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国立大学が独立行政法人化され公立大学の多くが後を追い、大学界全体への政・官・財の影響力が高まりつつあります。大学界における連帯形成の試みとして不定期に配信しています。

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[AcNet Letter 243] 転載:琉球大学学長選、2月21日には「批判票」を、他

2005/02/20

[AcNet Letter 243] 転載:琉球大学学長選、2月21日には「批判票」を、他
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    Academia e-Network Letter No 243(2005.2.20 Sun)
  http://letter.ac-net.org/number/243

━┫AcNet Letter 243目次┣━━━━━━━━━ 2005.2.20 ━━━━━━

【1】(42764) 全国国公私立大学の事件情報 より2005年02月20日取得
  「琉球大学学長選、2月21日には「批判票」を」
  http://university.main.jp/blog2/archives/2005/02/221.html

   ───国立大学法人学長「選挙」問題───

【1-1】(42597) 全国国公私立大学の事件情報 より2005年02月19日取得
  「琉球新報(2/18) 琉大学長選、森田孟進氏、矢ヶ崎克馬氏 両候補交え
公開討論会」
  http://university.main.jp/blog2/archives/2005/02/post_609.html

   ───大学関係───

【2-1】(41830) 国立情報学研究所非常勤職員組合 より2005年02月15日取得
  「転載:国立情報学研究所非常勤職員組合 裁判カンパと、会員拡大のお願
い など」
  http://ac-net.org/rss/item/41830

【2-2】(42666) Dr Blue より2005年02月19日取得
  「ボランティア非常勤講師の行く末」
  http://homepage.mac.com/k_kudo/iblog/B2007620793/C72830529/E755727458/index.html

   ───横浜市大問題───

【3-1】(42734) edmath-yokohama-cu より2005年02月19日取得
  「大学改革市民アンケート、全面開示へーー情報公開・個人情報保護審査会
 市長に答申」
  http://ac-net.org/rss/item/42734

━ AcNet Letter 243【1】━━━━━━━━━━ 2005.2.20━━━━━━━━
転載:

 琉球大学学長選、2月21日には「批判票」を
  http://university.main.jp/blog2/archives/2005/02/221.html

  From:全国国公私立大学の事件情報 ( http://university.main.jp/blog/ )
  取得時:2005年02月20日06時 URL: http://ac-net.org/rss/item/42764
────────────────────────────────────
学長選通信4「2/21には「批判票」を」

琉球大学工学部 永井 獏(實)

琉球大学の友人、知人の皆様:

   小雨の土曜日となりましたが、如何お過ごしですか。

  さて、2/21(月)の琉球大学学長候補者「意向調査」投票には、必
  ずやお出かけになり、断固たる「批判票」を投じようではありませ
  んか。「批判票」とは「白票」もしくは「公認2候補」ではない貴
  方の「意中の人の記名票」です。意向調査管理委員会は「無効票」
  として扱う方針ですが、ならば圧倒的多数の無効票を積み上げよう
  ではありませんか。

   2/15開催の「公開討論会」においても、大学当局による「一方的
  選挙制度改悪」の正当性は何ら説明されず、むしろ不当性を際立た
  せたと言えるように思われます。唯一の理由がもし「学長三選容認」
  にあったとすれば、これは参加者からも指摘されたように「近代民
  主主義到達点からの後退」、「琉球大学・自治獲得史」に対する重
  大な裏切りであり、再び三度本学の歴史を傷つけることになります。

   また、学長選考会議の主要メンバーであり今回騒動の全過程に付
  いても責任を負うべき現理学部長・公認候補者も「選挙制度改悪」
  に付いて説明できないばかりか、ご自身を推薦して下さった「30名
  余の推薦人名簿が非開示・非公開」になっていることについて、何
  らまともな釈明をなし得ませんでした。森田孟進先生も矢ケ崎克馬
  先生も「大学当局者」の一人として「説明責任」を免れません。
  (学外委員の)圧力が強く「苦渋の選択・妥協」であった等とは決
  して言えません。

   私は上述の立場から、本学の全教職員に訴えたく、2/16付け文書
  「掲示依頼」を全学部・学科(組織)事務室宛発送しましたが、皆
  様の職場には届いたでしょうか。添付文書「掲示依頼」と共にご確
  認下さい。

───────────────
全国の友人、知人の皆様:

   先日の「連名お願い」に二つ返事でご快諾下さった方に心より
  御礼申し上げます。また「学外者である故に」慎重な態度をお示
  し下さった先輩研究者、名前は出せぬが激励を下さった方々にも
  心より感謝し御礼申し上げます。ITを駆使して、全国の皆様とこ
  のように意見交換ができ「大学の自治と民主主義を守る闘い」に
  当事者として参加できることに(私は)「夢のような幸せ」を感
  じています。このMLネットワークが、さらにまた、全国各大学の
  闘いを励ますことを確信致します。

   全国の皆様が(また)「琉球大学在の友人知人」に「励ましの
  エール」を送られることを期待(お願い)して、本日の学長選通
  信と致します。最後までお読み頂き有り難うございました。

敬具 2/19 15:10
琉球大学工学部 永井 獏(實)

───────────────
「次期学長候補者選考」関係資料掲示のお願い

各学部・学科(組織)
事務室、関係者各位

                              工学部 教授 永井 實  印 
                              dr-nagai[-at-]tec.u-ryukyu.ac.jp

「次期学長候補者選考」関係資料掲示のお願い

拝啓

   目下懸案の「琉球大学次期学長候補者選考」に関し、昨日(2/15)
  開催「候補者公開討論会」状況の報告旁々、同封資料の掲示につい
  てお願い申し上げます。

   「公開討論会」は、前半「意向調査管理委員会」主催、後半を
  「三者連絡会」主催として、午後1:30より4:00過ぎまで予定を超
  過して熱い議論が展開されました。参加者は100名余と「前回」に比
  べれば少なかったものの共催者の意図した目的は十分に達成され、
  討論会開催の意義は高かったと評価されます。

   討論の内容および小職を含む参加者の感想は、しかし、危惧した
  ように今回の「学長選考会議」主導による「琉球大学学長候補者選
  考規則の改定」および一連のプロセスについてその正当性を疑わせ
  るに十分であったと言わざるを得ません。

   すなわち、例えば「学長三選容認」について、出席者より、アメ
  リカ大統領選挙が三選禁止に至った歴史的経過を紹介しつつ、近代
  民主主義の到達点を後退させる重大な疑義があるとの指摘がありま
  した。これについて森田現学長・候補は「自分は学長候補者選考会
  議メンバーではないためコメントできる立場にはない」旨の発言で
  した。また、学長選考会議の主要構成員であり、今回の全プロセス
  に責任を負うべき矢ケ崎現理学部長・候補は「学長候補者推薦人名
  簿(30人)の非開示・非公開」について、疑問を表明しながらも、
  何ら正当な説明をなし得ませんでした。

   東北大学(学長選挙廃止を「決定」)を始め全国の国立大学で現
  在惹起しているこの「学長選挙制度改定の動き」は、小職が新聞論
  壇(1/7)で警鐘を鳴らしたように、戦後民主主義を否定する政府・
  与党勢力による「歴史的反動攻勢」の一環と断定せざるを得ません。
  ならば私達大学人はこの反動攻勢に対して、どのように闘えば良い
  でしょうか。昨日、最後の発言者として私の提起したことは「2/21
  (月)意向調査投票を利用して、それを実質的に従来通りの学長選
  挙『第1次投票』とする」ことでした。すなわち、投票有権者には
  二名の(公認)候補に捕われることなく、それぞれ自由に「意中の
  人」を書いて頂く、あるいは抗議の意志表明として「白票」を投票
  して頂いたらどうでしょうか。いずれにせよ批判票が多数となれば、
  学長選考会議も「再調査」をせざるを得ません。

   現学長の任期は5月末日とのことですから時間は十分にあります。
  私の提案が実現して今後の学長候補者選考過程が「雨降って地固ま
  る」の譬え通り、従来以上に民主的で公正・透明なそれとなること
  を願ってやみません。

   関係者の皆様には、上述事情をご賢察の上(討論会場で配付済)
  同封資料につき、その掲示方を何卒よろしくお願い申し上げます。


━ AcNet Letter 243【1-1】━━━━━━━━━━ 2005.2.20━━━━━━━━

 琉球新報(2/18) 琉大学長選、森田孟進氏、矢ヶ崎克馬氏 両候補交え公開
討論会
  http://university.main.jp/blog2/archives/2005/02/post_609.html

  From:全国国公私立大学の事件情報 ( http://university.main.jp/blog/ )
  取得時:2005年02月19日06時 URL: http://ac-net.org/rss/item/42597
────────────────────────────────────

  任期満了に伴い、法人化後に初めて実施される琉球大学の学長選考
  で、現学長の森田孟進氏、理学部長の矢ヶ崎克馬氏の両候補者によ
  る所信表明・公開討論会が十五日、同大で行われた。法人化に伴う
  大学運営の変化への対応などを争点に、活発な議論が交わされた。

  法人化について、森田氏は四月開設の観光科学科をはじめ、構想段
  階の海洋生産学部、発酵科学科などを挙げ「沖縄の自然の特定、歴
  史・文化の固有性などに根差した教育研究によって特化し、地域特
  性と国際性を併せ持つ大学として発展することを目指す」と述べた。
  一方、矢ヶ崎氏は「琉球列島で総合的な教育・研究の核として地域
  の文化を支えてきた。総合的に教育・研究を充実、発展させる義務
  がある」と、基礎研究の重要性も強調した。  

  討論は、今回から投票が選挙ではなく意向調査となった学長選考方
  法の在り方や、授業料の値上げ、「大学憲章」の制定、大学院大学
  との連携、職員の過重労働の問題など多岐にわたり話し合われた。

  同会は、意向調査管理委員会と、教授職員会、琉大労組などでつく
  る三者連絡会の主催で開催。会場には、事務職員、専門職員、教員
  ら約百四十人が集まった。両候補者に多くの質問が出たほか、選挙
  廃止に対する異議も挙がった。  

  「意向調査」のための教職員の投票は二十一日に実施され、早けれ
  ば同日中に、次期学長が決定する。

━ AcNet Letter 243【2-1】━━━━━━━━━━ 2005.2.20━━━━━━━━
転載:

  国立情報学研究所非常勤職員組合 
  裁判カンパと、会員拡大のお願い など
  http://ac-net.org/rss/item/41830

 From:国立情報学研究所非常勤職員組合 
    (http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3047/nii_frame.html )
  取得時:2005年02月15日22時 URL: http://ac-net.org/rss/item/41830
────────────────────────────────────
抜書『 (he-forum 8165、 Date: Tue, 15 Feb 2005)
国立情報学研究所非常勤職員組合ホームページ
<http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3047/nii_frame.html>参照

裁判を勝たせるために鑑定書・弁護士費用等で最低でも約80万円
が必要です。厳しい状況ですがご賛同いただけるようであれば、是
非カンパをよろしくお願いいたします。

郵便振替口座  00150−6−481769 公務パート裁判
勝たせる会 まで』


  昨年(平成15年)、国立情報学研究所では『平成12年4月1日以
  前より在職している時間雇用非常勤職員(事務系)の雇用期間につ
  いては、一律に平成12年4月1日を始期とする最長3年間の雇用
  期間とすることになった。』という一方的な決定により、何年にも
  渡って任用更新され続けていた多くの非常勤職員が、この「任期満
  了」の一言のもとに平成15年3月31をもって雇い止め(解雇)
  されてしまいました。

  そのため、私たちは平成15年度以降の雇用継続を目指し、同様の目
  的を持つ団体・女性のご協力のもと、「国立情報学研究所非常勤職
  員組合」を結成いたしました。また、当組合は人事院関東事務局に
  おいて、国家公務員法第108条の3の規定に基づき、正式に登録
  を完了いたしました。

  雇用に関する不安解消のために、是非、多くの方に私たちの活動に
  ご参加いただきたく、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

  「公務パートの解雇(雇い止め)裁判を勝たせる会」の事務局会議
  は、以下の日程です。

3月4日 18:30〜  均等待遇アクション21にて
文京区本郷1-33-9 コージュ後楽園廣本ビル802
TEL&FAX 03-5689-2320
  水道橋下車 徒歩10分 地下鉄 後楽園、春日下車 徒歩5分
  後楽園観覧車の真向 鳥んと(飲食店)が入っているビルです


━ AcNet Letter 243【2-2】━━━━━━━━━━ 2005.2.20━━━━━━━━

 ボランティア非常勤講師の行く末
  http://homepage.mac.com/k_kudo/iblog/B2007620793/C72830529/E755727458/index.html

  From:Dr Blue ( http://homepage.mac.com/k_kudo/iblog/B2007620793/ )
  取得時:2005年02月19日18時 URL: http://ac-net.org/rss/item/42666
────────────────────────────────────

  以前にボランティア非常勤講師のことを書いたのだが、そのことを
  引用してくれた方 がいて、たまたまそのブローグを読む機会があっ
  た。私も県外からの非常勤講師依頼はとうとう来年度分は来なかっ
  た。ボランティア非常勤講師とは、非常勤講師だが講義をしても講
  義料も出さなければ、交通費も出さないもの。まさにボランティア。

  なぜ 私がこの只の非常勤講師を引き受けたか? 答えるのは難しい。

  引用された方からは ボランティアをやると 他の潜在的非常勤講
  師の雇用の機会を奪うのではないか?と述べられていた。短期的に
  見れば もともと予算が無いので、他の講師を雇う事は出来ないの
  で 他の雇用の機会を奪う事にはならない。ただこの問題は長期的
  に見るとそう話しは単純でないかもしれない。

  どうしても教育レベルを上げるのに非常勤講師が必要なら、長期的
  には予算化する可能性もある。その可能性をボランティア非常勤講
  師が恒常化すれば無くすだけかもしれない。ただし、本来、常勤が
  カバーでない部分を非常勤講師がカバーするもの。でも、もともと
  常勤がカバーしきれないとはどういうことだろう。私は医学系の講
  義を担当しているが、これは専門性が強く、すべてをオールマイティ
  で一人で講義するのは大変だと思う。

  ところでボランティア非常勤講師だが、恒常化は無理だと思う。私
  も切りの良いところで辞退しようと思う。やっぱり只でやるには限
  界がある。では、どうして引き受けたかの別の理由は何か?

  今まで継続的に 非常勤講師をしていたので ハイさようならとは
  言い難い心情的なもの これは多分に心情的である。私にとって出
  身母校だからという心情もある。実利的には、 非常勤講師として
  登録されると 正式にそこの図書館を使う権利が発生するメリット
  がある 。

  相手方の学生からも評価を受け自分がやる教育的意義がある(決し
  て相手の穴埋め非常勤ではない)のも一つ。また、講義アイデアの
  トライアルを非常勤講師でやって自分の大学での講義に参考にして
  いる。これは逆の場合もある。だから 非常勤講師と常勤講師で内
  容が違うわけではないし、必ずしも差別化しているわけでもない。
  講義は場数を踏まないと教育力はつかない。

  デメリットとしては この地域の大学間の単位互換制度をとれば 
  どうしても私の講義を受けたければ 授業料を払って私の勤める大
  学に来れば 私の大学が儲かる? が これはどうなのか、、、コ
  ストとタイムをかけて学生が来るのは学生にとってデメリット 

  結果として 非常勤講師は随分減ったようである。そりゃ当然だ 
  只でやるアホはそれほどいないだろう。私はそのアホの一人だと思
  う。非常勤講師の確保できない大学の教育力は低下すると思う。お
  そらく、ネームバリューのある力のある大学だけがボランティア非
  常勤講師を確保できるだろう。ボランティア非常勤講師にとっては
   履歴に そういう大学の非常勤講師の記載があると社会的に有利
  だから。

  大学間の体力格差をさらに推し進めるのがボランティア非常勤講師
  という制度?だろうか。

━ AcNet Letter 243【3-1】━━━━━━━━━━ 2005.2.20━━━━━━━━

   大学改革市民アンケート、全面開示へ
       ーー情報公開・個人情報保護審査会 市長に答申
  http://ac-net.org/rss/item/42734
    オリジナル:http://edmath.sci.yokohama-cu.ac.jp/jouhoukaiji.pdf

  From:edmath-yokohama-cu ( http://edmath.sci.yokohama-cu.ac.jp/ )
  取得時:2005年02月19日22時 URL: http://ac-net.org/rss/item/42734
────────────────────────────────────
横浜市立大学理学部 一楽重雄

  横浜市立大学が大学改革案を策定するために行った「大学改革市民
  アンケート」は、その結果の全容が発表されず、その一部が「横浜
  市立大学の新たな大学像について」の附属資料として発表されただ
  けであった。そのため、「アンケート結果が必ずしも予定していた
  実践的教養大学を支持する結果になっていないので一部しか発表し
  ないのではないか」との強い疑いが生じた。そのため、「横浜市が
  保有する情報の公開に関する条例」に基づき、一市民としてアンケー
  ト結果の集計結果を記載した文書を開示するよう請求した。これに
  対して、横浜市は回答者の個別の意見の大部分を黒塗りとしたもの
  しか開示せず、その理由としては「回答者が識別される」、「回答
  者の権利権益が犯される」、「回答を公表しないと言って行ったア
  ンケートであるから回答者との信頼関係が崩れる」などの理由をあ
  げていた。

  しかし、黒塗りとしたものの中にも、すでに公表している個別意見
  なども含まれていることや、そもそも、このアンケートの趣旨から
  してアンケート結果は公表することが当然であると考えた私は、こ
  の一部開示決定に対して、平成16年5月14日に異議申し立てを行った。

  この異議申し立てに対して、横浜市情報公開・個人情報保護審査会
  は平成17年1 月7日と21日に審議を行い、2月14日に横浜市長に対
  して「横浜市長が大学改革アンケート集計結果を一部開示とした決
  定は、妥当ではなく、開示すべきである。」との答申を行った。横
  浜市の主張は、ことごとく認められなかった。私自身は黒塗りの部
  分を読むことが出来なかったので、そこに個人や個別の会社が特定
  される情報が記載されていないとは断言できなかったのであるが、
  審査会はこれらを見分した結果、まったく、非開示にする理由はな
  いと結論した。審査会の答申では、個別意見を開示しても回答者が
  特定される恐れはないとした。また、開示請求した文書は回答その
  ものではなく、それらをもとにアンケート結果をまとめたものであ
  ることから、信頼関係が壊れる恐れもないとした。

  これは、私の主張が正しかったことを第3者が認めたものである。こ
  の答申の意味は、6つの文書の内容がこれから明らかにされるだろ
  うという以上に大きな意味を持つものであると思う。

  「市立大学の今後のあり方懇談会」の答申(平成14年度)に端を発
  し、「大学自らが改革案を作成する」として、そのために行った
  「大学改革シンポジウム」や「大学改革アンケート」は、すべて非
  民主的なものであったという多くの人々の主張の正しさが裏付けら
  れたものだと私は考える。今回の審査は、大学改革アンケートの集
  計結果の開示に関するものではあるが、「市立大学の今後のあり方
  懇談会」自身も、もともと特殊な意見を持った人[橋爪大三郎]を座
  長にすえ、大学事務局の主導によって懇談会を運営すると言う、お
  よそ非民主的なものであったことは、すでに指摘したとおりである。
  また、「大学改革シンポジウム」もフロアからの意見をまったく受
  け付けないという常識では考えられない運営であった。大学自らが
  策定したとされる「横浜市立大学の新たな大学像について」も実際
  には教職員のごく一部の人たちによって作成されたものでしかない
  ことは、教授会などでの実質的な審議がまったくないこと、最終的
  にこの案を審議した評議会が深夜まで紛糾したことなどでも明らか
  であった。しかし、これらの段階の事柄については、横浜市の行動
  が違法と言いきるのが難しい形を取っていたが、このアンケート結
  果の開示については、明確に第3者の結論が出されたわけである。こ
  れらの横浜市の行動は一貫したものであり、今回明確になった非民
  主性はすべてに共通するものであると私は考えている。

  また、実際には「新たな大学像」に基づいてカリキュラムなどを構
  築することは、多くの教員の協力を得たとは言っても、それはまさ
  に協力であって、カリキュラム等作成の責任と主体は横浜市にあり、
  大学はまったく関与していない。これは明確に「大学の自治の侵害」
  であって、違法なことである。違法ではあっても、行政が強引に押
  し進めてしまえば、裁判などの手段によらない限り、それを止める
  ことはなかなか出来ない。そして大学改革案の策定ということがら
  は、もともと裁判にはなじみにくい。市民の意見によるのでもなく、
  現場の教員の考えによるのでもなく、誰かよく分からない少数の人
  が描いた「オンリーワン大学」は、確かに現実化しつつある。ただ
  し、"入試倍率激減のオンリーワン大学" として。

  2月3日に確定した横浜市大の「入試倍率」は極端な低下を示してい
  る。昨年度の一般入試志願者の倍率は5.4(総志願者数4654募集人員
  586)であったが、今年度の倍率は3.7(総志願者数2420募集人員660)
  に留まっている。(昨年度について手元のデータには看護短大は含
  まれていない。)今年度の公立大学の全国平均は、6.8倍である。公
  立大学法人横浜市立大学が、受験生にとっていかに魅力ないものと
  なっているかが如実に分かるデータではないだろうか。

  大学の伝統は、学生、教職員のみんなの意識的な、あるいは無意識
  のたゆまない努力によって、長い時間の経過とともに創りあげられ
  るものではないだろうか。この一連の大学改革騒動によって、多く
  の教員が大学を去ったし、今も去りつつある。「反対のための反対」
  が無意味であることはよく言われるが「改革のための改革」もまた
  同様に虚しい。伝統を壊すことは簡単だが、それを創り上げること
  は一朝一夕には出来ないのである。今回の大学改革の内容が、新聞
  に報道されることだけを目的としたとしか思えない無意味なもので
  あることは、そろそろ誰の目にも明らかになってきたのではないだ
  ろうか。この時期に、市民が求める大学とは何なのか、原点に回帰
  して謙虚に考え直そうではないか。

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編集発行人連絡先: admin@letter.ac-net.org
趣旨:http://ac-net.org/letter/
ログ:http://ac-net.org/letter/log.php



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