頂門の一針 1418号 09・01・07{水)
発行日:1/6
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わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1418号
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平成21(2009)年1月7日(水)
愛国教育世代は中共の犬か:翻訳:平井修一
お人よしな米人マオイストの悲喜劇:樋泉克夫
林彪はなぜ死んだ:渡部亮次郎
米国経済構造の欠陥(3):前田正晶
サルコジ調停に集まる注目:古澤 襄
話 の 福 袋
反 響
身 辺 雑 記
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第1418号
発行周期 不定期(原則日曜日発行)
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愛国教育世代は中共の犬か
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翻訳:平井 修一
【博訊網2008年12月18日 梁京記者】 今週は中国共産党の第11期中央
委員会第3回全体会議の「開催30周年」を記念する大会が開かれた。改革
開放の30回目の記念日を祝う政治行事はクライマックスに達する。
「南部週末」の最新号は「30周年を迎えて」のテーマで多くの記事を載
せている。しかし、マスコミは真実の半分を語るだけであり、残り半分
を述べるのは国外の中国人の役目である。
改革開放の30年が中国人にもたらした当惑には物質的な進歩がある。し
かし、最も大きな当惑は「解放以前に戻る」ことへの感覚だ。中国の奇
跡についてみれば、中国の経済成長より奇跡的で驚くほど困惑せざるを
得ないのは、「中共がここまで革命を破壊し逆行することができた」と
いうことだ。
一部の高齢の党員はこの改革を理解することなく死の床でトウ小平をの
のしった。彼らの多くは不満だった。それらの殉教者に尋ねることがで
きるならば、彼らの多くは等しく憤っているだろう。すべての中国人が
考えるひとつの問題はそれであり、建国の原点に戻るべきではないのか。
中共革命を破壊した「第一の犯人」は、「偉大なリーダー」毛沢東以外
の何もでもない。文化大革命なしには(それへの反作用としての)改革
開放がそれほど簡単ではなかったことについて広く同意されている。文
化大革命は毛沢東だけの事業だった。
現代の中国人で最も大きな悲劇は、中国人が彼ら自身がこうむった苦し
みどころか、1世紀以上の中国の苦しみの歴史を理解することができない
ということである。多くの人々は忘れるほうを選び、あるいは単純に一
部の悪者を非難するにとどまっている。
現在までの資料によれば、多くの良き人々が毛沢東のような「悪魔」に
よって殺されたことを示している。しかし、それらは中国内で読むこと
はできないし、海外ではそれらを見つけるのも難しい。それがために中
国人は歴史の間違いを繰り返しそうでもあり、中国の苦しみがまだ終わ
らないことを示し、それは全く悩ましい限りだ。
中国で最も明らかな徴候は、中共がその政治的な反対者に対する処置を
変えたことである。改革開放前と比較して、党は大きく進歩し、もはや
軽々しく人々を逮捕したり殺すことをしなくなった。
共産党に疑問を呈する人々にとっては、国際的圧力がない場合は事態は
悪くなるだろうという基本的な事実は否定できない。共産党が最も憤慨
し恐れる敵は、パワーとモラルをもった者であるという事実だ。この敵
に対する中共の悪意と残虐性は大きい。
中共の非常に不可解な不合理は、一方で進歩と正義を求めた革命的行為
を称賛し、国民党の反革命を叩きながら、今日進歩と正義を求める人々
をしいたげていることだ。多くの人々には全く腹立たしく、このパラド
ックスは中国社会に全く有害であり、道徳的にも知的にも退廃を招いて
いる。
最近の例はもちろん「08憲章」発起指導者とそれに賛同した署名者に対
する迫害だ。より心理的に衝撃的なことは、上海の東中国大学のヤン・
シクン教授の講演を、一部の若い学生が「反革命的」として公安当局へ
密告したことだ。
「08憲章」に対する胡錦濤の恐れは驚くに当たらない。発起指導者の劉
暁波への迫害がそれを示している。胡の機敏さは、彼が自分は政治改革
を行うことができないということを知っているという事実にある。
反体制派と対話をすることは我が身の破滅になり、それを避ける唯一の
方法は将来の世代にすべての問題を先送りすることなのだ。
胡はもう4年間、ステージに残るかもしれない。長い間耐えてきた中国人
にはもう4年耐えることは問題ないが、中国の人々の血が流されるかもし
れない。
本当に恐ろしくて不可解なことは、更なる4年または10年であるにせよ、
改革開放の30年の間に生まれ、ヤン教授を密告した学生のような(愛国
教育を受けた)世代が大人になっていくことだ。
独裁政治の犬の働きをして、彼らの同時代人であるリン・チャオと劉暁
波を刑務所に投げ込むような若者が大人になるのだ。中共の嘘にまみれ
た奴隷哲学を信じる世代は一体どれほどの多さなのか、我々は知らない
でいる。(掲載がズレて申し訳ありません。主宰者)
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お人よしな米人マオイストの悲喜劇
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樋泉 克夫
書評:
『毛沢東に魅せられたアメリカ人 上・下』(S・リッテンバーグ 筑摩
書房 1997年)
アメリカ南カロライナ州チャールストンに生まれ、「理想に燃える青年
であった」著者は、「第二次大戦中に応召軍人として中国に派遣され、
そこで、中国革命の烈火に惹かれ」てしまう。
1945年に「ヒマラヤ連峰を越えて、中国に入っ」てから1980年に中国人
妻と「アメリカ行きの飛行機に乗」るまでの間、「中国共産党に入党し
て、その理想と夢を追い求め、あらゆる困難を乗り越え、長い牢獄生活
を送って」までして、「すべてを中国に捧げ」た。だが著者の「夢は、
無惨にも、私達を道に迷わせる結果となってしまった」と呟く。
ここでいう「私達」が著者夫婦、子供も含めた著者一家、中国人全体の
いずれを指すかは不明だが、著者を「道に迷わせる結果となってしまっ
た」原因は毛沢東その人にある。
1946年10月19日、「人々が道徳的な生活をする所というだけではなく、
新中国を鋳造し、新しい世界を作り出す溶鉱炉であると思った」延安で、
「私が新聞でみたことのあるあの毛沢東、私がスタンフォード大学で学
んだことのある、あの毛沢東」から「あなたの中国語はとても上手だ」
と声を掛けられ、
「彼の中国の前途に対する見方に敬服し、彼の哲学的ひらめきに感服し」
た「当時二十五歳」の著者は、「自分がこんなに幸運であることが信じ
られなかった」。
その瞬間、舞い上がって、毛沢東の虜になってしまう。以来、己を捨て
人生のすべてを注ぎ込み、マオイストへの道を一瀉千里。長い悲喜劇の
幕開けだ。
たとえば文化大革命勃発直後の1966年10月1日、国慶節の祝賀式典に招待
された彼は天安門楼上で毛沢東と言葉を交わし、握手する。
職場の放送事業管理局では保守派と造反派の対立が渦巻き権力闘争の帰
趨が定まらなかったが、毛沢東と握手した彼が加担したことで、造反派
は一気に攻勢に転ずる。
「圧迫されていた者が権力を握った途端、圧迫する側に変わっ」たとい
うことだ。彼は『毛沢東語録』を掲げ、敢然と敵に戦いを挑む。
だが、マオイストとしての高揚した日々は長続きしない。
67年10月になると文革は変質し、毛沢東は四分五裂してしまった国内を
団結させるため、人民を「新しい敵と戦わせようとしていた」。皮肉な
ことに著者は毛沢東に裏切られ、「その新しい敵の一人」とされてしま
う。
「一人また一人と、私の外国人の友人達は次第に寄り付かなった。
私と付き合っていると見られるのが、余りにも危険であるからだろう」。
彼は「かたくなに自白を拒んでいる頑固なスパイ」と看做され、政治犯
を収容する秦城監獄に放り込まれる。
彼に対する入獄命令書には、当時の最高権力機構である「無産階級司令
部十六人のメンバー――毛沢東・周恩来・江青を含めて――の署名があ
った」。
来る日も来る日も厳しい尋問が続くが、時の流れと共に尋問は雑談、雑
談は談笑に変わり、ニクソン訪中への感想を求めるようになる。
じつは監獄の外側で時代が大きく変化していたのだ。
林彪が変死を遂げ、ニクソンが訪中し、江青らの入獄を知る。確実に時
代は変化していた。1977年11月には「スパイ容疑は成立せず、間違いで
あった」と告げられ、彼は家族との生活に戻ることを許されたのだ。
やがて著者は「私が抱いてきた理想社会から遠ざかって行く」中国の現
実を「どうすることも出来ない自分に、無力感と不甲斐なさを痛感」し、
「これ以上中国に留まる意義」を失い、母国に帰っていった。
発端は延安での出会い。結末は中国滞在35年間で獄中生活前後2回計16年
間。米中関係の底を流れる愛憎二重奏が聞こえてくるようだ。
《QED》
<<< 樋泉克夫のコラム >>>より転載
(ひいずみ・かつお氏は愛知県立大学教授。華僑研究の第一人者。宮崎
正弘)
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林彪はなぜ死んだ
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渡部 亮次郎
毛沢東の後継者、と憲法に書かれながらソ連に逃亡途中に撃墜死した林彪
(りんぴょう)に会ったことは無い。何しろ撃墜死が私の初訪中(日中
国交回復の田中角栄総理訪中に同行=1972年9月)の1年前、1971年9月13日
だったからである。
私はそれまで中国に全く関心が無かったが、どうしたわけかNHK政治
部が作った中国研究会のキャップ米田奎次さん(故人)に無理に誘われ
て参加した。1970年頃である。中国に関係するということは、それだけ出
世?の妨げだった。
なぜなら当時の佐藤栄作総理大臣は中国の国連加盟に絶対反対であった。
中国の国連加盟即ち台湾の国連追放を意味するからだ。大東亜戦争の終
結に当って中華民国の蒋介石総統は「仇に恩で報いた」恩人。「共産党
より恩人守れ」だった。
佐藤の就任は昭和39(1964)年11月9日。政権はそれから足掛け7年も続く
わけだが、発足2年後の1966(昭和41)年から中国では毛沢東による「文
化大革命」が展開され「紅衛兵」による「造反有理」がはやり言葉とし
て伝えられ、日本人記者の国外退去が開始されていた。
NHKの中国研究会は連夜、会を開いたがまず文化と大革命の関係で行
き詰まった。あとでわかってみれば、これは国家主席を追われた毛沢東
の権力奪還運動を大衆運動に包んで誤魔化したもので、全く、文化でも
革命でもなかった。
そうした中で毛沢東が自分の後継者を林彪と決めて憲法に書いた。民主
主義国家では考えられない事だし、同じ共産主義のソ連でもありえなか
った事。一体、中国という国は何を考えている国なんだ。次第に興味を
掻き立てられて行った。
ところが間もなく「外電」は後継者の林彪が死んだらしいと報じ始める。
しかし、北京にただ1社残っている朝日新聞の特派員は「林彪は生きてい
る」という証拠抜きの記事を送り続けた。中国共産党のご機嫌を損なう
なとの社長命令だった。
林彪事件が朝日新聞の偏向報道の批判として、よく引き合いに出される
のはこのためである。実は当時の朝日新聞は林彪失脚の事実を外国通信
社の報道や特派員からの情報により知っていた。
それにもかかわらず(当時西側の多くの報道機関は林彪の失脚の可能性
を大きく報じていた)、親密な関係にある中国共産党政府の機嫌を損な
う事を避けるために、あえて失脚に懐疑的な記事を掲載し、結果的に誤
報をばらまいたことによるものである。
1969年の九全大会では党副主席となり、毛沢東の後継者として公式に認
定されたが、国家主席劉少奇の失脚以後、空席となっていた国家主席の
ポスト廃止案に同意せず、毛に野心を疑われることになる。
1970年頃から林彪とその一派は、毛沢東の国家主席就任や毛沢東天才論
を主張して毛沢東を持ち上げたが、毛沢東に却って批判されることにな
る。
さらに林彪らの動きを警戒した毛沢東がその粛清に乗り出したことから、
息子で空軍作戦部副部長だった林立果が中心となって権力掌握準備を進
めた。 1971年9月、南方視察中の毛沢東が林彪らを批判、これを機に毛
沢東暗殺を企てるが失敗し(娘が密告したためとの説がある)逃亡。
1971年9月13日、ソ連へ人民解放軍が所有するイギリス製のホーカー・シ
ドレー トライデント旅客機で逃亡中にモンゴル人民共和国のヘンティー
県イデルメグ村付近で墜落死した。
燃料切れとの説と、逃亡を阻止しようとした側近同士が乱闘になり発砲
し墜落したとの説と、ソ連が入国拒否しミサイルで撃墜したとの説があ
る。
逃亡の通報を受けた毛沢東は「好きにさせればよい」と言い、特に撃墜の
指令は出さなかったといわれる。死後の1973年に党籍剥奪。
当初、林彪は毛沢東暗殺まで考えていなかったが、最終段階になって林
立果にクーデター・暗殺計画を打ち明けられた、という説もある。
とにかく林彪が死んだのに中国は内外に発表する事を躊躇し、発表した
のは10ヶ月後の1972年7月28日だった。その2ヵ月後、日中国交回復がなっ
た。
一説には林彪と毛沢東には対外政策での意見の食い違いがあり、これが
反目につながったとも言われる。1969年3月に起きたソ連との領土紛争
「珍宝島(ソ連はダマンスキー島)事件」を契機に、毛沢東はソ連の脅
威をますます実感するようになった。
そこで毛沢東は二正面作戦を採るのは上策ではないとして、それまで
「米帝(アメリカ帝国主義)」と罵り敵視していたアメリカに接近を試
みる。ニクソン訪中がその証拠。しかし、林彪は「あくまでも敵はアメ
リカである」と主張して対立したという。いずれにせよ、林彪事件には
今なお謎が多い。
林彪を消した毛沢東は、後釜をトウ小平と定め、生涯2度目の失脚で「下
放」していたのを呼び返し、副首相に据えた。トウはまた失脚を繰り返
すが、華国鋒を騙して実現した3度目の復権で中国最大の実力者として君
臨20年をモノにする。
それもこれも林彪の死がきっかけだった。参考「ウィキペディア」
2007・07・27
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米国経済構造の欠陥(3)
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前田 正晶
アメリカは製造業を蔑ろにした:
研究開発(R&D)への投資。
アメリカが製造業を蔑ろにしたというのが私の持論です。そして、それ
が今回の破綻の重大な原因となったのです。アメリカの大企業はR&Dへの
投資は惜しまないことは間違いない事実です。だが、折角開発した新技
術の商業化が著しく拙劣だったことも問題を増幅しました。
アメリカの製造業の会社はR&Dへの投資は惜しみません。W社でも“テク
ノロジー・センター”という立派な研究所がありまして、多くの優秀な
研究者を集めてきて研究・開発しています。
大手のメーカーは多くの博士号を持った優秀な人材、100人あるいは1000
人に1人の人材を集めて、素晴らしい研究をして新しい技術を生み出し
ています。
この点は我が国を超えていると言いたい気がします。日本の大企業も同
じだという声が聞こえてくると思いますが、日本では労働力の質が違い
ます。
拙劣だった商業化の技術。
ところが、アメリカは労働力の質に問題点があることもあり、折角開発
した技術を商業化することが拙劣なのです。自動車しかり家電製品しか
り工作機械しかりです。
着目し開発したアイデアは良くても、実際作ってみると品質が安定せず、
バラツキが多い物ができてしまう結果に終わり、海外市場でも競争力に
問題を生じました。
現在市場に出回っている多くの製品は、最初はアメリカで開発された技
術で作られたものです。それを実際に商業化して売れる物にする技術は
本家のアメリカよりも、我が国の方が遙かに優れている例は、枚挙に暇
がないでしょう。中国もすでに製造技術ではアメリカを抜いていると言
われています。
労務費の高騰。
そして先に述べたように労働のコストが上がり過ぎた上に、労働力の質
に問題があったのです。
労働組合の問題点。
アメリカでは職業別組合(クラフト・ユニオン=Craft union)と申しま
して、例えば製紙の場合、同じ工場に紙を作る紙パ労連の労働者の他に
電気、トラック輸送、営繕等の組合員が一緒に働いているのです。
この組合制度の問題点は、例えば製紙の機械が動かなくなった場合、そ
れが電気の問題だとすると、スイッチを入れるだけでも製パ労連の者が
手を出すことはできないのです。労働阻害行為になりますから。他の組
合の分野を侵すことはできないのです。
クラフト・ユニオンは業界横断の組合です。それが現場の能率向上の妨
げにも、現場の技術が向上しない原因の一つにもなっているのです。
日本は戦後このクラフト・ユニオン制を輸入したけれど、賢明にもその
弊害に素早く気が付いて直ちに廃止して、会社別の組合に切り換えまし
た。これがわが国の製造業の労働力の質が上がった最大の原因の一つで
す。
労働力の質の問題。
これは先ほど触れたカーラ・ヒルズ大使と柏木雄介氏の指摘で十分です。
その低さが問題ですが、アメリカは多くの少数民族を抱え法律で彼らを
雇用せねばならない義務があることを忘れてはなりません。
彼らの質を上げるために生産現場ではマニュアル等が完備しているのは、
彼らの仕事の基準を示す必要があるからです。屡々彼らの良く整備され
たマニュアルを礼賛する方がおられますが、これは見当違いも甚だしい
と言わざるを得ません。そうせざるを得なかっただけです。このことに
は後にまた触れます。
サラリー制の社員と時間給制の労働組合員との差。
階級ないしは階層の違いと言いたいのですが、嘗てこう言い方をして
「貴殿は階級の差別を認めるのか」と国内からクレームを付けられたこ
とがありました。
そうかと言って「身分の格差」という表現は良くないかもしれませんが、
この両者は全く違う存在なのです。我が国のように入社して先ず組合員
となり、資格が上がるに連れて会社側に転じていくことは、例外的にし
かありません。
私は22年半に二つのアメリカの会社に所属しましたが、組合員からいわ
ば対立するサラリー制の会社側に転じた例は2人しか知りません。
言葉を換えますと、アメリカの会社では幹部になっている人で現場の経
験がある人はいないと言って誤りではないことです。事業部の幹部連中
で文系の大学出身者の生産や品質問題等の技術に関する知識は、全て理
論的に学んだものです。
中には工場の幹部を圧倒するほどの知識を持つ人もいます。だが、私は
こういう会社側の幹部の在り方は、一つのアメリカの経営の弱点だと言
えると思います。
製造業が空洞化。
この問題を簡単に言えば、アメリカは空洞化せざるを得なかったのです。
それは強力な労働組合に圧されて労賃が高くなってしまっただけではな
く、労働力の質も思うように向上せず、結果として技術水準が低下した
ためです。
結果的に多くの非耐久消費の類の生産拠点を労働力の安い中国、東南ア
ジア、南米に移して行かざるを得なくなったのです。それが将来の禍根
を残すことになったのです。従って、輸入依存度が高まり、貿易赤字を
増やす原因となったのです。
しかも、アメリカは豊富な山林等の天然資源を持つ資源国ですから紙パ
ルプ・木材産業や石油産業は国内に残り、自動車のようなアセンブリー
産業も国内に残りました。 (以下次号)
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サルコジ調停に集まる注目
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古澤 襄
フランスのサルコジ大統領はユダヤ系フランス人。タカ派であると同時
に商売人でもある。理性を絶対視するフランス社会では、サルコジは突
然変異のあだ花としかみえない。日本文化に理解があったシラク大統領
とは似ても似つかない・・・と思っていた。有り体にいえば、私の好む
タイプの人物ではない。
フランス革命が掲げた自由・平等・同胞愛の近代市民主義の諸原理は、
その後市民社会や民主主義の土台となった。一方で、理性を絶対視し、
理性に基づけばあらゆる社会の改造や暴力も正当化しうるとした点で、
その後の共産主義、社会主義、全体主義の母体ともなったといわれる。
(ウイキペデイア)
だがフランス人のエリートは理性を絶対視する傾向があるが、一般大衆
は情熱の赴くまま非理性的な行動をとる傾向があるという。
考えてごらん・・・コルシカ生まれのナポレオンに踊らされて、ロシア
平原まで進軍しモスコーを前にして雪将軍に悩まされ、雪の平原に死体
を野ざらしにして退却した。あれは理性ある者がすることではない、と
フランス文化に詳しい人から言われた。
パレスチナ自治区ガザに侵攻したイスラエルと抵抗するハマスの戦闘は、
まさに理性なき戦いとなった。イスラエル軍の目標はガザ市の人口密集
地に移ってきたという。
ユダヤ系フランス人のサルコジ大統領が理性ある説得工作で停戦協定を
実現できるのだろうか。政権交代の秒読みに入ったアメリカには、その
力がない。
<【エルサレム5日共同】イスラエル軍は5日、イスラム原理主義の強
硬派ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザで3日目の地上攻撃を続け、
ロイター通信によると少なくとも民間人12人が死亡した。国際社会の懸
念が深まる中、フランスのサルコジ大統領や欧州連合(EU)の代表団
が同日イスラエル入りし、外交調停が本格化する。
ロイターによると、地上部隊は中心都市ガザ市を包囲。戦車などの砲撃
が2カ所で民家を直撃し、1家7人と母子4人が死亡した。軍の標的が
人口密集地に移ってきたことで、一般住民の犠牲が相次いでいる。
昨年12月27日の空爆で始まったガザ大規模攻撃は10日目となり、ロイター
によると、死者は計517人となった。イスラエル側の死者は兵士を含め計
5人。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、地上攻撃による死者が5日まで
に80人以上になったと報じたが、確認されていない。軍は武装勢力掃討
のため民家を1軒ずつ捜索、若者らを拘束して取り調べているという。
地上部隊はガザ地区を南北に分断し、ハマスなど武装勢力や武器の移動
を封じている。
サルコジ大統領は昨年12月の空爆開始後、停戦調停のためイスラエル
を訪れる初の外国首脳。(共同)>
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話 の 福 袋
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◎坂本総務政務官が“派遣村発言”を撤回・謝罪
坂本哲志総務政務官(自民、衆院当選2回)は6日午前、総務省で記者
会見し、東京・日比谷公園に開設された「年越し派遣村」を巡り、「本
当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」などとした
5日の発言を撤回し、謝罪した。
坂本氏は「多くの皆様にご不快な面、迷惑をおかけした。発言を撤回さ
せていただき、関係者に深くおわびを申し上げたい」と、頭を下げた。
発言の意図については、「雇用状態が深刻かもしれないが、それじゃな
いような方も(派遣村に集まった人の中に)いるのではないかというこ
とが頭をよぎり、実態をよく把握しないまま発言した」と釈明した。
野党からの辞任要求に対しては、「地方の雇用状態、経済的な疲弊をず
っと見て感じてきた。地方をもっと活性化していく意味で職責を全うし
たい」と述べ、辞任する考えがないことを強調した。
河村官房長官は6日午前の記者会見で、坂本氏の発言に関し、「職を失っ
て本当に困っている実態があることを考えると不適切だ。十分配慮が必
要だと注意した。思いを新たに精励していただきたい」と述べた。
坂本氏の発言撤回について、民主党の山岡賢次国会対策委員長は6日午
前、国会内で記者団に、「撤回したといっても、本音だろうから、政務
官としてふさわしくない。解任を要求していく」と語った。
1月6日11時23分配信 読売新聞
◎死亡の夫、妻に思わぬ遺産 米、宝くじ9億円大当たり
【ワシントン5日共同】先立った夫が妻に思いがけない遺産を残してい
た−。米東部コネティカット州で昨年11月に心臓発作のため79歳で死
亡した男性が、死の数時間前に購入していた宝くじが1000万ドル(約9
億3000万円)の高額当せんと判明、男性の妻(78)がこのほど当せん金
を受け取った。AP通信などが5日報じた。
男性は20年間にわたって、地元のコンビニで宝くじを購入。当せん番号
は12月に発表されていたが、男性の死亡後、くじは自宅で放置されて
おり、捨てられかけていた。妻が近所の食料品店で念のため確かめてみ
たところ、大当たりと判明した。
妻は、当せん金の使い道について、じっくり考えるという。
2009/01/06 11:37 共同通信
◎教科書の間違い、鶴岡高専生徒が証明 化学の教科書記述変更へ
硫黄の純度の高い結晶から作ったゴム状硫黄。鮮やかな黄色になった
高校生が教科書の間違いを証明−。鶴岡市の鶴岡工業高等専門学校物質
工学科3年の高橋研一君(17)が、高校化学の教科書に登場する硫黄の同
素体「ゴム状硫黄」の色について、定説の「褐色」ではなく「黄色」で
あることを実験で確かめた。出版社側は誤りを認め、2009年度版から教
科書に「黄色」の記述を加えることを決めた。
硫黄に熱を加えると、原子が鎖状に並び、粘性を持つ。さらに水で急冷
すると、弾力性のあるゴム状硫黄ができる。ゴム状硫黄は「褐色」とさ
れ、高校化学の代表的な教科書でも「褐色、黒褐色、濃褐色」と記載、
大学入試でも褐色が正解になっている。
高橋君は同校化学部に所属。約2年前、顧問の金綱秀典教授(61)から
「黄色のゴム状硫黄ができたことがある」と聞き、真偽を確かめるため
実験することにした。金綱教授からアドバイスを受け、市販されている
硫黄の粉末や結晶計5種類を用い、それぞれ試験管で熱して冷やし、ゴム
状硫黄を作った。
「数え切れないほど」試行を繰り返した結果、硫黄の純度による違いが
明らかになった。98、99%の粉末では定説通り褐色だったが、99.5%以
上の結晶を使うと黄色のゴム状硫黄が生まれた。限りなく純度の高い硫
黄を使えば、ゴム状硫黄は黄色となることが分かった。
不純物の影響で褐色となったゴム状硫黄 金綱教授は結果を受け去年10
月、自身も教科書に執筆している「大日本図書」(東京都)に対し、記
述の変更を求めた。同社も事実を確認し、文部科学省と協議。教科書
「新版化学!)」の2009年度版から「ゴム状硫黄は硫黄の純度が高いと黄
色になる」と注釈を加えることにした。
金綱教授は「わたしも含め多くの人が『ゴム状硫黄は褐色』という常識
にとらわれていた。今回の結果が広まればほかの教科書の記述も変わり、
いずれ新事実が定着するだろう」。
高橋君は「自分の実験が認められてうれしい。次は、褐色を生む不純物
が何なのかを突き止めてみたい」と話している。 山形新聞 2009年01月
06日 10:11
◎<トヨタ>国内全工場停止へ 2、3月に11日間
トヨタ自動車は6日、世界的な自動車販売不振に対応するため、2、3
月に国内全12工場の操業を合わせて11日間停止する方針を明らかにした。
1月に3日間操業停止することをすでに決めているが、1〜3月の国内
生産台数を前年同期比で約4割減らすのに伴い、減産体制を拡大する。
子会社のトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)と日野自動車の羽村工場
(東京都羽村市)も同調する方向で検討している。
トヨタの国内工場は週休2日制が原則だが、例年1〜3月は年度末需要
に対応するため土曜日も月2回、昼間のみ稼働している。今年は2、3
月の土曜操業をすべてやめるのに加え、平日・祝日も2月は4日間、3
月は3日間稼働を停止する。
これにより、2月の1週を週休4日、2月の2週と3月の3週の計5週
を週休3日とする。今後、労組と最終調整する 1月6日12時33分配信 毎
日新聞。
━━━━━━━
反 響
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1)平井氏が古澤様の喜寿について
「喜寿って77歳だと思っていたが、70歳か?とあわてて調べなおした。
やっぱり77歳。77歳でキーボードを叩く! スッゲー!」
と書いておられました。
かく申す私だって後16日で76歳です。自慢にも何もなりませんが。
2003年にPCを導入した6歳児です。どうぞお忘れなく。今年も一生懸命に
やっていくつもりです。何卒宜しく。以上 前田正晶
主宰者より:PCを弄る事は老人に向いていると思います。体験上、そう
思います。どしどしやってください。私の交際範囲では82歳が最高齢者。
2)あの解散した派遣のテント村はどう考えても腑に落ちません。そ
れに政府の対応も。花岡氏も指摘しておられた坂本政務次官の発言も否
定出来ません。
あれだけの人数を何処から集めたのでしょうか。東京都区内で派遣を解
除した工場はありません。最も近くても藤沢か八王子です。そこから来
たにしても、手持ちの現金が即無くなるほどの運賃負担ではありますま
い。
勿論、派遣契約を解除することが良いことだと言うつもりはありません
が、あれだけの人数を短期間で集めたことは、手際が良すぎるなと思い
たくなってしまうのです。いや、あの援助された方々の努力の成果でしょ
うか。
派遣社員はその与えられた仕事の性質や、契約内容を知らないはずがな
いと聞きます。地方の生産現場では住居を準備しなければ人集めが出来
ないのは止むを得ないとも言われています。また、それを当てにしてア
パートを建てた人がいるはずです。そういう家主さんたちも困っておら
れるでしょう。
11月から12月にかけて契約を解除された派遣社員が、住居がなくなった
ことは理解出来るとしても、所持金がなくなったと報ずるならば、何故
そこまでに至ったかの解説がなくただ感情論で同情するだけでは、如何
なものかと思います。本当の苦難の実態が伝わらないと危惧します。
元派遣社員の人たちが政府の対応が不味いと言いたい気持ちが解るにし
ても、それが採用していた企業だけの責任でも、派遣会社のやり方の手
違いでもないと思うのです。
法改正と景気回復が焦眉の急であっても、それには時日を要します。そ
の日までの対策を立てて対応しても、何処にいるどれだけの範囲の派遣
の失職者を対象にするのか、そういうことまで考えるべきではないので
しょうか。さらに、現在のような最悪の景気後退期であれば、派遣社員
のことだけに対応していても不適切です。
早急に、何時までに何に対してどのように対応していくかを明確にして
貰いたいと思うのです。誰がって、麻生内閣と小澤民主党にです。マニ
フェストとやらにこの案件がありましたっけ。 以上前田正晶
3)実は、ウェッジ・ウッドは、安物なのです。アウトレットなどでは、
それはそれは、お安い商品となっております。高そうなのは、そこの店
員がお高くとまっているくらいなものです。
絵付けをしないまま流してみたり、白にマークだけくっつけて売ったり
していましたので、私でも買えました。つまり、メイドインチャイナと
競合状態にあったというわけですね、時代は変わるものですね、つくづ
く、そう思います。酒井富雄
4)酒井富雄様
貴重なご意見かと思います。有り難う御座いました。確か、御殿場のプ
リミアム・アウトレットにも出ていたかなと朧気な記憶が。イヤ西武の
軽井沢か。
そういうこととは全く考えても見ませんでした。英国産と思って有り難が
っていたうちに自分も入っていたのかと、少し恥じ入っております。前
田正晶
5)主宰者殿のご助言に精神的に助けられた無知な夫婦も陰ながら心
配しております.「物知りの親父」殿は頼もしい存在です.どうかご自
愛ください. 2009/1/6 大坂
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身 辺 雑 記
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猿江公園で葉をすっかり落とした樹木の先のどこまでも澄んだ青空を見
上げていると、幼い頃、下校時、北風に飛ばされて小川に落ちた事を思
い出して感傷的になる。
日本海から押し寄せる雪と風の辛さが田中角栄の日本列島改造論の原点
として彼の魂から生涯、消える事のなかったことを思えば、少年時代の
北風は人間を生涯、左右する。
秋田での南風を思い出す事はたったの1回も無いのだ。
ご感想、ご意見をお寄せ下さい。下記まで。読者:3774
ryochan@polka.plala.or.jp
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新潟へのスキー帰り、国境のトンネルを抜けると、打って変わっての青空。
「やったー」という気にさせてくれます。
おれには、太陽の無い生活はムリだ。2009/1/6
-
秋田での南風を思い出す事はたったの1回も無いのだ。と身辺雑記に書かれておられる。
この性根の暗さは理解できる。
太平洋岸の人間には、東北日本海側の冬の太陽の出ない生活がどんな風に人間性を作り上げるかは想像できまい。
その後50数年関東で生活しても、抜けない悲しさを渡部亮次郎に見た。
しかし、故郷の侘しさや、気の病の事を語りすぎる。暗すぎる。
ただ、秋田県の某市の居酒屋に行き、いた客の全てがおばさんであった事を思い出した。
女は強し、男は弱し。2009/1/6
-
御殿場のプリミアム・アウトレットにも出ていたかなと朧気な記憶が。イヤ西武の軽井沢か。>... てか!
げに、前田正晶とは嫌な野郎だ。
文章にも出ているが、虫唾が走る。小銭は持っているのだろうが、セレブではない。2009/1/6
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