政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針 1353号  08・10・19(日)「夕刊」

2008/10/19

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  わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1353号
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         平成20(2008)年10月19日(日) 「夕刊」



                           米紙「えげつないニッポン」:平井修一

                             金融危機でオバマ巻き返す:松尾文夫

                               石井副代表がマルチ献金:古澤 襄

                                     安倍晴明の実母?:河崎勝二

                           「お手々つないでみな帰ろ」:伊勢雅臣

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記

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第1353号           
 
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             
       御意見・御感想は:ryochan@polka.plala.or.jp
                  

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米紙「えげつないニッポン」
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          平井 修一

金融マンはお金や不動産を見ると「こうすればもっと儲かるのに」と思
うのだろう。小生は根っからのどんぶり勘定で、儲け話にはとんと興味
がなく、タンス預金よりは安全だろうから銀行を利用しているだけとい
う人種。まあ、株や投資信託に回すほどの金がないだけなのだが。

ワシントンポスト電子版(2008年10月19日)のトップ記事を見て驚いた。
「豊かな日本では、危機は壮大なチャンス、議員が首相に欧米への投資
を促す」とある。ほんまかいな。

<【東京発】投資銀行から日本の国会議員に転じたタムラ・コウタロウ
が、病めるグローバル経済を癒やし、すべての日本人をより豊かにし、
アメリカの対日姿勢をさらに敬意あるようにするための、えげつない
(immodest、慎みのない、無遠慮な、不謹慎な)提案をしている。

「我々は莫大なお金を持っているので、我々は特別な位置にある」とタ
ムラは言った。すなわち政府外貨準備金がおよそ9500億ドル、公的な年
金基金が1兆5000億ドル、個人金融資産の15兆ドル、うち8兆ドルは日本
の銀行にひどく低い金利で預けられているという。

「我々は、我々がこのお金で世界を救う用意があるというシグナルを送
らなければならない」と、彼はインタビューに答えた。

タムラは政権党の自由民主党内の65人の議員グループをリードし、麻生
太郎首相に、世界的な金融メルトダウンを「日本の巨大な機会として」
扱うよう提唱した。

彼ら議員グループは政府に対し、混乱する欧米の銀行に大量の現金をつ
ぎ込んで、そのお返しに、特価で苦しむ会社資産を購入するよう主張し
ている。

「あらゆる主要国の経済は崩壊した。そして、日本は世界で最も傷が浅
い市場を持っている」とタムラは言う。

これまで麻生政権は、何もそのような投資について言ってこなかった。
首相がこの考えをどう思うかについて尋ねられて、麻生首相のスポーク
スマンはコメントするのを辞退した・・・>

面白いのでもっと訳したいが、長くなるので止める。タムラが結局言い
たいのは、「世界中がバーゲンセールだから日本はどんどん買うべきだ。
失業者だって救われる。アメリカも感謝して、日本が怒っている北朝鮮
テロ支援国家指定解除を見直すだろう。金融危機は日本のチャンスなの
だ」。

西南戦争を起こした桐野利秋みたいな大言壮語。酒の席の与太話として
は面白いが、国会議員が外国メディアに話す言葉ではない。野村證券が
リーマンを買収したことで米国人は神経質になっている時期だからなお
さらだ。それにしてもタムラ・コウタロウって誰だ。

<参議院議員 田村耕太郎(鳥取県)自民党(津島派)。当選2回。山一
證券企業開発部(国内外のM&A仲介業務担当)出身。

2002年坂野重信参議院議員死去に伴う参議院鳥取県選挙区補欠選挙で無
所属(自民党推薦)として立候補し、初当選。2004年の第20回参議院議
員選挙では自民党公認で再選。

2006年、内閣府大臣政務官(経済財政政策・金融・再チャレンジ)に就
任。日本版政府投資会社の設立を提唱している。財政金融委員会所属。


ホリエモン、ファンド村上、リーマンのようなアチラ側の人で、慶應大
学で非常勤講師をつとめた縁もあるのだろう、竹中平蔵とも仲がよい。

こういうカルーイ人がJ-REIT(上場不動産投資信託)など不動産証券化
市場を活性化させよとか、政府系ファンドをつくれなどと国会で言って
いる。

「J-REIT初の倒産」が報じられたのは10月の初旬だった。政府系ファン
ドもつくったらリーマンになること間違いなしだろう。「おい、博打を
やるなら自分の金で張れよなあ」と言いたい。



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金融危機でオバマ巻き返す
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           松尾 文夫

● マケイン襲った逆風

9月11日からの中国旅行のはじめにまとめた第16回のブログ「マケイン善
戦、オバマ守勢にー3回のテレビ討論で、どちらが「レーガンの成功物
語」を手にするかー」と総括したアメリカ大統領選挙戦展望を修正する
必要が出てきました。

9月末からウオール街を襲った大恐慌以来といわれる金融危機のおかげで、
オバマ陣営が息を吹き返し、共和党全国党大会以後の「ペイリン効果」
で失ったリードを取り戻しました。逆にマケイン側は守勢に追い込まれ、
そのまま終盤戦になだれこむことになったからです。

つまり、マケイン陣営は、イラク戦争の長期化を始めとするブッシュ共
和党2期目の不人気に加えて、昨夏のサブプライムローン立ち往生以来
くすぶっていた金融危機が一気に拡大、

ブッシュ政権が「アメリカ経済の破滅」(ペロシ下院議長)を避けるた
め最大7千億ドルもの公的基金を投入する「緊急経済安定化法案」の議
会提出を迫られるというこれ以上ない逆風にさらされることになったか
らです。

マケイン候補は急遽選挙運動を中止する「奇策」に出て、ワシントンに
戻り、一時は9月26日に予定されていたオバマ候補との第一回テレビ討論
を延期することまで提案しました。

しかし、誰の目にも、今度の金融危機が8年間の共和党政権の下で進行し
たマーケットの規制緩和の流れの挫折、破綻であることは明らかであり、
マケイン候補がその推進者の1人であった事実はかくしようもないこと
でした。

マケイン候補は、この金融危機直前、「アメリカ経済のファンダメンタ
ルは正常だ」と、経済問題での弱みを立証するような「失言」を行って
いました。

それに10月3日発表の失業率が大きく上昇するなど本格的な景気後退が実
感され、全世界を巻き込んだ大恐慌の再来が懸念される危機感が、アメ
リカ国内を覆うことになりました。

オバマ民主党がここぞと宣伝する「ブッシュ政権8年間の失政のツケ」と
の非難、そしてこうした危機を回避するためには、「民主党への政権交
代しかない」との主張が一気に説得力を持つことになったわけです。

ブッシュ政権を引き継いで戦うマケイン陣営のそもそものアキレス腱が、
最悪のタイミングで露出してしまったというわけです。

● 接戦州でもマケインのリード消える 

その結果、「ペイリン効果」はマケイン候補にとって戦いを進める上で
の「絶対条件」であった保守派の支持を固めることには成功したものの、
期待された中間層へ食い込みでは、ペイリン候補が指名受諾演説であえ
て敵対した主要メディアからの執拗な「イジメ」や、個別インタービュー
で「記憶に残る最高裁判決は」との問いに答えられなかった「勉強不足」
もあって苦戦しています。

テレビ討論でのマケイン、ペイリン両候補のそれなりの善戦にも拘わら
ず(特にペイリン知事は、保守派からの批判も出始め、その進退をかけ
た形の2日のバイデン上院議員とのテレビ討論では予想を上回る成績で、
踏みとどまりました)、この経済危機という巨大な暗雲のもとでは支持
率アップにつながっていません。

先に勝敗を決める接戦州としてあげた10州の州別支持率でも、わずか半
月のうちに、マケイン側がリードしていた5州のうち、インディアナ州を
除く残りの4州(バージニア、オハイオ、ネバダ、フロリダ)で、数字の
大小はそれぞれに違いながらも、すべてオバマ候補のリードに変わる激
変ぶりです。

この4州4四年前、ブッシュ再選の決め手となったいわば最後の防衛線で、
マケイン候補にとっては絶対に落とせない州です。

特に前回、ケリー民主党候補がとったミシガン州で、マケイン陣営が10
月に入って選挙運動の停止を決めたことは、このマケイン側が受けたシ
ョックの大きさを物語っています。

ミシガン州は、民主党の予備選挙でヒラリー候補が抑え、黒人反対票、
白人中産階級票を目当てに、つまりヒラリー票の獲得を狙って「ペイリ
ン効果」も含めて、マケイン側が共和党への取り込みに力を入れてきた
ところだけに、その苦戦振りを象徴する出来事です。

しかも、この経済危機の暗雲は容易に消えません。ブッシュ政権が議会
の多数を握る民主党幹部の協力も得て緊急提出した「緊急経済安定化法
案」が、まず下院本会議で共和党保守の造反もあって否決されるという
全世界をパニックに落としいれる騒ぎが起こりました。

3日になって上院側が急遽1,100億ドルの減税バラまきなどを追加して最
初に可決、下院側もその日のうちに修正案を可決、ブッシュ大統領が即
座に署名、成立したものの、今度はマーケットがこれを好感せず、期待
されたダウ平均の上昇は見られず、逆に下落しました。1929年の大恐慌
期を髣髴とさせるマーケットの混迷が続く形勢です。

各種調査でも、このウオール街の不始末を国民一人ひとりが最終的には
3,000ドル近い税負担を迫られる救済策は、きわめて不人気です。マケイ
ン陣営にとって、不利な状況が続きます。

マケイン候補は、イラク戦争や対テロ戦争といった得意の分野ではなく、
苦手な経済問題での論戦に勝たねばならないのに対して、オバマ候補は
最後に有権者の判断を左右しかねないといわれていた初の黒人大統領候
補としてのハンデも、深刻な経済危機のもとで吹き飛んでしまいかねな
い「追い風」に恵まれようとしています。

その意味で毎回のことながら、アメリカ大統領選挙は最後まで、ドラマ
とアイロニーに満ち満ちています。
<共同通信社元ニューヨーク、ワシントン特派員(1964-69)>



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石井副代表がマルチ献金
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         古澤 襄

民主党のマルチ商法騒ぎが続いている。今度は石井一副代表の支部が
450万円の献金を受けていたことが分かった。11月総選挙が言われている
折からマルチ商法の業界に関係が深いと喧伝されるのはプラスではない。

選挙がなければネットワークビジネスの在り方について、じっくり議論
を重ねたいところだろうが、マルチといわれただけでマイナス・イメー
ジが先行してしまう。この話は一日も早く通りすぎて欲しいというのが
民主党の偽らない気持ちなのであろう。

<民主党の石井一副代表が03年当時代表を務めていた「民主党兵庫県
第1区総支部」が、マルチ商法業者らでつくる政治団体など業界側から
計450万円の献金を受けていたことが18日分かった。

流通ビジネス推進政治連盟(現・ネットワークビジネス推進連盟)のホ
ームページには、石井副代表が03年、業界を支援する議員連盟を立ち上
げ、名誉会長に就任したとの記載がある。(共同)>


 
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安倍晴明の実母?
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         河崎 勝二

山登りや名所旧跡巡りの仲間のサークル「歩こう会」が、予期もしなか
った驚きと感動を与えて呉れたのは、つい先日のことだ。

大阪城を散策中に知り合った仲間同士の会「大阪城歩こう会」に参加し
て、日曜ごとに十数人が連れ立ち近畿の著名な山々に登ったり、歴史に
包まれた名所に出掛けるようになって久しい。

季節の移ろい、新鮮な空気と絶景、出合った人達との交流、その土地の
産物の味などに接する楽しみは、実際に汗を掻き、五体の筋肉を酷使し
て歩き回る者だけしか味合えない産物だと信じている。

最年長のリーダー格の八十余歳の仲間は、お年を感じさせない軽妙な足
取りと訪ねる先への道筋は勿論、そこに纏わる地縁の知識に長けておら
れるのには、頭が下がる。

さて今回の驚きの出来事のキッカケは、たまには気楽に行ける平地の名
所に行こうとの女性の提案で、大阪和泉市の「信太の森」に出掛けたこ
とだった。

その「信太の森」は平安時代の清少納言の「枕草子」の中で「もりは信
太の森」と称えられていることで知られているということで、麓を熊野
古道がはしる古代から参詣の道の側ということでも広く知られていると
いう。

朝鮮半島から5世紀ごろ伝えられた須恵器釜跡があり、わが国最古の釜
跡も見付かっているという。なかなか深みのある歴史の里である。

現地に実際足を踏み入れると、流石に周囲は信太山丘陵に囲まれ、裾野
まで広がる多種多彩な樹木景観は、素晴らしさの一言だった。

早速、現地博物館「信太の森ふるさと館」を訪ねた。ここの歴史や成り
立ちを知る上では、それが最適だからだ。

建物1階の右手にある80坪ほどの「信太の森ふるさと館」に入り、次々と
見回っている内、浮世絵風の数枚の異様な「版画絵」が目に入って仰天
した。

子供を膝の前に座らせた母親らしき女性が、手に持つ筈の筆を口に咥え
て、和歌の文字を障子に向かって書いている姿の絵だ。

文字は「恋しくばたずねきて」と書いてある。ところが女性のギョロッ
とした目線は横向きに何かを見据えている。表情も厳しく尋常ではない。
この絵は、一体何を語ろうとしているものなのか。隣には、大木の下に2
匹の白狐が闇の上にある白き物体を見上げている、思わしげな別の「絵」
が並べられている。

背中に言い知れぬ寒気を感じたので、館員を呼んで説明を受けることに
した。館員は、懇切丁寧にこの「絵」について語ってくれた。この「絵」
は、古浄瑠璃などでも伝えられる「葛の葉物語」の一場面だそうだ。

<その昔、大阪の摂津の国に安倍保名(あべのやすな)という若者が、
信太大明神を参詣に来た時、狩人に追われた深手の傷を負った白狐を匿
い逃がした。これに腹を立てた狩人が保名を責め、大怪我をさせ立ち去
った。

すると傷で苦しむ保名の所に「葛の葉」と名乗る女性が現れ介抱した。
この女性は助けた白狐の化身だったのだが、保名はそれとは知らず、2
人はやがて一緒に暮らす仲となり、男子を儲けた。子の名は「童子丸」。

6年後のある日、葛の葉は庭に咲いた菊の花に見とれてわが身を忘れ、う
っかり現わした尻尾を「童子丸」に見付けられてしまった。葛の葉は、
もはやこれまでと一首を障子に書き残して森へ消え去った>。(版画絵
がこの模様を伝える)。

その一首とは、「恋しくばたずねきてみよ和泉なら 信太の森のうらみ
葛の葉」だったのだ。

<保名と童子丸は恋しい母を求めて探し回り、やっと森の奥で涙を流し
ながら2人を見つめている1匹の白狐と出合う。ハッと気づいた保名が
「母の元の姿になっておくれ」と哀願すると、白狐は傍らの池に己の姿
を映し出し、たちまち葛の葉の姿となった。

しかし、葛の葉は泣き叫ぶわが子を諭しながら、形見に白い玉を与えて
最後の別れを惜しみつつ、再び白狐になって森の奥に消えていった>。

これが「葛の葉物語です」と職員は説明を締めくくった。悲しい言伝え
に心を痛めて聞き入っていた筆者に、この館員は追い討ちを掛けるよう
なショッキングなことを告げた。

「この童子丸が、実はかの有名な陰陽道の祖の安倍晴明(あべのせいめ
い)だといわれているのですよ」。

筆者の出生地は大阪阿倍野区で、安倍晴明を祀る「安倍神社」は目と鼻
の先のところにあった。子供の頃から親に連れられ足繁くお参りした神
社だ。

「安倍晴明の出所」などに思いを馳せた事も無かったが、まさかこの
「版画絵」に描かれた「葛の葉物語」の童子だったのかと考えると、頭
が真っ白になった。

今は、「安倍神社」とは離れたところに住んでいるため縁が薄れたが、
この伝説を知った以上、お参りに行ってみたくなった。

それにしても仲間と共に方々を「歩く」ことは、時空を超えた様々な楽
しみと感動の舞台に接遇させてくれるものだとつくづく思い知らされ、
改めて有り難さを痛感する。(了)
(エッセイスト)



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「お手々つないでみな帰ろ」
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          伊勢 雅臣

■1.「日本ではカラスまで一緒にさそって」■

韓国ウォッチャーとして著名な産経新聞ソウル支局長・黒田勝弘氏が、
ソウルで韓国人の年配の知り合いと会った時に、日本の童謡の「夕焼け
小焼け」が話題になった。

        夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる
        お手々つないで みな帰ろ カラスも一緒に帰りましょ

その知り合いはしみじみとこう言った。

日本ではカラスまで一緒にさそって、みんな手をつないで仲良くしよう
というんですよねぇ・・・。それに比べると韓国人は、この「お手々つ
ないでみな帰ろ」ができないんです----。

別の韓国人は、しばらく日本に駐在してから韓国に帰ってきた。子供た
ちも日本の学校に通っていて、韓国の学校に戻ったのだが、何かにつけ
て遅れをとって困ると言う。

ボール遊びとか、教室に先を争って入るとか、何かを受け取ったりする
ときなど、「先を争ってわれ勝ち」という場面で、自分の子供は弱い。
その原因はどうも日本での教育のせいではないか、と言う。

日本の幼稚園や小学校では「みんな仲良く」「みんな一緒に」と、絶え
ず協調を教えるために、それになじんでしまった子どもが、韓国の学校
では遅れをとってしまう、というのである。

日本人と韓国人は隣人同士で、外見もそっくりのため、お互いに自分と
似ていると考え勝ちだが、実は似ていない点も多い。そして、そこにそ
れぞれのお国ぶりが現れるのである。

■2.恒心を持ちえない状況の中に生きている民族■

「みんな仲良く」の日本人と「俺が俺が」の韓国人の違いがどこから来
ているのか、韓国の著名な作家である李炳注氏は次のように語っている。

<・・・日本人にある、いやおう盛ですらある協同のマナーもしくは精
神がどうしてわれわれには無いかということは、実に不可思議なことで
すけれども、この不可思議な問題を可能なところまで追求してみるのも
重要だと思いますね。・・・

私は漠然とですが、恒心という問題を提起してみたいと思います。結論
からいえば、わが民族は恒心を持たない民族、恒心を持ちえない状況の
中に生きている民族だと私は思います。・・・

韓国人と日本人を比較するとき、周囲の環境をつきつめてみなければな
りません。安定した環境である程度の確立した社会に生きる人びとと、
常に不安定で価値の乱れた社会に住む人びととを対等に比較することは
できませんよ。> [2,p4]

安全で平和な島国である日本では、お互いに仲良く力を合わせて仲良く
やっていくことが、幸福への道であった。時折、台風や地震が襲ってく
るが、それらも皆で力を合わせて乗り越えていく。そうした社会では、
恒心、すなわち、安定した価値観と心持ちを持って、生きていくことが
できる。

それに対して、半島国家である韓国は、周囲の大国のパワーゲームの舞
台とされやすい。朝鮮半島は古代から中国と日本のせめぎ合いの舞台で
あり、近代に入ってからは、ロシアやアメリカが加わり、さらに国土も
南北に分断されて軍事的対立の中で生きてきた。

韓国国内も親中派、親日派、親露派、親米派などに分裂し、抗争が続い
てきた。そのような不安定な社会では「みんな仲良く」などというのは
絵空事である。「俺が俺が」と他人を押しのけ、生き延びていかねばな
らない。

■3.自転車に乗るのは体面にかかわる■
    
「俺が俺が」の社会は、勝者と敗者が明確な格差社会となり、 勝者はこ
とさらに自らの体面を重んずるようになる。

企業や役所の幹部など、社会的成功者は運転手付きの公用車、社用車に
乗る。一般大衆がすし詰めになったバスの横を、黒塗りの大型車がスイ
スイと走っていく。

会社や役所で車付きの幹部を務めた人が、退職後にもっとも 愚痴をこぼ
すのが、運転手付きの車がなくなったことで、満員のバスに乗ったり、
タクシーを拾ったりする「みじめさ」に耐えられず、つい外出もおっく
うになるほどだと言う。

黒塗りの大型車の対局をなすのが、自転車だ。みすぼらしい格好の労働
者が大きな荷物を乗せて、汗をかきながら自転車を漕いでいる、という
のが、伝統的な「下層労働階級」のイメージである。

黒田氏の知人の日本人が、知り合いの韓国人の牧師の家に遊びに行った
時のこと。この牧師は日本の教会との交流で、何年か日本生活の経験が
あったという。その牧師の奥さんがこう言ったそうだ。

「うちの人は日本にいる時やっていたといって、自転車で外出しようと
するので困ります。あんなはしたないことされると体面上困ります」。
[1,p87]

立派な聖職者は「自転車なんかに乗って出歩いてはいけない」というの
が、この奥さんの「体面」へのこだわりである。

もちろん、日本でも同様な感覚を持つ人も多いだろうが、一方で、「地
位のある人でも慎ましい生活をしているのが本当に偉い人だ」という価
値観も根強い。かつて経団連会長を務めた土光敏夫さんがバスで通勤し
ている姿が静かな感動を呼んだ[c]。

■4.「サジャンニーム!(社長さーん)■

体面の最たるものが、肩書きである。韓国社会では日常会話でも、相手
を肩書き付きで呼ぶことが多い。

<新聞社では記者同士で「○○記者(キジャ)」と言い合っていますし、
大学では教授たちがお互いに「○○博士(パクサ)」と呼び合っていま
す。街の通りや、食堂、飲み屋などでも連れだった客同士が「キム部長
(ブジャン)」「パク課長(クワジュン)」・・・と肩書き呼称が飛び
かっていますし、

さして大きなバー、クラブでなくとも飲み屋の男子従業員をホステスた
ちが「○○専務(チョンム)」「○○常務(サンム)」といい、大通り
で「サジャンニーム!(社長さーんの意)と声をあげれば、みんな「オ
レのことか?」という顔で振り向くほどに、韓国には社長がたくさんい
るということになります。

韓国人の独立心が強いのも、結局、誰かの下でいつまでも働いていたの
では「カムトゥ(官職、地位)」が得られないため、独立すれば手っ取
り早く肩書きができるから、ということかもしれません。独立し、一人
で商売を始めると、みんな社長になれるというわけです。>[1,p99]

逆に、相手の体面に相応した呼称を用いないと、韓国人は激しく怒り出
す。日本の各マスコミのソウル支局では、日本語のできる韓国人スタッ
フをおいて取材の協力などをして貰って いる。各社の特派員たちは彼ら
を「助手」と呼ぶが、この肩書きは本人たちには大変評判が悪い。

ある時、新しく赴任してきた若い日本人特派員が、本人のいる前で「助
手の○○さんは・・・」とやったところ、本人がつかみかからんばかり
に怒った。本人にしてみれば、何代にもわたって特派員を手助けしてき
ており、新参者の特派員などよりも先輩だという自負があった。

日本では「助手」という言葉に侮蔑感は含まれていないから、この新米
特派員もそう呼んだのだろう。長年「助手」として務めてきた人には、
周囲の人も敬意を払う場合が多いからだ。
    
■5.「おでん屋三代」に驚き■

一方、負け組に対しては、露骨な蔑視が当然とされる。黒田氏の行きつ
けの韓国料理屋の女主人は、業界団体の視察旅行で日本に行った時の経
験をこう語った。

<たしか京都のどこかのお寺でした。見物したあとバスが出るまですこ
し時間があったので、お寺の近くをぶらぶら散歩していたら、路地裏に
小さな「おでん屋」があったので、何人かで入ったんです。

韓国にもそのまま「おでん」という名前であるんですが、日本で食べた
のはうまかったですねえ。おでんがあんなにおいしいものとは知らなか
っ た。

ところが、わたしたちが驚いたのは、その何の変哲もない小さなおでん
屋が、何と3代にわたってやっているというんですね。3代というと100
年ですよ。驚きましたねえ。

我が国だと屋台をすこし大きくしたようなおでん屋などは、つまらない
商売ですから親子3代なんか決してやりません。そんなものに一生をか
けるなんてことはありません。小金をためて、できるだけ早くやめたい
と思っていますね。 ・・・

それと、やはり日本は安定社会だなあとつくづく思いましたねえ。おで
ん屋を同じ場所で三代も続けているというのは、社会が安定していると
いうことではないでしょうか。> [1,p54]

■6.「つまらない仕事を親子何代もやっているのは恥ずかしい」■

この話で黒田氏が思い出したのは、KBS(韓国放送公社)のテレビで
親子何代にわたって同じ仕事を続けている職人を紹介する番組を作ろう
としたが、何度募集しても応募がなかった、という話である。この女主
人はこう謎解きをした。

<韓国にももちろん職人はいるし、親子何代でやっている人たちも、日
本ほどではないければいると思います。ただ、テレビで紹介するといっ
た場合、ひょっとすると恥ずかしがって出ないかもしれませんよ。

わたしたちには、出世せずにつまらない仕事を親子何代もやっているの
は恥ずかし い、という思いがあります。とくに食べ物屋なんか自慢にな
りませんからね。[1,p55]

日本は創業100年を超える老舗企業が10万社以上あると推定されている
「老舗企業大国」である[d]。おでん屋を3代にわたってやっているとい
うのは、我が国では尊敬されこそすれ、「恥ずかしいこと」などと思う
人はいないだろう。
    
■7.「われわれを登場させると本の品位が落ちる」■

韓国における「賤業蔑視」の話をもうひとつ。ソウル特派員時代、黒田氏
は『韓国人あなたは何者か』というタイトルの韓国語による評論集を2
巻出版し、合計10万部近く売れるベストセラーとなった。読者から多く
のおたよりが来たが、その9割が好意的なものだった。

しかし、名門・梨花女子大のある学生は「著者は飲み屋のアガシ(娘さ
ん)の話ばかり引用しているが、何故われわれに話をきいてくれなかっ
たのか」と怒っていたそうである。

韓国社会を語るのに、自分たちのようなエリートをさしおいて、無教養
で下賤な飲み屋のホステスなんぞに語らせたということで、いたく誇り
を傷つけられたのだった。

同様に、飲み屋のホステスたちも「クロダ氏、今後、韓国で本を書くと
きはわれわれを登場させてはいけない」と口を揃えて言った。「われわ
れを登場させると本の品位が落ち、ひいてはクロダ氏の品格が問われる
ことになるので、やめた方がよい」という親切心からだった。

銀座のバーのマダムたちが書いた本が何冊も出版されているわが国とは、
根本的に事情が異なるのである。
    
■8.日本人は見ず知らずの人に親切、身内には他人行儀■

「俺が俺が」の不安定社会においては、見ず知らずの他人はすぐには信
用できない。そうした社会の人々が日本に来ると、驚くことがある。

<韓国人たちも、日本を旅行した感想として語るベスト・スリーの日本
印象のなかには、必ず「日本人は親切」というのが入っています。

とくに初めて日本を訪れた韓国人は、ほとんどの場合、「日本人は悪い
奴」という先入観を持っていますから、逆に意外な親切さに驚き、印象
的に思うようです。

もちろん、この親切というのは、たとえば道をたずねたときとか、ショッ
ピングでの対応とか、各種窓口での接触とかを通じての印象です。

つまり、日本での見ず知らずの人間に対する、1回切りの接触での親切
に、韓国人たちはとくに感心します。いや「見ず知らずの人間にもかか
わらず、なぜあんなに親切なのか」という意味で、日本人の一般的な親
切さに感心するのです。>[1,p131]

逆に韓国ではいったん親しくなると、「肝までくれてやる」とことわざ
に言うほど、とことん親切にする。そして、お互いにその親切さを要求
する。

こうした感覚から見ると、日本人は親しい間柄になっても、よそよそし
く「他人行儀」だと韓国人は非難する。このあたりから生ずる日韓摩擦
は[a]で紹介した。
    
■9.日本人が感謝すべきこと■

日本人と韓国人は外見はそっくりだが、その行動様式はこれほどに異な
る。お互いに外見がそっくりだから、行動様式も似ているだろうと思い
こむところから、摩擦が始まる。無用な摩擦を回避するためには、まず
はお互いに全く異なる文化を持つ「外国人」どうしであることを認め合
わなければならない。

そして、両国民の行動様式の違いの大きな要因の一つが、李炳注氏の指
摘したように、日本人が「安定した環境である程度の確立した社会」の
中で皆が平等に仲良く暮らす国柄を築いてきたのに対し、韓国人は「常
に不安定で価値の乱れた社会」の中で生きて来ざるをえなかった点にあ
るようだ。

大和民族は、近隣諸国から海で隔絶された安全な美しい島国に住み着き、
数千年の間、他国に比べればはるかに平和で安定した、そして平等な社
会を築いてきた。たまたま、そのような 国に生まれついた我が身の幸福
を認識しなければならない。

そして、このような幸福な社会を築いてくれたご先祖様に感謝し、それ
をさらに維持・発展させて、子孫たちに受け継いでいくべき責任が、我
々の世代にあることも自覚すべきであろう。

さらに、世界の多くの恵まれない国々に生まれついた人々の
ためには、なにがしかの分福(福の分かち合い)をしたいもの
である。
                                         

■リンク■

a. JOG(313) 日韓文化摩擦を乗り越えて
    日本という異文化社会に飛び込んだ韓国人女性が、 様々な文
   化摩擦に悩みつつ得たものは。 
   http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h15/jog313.html

b. JOG(246) トウガラシの韓国、ワサビの日本
    日韓共催のワールドカップは、隣人同士の異質さを明らかに
   した。
   http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog246.html

c. JOG(234) 土光敏夫〜個人の生活は質素に、社会は豊かに
    月5万円の質素な生活をしながら、数千万円を女学校に寄付
   する財界総理の人生哲学。
   http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h14/jog234.html

d. JOG(558) 老舗企業の技術革新
    情報技術やバイオテクノロジー分野で活躍する日本の元気な
   老舗企業。
   http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogdb_h20/jog558.html

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 黒田勝弘『韓国人の発想』★★★、徳間文庫、H5
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4195676347/japanontheg01-22%22
2. 黒田勝弘『韓国社会を見つめて―似て非なるもの』★★、
   徳間文庫、S62
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419598291X/japanontheg01-22%22
■■ Japan On the Globe(569)■ 国際派日本人養成講座 ■■■■
 国柄探訪:「みんな仲良く」の日本人「俺が俺が」の韓国人
                     
                        日本人の「お手々つないでみな帰ろ」が、
                       韓国人にはなぜできないのか。
■転送歓迎■ H20.10.19 ■ 39,060 Copies ■ 2,966,270 Views■
  無料購読申込・取消: http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/




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話 の 福 袋
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 ◎ネット証券人気上昇 株暴落後、安値買い狙い

米国発の金融不安で日経平均株価が暴落し、9000円を割り込んだ10日以
降、ネット証券各社に個人投資家からの口座開設の申し込みや資料請求
が急増、通常の2−5倍に上っていることが18日分かった。

手数料が安いネット証券で安値買いを狙ったとみられ、ネット最大手S
BI証券広報担当の緒方剛史さんは「株式投資を始めるチャンスと考え
ている人も多いようだ」とみている。

ネット証券各社によると、変化が起きたのは米証券大手リーマン・ブラ
ザーズが破綻(はたん)した9月半ば以降。口座開設申し込みが増え始
め、10日から一気に加速した。

SBI証券への口座開設資料の請求は、9月が1日平均8951件だったが、
今月は15日現在、同1993。連休明けの14日には1日で8162件の資料を発
送した。

10日は、松井証券への口座申し込みが平成18年7月以来の774件(9月の
1日平均は268件)に上った。マネックス証券にも約900件の資料請求が
あり、4週前の同じ金曜日でリーマン破綻(はたん)前の9月12日と比
べると、4倍以上となった。

資料請求は楽天証券が2−3倍、カブドットコム証券も3−5倍になっ
ているという。

各社は「オンラインセミナーも盛況」(SBI証券)「口座開設者は
『株は初めて』の比率が高い」(松井証券)「『これだけ下がったのな
ら』と興味を持つ人が多いようだ」(マネックス証券)「3年以上動い
ていなかった口座で取引が再開した率が7月の3倍」(楽天証券)とし
ている。

また、カブドットコム証券の業務統括部マーケットアナリスト、藤本誠
之さんは「日本の個人投資家は(下落時に買い、高騰時に売る)『逆張
り』が基本。トヨタやソニーのような主力株をじっくり買っているよう
だ」と分析している。 10月18日15時26分配信 産経新聞



 ◎米、金融サミット開催へ  新興国含め11月前半にも

【ワシントン1日共同】ブッシュ米大統領は18日、欧州連合(EU)首脳
と会談し、金融危機対策のため主要8カ国(G8)と新興市場国が参加
する緊急首脳会合(サミット)を米国で開くことで合意した。

日程は11月4日の米大統領選直後を軸に各国と調整する。深刻化する金
融危機の収束に向けて世界の主要国首脳が集まり、異例の協調行動に踏
み出す。

ブッシュ大統領とEU議長国フランスのサルコジ大統領、欧州委員会の
バローゾ委員長が18日、ワシントン郊外のキャンプデービッド大統領山
荘で会談した。

会談後の共同声明によると、米大統領選直後の首脳会合開催を各国に提
案することで合意。北京で来週開催するアジア欧州会議(ASEM)首
脳会議などでアジア諸国などに参加を求めていく考えを示した。

大統領は会談前の記者会見で「ともに行動することが必要。近い将来、
首脳会合を主催することを楽しみにしている」と述べた。G8議長国で
ある日本の麻生太郎首相とも相談したことを明らかにした。

サルコジ大統領は「これは世界全体の危機」とし、危機の震源地ニュー
ヨークで首脳会合を開き、解決策を協議することを提案。バローゾ委員
長は「国際金融の新たな秩序が必要だ」と述べ、米国中心の国際金融・
通貨体制の再構築を目指す意向を示した。

2008/10/19 11:21   【共同通信】
 


 ◎ 伝統技法で独に「金閣寺」  高島の大工、京滋職人ら12人  
 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008101900024&genre=M1&area=S00
仮り組みされた木造建築。ドイツ・ハノーバーに建てられる(高島市安
曇川町) 

日本の伝統工法(軸組み工法)の技をかわれ、滋賀県高島市安曇川町で
工務店を営む大工土井治さん(58)らが中心になり、10月中旬からドイツ
北部のハノーバーで地元実業家の別荘に金閣寺を模した木造建築(延べ
約21平方メートル)を建てている。

3年前のウクライナ・キエフに次ぐ2度目の海外の仕事。土井さんは
「頑張ってきた工法が外国で認められ、自信になった。うれしい」と話
す。 

大阪市内の設計事務所から建築の依頼を受けた。釘やボルトを使わず、
パズルのような継ぎ方で木材を組む伝統工法。かつては、ごく普通のや
り方だったが、そんな技を持つ大工が少なくなり土井さんに話が来た。

キエフでは、前大統領の娘婿が大の日本びいきで、別荘に書院造りをベ
ースにした、世界の要人を迎えるゲストハウスなど大小六つの木造建築
を請け負った。高島市内の大工7人と左官、建具、瓦職人の計10人が
ローテーションで7カ月かかって完成させた。 

今回のドイツの仕事はキエフの建物が評価され指名された。高島市内の
大工3人と左官1人に、大津市や京都市から屋根板金、金箔(きんぱく)
など計12人の職人が現地に赴いている。

建物の木材は今春3カ月かけ加工、5月に高島市内で1度仮り組みした
あと、荷造り。8月に船でドイツに送った。完成は来年1月末の予定。 

阪神大震災以降、釘、ボルトなどを使わない伝統工法は、木材を金物で
補強しなければ法的に難しくなった、という。土井さんは「外国では生
かされるが、このままでは伝統工法の灯は消えてしまう」と心境は複雑
だ。   京都新聞 2008年10月19日(日)



 ◎巨大トンカツ、ギネスに申請へ 

170度近い油で揚げられ完成した巨大トンカツ=下妻市で
 
 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008101990075651.html

茨城県下妻市で18日、青年会議所の会員らが世界最大のトンカツ作りに
成功した。大きさは縦2・175メートル、横1・097メートル、厚さ約1・5セン
チ。英国のギネスブックに申請する。

市特産品の豚とナシをPRする企画。6頭分・約50キロのロース肉を豚
の腸で縫ってつなぎ、大鍋で約10分かけて揚げた。これに地元のナシ
で作ったタレをかけ、約400食分のカツ丼にした。

同市の主婦(71)は「トンカツは大きくて揚げるのが大変だったと思う。
軟らかくておいしい」と、味にも太鼓判。

 (中日新聞)2008年10月19日 07時56分



 ◎中国広東省肇慶市:田畑で建設工事強制執行、暴行される農民たち

【大紀元日本10月17日】中国広東省肇慶市広寧県で10月13日、地元行政
府は、千人以上の公安及び数百人の正体不明の男たちを五和鎮金鶏村江
布管理区に派遣し、管轄の多くの村で土地収用した田畑で建設工事を強
行した。

公安と村民の衝突が発生し、当局は催涙弾で村民を駆逐したうえ、さら
に警棒で村民を殴りつけ、権利を守ろうとした村民を逮捕したという。

馬布村のある村民は取材時もまだ動揺している。「この2日、たくさんの
人が村の中で身を守っている。我々は外出しようと思っても難しく、現
場では昼夜を問わず工事がおこなわれておりほとんどの田畑がつぶされ
てしまった。

我々の村にはたくさんの警察がいて、村長が率先者であるから村長を逮
捕するといって彼の家を捜索し、さらに捕まえたら殺すとまで言ってい
る。村長は山へ逃げ込み身を隠しているが、今は生死も分からない。ど
こへ行ってしまったのだろう」

さらにこの村民は「当日、警察は全員武装したうえ、警察犬も連れてい
た。村民に向かって催涙弾を投げつけたため、彼らは抵抗するすべもな
かった。

警察は人を見れば女性や老人であろうと殴りつけ、さらに何か分からな
い物まで吹きつけてきたので眼も開ける事が出来なかった。捕まえにき
た人はそれを直接顔面に吹きつけていた。

私の母が家に帰ってきたが、眼がよく見えない状態だった。彼らはどん
な手段でも使っていたので数人の村民がその様子をビデオカメラで撮影
していたら公安にとり囲まれ、これらのビデオカメラは奪い取られてし
まった」と話している。

13日、広寧県当局は千人以上の暴動防止警察、公安、武装警察及び数百
人のマフィアを派遣し、五江布管理区の各交差点を封鎖したうえ河布、
茶元、馬布、良村、江凹、寺則など9村の田畑で工事を強行した。村民ら
は先に現場に行き、工事を阻止しようとしたが警察に制止させられた。
 



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反     響
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 1)「アメリカを見直す」という辺りで、なみお様に反響します。

実は、私は「アメリカを見直す」とはしましたが、此処は”review”=
レヴィユーを使いたかったのです。

だが、造語やカタカナ語ないしは和製英語排斥論者としては自己矛盾を
来すので避けました。これは「再検討または価値があるかどうかを見直
す」という意味です。すなわち、「現在のアメリカには崇めるだけの価
値があるか」と題したかったのです。

なみお様は「アメリカには薄っぺらな伝統のない軽さばかりが感じられ、
歴史的な道徳文明に欠けている感じが拭えないのです。あまり好きにな
れない国の一つです」と言われましたが、それはアメリカの一面だけを
捉えた見方ではないか思います。

私にはこういう主張をされる識者が多いのは残念です。そこにはヨーロ
ッパと対比して新興国であり軽薄であろうと見ておられる感があります
が、そういう視点に立っておられませんか?

私は長い間彼らとともに仕事をし、さらに自社や他社のビジネスパーソ
ンたちとその家族、職業軍人とその家族、大規模小売店の販売員、航空
会社のパイロット等々とつき合ってきました。

そこで知り得たことは、彼らの持つ文化・文明は何れにせよ西洋のそれ
であり、ヨーロッパ人たちのものと根本的には同じだということです。
彼らの文化・文明はそれほど軽薄ではないと思います。

だが、アメリカ人どもの感情や自己表現法が時として軽佻浮薄に見える
のは事実です。だが、彼らの全階層を通じてそうでないのです。

彼らの中産階級以上の知性と教養には、修士号や博士号を取得している
人たちには、それなりの深みがあります。

彼らの自己表現法が我が国の同様な階層の人たちと比較した場合に軽々
しく感じられるのは事実としても、それは文化の違いでしょう。我が国
のように抑制が利いた慎み深さがない人が多いのも事実でしょう。

UKやスエーデン人たちとも、商いを多少離れた場でも語り合いましたが、
彼らも西洋人という点では所詮はアメリカ人と同様な深みと軽さを併せ
持った人種でした。

換言すれば「白人は皆同じ」とでもなりましょうか。より直接的に言え
ば、我々が特別に崇め奉るほどの有難みはなく、彼らの文化・文明が我
々のものと異なるものであることです。

文化・文明はその違いを認識すればよいことで、どちらが優れているか
は論じられないことです。彼らには深い知識や理解もなしに日本文化や
東洋の文化に意味もない神秘性を感じている面があることは否定できな
いでしょう。

「今度のサブプライムローン問題などからも如実にそれを感じます。そ
の背後には、国を動かしていると見える大きな闇勢力がいるように感じ
るのです」と言われました。サブプライム等の金融商品を生み出したの
は軽薄さではなく、すでに述べたように製造業を離れてその分野に彼ら
の拠り所を求めた結果でしょう。

「国を動かしていると見える大きな闇勢力」を云々されている点は、私
は断定的なことを言うだけの材料を持ち合わせてはいません。

だが、多くの財界人や有識者の中には幾つかの秘密結社や、ブッシュ親
子もその一員であると言われる”Yale University”出身者の”Skull &
Bones Club”や、多くの政財界人を生み出したユダヤ人の存在を言われ
ていると解釈します。

現在では、そこに膨大なオイルマネーの力を活かしたアラブ系も参画し
ているのではありませんか、所謂政府系ファンド(SWF=Sovereign
Wealth Fund)として。

「金を武器に、世界中に君臨して手段を選ばない闇の勢力が戦争を仕掛
け、軍需産業を育て世界に市場をつくり、世界中に貧困と混乱を撒き散
らしているそういうところが見え隠れするのです」と言われている件は、
私の領域を逸脱しているので何か申し上げるのを差し控えます。



 2)いつも楽しみに読んでおります。

1349号における、前田様の『かくも面倒な外国語の習得』を楽しく読ま
せていただきました。中でも『韓国に行って何が何でも韓国で話そうと
する努力を、韓国の人は予想以上に喜んで有り難がってくれて、好意的
になってくれる』という件は、韓国はもちろん、全世界共通のことでは
ないかと思います。

日本人は島国だからなんでしょうか、海外で日本語が通じるということ
を当たり前に期待する風潮があるように思えます。

海外旅行のガイドブックを見ても『日本語が通じる』かどうかを殊更に
強調する文言が多いのではないでしょうか。こういう風潮が実は日本人
の品格を貶めている気がしてなりません。

小生が平成11年度にソウルへ留学していた時、友人が日本から旅行しに
来てくれました。市内を一緒に案内して回ったのですが、衣類で有名な
トンデムンシジャン(東大門市場)へ行った時のこと。

元々ファッションなどに興味のなかった小生は、トンデムンシジャンが
有名な観光スポットであることは知っていても、ほとんど足を踏み入れ
たことがなかったのでどういうところかは知りませんでした。

そこで驚いたのは、ある一角がほとんど日本語しか飛び交っていないと
いうことでした。それも若い女性ばっかりの声です。

みな店員に向かって話しかけているのですが、40〜50代の中年に向かっ
て、『おじさん、これいくらぁ?』『こういうのないのぉ?』といった
具合で、言葉はぞんざいで、ほとんど見下しているような言葉遣いでし
た。おまけに、そんな若造どもに一生懸命日本語で答えている中年の店
員たちは、正直哀れに見えました。

小生は留学している身でしたし、そもそも海外の地においてわざわざ日
本語を使う必要もないので、友人から頼まれたことをそのまま韓国語で
店員に話しかけやり取りをしました。

ギャーギャー日本語が飛び交う中、突然日本人の小生が店員と韓国語で
会話を始めたので、日本人旅行者達は突然黙りこくったようでした。あ
とで友人から『さっきの君の姿に、スカッとしたよ、みんな黙っちゃっ
たからね』と褒めてもらいました。

単なる自慢話にしか聴こえないとは思いますが、小生は海外へ行ったら
『その国の言葉を出来るだけ使うようにする』をモットーにしておりま
す(と云ってもあまり海外へ行った経験はないのですが)。それが礼儀
ではないのでしょうか。

一方で、偏見かもしれませんが、欧米の英語圏から日本へ来る観光客も
日本人と変わらないように感じられます。英語があれば世界は渡り歩け
るという傲慢さを感じます。

たまに、ガイドブックを片手に英語で道を訊かれることがありますが、
小生は日本語で云い返します。当人たちは困惑した顔をしてますが。

外国人よ、間違っててもいいから日本語で訊いて来たらどうだい。その
方がもっと日本のことに触れられると思うけどなぁ。
門 佳之(かど よしゆき)



━━━━━━━
身 辺 雑 記
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都合により「夕刊」をまた配信します。

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  • 名無しさん2008/10/19

    平井修一氏「ワシントン・ポスト記事」参院自民田村耕太郎議員に関する記事はでたらめです、この記事を取り上げた平井氏の見識を疑います、金融知識ゼロですね、

    もう少しどころか間違いだらけです、