政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針 1404号  08・12・24(水)

2008/12/24

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  わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1404号
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         平成20(2008)年12月24日(水)



                                   人民元からの大脱走:宮崎正弘

                                 トヨタ復活のシナリオ:平井修一

                               native speakeの勧め(1):前田正晶

                       田中六さんが生きていたら・・・:古澤 襄

                   対日強硬策の中国と緊密化する米国:櫻井よしこ

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第1404号
                              発行周 期 不定期(原則日曜日発行)
     

        
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人民元からの大脱走
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年) 12月23日(火曜日) 
         通巻第2431号  臨時増刊号
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 「人民元からの大脱走」が本格化している
   中国またもや金利を劇的に下げて資金供給を増加させる一方で

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 中国がまたまた金利を下げた。
12月22日、中国人民銀行は、基準金利を0・27%切り下げ、貸し出し金利
は5・31%、預金金利2・25%とした。

下半期だけで5回目の利下げ、23日から実施された。
過去1年間だけで20回近く、中国人民銀行は金利を調整したことになる。

一方、外貨準備高が9月末から減少に転じていたことが露呈した。

初めての異常事態発生である。

9月末に公表された外貨準備は1兆9056億ドル。ところが10月末に、
これが1兆8900億ドル内外に目減りしているとロイターが伝えた。

同期の貿易黒字は352億ドル、それなのに166億ドル減った? と
いうことは単純計算しても、500億ドル強が、中国から“脱走”した
ことにならないか?

異常な外貨準備のからくりはこうだ。

輸出で外貨が貯まったのは事実である。対米黒字は多い年で2400億
ドルに達していた。
だが、中国の外貨準備高は、その二倍から三倍のペースで増えていた。

第一に人民元安を維持するために当局が大量のドル買い介入をしてきた
からだ。

これは日本も2004年から3年間で、合計43兆円を注ぎ込んでドル
買いを行ったように、為替レート維持が目的だった。
 
第二に、しかしながら米国議会の人民元切り上げ要求に応えるため06
年7月に2・1%切り上げて、爾来、20%近く切り上げてきた。


▲相対的に日本円が強くなる可能性が高い

そうした金利、為替政策を続行すれば、理論的には外貨準備高が減少に
向かうはずである。

だが実態はそうならなかった。世界の投機筋、とくに米国の華僑ファン
ドが、さらなる人民元高を狙って、投機資金をどっと中国に投下し人民
元預金に回したからだった。

人民元は香港ドルより強くなり、日本円は一人民元=13円から、17
円に上昇したほどだった。

人民元は米ドルにペッグしているからだ。

流れが変わった。

人民元高は終わったと世界の投機筋が判断し、おそらく一斉に中国から
ドル資金を引き揚げ始めたのだろう。

リーマン・ブラザーズの破綻以後、人民元は過去貳年間ではじめて弱含
みに転移し、さらに切り上げではなく「切り下げ」が市場で噂されはじ
めていた。

今後、人民元暴落もあり得るだろう。外貨準備も、おそらく年末までに
一兆ドル前後までに「激減」を繰り返す恐れがある。

つまり、相対的に円はまたまた強くなるだろう。



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トヨタ復活のシナリオ
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           平井 修一

12月22日夜のマスコミ報道によると「トヨタ自動車は22日、09年3月期連
結決算の業績予想を大幅に再下方修正し、通期の営業損益が1500億円の
赤字になるとの見通しを発表した」。

小生は社長を20年間やっていたから、トヨタにとって1500億円の赤字な
んて「へ」でもない、数字をいじればすぐに黒字になるだろうに、と思っ
た。だって何兆円もの利益をあげる会社なのだから、1500億円なんて端
数だ。

23日は天皇誕生日で株式市場はお休み。この発表によって24日の相場で
は株価は大いに下がるかと思うが、実際はほとんど下がらないだろう。
3000円前後でもみあい、むしろ買い注文が増えるのではないか。

投資家は「トヨタは赤字だと発表して株価を下げ、底値で自社株を買っ
て体力をつけるのだなあ」というトヨタの思惑を知っているのだろう。
だから売りに走らない。

「とても配当どころじゃありません」と言ったわけでもあり、誰も文句
のつけようがない。これで財務体質は改善するから、来年度はよみがえ
るだろう。期間工も切ったし。

トヨタは日本が誇るメーカーだから日本人なら「美」を求めるが、実際
はえげつなくのし上ってきたのだろう。パナソニック、花王然り。きれ
いごとだけではない。マスコミには「広告を止めるぞ」と恫喝してマイ
ナス報道はほとんどすべてストップしてきただろう。

トヨタは、本社の駐車場を便利な「トヨタ車専用駐車場」と不便な「そ
の他メーカー車駐車場」に厳格に分けていた時代がある。名古屋の先輩
の証言である。意地悪である。が、そういうものである。

そういうケチな積み重ねでトヨタは世界一になったのだ。大盤振る舞い
の積み重ねで今GMはこけようとしているが、どちらも責められやしな
い。経営判断は問われるだろうが、運不運の面が結構あるだろう。

期間工、季節工の派遣社員を無情にばっさり切ることができないと会社
はつぶれる。レイオフなど労働市場の自由化という流動的な仕組みを作
ったのも米国で、今はその悪い面が米国製造業の足を引っ張っている。
新しい雇用モデルが必要だ。



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native speakeの勧め(1)
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         前田 正晶

1972年8月、私はそれまでの英語の知識と所謂「会話能力」でアメリカに
行っても何とかなるだろうと気楽に考えて、羽田空港から4時間も出発が
遅れたパンナムに乗ってサン・フランシスコ(SFO)経由でジョージア州
アトランタに向かった。これは”Training”と言われている、いわば新
入社員の顔見せと研修をかねた出張であった。

機内で隣の席に座ったのはアメリカ人だった。確か”Gauthier”という
苗字の男性だった。この人とずっと話しながら飛んでいた。

SFOに着いた時には乗り継ぎの便はとっくに出てしまって後で、次の便ま
で4時間待ちとなった。そしてすることもなく空港の中を彷徨っていると、
同じく乗り継ぎ便を逃した彼に出会った。

彼は言った”Oh, you are still hanging around.”と。「ぶら下がって
いるのか」とは何だか解らなかったが、兎に角”Yes.”と答えて乗り継
ぎ便まで4時間待ちだと言ってみた。

その場の”hang around”の解釈は「未だいたのか」辺りだろうというも
の。実際には「未だウロウロしているのか」だと後で解ったが。彼は
「自分も予定の便に乗り損なった」と言ったので、当たらずといえども
遠からずだと思った。だが、この辺りでかなり不安になってきた。何か
と言って自分の英語の知識が、である。

すると次ぎに何か言った後で、”I’ll buy you a drink.”と聞こえた。
これも聞いたことがないものだった。でも「自分が買う」という以上こ
ちらの出費がないと楽観的に判断して”Thank you.”とやってみた。

すると彼は私をバーに連れて行った。そして、そこで1杯飲もうというこ
とになったのである。そこで解ったことは”I’ll buy you 〜.”は「お
ごってやるよ」だった点であった。これは以後重宝に使った。

そこで飲まされたものが”Bloody Mary”だった。お断りして置くが「ブ
ラッディー・マリー」ではなく「ブラディー・メァリー」である。トメィ
トウ・ジュースになに混ぜたのは解ったがかなり強い酒だった。その後
何を話し合ったかは覚えていないが、無事に時間を過ごしてアトランタ
に向かった。

アトランタに着いたのはほぼ真夜中で、実に不安だった。そこからどう
やって予約されているRoyal Coachというホテルに行くのかが全く解らず、
兎に角空港ビルの外に出てみた。するとそこに空港バスがいて、バス停
の標識に巡回するホテルの名前が載っていた。

そこに居合わせた空港職員とおぼしき女性に”Will this bus stop at
Royal Coach?”と尋ねてみた。ところがその女性が何を言っているのか
極めて分かり難いので参った。何か妙に抑揚がついたそれまでに聞いた
こともないゆっくりした話し方なのである。

だが、ローヤル・コーチに行くことは理解出来た。この女性の話し方が
噂に聞いていた「南部訛り」=Southern accentであったと、後で解った。
これは日本の学校教育の英語しか知らないと、先ず聞き取れないことは
保証しておく。遅いだけではなくかなり普通の発音と違うのである。

さて、不安なバスの旅の終着駅がローヤル・コーチであった。そしてフ
ロント・デスクに行って定番の”I am so and so. I believe you have
a reservation for me.”とやってみた。

そして返ってきた答えが”Are you with M Corporation?”であった。
「何、M社に付いているのか」と聞き返してきたかと一瞬閃いた。だが、
これは「貴方はM社の社員か」と言っているのだと解釈した。”Yes.”と
答えて正解だった。

「貴方は××社の社員ですか」を英語で言えと言われれば貴方は何と言
うか、考えてみて貰いたい。答えが二つや三つ出てくるのが普通だろう。
このように時差を考えなければ、わずか1日の間に、これだけの現地人の
英語の洗礼を受けたのであった。

翌朝自分1人で朝飯を食べているとM社の人が迎えに来てくれた。彼に日
本から持参した見本品を渡すと、それを包装していた容器を”This has
served the purpose already.”と言って捨ててしまった。「もう不要に
なった」をこう言うのかと妙なところで感心させられた。何故予定の便
で来なかったかと尋ねられたが、何とか説明して終わった。

その日はほぼ6時間アトランタ生まれでアトランタ育ちのマネージャーと
打ち合わせが続いた。言うなれば、長時間の南部訛りとの戦いだった。

不思議なことに、その独特の発音とゆっくりとした話し方に馴れてくれ
ば、それほど難しくはなかった。打ち合わせを終えて会議室から出たと
ころで、最近ニューヨークから移ってきた若手に「あの南部訛りと長時
間良く話が出来たものだ」と感心されてしまった。

民主党のカーターとクリントン両元大統領は南部訛りで話すが、こう聞
いただけでは何処が南部訛りかは分かり難いだろう。かのチャールス・
ジェンキンスさんはかなりきつい南部訛りで話す人である。

アトランタの次にはオハイオ州デイトンに移動した。ここでは会談相手
のマネージャーは早朝でも出勤していると聞いていたので8時前に出掛け
ていった。ナルホド、1人でもう仕事をしていた。暫くして秘書が出勤し
てきた。

そこで彼が席を離れて秘書にコーヒーを下さいと頼みに行った時の丁寧
な言葉遣いには驚いた。そしてやってきた秘書が”How do you take it?”
と尋ねてきた。

「どうやって飲むかと言って、コーヒーカップからだろう」とは一瞬思っ
たが、そんなことを尋ねるはずがないので”I’ll take it black.”と
やってみたら正解だった。因みに、「コーヒーカップから直に」と言い
たければ”Out of a cup.”となる。

次に出会った上司となるマネージャーは”I am so and so.”と名乗った。
我が国でお馴染みの”My name is 〜.”ではなかったのが印象的だった。
通じるという意味ではどちらでも同じだと思うが(”equally good”等
という表現があるか)、私はマイ・ネーム派ではない。

と、ここまでは私にとって「こういう場合にはこう言えば良いのか。次
はこれを使おう」と思わせてくれる表現を沢山学ぶ機会を与えてくれた。

そもそも私は昭和20年に初めて話さねばならない状態になった時から、
その意味を知るのではなく「こういう場合はこう言うのだ」と思い知っ
て英語を覚えてきたので、現地人の表現を真似ることには何ら抵抗感が
なかった。
そういう表現が学校教育の英語と違うなどとは考えたこともなかった。
別な見方をすれば、違和感がなかったと言えるだろう。

私は中学1年生の時に日系人のGHQの秘書の方に最初に教えられたこと
「聞いたことを日本語に直して考えようとか、言いたいことを先ず日本
語で考えてそれを英語にしていくようなことをしない方が良い。こうい
うことを英語にすればこうなるのだという風に覚えなさい」を守ってい
ただけである。

このように書くとそれほど容易なことではない感がある。「そんな難し
いことが出来るのか」と尋ねられれば、「何となく出来てしまった」と
答えるしかない。次回は英語独特の表現と発音について述べていくこと
にする。 続く



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田中六さんが生きていたら・・・
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             古澤 襄

麻生太郎首相の夫人は故鈴木善幸元首相の三女・千賀子さん。総理大臣
のお嬢さんなので”お高い”と思われがちだが、どこにでもいる”小母
さんスタイル”で通す気さくな人柄だから選挙区の評判がいい。選挙区
の福岡県飯塚市は九州で最大の炭坑町だったから、気の荒いことで有名
なところだった。お高くとまっていたら反感を買う。

時々脱線する”麻生節”だって、柄の悪い炭坑夫たちにもまれて出来た
キャラクターといえる。33歳で太郎さんと結ばれた晩婚の千賀子さん
も、最初は戸惑う日々だったという。

選挙になると、太郎さんに代わって長靴、ジーパン姿で地元を走り回る。
麻生財閥の御曹司の奥さんという気振もみせない。「うちの実家は魚屋
さんだからね」・・・二人の子供たちも地元の小学校に通わせた。

太郎さんと千賀子さんを結びつけた人は日経新聞の政治部長から政界に
転じた田中六助氏。池田内閣が出来た頃、東京・信濃町の池田邸に番記
者が屯する二階建て粗末なバラック小屋が出来た。夜になると目のギョ
ロッとした色の黒い人物がサントリーの黒を片手にやってきた。

「さあー飲め」・・・池田の秘書にしては横柄な物言い。日経の池田番
がやたらと緊張している。「何だ、あの男は・・・」と聞いてみたら、
今は落選して池田のところにいるが、ついこの間まで怖い政治部長でシ
ゴかれたという。九州は筑豊炭田で有名な福岡県田川の生まれである。

この地を流れる遠賀川沿いの住人を地元では「川筋者(かわすじもの)」
と言って、その気の荒さと侠客めいた気性が有名であった。”六さん”
はまさに典型的な川筋者として育った。

国会議員になってから池田派の大平正芳氏を担いだが、総選挙の最中に
大平首相が急死。選挙は自民党の圧勝に終わったが、後継首相の選出で”
六さん”は持ち前の行動力を発揮して、岸元首相、田中角栄元首相を説
得して、一気に鈴木善幸氏を担ぎ出した。

その田中政調会長が「麻生くん、今度、赤十字の慈善会があるんだが行
かないか」と誘った。先輩の言うことだから、太郎さんも断るわけにい
かない。慈善会のパーテイに出たら鈴木千賀子も出席していた。

太郎さんと千賀子さんが交際する様になったら、”六さん”はすかさず
「どうだいそろそろ結婚しては」・・・この川筋者はなかなかの仕掛け
人でもあった。桜田武元経団連名誉会長の仲人で二人はめでたく結婚す
る。もっとも結婚当時に太郎さんは落選中で、新居は地元・福岡県飯塚
市に構えた。

支持率低下に悩む麻生首相だが千賀子夫人は「男はやせ我慢」を口癖に
していると洩らす。心のどこかで糖尿病が悪化して62歳の若さで急逝
した田中六助氏が生きていたらと思う日々なのかもしれない。



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対日強硬策の中国と緊密化する米国
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             櫻井よしこ

米国ではオバマ新政権の誕生を前に、すでに新しいアジア政策が進行中
だ。その特徴は際立つ親中国政策である。

有力シンクタンクの一つ、ピーターソン国際経済研究所所長のバーグス
テン氏は、先進8ヵ国首脳会議(G8)に代わって米中が2ヵ国会議
(G2)を主催し、世界の重要事を決めるべきだと主張する。

バーグステン氏は、国際通貨基金(IMF)も国連も機能しないからG
2が必要なのであり、G2体制の下で、場合によっては日本やEUに相
談することもあるというのだ。

米中によるG2形成は実質的に進行中である。2006年から始まった米中
戦略経済対話もその一例であろう。年二回の頻度で、すべての経済担当
省庁から閣僚レベルの代表が参加し、対話の席には、主催国側の首脳、
米国ではブッシュ大統領、中国では胡錦濤国家主席が参加する。

ポールソン米財務長官はこのG2を支持し、「米中両国が共有する利益
に導かれて団結する」ことが重要で、「両国関係の基盤を単なる協調か
ら共同運営へと進化させて、最終的には純粋なパートナーシップとして
開花させていく」ことを目指すと述べている。

米中緊密化が進むなかで起きた金融危機は、相対的に傷の浅い日本にと
って本来、好機なのである。

しかし日本では、就職の内定取り消しや、大企業のリストラなどが報じ
られるたび、政府も民間企業も国民も、後ろ向きかつ内向き志向になる。
だが、しっかり考えさえすれば、日本の余力をもって反転攻勢をかける
ことができる。そのことに目を向けないのはどうしてだろうか。

たとえば中国はいったい何をしているだろうか。中国の受けた傷は日本
よりも深い。中国で展開する驚くほどの数の企業が、リストラではなく、
次々と工場などを閉鎖しているのである。その最中、中国共産党と国務
院(中央政府)が来年の経済運営の基本方針を決める中央経済工作会議
を8日から開いた。そこでは人民元の対ドルレートの切り下げが論じら
れた。

中国人民元は、むしろ切り上げられるべきなのだが、彼らは輸出振興の
ために切り下げを模索しているのだ。

中国の産業の多くは、付加価値が非常に低い。中国独自の技術を誇れる
ものは、今のところ、多くはない。輸出における最大の強みは価格の安
さである。人民元が高くなればなるほど、すぐに行き詰まる。そのこと
を十分に認識しているからこそ、中国政府は人民元安に持っていきたい
のだ。

ポールソン長官は、そのような中国に対してきわめて寛容である。氏は、
05年7月から08年6月半ばまでの約3年間で、人民元は名目20%、実質23%
切り上げられたとして、高く評価する。

かつて、プラザ合意で1ドル238円から、最終的に79円まで、じつに約300
%の切り上げ攻勢を体験した日本は、氏の偏ったと言わざるをえない対
中評価は、米国の中国傾斜の度合いを示すものとして、心に刻んでおく
べきであろう。

中国政府は元安誘導に加えて、尖閣諸島と東シナ海問題で対日強硬策を
採りつつある。中国側は12月八8日、尖閣諸島周辺の日本領海を九時間半
にわたって侵犯したうえ、同海域での中国の「実効支配」の実績が必要
であり、今後、「同海域の管轄を強化する」と発表した。

経済成長が鈍れば、天地ほども開いた格差に憤る国民の不満は暴発しか
ねない。暴発を抑制するには、元安で経済を守り、吸収し切れない不満
は対日強硬策で発散させる構えでもあろう。

だが、国内の不満の強弱にかかわりなく、尖閣諸島と東シナ海の実効支
配を狙う中国政府の意図は変わらない。尖閣諸島への中国軍の上陸もあ
りえないことではない。領土防衛に全力を注ぐべきこの時期に、自民党
も民主党も、政局に明け暮れていてはならないのである。(週刊ダイヤ
モンド)



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話 の 福 袋
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 ◎<中期プログラム>亀裂避け玉虫色…消費増税明記で自公合意


政府の「中期プログラム」をめぐる与党の協議で、消費税増税の実施時
期が政府原案通り「11年度」と明記されることが決まったことで、明
記にこだわった麻生太郎首相の体面は保たれた。ただ、内実は首相と公
明党の両方の顔を立て、政府・与党の亀裂を避けるための玉虫色の決着
だ。

首相は、社会保障費の抑制額を圧縮する財源として検討を指示した「た
ばこ増税」が与党に拒否されるなど、このところ求心力低下がささやか
れてきた。今回もぶれれば、首相にとっては致命傷になる恐れが高かっ
た。

明記にこだわった首相は「社会保障財源をこれからどうするのかを示す
ことこそ政権与党の責任」と繰り返し周囲に語ってきた。景気・雇用対
策で財政出動を打ち出す以上、安定財源の確保への取り組みを同時並行
で行わなければ「ばらまき」批判を免れない。

麻生首相の背中を強く押していたのは、与謝野馨経済財政担当相だった。
与謝野氏は政界きっての財政規律論者。元来、選挙区(衆院東京1区)
を巡って公明党・創価学会との関係が深かったが、今回は公明党とたも
とを分かつかのように、「3年後」から一歩も引かない姿勢を示してき
た。

ただ、麻生首相と与謝野氏の間にも温度差はあった。次のステップとな
る税制改革の手順などを定めるプログラム法案について、与謝野氏は同
法案の必要性を強調しているが、首相は「法制化することは検討させて
いただく」とやや慎重な物言いをしている。そうした首相の意思が今回
の玉虫色決着につながっているとも言える。

公明党は次期衆院選で「増税政党」視されることを回避しようと必死だ
った。今回の決定は自公連立、ひいては麻生政権の瓦解を防ぐための弥
縫策(びほうさく)にすぎない。 12月23日1時40分配信 毎日新聞




 ◎六本木・稲川会本部に移転の動き、警視庁割り出し急ぐ

指定暴力団の稲川会が、東京・六本木の本部事務所を移転する可能性が
出ていることがわかった。

同会は21都道県に拠点を持ち、全国22の指定暴力団の中で山口組、住吉
会に次ぐ約4800人の構成員を抱える。こうした巨大組織の暴力団本部が
移転した例は少なく、移転先の地域住民の生活が脅かされ、大きな混乱
を招くのは必至。

警視庁は、東京都心の同会の縄張りを管轄する各警察署に対し、情報収
集の強化を指示するなど、監視を強めている。

同庁関係者によると、稲川会は約35年前から、旧防衛庁跡地の東京ミッ
ドタウンに面した港区六本木7にある、7階建て雑居ビルの一部フロア
を、「稲川興業」の名称で本部事務所として使用してきた。

ところが、このビルの老朽化が進み、ビルを所有する都内の不動産会社
が建て替えを計画。すでに立ち退き交渉が始まっており、ビルに入って
いたテナントは、ほとんどがすでに退去している。

移転の時期については、「来年春ごろ、入居契約の期限が切れる」との
情報があるという。そのため、同庁は、都内を中心に移転先の候補地と
なる可能性の高い場所の割り出しを急いでいる。

稲川会は、横浜市や川崎市など神奈川県内にも古くから地盤を持ってお
り、横浜市内には組の会合で使用する拠点施設があることから、同庁は
同県警と連携して警戒を強めている。

暴力団事務所は、移転先の地域住民にとって大きな脅威になるばかりか、
安全な暮らしが脅かされるため、その動向は重大な関心事だ。最近では、
一般市民も巻き添えになった抗争事件に絡み、福岡県久留米市の「道仁
会」本部事務所の周辺住民が、同事務所の追放運動を展開している。

稲川会も過去に数々の抗争事件を引き起こしており、同庁のある幹部は、
「地域住民の安全を確保するため、移転先が明らかになった場合、住民
と一体となって排除を進める」としている。  
12月23日3時16分配信 読売新聞



 ◎ベートーベン交響曲初演を再現  200年迎え

【ウィーン23日共同】ベートーベンの交響曲第5番「運命」と第6番
「田園」が、ウィーンの「アン・デア・ウィーン劇場」で初演されてか
ら200年を迎えた22日夜、同劇場で当時と全く同じプログラムの演奏会が
開かれた。

ベートーベン自らが指揮やピアノ演奏をした200年前は、観客席の半分し
か埋まらないなど演奏会は失敗だったと伝えられている。また、当時は
交響曲5番が6番、6番が5番としてそれぞれ紹介され、演奏されたと
いう。

フランスの指揮者、ベルトラン・ド・ビリー氏指揮、ウィーン放送交響
楽団らによる今回の演奏会も、当時と同じ順番で交響曲6番から始まっ
た。5番やピアノ協奏曲第4番など計7曲で、休憩をはさみ計約4時間
の長丁場だった。

しかし、200年前と違い、客席はほぼ満員。最後は拍手が鳴りやまず、演
奏者らがアンコールに応えた。2008/12/23 10:36   【共同通信】
 


 ◎「オバマ政権で働きたい」  30万人応募、37倍の狭き門
【ワシントン22日共同】就任まで1カ月弱に迫ったオバマ次期米大統領
の下で、ホワイトハウスや各省庁のスタッフとして働きたいと職を求め
る売り込みが30万件以上も寄せられていることが22日、分かった。政権
移行チームのニック・シャピロ氏が出演したCNNのラジオ番組で明ら
かにした。

米国では各省庁幹部は「政治任用」が一般的で、それ以外にも政権交代
に伴って大幅な人事異動が行われるのが通例。今回は2期8年続いた共
和党政権から民主党政権に交代、8000弱のポストに「空き」が出るとさ
れ、約37倍の狭き門となっている。

CNNによると、2001年にブッシュ大統領が就任した際は約4万4000件、
1993年のクリントン政権の発足前には約10万件の応募があったといい、
両者に比べ、オバマ政権の人気が抜きんでていることが分かる。

オバマ氏が政権移行チームのホームページでインターネットを通じた人
材募集を行っていることも、応募者増に拍車をかけているようだ。
2008/12/23 09:56   【共同通信】



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反     響
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 1)クライン孝子の日記
■2008/12/22 (月) 遊戯業協同組合に警察官幹部が天下り? 

田舎侍氏より

<<ネット掲示板に、下記のものが書き込まれていました、「定額給付
金、ほぼ全ての外国人(留学生含む)215万人も原則対象…「2万円」
の基準日は2月1日★」なぜ外国人、日本国籍がない人にまで、定額給
付金を支給するのでしょうか、理解できません。

うがった見方かもしれませんが、在日朝鮮人、韓国人へ支給したい政党、
議員の工作ではないでしょうか、在日朝鮮人、韓国人へ支給と言えば、
露骨なため、外国人と一まとめにしたのではないかと思います。

先日の東京銀座での「永住外国人地方参政権を付与せよ」と在日韓国人、
朝鮮人が全国から2000人も集まり、デモ行進をしていました、

勇敢にも 日本側の方が抗議演説をしていましたが、その中で生活補助
の70%は在日韓国人、朝鮮人の人だと叫んでいました、

本来なら韓国大使館、朝鮮総連がすべきことを、日本国籍がない外国人
を日本がなぜ生活補助を支給するのでしょうか、

このような甘いことをするから、在日朝鮮人、韓国人は次々と要求をエ
スカレートして、地方参政権まで要求してくるのです。

どなたか在日朝鮮人、韓国人へ生活補助をするようになったいきさつ、
これに関与した政党、政治家を教えていただけませんか、一度在日朝鮮
人、韓国人の特権を公表し、そのようなことがなされたいきさつを日本
人へしらしめ、特権見直をしてはどうでしょう。

在日朝鮮人、韓国人はパチンコという、違法な賭博を牛耳り、年間30兆
円もの売り上げを上げています、日本の国家予算が80〜90兆円です、

いかに大きな売り上げかわかります、利益も数兆円はあるでしょう、こ
のお金を政界にバラマキ日本を牛耳ろうとしています、

違法であるパチンコ賭博を禁止すべきです、現韓国の大統領は韓国では
パチンコを禁止しておりながら、日本へパチンコ業界への理解を求めて
います。パチンコ依存症から、サラキン、家族崩壊と問題の業種であり、
北朝鮮の金のなる木といわれています。

絶対に悪い行いをするやからに、お金を持たせてはいけません、なおかつ
パチンコ業界団体、遊戯業協同組合は各県、市町村にあり、遊戯業協同
組合の事務局には警察官の幹部が天下りをしています、これで取締りが
できるのでしょうか、警察は変な目で見られないように、襟を正すべき
です>>




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身 辺 雑 記
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24日も早朝から病院通いにつき、先だって配信します。今までの主治医
が内科は内科でも消火器の専門医。今度は糖尿病センターの専門医にか
かることにしました。専門の済生会中央病院以来の専門医です。

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  • 名無しさん2008/12/24

    平井修一さま

    トヨタは、派遣切り等の批判をかわすため、逆粉飾して赤字にしたという見方が支配的のようですよ。

  • 名無しさん2008/12/24

    まああそこまで名指しで、病院と医師を誹謗中傷すれば、あの病院には行けんわな。

  • 名無しさん2008/12/24

    消火器では、火は消せても糖はセーブできませんでしたね〜。

  • 名無しさん2008/12/24

    身辺雑記の消火器内科は傑作?

    ご多忙中の妙?でしょうか。