文学

雲上マガジン

総合創作団体・雲上回廊が送るメール文芸マガジン。

全て表示する >

雲上マガジン vol_161

2008/02/05

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【1】 前書
 ──────────────────────────────────────
 ひゃっほーい!
 雲上の読者諸兄、お久しぶりです。秋山真琴です。
 今回はいつだったかのエイプリルフール号以来のジャック号と言うことで、編集長の遥
さんの承諾を取らずに、勝手に配信しております。ほんとうは第150回をジャックしよう
と思っていたのですが、キセンくんとの予定が合わないままに機会を逸してしまい、なら
ば第160回をジャックしてやる! と考えていたのですが、またもやキセンくんとの接近
遭遇に失敗したので、第161回と半端なタイミングになってしまいました。
 まあ、そんな感じですが、お楽しみください。

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【2】 秋山真琴 X キセン 対談「回廊の隠れた名作」
 ──────────────────────────────────────

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
     プロローグ〜
           『回廊』第1号 2004年4月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋山真琴(以下、秋)はい!『回廊』過去号から隠れた名作を探せのコーナー!

キセン(以下、キ)イエーイ! ぱちぱちぱち。どんどん、ぱふぱふー!

秋 テンション高いなキセン君。

キ いえ、僕がやったのは拍手までで後半は秋山さんですよ。ひとの発言のなかに入れな
 いでください。

秋 まあ、そんなわけで、

キ 今回は『雲上』をジャックして、秋山さんと僕との対談を一挙掲載します。お題は
『回廊』の過去号から隠れた名作を発掘しようというわけで、普段は注目されることの
 ない名作を、この機会に探してみようという試みです。

秋 それでは早速、第1号から見ていってみましょう。2004年の4月発行なので、ほぼ4年
 も前ですね。さすがに懐かしい。

キ 創刊号ですからね。この号で一作、選ぶとしたら、それはもちろん「神殺しの三段論
 法」でしょう。

秋 え、ちょっと待って。ポーンさんの「神殺しの三段論法」は多分、全然、隠れてない
 よ。もうちょっとマニアックなところを狙わないと。

キ そうは言われましても、この号はまともな小説がほとんどないですよ。

秋 え、あるよ!「羊の小屋」とか!

キ いきなり自分の作品を選ぶんですか?

秋 う……。

キ 収録されている文章作品8作の内5作が連載で、残るは「神殺しの三段論法」、秋山さ
 んの「羊の小屋」、そしてkudeさんの「タイムマシン」ですからね。kudeさんのは限り
 なくショートショートですし。

秋 そう考えると消去法的に「神殺しの三段論法」に落ち着くしかないのか。

キ そうです。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第2号 2004年8月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

キ では、引き続き第2号を見てみましょう。

秋 遥さんの「遠い異国の昔の話」があるね。

キ ありますね。他には言村さんの「トリニティ」や、

秋 むそーさんの「始まり長くて終わりは刹那」もあるね。懐かしいなあ。

キ この時期は超短編や書評が充実していますね。いまの回廊のスタイルや方向性とは、
 全然、違いますね。

秋 確かに、書評にちからを入れている感じが漂っているね。さて、この号で一作、決め
 るとするならば?

キ やっぱ「遠い異国の昔の話」じゃないですか?

秋 いやいや、遥さんは後にもっといい作品があるから。

キ え、一人一作縛りですか?

秋 いや、そういうわけじゃないけど、バランスってものがあるじゃない。

キ 好きですね、バランス。まあ、いいですけれど。そんなことより、ちょっと自慢させ
 てくださいよ。この号に「WORLD'S END MURDER CASE / EGOISTIC IMAGINATION CASE.2」
 が載ってますよね。

秋 君の作品ね。

キ 遥さんは、この作品を読んで影響を受けて、いまの作風に至ったんですよ。この前、
 本人から聞いたから確かな情報です。

秋 別に誰も疑ってないよ。それに自分もその話は、遥さんから聞いた。

キ あ、そうすか。

秋 まあ、でも、回廊に掲載しているひと同士で、お互いの作品に触れて影響しあうとい
 うのは雑誌ならでは! だよね。面白い。

キ いいですよね。でも、それじゃあ隠れた名作は「始まり長くて終わりは刹那」ですか
 ね。

秋 ううむ、それを選んでしまうと「僕らは、ほんの少しだけ生きている」が選べなくな
 ってしまう。

キ 秋山さん、我が侭ですね。

秋 知らなかったの? あれ、でも、ちょっと待てよ。むそーさんのあの作品が載ってい
 るのと、キセンくんの傑作が載っているのは同じ号だったような。仕方ない、だとした
 ら「始まり長くて終わりは刹那」は、やはりここで選んでおくか。

キ どんな話でしたっけ。

秋 あれだよ、世界と女神が……。

キ セカイ系ですね。

秋 違うよ。そんなんじゃなくて、ふつうによく出来た終末系のSFだよ。お、そういう意
 味では、第12号の世界の終わり特集の際に、この作品に言及すればよかったね。惜しい
 ことをした。

キ では第2号の隠れた名作は「始まり長くて終わりは刹那」ということで。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第3号 2004年12月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋 第3号は素材屋さん特集だったね。この号から誌面に素材を使うようになって白黒の
 文字ばかりではなく、写真やイラストに彩られるようになった。

キ あ、この号は漫画もありますね。

秋 ととさんの「四駒」ね。

キ『あずまんが』っぽいですね

秋 まあ、女子高が舞台で、女子高生がメインキャラクタだからね。

キ 隠れた名作ですけれど、霧生さんの「僕らは、ほんの少しだけ生きている」か、遥さ
 んの「夢題 -The dropping dreams -」二択ですかね。

秋 久我先生の「暑い中で」という可能性もあるよ。でも、まあ、自分のなかでは、キセ
 ンくんの「MEDAL OF DOUBLE HELIX」でほぼ決定だね。しかし、この号から扉絵が豪華
 になっているね。

キ 素材を使い始めましたからね。

秋 遥さんの扉絵は素材を使っているのにも関わらず、この作品のために描き下ろしても
 らったみたいに内容とよく合っているね。

キ 霧生さんの扉絵デザインも「始まり長くて終わりは刹那」の姉妹編みたいな印象を抱
 かせて悪くないですね。

秋 まあ、一応、他の作品にもネタを振ってみたけれど、この号の隠れた名作は「MEDAL 
 OF DOUBLE HELIX」以外、考えられないから。

キ ありがとうございます。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第4号 2005年4月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

キ さて、第4号ですが、感想宣言を行って色んなひとに感想を書いてもらったり、雲上
 りさいくると称して、『雲上』掲載作を再掲した号ですね。

秋 確か、第3号と第4号の間に古井さんと直接、お話する機会があって、いろいろデザイ
 ンのことを教えてもらったの。その成果が第4号ではちょっと発揮されているね。

キ 言われてみればフォントの使い方がいままでとは異なりますね。

秋 レイヤースタイルの使い方を覚えたのもこの頃じゃなかったかな。で、作品に関して
 だけどキセンくんのエゴイマは、あれ、神羅のやつ?

キ 迅駆ですよ、迅駆。

秋 そうだったね。そう言えば、遥さんはこの作品の影響も受けたらしいね。if特集で遥
 さんが書いた「黒い飛行船」は当初、この作品と同じくエンディングが2種類あったの。

キ へえ、そうだったんですか。

秋 キセンくんの影響を受けた遥さんの書いた小説の扉絵を、キセンくんが担当したとい
 うのもある種、数奇な運命を感じさせるね。

キ いや、でも、僕もあの落ちのつけ方は、ザボンさんの小説に影響を受けたのですけど
 ね。

秋 単にネタが被ったんじゃなかったっけ? 発表時期もほぼ同じだったような気がする
 よ。

キ そうでしたっけ?

秋 さて、そろそろ隠れた名作だけど。

キ この号が初登場となる恵久地さんの「シーメール・クローニング」か、遥さんの「午
 前二時の使者」か、星野さんの「川のほとりのパーバーション」じゃないですかね。

秋 自分は「午前二時の使者」がいーなー。

キ 秋山さん、さっき、遥さんのは後でもっといい作品があるって言ってたじゃないです
 か。ここで遥さん使ってもいいんですか?

秋 う……。

キ そこで、僕が一押ししたいのは「川のほとりのパーバーション」ですよ。

秋 ふうむ、星野さんが叙述に目覚めた最初の作品と言えないこともないしね。

キ 記念碑的な作品ですよ。

秋 いいね、記念碑的な作品。では、第4号の隠れた名作は、星野さんの「川のほとりの
 パーバーション」ということで。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第5号 2005年8月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋 次は峻烈の第5号……あ、眼鏡特集の号じゃん! この号は「恋敵の赤い眼鏡と最良
 の選択肢」という傑作が載ってたよね!

キ 止めてください、それは僕の黒歴史です。

秋 空信号さんと桜さんの登場した号でもあるね。お二人には、この号から長らくついて
 きてくれて、随分と助かりましたね。

キ そうですね。星見さんもこの号からの登場ですね。

秋 そしてキセンくんの初編集作品でもある。

キ 止めてください、それも僕の黒歴史です。

秋 黒歴史多いなあ、おい。

キ 仕様です。

秋 さて、隠れた名作だけれど……キセンくんも、むそーさんも選んでしまったからね。
 初登場を記念して、星見さんの「僕らの青年期 〜 手紙」でどう?

キ 星見さんは後にもっといい作品がありますからね。ここで使うのは勿体ないですよ。

秋 まるで秋山みたいな発言だな。じゃあ、誰がいい?

キ 遥さんの「Hello nightmare,hello.」はいい作品ですよ。

秋 いやあ、ちょっと待って。だから、遥さんを使うのは勿体ないって。ところでキセン
 くんはこの後、作品があったっけ?

キ エゴイマ最終話と都市特集のがありますよ。

秋 あれか。じゃあ、いいや、ここで「恋敵の赤い眼鏡と最良の選択肢」を選んで、キセ
 ンくんの2回目を使っておくか。

キ 2回目って何ですか2回目って。

秋 いや、特定の作家を3回も4回も選ぶのは、ちょっと偏っちゃうじゃん。だからと言っ
 て一作縛りはきついから、間を取って2作縛り。

キ まあ、いいですけど。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第6号 2005年12月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋 次は騒乱の第6号。綾風さん初登場ですね。この号は確か特集作品の扉絵が秋山担当
 で、読切作品の扉絵がキセンくん担当ですね。

キ そうですね。

秋 こうして改めてラインナップを見ると、特集が実験小説の号と、少女小説の号と、世
 界の終わりの号はいい作品が集まったね。

キ この号の隠れた名作は、桂さんの「緑の抵抗値」ですね。

秋 え、もう決めるの? 気が早くない。

キ 早くありません「緑の抵抗値」は、良い作品です。

秋 いや、そこに反論はないけれど、もう少し号全体を見回そうよ。たとえば巻頭の「ch
 emist question」も捨てがたいと思うよ。

キ イサイさんの「魔術師は悪夢の鍵を手に」もいいですね。

秋 ひとの話を聞けよなあ。もう、君が聞かないなら自分だって勝手に喋るぜ? この号
 の特集小説は全員、素晴らしい出来栄え。遥さんのも、エグチさんのも、星野さんのも
 トップクラスの作品でしょう。

キ 隠れた名作は「緑の抵抗値」にしましょう。

秋 くそう、ほんとうに聞いてないな、こいつ。もう分かったよ「緑の抵抗値」でいいよ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第7号 2006年4月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

キ 次は輪舞の第7号ですね!

秋 なんで急にテンション上がってるの?

キ この号はポーンさんの「ブラッド・スカーレット・スター」ですね。

秋 だからそれ、全然、隠れてないから。むしろ星野さんの「猫猫猫猫ネコノヒト!」で
 しょう。

キ それこそ巻頭で、全然、隠れてないじゃないですか。

秋 手厳しい子だなあ。しかし、作品数が増えてくるにつれ、選ぶのが難しくなってきた
 ね。ひとつに決めがたい。あ、ちょっと待って、遥さんの「Phantasmagoria-Melanchol
 ia」があるじゃん。もう、ほぼこれで決まりじゃない?

キ ここで遥さんを使うんですか?

秋 いや、むしろ、そろそろ使わないと! でも、まあ、使わないとしたら、もう後がな
 い、イサイさんの「FANTASION HOLIC.」か、鞘鉄さんの「箱の中のヒト」か、星見さん
 の「僕らの青年期 〜 灯」かな。って言うか、この4作全部が隠れた名作ってことでい
 い気もしてきたよ。

キ ここまで一つに決めてきたんですから頑張りましょうよ。

秋 むう。

キ そこで僕が一押しするのが星見さんですよ。

秋 星見さんかあ。確かに、この号の星見さんはテンションが高いときの星見さんだよね。
 さて……じゃあ、多数決でも採る?

キ 二人しかいませんよ!

秋 分かった分かった、じゃあ、星見さんの「僕らの青年期 〜 灯」が隠れた名作という
 ことで。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第8号 2006年8月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋 ほい、約束の第8号。この号は特集が桂さんしかいなくて寂しかったんだよね。

キ そうですね。

秋 あ、しまった、桂さんの「まつりの時間」がある。自分、どちらかと言うと「緑の抵
 抗値」より「まつりの時間」の方が好きなんだよね。

キ いまから変えますか?

秋 いや、そこまではしなくていいけど。後はエグチさんの「リクエスト」と、星見さん
 の「蛍」か……読切も少ないなあ。

キ 星見さん二連続というのもなんなので、恵久地さんか桂さんですかね。

秋 いや、思い切って第7号の隠れた名作を、遥さんの「Phantasmagoria-Melancholia」
 にして、第8号の隠れた名作は「蛍」ってことでどうよ?

キ 結局、変えるんじゃないですか。まあ、いいですけれど。その結果でも別に構いませ
 んよ。

秋 よしゃ!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第9号 2006年12月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

キ 次は秋山さんの好きな少女小説が特集の号ですね。

秋 この号は思い入れの大きい作品が多いんだよね。自分の「断片化するカリグラフィ」
 だけでなく、エグチさんの「エンジェル・ノイズ」、雨街さんの「雨日」、星野さんの
 「バイ、ユアガール」、いさやくんの「海底歩行」、痛田さんの「グラン・グラン・ギ
 ニョール」

キ 姫椿さんの「アレルヤ」もいいんじゃないですか。

秋 後、よあけの「ラーメンを食べに行こう!」もね。

キ しかし、ほんとうにいい作品が多くて迷いますね。

秋 とりあえず「カリグラ」と「グラングラン」はそれぞれ巻頭と巻末だから、既に充分
 に注目を浴びたであろうということで外そう。

キ「カリグラ」は元々、考慮してませんよ。

秋 うるさいな。そして、残った作品のなかから、これは! と決めるなら、エグチさん
 の「エンジェル・ノイズ」かな。

キ 確かに他にいいのがあるという理由でいままで外してきましたしね。ここで選んでお
 くのはいい機会かもしれませんね。

秋 けってーい!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第10号 2007年4月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋 次は祝祭の第10号。この号はたしか人気投票は行ったね。あ、「恋敵の赤い眼鏡と最
 良の選択肢」評価されてんじゃん!

キ 先にここを見ておくべきでしたね。

秋「Phantasmagoria-Melancholia」と「エンジェル・ノイズ」もけっこう評価高い。隠れ
 た名作を発掘すると謳いあげておきながら、既に評価されている作品ばかりを取り上げ
 てしまったね。先にここを見るべきだったね。

キ それ、僕がさっき言いましたよ。

秋 で、この号の隠れた名作は……っと、うーむ続き物が多いなあ。

キ 僕の「Don't Trust Over Zero.」や踝さんの「さよなら、異邦人」はある意味、連載
 ですからね。

秋 と言うことは……「ラストパピヨン」か!

キ からすとうさぎさんのですね。巻頭でも巻末でもないし、悪くない選択ですね。

秋 よし、では記念すべき第10号の隠れた名作は「ラストパピヨン」ということで。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第11号 2007年6月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

キ 第11号は僕が唯一、参加していない号なんですよね。

秋 へえ、そうなんだ。自分は創刊号から第15号まで全部に関わってるよ。

キ 当たり前じゃないですか! 編集長なんだから!!

秋 耳元で叫ぶなよなあ。さて、この号だけど……読んだ?

キ いえ、ぶっちゃけ読んでないっす。

秋 ぶっちゃけたなあ。個人的にいちばん好きなのは、桂さんの「小国テスタ2 後編」
 かな。

キ 続き物ですよ? しかも後編ですよ?

秋 ひとのことを「空気嫁」みたいな目で見るのは止めてください。分かりました、いい
 ですよ、ここは常識的に考えて星見さんの「輪廻/輪舞」ということで。

キ これは確か踝さんも高く評価していましたよね。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第12号 2007年8月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋 凱旋の第12号、世界の終わり特集。

キ この号もいい作品が集まってますね。

秋 自分が『回廊』に載せた作品で、いちばん悪くないのは、これじゃないかな「ノイ
 エ・エイヴィヒカイト」……あれ、キセンくんの「LUNA, Mad Maria in the Wrong Wor
 ld」もあったね。そう言えば「LUNA」と言えば、この最後の一文にある一節“その衝撃
 で、意識は途切れ、とりあえず僕の世界は終わる。×××××。”この最後の部分は必
 要なの? はっきり言って、蛇足だと思うんだけど。

キ 必要ですよ!!

秋 分かった分かった、耳元で叫ぶなよな、まったく。

キ それはともかく、隠れた名作を発掘しましょう。僕が推したいのは編集に非常に時間
 をかけた水池さんの「そして僕は「世界」になり」ですね。

秋 それ、巻頭だよ?

キ じゃあ、蒼ノ下さんの「『    』」か痛田さんの「NesT」か。

秋 うーむ……自分はなっちゃんの「世界の果ての年代記《クロニクル》──World's En
 d」も捨てがたいと思うんだよなあ。

キ 続き物の前編じゃないですか。

秋 いや、まあ、前編ではあるけれど、前編だけでもしっかり読ませるし。問題ないよ。

キ 秋山さんがそう言うなら、それでいいです。

秋 君。なんだか、嫌なキャラになっているよ。

キ 気のせいです。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第13号 2007年10月発行
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

キ 次は第13号ですね。

秋 この号もいい作品が多くて迷うね。

キ …………。

秋 読んでない?

キ 読んでません。

秋 分かった、じゃあ、自分がひとりで考える。

キ お願いします。

秋 どれも捨てがたい。甲乙つけがたい。が、隠れた名作、と言うことなら、そえさんの
 「流れる月の王国」かな。これは良くできたファンタジィ、素晴らしい。

キ 分かりました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
           『回廊』第13号 2007年12月発行〜
                           エピローグ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

秋 第14号は久しぶりに特集小説が寂しいね。

キ 遥さんの「黒い飛行船」だけですからね。

秋 巻頭と巻末を外して、連載を外して、既に一回以上選んでしまっているひとを外して
 みると……、

キ 蒼ノ下さんしか残らなくないですか?

秋 残らないね。でも、雷太郎さんの「鴉山鏡介の虚像限界」は、第14号まででいちばん
 良い作品だから、ここで選んでおいて悪くないと思う。

キ そうですか。

秋 君、だいぶ疲れてきたね。

キ 秋山さんもなんだか投げやりですよ。

秋 気のせいだ。

キ さて! と言うわけで、僕と秋山さんの主観と偏見によって14作の隠れた名作が発掘
 されたわけですが、今回はあくまで隠れた名作と言うわけで、選ばれなかった作品は隠
 れていないだけであって、名作であることには違いありません。『回廊』に掲載されて
 いる作品は、すべて名作です! お疲れ様でした!

秋 お疲れ様でした。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
       秋山真琴 と キセン の 選ぶ 回廊 の 隠れた名作
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「第01号」神殺しの三段論法

「第02号」始まり長くて終わりは刹那

「第03号」MEDAL OF DOUBLE HELIX
http://magazine.kairou.com/03/novel/egoima.html

「第04号」川のほとりのパーバーション
http://magazine.kairou.com/04/novel/kawa.html

「第05号」恋敵の赤い眼鏡と最良の選択肢
http://magazine.kairou.com/05/novel/koigataki.html

「第06号」緑の抵抗値
http://magazine.kairou.com/06/novel/green.html

「第07号」Phantasmagoria-Melancholia
http://magazine.kairou.com/07/novel/phantasmagoria.html

「第08号」蛍
http://magazine.kairou.com/08/novel/hotaru.html

「第09号」エンジェル・ノイズ
http://magazine.kairou.com/09/spnovel/angel.html

「第10号」ラストパピヨン
http://magazine.kairou.com/10/novel/papillon.html

「第11号」輪廻/輪舞
http://magazine.kairou.com/11/novel/rondo.html

「第12号」世界の果ての年代記《クロニクル》──World's End
http://magazine.kairou.com/12/spnovel/chronicle.html

「第13号」流れる月の王国
http://magazine.kairou.com/13/spnovel/kingdom.html

「第14号」鴉山鏡介の虚像限界
http://magazine.kairou.com/14/novel/karasuyama.html

 …………………………………………… つづく ……………………………………………

 この作品に対するご意見・ご感想は編集部まで:info@kairou.com
 次回は第162号(2月15日配信予定)に掲載予定です。お楽しみに!

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【3】 編集後記
 ──────────────────────────────────────

 いかがでしたか?
 次回こそ「塑性言論」すぺしゃるです。一号まるまる塑性言論、ですよ!
 それでは、また。

*公式サイト
http://magazine.kairou.com/unjyou/
*編集部
info@kairou.com

 次回の配信は2月15日を予定しております。

   ……………………………………… 公 募 ………………………………………

 本誌『雲上』では、アイデアと感動に満ちた作品を募集しています。
 
 対象は「文章で表現されるすべての作品」です。
 著作権等の問題が無ければ、既に何らかの形で公開された作品でも構いません。
 編集部では作者との共同作業で作品をより良くするシステムを整えております。
 たくさんのご応募を、お待ちしております。

         まずは編集部までご連絡ください:info@kairou.com

   ……………………………………… テーマ ………………………………………
  
  10/15...「結婚しました」
  10/25...「真夜中の仮想パレードへようこそ」
 11/05...「六年目の結末」
  11/15...「ただいまママー」
  11/25...「王手!」
  12/05...「海岸の白い貝殻」
  12/15...「がばちょ」
 01/25...「人形の陰謀」
   02/05...「隠れた名作」

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2003-11-08  
最終発行日:  
発行周期:月3回  
Score!: 90 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。