点を下記にあげます。
イ)マスクについて
N95は防護性が高いが完全にウィルスを遮断する訳ではない。また、防護
性が高いと言うことは当然「息苦しい」のであり、長時間使用する者の
ために排気弁を設け、呼吸を楽にする処置がとられいるタイプのものも
ある。ニュース映像で流れる、検疫官、研究者などは大抵排気弁付きタ
イプを使用していることからも専門家からの信頼がわかる。
「N」は非オイルを表し、「95」は0.075μの微粒子を95%以上の捕集
率を表す。インフルエンザウィルスの大きさは約0.1μ、通常0.3μ程度
の塊になっている。 インフルエンザ用マスクと言われているものによく
見られる「N95」とは、本来アスベストなどの粉塵用マスクとして開発さ
れたものである。
中国で発生したSARSの時にN95を流用したところ、有効性が確認された。
N95という基準自体、アメリカの基準であるが今日では世界的なデファク
トスタンダードとして認識されている。
ロ)ワクチン、抗インフルエンザウィルス薬の備蓄量は充分か? 最も
投与が必要な者が真っ先にリストから外されている。 スペイン風邪の例
でも若年者は抵抗力も強いため、自らの抵抗力が自らの身体を攻撃して
しまい、重篤化する可能性が高い。
ワクチン、抗インフルエンザウィルス薬は社会機能を維持するために不
可欠な人員へ優先的に投与されるので、その数量は2千万〜3千万人分と
も言われている。
当然、国民全員に支給できるものではない。 しかし、社会機能を維持す
るために不可欠な若年者など存在する訳が無く、若年者は対象にされな
い。「自分の子供は自分でなんとかしろ!」とも受け取れる、お役人的
な国民無視の発想と言われている。
ハ)湿度と気温が上がる夏季にはインフルエンザの脅威が無くなる?
飛沫感染の問題は依然として存在するので、暖かくなっても安心できる
わけではない。湿度が上がるとウィルスが吸湿し重くなり、ウィルスが
空気中に浮遊しにくくなるので、空気感染は「起きにくく」なるだけで
ある。
ニ)インフルエンザは空気感染しない? 閉所においては空気感染がお
きえる。「感染者が空気中に放出し、浮遊している乾燥状態のインフル
エンザウィルスは9〜10時間ほど生きている。」と言われている。
ホ)欲しいものは手に入らない。 防護用品の性能検査と供給業者への
公的補助などの支援策を検討する必要がある。 マスクなどのインフルエ
ンザ防護用品は国民が自助努力で備蓄するのであるが、実際は供給業者
の在庫に頼っているのが実態である。当然、売れないかもしれない在庫
は供給業者にとって大変リスクが高いものになる。その結果、供給業者
がとる政策は次のようなものになる。
I.在庫を持たない。
II.利益率を著しく高く設定する。(≒粗悪な安物を高く売る)
どちらにしても必要な時に必要なものが手に入らないのである。
以上(前田和俊)
2)日本と同じ議院内閣制のイギリスの下院の定数は650人、イタリア
は630人、ドイツは603人です。イギリスの人口が6157万人、イタリアは
5987万人、ドイツは8217万人と、日本より人口が半数近い国でも、首相
を選出する議院の定数は600人以上です。が、いずれの国でも、議員の定
数を削減しようとする意見は見られません。
議員1人当たりの人口が日本の半分以下ですから、たとえば、世襲議員
に反対している市民が自分で立候補して国会議員になろうとしても、日
本よりずっと議員になりやすいことになります。 世襲議員がいやなら
自分で立候補して当選すればいいので、有権者も、議員の定数削減に関
心がないのだと思われます。
世襲議員が選挙に強いのは否めない事実ですから、議員の定数を削減す
ることで、かえって、より世襲議員の比率の多い国会になって、家業で
議員をする政治家、当選だけを考える政治家が増えてしまうことを危惧
します。
世襲議員以外の一般人も当選できるようにするには、国会議員の定数削
減は慎重でいいように思います。なお、アメリカは大統領制で、行政権
は大統領にあり、議院は立法府の機能だけで完全な三権分立ですから、
下院が435人であっても、日本と比較することはできないと思います。
大統領は全国民から選ばれるし、閣僚(セクレタリー)も全国民から選
ばれて、日本のように首相と閣僚の半数を国会議員から選ぶという制約
がないからです。日本の首相は衆議院議院から選出されるので、衆議院
定数削減は首相の選択肢を狭めることにもなると思います。(佐藤 真)
主宰者より:世襲禁止は憲法違反。それよりも国民のレベルを上げる工
夫をすべきです。己を厳しく律し、相手を寛容に受け入れる心の回復な
ど昔の日本人の特長の回復。こうした「人間力」を回復した2世、3世な
ら議員になってもよい。
3)復興への3万3千キロを読んで。この言葉「旅先で石のひとつでも投
げられりゃあいいんだ。ヒロヒトが40歳を過ぎた猫背の小男ということ
を日本人に知らしめてやる必要がある。」は、占領軍総司令部の高官た
ちが発したものでしょうか?
そうだとした、大変残念な、悔しい敗戦の言葉です。当時、小生は小学
校に上がる前で、この行幸に立会い、田舎で沿道に並びました。大変大
勢の人たちが今か今かと待ち望んだ行幸と思えます。
そして、その時の天皇のお言葉に大変な勇気と感激を頂きました。齢還
暦を過ぎた今日でも、その印象は鮮明に記憶の中に残っております。
この精神が日本人の日本人たる精神であり、敢えて言わせてもらうと欧
米人(戦時中は彼らをケトウと言っていた)とは違う崇高な文化を持っ
ていた歴史なのです。
それがどうでしょうか、戦後の彼らの思想に洗脳された日本人の堕落振
りと人を人と思わぬ悪質な犯罪の横行などの蔓延を目にするに及び、日
本は確実に国民内部から腐敗とメルトダウンの症状を呈しつつあります。
それが政治に反映しているのが今日であり、政治家を非難しても始まら
ず、自分たちの精神構造を直すことこそ政治を正しい方向に導くことが
出来るのだと自覚すべきだと思います。(なみお)
主宰者より:政治に反映していると言うよりも、政治家も我々同様
「人間力」が劣化したのです。「自己中」になった。
4)裁判員制度。本当に何故、こんなやっかいな制度を勝手に取り入
れたのかと思います。
その理由を小生なりに考えて見ますと、
1)国民があまりに勝手なことを言い過ぎて裁判官の責任を回避しよ
うとした。
2)裁判官の中に、常識では考えられない思想の持ち主が入ってきた。
3)欧米かぶれ、米国かぶれが先進思想のつもりで取り入れようとし
た。
4)国民がこうして直接的に関与することが民主主義と勘違いしてい
る。
5)役所の怠慢思想と責任逃れを材料に、この制度でまた役人たちが
天下り先を考えている。 以上のような想像が生じて来るのですが、邪
推ですかね。(なみお)
6)平井修一様の「皇軍は世界最強・最高」と,それに対する反響欄
の投稿を読み,「御国の為に…」という心を以って死と対峙し,従容と
して死に赴く精神に,何か尊いものを感じます.臆病な私にも何処か心
に触れるものがある様です.しかし,本当に自分はそうなんだろうかと
自問しました.
下記URLにある写真「少年と弟」は,以前偶々見つけたものですが,
時々見ております.「戦争は無くさなきゃいけない」と何時も思うとと
もにその虚しさを感じざるを得ません.「世の中から戦争は決して無く
ならない」と言いたいです.「不謹慎」と非難されますでしょうか.
(1)http://naginami1.blog118.fc2.com/blog-entry-5.html
(2)http://subzero.iza.ne.jp/blog/entry/163007
私は,人類が亡びるか,新しい人類に進化しない限り「人類同士の戦争」
は無くならないと想像します.
権力欲・支配欲・差別意識(憎しみ)が戦争を誘発します.私はそう確信
しています.どんなに平和を願っても,その人類の「文字通りの殆ど」
が同じ人間への差別を捨て去り,権力や支配したい欲望をも捨て去って,
具体的に実現可能な行動を取らない限り,平和なんぞ来るわけがありま
せん.「条約」や「契約」は破棄を予め想定した約束事に過ぎず,都合
が悪くなれば一方的に破棄されるものです.
米ソ中等の軍事大国や諸々の過激派諸勢力などに対して強制的に軍事力
解体を実現できるとは誰も信じていませんし,ましてや過激派諸勢力そ
のものが某軍事超大国の作り上げた偽装的存在だとすれば尚更です.
非現実的な事柄をさも「祈れば届く」的な情緒的平和活動で己の自己満
足を他者に押付けようとする平和運動の欺瞞的,偽善的態度にも不快感
いっぱいです.
斯様な物言いは最早,平井修一様の「皇軍は世界最強・最高」に対する
投稿から大きくズレてしまいました.
私は好戦的人間では全くありませんし,喧嘩もロクにできない弱虫です
が,家族を守る為には何人でも殺そうと漠然と想像しています.家族に
銃を向け撃とうとした者には,これ以上無いほどの恐怖を思い知らせて
やりたいと想います.その心の底には権力欲も支配欲もありませんが,
激しい憎しみだけは間違いなくあります.
結局その「憎しみ」が潜在している限り人間は戦争から解放されないと
想うのです.
人類は,恐らくほんの少しの方達を除き,私も含めて殆ど全員「殺意を
抱く」ことから逃れることができないと思います.
それでも,憎しみを薄めて冷静になる為に必要なモノ,それが「十全な
る武器(軍事力)の確保」であり,それを行使する立場の人の「志」だと
私は想うものです.
「攻撃こそ最大の防御なり」を誇示して戦争を抑止する,消去法で辛う
じて残る方便かと思いました.
私は右翼も左翼も大嫌いですが,日本は十全なる軍事力を持つ資格のあ
る国だと思います.少なくとも現在の超大国各国よりは..「皇軍」故
でしょうか. 2009/5/3 大阪
━━━━━━━
身 辺 雑 事
━━━━━━━
石岡さんの大動脈手術の波を興味深く読んだ。当方もそれに無関係出な
くなってきた所為もあるが、その昔、取材を担当した河野一郎氏が腹部
大動脈瘤破裂で急死、弟の謙三氏は事前に察知、手術で助かった事を思
い出した。
兄は「一度は総理を遣らせたかった」と惜しまれながら、死んだのはま
だ67だった。弟は長生きした所為もあるが参院議長まで昇りつめた。
一郎は死ぬ直前、眼底出血を遣ったが、隠していた。あちこち相当痛んで
いたのだから、入院して調べるべきだったが、当時の政界事情では入院
即引退の雰囲気になるから諦めた。惜しい人物だった。
反響欄に登場した前田和俊さんは前田正晶さんの息子さん。ものを考え
る順序がよく似ているとお思いませんか。
そういえば2日は平井修一さんに初めてお会いしました。初対面ななのに、
徹底して焼酎を呷ってしまいました。どうやって帰宅できたか覚えて無
い。珍しい。
シマゲジこと故島 桂次氏(元NHK会長)死してハはや13年。初めての評
伝が小野善邦氏によって書かれた。「本気で巨大メディアを変えようと
した男」現代書館。
島ありせばNHKの今日の混迷はなかった筈、という視点で書かれた大
作である。ご一読をお勧めする読者:3944人。
◆メルマ!メルマガの退会・解除はこちら
→ http://melma.com/contents/taikai/
--------------------- Original Message Ends --------------------
渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>
-
<そういえば2日は平井修一さんに初めてお会いしました。>
「そういえば..」に、しつこく誘われ仕方なく会ったが、好きになれん、飲むしかない、もうゴメンだ。
と言う感情が、この1行ににじみ出ています。ご愁傷様でした。2009/5/4
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