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頂門の一針 1430号  09・01・21(水)

発行日:1/20

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  わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1430号
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            平成21(2009)年1月21日(水)

 
 
                             哄笑!日中共同歴史研究:渡部亮次郎

                                  21433人が新兵で入隊:宮崎正弘

                                 厚労省を徘徊する亡霊:石岡荘十

                                 イッツ・マイ・ボーナス:若宮清

                                   昭和の人の唱和の歌:平井修一

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第1430号
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
     

        
               御意見・御感想は:
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    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/



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哄笑!日中共同歴史研究
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        渡部 亮次郎

日中歴史共同研究、両国の溝埋まらず 中国「天安門」削除をと産経新
聞が1月16日付け誌面のトップで報じたから笑ってしまった。歴史的事実
をどうやれば削除できると言うのか。

どのように否定したところで天安門事件は存在した。テレビを通して全
世界が見た。死傷者の数こそ"確定"していないが、全世界は歴史的事実
と認識している。

その「歴史的事実」をこのタイミングに発表すれば人民を刺激するとい
うが、歴史を政治でゆがめようとするもので、中国の学者たちは科学者
とはいえない。日本なら御用学者とか似非学者と非難されるところ。

庶民は、このことを知らないから黙っているだろうが、産経新聞の記事
を一瞥すればおそらく仰天する事だろう。「学者とは科学を肯定する人
たちのことじゃなかったのか!」

何度も呆れるが,中国共産党とは、まったくもってご都合主義を科学と
する集団ではある。

<【北京=野口東秀、矢板明夫】日中両国の有識者による歴史共同研究
で、民主化運動を武力鎮圧した天安門事件(1989年)に関する日本側の
記述を中国側が「極めて敏感」な問題として削除するよう求めているこ
とが関係者の証言で明らかになった。

天安門事件から20年の今年は「政治的に敏感な年」(中国当局者)で、
世論引き締めを強化する中、中国政府は国民を刺激しかねない記述には
神経をとがらせており、研究報告書の公表が大幅に遅れる原因にもなっ
ている。

戦後の日中関係史の部分で、双方の意見の相違が露呈。天安門事件(6
月4日)については、現代中国に対する関心を高める大きな出来事。日
本側は「避けて通れない史実」として報告書に盛り込んだ。

ところが中国側は「今年は事件20周年」で敏感な問題と懸念を示した。
天安門事件の死者数は数百人とも千人以上ともいわれるが、真相は公表
されていない。再評価を求める声もあるが、中国政府は「反革命暴乱」
とした公式評価を変えようとしていない。

また、日本側は戦後の日中関係に関し論文で、「中国政府の青少年に対
する愛国主義教育が日中戦争の歴史を過度に強調、戦後の日本を客観的
に評価していないことが両国関係に悪影響を与えた」との主旨の記述を
しているが、中国側はこれにも猛反発し削除を求めてきた。

中国側の学者は報告書に対する国民感情を考慮していることを示唆して
おり、中国側が日本側に要請するたかちで、報告公表の時期を遅らせて
いるとの指摘もある。
 
日中両国政府主導で2006年末にスタートした双方の有識者による歴史共
同研究。日中からそれぞれ10人が参加し、日本側は北岡伸一東大法学部
教授、中国側は社会科学院近代史研究所の歩平所長が座長。

「古代・中近世史」とアヘン戦争以降の「近現代史」の分科会があり、
会ごとに意見交換し論文を作成する。論文に関する討議は非公開とされ
る。報告書の発表は当初、昨年7月だったが、その後、昨年末への変更
後、現在は「今年の春」と遅れている。

研究をめぐっては昨年末にまとめの報告書が発表される予定だった。当
初は南京事件(1937年)などに関する記述が注目されていたが、関係筋
によると、日中戦争史の部分について双方が「両論併記」の形で簡単に
触れることで合意したという。

中国側が「愛国主義教育」と称して“反日教育”を行っているとの日本
側の見解にも、中国側は強く反発しているという。>
(産経新聞 2009.1.15 22:01)      09・01・20



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米で21433人が新兵で入隊
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成21年(2009年) 1月21日(水曜日)
        通巻第2460号 (1月20日発行)
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 ごの不景気に安定したジョブとは?
  米軍、この3ヶ月で21433人が新兵で入隊

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10月にウォール街が大音たてて崩壊し始めたとき、失業がこれほど拡大す
るとは誰も想像しなかった。昨年12月末の失業率速報は7・2%、つい
に米国の治安に警戒警報がともる。

職を探してもなかなか見つからない。

30歳以上ではなおさらである。

ところが米軍はリクルートの年齢制限を35歳から42歳へと「上方修正」。
このため、年をとっても新兵で入隊志願者が列をなし始め、米軍はうれ
しい悲鳴を挙げている。

軍に大量の入隊があったのは2001年テロ直後に一瞬、そして2004年イラ
ク戦争のときに、目立ったが、今回の不況を反映しての大量入隊は珍し
い。

日本ではどうか? まだ数字が出てこないが。。。。
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樋泉克夫のコラム

遂に台湾で「中国の政治」が始まったのか

1月15日、台湾の検察当局は総統府内から機密情報を中国側に流し見返り
に金銭を受け取っていたとして、野党・民進党に近い総統府職員と与党
・国民党所属立法委員(=国会議員)助手の2人を逮捕した。

中国側の情報工作が権力中枢にまで延びていることに台湾側情報当局は
衝撃を隠せないとか。

捜査の進展具合で台湾政官界を揺るがす大事件に発展する可能性もあろ
う。

だが過般の陳水扁前総統に対する屈辱的な逮捕劇を重ね合わせて考えて
みると、なぜ、この時期の逮捕劇なのか。

偶然とは、とても思えない。

昨年5月の就任当時は80%近くもあった馬総統に対する支持率は、いまや
20%台に落ち込んだ。

「百年に一度の大恐慌」に直撃され経済はガタガタ。総統選挙時に掲げ
た「三通(中国との間で直接に通商・通信・通航を実施)」政策実施の
方針に従って、昨年末の12月15日には、従来の金門・馬祖と福建省の間
の限定された三通(=「小三通」)を超え、中国大陸全域との三通(=
「大三通」)に踏み切ったものの、経済的効果はともかく、安全保障面
では問題山積。

北京との過度・急激・全面的な接近に反発する声は高まるばかり。国民
党内でも指導力は発揮しえず、連戦元主席、呉伯雄現主席、それに江丙
坤海峡交流基金会理事長の通称「中台統一積極派3人組」の跳梁跋扈を
拱手傍観するしかないようだ。

今回逮捕された1人の上司に当たる立法委員が国民党内の何れの派閥に
属するかは不明だが、かりに「3人組」系列に属するなら、今回の逮捕劇
は馬政権の対中政策に反発する民進党と共に国民党内「3人組」系のイメ
ージダウンを狙ったものとも考えられる。

ここで思い出されるのが、以前に拙稿で取り上げた『台湾のいもっ子』
(蔡徳本 集英社 1994年)だ。

蒋介石独裁時代、いわれなき国家反逆罪で逮捕され獄舎に繋がれた主人
公に対し同じ台湾人の囚人仲間は「私は自分の体に漢民族の血が流れて
いることを恥に思う」と呪い、上海人政治犯は「中国の政治は、君たち
台湾人が考えているような単純なものじゃないよ」と呟く。

冷酷非情・酷薄卑劣な恐怖政治への醒めた怒りであり、諦めの声だ。
 
ところで戦前の日本で東大新人会で活動し、日本共産党に加わり、満鉄
調査部で働き、戦後は日本共産党と袂を分かち毛沢東主義に奔った石堂
清倫が『わが異端の昭和史(上下)』(平凡社ライブラリー 2001年)
を残しているが、その中で彼は「中国の政治」への驚きを何ヶ所か綴っ
ている。

それだけ強い衝撃を受けたということだろう。

たとえば、

スターリンを「一方では大鼻子(と侮蔑し)、他方ではスターリン大元
帥万歳!これはすこしおかしいと言ってみると、李亜農は一笑に付した。

『日本人は文化的には相当なものだ。しかし政治となるとまるで幼稚で
あって、平和革命が可能だなどと考えている。毛主席は、武力によらな
い革命はありえないと教えている。この点では中国の共産主義者は一致』。

「もともと中国人はきわめてプラグマティックであって『原則』に拘泥
しないところがある。『帝国主義』の解釈もかなり任意的で、のちには
『社会帝国主義』を簡単に取り消す。世界的パワーゲームの条件変化に
したがって平気で立場を変える。

それに追随するわが国の毛イストが、この臨機応変の立場を原則のよう
に思い込み拡大解釈をして、しばしば進退を誤る。」

今次逮捕劇が「中国の政治」の一環なら、事件の裏側で「平気で立場を
変え」たのは誰だ。

台湾政治が独立対統一の“二次方程式”で解ける時代は幕を閉じた・・
・ヤレヤレ。《QED》



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厚労省を徘徊する亡霊
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                石岡 荘十

「医者が増えると、医療費が増加する」という学説「医師誘発需要説」
を元厚生省保険局長、吉村仁がぶち上げたのは1983年のことだった。

直後、アメリカの医療経済研究者のグループがアメリカでの実験結果に
基づき「医者が10%増加しても外来患者の受診頻度は0.6%の上昇にとど
まる。

確かに吉村学説は科学的には妥当な面もあるが、社会学的に与える影響
には疑問の余地がある」と水を差したが、当時は誰も聞く耳を持たなか
った。

吉村は論文や講演・国会答弁などで「医療費亡国論」を展開し、多くの
関係者の間で、「医者が増えると患者が増え、ゆくゆく医療費の増大は
国家予算を破綻に追い込む」というコンセンサスが出来上がっていった。

吉村元厚生省保険局は相当なやり手だったようで、「厚生省の歴史を変
えた男」「ミスター官僚」と後に呼ばれる伝説的な人物だった。「医療
費の現状を正すためには、私は鬼にでも蛇にもなる」と啖呵をきったと
も伝えられる。

当時の武見太郎日本医師会長の退陣で業界からの圧力が弱まったこと、
中曽根内閣の増税なき財政再建論が幅を利かせていたことなどの時流に
も乗って、「医療費を減らすためには、医者の数を削減すべき」とぶち
まくり、当時の金丸信幹事長や橋本龍太郎厚相ら田中派幹部の根回しに
奔走。政界入りを熱心に口説いた田中角栄の邸に自動車のトランクに隠
れてもぐりこみ、「医療費亡国論」を力説したという伝説が残されてい
る。

それやこれやで1984年、ついに医学部の定員の7%削減、保険者本人の
医療費1割負担(原案は2割)などを実現。吉村は次官に上り詰め、退
官するが、86年、肝臓癌で死亡。享年56。広島第一中学校三年のとき、
原爆投下に遭遇しているが、奇跡的に被爆はしてはいないということに
なっており、死亡原因との関係は不明だ。

ともかく以来、政府はなにかというと吉村学説を根拠に医師定員削減を
推し進めてきた経緯がある。そのツケがめぐりめぐっての今日の医師不
足なのである。

ところがその後、医療経済の分野について各国で多くの追加研究が行わ
れる。結果、驚くべき成果を報告した、1990年以降、アメリカや北欧で
行われた全ての実証研究が「医者を増やしても、需要(患者の数)は誘
発しない。医療費も増加しない」と吉村の「医師誘発需要説」を真っ向
から否定したのだ。

医師一人当たりの稼ぎを根拠に医療費が増えるというのは、“暴論”だ
とまで言われるようになっている。

“妊婦のたらい回し事件“をきっかけに、舛添厚労相は医師不足を認め、
医学部定員を増やすことを明らかにしたが、医師の増員は、”吉村学説
“以来、実に25年ぶりのことなのである。

その意味で、舛添厚労相が四半世紀ぶりに増員に踏み切ったのは評価で
きるとしても、医学部定員増の規模については、舛添厚労相と研究者の
提案との間には大きな隔たりがある。

厚労相の提案で”たらい回し”が解消できると考えるのは、とんだ勘違
いである。その理由については、この13日、本メルマガで述べた通りで
ある。
http://www.melma.com/backnumber_108241_4349407/

結論を簡単に繰り返すと、今日の医師不足は医学部定員を数百人増やし
ただけで解決する問題ではないのである。

医師不足問題が主要な新聞で取り上げられ始めたのは2003年とされてい
るが、ざっと点検した範囲で「医師誘発需要説」の過ちをまともに取り
上げたマスコミはない。

数の問題もさることながら、地域によって極端に偏りのある医師や医療
施設(病院)の偏在の実態に目を向けなければ患者のたらい回しは解消
しない。

舛添厚労相の提案は、多分、厚労省官僚の示唆によるものだろう。増員
をケチるのは官僚の頭の中には四半世紀にわたる「医師誘発需要説」が
こびりついているせいだろう。吉村元局長の亡霊がいまだに省内を徘徊
しているのではないかと疑う。

だとすれば、世界的な学説の検証、増員計画の見直しの前に、いますぐ
御祓いして、わが国の医療政策に誤った学説を刷り込んだ亡霊には一刻
も早くお引取り願ったほうがいいだろう。  20090119



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イッツ・マイ・ボーナス
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          若宮 清


◆それは1983年の夏のことであった。あれから26年の歳月が去ろうとし
ているが、私には昨日のことのように鮮烈な記憶となって消えそうもな
い。

ベニグノ・アキノ、私の友人。フィリッピンが生んだクリーンで、民主
的な政治家。愛称は「ニノイ」。凶弾に倒れた君のことを想い出すと今
でも胸が震える。しかし、私が生きている限りニノイのことを語り続け
よう。

◆ニノイと初めて会ったのは1980年、ハーバード大学で国際問題の研究
員をしていたニノイに、取材でインタビューしたのが、きっかけとなっ
た。当時のニノイは亡命の身であった。マルコスの独裁政権から死刑宣
告を受けたとは思えない明るさ、気さくで、気配りの人柄に私はいっぺ
んに惚れ込んだ。

男が男に惚れ込むと言うのは、こういうものか、とあらためて思った。
ニノイのためなら、身体を張って、尽くしてやりたい、そういう民衆的
な魅力を備えた数少ない政治家だった。

◆ニノイに同行して、サウジアラビアを訪れたことがある。サウジアラ
ビアはフィリッピンから出稼ぎの人が多いので知られる。ニノイがコー
ラを飲みたいと言うので私と2人分を買って持っていったら、1ケース
欲しいと言う。重い荷物を運んでやったら、一缶づつ出稼ぎのフィリッ
ピン人に渡してやっているではないか。

フィリッピンでは上院議員と言えば、雲の上の人である。それが一緒に
コーラを飲んでくれる。

そして「出稼ぎをせずに、フィリッピンの家族のもとで働ける国に早く
したい」と熱っぽく訴えた。拍手をしたフィリッピンの出稼ぎの人たち
の目が涙で潤んでいた。ニノイはほんとうの愛国者だった。

◆私はニノイの帰国には賛成できなかった。マルコスの独裁政治に壟断
さているフィリッピンに帰ることは、良くても投獄、悪くすれば虐殺・
暗殺の危険が伴う。ニノイもその可能性を認めていた。

◆帰国の前夜、ニノイと最期の話し合いをした。帰国を取りやめるよう
に説得する私にニノイは優しい目をして「帰国は国民との約束だから、
自分の生命の危険が予測されても、中止することは出来ない。中止すれ
ば、政治家として失格だと思う」と静かに語った。

◆それでも私は引き下がらなかった。ニノイのような優れた政治家を失
いたくないと言う思いが、必死になってニノイの翻意を求めた。

私の友情が、ニノイも痛いほど分かっていたのだが、しかし、帰国の固
い意志は変わらなかった。

「オレの勇気を国民に見て貰いたい。流れた血で国民が立ち上がれば、
それはオレにとって”イッツ・マイ・ボーナス”だ」と言った。ニノイ
の壮烈な決意を聞いて、私は言葉を失った

◆8月21日、ニノイや私たちは、中華航空機でマニラ空港に着いた。軍
警察隊の兵士3人が機中に乗り込み、有無言わせずニノイを拘束して、
機外に連れ出した。私たちは足止めさせられた。

私は必死になってニノイを追いかけ、もみくちゃになりながら、出口に
たどりついたら、ニノイがVIPタラップを降りるところだった。

悲劇はそこで起こった。

兵士の1人が拳銃に手をかけ、あっ、と思った瞬間、バアーンという銃
声がしてニノイが崩れるように地面に倒れた。空港のアスファルトがみ
るみるうちにニノイの血で染まった。

◆マルコスの配下によって、周到に準備された暗殺劇だったと思う

その場で暗殺者というふれ込みの男が射殺されたが、茶番劇以外の何も
のでもない。衆人環視の中で行われた恥ずべき暗殺をマルコスは、政府
は関与していないと否定したが、もはや国民の誰一人、これを信じる者
は無かった。

◆ニノイの予言は、それから3年後の大統領選挙で具現した。

ニノイが流した血によって、立ち上がったフィリッピンの国民が、ニノ
イの夫人コラソン・アキノ大統領に押し上げ、さしもの権勢を振るった
マルコスも国外に逃亡、亡命先のハワイで寂しく客死した。

◆ニノイは国民の英雄となった。非業の死を遂げたマニラ空港は、ニノ
イ・アキノ空港と改称され、マニラ市内にはニノイの銅像が2つ建てら
れた。フィリッピンの500ペソ紙幣にはニノイの肖像が刷り込まれてある。
民衆に愛されたニノイは、26年経った今でも国民の英雄である。

◆ニノイの身体は、暗殺者によって倒されたが、その雄々しい心は国民
の中に生き続けている。「イッツ・マイ・ボーナス」と言って、笑って
死地に赴いたニノイの面影は私の胸に永久に刻み込まれた。(古澤襄さ
んの杜父魚=かじか=文庫から再録)



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昭和の人の唱和の歌
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          平井 修一

新聞のチラシに「昭和の演歌 全216曲」というのが入っていた。カミサ
ンに「お、お、おい、い、い、いくつ知ってるか」と聞きたいから、小
生は自分が知っている曲をとりあえずチェックした。(なんたる暇だろ
う!)

集計したら、知らない曲は83曲だった。つまり知識率62%。知らなかっ
たのは多分、生きるのに忙しかった1970年代(昭和45〜54年、小生の20
代)、子育てで忙しかった1980年代(昭和55〜64年=昭和の終わり、小
生の30代)の曲だろう。テレビはほとんど見なかったから知らない曲が
多い。

カミサンはどうか。風呂上りにビールを飲んでくつろぎながら韓流ドラ
マを楽しんでいるのを邪魔して聞いてみた。知らない曲はたったの24曲。
知識率89%。すごい!

小生は昭和の26年、カミサンは27年生まれ。まあ、だいたい、カラオケ
で歌う曲は知っているから唱和できる。しかし、夫婦でも10年の年齢差
になると昭和の歌を唱和できないだろうな。チャゲ&アスカ、ミスチル
なんて小生は名前しか知らない、聞きたくもない。かろうじてサザンで
重なるか。

宴席でかつては自分が一番の若輩者だった。誰もが経験することだ。と
ころが今は違う。先日の義妹の法事の席では小生が一番の年長で、献杯
の挨拶をすることになった。

「家内はびっくりするほど歌がうまかった、プロ級」と旦那(喪主)の
ジローが回顧するから、「三回忌は追善供養でカラオケ大会をしよう」
と挨拶したが、義妹が歌がうまいのは当たり前で、実は六本木でホステ
スをしていたのだ。「歌姫」だった。誰も知らない。

愛人は電通野郎。小生は一度だけこの電通野郎に会った(義妹は結婚し
たかったようで小生に紹介したのだろう)が、ほんとに厭な野郎だった。
結果的にこのメタボの豚野郎は義妹をもてあそんだだけ。

それは小生とカミサンしか知らない話で、旦那のジローも結婚前の
ことだからまったく知らない。

法事が終わって皆が帰った後にジローはおお泣きしたそうである。寂し
いだろう。俺だって泣くだろう。ジローは社長で、「正月休みには誰も
いない会社でおお泣きした、韓国出張でも喪中で飲まずに皆を白けさせ
てしまった」と言っていたから、四十九日法要を終えてお酒を解禁し、
座に残った近親者の前で一気に涙腺がゆるんだろう。

三回忌の追善供養カラオケ大会で小生は義妹の得意だった歌をカミサン
に歌ってもらうつもりだ。「今さらジロー 好きだとジロー 言わない
でよね・・・しゃぼん玉だね 愛なんて」(小柳ルミ子)

義妹は恋愛に懲りたのか、どこかでしれっとした視点があったので、こ
の歌を好んだのかもしれない。しゃぼん玉のように駆け抜け、そしては
じけた55歳の人生だった。



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話 の 福 袋
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 ◎麻生首相を「漢字」で挑発 民主の石井副代表

麻生太郎首相の漢字の使用、読み方をめぐり、20日の参院予算委員会
で、民主党の石井一副代表が首相にかみつく一幕があった。

石井氏は、月刊誌「文芸春秋」の昨年11月号に掲載された首相の手記
で使われた「就中(なかんずく)」など12個の漢字を並べたボードを用
意し、「相当高度な漢字だ。これを隠して、どれだけ読めるかやってみ
たかったが、先に渡してあるから今なら読めるだろう」と首相を挑発し
た。

これに対し、首相は「多分、みなさんが読みにくいのは『窶し(やつし)』
ぐらいではないか。後の漢字は普通、みなさん読める」と答えたが、さ
らに石井氏は「もしそうなら、なぜ未曾有を「みぞうゆう」、踏襲を
『ふしゅう』と言うんだ。おかしい。強弁だ」と反論した。 
1月20日14時47分配信 産経新聞

 

 ◎08年のマンション発売大幅減  首都圏、28・3%減

民間調査会社の不動産経済研究所が20日発表した2008年の首都圏マンショ
ン発売戸数は前年比28・3%減の4万3733戸と、大幅な減少となった。減
少率はバブル崩壊後の1991年(34/5%減)以来の大きさだった。

平均価格が前年比2/8%増の4775万円に上昇し買い控えを招いた。発売月
内に売れた割合を示す契約率の平均も62/7%と低迷した。

同時に発表した08年12月の発売戸数は前年同月比18/2%減の6696戸と、
16カ月連続の前年割れとなり、過去最長記録を更新した。 2009/01/20
15:17   【共同通信】 



 ◎トヨタ、GM抜き世界一確実に  08年販売4%減の897万台

トヨタ自動車は20日、2008年のグループ世界販売台数(ダイハツ工業、
日野自動車含む)が前年比4%減の約897万2000台だったと発表した。

米最大手のゼネラル・モーターズ(GM)とは08年1−9月期の販売で、
すでに30万台以上の差をつけていた。その後もGMは販売不振で、トヨ
タの年間世界一は確実となった。

GMは77年間、販売台数で世界一を維持してきたが、ついにトヨタに首
位を明け渡すことになった。GMは21日に08年の販売台数を発表する見
通し。

トヨタの08年販売は、国内が5%減の215万3000台、海外が4%減の681
万9000台だった。世界販売の前年割れは現在の集計法となった01年以来、
初めて。

ただ、世界的な景気悪化の影響でトヨタ、GMとも急速に販売が落ち込
んでおり、規模が縮小する中での首位交代となった。両社とも大規模な
減産を進め、GMは米政府からの緊急融資で生き残りを図るなど、07年
までとは事情が一変した。2009/01/20 14:01   【共同通信】
 


 ◎老衰、クローン苗木で復活へ  関雪桜、永遠に 京都市が植樹計画  
  
哲学の道(京都市左京区)沿いに植わる日本画家橋本関雪ゆかりの「関
雪桜」が老齢で弱っているため、管理する京都市上下水道局が同じ遺伝
子を持つ「クローン苗木」を使った復活に取り組む。外部の研究機関に
クローン苗の育成を委託し、2、3年後に苗木を植樹する計画だ。 

関雪桜は、京都画壇で活躍した橋本関雪が1921年に市に寄付して植えた
約300本のソメイヨシノ。平均寿命とされる70年を超えた上に、観光客が
土を踏み固めて根が傷み、害虫被害も重なって樹勢の衰えが目立つ。 

同局疏水事務所が2006年から土壌改良や延命治療を続けているが、倒木
の危険性もあり、毎年5本程度を伐採。伐採後は市民の寄付などでサク
ラの苗木を植樹してきたが、関雪ゆかりの桜に愛着を持つ地域住民も多
く、クローン技術を使って復活させる。 

クローン苗木の普及を手掛けている独立行政法人・森林総合研究所の林
木育種センター関西育種場(岡山県勝央町)が、関雪桜から採取した枝
をオオシマザクラの台木に接ぎ木し、関雪桜と同じ遺伝子を持つ苗とし
て無償で育て、市に提供する。苗木は同時に同センターでも保存する。 

疏水事務所は「関雪が植樹したことで疏水分線沿いの哲学の道は桜の名
所になった。疏水と桜の美しさ、関雪の思いを永遠に後世に伝えていき
たい」としている。30日に現地で枝の採取式を行う。京都新聞 20日



 ◎ 「派遣切り」の影響、空き室急増 
 
長野県内で賃貸アパートなどの空き室が急増している。非正規労働者の
寮として派遣会社などが契約していた部屋が、企業の「派遣切り」に伴
い、一気に解約されたことが影響している。

ほとんどが空き室になってしまったアパートもあり、建設費などの返済
が残っている大家は動揺を隠せない。

長野市郊外の3階建てアパートは、ワンルーム全12室のうち9室が昨年
夏まで埋まっていた。しかし、同年12月20日を境に入居が1室だけになっ
た。市内の半導体関連メーカーに派遣され、アパートに入居していた8
人を派遣会社が解雇し、退室させたためだ。

所有者は市内の女性(73)。10年ほど前に老後の自立した生活のために
−と貯金をつぎ込んで土地を買い、建物は借金して建設した。入居は安
定し、返済も順調だった。そこに降り掛かった突然の大量解約に、女性
は「借金をどう返していけばいいのか」。

ローンの返済期間はまだ十数年も残っている。家賃を1割ほど、2カ月
分だった敷金を1カ月分にそれぞれ引き下げたが、今のところ新規入居
の申し込みはない。「子どもたちに借金を残すわけにはいかない。この
先が心配で眠れない」と嘆いた。

上伊那地方の仲介業者は、扱っているワンルームや2DKのアパート計
100室ほどのうち、派遣会社と契約していた約30室が昨年10月から12月に
かけて解約された。「大家さんから、何とか埋めてくれと頼まれている。
家賃引き下げなどで新規入居者を開拓したい」とする。

ただ、「営業努力」にも限界があるとの声も。長野電鉄(長野市)の不
動産事業部は、須坂市内の賃貸物件で同様に計20件弱の解約依頼があっ
たという。担当者は「通常なら来年度の新規契約の話がある時期だが、
今年は人の動きがほとんどない」とため息交じりだ。

企業の借り上げ社宅の管理を請け負っている大手不動産業者(東京都)
によると、都内や、自動車関連業の多い愛知県などを中心にアパート解
約の動きが進んでいる。長野県内も含め「解約件数が新規契約件数を上
回っている状況は全国共通」という。

県宅地建物取引業協会(長野市)の長沢一喜副会長は「県内は数年前か
らアパートの新築が相次ぎ、入居者の確保が難しくなっていた。アパー
ト経営者にとって、今回の大量解約はダブルパンチだ」。

家賃収入の激減でアパート建設費の返済が滞り、土地や建物を手放さざ
るを得ない大家が出る可能性もある−と懸念している。1月20日(火)信
毎Web



━━━━━━━
反     響
━━━━━━━



 1)19日にある大学教授と我が国の英語教育の在り方について語り合
う機会があった。この先生は常に鋭く問題点を浮かび上がらせて追求さ
れる方で、その卓見には謹聴させられている。

私自身はこれまでに何度となく幼児期から英語を教えようとすることの
愚かさを非難し、科学として英語を教え会話力を狙いとしてない中学・
高校の英語教育であると言ってきた。そしてそれを知らずに会話が出来
ないことを嘆くことが如何に無意味であるかを説いてきた。。

だが、先生は現在我が国であれだけ広範囲に、「国際化の時代」にあっ
て我が国民の英語力強化を声高に叫ぶのであれば、大学における英語教
育の在り方こそ改革を要すると指摘された。同時に先生は「無定見に
native speakerを教師とし て採用していないか」とも指摘された。

この点については私も同感で、すでに「英語圏のどの国のどのアクセン
ト標準にするかも定めずに、単に外国人であるだけの理由で採用されて
いないか」を採り上げて、問題点として指摘してきた。

先生の論点はそこを超えて、英語教師の待遇を再考する必要があると議
論を進められた。先生は「現在のような待遇ではそれなりの外国人しか
集まらないのである」と言われる。換言すれば待遇を改善しなければ悪
貨が良貨を駆逐するのではなく、良貨を入手出来ないとの主張であった。

すなわち、一般論として我が国大学教育では英語の先生方は余り報われ
ていないと言われた。例えば、非常勤講師の外国人達は通常の法学、経
済、政治の非常勤講師の先生方の1コマ当たりの報酬の半額程度で6千円
前後の金額だと指摘された。私も「それではその報酬に見合う人材しか
集められない」と痛感した。

「これから英語教育を国際的水準に高め、世界的に通用する英語力を備
えた人材を大学で育成したいのであれば、先ず教える側の態勢を整える
ことを等閑視しては、効果は期待出来ない」と先生は語調鋭く指摘され
た。

因みに、この先生は英語を教えておられるのではないが、色々と海外の
大学と交流される間に、我が国の英語教育の偏りに危機感を覚えられて
改革が必要であると主張されたのであった。

私はご尤もなご意見であると思いながら拝聴していた。私は現在の文部
科学省や所謂有識者の英語教育論には、何のための英語かが判然とせず、
話せるようにすることが何故必要かについて説得力に欠けることが問題
であり、万人に強制するべきことではないと、到底与することが出来な
い。あれではさらに「英語嫌い」を増やすだけの結果に終わるだろう。
前田正晶 



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━


年賀状に対してご遺族からの返信が3通もあった。「同年平」たち。先に
逝ったのだ。

やはり調子がおかしくて20日、大学病院に検査に行った同年平も要る。
結論が出ず,来週、MRIだそうだ。晩年をどう生き延びるかも必要だが、
如何に綺麗に死ぬかはもっと大事。半身不随でなんか生きていたくない。

21日は午後に雑誌の取材を受けるので、ひょっとしたら22日付けは休刊
するかも知れません。

ご感想、ご意見をお寄せ下さい。下記まで。
ryochan@polka.plala.or.jp

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