メンタルヘルス

夢を実現する出世魚

愚痴ばかりこぼしていた私が次々と夢を実現し、出世魚のようにどんどん自分を変化させていくお話です。

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夢を実現する出世魚

2003/12/27

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   夢をどんどん実現させて、自分自身をバージョンアップしていこう。

        そんな私の物語『夢を実現する出世魚』

                    2003年12月27日 VOL.005
                           
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<前回までのお話>

 私の今の名前は、ワカナ。
 私は自分がバージョンアップされると、名前が変わっていくの。出世魚と同じ。
 関西ではブリは、モジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリって、名前が変わるの。ワカナは、6段階のうちの2段階目。

 私がワカナになった日は、離婚して引越しをした日。
 5歳の太陽と、3歳の光子(ひかるこ)と共に。
 引越しをした翌日から1週間続いたうつからも立ち直り、このちゃちい借家が大好きになっていることに気が付いた。

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 子供たちが、初めて父親宅にお泊りに行く日が来た。
 太陽は、「お父さんちに行くまで、あと何日?」と、毎日私に聞いた。私は、「あと10個寝ると、行けるよ」などと、答えた。

 前の日になると、「明日だ!」と、とてもうれしそうに太陽は言った。
 
 幼稚園でも、太陽は、「今日、お父さんちに泊まりに行くんだ」と、ぼそっとだが、何回もまわりの人に聞こえるように言っていた。

 また光子も、「お父さん、いつ来るの?」と何回もたずねるので、うるさかった。幼稚園が終わる3時に迎えに来るんだよと言っているのに、何回も何回も、私に同じ質問をした。

 いつも光子は、「お父さん、かわいそう」と言う。そして、涙ぐみそうな顔になる。
 「なんで、かわいそうなあの?」と聞くと、「光子と太陽が、いないから」と、答える。
 昨夜は、「お母さん、かわいそう」と言っていた。今晩、私がひとりでこの家に寝るのが、かわいそうだと言うのだった。


 おやつを食べて、3時になった。
 太陽は、駐車場に走って行った。父の白い車が遠くから見えると、「お父さーん!」と叫んだ。
 光子も走って行って、父に抱っこしてもらうと、うれしそうに抱きついた。

 私は、父親に会えて喜んでいる太陽と光子を見て、とてもうれしかった。
 別れて暮らしていても、父親のことを大好きでいる太陽と光子を、誇らしかった。
 そして、離婚しても、太陽と光子に喜んで会いに来てくれる父親を、うれしく思っていた。

 太陽は現金なもので、父親に会うとすぐ、本を買ってくれと頼んでいた。仮面ライダーとハリケンジャーが一緒に載っている本を、先日、私と出かけた本屋で見つけたのだ。買ってくれない私の代わりに、父親におねだりしているのだ。

 ふたりは父親の車にすぐに乗り込んだ。そして、私と出かけた本屋に立ち寄り、希望の本を太陽はゲットした。それからちょっと前まで住んでいた父親の家に、泊まりに行った。


 翌日、幼稚園に子供たちを送りに来た父親から話を聞くと、祖父母宅で父と一緒に、夕食は宅配のピザを食べたそうだ。チョコアイスも、食べたと言う。
 昼間、ふたりは幼稚園でお弁当に一口も口をつけなかった。朝も、祖父母宅で朝食後におせんべいやアイスをもらって、おなかいっぱいで幼稚園に来たのだった。
 おいしいものをたくさん食べ、大好きな父親と一緒に寝て、昨日はきっと、とても楽しく過ごしたことだろう。
 楽しく過ごせたようで、よかったなあと思った。


 一方、私も初めて、この借家でひとりで過ごす夜だった。
 いつもは太陽のでかい声や兄弟げんかでうるさい家が、しーんとしていた。あれ、こんなに静かだったっけかなと、思わず、後ろを振り返ってしまうほどだった。
 狭い家が、広く感じられた。ひとりで暮らすには、この家は十分な広さがある家なんだと、思った。

 お風呂は、一人でゆっくり入ることができた。これだけは、うれしかった。お風呂に本を持ち込んで、汗を流しながら、長い時間、お湯につかっていた。

 そしていつも2枚敷いている布団は、1枚だけ敷いた。
 なんだか、心の半分をどこかに置き忘れてきたような感じだった。
 我が子がいないと、こんなにも自分の存在価値がないような気になるものなのか。
 布団にもぐりこむと、寒かった。いつも添い寝で、湯たんぽ代わりの子供がいたから、ひとりで眠るなんて何ヶ月ぶりだろう。布団を体に巻きつけて、寒くないようにした。家の外の物音に、耳をすませた。

 誰かが、今日は子供がいない、女ひとりの家だから襲ってやろうとみていないかと、少し不安だった。
 でも、何事も起きずに、朝になった。

 起きるとすぐに、布団を片付けられるうれしさ。
 いつもは、いつまでも寝ている光子が這い出てくるまで、片付けられない布団。
 朝刊を読みながら、食べる朝食。
 子供に左右されずに、自分のペースで家事をしたり食事をしたりする時間が決められることが、新鮮でうれしかった。

 我が子がいない寂しさと、我が子から離れて自分の時間を持てた喜びが、同居した。


 父親宅から帰ってきた太陽と光子は、一晩会わなかっただけなのに、すごく成長したように思えた。
 太陽は、幼稚園で一緒に過ごしている私からどんどん離れて、友達と遊ぶようになった。ただ、まだ、トイレはひとりではこわくて行けない。古い民家を使っている幼稚園のトイレは、廊下の一番奥の薄暗い所にあるのだ。私と一緒にくっついている光子を連れて、3人で太陽のトイレに付き合う。

 それから光子は、なんだか、いっぱいしゃべるようになった気がした。言葉が増えたような気がした。


 その翌日の金曜日。私は、週末をどう過ごそうか、ゆううつだった。
 平日も、母子3人。週末も、母子3人。

 私は我が子と一緒にいると、リラックスすることができなった。
 朝起きて、ご飯とお弁当のしたく、洗濯をし、掃除機をかけ、幼稚園に送って昼間は一緒に遊ぶ。帰宅して、洗濯物を取り込み、お風呂に入って、夕食を食べ、歯磨きをして絵本を読んで寝る。
 毎日規則正しい生活を送っていた。しかし、子供に服を着せたり脱がせたり、落ちたご飯を拾わせたり、こぼしたお茶をふいたり、チャイルドシートに座らせたりベルトをはずしたり、休む暇がなかった。
 一息つくということが、できない私だった。

 そして私は、家で一日中、のんびり過ごすということもできなかった。
 だから幼稚園のない週末は、必ずどこかに出かけた。でも、そうそう、理想どおりの魅力的な場所も多くない。そのうえ、たまには遊園地で遊んだり、外食したりできるお金もない。
 ああ、今週はどこへ行こうか。


 私は、急に山に行くことにした。
 これなら、寒い冬になっても、山歩きを楽しめる!母子3人でも、山の中で楽しめる!しかも、無料だ!!

 われながら、すごいいいアイディアだと思った。
 私たちの住む町は、北側には山が連なり、北の方角へ通り抜ける道がなかった。その代わり、ハイキングコースは、たくさんあったのだ。

 これなら、毎週、どこに行こうか悩むこともなく、いろんな山を制覇すればいい。
 私は、山歩きは好きだった。ひとりで、何回も日帰りハイキングコースを歩いたことがあった。


 さっそく、山歩きのガイドブックを買い、家の近くの山を探した。
 隣りの隣りの町に、おもしろそうなハイキングコースがあった。しかし、その場所まで、車でいったい、何分かかるのだろうか。

 私は、30分以上、我が子をチャイルドシートに縛りつけておくのは、いやだった。初めて行く隣の隣の町は、遠い場所に感じられた。
 1時間くらいかかるかな。往復2時間もかけるなら、泊まりたいな・・・。


 ああ、泊まりたい!
 私は、ホテルや旅館に泊まるのが、大好きだった。
 旅行に行くときは、どんなホテルに泊まるかでツアーを選んだ。また、元夫といろんなシティホテルを泊まり歩いた。
 
 お泊りすると、食事を作らなくていいのが、最高にうれしい。後片付けもしなくていい。
 窓からの景色を楽しんだり、朝食のバイキングに出る全種類のパンを食べたり、気取って館内を歩いたり。


 私は、たまには自分が休む時間をとるために、お金をかけようと決めた。
 1ヶ月に1回、安い旅館に泊まって、食事を作らなくてすむご褒美を、自分にあげようと思った。
 
 ただ、引越しした後に必要になったものや網戸を買ったり、変更手続きをしたりで、すでに大幅赤字の今月。
 でも、また貯金をおろそうと思った。


 1ヶ月に1回くらい、休んでもいいじゃないか。
 毎日毎日、我が子と一緒にがんばって生活している私。平日も週末も、家事や育児を代わってくれる夫もいない。平日も週末も、24時間、私が我が子の面倒を見ている。
 よくやっているよ。頑張っているよ。えらいよ、私!!


 うつから、脱出できたおかげかもしれない。自分で自分にご褒美をあげられるようになれて、すごくうれしかった。
 疲れ果てて落ち込まないように、自分へのご褒美をあげようと決めたわけではなかった。でも、結果的には、そういうことだ。
 これからの長調場。ゆっくりマイペースでいかなくちゃ、自分が持ちこたえられないと、どこかで気付いたのだと思う。ああ、気付ける自分になって、よかった。
 
 今までは、家事や育児を理想に向かってがむしゃらにやり続け、疲れると、夫に代わってもらっていっとき休んだ。そして新たなことに何にも気が付かないで、自分が理想と決めたものに向かって、またがむしゃらにやろうとした。


 そんな自分が、立ち止まれるようになったのだ。
 子供と一緒にいても、ほっと一息をつけなかったのに、一息つけるような状況を作ろうとした。
 自分が離婚で変わっていっていることを、感じた。


 土曜日の朝、タウンページを見て、安そうな旅館に片っ端から電話をした。
 ひとりは添い寝だが、子供一人分は料金をとられるだろう。また、私は全部の食事は食べきれないから、子供は食事なしで、ご飯だけ無料で出してもらおう。
 1泊2食付きの3人で、予算は1万円にした。

 やっと宿が決まって、10時に家を出た。
 その日は、雨降りだった。でも、家の中で過ごすのは、いやだった。毎日同じ顔ぶれで、平日も週末も狭い借家で過ごすのが、いやだったのだ。

 息子は、山歩きを嫌がった。息子のまねをして、娘も嫌がった。
 でもお泊りしようという誘い文句で、息子は行く気になった。宿で、何かおいしいものが食べられるかもしれないと思ったのだろう。


 まず、途中で弁才天に寄った。
 隣りの隣りの町までの、トイレ休憩場所に考えていた場所だ。でも、家から15分で到着してしまった。なんだ、こんなに近いんだ。ちょっと拍子抜けした私だった。

 我が子に、フードつきのレインコートを着せた。私はレインコートの上に背負ったお弁当とお茶入りのリュックがぬれないように、傘を持った。
 弁財天の池には、たくさんの鯉が泳いでいた。それを見ながら、池の周りを歩く。奥の薄暗いところに、看板が立っていた。よく見てみると、山の中腹にある弁財天まで、ハイキングコースがあると記されていた。
 おお、これはいい。さっそく、ハイキング第1回目だ!


 池の奥に、石の小さな階段があった。二人とも、嫌がらずに山道を登り始めたので、ほっとした。雨の中、傘もささずにレインコートで歩く太陽と光子。こんな雨の中、山道を歩く母親と行動を共にしてくれて、ありがとう!!という気持ちだった。


 山道が薄暗くてこわいのか、太陽は私と手をつないで歩いた。光子も、私と手をつないで歩いた。

 やがて、赤く塗られた弁財天にたどり着いた。おお、なんといういい眺め!
 山の中腹に建つ弁財天からは、私たちが家からここまで来た道が見えた。田んぼが見えた。真下の温泉旅館街が、見えた。遠くの山や家並みも、見えた。
 遠くまで見渡せて、私たちはなんと高いところまで登ったのだろうと感激した。

 太陽は、弁財天の鐘を何回も鳴らした。ひもが鐘に当たって音が出ると、大喜びした。光子も、私に抱っこしてもらって、太陽と同じ数だけ、鐘を鳴らした。
 下の町では、ああ、今日は鐘がよく鳴るなあと思っていることだろうなあと、私は思った。


 降りる道は、石段が一直線に作られていて、楽な道だった。あんなに時間をかけて登ったのに、石段を降りると、あっという間に地上に戻ってしまった。


 石段の途中に、木でさえぎられて、雨の当たらない場所があった。ちょうど12時だったので、石段に座って、おにぎりを食べることにした。
 太陽も光子もおとなしく、石段に腰を降ろして、玄米のおにぎりを食べだした。
 山登りでは、食事だけが唯一の楽しみ。おにぎりを食べた後、ゆでておいたジャガイモに塩を振りながらひとり1個ずつ、ゆで卵は3人で1個を分けて食べた。

 誰も、石段を上ってくる人はいなかった。
 石段を降り、駐車場に戻ろうとすると、近くのお店へ車を誘導しているおじさんが、こんな雨の中を弁財天まで上った我が子にびっくりしていた。


 午後にはやむと予報で言っていた雨は、昼食後、ザーザー振りになった。
 それで、隣りの隣りの町にある化石館に行ってみた。すると太陽が、ここをとても気に入ったので、行ってみてよかったと思った。

 ナウマンゾウの骨や、それを再現した大きな像があった。奥には、キツネ、ツキノワグマ、カモシカ、キジ、モモンガなどのはく製があった。
 化石入りの石が籠にたくさん置いてあり、ご自由におとりくださいと書いてあった。太陽と光子は、1個ずつ、石を選んで持ち帰った。

 また、玄関の入り口には、古本が何箱もの段ボール箱に入っていた。これも、ご自由に持ち帰っていいと書いてあった。
 釣りの好きな太陽は、釣りの写真雑誌を何冊か選んだ。光子の好きそうな本はなかったが、太陽と同じ釣りの雑誌を選んだ。


 外に出ると、雨がやんでいた。ああ、やっと、雨があがった!
 でも、旅館のチェックイン時間の4時には早かったので、旅館近くの公園に出かけた。
 すると、ここにも裏山を散歩するコースがあった。私は、道があれば、すべての道を歩いてみたいと思うタイプ。どんなところへ通じているのか、歩き通してみたいといつも思う。
 
 ちょっと疲れてきた様子の太陽と光子に、クッキーを渡しながら、歩かせた。クッキーをすぐに食べてしまったので、もらい物のビーフジャーキーを渡すと、かたいけれど、意外と太陽も光子も喜んで食べた。
 それから公園においてあった汽車に登りはじめ、4時を過ぎたのに、降りて来ない。それからは、もっと遊びたくなった二人を追い立てて、旅館に向かった。


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