経営

コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる

人は誰でも能力を保有しています。しかしせっかくの保有能力ちが宝の持ち腐れとなり、成果に結び付けられない人が多いのです。成果に結びつれるにはコンピテンシーを磨くことが有効です。その極意を解説します。

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本業と社会貢献を両立させるパン屋の社長秋元氏の冒険志向に学ぶ!

2014/04/07

    ●この記事の知人、同僚、友人への転送は大いに歓迎です。●

     ◆◆コンピテンシーを磨けば仕事のできる人になれる◆◆

  <第332回>賢人のコンピテンシーをベンチマークする!<その25>


==■「本業と社会貢献を両立させるパン屋の社長秋元氏の冒険志向に学ぶ!」■==

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人は誰でも能力を保有しています。しかし、せっかくの保有能力が宝の持ち腐れとなり、成
果に結び付けられない人が実に多いのです。
「賢人のコンピテンシーをベンチマークする」と題して分かりやすく解説していきます。
コンピテンシーを磨けば誰でも仕事のできる人に自己変革できます。経営トップ・管理者・
社員の皆様、そして求職中の離職者の方や就職を目指す学生さんにも是非ともお読みいただ
きたいと思います。

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■忙しい人はとりあえず流し読みして下さい。後でゆっくり読み直していただくと理解が一
 層深まります。(コンピテンシー宣教師より)■

<今回のメニュー>
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【1】阪神淡路大震災時に送ったパンの半分が捨てられて!
【2】パンアキモトと言う会社!
【3】「パンの缶詰」成功秘話!
【4】被災地などにただで配って黒字になる仕組みの構築!
【5】賢人から学ぶべきこと!
【6】編集後記

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賢人と呼ぶにふさわしい人は、すばらしい「行動特性」を持って行動している。だからすば
らしい仕事の結果を出すことができるのだ。我々は賢人のコンピテンシーをベンチマークし
ない手はないのだ。



【1】阪神淡路大震災時に送ったパンの半分が捨てられて!

被災地で真っ先に必要となるのが水と食糧だ。例えば食糧だが、被災直後は火を使うことも
ママならない状況だ。直ぐに口に入り、できるだけ美味しく食べられるものがほしい。乾パ
ンは非常食だが、はっきり言って美味しくない。飢えをしのぐだけだ。

栃木県那須塩原市にある小さなパン屋。それが「パンアキモト」だ。「パンアキモト」では
1995年の阪神淡路大震災のとき、緊急物資としてパン2000個を神戸に送った。しかし、半分
は被災者の口に入ることなく捨てられたと知ったときはがっかりだった。

カビが生えてしまい、食べることができなくなったのだ。半分も捨てられたことを知ったと
き、保存が効いてかつ美味しいパンがあればとふと頭をよぎった。



【2】パンアキモトと言う会社!

「パンアキモト」は、社長の秋元義彦氏、常務で金庫番の妻の志津子氏、営業部長の長男信
彦氏、工場長の次男輝彦氏を含めて60人規模の会社だ。「パンアキモト」は沖縄本島の中部
うるま市にもパンの缶詰専門工場を持っており、そちらも含めての人数だ。

先代のときは「秋元パン」と言う社名だったが現社長は「パンアキモト」に社名を変更した。
「パン」と「パンパシフィック:環太平洋」を掛けている。つまり東南アジアへの進出を意
識してのものだ。遠く離れた沖縄に工場を作ったのは、栃木と沖縄のどちらかの工場が被災
しても生産を続けられるようにとリスク分散を考えてのものだ。近い将来東南アジアへの輸
出の拠点にしたいと秋元社長は考えている。

浮き沈みはあるが現在売上は5億円規模まで成長した。そのうち「パンの缶詰」の売上が7割
も占めているようになった。

家族の強固な絆が会社を支えているが、近隣のお年より主体の家々を巡回してパンの移動販
売もやっている。儲けはないが社会貢献の一つと割り切っている。地域のお年よりは大助か
りだ。



【3】「パンの缶詰」成功秘話!

阪神淡路大震災以後、常務である妻から長期保存ができて、かつ美味しいパンができないも
のかと提案が出された。社長は一瞬頭を抱えてしまった。

長期保存のためには常識的には水分を抜く。つまり乾パンのイメージだ。美味しいパンは、
甘さとしっとり感(水分)が必要だ。完全に二律背反なのである。そこで本業の合間を見て
いろいろ研究を繰り返した。

□ 焼いたパンを真空パック詰めにする

せっかくのパンがペシャンコになってしまい、商品価値がない。

□ 焼いたパンを缶詰にする

缶の内部やパンに付着したが菌が殺菌されにくいため、食中毒を起こすような菌が缶の中で
増殖してしまう恐れがある。

□ 缶の内面に特殊な紙を敷き、生地を入れて焼いて缶に封をする

缶の内部も紙もパンも殺菌されて無菌のパンとなり、特殊な紙がしっとり感を保持してくれ
る。3年経っても味もしっとり感も変化せず、パンの缶詰に成功する。

長期保存性と焼きたての美味しさを見事に両立させることに成功したときは、家族も社員も
天にも昇る思いだった。海外の被災地や飢餓地域ではパンを食べた後にその缶を食器代わり
に使用することが多い。指や唇を切ったりしないように缶の蓋を開けてもシャープエッヂが
ないように工夫された缶になっている。「パンアキモト」はそこまで考えているのだ。



【4】被災地などにただで配って黒字になる仕組みの構築!

缶メーカーが缶の保存期間を3年に設定しているそうだ。パンは3年以上経っても美味しく食
べられるが缶メーカーに倣って賞味期限を3年に設定した。

パンの缶詰の利用は備蓄用が圧倒的に多いが中には「おもしろグッズ」としても広く利用さ
れるようになった。ラベルサービスが発達している関係で、結婚式などで新郎新婦の写真を
印刷してお客様に配ったりする例もある。

企業や行政に2食分入りを一缶800円で販売する。正味期限を1年残して回収に応じて頂いた
企業や行政には100円引きで新しいパンの缶詰を販売する。宅配業者を使って新しいパンを
届け、そのバック便で古いパンを回収して運賃を安く抑えるよう工夫している。

回収したパンは1年近く賞味期限が残っているので日本国際飢餓対策機構(NGO)に委託
して海外の被災地や飢餓地域に定期的に送る。この仕組みを「救缶鳥プロジェクト」と名
付けた。

例えば、2013年11月に発生した台風30号ではフィリピンのサマール島も大きな被害を受け
た。秋元社長は年明けの1月に直接サマール島に赴き小学校で直接子供たちにパンの缶詰
を手渡した。お腹を空かした子供たちの笑顔と「ありがとう」の言葉はなにものにもかえ
がたい。



【5】賢人から学ぶべきこと!

秋元社長は寝ても覚めても社会貢献のことが頭から離れない。一定の利益を上げさせても
らう。そして社会貢献をする。つまり善意とビジネスを両立させるためにどうすべきか、
どうあるべきかをいつも考えるのだ。

利益追求一辺倒で食材を偽装する一流ホテルや一流レストランとは一線を画しているかの
ようだ。

前述したが、週一回決まった地域を巡回してできたててのパンを販売する。手間を考えれ
ば儲けはない。人口10万人ほどの街にはパン屋はたくさんある。努力しないパン屋はジリ
貧になることは目に見えている。秋元社長はもっといいものはできないか、もっといいサ
ービスはできないかと努力を怠らない。

今、糖尿病の人にも食べてもらえるパンの開発に努力中だ。カロリーを一割近く低くし、
糖類ゼロのパンを狙っている。秋元社長の持ち前の冒険志向が駆り立ててくれるのだ。

本業で社会貢献すれば社会が応援してくれる。(秋元義彦氏のことば)



【6】編集後記

例えば、フィリピンの被災地にはパンだけでなく日本人の優しさも届けることができた。
現地に来て本当によかったと秋元社長は感慨深げに話す。「たかがパンを配っただけなの
に、こんなに喜んでもらえるなんて」と涙を流す。

2004年のスマトラ沖地震、2007年のジンバブエ飢餓地帯、2010年のハイチ地震、2011年の
東日本大震災、2013年のフィリピン台風被害等で無償で配ったパンの缶詰は総計24万個に
も達した。それでも会社は元気でいられる。「救缶鳥プロジェクト」で、善意とビジネス
が見事に両立できているのだ。

<この記事はテレビ東京の「カンブリア宮殿」を参考にさせていただいた>




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次回に続く
次回は、「異色のファミレス創業社長、青谷洋治氏の労務戦略に学ぶ!」を解説します。



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