文学

雲上マガジン

総合創作団体・雲上回廊が送るメール文芸マガジン。

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雲上マガジン vol_94

2006/04/15

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    メールマガジン『雲上』 〜読者へつなぐ〜         第94号
        『回廊』第七号・発行直前増刊号        2006/04/15
                     http://unjyou.kairou.com/

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 ……………………………………… も く じ …………………………………………

 【1】 前書
 【2】 特別企画・第七号シークレット目次     最終回
 【3】 雲上増刊特別連載「『回廊』第七号・輪舞インタビュー」 最終回
 【4】 編集後記

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【1】 前書
 ──────────────────────────────────────

 さあ、『回廊』直前増刊号もついにフィナーレです! というか今日、もう公開してん
じゃないのと思ったあなた! まだしてません! 公開は今日の正午です! 正午までの
数時間のお供にこの雲上をどうぞというかそんな感じですよ!

                                     後略。

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【2】 特別企画・第七号シークレット目次     最終回
 ──────────────────────────────────────

 前号に引き続き、特別企画と題しましてオンライン文芸マガジン『回廊』第七号の目次
を公開しました。 一箇所だけ残った伏字は今日の正午に明らかになります!

【第一特集】「繋がる超短編」

◇繋がる超短編

【第二特集】テーマ小説:音楽と戯れる猫

◇星野慎吾「猫猫猫猫ネコノヒト!」
 
◇六門イサイ「FANTASION HOLIC.」

◇踝祐吾「公園通りの懐かない猫」

【読切小説】

◇鞘鉄トウ「箱の中のヒト」

◇ポーン「ブラッド・スカーレット・スター」

◇遥彼方「Phantasmagoria-Melancholia」

◇星見月夜「僕らの青年期〜灯」

◇桂たたら「常常恋慕」
 
【超短編】

◇秋山真琴「SHAPES OF ROCK」

◇フルヤマメグミ「EYES DETOX」

◇----者-「THE OTHER NIGHT OF CRIMSON MUGWORT」

【コラム】

◇遥彼方「旧式ラジオ」

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【3】 雲上増刊特別連載「『回廊』第七号・輪舞インタビュー」 最終回
 ──────────────────────────────────────

秋 山:(秋山真琴)編集長・「SHAPES OF ROCK」著者
水 池:(水池亘)超短編編集担当
メグミ:(フルヤマメグミ)「EYES DETOX」著者
言 村:(言村律広)ゲスト
恵久地:(恵久地健一)宣伝部長

 ………………………………………  インタビュー  ………………………………………

■■■超短編編集担当・水池亘■■■

恵久地:どうも、皆様こんばんは。

水 池:こんばんは。

言 村:こんばんは。

恵久地:『回廊』第七号先行プレビューということで、本日はリレー超短編を企画・担当
された水池亘先生を迎えてのインタビューです。よろしくお願いします。

水 池:よろしくお願いいたします。

言 村:こっそりお邪魔してます。

恵久地:水池さんと言えば『回廊』編集部が誇る敏腕編集者であり、超短編業界でも知る
人ぞ知る超短編の大家として有名な方ですが。

言 村:おお、業界人!

水 池:ええと、読者の皆さん、だまされないでください。大嘘です。褒め殺しです。て
いうか本当に「大家」はやめてください。僕よりすごい超短編作家は星の数ほどいるので
す。

恵久地:今回は超短編作家ではなく、リレー超短編の企画者としての参加ですね。

水 池:一応そういうことになりました。

恵久地:リレー超短編は私も拝読させてもらいましたが、水池さんの書かれた超短編を起
点として、三つのリレー超短編が発生しているということですか?

水 池:そのとおりです。

恵久地:スタートは一緒なんですね。

水 池:そうです。同じスタートからそれぞれどのような変化を辿るのかに興味があった
ので、真に勝手ながら拙作を起点とさせていただきました。

恵久地:非常に面白い企画だと思いますよ。

水 池:僕も実際にやってみてそう思いました(笑)

恵久地:その三つのリレー超短編ですが、一つは我らが『回廊』チームから。そして残り
二つが、超短編サイトとして有名な『500文字の心臓』さんから、ゲスト参加していた
だいた作家陣営の作品になるわけですね。

水 池:はい。『500文字の心臓』から常連の方々に参加していただいたことで、超短
編の企画としては非常にレベルの高いものになったと思います。ありがたいことです。

恵久地:本当にレベルの高い作品に仕上がってますね。では、水池さんから、参加メンバ
ーのご紹介をお願いできますか?

水 池:まず、『500文字の心臓』からは八名の方に参加していただいております。チ
ームAのメンバーは、タキガワさん、雪雪さん、葉原あきよさん、空虹桜さんの四名。チ
ームBのメンバーは、はやみかつとしさん、白縫いさやさん、マンジュさん、sleepdogさ
んの四名。何年も超短編を執筆しておられる古豪から、期待の若手まで、どなたも実力の
ある方々です。

恵久地:『回廊』からは、どなたが参加しているんでしょうか?

水 池:『回廊』からは僕を除いて四名の方が参加しています。桂たたらさん、キセンさ
ん、フルヤマメグミさん、と、あと一人はシークレットにしておきましょう。超短編界の
方々ならば驚くこと必死の御方に『回廊』チームのラストを飾っていただきました。いや
ー、こうやって見ると本当に信じられないメンバーですね。

言 村:楽しみですね。

水 池:まあ、十五日にはわかるわけですが。

恵久地:『回廊』以外からメンバーを募集するさいには、どのような形で参加を要請した
んですか?

水 池:『500文字の心臓』の掲示板において募集を募りました。まさかこれほどまで
多くの方々に参加していただけるとは思ってもよらず。参加希望のメールが来るたびに叫
んでました(笑)

言 村:すごいね。水池さんクオリティですね。

水 池:いやー、僕の力では無いですよ。何かこう、超短編の女神が働きかけてくださっ
たのですよ。たぶん。

恵久地:素敵な女神ですね。では、今回は本当に『500文字の心臓』さんに、ご協力し
ていただいたということで。

水 池:ええ。本当にありがたいことでした。

恵久地:作品のほうも、非常に芸術性が高い内容ばかりですね。

水 池:芸術性が高いというか、まあ、これが超短編だ! という超短編が集まった、と
いうことでしょうね。

恵久地:極上のCDアルバムを聴いてるような感じでした。

水 池:それは良い体験をなされたと思います。超短編は五百文字という制限がある以上、
多くのことは書けないわけで、それゆえ読者の空想に任せる部分が多くなる、と僕は考え
ています。それが先ほどおっしゃられた「芸術性」なのかな、と思いました。

恵久地:最近の出版物は、共感のしやすさとか、メディアミクスとか、いわゆる機能性が
求められがちですが。そうした機能性を削ることで、芸術性を特化させたのが今回のよう
な超短編かなと感じました。

水 池:まあ読者に親切というわけではないものが多いのは事実ですね。超短編を心底楽
しめるようになるにはそれなりに時間がかかるかと思います。でもまあそんなに堅苦しく
捉える必要も無くて、戸惑う人はその戸惑いも含めて楽しめば良いのでは、と思います。

恵久地:なるほど。

水 池:もうとにかく超短編は楽しいんですよ! ということを声を大にして言いたいで
すね。超短編は楽しい!

恵久地:そうですね。超短編は楽しい!

言 村:水池さんは超短編を愛してますね。

水 池:そうですね。これは愛です。「気安く愛を口にするんじゃねえ」なんて言われそ
うですが。

恵久地:超短編に戸惑いを感じる初心者の方でも、『回廊』に来れば水池さんが指導して
くれますからね。

水 池:読者としての指導は出来ませんが。執筆に関しては、指導というより「こうした
方がより良い超短編になるんじゃない?」とアドバイスするような立場ということで。ひ
どく偉そうですいません。

恵久地:いえいえ、じつに頼もしいかぎりです。

言 村:秋山編集長も、水池さんの編集はいいね、と言ってましたからね。

恵久地:今回はそんな水池さんの指導のもと、リレー超短編以外にも『回廊』からいくつ
かの超短編が掲載されるわけですが。

水 池:はい。ええと、フルヤマメグミさんの作品が一作、そして編集長の作品も一作載
ります。

恵久地:水池さんから見て、『回廊』の超短編も実力をつけてきたという感じはあります
か?

水 池:そうですね。僕なんかが人の実力についてとやかく言うのはおこがましいですが。
リレー超短編も含め、今回は良い作品が集まったのではと思います。

恵久地:文章の表現や文字の使い方だけではなく、各作家さんが作品自体で個性を表現し
ているのが素晴らしいです。

水 池:やはり、独自色を持つ人は強いですね。

恵久地:そういう意味では、秋山さんの超短編は秋山さんらしいし、フルヤマさんの超短
編は女性的ですね。

水 池:フルヤマさんの超短編は、本当にフルヤマさんらしい現実を良く見据えた作品だ
と思います。

恵久地:本当に、わずか短い文章で各作家さんの個性を楽しませてくれますね。

水 池:そういった、美味しいとこ取りも超短編の魅力かもしれません。

恵久地:楽しませてくれて、ありがとう、超短編。ありがとう、『500文字の心臓』さ
ん。という感じです。

言 村:ありがとう、超短編。ありがとう、水池さん。

水 池:「全ての人にありがとう」ですか。

言 村:最後に、水池さんと超短編の出会いが聞きたいです。

水 池:なんだっけなあ……高一の頃に初めて小説書いたのですが、この頃からすでにか
なり短いものでした。流石に超短編ほど短くはなかったのですが。その後『500文字の
心臓』を発見して、これだ! と。飽きっぽい僕には丁度良い長さだったのですね。です
から、超短編との出会い=『500文字の心臓』との出会い、ということになります。

言 村:おー、なるほど。なるべくしてなった超短編作家ですね。

恵久地:今後は『回廊』からも、水池さんのような超短編との出会いが生まれるといいで
すね。

水 池:僕はもうその為に編集作業しているようなものですから。今回の企画だってそう
です。いや本音を言えば自分が読みたかったから、というのも無いではないですが。とい
うかそれが一番ですが。

言 村:布教活動だ! 超短編の伝道師、水池亘!

恵久地:ではもう本当に、ありがとう水池さんということで。

水 池:いや、お礼を言われるような事は何一つやってませんよ。ただ自分のためにやっ
ているだけです。でもまあ、超短編がもっともっと世に広まれば良いなとは常に考えては
います。

恵久地:そうですね。国語の教科書に超短編が掲載されるぐらい有名になるといいですね。

水 池:そ れ だ !

言 村:それいい!

恵久地:もう学生さんは、国語の期末テストに水池さんの超短編をもとにしてリレー超短
編を書けと。

言 村 :リレー企画は期末テストだったのか! 新事実!

恵久地:まあ、そんな素敵な超短編の未来を予想しつつ、本日のインタビューを終了させ
ていただこうと思います。

言 村:お疲れ様でした。

水 池:おつかれ様でした。なんかもうすいません。

恵久地:いえいえ。どうも、ありがとうございました。

■■■フルヤマメグミ「EYES DETOX」■■■

恵久地:どうも、皆様こんにちは。

メグミ:こんにちは。

言 村:こにゃにゃちは!

恵久地:『回廊』第七号先行プレビューということで、今回は超短編に参加されたフルヤ
マメグミ先生を迎えてのインタビューです。よろしくお願いします。

メグミ:なんか偉い人みたいだ(笑)よろしくお願いいたします。

言 村:やんややんや!

恵久地:フルヤマさんは今回の『回廊』で初登場ということですが、どこか『回廊』以外
で超短編を執筆された経験はありますか?

メグミ:超短編そのものはあちこちで拝見していましたが、書くのは初めてです。

言 村:え、これでですか、意外です。

メグミ:そうなんです。

言 村:すげーです。なんか手馴れてる感じがしました。

メグミ:書いてる最中は、試行錯誤の連続でした。

恵久地:では、本当に初参加ということで、今回の超短編で初めてフルヤマさんを知ると
いう読者のために、ご本人から簡単な自己紹介をお願いできますか?

メグミ:えー、自己紹介です。フルヤマメグミと申します。自他共に認める腐女子です。
でもたまには、やおいじゃないものも書こうと思って、『回廊』に参加させていただきま
した。

恵久地:フルヤマさんが『回廊』に参加された経緯というのは、誰かに誘われたとか、そ
れとも『回廊』の存在をどこかで知って、自発的に参加を希望したんですか?

メグミ:はい、ネットでいろんな方との交流を深めていくうちに『回廊』を知り、編集長
様に「書かせてください」と頼み込みました。

言 村:『回廊』にも、やおい作品を掲載しましょうよ。

メグミ:いや、それはちょっと(笑)

言 村:新たな『回廊』の幕開けになりますよ、きっと。

メグミ:やおいはいつでもどこでも書けるので、あえて制限のある場所でやってみたい、
と思って参加したので。

恵久地:まあ今回は、やおいとはまったく関係のない通常の超短編ですね。

メグミ:通常です。

恵久地:タイトルの『EYES DETOX』は「アイズ・デトックス」と読めばいいんですよね。

メグミ:「アイズ・デトックス」です。

恵久地:デトックスは、最近よく見たり聞いたりするんですが、美容法や健康法の一種み
たいですね。

メグミ:「身体の中から毒素を排出しよう!」という感じです。

言 村:へぇー。知らなかったです。

恵久地:ネットで検索したら「現代人が日常生活をするうえで蓄積される毒素を排出する」
みたいな説明がありましたね。

メグミ:お、ナイス検索。だいたいそんな感じで認識してます。

言 村:憂さ晴らしとかも、含まれます?

メグミ:自分的には含まれないですね。

言 村:おお、なるほど。あくまで毒素なんですね。

メグミ:毒素です。

言 村:毒素、毒素と連呼されているのを見ていたら、毒素は毒って素敵! の略なんじ
ゃないかと思えてきました。私の脳は毒素でいっぱいみたいです(笑)

恵久地:では、その「アイズ・デトックス」ですが。これはどういった状況で、このネタ
を超短編に使おうと思ったんですか?

メグミ:洗面所で顔を洗ってる時に、ぽんと思いつきました。わかりやすいです(笑)

恵久地:なるほど。じゃあ、題材は意外とすんなり決まったんですね。

メグミ:もう非常にすんなりと。

恵久地:内容も非常に女性的でいいですね。

メグミ:今までの『回廊』作品とはちょっと毛色が違うかなーとか思いながら書いてまし
た。それを自分の持ち味にしたいなぁ、とか考えながら。

恵久地:それぞれの作家さんが各自の個性を出すのは、いいことだと思いますよ。

メグミ:お褒めの言葉ありがとうございます。ちょっと有頂天。

言 村:なんというか、地に足が着いているというか、現実の中に生きている感じのする
作品だと思いました。

恵久地:超短編の編集を担当した水池さんも、フルヤマさんの作品は非常に現実をとらえ
ていて素晴らしいと評価していましたからね。

メグミ:舞い上がっちゃいます(笑)

恵久地:顔のシワをカラスの足跡に喩えるとか、こういうリアルな表現は、女性じゃない
となかなか出てこないですしね。

メグミ:カラスの足跡は、いつ自分に出てくるかと冷や冷やしてます。

言 村:カラスの足跡ってわりと言いませんでしたっけ?

恵久地:女性は気にするかもしれないけど、男はあまり気にしないんじゃないですかね。

メグミ:私も結構一般的な用語だと思ってました。

言 村:デトックスは知っていても、カラスの足跡を知らない恵久地さんに萌え。

メグミ:萌え。

恵久地:まあ、私は言村さんほど周りに付き合いのある女性がいないので、そのせいでし
ょう。

言 村:斬り返されたっ! 真っ二つ!(笑)

メグミ:なんか萌える二人の会話。

言 村:くああ、今きっと、フルヤマさんの頭のなかでは、めくるめくやおいの世界が展
開されているに違いない(笑)

メグミ:いやそんなことはないと思います(汗)

言 村:おお、それは失礼しました(汗)

メグミ:私のやおい哲学はプラトニック・ラヴですので(声高に主張)

言 村:なるほど、純愛は素晴らしいですね。

恵久地:日常にあるものを単純に作品化しただけではなく、そこにひねりを加えて、きち
んとオチが付いてますからね。

言 村:名作ですね。

メグミ:え、そんなに持ち上げると調子に乗ってしまいますよ。

言 村:是非、乗ってください! そしてゆくゆくは『雲上』でも書いてください!

メグミ:『雲上』からもオファーを受けた! 気分はもう成層圏。

言 村:受けてくれた! 万歳!

メグミ:早速原稿を書かないと。頑張れ自分。

言 村:楽しみにしてます。

恵久地:フルヤマさんは通常の超短編以外にも、リレー超短編にも参加していますが、今
回やってみて、また超短編を書いてみたいと思いました?

メグミ:非常に興味深いものだと思いました。小説の腕を磨くには非常に適切な形式です。
場があれば、また書かせていただきたく、また自分で場を作って書いてみようと思ってお
ります。

恵久地:それは素晴らしいですね。それだけ今回の超短編が有意義で楽しかったと。

メグミ:とても有意義でした。

恵久地:編集を担当した水池さんが聞いたら、ものすごい喜ぶと思いますよ。

メグミ:担当様とは何度もやりとりをして、超短編をよりよいものにするよう切磋琢磨し
ました。喜んでいただければ幸いです。

言 村:読者としても有意義で楽しく読める作品です。

メグミ:ありがとうございます(さらに図に乗る)

恵久地:では、今後もフルヤマさんが発表する作品に期待してください、と読者の皆様に
お願いしたところで、本日のインタビューは終了させていただこうと思います。

メグミ:お疲れ様でした。

言 村:お疲れ様でした。

恵久地:ありがとうございました。

■■■秋山真琴「SHAPES OF ROCK」■■■

恵久地:どうも、皆様こんばんは。

秋 山:こんばんは。

言 村:こんばんは、こっそり居ます。

恵久地:『回廊』第七号先行プレビューということで、今回は超短編作家の秋山真琴先生
を迎えてのインタビューです。よろしくお願いします。

秋 山:第七号で超短編を書きました、よろしくお願いします。

言 村:よっ、真琴先生!

恵久地:秋山さんと言えば、ご存知『回廊』の編集長ですが、本日は作家・秋山真琴とし
て話を聞かせて下さい。

秋 山:合点承知。

言 村:なんか、私がインタビュアーだった頃より本格的で素敵。

恵久地:第七号も含めて、秋山さんは毎回『回廊』へ超短編を掲載していますが。今回で
何作目ぐらいになるか分かりますか?

秋 山:え、分かりません。多分、八作目か、九作目ぐらいです。

恵久地:『回廊』以外で書いている超短編も含めると、もっとかなりの数になりますよね?

秋 山:そうですね。なりますね。ええと、三百作ぐらいでしょうか。もっと多いかもし
れません。

恵久地:三百作は、こちらの予想以上ですね。

言 村:もう超短編なんてちょろいぜ? とか?

秋 山:そんなことはないですね。超短編は他のジャンルよりも自由度が格段に高いので、
奥が深すぎて光を当てても見えません。

言 村:なるほど。

恵久地:それだけ量産できるということは、基本のかたちはマスターしたと考えていいで
すか?

秋 山:うーん、正直なところそれは分かりません。

恵久地:秋山さんでも自信を持って言えないぐらい、超短編は奥が深いということですか。

秋 山:超短編に関しては、専門的に書いていらっしゃる方が多くいて、そういった方の
作品を見ると、一定のかたちらしきものが見えてくることがあります。対して自分は、ア
イデアを思いつく端からかたちにしているので、基本形的なものが発生しえません。した
がって、こと秋山に関して言うと、基本のかたちはマスターしていないどころか、発見で
きてもいない、が正しいような気がします。

恵久地:なるほど。タイトルの読みは「シェイプズ・オブ・ロック」でいいんでしょうか?

秋 山:はい、そうです。

恵久地:ダイエットとかの表現に使われる「シェイプ・アップ」のシェイプですね。

秋 山:いえ、違います。もっと単純に「石のかたち」です。

言 村:石→意志→遺志?

秋 山:いえ、そこまで考えていません。

言 村:おや、そうでしたか。

恵久地:そのあたりは、読者に内容を紹介しないと説明できませんけどね。

言 村:第七号を読んだときに、あのインタビューはこういう意味だったのか、と分かっ
てもらえればいいかと。

秋 山:まあ、そうなりますね。

恵久地:超短編の性質上、ここで詳しい内容を紹介することはできませんからね。

言 村:秋山さんは、神社にお参りに行ったりとか、よくするんですか?

秋 山:行きません。

言 村:元旦とかも?

秋 山:行きませんね。

言 村:じゃあ、五円なのは偶然?

秋 山:偶然って何がですか?

言 村:神社へお賽銭を入れるときに「ご縁がありますように」と五円玉を賽銭箱へ投げ
入れる習慣があったりします。作中でも五円が出ていたので。

秋 山:へえ、そうなんですか。

言 村:もっとも、この作品の下敷きになっている物語は仏教だと思うので、違うんです
けれど(苦笑)

恵久地:そのあたりの話も、掲載された際に読者へ想像してもらいましょう。

秋 山:作者があんまり考えてないみたいで、申し訳ないですね。

恵久地:いえいえ。

言 村:もっとあること無いこと語ろうよ(笑)

秋 山:じゃあ、少し自分が一方的に語ります。ええ、自分自身が編集長を務める雑誌に、
自分の作品を載せるのはいかがなものかと思わないでもないですが、創刊号時より最低一
作は超短編を載せています。当初、これはPDF版のページ数あわせの意味を持っていたので
すが、最近は超短編の書き手も増えてきて、秋山の書く超短編の存在意義も危ぶまれてい
ました。特に最近は「今までも書いていたから、また書けばいいじゃないですか」と編集
部員におだてられて、メタ探偵シリーズに列ねる作品を書いていたのですが、今回は心機
一転、少し頑張ることにして「SHAPES OF ROCK」を書き下ろしました。したがってこの作
品はメタ探偵シリーズではありません。期待されていた方いらっしゃいましたら、申し訳
ありません。

言 村:しまった、メタ探偵シリーズを期待してなかった!

秋 山:ひどい!

言 村:ごめん!

秋 山:もういい!

言 村:そんな!

秋 山:バナナ!

言 村:×××!

恵久地:今回のも充分に良作だと思いますよ。むしろメタ探偵の要素を取り除いたことで、
秋山作品の特性がきわだったように思います。

秋 山:まあ、メタ探偵シリーズでないことを謝っているだけであって、秋山作であるの
で良作であることは間違いないです。それでは、続きましてこの作品がいかに素晴らしい
か語ることにします。と言うか、いきなりですが、作品自体はそれほど上手くありません。
正直なところ、本文だけに目を転ずれば、これは駄作に含まれるでしょう。しかし、何故、
この作品が素晴らしいと言うか、傑作かと言うと日本語題が群を抜いているからです。『
回廊』では、英語題があって、本文があって、日本語題がある、という他にないレイアウ
トを用いていますが、このレイアウトを十二分に活かした命名なのです。『回廊』以外で
は味わうことが出来ないという点において、この作品は最高に優れています。さすが秋山。
存分に称えてください。

言 村:おー、滅多に使わない字が日本語題に使われてる。

恵久地:いわゆる本文は骨格であって、最後に日本語題が肉付けされることで作品の姿が
浮かび上がるという感じですね。

秋 山:見事に秋山の振りをスルーするおふたりが素敵です。

恵久地:↓で言村さんが称えてくれますよ。

言 村:起が英語題で、結が日本語題。本文は短いから承と転で使おうかなー、みたいな
発想ですよね。合理的!

恵久地:素敵ですね。英語題、本文、日本語題と、『回廊』における超短編のシステムを
余すことなく使った良作ということですね。

秋 山:素敵ですね。

言 村:秋山最高! 秋山最強! 秋山最萌! こんな感じで。

秋 山:ありがとうございます。

恵久地:今回の「SHAPES OF ROCK」は、そのあたりに注目して読んで下さいということで。

秋 山:ということで。お疲れ様でした。

恵久地:お疲れ様でした。

言 村:お疲れ様でした。

 ……………………………………  インタビュー・完  ……………………………………

 このコーナに対するご意見・ご感想は編集部まで:unjyou@ml.kairou.com
 雲上増刊特別連載「『回廊』第七号・輪舞インタビュー」は今回で最終回となります。
ご愛読ありがとうございました。

〜〜〜〜■□作者と読者を繋ぐ◆◇◆◇オンライン文芸マガジン『回廊』□■〜〜〜〜〜

    †┼  音楽のような軽やかさと──猫のような悪戯ゴコロ  ┼†
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〜〜〜〜□公式サイト (http://magazine.kairou.com/)【第七号】本日公開■〜〜〜〜〜

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【3】 編集後記
 ──────────────────────────────────────
 前略。
 いかがでしたでしょうか。『雲上』では現在、作品募集を行っています。詳しくは下記
公式ページをご覧ください。
 さて、雲上特集号最終号はお楽しみいただけましたでしょうか? いやあ、まさ本当に
六号も作れるとは。想定の範疇外でした。何か違いますね。まあいいや。とにかく、なん
とか完遂できたのは何はなくとも宣伝部長・恵久地健一さんと編集部長・言村律広さんの
力によるものです。僕は何もしませんでした。というか、足を引っ張ってました。仕事を
しないくせにすぐに拗ねて駄々をこねる使えなさ無限大な編集長を、時に無視し、時に諭
すことでコントロールしたからこそ、この号はここにあるのです。本当にありがとうござ
いました!! 雲上、出せたよ!!
 超短編編集担当の水池さんは外から(?)見ていて惚れ惚れするような編集を行ってい
ました。切れ味抜群です。超短編に対する確固たる理想があるからこそあのようにいられ
るのでしょう。僕は今回唯一の寄稿としてリレー超短編に参加したのですが、とても面白
い試みでした。結果的に、僕がいままで書いた超短編のなかでも一、二を争う完成度のも
のが書けたのではないかと思います。あと、フルヤマさんは、僕にとって、まず何よりも
デニー萌えの伝道師としてあるのですが……この話は長くなるのでまた今度にしましょう。
 さて、ちょっと下を見てください。「次回の配信は04月15日を予定しています、そ
れでは。」とありますね。誤植ではありません。今日、もう一号出ます! マジかよ! 
まだ作ってねえよ!
 それでは、また、数時間後に!!

*公式サイト
http://unjyou.kairou.com/
*編集部
unjyou@ml.kairou.com

 次回の配信は04月15日を予定しています、それでは。

   ……………………………………… 公 募 ………………………………………

 本誌『雲上』では、アイデアと感動に満ちた作品を募集しています。

 対象は「文章で表現されるすべての作品」です。
 著作権等の問題が無ければ、既に何らかの形で公開された作品でも構いません。
 編集部では作者との共同作業で作品をより良くするシステムを整えております。
 たくさんのご応募を、お待ちしております。

         まずは編集部までご連絡ください:unjyou@ml.kairou.com

   ……………………………………… 奥 付 ………………………………………

       発行日:2006年04月15日
       発行元:雲上回廊
       発行者:秋山真琴
       編集者:キセン
           遥彼方
           言村律広
           恵久地健一

       ご意見ご感想:
           unjyou@ml.kairou.com
       購読の解約および、公式サイト:
           http://unjyou.kairou.com/

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創刊日:2003-11-08  
最終発行日:  
発行周期:月3回  
Score!: 90 点   

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