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雲上マガジン vol_224

発行日:4/1

……………………………………… も く じ  …………………………………………

 【01】 前書                       常闇あかま
 【02】 Sink into the Pond of Signifiant         沢野まさち
 【03】 編集後記                     眼球ぺぴぃ

 ……………………………………………………………………………………………………
◆  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【01】 前書
  ──────────────────────────────────────
 埼京線直通りんかい線新宿駅から、りんかい線直通埼京線新宿駅へ。

 一瞬で移動できるのが、白井黒子かハイウェイ・スターくらいだって?
 
 そんなバナナ! 誰を撃っている?
 
 静かに出口に立って、暗闇に光を撃て!
 
 忘れちゃいけないセニョリータ、我らが最強、秋山真琴を!
 
 西域より来たりし稀代の秘術師──
 
 イヤッッホォォォオオォオウ!秋山最強ー!!

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【02】 Sink into the Pond of Signifiant
                                    著/沢野まさち
  ──────────────────────────────────────

 静謐な言の葉によって紡がれる文字の列なりは、ときに音楽のように聞こえる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

約束は3時。研究室のドアを右手で2回、ノックする。
さわさわさわと、ひそやかに雨の音が立ち込めていた。明かりの消えた廊下は暗い灰色。
突き当たりの窓から見えるクスノキの濡れた新緑が、つやつやとプラスティックめいて妙
にまぶしかった。
こつん。こつん。
ひとけの無い廊下にノッ クの音はひどく響いて、彼女はなんとなく怯えてしまう。
……だれかに見られやしないかしら。
別に見られて不都合なことがあるわけでもなく、ただ授業の時に借りたふるい本を、せん
せいに返しに来ただけなのだけれど。
大学に入ってひと月、学部棟に足を運んだのはほとんどオープンキャンパス以来のこと
だった。辺りに漂う静けさもなんだかぴんと張りつめている気がして、彼女は妙に緊張し
ていた。
こつん。こつん。
もう一 度、ドアを叩く。少し待つが、返事はない。ドアも開かない。
「せんせい」
呼んでみる、声は潜めたつもりだったが、廊下の先まで矢のように 突き抜けて行った気
がした。
彼女は冷たいノブに手をかけた。音を立てないようひねって、開ける。
ふるい書物の匂いが、さわ、と広がった。
青白い部屋の奥で、
「せんせい?」
一瞬だけ、せんせいが死んでいるように見えた。
背中が、ぞわり、とした。
椅子に腰かけた まま、付箋だらけの書物が山と積まれたデスクに伏して、せんせいは深
々と寝息を立てていた。窓から入る淡い光に、横顔が白く照らされている。
彼女は両手で、バッグの持ち手をぎゅっと握りしめる。ジャケットの下で、身体が突然あ
たたかくなるのがわかった。とくとくと鼓動が早まり、少しだけ、息が苦しい。
眼鏡をしていないせんせいの顔を、彼女は初めて見た。整髪料でまとめた髪が、すこし乱
れて額に落ちかかっていた。
子供みたいだな、と 彼女は思う。
彼女たちと違う言葉を話すせんせい。彼女たちのしらない世界を生きるせんせい。彼女に
とっては慣れない、難解な、けれども不思議に甘美なことばを操る、彼女の知る誰とも違
う、奇妙にまぶしいようなおとな。
せんせいがいつも着ている背広は、椅子の背にだらんとひっかかっていた。 銀縁の眼鏡
は、少し開いた右手の指の、すぐ先に転がっていた。
彼女はどきどきしながら先生を見下ろしていた。いつもなら教室の固い椅子から見上げる
ことしかないこのふしぎなおとなを、今は見下ろしているのだった。
彼女は人差し指の先で、せんせいの前髪をそっとなでつけた。さまざまなことが思い出さ
れるのだった。授業のときの少し高い声。フランス語の不可解な発音。昨日見たアール・
ヌーヴォーのきらびやかなスライド。
そういうものを 想いながら、彼女はただ、どきどきしているのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「三年前の春の日,まだ不思議な神秘でしかなかった学問のことばたちが,ただきらめく
ように見えていたあのころ」
                            530字(ただし目算による)

 次回は第226号(4月5日発行)に掲載されません。
 このコーナーに対するご意見・ご感想は編集部まで:info@kairou.com


◆  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【03】 編集後記
  ──────────────────────────────────────

 久しぶりに夢を覚えていたが、そこは花の中であるがゆえの濃厚でほろほろとした薫り
にレイプされているような気分になり、どろどろと体液をこぼしつつ宇宙は萎みながら熱
的に拡散することで平衡を取り戻し、過ちを亡き者とせんと虎視眈々たる永劫をたゆたう
うちに、我々は死んでいる。 
 夢は覚えていた。 


*公式サイト
http://magazine.kairou.com/unjyou/
*編集部
info@kairou.com

 次回の配信は4月5日を予定しております。

    ……………………………………… 公 募 ………………………………………

 本誌『雲上』では、作品を募集していません。

 対象はありません。
 著作権等の問題がは関係ありません。
 別に、たうさんのご応募を待っているわけじゃないんだからね!

         まずは編集部までご連絡ください:info@kairou.com

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  1. http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1011/12/news006.html
    これって秋山っぽいよなww
    自分の同人ゲームをV君ほか友人達に作らせておいて無報酬、金の話をしようとするとtwitterで「ぼくたちはいいものを作ろうと理想を追いかけてるのに!」と言い出す。心がキレイ=金の話をしないだと主張するのはアレな人だけだw

     2011/1/18

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