政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針 1391号  08・12・05(金)

2008/12/05

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  わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1391号
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         平成20(2008)年12月5日(金)



                             ソマリア海賊放置の民主党:丸山公紀

                             奉祝 天皇陛下御即位20年:加瀬英明

                           中国「西にはもう投資せず」:宮崎正弘

                               印パ対立は英国の謀略?:古澤 襄

                                 築地・朝日に無心する:平井修一

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第1391号
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
     :        
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ソマリア海賊放置の民主党
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           丸山 公紀
 
最近、ソマリアの海賊がアデン湾やインド洋の3分の1にも及ぶ活動範
囲をとり、各国の石油タンカーを襲撃し、ソマリアに係留され、海賊と
の間で身代金の交渉が行われる事件が相次いでいる。

米国防総省によれば事実上の無政府状態が続いているソマリア沖では少
なくとも船舶18隻、乗組員330人が乗っ取られ、身代金を要求されている
と発表した。

マレーシアのクアラルンプールにある国際海事局(IMB)海賊情報セ
ンターの所長は「
今は海賊の攻撃になす術がない。海賊の活動範囲が広
がり、どの船も標的になりうる」と警戒を呼びかけている。

やっかいなのは貧困であえいでいたソマリアの沿岸部の町が、身代金を
得た海賊たちの落とす金で繁栄を謳歌するれという皮肉な結果となって
おり、海上で生命の危険を犯して、石油タンカーを乗っ取るようなギャ
ングであってもソマリアにとっては英雄と化していることである。

現在、アデン沖には米欧各国に加え、インド、トルコ、ロシア、マレー
シアなどが海軍艦船を派遣しているが、このシーレーン防衛に日本は派
遣部隊に給油でしか協力できない現実を考えた時に、国会でまたしても
新テロ特措法改正案を人質にとる民主は、仮に日本の石油タンカーが襲
撃された場合の具体策を未だに持ちえていない。

60日みなし否決を参院でするにしても、この法案を成立させることは絶
対に必要である。海賊襲撃の報は、もうわが国が対岸の火だといって、
涼しい顔をしていることができない問題である。

しかも、その海賊がソマリアという無政府状態の国民に受け入れられて
いることを考えるといつでも起きる必至の問題である。民主はこのこと
を真剣に考えたことがあるだろうか。



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奉祝 天皇陛下御即位20年
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                   加瀬 英明

今上陛下の御即位20年を仰ぐ幸せを、全国民とともに喜び、分かち合い
たい。

先帝が崩御された時に、私たちは底知れない空虚感にとらわれた。その
悲しみはいまでも消えることがない。

しかし、日本は悠久の歴史から受け継いできた活力を、衰えさせること
がなかった。

今上陛下が高御位(たかみくら)にのぼられると、その御聖徳によって、
わが国の精神的な柱としてのお役割を見事にお果たし下さってこられた
からである。今上陛下の皇宗の理想を体現されておられる高貴なお姿を
拝して、どれほど国民が徳化され、励まされてきたことだろうか。

人に人柄があるように、国には国柄がある。日本の国柄が、これまで日
本人1人ひとりの人柄をつくってきたといってよい。

日本の国柄は今日まで連綿として、125代にわたって続いた万世一系の皇
室によって、形成されている。

今上陛下の御即位20年の佳節に当たって、私たちは日本という国がこの
世界のなかで、いったいどのような特徴を備えているものか、日本の国
柄について想いをめぐらせたい。

どの国をとっても、王家のありかたが国柄をつくり、国柄が王家のあり
かたをつくってきた。今日でも、ヨーロッパをはじめとして王制をとっ
ている国が少なくない。そのなかで、日本は世界最古の君主国家である。

他の国々では王室は国民のなかから発して、権力闘争に勝つことによっ
て、覇者として王位についたのに対して、日本の皇室はロマンに包まれ
る神話から生まれ、建国以来2600年以上にわたって、国民の心を束ねて
きた。

天皇はつねに国民の幸せと、世界の平和を祈ってきた。天皇を天皇たら
しめていることが二つある。神々を祀ることと、歌の伝統を継いでいか
れることである。

天皇は国会の開会式に臨まれなくても、外国の元首や使節を接見されな
くても、批准書などを認証されなくても、天皇である。このようなこと
は、その時代ごとの制度であって天皇の本質にかかわることではない。

宮中では古来から「先神事、後他事」といわれて、宮中祭祀が何よりも
優先されてきた。神事は神を祀る儀礼であり、「神事を先にして、他事
を後にする」という意味である。

今日、世界の先進国のなかで神話を持っている国といえば、日本とギリ
シアの2つの国しかない。イタリアのローマ神話はギリシア神話を借り
て、焼き直したものだ。しかし、ギリシア神話は現代生活にかかわるも
のではなく、アテネの丘にたつ壮麗な遺跡と同じように、過去に属する
ものとなっている。

天皇は日本の祭主として、宮中祭祀に熱心に取り組まれてきたことと、
御歌を詠まれてきたことによって、この国の徳の源泉となられてきた。
歌も祈りである。

日本では古くから言霊(ことだま)というが、よき言葉を発すると現実が
そのように変わるという信仰があった。神事も歌も、祈ることで共通し
ている。

日本では超近代都市である東京の真ん中に、緑の小島のように浮かぶ皇
居のなかで、日本神話が息づいている。

宮中祭祀のなかで、もっとも重要な祭である新嘗祭は夜を徹して催され
る。新嘗祭において、天皇が神々に新穀をすすめられるときに使われる
箸(はし)は、箸の原型といわれる竹を細く削ってピンセット状にしたも
ので、皿として用いられる柏(かしわ)の葉に盛りつけられる。日本民族
の祖型が、受け継がれている。

一人の人である天皇が神に近づこうと努められ、日本最古の祭を行われ
ることを通じて、崇高な精神を得ようとされるのは、有難い。

今上天皇も吹上御苑の東南にある小さな水田で、ゴム長靴を履いて自ら
田植えをされ、稲を育てられ、刈入れをされている。これは天照大御神
が高天原(たかまのはら)の斎(ゆ)庭(にわ)(神を祭るためにけがれを祓
って浄めた場所)の稲穂をとって皇孫に授け、耕作を命じた神勅にもと
づいている。

天皇はつねに日本神話と、一体になってこられた。天皇は現在という時
代を超えて、日本を2600年以上の時間を尺度にあてはめて、御覧になっ
ている。

日本の皇室はつねに平和を願って神事につとめ、自然を愛(め)でて詩歌
をつくり、覇権を求めることがなかった。天皇こそ、日本という国に品
格をもたらしている。

同じアジアの国であっても、日本は中国、朝鮮と対照的である。中国や、
朝鮮では王朝が頻繁に交替し、支配者として贅に耽った。

日本と西洋をはじめとする外国における王のありかたは、それぞれの文
化における神のありかたに似ている。

ユダヤ・キリスト・イスラム教の神は能動的で、人々に干渉する。日本
の神々は自然のなかに鎮(しず)まっておられる。天皇も鎮まっておられ
る。国民としてご心配をおかけしないように、正しく生きることが求め
られる。 

御在位20年を、国をあげて寿ぎたい。    (2008.12)

(かせ ひであき 国際問題評論家)



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中国「西にはもう投資せず」
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年) 12月4日(木曜日) 
        通巻第2413号
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 「もう西側金融機関への投資はしない」と楼継偉CIC会長が爆弾発言
    米英銀行への投資は82%の株価陥没。資金は中国経済の内需へ
向かう
*********************************

CICとは中国投資公司。外貨準備高から2000億ドル(20兆円)もの巨
費をまわして、国富ファンドとして設立されてマスコミの話題を集め、
世界の金融関係者が衝撃と共に見守ってきた。

サウジやクエート、シンガポールの国富ファンドと一挙に肩を並べたか
ら、CICが次に何をするか、その一挙手一投足に世界の目が集まった。

最初にCICは米国のヘッジファンド「ブラックストーン」へ30億ドル
を投資し、次いでモルガン・スタンレーへ50億ドル、英国のバークレー
銀行にも。
 
9月、ウォール街の金融危機勃発で、ヘッジファンドの雄「ブラックス
トーン」は投資活動が頓挫、ちなみにCICが買った時点でのブラック
ストーンの株価は29ドル60セント。これが08年12月2日の終値で5ドル
34セント。実に82%もの株価陥没。

(ブラックストーンは元商務長官リチャード・リチャードソンらが開設
したヘッジファンドの新興勢力で、ヒルトンホテルの買収などで名をは
せた政治銘柄でもある)。

中国のネットの書き込みには「なんという無駄な投資だ」「責任をとれ」
「欧米に騙されたのだ」などとすさまじい批判が集中し、当局はこうし
てネット掲示板を禁止したほどだった。
 
12月3日に香港で開催された「クリントン・イニシャティブ会議」の最
終日に北京から飛んできたCICの楼継偉会長が演説し「もう我々は西
側の金融機関へ投資しない」と言明した。

外貨準備世界一、GDP世界4位、米国債保有世界一という「金持ち中
国」への西側の期待は、これで吹き飛んだ。06年にイタリアを抜いてG
DP世界6位、つぎにフランスとイギリスを抜き、いまやドイツに迫ろ
うとする中国の経済力も、ここではっきりと息切れである。


 ▲世界的危機に協調すると胡錦涛はサミットで口約束したが。。。。

世界金融危機、システムの破綻という危機を目前に中国は、その中枢の
CICのトップが公式の場で、「今後は協力しない」と実際に発言した
に等しく、これまで密かに欧米銀行の救済を要請されてきた、その期待
感を暴風雨のように吹き飛ばした。

対照的に中国は国内景気刺激と内需拡大のため5800億ドル(57兆円)を
投じると先に発表したが、これらは主に高速道路建設と鉄道網の拡充に
投資される。

楼会長は「パールデルタからの対米輸出が突然の激減に見舞われたのは
米国の不況もさることながら、米銀の信用状(LC)の枯渇にある」と
批判した。

つまり米銀の資金不足で米国の輸入業者がLCを米銀から開設できない。
資金不足、ドル不足からビジネスが成立せず、「珠江地域(パールデル
タ)の輸出基地で工場閉鎖、倒産、失業が広がった」と米国への責任転
嫁も忘れなかった。

楼継偉は清華大学卒業、財務部から国務院副秘書長を経てCIC会長に
抜擢。背後に朱容基元首相の影あり、いまは中央委員候補でもある。C
IC社長は高西慶(前全国社会保障基金理事長)。

蛇足だが、冒頭の「クリントン・イニシャティブ会議」とは、言わずと
知れたヒラリー次期国務長官の夫=クリントン元大統領が主宰する財団
で、産油国から中国を顧客に面妖な資金を集めて「慈善事業をしている」
と公言している団体。

NYタイムズさえ、この活動に批判的だった。

しかし香港での会議で、クリントンの資金募集活動は最後になると見ら
れる。なぜならヒラリー国務長官就任の条件が、夫の資金活動の中止だ
ったから。

いずれにしてもヒラリー指名公聴会(一月下旬)で上院共和党は、この
面妖なる前大統領の資金ルートに関する質問を繰り出して指名に派手な
嫌がらせを仕掛けるだろう。

          △
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◇◆み◇◆や◇◆ざ◇◆き◇◆◇◆◇◆ま◇◆さ◇◆ひ◇◆ろ◇◆◇◆
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(読者の声1) 佐藤優氏は或る雑誌で次のように述べています。
  
(引用開始)「不安と恐慌は、同じ現象を別の側面から観察したもので
ある。不安と恐怖は異なる。恐怖には、はっきりした原因がある。目の
前にトラやライオンのような猛獣が現れれば、人間は恐怖を感じる。し
かし、不安にはこのような明確な原因を特定することができない。ただ
し、人間の存在を根底から崩してしまう力がある。これが不安の根源だ。

・・・。

人間の不安は、単なる主観的表象ではない。人間はいつしか死ぬ存在だ。
普段は、あえて死について意識しないようにしているのだが、死は必ず
やってくる。これが人間が不安を感じる根本原因なのである。

資本主義経済も、市場原理が機能して、あたかも永続しているように見
えるが、あたかも死亡したような麻痺状態に陥る。これが恐慌だ。・・

最近、不安と恐慌の根源が同一であることを解明した優れた論文に接し
て魂が震えた。西尾幹二氏の「雑誌ジャーナリズムよ、衰退の根源を直
視せよ」だ。

西尾氏は、今般の金融恐慌と不安の関係についてこう述べている。 

<<今回の米金融危機に際して、三菱UFJフィナンシャル・グループは、
投資銀行モルガン・スタンレーの株式21%を取得、出資額は一兆円に
もおよびます。

一方、野村ホールディングスは、証券会社リーマン・ブラザーズのアジ
ア太平洋部門、欧州・中東部門を240億円で買収、いずれもリーマンの破
綻が表沙汰になってから、1週間ほどのあいだに果断に決定されたもの
です。

三菱、野村の決断については、日本が国際金融の分野に力強く船出して
いく端緒になるという好意的な評価がある一方、出資額はアメリカに掠
め取られるだけで、最終的にはひどい目にあうだろうという悲観的な見
方もあります。

両社は今,大きな不安を抱えていると思います。先行きはいまだ見えませ
ん。・・・ 実行している三菱や野村の人はリアリティに触れているか
ら未来は見えません。

不安に耐えています。さも未来がわかっているように語る人はすべて傍
観者です。見物人です。イデオローグなのです。だから不安がありませ
ん。

私がいいたのは、不安が必要だということです。言論人も実行家たれ、
ということです。実行家は必ず何かに賭けています。賭けに打って出る
用意なくして、安易な言葉を発してはいけないのです。>>

 金融危機に対する経済哲学的分析が必要なのだ。筆者が知る範囲では、
西尾氏以外の誰もこの作業を行っていない。西尾氏は今回の金融危機を
思想の問題として受け止め、考察している。

金融派生商品などという実体経済から著しく乖離した投資対象を作り出
せば、そのような経済がいつ崩壊するかという不安を伴うのは当然のこ
とである。金融工学は、存在の根底にある不安の問題に目をつぶり、虚
構の世界でマネーゲームを行った。そのツケが現在きている。

そのような状況で重要なことは、不安を正面から見据えることだ。 西
尾氏は、リアリティに触れている経済人が、「不安に耐えて」いること
を正確に見据えている。

それは、西尾氏自身が、自己の死を見つめ、不安に耐えているからと思
う。この不安に耐えるところから、逆説的に力が生まれてくるのだ」。
(引用止め)
 
「言論人も実行家たれ」と西尾氏が叱咤しても、なかなか三島由紀夫の
ようにはなれませんが、「賭けに打って出る用意なくして、安易な言葉
を発してはいけないのです」との警句は言論人への重い意味がこめられ
ていると思います。

さて以上の佐藤氏の論に接して思うのは、現下の台湾情勢についてです。

台湾前総統の逮捕と混乱ぶりが報道されても、日本国内での反応はほと
んどなく、市井の話題にもなりません。

日本人はぼんやり頭で分かっているのですが、警告を発すべきマスコミ、
ジャーナリズムはニュース・バリューが無いと見切ってその後について
は貴誌以外ほとんど知らんぷりしています。

警中の民進党と媚中の国民党間の無益な暗闘は、双方から国民の支持を
失わせ、台湾の国力を著しく削ぎつつあります。漂流しだした台湾の実
体に日本人はほとんど関心を示さず、それに気付かず、なんの不安も抱
いていません。

台湾の変容・溶解は東アジアに多大なインパクトを及ぼします。その変
動リスクを日本が最も孕んでいて、日本がその被害を一番蒙るのです。

台湾情勢がなおざりにされている状況下、宮崎さんが現地に飛ばれるこ
とは、我々読者の耳目を引き寄せ、日本人に不安を顕在化させる意義が
あると思料します。一路平安。
(有楽生)

 
(宮崎正弘のコメント)一路平安じゃなくて、一路不穏?

台湾の問題は小生、メルマガのほかに『正論』『エルネオス』『週刊朝
日』などで、それぞれ異なる角度から取り上げます。ご期待下さい。



   ♪

(読者の声2)貴誌2412号「読者の声3」の続きです。宮崎先生のご著
書や黄文雄先生のご著書、他の中国人の先生のご著書など読ませていた
だき、書かれていた事が事実であると分かっていても、感覚的に・・ま
さか・・と理解出来ないのです。

中国の方々はそんな中で生きていかなければならなかったのですね。

私は「ワイルド・スワン」「マオ」を読ませていただいた後、本当に日
本人でよかった!と心の底から思いました。

蛇足ですが、或る中国人の先生が「日本に来て10年経ち、日本という国
は嘘をつかないでも生きて行ける国だとやっと分かった」と言われたと、
どこかで読み、誰なのかしら?と考えていましたらそれが石平先生だっ
た事を今年になって知りました。

石先生のホ−ム・ペ−ジに「日本の書店で、忘れていた中国古典の書物
との感激の出会い」など読ませていただき、日本を心から愛して下さっ
て祖国・中国との決別された時は、心の中で随分と悩まれて日本人にな
られたのでしょう。

石先生の本の題名ではありませんが、なぜこんな幸せな国に生まれた事
を感謝せず゛売国奴゛ばかりなのでしょうか? 
悲しくなってしまいます。
   (KY子)


(宮崎正弘のコメント)左翼ジャーナリズムに限らず自民党のなかにい
る無定見な議員連中も「愛国者」を「売国奴」と呼びます。

恵まれた国にいる人、最高に幸せな環境にある人は、そのことを天賦の
条件と錯覚して、隣にある災害や戦争の危険性を感知できないのです。
哀れなるかな、鈍感! しかし日本人の鈍感は罪ですね。いまや。



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印パ対立は英国の謀略?
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             古澤 襄

西川一三さんの「秘境・西域8年の潜行」は40年前の著作だが、そのイ
ンド・ネパール篇は今読んでも参考になる。普通の旅行記とはひと味違
う。

西川さんは大日本帝国時代の駐蒙大使館調査部勤務となり、ラマ僧姿で
西北支那に潜入を命じられた。

いうなら敵地に潜入するスパイなのだが、潜行範囲は内蒙古、寧夏、甘
粛、青海、チベット、ブータン、西康、シッキム、インド、ネパールに
及んでいる。昭和25年6月になって、ようやく帰国したが、すぐGHQ
(連合軍総司令部)から6ヶ月間の事情聴取を受けた。

この本の存在を教えてくれたのは山岳家の菊池今朝和氏だった。潜行地
域には世界最高峰のヒマラヤなど、その踏破記録が詳細に書かれている。
敗戦直後の日本だったが、日本山岳会では西川さんの3200枚にもなる記
録が注目され、話題になったという。

だが西川さんの記録は読んでみれば分かるのだが、その土地の人情、風
俗、歴史といったものに多くのページを割いている。いずれ日本軍が占
領するであろう敵地の情報を細かく集めている点で、第1級のスパイ情
報となっている。

私が興味を持ったのは、英国統治から独立して間もないインドに潜入し
た記録である。帰国する半年前の昭和25年正月がが終わった頃、当時の
東パキスタン領の寒村で1人のパキスタン人がインド人に殺害された。

この事件がきっかけとなって、東パキスタンのパキスタン人がインド人
の家々を襲撃して略奪、強盗、放火、殺人を繰り返した。この情報が脱
出してきたインド人によって伝えられると、西ベンガルのインド人がパ
キスタン人の集落を襲撃する報復行動に出て、動乱が終息するのに3ヶ
月もかかっている。

インド人とパキスタン人の宿命的な対立意識の原因について西川さんは、
次のように分析した。

第1にインド人は「パキスタン人は我々の国に侵入して来て住みついた”
宿借り人種”である」という意識がある。「我々インド人は地主で、彼
らパキスタン人は我々の雇い人に過ぎない」という優越感が根底にある。

次に両国の国民性の違いがある。これは日本人と支那人の国民性の違い
に類似している。インド人は支那人と同様に、その広大な領土とともに
鷹揚な気性の持ち主だが、パキスタン人は小国の日本が大国の支那を狙
ているような、激しい気性の持ち主である。

さらにヒンズー教と回教(イスラム教)の宗教上の対立が深刻な状態に
ある。インドの街という街、どんな小さな街に入っても、船に乗っても
インド人とパキスタン人経営のふたつの食堂がある。

インドに巡礼にきたチベット人、蒙古人がパキスタン人が経営する食堂
に入ろうものなら「同じ仏教徒なのにどうして異教徒の手で作ったもの
を食べるのか」と吊るし上げに遭う。

英国統治の時代には目立たなかったインド人とパキスタン人の憎しみ合
いは、インドから追放されたアングロサクソンが仕組んだ謀略だという
説を西川さんは紹介している。

インド独立に際して、ヒンドスタンと東西パキスタンのふたつに分離さ
れたのだが、インドの主要産物である綿花や小麦のほとんどは東西パキ
スタン領で産出され、インド領ではほとんど産出しない。

しかしこの綿花を加工する繊維機械工場はインド領にあって、パキスタ
ン側にはない。また工業の原料となる石炭はインド領にあって、パキス
タン領にないという皮肉な境界線を引いてある。

この精神的、物質的理由から、両民族の闘争相克が必ず起こると予想し
て分割線を引いて、英国がインド内の勢力回復を図ったという謀略説で
ある。ラマ僧姿でインドを放浪した西川さんだったが、その観察眼は第
一級の諜報家のものである。



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築地・朝日に無心する
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         平井 修一

亡くなった義妹は奄美の秋名(あぎな)村生まれ、その旦那は同じく奄
美の角(かど)村生まれ。ふたりの姉同士(つまり小生のカミサンと旦
那の姉)が親友で、その縁で一緒になった。我が家が見合いの席だった。

奄美の縁だから、葬儀の後の「通夜振る舞い」や「初七日」会場はすっ
かり「奄美同窓会」と化した。義妹が呼んだ縁である。いい機会だから
取材した。

島の景気はどうか。女性に聞いた。

「もうねー、青息吐息。ただね、もうずーっと昔から“どん底”だから、
これ以上落ちようがないよ。だから景気がいいとか悪いとかは、もう全
然影響なし。だんなの給料でとにかく生活できてね、それで私は時々ア
ルバイトして小遣いを稼いでね、今を楽しんで暮らそう、そんな感じよ」

うーん、ずいぶんと刹那的だなあ。「今がよければいい」・・・彼女は
50歳でおばあちゃんになった。20歳の娘が「できちゃった婚」である。
将来より今、「今がよければ」すべてよし、なのか。米百俵を今食おう
ってか?


共産主義者と社会主義者の沖縄的な「未来なんてどうでもいい、今エサ
をくれ」のえげつないタカリ構造が地方に蔓延していないか。

歌手・佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」の歌を思い出した。昭
和57(1982)年 

、今から四半世紀前のヒット曲だ。

「あの晩あの子の顔も忘れて、あの晩あなたに抱かれたわたし、悪い女
だと人は言うけれ、いいじゃないの、今がよければ」

考えてみればすごい歌で、GHQの日本民族溶解作戦のピークみたいな
歌だ。

「頑張ればもっと幸せになれる(かもしれない)」というインセンティ
ブ(報奨、ニンジン)で小生やら日本人の多くは「エコノミックアニマ
ル」「ウサギ小屋」「カロウシ」の非難を受けながらやってきたが今、
それは結果を見ると成功だった(ろう)。

上昇志向があった。それがなくなると「いいじゃないの、今がよければ」
となるのだろう。上昇志向が途切れたらそれで終わり。「あきらめたら
ゲームオーバー」と経営の神様・松下幸之助は言い、漫画「スラムダン
ク」(井上雄彦著)に描かれた安西監督は言った、「投げたらそこで終
わり」。

井上の作品「リアル」は「あきらめない」車椅子のどん底からの再生を
描いて57歳の小生を感動させている。漫画や麻生太郎をバカにしてはい
けない。作家=表現者はその表現の場が漫画だろうが小説だろうが懸賞
論文だろうが命懸けである。

小生も思いのたけをブログに書いたりメルマガに投稿したりするが、有
償、無償に関係なく「命懸け」のつもりである。言論というのはそうい
うものだろう。

「今がよければ」みたいな12,000円をどうするのか。年度内の消費期限
(3月31日)をつけろと小生は思う。温泉でも行くか。12,000円を「無駄」
「意味なし」「選挙対策のバラマキ」としたマスコミ諸君は当然辞退す
るだろうから、その金ももらって我が家は楽しく過ごそう。

小生はえげつないから「武士は食わねど」なんて格好はつけない。朝日
本社の前で12,000円をばらまいてくれ。数寄屋橋チャンスセンターへ直
行する。



━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━


 ◎橋下知事 携帯持ち込み禁止 小中生対象、年度内実施へ

大阪府の橋下徹知事は3日、府内の政令市(大阪、堺)を除く公立小中
学校で、児童生徒の携帯電話持ち込みを原則禁止とする方針を明らかに
した。府教育委員会の調査で、携帯電話への依存傾向が強いほど、学習
時間が短いという結果が示されたため。市町村レベルではすでに取り組
んでいる自治体もあるが、文部科学省は「都道府県単位では聞いたこと
がない」としている。市町村教委への通達後、年度内にも実施される見
通し。

橋下知事はこの日の定例会見で、「行政が私生活に介入すべきではない
という反論はあるかもしれないが、学校に携帯電話は必要ない。まずは
保護者の責任でルールを守らせてほしい」と強調した。

その上で、府教委が今年7月に実施した携帯電話利用実態調査の結果を
踏まえ、「(携帯に依存していたら)学習時間が短くなるのは当然。大
阪の学力の問題はここから入らなければ」と述べ、学力向上策の一環と
しても位置づける考えを示した。

例外については「両親が働いていて安全確保のために持たせている場合」
などを挙げた。違反者への対応は学校ごとに決めるが、府教委は「返却
を前提に、いったんは取り上げるという毅然(きぜん)とした対応が必
要」としている。

府立高校については、通学範囲が広いことなどから持ち込みは認めるが、
校内での使用は禁止とした。

府教委では、児童生徒の1日の通話時間やメール送信回数を集計し、
「依存傾向」を3段階に分類。その結果、学習時間が30分以下の子供の
割合は、依存度が強いほど高くなる傾向がみられたという。

すでに府内の小学校は88/1%、中学校は94/2%が持ち込みを禁止してい
るが、府教委では「禁止していても実際は持ち込んでいるケースが多い
はず。今回の方針を機に『携帯依存』からの脱却を促したい」と話して
いる。

携帯所持の是非をめぐっては、政府の教育再生懇談会が今年5月の中間
報告で「必要のない限り持たないよう保護者や学校が協力する」と提言
している。12月4日8時5分配信 産経新聞

 

 ◎中国:エイズ感染者が26万人超へ

【大紀元日本12月4日】中国衛生部は先日、全国から報告を受けたエイズ
感染者の数が26万人を超えたと発表した。これに対して、エイズ予防の
民間団体は実際の状況がさらに深刻化している恐れがあると指摘した。

中国衛生部は11月30日に国連合同エイズ計画(UNAIDS)との記者会見で、
9月30日まで全国から計26万4千の感染例が報告され、そのうち、7万7
千人が発症し、3万4千人が死亡と公表した。なお、2008年1月〜9月まで
の間、新たに4万4千人が感染し、6千8百人が死亡したという。

当局は全国に70万人の感染者がいると試算しているため、約45万人の感
染者は自らの病状について知らないと懸念している。

これについて、エイズ予防の民間組織である北京愛知行健康教育研究所
の万延海所長は、これまでの中国のエイズ予防が実質上、失敗しており、
実際の状況が政府の公表より深刻化しているとの見方を示している。

 

 ◎<酒気帯び運転>一発退場 呼気0・25mgで免許取り消し

警察庁は4日、昨年6月の道路交通法改正に伴う道交法施行令の改正案
を公表した。酒気帯び運転の行政処分の基礎点数は、呼気1リットル中
のアルコール濃度0・25ミリグラム以上は13点から25点に引き上げ、免許
取り消し相当とする。

同0・15ミリグラム以上0・25ミリグラム未満は6点から13点となり免許停
止90日相当になる。

また、改正道交法で免許取り消し後の欠格期間の上限が5年から10年に
引き上げられたことを受け、危険運転致死傷は結果の重大性に応じて5〜
8年(現行5年)▽酒酔い運転などは原則3年(同2年)で、事故を起
こした場合は3〜7年(同2〜5年)−−に欠格期間を引き上げる。い
ずれもひき逃げを伴う場合は10年とする。

飲酒運転については福岡市で06年8月に発生した3児死亡事故をきっか
けに根絶の機運が高まり、道交法が改正された。

警察庁によると、昨年9月の改正道交法施行から1年で、飲酒運転事故
は22・8%減、ひき逃げ事故は14・5%減といずれも前年同期より減少。警
察庁は罰則強化の効果とみているが、飲酒やひき逃げなど悪質な運転に
対する行政処分も厳格化し、酒気帯びでも免許を取り消す改正案をまと
めた。

5日から来年1月3日まで国民から意見を募集し、来年6月に施行する。
12月4日11時40分配信 毎日新聞
 


 ◎波紋呼ぶ橋下大阪府知事の「ケータイ校内禁止令」

来年3月までに、政令市を除く府内の公立小中高校で、携帯電話の持ち
込みや校内での使用を禁じるという方針。ネットいじめや交流サイトを
巡る犯罪など、子どもとケータイの「つきあい方」に悩んできた教育現
場では歓迎する声があがるが、一方で、「既に普及してしまったものを
今さらダメといっても……」と戸惑う声もでている。

 ◆現場からは歓迎と戸惑いの声◆
「現場を後押ししてくれる発言。ありがたい」

大阪府枚方市のある中学校校長は、橋下知事の方針を高く評価する。

授業中は机の下でメールばかり。顔を上げたと思えば今度は携帯で教室
内を写真撮影−−。そんな生徒たちに手を焼き、学校への携帯電話の持
ち込みを禁じたのは数年前だ。だが、持ち込む生徒は今も後を絶たず、
保護者を呼んで注意すると逆に「他校では許可しているのに、うちはダ
メなのか」と抗議されるという。「これからは保護者にも『府全体で決
まっていることだ』と説明できる」と校長は歓迎する。

一方で、これまで多くの学校で校内使用が認められてきた高校には、戸
惑いの声も広がっている。

「家庭との緊急連絡に必要では」「部活の連絡に使っているケースもあ
る」−−。ある府立高校の場合、携帯が普及し始めた数年前に学校内の
公衆電話は撤去されている。「生徒を納得させることができるだろうか」。
この高校校長は、説得に不安をのぞかせる。

府が一律禁止の方針を固めた背景には今年7月、府内の小中高の児童生
徒計約1万3600人を対象に実施した調査結果があった。

これによると、1日に3時間以上携帯を使う中学生は18・2%、高校
生は29・5%。「メール受信時、3分以内の返信」を心がけている中
学1年生は17・1%、小6でも16・8%もいた。1日101回以上
メールを送信するのは、最も多かった高1女子では8・0%に上った 12
月5日3時9分配信 読売新聞



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反     響
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 1)いささか古い話になってしまったが、11月28日(金)に東京ビッ
グサイトで開催された恒例の某商社の大売り出しに行ってきた。

世界同時不況が着々と進む折から、この売り出しの人気は高まる一方で
ある。初日の10時開場に合わせて30分過ぎ頃に到着したが、入場者の列
は未だ長く、約20分ほど並ぶ結果となった。

来場者の購入意欲は相変わらず恐るべきものがある。例えばご婦人に人
気の下着メーカーWのブースやイタリヤのブランドF等におけるレジへの
行列などは何処が最終かを探すのに一苦労である。

場内は近頃大流行のトローリー・ケースを転がしている人が圧倒的に多
く、何時足を取られるか解らず大変危険な状態であった。この問題はか
なり多くの人が採り上げ始めている。

この売り出しの売り物の食品関連の売り場は大混雑で、その人気のほど
が解る。兎に角、都心のホテルや特別開場で開催されるデパートの特別
セールなどな問題にならない活況を呈していた。

デパートの売り出しではどうしてもデパートのマージンを残した売り方
であるから、価格にこの商社のものほど魅力がない。ここでは商社と一
次問屋が売り出すのであるから値段に妙味があるのは当然だ。だが、品
揃えにはデパートの特徴は出ていると思うが。

中には明らかに小売業者の仕入れと見える買い方をしている者も散見さ
れた。

だが、私にはこの大売り出しもここまで来ると、私が買いに行くように
なってから7〜8年を経ているので、何となく所謂マンネリを感ずるのだ。

すなわち、出ている業者も製品も、品揃えも最早さしたる変化がないの
である。何時行っても同じ会社の同じブランドの品揃えなのだ。この売
り出し用の製品を並べてあるのではないが、価格も毎回同じような線に
統一されており、ここにも魅力が薄れてきた。

私は以前からこのような売り出しでは、ブランド品や斬新な流行品を求
めるのではなく「これぞ買い得」という特定の商品を狙うか、問屋が思
い切って売り出している目玉の食料品を目当てにしたら良いだろうと言
ってきた。

だが、売る側もそういった目玉商品の種が尽きてきたかの如く感ずるの
である。彼らもこの辺りで何か新機軸を打ち出さないと、何か在庫一掃
セールと何処が違うのかということになりかねない。

現在では未だ一部のデパートの売り場などでは、こういう商社の催しが
あって、彼らの地盤が蚕食させていることの認識すらない例がある。

私は商社側がさらなる新戦略を打ち出すか、デパートが何らかの起死回
生の手を(問屋の犠牲なくして)打ってくるかで、今後の小売業の在り
方が見えてくるのではないかと見ている。

何れにせよ、あの様子を見ていれば、消費者は未だ「お買い得」と解れ
ば買うのである。消費の意欲が残っているのである。一部の可処分所得
が多い人にはブランド品でも買い漁って貰えて良いのである。如何に一
般消費者の意欲をかき立てるかに努力すべきだ。陳腐な言い方だ、小売
業者は日常生活の良質の必需品を、良い値段で売れるような努力をする
こと肝心でまた必要である。以上 前田正晶 



 2)米国でのお勧めの職業では、「海賊」が一番だそうですがその海
賊もやらざるを得ずやっている国のソマリア沖の現状ですね。漁師の振
りして海賊に早代わり、その方が稼ぎがいいからで各国は手を焼いてい
ます。

ところで、この海賊に悩まされている国のひとつに日本も入っていて実
際に被害にも遭っています。各国は自衛のために軍隊を派遣したりして
安全を確保しています。

それに比較して、日本の態度は何ですか、いったいこれが独立国として
の国なのかあきれるばかりですね。憲法の制約を受けて、手も足も出せ
ないなどとのうのうと発表してお終い。これが世界に認められている国
の態度ですか。

明確に対処できる法律をすぐつくるべきでしょう。拉致問題にしても然
り、国としての責任ある明確な仕事をしようとしない情けない国には被
害者家族も浮かばれないばかりです。もっとも、近頃の政治を見ている
と期待するのが馬鹿げているのかも知れません。 なみお  


 3)最初で最後にしてほしい! 

葬儀には何十回も参列したし、父も見送ったが、今回の義妹の葬儀ほど
泣いたことはなかった。遺された娘は20歳と22歳なのだ。母親が体調が
悪いとはいえ、1週間前まで一緒に暮らしていたのである。それが突然旅
立つのだ。

「運命」と受け入れるしかないよ、なんて諦観、達観は娘たちにできる
わけがない。葬儀だって初めてで、しかもそれが最愛の母親なのだから
取り乱す。電気炉を見ただけで絶叫し、卒倒しそうだ。「お母さん、お
母さん、行かないで!」

僕たちも泣かずにいられない。涙は滂沱、なだそうそう。

愚息が言う。「早死には罪だな。俺は回りがウンザリするほど長生きす
ることにしたよ」 

早世は本人にとってとてつもなく不本意だが、遺された者にとっても強
烈な悲しみを残す。今回のような54歳の死というのは「それはなかろう
が」と神様仏様にグチも言いたくなる。

小生、「いぎたない、頑固じじい」と言われようが、愚息の言うように、
死によって悲しみをまき散らすのではなく、「ようやく逝った」と周囲
を安堵させるほどの寿命を生きたいと思う。

人が長寿を求めるのは、周囲への「いたわり」という気持ちもあるのだ
ろう。

火葬場は森の中にあった。

錦秋に 見送られて 義妹逝く (平井)



 4)2003年秋にPCを導入せざるを得なくなった時点で、長いこと揶揄
されていた“ディジタル・デイヴァイド”人とはお別れしたと迂闊にも
思い込んでいた。

ところが4日「PCを始めることが決別ではない」と思い知らさせる目に
遭った。これには少したじろいだ。何事かと言えば、500円(当日券は
2,000円)節約のためにセブン・イレブンにアメリカン・フットボールの
関東大学選手権“クラッシュ・ボウル”の前売券を買いに行った時のこ
とである。

セブン・イレブンやファミリー・マートで買えると聞いて、ノコノコと
出掛けて行った。だが、何処を探しても何の表示もポスターもない。そ
こでレジのオニーさんに尋ねたが、彼も知らずに事務所に聞きに行く始
末。

出てきた一見店長風の男性が私を誘っていった先はコピー機だった。実
は、この店でつい先日初めてこのディスプレー用スクリーン付きのコピ
ー機に挑戦したばかりだった。これは日頃馴染みのKinko's等にある普通
の機械と操作法が違うのであった。多少以上戸惑ったが、どうにか操作
して無事コピーは取れた。

前売券はこのコピー機と思い込んでいた機械のスクリーンを操作して買
う仕掛けになったいたのだった。アナログ世代を未だに引きずって生き
ている者としては、これを操作することには思いが至らなかったのであ
る。しかも教えられて無事操作しても、そこから前売券が出てくるわけ
ではない。

なにやら一杯書いてある紙が出てくるだけで、それを持ってレジに行き
あらためて発券して貰う仕組みであった。しかも1,500円を前払いせよと
求められた。しかも漸く切符を貰ってそれで終わりかと思えば、受領書
に署名まで求められた。正直なところ、「何ともはや」であった。

私には非常に面倒な手続きとしか思えなかったが、現代のディジタル化
世代に生まれ育った者達にはこれが普通なのだろうかと、つくづく自分
は未だにアナログの世界に生きているのだと思わせられた。

昨年9月にUnited Airlinesでアメリカに行った時に、空港でのセルフ・
チェックインに出会って「時代」を感じさせられたが、世の中はここま
で対人接触なしに過ごさねばならないように変化(=Change)していた
のである。これはオバマ次期大統領が標榜する「変革」ではないだろう。
世の中はこのように新しいものを導入して変化するものだと痛感した数
分間であった。以上 前田正晶



 5){元ビッグ)スリーのCEO連中は今度は命乞いに自家用車で出掛け
て来たと報じられている。年俸を1ドルにすると言い出したそうだ。一方
では、CNNが JALの西松社長が900万円の年俸でバス通勤をしていることを
賞賛していた。

勿論、前者は散々批判された後のことでは美談でも何でもない扱いで、
後者はアメリカのCEOたちも見習えと言わんばかりの美談であった。それ
ならば、伊藤忠商事の丹羽社長(当時)も社用車を使っていなかったこ
とを採り上げたらどうだと言いたい気もする。

そういうことであれば、W社のオウナー・ファミリーの4代目にして8
番目のCEO、ジョージは自分で車を運転して通勤していた。社員は5階建
てのビルの各階と同じ高さにある屋外の駐車場に止めるが、ジョージに
は4階の入り口近くの屋根付きの部分の一番端に止めることを許されてい
たのが、唯一の特権であった。因みに、最も近い場所は身体障害者用に
確保されている。

彼は社内の食堂でもごく普通にトレーを持って歩き、好きな物を取って
勘定をして、社員たちと同じテーブルで食べていた。この点は西松社長
と同じである。彼は39歳でCEOになり、会社を飛躍的に伸ばしていた。

彼は家では普通の人として育てられたと言うが、スリーのCEOたちはあの
地位に到達するまではどのように育てられ、どのようにして出世したの
だろうか。帝王学は学ばなかったのだろうか。「貴方とは違うんです」
と思い込んでいるのではないだろうか。地位が人を作ると言うが、スリ
ーでは変な作り方をしたのではないだろうか。
以上 前田正晶 



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身 辺 雑 記
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4日夜は、昔の仲間の忘年会。病み上がりの身なのにアルコールへのブレー
キが緩くなって呑み過ぎた。そのせいか自分が死ぬ夢を夜中に見て起き
た。

死の床を囲んでいる人々のだれひとり私の名を叫ばないのである。こん
なはずの人生ではなかったはずと怒りで夢は断たれ、憤然と飛び起きた。
馬鹿。脳梗塞の経過説明をすることが既にストレスになっているのだろ
うか。重ねて平井さんの悲しみのメイルが珍しい夢となったものかもし
れない。

公園は落ち葉の大詰め。見ていると欅だけはちりちりに枯れたまま枝に
しがみついている。風や雨に叩かれてようやく落ちてくる。往生際の悪
い落ち葉陀。その点、公孫樹やプラタナスは葉が形をいじしたまま変色
と共に落葉する。櫻は夏のうちに落葉、既に裸だ。

なんとか日刊に戻ろうとする。せめて「不定期」と思って下さい。

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  • 名無しさん2008/12/07

    平井様、特定のマスコミを上げて非難してると「コワイ」筋と間違えられ兼ねません。