政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針 1326号  08・09・25(木)

2008/09/25

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  わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1326号
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         平成20(2008)年9月25日(木)



                           「麻生vs小沢」胆力勝負だ:花岡信昭

                           貴重な1年間無駄への荷担:阿比留瑠比

                               秘密の田中・毛会談録:渡部亮次郎

                         地方奮発・再生プロジェクトを:平井修一

                 五輪報道規制に遭った毒粉ミルク事件:大紀元日本

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第1326号           
 
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             
               御意見・御感想は:
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「麻生vs小沢」胆力勝負だ
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           花岡 信昭

 新首相・麻生太郎氏は、大久保利通から数えれば「5世議員」というこ
とになる。世襲議員批判など吹き飛ばしてしまうほどの華麗な家系は政
界随一だ。

「オレは生まれはいいが、育ちは悪い」。宴席などでは、こう言っては
ばからない。失言も数多いのだが、それほどたたかれないのは、そうし
たやんちゃな性格のおかげか。

実力政治家になると、1晩に2つも3つも会合をこなす。そういう場合
でも、麻生氏は最後に必ず、たとえ短時間でも銀座や六本木のなじみの
酒場に顔を出す。

「あのバイタリティーには脱帽だ。こっちはたまにしか行かないが、行
けば必ず麻生さんに会う」。某議員の証言だ。

女性問題を週刊誌に書かれたこともあるが、「60歳のママさんだよ。オ
レにだって多少の手駒はあるんだから、どうせ書くのなら、もっと若い
のにしてほしかった」。これも某議員の証言だ。

とかく地味でパフォーマンスも苦手な福田康夫氏とは、えらく違ったイ
メージを持つ宰相の出現だ。この場面転換の妙が、来るべき総選挙でど
ういう効果をあげるか。

最大の標的はいうまでもなく民主党の小沢一郎代表だ。「麻生か小沢か」。
日本政治が初めて本格的に経験する政権選択選挙がやってくる。総選挙
は首相公選のニュアンスも帯びることになる。

その小沢氏は演説や記者会見の受け答えは堅苦しいが、オフレコの酒席
では本音丸出しで、言いたい放題の座談の名手である。

互いの「地」を出し合って党首討論をやったら、おもしろいことになる
と思うのだが、いまの政治にそこまでの許容度はあるか。

景気対策重視路線の麻生氏は、補正予算を成立させてからの衆院解散を
考えている。民主党も、新政権攻撃の舞台として、予算委員会の開催を
求めている。

衆参2日間ずつの審議で、衆院可決、参院否決、衆院で再可決、そして
事実上の「話し合い解散」という段取りが通用するのかどうか。

参院で否決してくれないと、30日後の自然成立まで解散できなくなって
しまう。民主党としても、補正予算成立を妨害したとなると、世間の反
発を買いかねない。

ここは麻生氏と小沢氏の「胆力」勝負である。

【産経連載「政論探求」24日付】再掲
★★花岡信昭メールマガジン★★623号[2008・9・25]転載



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貴重な1年間無駄への荷担
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         阿比留 瑠比

本日(24日)、福田内閣は総辞職し、福田首相は安倍前首相より1日短い
在任期間365日で首相の座を退くことになります。今朝の産経には、福田
氏は昨日、すでに首相公邸を去ったとありました。

公邸暮らしは9カ月余だったそうです。まあ、福田氏にしても気分を高
揚させていた1年前のことを思うと、さまざまな思いが交錯しているこ
とでしょうね。最後だから一応、述べます。お疲れさまでした。

 さて、そういう節目の日である24日、毎日新聞の政治面を読んでいて、
とても興味深い記事を見つけました。それは「つむじ風」というコラム
で、伊藤智永記者が「ぶら下がりの虚像」という見出しで福田氏につい
て書いていました。少し引用します( )内は私が入れました)。

 《(前略)こんな話を持ち出すのは、今日で首相を終える福田康夫氏の
無責任な政権放り出しと、その後の身勝手な言動に考え込んでしまった
からだ。)首相の器でなかったということに尽きるが、政治記者の多く
は、そのことを知っていた。でも、それをきちんと伝えたか)。》

 …これを読んで、私も考え込んでしまいました。率直な感想は、「や
っと書いてくれたか」という思いと、「いまさら知っていたというのな
ら、最初からそう書けばいいのに」という反発が入り交じったものです。

そう、私は紙面でも私のブログでも何度も、福田氏はその任に値する人
物ではないとしつこいぐらいに強調してきましたが、多くの新聞はずっ
と福田氏を持ち上げたり、かばったりしてきたという印象があります。

そして、伊藤氏が指摘しているように、政治記者であれば、よほど思い
込みが激しい人でもない限り、福田氏がその程度の人間であることはだ
れでも分かっていたはずなのです。この点についても、私が何度も書い
てきた通りです。

伊藤氏のコラムはここから、小泉政権以降、昼夜の2回に制限された首
相へのぶらさがりインタビューの弊害(本人の実像に迫りにくい)を指
摘し、《政治の危機と言うが、半分は政治報道の危機だろう。》と締め
くくっています。

でも私は、ぶらさがり方式をやめ、森政権までの記者が首相の移動時に
常にくっついて質問をぶつけるやり方に戻しても、あまり意味があると
は思いません。むしろ伊藤氏自身が述べているように、「知っていた」
ことを書かなかったこと、十分に伝えようとしてこなかったことにこそ、
問題があるはずだからです

朝日新聞は21日の社説「福田外交 道半ばの無念とむなしさ」で、安
倍前首相の「価値観外交」を「自由や民主主義といった理念をやたら押
し出した」と揶揄する一方、中国をはじめアジア外交を重視した福田氏
の「共鳴外交」が終わるのを惜しみ、「正しい政策」と断じていました。

このように、特定アジアと強い結びつきだか共感だかを持ち、左翼・リ
ベラル派が幅をきかす多くの新聞社にとっては、福田氏がたとえ××で
も△△でも大切にしたい存在であり、批判はしたくなかったということ
もあるでしょう。実像を伝えることがイコール批判になるというのもや
りきれないほどバカらしい話でもありますが。

また、以前も書いたように、報道機関の幹部クラスには、かつて福田氏
の父、福田赳夫元首相の世話になった元番記者や派閥担当記者も多く、
福田氏に対して「なんとなく」の遠慮があったということもあるかもし
れません。

実際、福田氏は父親の代から付き合いのある記者には、けっこう電話し
ていたようでしたし。まあ、いずれにしても福田氏はメディアによって
膨らまされた「虚像」に持ちあげられ、助けられて首相にまでなり、そ
して今、こうして寂しく去っていくということになりました。

また、今朝の東京新聞は「福田首相 番記者月例報告」という連載コラ
ムで、「『上から目線』最後まで 問題多発も『人ごと』貫く」という
佐藤圭記者の記事を載せていました。佐藤氏はこう書いています。

《退陣表明から急きょ、「首相番」を務めたが、(福田政権のキャッチ
フレーズ「国民目線」というよりは、首相の「上から目線」を感じる日々
だった)。》

これにも私は、「福田氏なんだから、当たり前ではないか」という感想
を覚えました。私は小泉政権末期、福田氏が無役のころから、そういう
人であるということを口を酸っぱくして言い続けてきましたが、どうし
て首相を辞める日になってから、こんな当たり前のことが語られ出すの
か。

こういうマスコミの姿勢が、なるべきでない人を首相にまで押し上げ、
日本にとり貴重な1年間を無駄にすることに荷担してきたのではないか
という思いがぬぐえません。政治報道がこういう微温的なことを続けて
いれば、読者からますます見放されるのも仕方がないのかもしれないと、
自らへの反省も含めてそう感じています。
http://abirur.iza.ne.jp/
 

<福田首相の在任、7番目の短命

福田内閣は24日午前の閣議で総辞職した。昨年9月25日に首相指名され、
翌26日に認証を受けた福田康夫首相(72)の在任日数は、 24日の時点で
365日。現行憲法下の歴代首相の中では7番目の短命になる。

23日に首相公邸を引き払った福田氏は、午前8時25分ごろに東京・野沢
の私邸を出発した。55分ごろ、首相官邸に到着すると、記者団の「おは
ようございます」とのあいさつに、時折笑顔をみせながらも返事はせず、
そのまま執務室へ。9時からの閣議でも他の閣僚が談笑する中、ひとり
緊張した面持ちだった。

閣議では、総辞職にあたり「私の使命感は、内閣の寿命を考えず、国と
国民に明確な道標を提供し、確実に次世代にバトンタッチしていくこと
だった。何よりも大切なことは政治の安定だ。自らの使命感に基づき首
相を辞任した」とする首相談話を決定した。

談話では、「ねじれ国会」の中で国会運営が遅滞したことに関し、「理
由のいかんにかかわらず、結果として十分な対応ができず、国民に対し
責任を痛感していた」とした。

一方で「これまでの政治や行政を根本から見直す」ために、消費者庁設
置法案の閣議決定や公務員制度改革などに取り組んだことを実績として
あげた。

その上で「私のおもう『国民目線』とは、これらの施策を連携させ、構
造体として作りあげていくことだ。改革の進むべき道標を立てることは
できた」と強調した。

また、福田氏は全閣僚にねぎらいの言葉をかけ「今後も各分野で活躍し
てください」と述べた。>産経新聞 2008.9.24 10:49



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秘密の田中・毛会談録
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         渡部 亮次郎

1972(昭和47)年9月27日の夜、折から日中国交正常化交渉のため北京に滞
在中の日本首相・田中角栄は、中南海の毛邸で毛沢東主席と会談した。

会談録は同席した二階堂進官房長官が翌日、同行記者団に発表し,その後
彼が月刊雑誌「文芸春秋」に書いた手記の内容がすべてとされてきた。

かくいう私は当時NHKから派遣された同行記者5人の1人として二階堂長
官の発表を聞き,それをそのまま信じて今日まできた。

だが、とんでもない、実は当時は厳重秘密とされていた毛沢東発言があ
ったのだ、と言う説が「田中角栄と毛沢東 日中外交暗闘の30年」とし
て講談社から2002年11月27日に発刊された本の中で紹介されたのである。
筆者は青木直人、1953年,島根県生まれのフリーのジャーナリストとなっ
ている。 

いや、これは中国側が今になって自分たちの都合の良いようにでっち上
げたいわば謀略工作の一環だと指摘する向きがある。しかもその筋では
流布された話らしいので、そうかも知れないと思われるところもある。
しかし、読んで見なければ真偽の判断もつかない。 

彼も指摘しているように、
<当日の会見に出たのは、日本側が田中首相、大平外相、二階堂官房長
官。中国側が毛沢東主席、周恩来首相、姫鵬飛外相、寥承志中日友好協
会会長。これに通訳・記録係として王効賢(外交部アジア局)と林麗雹
(共産党中央連絡部)という2人の中国女性が加わった。日本側の事務方
は出席していない(させてもらえないのか、日本側には通訳も居ないー
渡部注)。

2001年11月現在、存命中なのは通訳と記録を担当した2人だけで、主役
の日中首脳たちは一人残らず物故した。会談の後、二階堂は(プレス・
センターに来て)一問一答形式で会談内容を記者発表したが、内容は・・・
友好ムードを伝えるだけで、「政治的な話はいっさい出なかった」とさ
れている>。 

とにかく秘密の会話があったと言うのなら読んでみよう。 

<ひと通りの挨拶と雑談がおわると、毛沢東は田中角栄の目の前で、や
おら右手を頭上にあげた。・・・「田中先生、日本には4つの敵があり
ます。・・・「最初の敵はソ連です」・・・「2番目がアメリカです」
「そしてEC(ヨーロッパ)です」・・・「最後が」・・・「それは中国
です」。

・・・毛はさらに話を進めた。意外な人物の名が毛の口から発せられた。
「あなた方はヒットラーをご存知ですね。いまでもヒットラーは西側の
一部では尊敬されていますが、わたしの見るところではバカな男です。
彼はイギリス、フランスを敵に回し、ソ連に挑み、最後にアメリカと衝
突したのです。中国人民もまた敵になったのです。彼は全世界を敵に回
してしまったのです。なんと愚かな男でしょうか」

・・・「お国の東條(英機元首相)も同じでした。まず最初に中国と戦
いました。アメリカに戦争を挑み、イギリス、フランスとも衝突しまし
た。最後にはソ連とも戦う羽目に陥ってしまった。世界中が日本の敵に
なったのです。みんなを敵にして、東条は自滅していったのです」

・・・「あなた方はもう一度ヒットラーや東條の歩んだ道を歩むのです
か。よく考えなくてはいけません。世界から孤立して、自暴自棄になっ
て自滅していくのですか。

アメリカ、ソ連、欧州、そして中国。この4つを同時に敵にまわすので
すか。どうですか。田中先生、組むというなら徹底して組もうではあり
ませんか」。

・・・「あなた方がこうして北京にやってきたので、どうなるのかと、
世界中が戦々恐々として見ています。なかでも、ソ連とアメリカは気に
しているでしょう。彼らはけっして安心はしていません。あなた方がこ
こで何をもくろんでいるのかがわかっているからです」。

・・・「ソ連と比べると、アメリカはまだいくらかはましでしょう。し
かし、田中先生が来たことを愉快には思ってない」・・・「ニクソンは
この2月、中国に来ましたが、国交の樹立までは出来ませんでした。

田中先生は国交を正常化したいと言いました。つまりアメリカは後から
きた日本に追い抜かれてしまったというわけです。ニクソンやキッシン
ジャーの胸にはどのみち気分の良くないものが有るのです」

毛は笑いながらアメリカとソ連の心中を解説してみせたのだった。「田
中先生、何十年、何百年かけても話し合いがまとまらないこともありま
すが、たった数日で合意することもありますよ」こうして会談は終わっ
た。

最後の言葉で、日中国交正常化交渉の成功は約束されたも同然だった。
時間にして1時間。・・・毛の自宅を辞した田中は大きく息を吸い込ん
だ。政治抜きと伝えられた日中首脳会談は、徹頭徹尾政治的なものだっ
た。>と結ばれている。 

残念なことに会談の当事者たちはすべて黄泉の国へ旅立ってしまった。
残っているのは中国側の通訳と記録係という2人の女性だけだが、彼女
たちは2002年9月号の日本向けの雑誌「人民中国」で毛と田中の間で交わ
されたとされる「マオタイ酒」問答や日本の選挙の話について「そのよ
うなやり取りは覚えていない」と語っている、という。

田中がマオタイ酒について「65度」と言ったら毛が「あれは75度ですよ。
誰が間違えたことを教えたのですか」と言ったと言う話。

日本の選挙の話というのは、毛が日本には選挙があって大変ですね、と
言ったのに田中が「25年間に11回(衆議院)選挙をしました。街頭演説も
やらなければなりません」と言ったところ毛が「気をつけなさいよ」と
いい、

田中はさらに「握手などもしなければ、なかなか選挙には勝てませんよ」
と答えたなどというもので、われわれ同行記者団に対して二階堂官房長
官は最後に田中首相が「それでは。主席もいつまでもご健康で」と述べ
たところ毛は

「私もリウマチで少々足が弱くなりました。私は、本を読みすぎたよう
に思っていますが、毎日、本を読まなくては暮らせなくなりました」と
答えたあと土産として「楚辞集注」六巻を手渡す場面があって別れた、
と説明していた。 

それを、違うと青木にささやいた人物は「中国共産党の実力者にも太い
パイプを持つ日本人」であり東京に住んでいるが実名は明かせないと青
木はいう。

もう1人「外務省にもパイプを持つ人物」、最後に北京で会えた「中国
共産党の対日工作関係者」だといい、秘密会談の存在を肯定し「3人の
話は、微妙なところでもほぼ一致したので情報が真実であることを確信
した」と書いている。 

私は早くから中国に関心を持っていたわけではない。ただ佐藤内閣が中
国封じ込めを図るアメリカに対してそれこそ一辺倒の態度を取るのは何
故かとの淡い疑問を述べたところ、当時のNHK政治部長から、これから作
る中国研究会に加われと言われて入った。

ところが中国研究会のメンバーなるが故に翌年9月の田中訪中に同行させ
られた。北京のすぐ郊外では肥タゴを担ぐ人がおり、終戦直後の田舎を
思い出したものだ。 

その後5年経って園田外務大臣の政務秘書官になったら、主な仕事が日中
平和友好条約の交渉促進だった。

約9ヶ月後に園田大臣が人民大会堂で条約に調印するのを後ろの壇上から
見ていて、これからは親中派と見られるな、と思った。

それ以外に特別な関係を中国とは持っていないのだが、いつの間にか深
く関心を寄せるようになっている。あまたの中国関係の本を読むように
もなった。それでも素人には違いないが、中国は日本との平和友好条約
を結んだ直後からトウ小平による開放改革路線を執ったことにより経済
は明らかに資本主義体制になった。

それに反比例して共産党の存在価値が下落の一途を辿るようになった。
政治的な締め付けをすれば経済は立ち行かなるから経済的には共産党は
一見、不要の存在になっていくようだ。汚職の多発はそれを証拠付けて
いる。 

日本の江戸時代末期、商人の経済的台頭に伴い武士が政治的にも凋落し
て行った事実と並べて実に興味深いものがある。 

そこで中国共産党とすれば、利用度の高い日本に対しても革命の原点に
おいて絶対、無条件には許していなかったとの姿勢を示す必要がある。

またその一環として靖国神社への首相参拝などを通じて日本をこれから
恫喝しながらコントロールして行くには、既に国交正常化の時点から対
日態度は厳しかったのだと日本人に示す材料として秘密会談録の存在話
は実に有効な材料であろう、と思う。 2002・11
 


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地方奮発・再生プロジェクトを
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             平井 修一

地方の活性化とは、「若者に安定した仕事を用意し、そこで暮らせるよ
うにすること」が最も大事なことである。

工場などを誘致する、地元の特産品を作る、農林畜水産業を活性化する、
観光や農業体験でお客さんに来てもらえるようにする。そうして職場を
若者に提供すること。これがなければ若者は都市部へ流出し、町や村は
ひたすら老化し、シャッター通りばかりになってしまう。

町長さん、市長さん、知事さんは「そんなことは分かっているよ、しか
し、現実は難しいのだ」と言うのだろうが、本当に努力しているか。政
治家とお役人さんたちが企業や住民の声を聞きながら地方が元気を取り
戻せるスキームを創らなければならない。

 1)進出企業に対する優遇策は整備されているのか。国として進出企
業の法人税や事業税の減免、低利の5年間返済猶予付き設備投資資金の融
資など、経済特区の発想で柔軟な優遇策を打ち出し、自治体を支援すべ
きである。

 2)工業団地は整備されているのか、主要道路とのアクセスはスムー
ズか。本当に必要なのかどうか、しっかり精査しながら国・自治体は資
金を投入すべきである。

 3)特産品創り、そのPRは十分か。北海道と言えば、別に珍しいわ
けではないのにカニやイクラ、ホタテが名物になっており、旅行者もそ
れを楽しみにしている。そんな味覚を創造できないか。

新風土料理をデッチアゲても構わない。旅行者が舌鼓を打つような地元
らしい味覚がほしい。「白い恋人」に負けないような土産物も開発すべ
きである。ネット通販の仕組みも必要だ。

 4)農林畜水産業が元気でなければ後継者は育たない。息子が後を継
がないのなら各組合で公募し、町営住宅を無償で貸与せよ。「海の男
“一平”募集! かつお一本釣り組合」とアピールすれば活きのいい若
者が全国から集まらないか。燃料の高騰に対しては適切な支援が必要だ。

 5)「見る、遊ぶ、食べる」の地元観光資源をチェックしよう。早朝
の生鮮市場の活気なんて都会の人は大好きだ。お土産も売ってクール便
で送ろう。2泊3日の農業体験(援農)ツアーはできないか。

ホテル・旅館に泊まってもらうが、なければ「普段着の温泉」で汗を流
して宿泊は民宿や公民館で十分だ。カブトムシやホタルも立派な観光資
源。観光に限らず林間学校、ゼミ旅行、社員研修セミナーを誘致しよう。
地元にお金が落ちる仕組みを創ろう。

お国の協力を得ながら「めげず、くさらず、あきらめず」に創意工夫、
アピール、情報発信を続け、職場・雇用を創出し、若者の定住を促進し
ていく。都会で働くのよりはよほど楽しく充実した人生があるだろう。

必要な金なら奉加帳を回せ。国債なんてけちなことはしないでも、武士
道の国民は協力する。日本財団・笹川陽平よ、地方奮発・再生プロジェ
クトを募って精査し、いくら必要なのかをはじき出せ。中共に金をばら
まき日本ファンを創るのもいいが、「帰りなん、いざ、田園まさに荒れ
なんとす」である。

5000万戸が各戸3万円、200万社の法人企業が各社平均100万円拠出すると
すれば1兆5000億円+2兆円の合わせて3兆5000億円の資金を調達できる。
だめでもともと、国士ならやってみなはれ、父上も一目を置くだろう。



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五輪報道規制に遭った毒粉ミルク事件
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           大紀元日本9月24日

中国全土を震撼させた有毒粉ミルク事件について、一部のメディアは7月
末に既に情報を入手していたにもかかわらず、五輪期間前の報道規制に
より情報の調査が遅れ、報道が五輪後に延びてしまったと国内有力紙の
記者が明らかにした。

人気週刊紙「南方週末」の編集者が最近ホームページで公開した手記に
よると、7月末、同紙記者・禾風氏は、湖北省武漢市の同済医院に腎臓結
石で入院している20数人の乳児のほとんどが、三鹿グループの粉ミルク
を飲んでいたという情報を入手した。

同記者はすぐに湖北省、湖南省、江西省の病院を訪れて情報収集を行っ
た。その結果、治療に当たった医師たちが、三鹿粉ミルクの品質に疑い
を持ち始め、乳児の親には同メーカーの粉ミルクを与えないようにと勧
告していたことが分かった。

当時、調査の過程でもう一つ重大な情報を記者は入手していた。それは、
多くの医師らが地方政府に対して、腎臓結石の爆発的な発生を報告して
いたにもかかわらず、衛生部(日本の厚生省に相当)やその関連機関はこ
の事実を伏せ、一切の調査を行わなかった。

一方、6月〜7月にかけて国家質監総局に検査のために送られた同メーカー
の粉ミルクは、すべて合格となっていた。

しかし、同新聞社の編集者は、この粉ミルクのスキャンダルをすぐに報
道することができなかった。五輪期間中には、食の安全に関するマイナ
スの報道は一切禁止という当局からの通達があったからだ。

一刻も早くこのことを消費者に伝えなければならないと編集者は焦った
が、当局からのお達しに逆らうことはできない。 

編集者は、「私の心は煮えくり返っていた。このことが、大きな災いで
あるということは疑う余地もなかった。私は深い罪悪感と挫折感に苦し
められた」と当時の心情を手記で述べている。

同新聞社による調査は五輪終了後に再開し、引き続き湖北省、湖南省、
広東省などの各地を訪れ、数十人の乳児の親に聞き込み調査を行い、全
国各地の多くの病院に電話をかけ状況を分析した。

最終的に、三鹿粉ミルクと乳児の腎臓結石の因果関係をほぼ立証できた
という。

その後、紆余曲折の末「腎臓結石乳児と困難極まる犯人捜しの道のり」
と題する記事が「南方週末」のホームページと「南方都市報」に掲載で
きたのは9月14日。

その前日の夜、その他の国内メディアの報道を受け、渦中のメーカー・
三鹿グループは粉ミルクに有毒物質が混入していたことを認め、商品を
回収すると発表した。

有毒物質混入問題が明るみになったいま、中国宣伝部は影響の拡大を防
ぐため、今回の有毒乳製品問題に関する報道はすべて、官製メディア新
華社の報道を転載することを命じ、各社による独自の取材や報道を禁止
している。

 
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話 の 福 袋
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 ◎金総書記の義弟、張成沢氏がキーマン 北の権力継承シナリオ 
米情報機関が分析

【ソウル=水沼啓子】24日付の韓国紙、東亜日報によると、北朝鮮の金
正日総書記(66)の健康悪化説が流れるなか、米情報機関は北朝鮮の権
力継承について、代理人政治や集団指導体制といったシナリオを想定し、
金総書記の義弟の張成沢・党中央委員会行政部長(62)が重要な役割を
果たすと分析している。

同紙はワシントンとソウルの消息筋の話として、米情報機関は金総書記
の健康状態について、(1)精神的障害はないが、身体的な障害がある
場合(2)無力化状態(意識不明)が長期化する場合(3)死亡する場
合−の3パターンに分けて、それぞれの権力継承シナリオを分析したと
伝えている。

米情報機関はこの分析内容を駐米韓国大使館を通じて、韓国の大統領府
や国家情報院などに伝えたという。

情報筋は「米情報機関はまず身体的障害のみの場合、金総書記の妹婿で
ある張氏と、実質的に夫人の役割を果たしている金玉(キム・オク)国
防委員会課長を『代理人』として、間接統治するとみられる」と話した
という。

また無力化状態が長期化する場合、金総書記が生存している限り、「代
理人」が統治に対する正当性と権限を主張することができないことから、
権力継承手続きが複雑になり、混乱も予想されるとした。

金総書記が死亡した場合は、北朝鮮の統治構造は集団指導体制になる可
能性が高く、軍事指導部と密接な関係を保っている張氏が最も重要な役
割を果たすと分析している。9月24日11時16分配信 産経新聞
 


 ◎1000億−3000億円出資へ  三井住友、ゴールドマンに

三井住友フィナンシャルグループが、関係の深い米証券最大手のゴール
ドマン・サックスに1000億−3000億円程度出資する方針を固めたことが
24日、明らかになった。

米金融危機で経営環境が悪化したゴールドマンが実施する資本増強策に
応じることで、国内外の投資銀行業務などを強化するのが狙いだ。

米証券大手に対しては、三菱UFJフィナンシャル・グループもモルガ
ン・スタンレーに約9000億円を出資し、筆頭株主になる。損失拡大や資
金調達に不安を抱える欧米金融機関に比べ比較的に傷の浅い邦銀勢が、
国際金融市場で一段と存在感を強めそうだ。

三井住友はゴールドマンから非公式に出資の打診を受けているもようで、
正式要請を受け次第、機関決定する見通し。具体的な出資額などは今後
詰めるが、規模は数%程度になる見込みだ。
2008/09/24 13:16   【共同通信】
 


 ◎FBI、リーマンなど捜査着手か  詐欺容疑で

【ワシントン23日共同】米メディアは23日、サブプライム住宅ローン問
題に絡み資産を偽った疑いがあるなどとして、連邦捜査局(FBI)が
詐欺容疑で、経営破たんした証券大手リーマン・ブラザーズなどの捜査
に着手したと伝えた。

サブプライム問題では大手金融機関の刑事責任を問う動きが続いており、
FBIの捜査対象となった金融機関は26に上るという。

新たに捜査対象となったのはほかに、政府が救済した保険大手アメリカ
ン・インターナショナル・グループ(AIG)や、政府管理下に置かれ
た政府系住宅金融大手の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅
貸付抵当公社(フレディマック)。捜査は初期段階で、法人のほか経営
陣も捜査対象になっているもようだ。

今回捜査対象に浮上した4社はサブプライム問題の深刻化で相次いで経
営危機が表面化。米政府が7000億ドル(約75兆円)の公的資金で不良資
産を買い取る金融安定化策を提案する直接のきっかけになった。
2008/09/24 12:44   【共同通信】



 ◎日雇い派遣、原則禁止へ  厚労省審議会が報告書

労働者派遣法の改正について協議する労働政策審議会(厚生労働相の諮
問機関)の労働力需給制度部会が24日開かれ、「日雇い派遣」の原則禁
止など労働者保護の強化策を盛り込んだ報告書をまとめた。

報告書は部会の上部機関に当たる同審議会職業安定分科会で同日、了承
された。

これを受け、厚生労働省は労働者派遣法の改正案をまとめ、早期の国会
提出を目指す。規制緩和から労働者保護のための規制強化へ「政策転換」
となるが、政局は解散含みで、改正案提出や成立のめどは立っていない。

報告書は、低賃金で雇用が不安定な「日雇い派遣」や、雇用期間が30日
以内の短期派遣の原則禁止を明記。ただ通訳や秘書、研究開発、添乗な
ど専門性が高い18業務は例外として認める。

違法派遣で派遣先企業にも責任がある場合、企業に対し、派遣労働者に
直接雇用契約を申し込むよう行政が勧告できる制度の導入を提言。この
場合、賃金は派遣時を下回らないようにする。
2008/09/24 12:12   【共同通信】


 
 ◎唾液からストレス値測定 岩手大開発器に学会賞

岩手大工学部福祉システム工学科の山口昌樹教授(545)=生体医工学
=の研究グループはストレス測定器「唾液(だえき)アミラーゼモニタ
ー」を開発し、独創性に優れた機器に贈られるライフサポート学会の製
品賞に輝いた。

唾液でストレスが数値化できる世界初の検査機器で、心身ストレスが社
会問題化する中、注目を集める。児童生徒の不登校予防への応用も検討
しており、年度内にも県内の小中学校で調査研究に乗り出す。

測定器は、これまであいまいだったストレスの度合いを数値化。自分の
心身状態を判断する指標となり、疾患予防や早期治療につながることが
期待される。

唾液を試験紙で採取し、本体機器に差し込むと分析結果が表示される仕
組み。唾液に含まれる消化酵素の一つ、アミラーゼの濃度でストレス度
合いを判定する。

測定範囲は、10−200キロユニット/リットル(1リットル当たり
アミラーゼの濃度がどれくらいかを示す単位)。個人差もあるが、目安
として30キロユニット/リットル以下が正常、それ以上になると興奮
状態を示し、高い数値が続く場合は注意が必要だ。

人の健康を測る研究を続ける山口教授は、2000年からニプロ(大阪市)
と共同研究を始め、05年にストレス測定器の製品化に成功。07年には厚
労省の認可を受け、医療機器として販売されている。

分析チップなど、測定器の技術開発にかかわる特許も日本と米国で取得。

価格は2万円程度で、個人のほか病院や民間企業、マッサージサロンな
どにも活用が広がっている。

山口教授は、測定器を使ったメンタルヘルスケア・システムの開発にも
取り組んでおり、大学生のケアや深刻化する児童生徒の不登校予防への
応用を検討している。

子どもたちの不登校の予兆を早期に把握し、個々に応じた的確なケアを
可能にするシステムの確立を目指し、県内の小中学校で調査研究を実施
する予定で、科学技術振興機構(JST)の補助事業に申請している。

山口教授は「ストレス社会の中、困っている人たちに応用できることを
願っており、心の健康に向けた研究をさらに進めていきたい」と意欲を
語る。岩手日報 (2008/09/24)

【写真=山口昌樹教授の研究グループが開発したストレス測定器「唾液
アミラーゼモニター」。児童生徒の不登校予防への応用も期待される】
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080924_3



━━━━━━━
反     響
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なし

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身 辺 雑 記
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24日、猿江公園で蝉が未だ鳴いていた。素晴らしい秋空だったから、最
後の別れをしたかったのかもしれない。25日は曇天。次の秋晴れはいつか。

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