政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針 1243号  08・07・09(水)

2008/07/09

□■■□──────────────────────────□■■□
  わたなべりやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 1243号
□■■□───────────────────────────□■■□  

         平成20(2008)年7月9日(水)



                                  海底石油の採掘権:Andy Chang

                             あれ、解雇されちゃった!:平井修一

                                         便所の落書き:馬場伯明

                             いもち病(稲熱病)の怖さ:渡部亮次郎

                                  米中蜜月は軍事にも:宮崎正弘

                         話 の 福 袋
                         反     響
                         身 辺 雑 記


□■■□  ──────────────────────────□■■□
第1243号            
                              発行周期 不定期(原則日曜日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  chomon_ryojiro@yahoo.co.jp

                購読(無料)申し込み御希望の方は
                    下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/



━━━━━━━━
海底石油の採掘権
━━━━━━━━


    Andy Chang(ワシントンDC)

なぜ人も住めない小さな島尖閣列島が大きな問題になるかといえば、
領海の漁業権(珊瑚も含む)と海底石油の採掘権である。

普通漁業水域は沿岸から200海里である。排他的経済水域(鉱物権もこれ
に入る)も沿岸から200海里の領域を指す。

1960年代初期まで石油探鉱は陸地に限られていたが、60年代中期になっ
て地震探鉱技術とコンピューターの発達に伴い、海底石油の探鉱は飛躍
的な発展を遂げた。それに伴い領海権が問題になってきた。

筆者はあるアメリカの石油探鉱会社を代表して69年に台湾の中国石油探
勘処を訪問したが、主目的は台湾にコンピューターと地震探鉱のデータ
プロセスを導入することだった。

そこで見せられたのが1枚の地図だった。台湾の関係者は東西の緯度に
沿って台湾の西部沿岸を5つの地区にわけ、外国の石油会社と合作で各
区域の探鉱、試削、採油をしたいと持ちかけていたのだった。

その他の4区のことは省いて、第5区と呼ばれていた釣魚島沿岸はアメ
リカのConocoとOcean Exlorationとの合作を交
渉していると教えられた。

採掘を始めれば領有権争議のときに既成事実として切り札になるという
考えだ。しかし尖閣諸島の領有権もハッキリしていない上、当時の沖縄
はアメリカの占領下にあったから、石油会社がそう簡単に乗ってくるわ
けがなく、やがて立ち消えとなった。

69年9月、中国は尖閣諸島は中国の領土の一部であるとの声明を出し、
沿岸の探鉱や漁業など一切の活動は中国の許可なしに行ってはならぬと
警告した。

当時中国はまだ国連入りを果たして居らず、尖閣諸島は沖縄に属してお
り、その沖縄はまだアメリカが占領中だったから、弱小国である中国の
発言は非常に先見性のあるものだったと思う。

いまでもデモ船がくると日本は自衛隊の艦隻を動員してホンコン人の上
陸を阻止しているが、日本とても本気で中国と対決したいわけではない。

その証拠に97年ごろから中国は地震探測船を釣魚島沿岸に派遣し、98
年には井戸の試削を行った。日本はそれを知っていながら(アメリカも)
中国の試削井が天然ガス層を掘り当てて埋蔵量の見通しがつくまで黙っ
て許していた模様である。いわば中国はタダで海底石油の有無を調べて
くれたわけである。

尖閣諸島の返還を見送ったのは蒋介石だった

70年代から約20年あまり目立つこともなかったが、90年代になって急に
ホンコン系の中国人が活動をはじめた。船を仕立てて釣魚島に上陸し、
中国の旗を立てるのが目的である。不思議なのはホンコンの抗議船が台
湾に寄港し、台湾政府もこれを許可しているのだ。

台湾は中国の一部ではなく自立した政府を持っている。歴史的に見ると
尖閣諸島は台湾の属領なので、台湾が日本に抗議するなら話はわかるが、
中国が抗議するのはおかしい。

しかもホンコンが出しゃばる理由はどこにもないのだ。中国が一部の香
港人を煽動してデモを行っているのは明かである。

ホンコンの船が台湾で歓迎されるのはまったく不可解である。ホンコン
の抗議船は台湾のためにデモに行くのではない。彼らは中国の五星旗を
島に揚げるためにいくのだ。台湾が彼らを応援する理由はまったくない
のだ。それで台湾の一部の人たちもあわてて自前の抗議船をだしたりす
るのだ。

デモが盛んになると世界中の華僑も尖閣諸島問題を討論するようになっ
た。ワシントンにある、チャンネル56のテレビで「時事対談」と言う中
国語プログラムがあって、92年春にこの対談で尖閣諸島問題をとりあげ
た。

この対談は劉偉悌主宰のもとで、台湾からきた新聞記者を集めて主要ニ
ュースの討論、コメントをするもので、その晩の参加者は施克敏、冷若
水、続伯雄ともう一人、熊と言う姓の新聞記者だった。

二、三の発言があった後、施克敏記者が驚くべき発言をした。以下は彼
の話である。

尖閣諸島の帰属問題は遠くカイロ会議にまでさかのぼることができる。
1943年のカイロ会談のとき、四国の首脳がカイロ宣言の内容を討論
していたが、この中に「日本は台湾および澎湖諸島の所有権を放棄すべ
し」と言う箇条があった。その会談でルーズベルトが蒋介石に「尖閣諸
島も宣言の中に入れるか」と聞いたのである。

蒋介石は尖閣諸島がどこにあるかも知らなかったので、後ろに控えてい
た副官の黄国書に相談したのだと言う。

すると黄国書は、尖閣諸島は台湾の東北岸から遠く離れた所にある無人
島で、あんな小さな島々はたいしたことではない。台湾と澎湖さえ返還
されればそれでよいではないかと建議した。

それで蒋介石はルーズベルトに「要らない」と返事をしたのだった。こ
れがカイロ宣言に尖閣諸島を盛り込まれなかった原因だった。

施克敏記者は、この事は黄国書が彼の回憶録のなかで、蒋介石でさえ彼
の建議を受け入れたのだと得意げに書いたと述べた。このエピソードは
誰も聞いたことがなかったので、テレビ対談はシンとなってしまったの
だった。確かに蒋介石がそう言ったのなら、台湾政府が日本に抗議する
ことは難しくなる。(抜粋)(地球物理学者)



━━━━━━━━━━━━
あれ、解雇されちゃった!
━━━━━━━━━━━━


          平井 修一

「よっしゃあー、M&Aで首都圏制覇だあ!」
と気合を入れていたら、M&Aされてしまった。まったく生き馬の目を抜く
世界だな。

週末に社長が急遽、上京した。月曜日の今日、9時から打ち合わせをする
と言う。小生は朝食後のトイレでズボンのボタンが取れたので、「う、
やばいなあ、いい話じゃないな」と思ったが、悪い予感は本当によく当
たる。

「東京営業所を閉鎖する。他の業者にテイクオーバー(引継ぎ)しても
らう。平井君には申し訳ないが7月15日付で辞めてもらいたい」

小生は永らく社長業をやっており、何回か社員を解雇をせざるを得ない
羽目になったが、解雇されたのは初めて。解雇されるよりも解雇するの
は十倍の心労で、社長はやつれていた。額に脂汗を浮かべていた。

我が社は日本一のたばこ販社である。タスポの導入で、我が東京営業所
の売上は25%になってしまった。75%減なんてとてもじゃないが耐えられ
ない。苦渋の選択で東京からの撤収を決めたのだ。

小生は己がゼロから創った首都圏市場を手放すのは正直辛い。「分かり
ました」と社長と握手したときは、実は涙が出そうだった。しかし、せ
んかたない。勝ったり負けたりは兵家の常なのだ。

社長がオフィスを後にしてからメールを打った。

<社長

東京出張、お疲れ様でした。

4年間、営業所の開設からロケの開拓まで、実に新鮮で楽しい経験をさせ
てもらいました。ありがとうございました。

老兵は死なず、去りもせずに、懲りもせずに再就職するつもりですが、
「感謝状」のようなものをいただけませんか。再就職の際に有利になる
のではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。

上京の折はぜひ声をかけてください。

社長、専務、部長など皆様には大変お世話になりました。よろしくお伝
えください。

また会える日を楽しみにしています>

小生は明日から再就職の就活を始める。「暫く充電を」などと間を空け
るとビジネスセンスが劣化するから、血だらけの「虎徹」をぶらさげな
がら、「どや、小生に仕官の口はないかの」と売りに出かける。

どんな仕事になるのか、半分楽しみだが、半分はちと寂しい。今夜はち
ょっと酔いそうだ。



━━━━━━
便所の落書き
━━━━━━


        馬場 伯明
 
気分が高揚したり、むしゃくしゃしたときなど、そこら辺の壁に落書き
をしたいと思ったことはありませんか。

イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の
壁に落書きした件で、京産大の学生が2週間の停学処分を受け、常盤大
の硬式野球部の監督は解任された。

イタリアの新聞の大半では「わが国ではありえない厳罰」と日本国の処
分に疑問を投げかけているという。(イタリア落書き事件:2008/6/4
「日刊ゲンダイ」より)

が、それにしても、大学名、本名を書くなど書いた学生らのお粗末さ、
隣家の塀への幼児の「オイタ」並みであり、「落書き」未満である。

NHKテレビの「ご近所の底力」では、(若者らによる)商店街シャッ
ターへの落書きを止めさせるための知恵と方策を論議していた。ご近所
の皆さんが苦心惨澹の上それなりの成果が上がったという。(ご苦労さ
ま)

私も昔落書きをしたことがある。なぜ落書きをしたのか、また、するの
か。落書きするのは気持ちがいい。なぜ気持ちがいいのか、落書きをす
る動機や心根を考えてみた。

(1)世間や他人への不満・反発、(2)自己の主張や表現欲の実現
(3)他人を攻撃する愉快さ、(4)反社会的言辞または犯罪を仮想空
間で実現、(5)本当は弱い自分が強者になれる、(6)ふくるる腹に
充満したガスを抜きたい(7)とても嬉しいことがあった・・・等々。

落書きの最大の特質は「匿名性」である。落書きの中身や表現よりも何
よりも、生身の自分を隠蔽したまま、だれにも悟られず、自論等を世間
に強引に押し付け、または相手を背後からバッサリやることができると
いう快感であろう。「愉快犯」の一種なのである。

一般に落書きには反権威・反権力的な内容(批判・風刺)が多い。権威
や権力に大賛成という翼賛(ヨイショ)落書きは稀だ。公然たる力のな
い者による示威と反逆の自慰的行為なのである。

後醍醐天皇(建武の新政)の頃、二条河原に立てられた立て札の「落書
(らくしょ)」が有名である。作者は京童(きょうわらべ)とあるが、
かなりの教養人の手になるものと推定されるという。

  此比(このころ)都ニハヤル物  夜討強盗謀綸旨(にせりんじ)
  召人早馬虚騒動(そらさわぎ)  生頚還俗自由出家
  俄(にわか)大名迷者      安堵恩賞虚軍(そらいくさ)

  本領ハナルル訴訟人       文書入リタル細葛(つづら)
  追従讒人(ざんにん)禅律僧   下克上スル成出者(なりでもの)
  以下省略(二条河原落書 内閣文庫蔵『建武書』)

落書きといえば「便所の落書き」が定番である。かつて、大学の(大の)
トイレは落書きのテンコ盛りであった。幼稚な性器や交合の絵から、1時
間近くかかって描いたと思われる精密な絡みの春画まで。

真剣な愛の告白や振られた女への恨みつらみ。また、肉太の四角い大き
な文字で殴り書きされた政治主張やスローガン。真面目に見ていたら
(大を)するのを忘れてしまうほどだった。

あるとき、ユニークな落書きがあった。「全国都道府県の性交(交合)、
男女性器の方言(表記・表音)を求める」という呼びかけである。呼び
かけ人の名前は記されてはいない。

縦軸に都道府県名、横軸を(1)性交(交合)(2)男性器(3)女性
器とし、欄を埋めるようになっていた。当時大学には全国からの学生が
在籍していた。そのトイレは私の朝のお勤めの定宿になった。

数ヶ月後、このユニークな方言集は北海道から沖縄まで日本列島を縦断
し、ほぼ完成していた。同じ県の中でも違う表現がいくつかあった。

ちなみに、私の田舎、長崎県島原半島では、順番に紹介すれば「ボボス
ル、ボンジョスル」「チンボ、チンチン(幼児)」「ボボジョ、ボンジョ、
オメチャン(幼児)」である。

残念ながらその完成した一覧表を書き留めてはいないがいくつかは覚え
ている。もし記録が残っていれば第一級の性民俗資料となったであろう。

【性交(交合)】:ヘッペ(北海道・小樽)、ベッチョスル(宮城、福
島)、オマンコヤル(栃木)、オソソスル(京都)、チャンベスル(佐
賀)・・。

【男性器(陰茎)】:ガモ、ヘノコ(秋田)、チョンポ(千葉・上総)
ハナモト(東京・八丈島)、マラフリ(沖縄)・・・。

【女性器(女陰)】:ダッペ(秋田)、アナバチ(愛知県・知多)、オ
ソ、オショ(兵庫・明石)、オチャンコ(群馬)、カンノンサン(静岡)、
ベベ(青森・秋田・宮城・・)、マンジュ(熊本)メンチョ(鳥取)・
・・。

千葉市立中央図書館を訪問した(何と、もの好きな自分!)。方言専門
の学者がしっかり調べている。【性交(交合)】:約100語、【男性器
(陰茎)】:約60語、【女性器(女陰)】:特に多い。約130語がある。
(紹介は省略)

(興味本位の悪乗りで)図書館近くの千葉大学構内のトイレに立ち寄っ
てみた。驚いたことに落書きがほとんどない美しい(!)トイレであっ
た。掃除の人に消された跡も少ないようだ。

「今の学生は品行方正なんだなあ、欲求不満がないのか」と感心したが、
期待が外れ、気が抜け、ちょっと淋しい気もした。

ところが、帰宅して、ハタと気付いた。あれはインターネットのせいだ。
無数のブログやそれへの書き込み、2チャンネルに代表される「便所の
落書き」風のものがネットに氾濫している。

若者は、実際の狭いトイレで手書きで苦労するのではなく、手慣れたキ
ーボードを気軽にたたき、私的な(秘)写真を載せ、もっと現代的な落
書きを実行しているのだ。

ネットに匿名で書き込むことにより、若者は自己の顕示欲を仮想の世界
でより満たすことができるというわけだ。それに実際のトイレより見に
来る訪問者も多いと思っているのであろう。

しかし、発信者も書き込み者もほぼ匿名であり、匿名同志の交流である。
いわば、暗闇での孤独な蹴り合い(遊び)ともいえる。

本誌では、書き手や感想などの投稿者が、実名を名乗るか、または、最
低主宰者に対し実名を明示するようになされている。本誌が「落書き便
所」や「暗闇での蹴り合い(遊び)場」に陥らないためだ。

落書きに関連して「性交(交合)」などの性用語に触れた。学術的では
ないができるだけ冷静に記述したつもりである。それでも、本メルマガ
誌の品格を汚してしまったかもしれない。この話題はこれ限りとしよう。
(千葉市在住 2008/6/8)



━━━━━━━━━━━
いもち病(稲熱病)の怖さ
━━━━━━━━━━━


         渡部亮次郎

「蓑(みの)着て笠(かさ)着て鍬(くわ)持って お百姓さんご苦労
さん」という童謡がNHK第1放送から流れていた時代がある。明治でも大
正でもない、昭和も敗戦直後、1947、8年ごろだった。食糧難の時代、国
民みんなして百姓にゴマをすったのである。

蓑や笠を着る百姓は今やどこにも存在しない。すべて機械化して田圃か
らは女性が姿を消した。田植えも稲刈りも機械がやるし、除草は農薬が
解決してくれた。結果、農村からは猫背、蟹股、腰曲がりが居なくなっ
て久しい。

しかし、その代わり、田圃から女性と共に居なくなったのが泥鰌(どじょ
う)とトンボである。稲作の大敵「いもち病」を防除すべく禁じ手「水
銀系農薬」を使ったからである。「いもち」はそれほど恐ろしい。今で
も恐ろしい。

「いもち」とはイネに対する最も普通の病気で,穂,葉,茎などに発生
して大害を与える。とくに山間,北部地域では,いもち病との闘いが稲
作の大きな課題であった。この事情を反映して,日本植物病理学の分野
では最も多く,また深く研究されてきた病害である。

穂に発生すると発病部位から先の方は実らないので、「穂首いもち」は
被害が深刻である。「葉いもち」、穂いもちとも同じ菌によって起こる
が、発生の様相としては、比較的葉いもちが多くて穂いもちの少ない南
日本型と、逆に葉いもちよりも穂いもちの多い北日本型がある。

若いイネに激発すると株全体が萎縮して枯れてしまう。この病状を「ず
り込みいもち」という。防除に失敗すれば収穫ゼロ。

防除薬剤としては,戦前はボルドー液万能であったが,戦後一時期有機
水銀剤が脚光を浴び目覚ましい効果を挙げた。これが禁じ手と気付いて
止めたものの遅かりし。泥鰌は死滅した。

現在では抗生物質剤(ブラストサイジンS、カスガマイシンなど)や有機リ
ン粒剤などが使われている。

いもちは一般に,日照不足,多雨,低温のときに病気が多く,またイネ
の体内に遊離の窒素成分が多く,ケイ酸が少ないときに発生が多い。

いもち病の発生程度は年次によっても異なり,ほぼ10年周期で大発生が
記録されている。昭和年代に入ってからは,1934(昭和9)年の稲作冷
害が有名で,東北地方では娘の身売など深刻な社会問題が発生した。

陸軍のクーデター「2・26事件(1936年)」の背景であるが、この不作には
純冷害のほかにいもち病による被害が大きかった。

戦後では,53(昭和28)年,63(38)年,74(49)年に大発生をみている。

的確な防除を行うには発生を予察することが肝要である。以前から気象
条件,イネの体質,胞子の飛散などを知って穂いもち病の発生を予測し
ていたが,近年コンピューター導入で,大量のデータからの予察も試み
られている。

日本ではじめてこの病気が記録されたのは,1679年(延宝7)の《永禄以来
当院記録年鑑》(広積院祐栄書)とされるが,その後の《耕稼春秋》(1707
ごろ)の記載が人口に膾炙(かいしや)している。

イネ品種によってかなり抵抗性に違いがみられる。外国イネには強度の
抵抗性のものがあるが,日本在来の品種は概してかかりやすい。

従って日本にいける稲の品種改良は、収穫量、食味の追及とともにいも
ちなど稲の病害虫に対する抵抗力の研究に重点が置かれてきた。

最近は外国イネの強い抵抗性因子を導入した品種も育成されている。し
かしせっかく抵抗性品種ができても突然ひどく罹病してしまうことがあ
る。これはレース新生のためであることが多い。

レースrace とは形態が同じでありながら病原性の異なる菌で,日本には
今16以上のイネいもち病菌レースが知られている。

ここ数年 Pyricularia属菌の菌学的な研究が進み,イネいもち病菌とシ
コクビエいもち病菌の交配によって有性胞子が形成され,またイネいも
ち病菌がタケに寄生性のあることが知られるなどして,菌の所属につい
て検討される時機にある。資料 世界大百科事典(C)株式会社日立システ
ムアンドサービス 2008・07・07



━━━━━━━━━
米中蜜月は軍事にも
━━━━━━━━━
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)7月9日(水曜日)
通巻第2249号 (7月8日発行)
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 米中の蜜月時代は軍事方面にも飛び火した気配があるが。。。
   四川省大地震救援の人民解放軍は国民の人気を取り戻した?
*********************************

一種異様ともいえる米国の前向きな中国人民解放軍への評価が出ている。
 
しかも書いたのはジム・マルビナン(ワシントンで中国軍事専門家。フー
バー研究所フェロー)。マルビナンと言えば世界的なチャイナ・ウォッ
チャーとして知られる上、かれが寄稿したのはフーガー研究所の機関誌
である。

フーバー研究所は反共、反ソ連のシンクタンクであり、米国有数の保守
思想の政策提言集団であり、しかもライス国務長官の出身母体。日本か
らも故片岡鉄哉教授や植草一秀氏が一時期、席をおいた。共産主義研究
で最も優れ、旧ソ連にもなかったレーニン『赤旗創刊号』も揃っていた。

マルビナンは米軍と中国人民解放軍の緊密な連携を高く評価した。
彼の書いたレポート「四川省大地震と人民解放軍」(フーバー研究所発
行『チャイナ・リーダーシップ・モニター』、第25号』)の結論部分は
こうだ。

「人民解放軍は胡錦濤主席の指導の下、陳丙徳参謀総長が指揮を執り、
軍の団結を尊んで、危機管理に臨み、救援活動を通じて89年天安門事件
以来失墜していた軍の人気を回復せしめた。

また四川省地震以後の米中軍事協力は特筆すべきであり、馬暁天中将と
PACOM(アジア太平洋司令部)のキーティング司令官との電話によ
る緊密な連絡により、成都に米軍輸送機が適切な物資を運び、そこには
ゲーツ国防長官も同道した」。

実際には旧ソ連型動員態勢と整合性の無さで人民解放軍の展開は被災地
で決して評判をとったわけでもなく核兵器貯蔵庫や生産設備周辺での機
密行動は一切明らかにされず、謎が多い。
 
だから他の専門筋は異なった分析をする。 

「とりわけ驚いたのは人民解放軍が旧来の人海戦術の頭で被災救助に取
り組んでおり、大型ヘリコプター不足などという装備の話だけではなく
戦闘訓練はあっても救援の訓練を受けておらず、瓦礫の山を取り除く削
岩機、開削機もなく、発電機も少なく、震源地の文川に空軍の派遣は44
時間もかかった」(NYタイムズにコメントしたデニス・ブラスコ前北
京駐在武官)。


 ▼データからみた場合の凄さ

しかしマルビナンは「公式の報道から統計的に集計し、情報を収集した
結果」として、次のように総括する。

「四川省地震直後、わずか14分後に昆明の部隊に発動命令が出された。
郭伯雄(軍事委員会副主任)と葛振峰(副参謀総長)が指揮をとって、
成都軍管区と済南軍管区からはただちに空軍が出動した。陸軍空挺団に
も出動命令が出た。

作戦は3つに区別され、秩序回復に役立ち、大いなる出動効果を挙げた。

92回の特別鉄道輸送が取られ、11万台の軍用車両とクレーン、通信機材、
発電機が携行された。医療ならびに物資運搬は軍隊のなかに115チームが
編成され、救援物資・食料は78万トンが運ばれ、空中からも307トンの物
資が運ばれた」。

マルビナンの指摘を俟つまでもなく、今回の災害出動は人民解放軍の危
機に対処できる能力、その迅速性、機動性を推し計かるまたとない機械
ともなった。

救援の総括部門は臨時に「国務院抗震救災総指揮部」に置かれ温家宝首相
と李克強が現場指揮を執った。

作戦は9つの部門が分かれた。
(1)緊急マネージメントと救済(成都軍管区)
(2)ライフラインの確保
(3)地震のモニター
(4)衛生、防疫
(5)宣伝
(6)生産復興
(7)安全の確保
(8)水
(9)秩序の回復
 これらのうちの6つの部門を軍が担当し、総指揮は陳丙徳参謀総長が
担った。

人民解放軍は発生直後、5月15日、5月17日と会合を重ね、胡錦濤総書
記が現場に現れて兵士を激励したことは、精神的な励みとなったと人民
解放軍は自らを評価している。

「軍のイメージの向上は98年大洪水時の出動と果敢な救済活動ならびに
2008年2月の華南大雪災害出動に次いで、高い評価を得た」(マルビナ
ン前掲報告)。
 
「実は中国はそれ自体も15の偵察衛星を被災地撮影に集中させたほか、
米国防総省に依頼して情報の提供を要請した」(NYタイムズ、7月2
日付け)。

米中の軍事的蜜月が、これらの報告の行間に詰まっている。米中の再結
託はひそかに着実に始まっているのではないのか。

     ○



━━━━━━━
話 の 福 袋
━━━━━━━


 ◎くも膜下出血、5〜8%見逃す可能性…風邪や高血圧症と診断

くも膜下出血の患者のうち約5〜8%が、最初の受診で風邪や高血圧症
などと診断され、出血を見逃される可能性のあることが、日本脳神経外
科学会の調査でわかり、7日に記者会見で発表した。

激しい頭痛があれば、コンピューター断層撮影(CT)検査をするが、
軽い頭痛程度の患者まで全員を検査できない、という。こうした見逃し
の確率が示されるのは珍しい。

同学会は昨年1月から今年5月に宮城県内の病院に入院したくも膜下出
血の患者198人について、確定診断を受けるまでの経緯を調べた。開業医
などの初診では、頭痛や肩こりといった症状を訴えた10人は風邪や高血
圧症などとされ、CT検査もなかった。

また、1996年から05年に山形県内の病院に入院した患者293人中23人も宮
城と同様だった。 7月7日21時48分配信 読売新聞



 ◎ 富士山の世界遺産登録に「平泉ショック」「大丈夫?」と懸念、体
制強化求める声も

 カナダで開かれている世界遺産委員会で「平泉の文化遺産」の登録延期
が明らかになった7日、2011年の富士山文化遺産登録実現を目指す山梨
県内関係者の間には、「登録のハードルが高くなっている」と懸念が広
がった。

県や富士山ろく市町村による構成資産の絞り込み作業が進む中、「富士
山の価値を証明するため学術調査の強化が必要」などと、今後の推進体
制見直しを求める関係者も。県は「審査は厳しくなっているが、これま
で通り11年の登録を目指し準備を急ぐ」と強調している。 

県世界遺産推進課はこの日、午前中から世界遺産委員会の会場に派遣し
ている県職員と連絡を取り合ったり、インターネットのホームページ上
で関連情報を探すなど情報収集に追われた。 

同課の担当者は「国内候補が初めて登録延期となったのは残念。文化庁
は資産候補の選定や価値証明の方法について今まで以上に慎重な議論を
求めてくるだろう」と予測。

文化庁は「平泉」の再審査を最優先とする方針で、富士山の登録目標時
期と重なる懸念が浮上したが、「今のところ文化庁からは何の連絡もな
い。11年登録実現の目標に変更はない」とした。山梨日日新聞 2008年07
月08日(火)

 

 ◎頻発する国内動乱、五輪の脅威として懸念=中国政府官員

【大紀元日本7月8日】北京オリンピックまで残り1か月余りとなった中
国において、貴州瓮安におけるデモ、上海における警官刺殺などの事件
が相次いで発生しており、オリンピックを前にした社会情勢に関心が集
まっている。

中国公安部の高級官員が最近語ったところによると、オリンピックが各
種勢力による撹乱、破壊の目標となる可能性があるという。以下は、R
FA記者安培の報道である。

中国公安部党委副書記、常務副部長・楊煥寧は、公安部の会議において、
現在の国際・国内情勢は複雑錯綜しており、特に、北京オリンピックが
近づくにつれ、各種の反中華勢力、敵対勢力があらゆる手を尽くし、ま
すます活発に撹乱、破壊活動を展開していると語った。

この情報は、中国の「人民公安報」が先月27日に明らかにしたものであ
る。記者は、同日、北京のオリンピック組織委に電話で連絡し、治安業
務に係る準備状況について尋ねたところ、職員は次のように答えた。

「私たちは、こうした問題に回答する責任を負っていません」。

中国メディアは、同日、貴州瓮安県で6月28日に発生した大規模デモ事件
の後、当県の政法委書記と公安局長が免職となったことを報じた。

瓮安県の抗議事件は、ある農家が、河の中から自分の娘の遺体を発見し
たことを契機に発生したもので、政府側はこの少女が水に飛び込んで自
殺したものと述べたが、多くの民衆は、政府官員の親類による強姦致死
だと確信した。

中国政府系メディアの報道によると、瓮安県の民衆約3万人がデモ抗議
に参加し、当地警察局と衝突して車両に火を放ったほか、150人もの警官、
民衆が負傷した。政府による第三回目の検死結果の報告はやはり溺死だっ
た。貴州の時事評論家である曽寧によると、当地民衆の感情は、既に平
静化を余儀なくされたという。

「民衆の感情は、強制的に抑えられたのであり、民衆が満足のいく回答
を得て納得したわけではないと思います」。

「反テロ専門家」と称される中国公安部党委副書記、常務副部長・楊煥
寧は、先日、現在の中国において、各種の社会矛盾及び衝突が顕著に増
加していることを認めた。

彼は、各地に対し、民衆による省都や北京への直訴を極力減少させると
ともに、問題を隠蔽し、責任逃れをしないよう求めた。公安部は、北京、
天津、遼寧、山東等オリンピック競技が開催される地区に対し、現在か
ら9月中旬まで、公安局長が直訴者に対して門戸を開いてこれを受け入れ、
新たな直訴問題の発生を防止するよう求めた。

曽寧は、瓮安デモ事件に対する政府の対処方法が、過去の事件と異なっ
ていることに注目している。

「過去において政府が類似の事件を処理した際、基本的には、責任を完
全に民衆に押し付けており、政府は、何の責任も負っていませんでした。
しかし、今回、政府は自らに相応の責任があることを認め、一部の責任
者を処罰しました。

この変化は、胡錦濤が、省委書記に対し、なぜ一つの小さな刑事事案が、
党政機関に突撃するような集団性の事件に発展したのかを問い詰めたこ
とによります。

しかし、一方で、過去の群衆事件の処理方法を相変わらず使用していま
す。すなわち、真相が分からない民衆が、悪意を持った闇の勢力、敵対
勢力に利用されたという説明です」。

「かりに、和諧社会、安定、オリンピックを構築する基礎として、中国
政府が必ず人権を侵害しなければならないならば、また、直訴者や弱者
グループに対して弾圧、迫害を加えなければならないならば、このよう
な和諧社会、安定、オリンピックは譴責されてしかるべきです」。

中国政府は、オリンピックを政治化しないことを改めて呼びかけている
が、中国について長期に存在している人権侵犯のイメージから、中国国
内の民間人士がオリンピックの開催について異なる考えを持っているほ
か、国際的にも、一部の国家の政府、組織がボイコットの声を上げてい
る。

特に、3月において北京がチベット地区の騒乱事件を鎮圧した後、各国の
指導者が北京オリンピックの開幕式に参加するか否かが敏感な問題となっ
た。ワシントンから伝えられ情報として、米国のブッシュ大統領が、オ
リンピックの開幕式に参加することを決定した。この件について、AP
通信記者のマーク・スミス氏は、次のように述べている。

「他国の指導者は、おそらくオリンピックをボイコットするという脅し
をかけることで、中国の人権状況及びチベット問題の処理方法に対して
抗議を行うでしょう。

ホワイトハウスはこれまで、この問題に対する態度が未定でしたが、現
在公表したブッシュ大統領の日程表から、彼が北京オリンピックに参加
することが明らかとなりました。

しかし、ホワイトハウスのスポークスマンによると、ブッシュが北京に
行くのは、一人のスポーツファンとしてであり、また、米国チームを応
援するためであり、ブッシュは、中国官員との面会において、中国の人
権問題やその他の問題について言及するでしょう」。

オリンピック前後において更なる民衆のデモ事件が発生するか否かにつ
いて曽寧は、次のように語っている。

「中国政府が社会の統制を強化するに従い、民衆の間に既に存在してい
た不満感情が、こうした圧力に反発する反応が出現しています。このた
め、一部の群集性事件が、再度大規模の形式をとって発生する可能性は
排除できません。また、規模が大きくなくとも、個人の形式で、極端な
方式をとる事案が発生する可能性が増加するでしょう。上海において発
生した警官襲撃事件がその例です」。

 
 
 ◎北京“ダークサイド”…バラバラ、嬰児など62変死体 
五輪開幕直前、異例の公開捜査に 

北京五輪まで1カ月となったが、北京市で起きている連続怪死事件に関
連し、市公安当局は、身元不明の変死体が見つかった日時と場所を新聞
公告に出すなど公開捜査に乗り出した。

北京五輪のメーン会場を管轄する1つの分局が公表しただけで計62体
にものぼる。当局がこの種の公表に踏み出すのは極めて異例なうえ、子
供の変死体まで含まれており、事態の深刻さをうかがわせている。

公告が出されたのは、「法制晩報」という司法機関系列発行でありなが
ら市民にも人気の夕刊紙。「北京市公安局朝陽分局公告」と題し、04年
春以降、昨年末までの計62件の身元不明の変死体発見事案を列挙した。

06年以降の最近のものだけで35件。事件性が高くなさそうな遺体も含ま
れるが、水路などから見つかった明らかなバラバラ遺体も20体あった。
嬰児の遺体も複数あり、06年6月には水路から子供の変死体が見つかっ
ていた。

 分隊が管轄する朝陽区は北京市中心の東部に位置し、外国公館も多い北
京屈指のビジネス街。拠点を置く外国報道機関も多いが、何と言っても、
北京五輪の主会場のオリンピック公園が建設された場所。いわば、北京
五輪の顔の区で、市民にもほとんど知らされることもなく、これだけの
変死体が発見されていたことになる。

北京市民によると、公安当局はこのような公告を出すことはこれまでに
なかったという。

北京市で若い女性の変死体発見が相次いでいるというのは夕刊フジ既報
だが、個人で売春をしていた女性らが金目当ての強盗に襲われ、身元が
分からないように顔をつぶしたうえで遺体が捨てられた可能性が高い。

今回の62体の場合、性別の分からないものが多いが、明らかに成人女性
と分かるケースが14体。女性と分かるバラバラ遺体だけで5体あった。

朝陽区は人口比で北京全体の約9分の1を占める。市全体から見ると氷
山の一角で、人口比から単純計算をすると、4年間に北京市で500件以上
の変死事案が起きていることになる。

公告の収集に当たったジャーナリストの富坂聰氏は「全く身元も分から
ず、ある意味、当局がお手上げ状態だということではないか」と語る。

その上で「民衆の突き上げがある中、公表もせず放置していくわけにも
いかず、五輪を前に公開することでやれるだけのことはやったとポーズ
を示す必要があったのだろう」と推測している。夕刊フジ 8日



━━━━━━━
反     響
━━━━━━━


 1)中尊寺の世界遺産登録延期について。遺産の保護運動はもともと
はエジプトのアスワンハイダムの建設による、古代エジプト王朝のすば
らしい美術建築を水没から守ろうというのが原点である。

ところが、これが成功したのを受けて、連合諸国(日本では不思議に国連
と訳す)の下部機関で、各国の外務官の中で国の大使になれないレベル
のポストの受け皿になっているのが、このUNESCO。 UNESCOが新しい商売
を始めたのが旅行会社やホテル業者のために、お墨付きを与える、この
事業。

観光客がドカンと増えるので、すでに指定されている、チリのガラパゴ
ス諸島などは環境をひどく悪化させると返上を検討している時代。

今回の平泉の登録延期騒ぎは中尊寺の意見を取り入れずに、県庁や文化
庁の役人が作文を先行させた結果である。

中尊寺はその金色堂や藤原三代の歴史のほかに茅葺屋根の能舞台で舞わ
れる喜多流の能の美しさなど、単なる遺跡とは違う。

地域の人々は鼓を学んだり、謡を吟じたり、伝統を守る。宮城、岩手に
またがる、黄金流砂こそがジパングの噂の元となったのである。奈良の
大仏の建立に際しては宮城の涌井町から多量の黄金が寄進されている。

2県にまたがる、広い地域の指定は日本の役所の縄張り主義には不得手
である。中尊寺にはその世界で知られた、学僧も多く、隣の毛越寺の延
年の舞は王朝の雅を現代に伝える。

それはそれとして、前年の石見銀山の逆転指定については、地元の政治
家筋がかなり動いたといわれる。岩手県はいわゆる小澤チルドレンの外
務省出身の達曾なる男が知事をやって、UNESCOとの折衝をやったとのこ
とだ。

野党党首の分身みたいな役人が動けば動くほど、与党は冷たくなるのが、
この世の習い。平泉、中尊寺は犠牲者である。

8月14日。茅葺の能舞台で、薪能が開催される。真っ赤に燃えるかがり
火に幽玄の世界が映える。

世界遺産にならなくたって、日本古来の伝統の美しさが変わるはずもな
い。いっそう、UNESCO相手にせずと断ってしまったらどうだ。(岩手県立
大学 客員教授 徳久 勲)




 2)当用漢字、常用漢字について 

先ごろ、旧国語審議会(文化審議会国語分科会)が当用漢字や常用漢字
を改正しましたが、これほど無駄な審議会はない。

第一に国語分科会と言う呼称からして間違っている。命名するなら国語
文化会とすべきである。無論、審議会内部の呼称であることは理解する
が、あくまでも外向けに呼ぶ名称の「国語文化会」が相応しい名称であ
ると考える。有識者の役人の思考脳力(能力)から変える必要がある。

変えるは、<孵る、返る、換える、替える、帰る>と同じ意味がある。
新たに孵る。元に返る。頭を切換える。配役を替える。古巣に帰る。

さて、本論に入る前に、初めの「さて」から入ります。この手紙文の書
き出し文字が使えないことからして、日本の文字文化の基礎を著しく阻
害している。(漢字=チャイニーズを使わない)

青少年が碌に挨拶も出来ないのは、この「挨拶」と言う日本語文字を使
わせないからだ。“ごあいさつ”では、気分までだらけてしまう。

さて、そこで本論で申し上げたいことは、旧国語審議会のやってきた事
は、日本文化の破壊の歴史そのものであったと言わざるを得ない。

何故ならば、日本語文字を使えなくし、十数年後にまた使える様にして
も、その間に学校で教わらなかった子供(生徒)たちは、その日本語文
字を知らないままで成長しているのである。

新聞社や出版社は、文字として使えなくなった活字(正式な呼称は?)
は、使える様になった場合に備えて倉庫に仕舞って置けばいいだろう。

だが、その文字を習わなかった子供は大人になって急に使える様になっ
ても読めない、書けない、使えないの3無い状態で、文字の意味を理解
することも出来ない訳である。

教わらなかった子供から見た場合、これほど無責任でいい加減な変更は
無い。更に言えば、日本語文字を当用漢字、常用漢字(熟語だから已む
無く使う)と、何故に二つに分ける必要があるのか、これほどの無駄の
上の無駄はない。建築基準法に当て嵌めれば、無届けの不法改築(屋上
屋)と同じである。

審議会は、無神経に無分別に文字を使える様にしたり使えなくしたりす
るが、筆者の感じるままを言えば、遊び半分か面白半分でやっていると
しか思えぬ。

出したり入れたりの文字の変更で、新聞社や出版社の現場なら、一度の
活字の入れ替えで当分は支障は無いだろう。だが、教育現場で先生たち
が強いられる困惑と神経は並みのことではない。

この実態を、審議会の有識者と言われる無能に近い人たちはどの位理解
しているだろうか。そこまで斟酌する脳力(能力)があるのだろうか。

序でに言えば、有識者と言うのはどう言う人を指し、どう言う知識があ
る人を指すのか、言葉と言うのは生きているのである。ただ知識を詰め
込んだに等しい人を有識者と言うのではない。

「人」と言う文字、人と人がお互いを支え合って生きている様を人と書
く。「美」と言う文字、羊が大きく育ち、丸々と肥え、毛がふさふさと
伸び、織物の元となる貴重な羊毛は、一家の生活を支え幸せを呼ぶ本だ
から、それがこよなく美しく見える。(何故うつくしいと読むかは横に
置く)

羊が群れている状態を見て、飼育する人は幸せを感じ、羊が大きくなる
事がそのまま美しいと言う言葉と成る。「美」には、これだけの深い意
味がある。

 「心」と言う文字は、それ一つで心臓の形を表している。「男」とは、
田畑で力を出す者のこと、即ち、女ではないから男である。

この様に、文字の一つ一つにそれぞれ意味がある。有識者は、その意味
を理解しているのだろうか。無責任に出したり入れたりは止めて貰いた
い。

「やめる」は、「止める」「辞める」「病める」「已める」とも書く。
「止める」「病める」「辞める」「已める」は、何れも第一線から遠ざ
かる事を意味する。早々に第一線から身を引き、無責任な審議会は閉鎖
し、必要不可欠な喫緊の問題を審議して頂きたい。有識者が答申した案
で、的を得た=正しいものがどれ位あるのか。

後期高齢者医療問題しかり、派遣労働者問題しかり、有識者が答申した
これらの全てが、新たな問題を世に垂れ流している。反省していますか?

日本語文字の出し入れは、その及ぼす結果を考えて頂かねばならない。

仮に・・・・・、

「かなばかりのぶんしょうをよむとすれば、すべてのかなもじをよまな
ければならない。でなければ、このれいぶんのように、よみおえなけれ
ば、ぶんしょうのいみがりかいできないはずである」

読み終えたとしても、かな文字ばかりでは文章のつながりが分からなくな
る。そこに日本語文字が挟まれば、誰でもすんなり理解することが出来
る。

因みに=試しに「電報」のカタカナ文章を読んでみるがいい。適当に区
切りが入っていても、「ハヤクサセコイ」の事例のように、それを読ん
だ新婦は、顔を赤らめて身悶えしたと言う話は、昔の落語のネタにもな
った。

即ち、日本語文化は日本語文字とかな文字が連携して合理的に使われて
いるから、その意味をすばやく理解し、目で読むことが出来るのである。

 早い話が、最近の新しい辞書(中学生程度が使う)を見ると、単語が少
ない。ひらがな交じりの当用漢字の混ぜ合わせでは、編集さえも難しい。
そのために手軽な辞書には省略され、載っていない言葉が多い。

審議会の有識者は、文字の一つ一つが大きな意味を表し、深い意味を含
んでいる事をしっかりと頭に入れて頂きたい。

文化審議会の皆々様、以上よろしくお願い申し上げます。日本語を愛す
る国民

 

 3)大分の教育汚職に思う

教育界の見方は醒めている。あんなことは地方の教育委員会や教組では、
常識。お金がなければ200-300の票をまとめる。田舎では、夫婦2人で教
員やれば、豪邸らくらくというのが庶民の常識。それに教組が悪乗り。

製造業が少ない地域では、教員は良い就職口。ゆとりの教育のもうひと
つの側面。ゆとりの教員生活。教え子を戦場に送るなと始まった、日教
組の政治的テーゼはそれなりにその時代では意味があった。教組の強い
ところはセンター試験で、最下位を争う県ばかり。

大分県警よくやった。県によってはもっとひどい。児童生徒学生こそ、
最大の被害者。都会で公教育が競争力を失っていくのは理の当然。家庭
で教えるべき礼儀、作法、親のしつけ、みな崩壊した。

雨後の竹の子以上に各地にできた大学では中学、高校の補習からやらな
ければどうにもならない。親も学校でもやらなかった、しつけは大学で
できるはずもない。就職戦線でばたばた落とされるのもむべなるかな。

裏金を払って就職したような教員が人様に教える。へそのお茶が煮えた
ぎる。文部科学省は戦後日本の超A型先般。恥を知れ。(徳)
 


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━


都立猿江恩賜公園には公孫樹の木が200本ぐらい植わっていて実のなるメ
スの木も1割ぐらいある。今年は豊作の年らしい。鈴なりになっている。
もうビー玉ぐらいの大きさ。嗚呼厭だ、また木登りしたり竿で叩く輩を
目にしなければいけないのか。

天気予報と言う事は難しいものだとつくづく思う。8日の正午前の天気予
報は「東京地方、これら雨」とレーダーで説明したが、東京湾岸は正午
の時報ももどかしく快晴になっではないか。どうなってんだ。乾燥室の
洗濯物を慌てて外に。3時前には完全に乾燥した。迷惑な予報。

ご投稿、ご感想をお待ちしています。下記。読者:3608人
ryochan@polka.plala.or.jp

◆メルマ!メルマガの退会・解除はこちら
→ http://melma.com/contents/taikai/
--------------------- Original Message Ends --------------------

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。