文学

雲上マガジン

総合創作団体・雲上回廊が送るメール文芸マガジン。

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雲上マガジン vol_85

2006/03/15

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    メールマガジン『雲上』 〜読者へつなぐ〜         第85号
         毎月、05日、15日、25日配信         2006/03/15
                     http://unjyou.kairou.com/

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 ……………………………………… も く じ …………………………………………

 【1】 前書
 【2】 (休載)遠野浩十の究極連作「七十秒後の改行都市」
 【3】 キセンで超短編「鍵のくに(2)」       第8回
 【4】 秋山真琴はいかが?「NUMBER8_PAGE324」   第2回
 【5】 編集後記

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 【1】 前書
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 こんにちは、言村律広と見せかけて遥彼方です。お久し振りです。
 もう3月は15日だというのに、風邪を引いてしまいました。油断してちょっぴり薄着で
出かけたら、雪がちらつく寒さだったのです。なんてこった。身体の芯から冷却されてし
まいました。三寒四温とは申しますが、それにしてもなんというかかんというか。三寒の
うちの一寒ずつが、寒すぎる感も無きにしもあらず。大雪警報が出ちゃう辺りもあったり
して。
 そんなこんなの3月中旬ですが、いやあな寒さも吹き飛ばす勢いで! 雲上第85号、は
じまりはじまり。

                                      後略。

◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【2】 (休載)遠野浩十の究極連作「七十秒後の改行都市」
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【編集部より】第82号から連続休載となっている「七十秒後の改行都市」ですが、今後の
展開に向けての作品構築期間として、暫く休載することになりました。楽しみにしていた
だいている読者のみなさまには、大変申し訳ありません。よろしくご了承ください。
(担当編集:言村律広)


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 【3】 キセンで超短編「鍵のくに(2)」       第8回
                   著/キセン
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 キセンさんが闇に紛れるとき、その目は眩しさに細められ、恍惚に怖気を走らせる。
 キセンくんが歓喜に湧くとき、その頬は滂沱の滴りに濡れ、怒りに震えて肩が笑う。
 キセンちゃんが空を飛ぶとき、その足は地面を歩いていて、両腕は水をかいている。
 キセンが超短編を綴るとき、世界は変わる。

初出:D4D

 …………………………………………… 超短編 ……………………………………………

 彼は鍵の収集を趣味にしている。彼はいつも鍵のことを考えていた。民衆が彼の政治に
不満を滾らせているときも、遂に蜂起が始まったその瞬間も。嵌る。回す。開く。民衆の
心も、そのように単純な構造になっていないものか、彼は幽閉された密室でそのように思
考した。いやそれは鍵に対する冒涜かと、彼は考え直した、鍵だってそんなに単純ではな
い。それは眼の前にある鍵が証明しているではないか、と。この鍵は少し珍しい種類のも
のだと彼は思った。なかなか開けづらいのだ。今だって、殺気立った男が戸惑っている。
1793年1月。処刑の日。
 しばらくして届く、何度もその耳に入れてきた、構造が屈服する音。彼は静かに思う。
このくににおいて、喝采で迎えられる血が、私のもので最後になればいいが。だが彼の静
穏はそこで終わった。彼は聴いたのである、妻の前の、同胞の前の、多くの国民の前の、
鍵が開く音を。彼は叫んだ、男が言った、悪あがきはやめろと、しかしかつての王は知っ
ている、彼の前の鍵も開くことも。

 …………………………………… 「XVI de France」 ……………………………………

 この作品に対するご意見・ご感想は編集部まで:info@kairou.com
 次回は第86号(03月25日配信予定)に掲載予定です。お楽しみに!


◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆
 【4】 秋山真琴はいかが?「NUMBER8_PAGE324」   第2回
                 著/秋山真琴
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 いらっしゃいませ、ようこそ秋山真琴へ。
 ご注文お決まりでしたらどうぞ。え、ええはい、こちらの萌え抜きですね、かしこまり
ました。……マスター、二番様オーダーいただきましたぁ! あっきーひとつ萌え抜きで!

 …………………………………………… 478文字……………………………………………

 開門。
 喇叭の音が空を切り裂き、新たな門が開かれる。我先にと騎士が飛び出す。次から次へ
と、城門は無尽蔵の騎士を生む。幾千人もの解き放たれた騎士たちが戦場に舞う。騎士は
剣を掲げ、槍を翳し、斧を構え、弓を引き、武具を手に、敵を狩り立てる。
 太鼓が鳴らされ、騎士たちは陣形を組む。上空を飛び交う竜と、彼らに跨っている騎師
が下界の様子を伺う。幾千人もの騎士たちが複雑な紋様を描いている。獅、狼、星。三種
類の陣形が幾つも幾つもあちらこちらで展開し、回転しつつ前進し、阻む敵を根こそぎ薙
ぎ倒している。
 拍手が響き渡り、機械仕掛けの神は喜ぶ。幾千人もの騎士が蛮族を、血祭りに上げてい
る。騎師たちが騎士の活躍ぶりを監査している。機械仕掛けの神が騎師たちの仕事を見て
いる。誰も目の前しか見えていない、ひょっとしたら目の前すら見えていない。誰も見上
げようとしない、天に何があるか、雲の上になにがあるか。騎士は騎師がいることを知ら
ず、騎師は機械仕掛けの神がいることを知らない。
 どこか遠くで風が吹いた。機械仕掛けの神は急に不安になると、上を向いた。そこには。
 閉門。

 …………………………………… 「次元確認症候群」 ……………………………………

 この作品に対するご意見・ご感想は編集部まで:info@kairou.com
 次回は第86号(03月25日配信予定)に掲載予定です。お楽しみに!


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 【5】 編集後記
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 前略。
 さて、今回の雲上はいかがでしたでしょうかっ? みなさんの周りを1℃でも、あった
めることが出来ていたら幸いです。
 雲の上とは申しましても、空の高度によって、生成される雲の種類は変わってくるのだ
そうです。たとえば地表に近い辺りでは霧のもとになる層雲、中層辺りにはひつじ雲、高
度1万メートル辺りではうろこ雲ができるのだとか。
 前に飛行機に乗ったとき、ちょうど雲の多い日だったのが幸いしてか、その各種の雲が
縦に並んでいるのを見たことがあります。雲上というのもなかなか、美しいエリアでござ
います。
 それでは、なんだかとりとめのない後記ですけど、とにかく次回もお楽しみに!

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*編集部
info@kairou.com


『回廊』のダウンロード状況は、
第00号〜第05号:合計で7894。
[最新]第06号:ダウンロード版が367。


 次回の配信は03月25日を予定しています、それでは。

   ……………………………………… 公 募 ………………………………………

 本誌『雲上』では、アイデアと感動に満ちた作品を募集しています。

 対象は「文章で表現されるすべての作品」です。
 著作権等の問題が無ければ、既に何らかの形で公開された作品でも構いません。
 編集部では作者との共同作業で作品をより良くするシステムを整えております。
 たくさんのご応募を、お待ちしております。

         まずは編集部までご連絡ください:info@kairou.com

   ……………………………………… 奥 付 ………………………………………

       発行日:2006年03月15日
       発行元:雲上回廊
       発行者:秋山真琴
       編集者:言村律広
           遥 彼方
           恵久地健一

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創刊日:2003-11-08  
最終発行日:  
発行周期:月3回  
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