文学

雲上マガジン

総合創作団体・雲上回廊が送るメール文芸マガジン。

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雲上マガジン vol_116

2006/10/25

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    メールマガジン『雲上』 〜読者へつなぐ〜         第116号
         毎月、05日、15日、25日配信         2006/10/25
                     http://unjyou.kairou.com/

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 ……………………………………… も く じ …………………………………………

 【1】 前書
 【2】 連載超短編「赤井都超短編集」      第9回
 【3】 連載エッセイ「塑性言論」        第7回
 【4】 編集後記

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 【1】 前書
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 今日起きたら午後の二時半でした。
                                     後略。

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【2】 連載超短編「赤井都超短編集」      第9回
                 著/赤井都
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 時に清新、時に残酷。超短編界屈指の言霊遣い、赤井都の作品を集成! 今回は三作品
を掲載します。

 ……………………………………………………………………………………………………

 ある夕方 表に出たとたん流星と衝突した
 ドレスの裾をたぐって身構えたけれど たれの気配もないたそがれが紫色にたち込めて
いた
 私は手袋を引っ張り直してプラタナスの下を歩いていった 考えるのは先ほどの不思議
であった あれが流星であったかどうかはわからない 衝突したはずみに落としたレース
のハンカチをしらべてみると 青い鱗粉のようなものがついていた 私は家の方へ走った
部屋にかけこむなり小物箱を開けた 青地に銀の粉が散った七宝のブローチがなかった

 ……………………………………………………………………………………………………

 夜の倉庫の間を歩く私の前に長い影がある 突端の片方が膨らんでいるのは薔薇の花を
頭に挿しているからだ それをくれた人の名を聞かなかったことを後悔するきもちで煙草
に火をつけて吸いこんだ 倉庫の影の間で別の細長い影が二つ大きくなると見えて建物の
向うの角を曲がる 
「明るいお月様が出ていること」
「あれはお手製ですね」
「なに お手製って?」
「ええお嬢様あんなもの 金箔を延ばしたメッキですわ」(私が聞いたのはこれだけ)

 ……………………………………………………………………………………………………

 ある晩 レヴューからの帰りに花束を投げた
 その花束が 煙突の上で唄をうたっていたお月様に当った お月様の化粧にくっついて
しまった お月様はまだらな光で怒った
「早く元どおりにして!」
「どうもすみません」
「すまないわよ」
「ほんとに申し訳ありません」
「だから元どおりにして」
 お月様は許してくれそうになかった けれどもとうとうレースのハンカチ一枚でかんに
んして貰った

 …………………………………………… つづく ……………………………………………

 この作品に対するご意見・ご感想は編集部まで:unjyou@ml.kairou.com
 次回は第116号(11月05日配信予定)に掲載予定です。お楽しみに!

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【3】 連載エッセイ「塑性言論」        第7回
                 著/桂たたら
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 連載小説第六回。いよいよクライマックス近し!

 …………………………………………連載エッセイ…………………………………………


 原稿書くぞ原稿書くぞ原稿書くぞむにゃむにゃ……

 *

 突然ですが小説などのあとがきにあるキャラクタ座談会みたいなのが大好きです。かの
乙一先生も好きだと仰られていました。
 最近は、もう、とんと見ないですね。あ、とんとという表現もとんと見ないですね(読
みにくい)。
 これは一歩間違えれば薄ら寒くなる危険なシロモノです。

僕「どうもこんにちは。僕です。作者です」
小鳥「どうも。『まつりの時間』主演の新月と申します」
僕「はい。作中では大活躍でしたね。お疲れ様でした」
小鳥「銃で撃たれたんですけど」
僕「血を流す女の子が、僕、好きなので」
小鳥「このド変態が」
僕「ののしられるのも大好きです」
小鳥「キモ」
僕「女の子は胸と背が小さいほど良いのです」
小鳥「なんか私、始終、無愛想じゃありませんでしたかこのロリコン野郎。もっと笑った
ほうが人気出ませんかうんこ野郎?」
僕「サブリミナル!? それはあれですよ、ほら、最後にちょっとだけ笑うじゃないです
か。無愛想キャラが笑うというギャップ萌えです」
小鳥「萌えとかいうんじゃねーです」
僕「そのとってつけたような丁寧語も萌えー!」

 *

 もう無理です。

 *

 ヒアイズファンタジーワールド!

 *

僕「というわけで今度は大人しめの加賀美ちゃんを呼んでみました」
加賀美「シリーズ通して敵役がヘタレばっかりですよね」
僕「いきなり駄目だし!?」
加賀美「あと、男キャラがみんな同じに見えるんですけど」
僕「うるせぇー! じゃあどうしろっつうんだよ!」
加賀美「なにも泣かんでも」

 *
 
 やめてよね。本気でやったら君がぼくに勝てるわけが……

 *

僕「お嬢様ー、お嬢様ー。あんまりお金持ちに見えない、庶民派のお嬢様ー」
吉野屋「つーかさ、この名前なに?」
僕「インパクト、大事よね」
吉野屋「何度か誤表記があったよね。牛丼チェーン店の方の」
僕「ですわをつけて喋れよ」
吉野屋「話を聞いてよ。『常常恋慕』って結局どういう話なの? 解決編がないじゃない。
ぶっちゃけどうなってるのか話がよくわからないよ。犯人と動機は?」
僕「俺もわかんねー」
吉野屋「もういいから筆を折れ。もしくは折ってやる」

 *

 魔法は尻から出る!
 みっちり半年でお願いします。

 *

僕「ソトは呼び出しに応じてさえくれません」

 *

 むにゃむにゃ……、
 ……はっ!

 *

 ああ、いつのまにかお別れの時間のようですね。
 では、また。

(そせーげんろん一回休み)

 …………………………………………… つづく ……………………………………………

 この作品に対するご意見・ご感想は編集部まで:unjyou@ml.kairou.com
 次回は第120号(11月25日配信予定)に掲載予定です。お楽しみに!

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◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【5】 編集後記
 ──────────────────────────────────────
 前略。
 いかがでしたでしょうか。『雲上』では現在、作品募集を行っています。詳しくは下記
公式ページをご覧ください。
 まあ、寝たのが午前五時だったんですけど。

*公式サイト
http://unjyou.kairou.com/
*編集部
unjyou@ml.kairou.com


 次回の配信は11月05日を予定しています、それでは。

   ……………………………………… 公 募 ………………………………………

 本誌『雲上』では、アイデアと感動に満ちた作品を募集しています。

 対象は「文章で表現されるすべての作品」です。
 著作権等の問題が無ければ、既に何らかの形で公開された作品でも構いません。
 編集部では作者との共同作業で作品をより良くするシステムを整えております。
 たくさんのご応募を、お待ちしております。

         まずは編集部までご連絡ください:unjyou@ml.kairou.com

   ……………………………………… 奥 付 ………………………………………

       発行日:2006年11月05日
       発行元:雲上回廊
       発行者:秋山真琴
       編集者:キセン
           遥彼方
           言村律広
           恵久地健一
       ご意見ご感想:
           unjyou@ml.kairou.com
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