トップ > 学校・教育 > 歴史 > ♪2003 高校日本史

諸研究会所属の公立高校教諭として、また、問題集・参考書・副教材・検定教科書執筆などの経験もいかして配信しています。全国の高校生・受験生の方々に活用していただければ幸いです。創刊5年目を迎えております。

RSS

メルマガの登録・解除

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。

♪2005 高校日本史講座1149☆飛鳥・白鳳文化

発行日:7/24

★当メールマガジンの購読の解除を希望される方は、このまま返信して、
「解除希望」と表示してください。
(配信社を判別するため、本文を削除されずにご返信ください)

  ただし、ご連絡を頂いた際にメールアドレスを私が知ることになります
ので、セキュリティ保護・個人情報保護の観点から、下記の登録・解除を
ご利用いただくことを強くお奨めいたします。

 http://homepage2.nifty.com/mazzn/tandk.htm

 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━)))●○

♪2005 高校日本史講座☆1149〔2005-07-24〕

○●)))) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●○
               飛鳥・白鳳文化

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  

・きょうだい版メルマガ(Miniまぐ「高校日本史講座」)毎日配信
 現在の購読者数 382

 <PCから>
  http://mini.mag2.com/pc/m/M0031278.html
 <Iモードから>
  http://mini.mag2.com/i/m/M0031278.html

 ※通常のPCでも受信できます。


★メインホームページ「いすとワールド」
 http://homepage2.nifty.com/mazzn


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

mazzn 日次(まっつんひなみ)

 前号から1ヶ月以上も休止状態で、大変申し訳ない思いで過ごしており
ます。
 この最大の理由は、今秋刊行の日本史通史の書籍執筆で、ようやく先
週から執筆を本格化させ、現在奈良時代までこぎつけることができまし
た。
 といっても、全300ページのうち、30ページにも満たず、全く先が見え
ない状況です。挿入する図画のアレンジもほとんど手つかずの状態です。

 私としては、今までメルマガで展開してきた日本史を一冊の書籍にま
とめるため、人生最大のライフワークに位置づけております。
 実際に原稿を何度か校正しつつ、私自身の日本史教育を結実させたい
という思いを強く抱いております。また、この書物を読んだ人が日本史
には素晴らしい素材があることを実感してもらい、私が投げかける素材
をもとに小説やドラマをつくってもらえたら・・・という大それた気持
ちでのぞんでおります。

 これで完璧・・・と思っていた古代史前半の原稿でしたが、ヨンさま
が高句麗好太王(広開土王)を演じるというニュースに接し、少し書き
直しました。といっても、「好太王」を「好太王(広開土王)」と書き
加えただけです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


           飛鳥・白鳳文化



1.文化の全体像


 6世紀末から7世紀は、飛鳥を中心に仏教文化が花開いた時代です。前半
は飛鳥文化、後半は白鳳文化とよばれます。この文化を生み出したのは蘇
我氏などの中央豪族や大王(天皇)家ですが、大陸や半島の文化と深い関
係をもつ渡来人の集団の存在も無視できません。また、忍冬唐草文様(パ
ルメット)やエンタシス(アテネのパルテノン神殿、法隆寺の歩廊の柱)、
獅子狩文錦などギリシア・エジプト・ペルシアの影響を見出すことができ
ます。飛鳥に多くつくられた石造遺物も、ゾロアスター教の影響によるも
のとする説があります。

 こうした飛鳥・白鳳文化の国際性は、中国を中心にユーラシア大陸の商
業路・交通路が発達してからにほかなりません。



2.古墳から寺院へ


 古墳にかわって、豪族や大王家の権勢を誇示する建造物としてつくられ
るようになったのが、寺院です。『日本書紀』によると、624年に寺院は
46ありました。蘇我馬子が建てた飛鳥寺は初期寺院を代表するもので、百
済の技術者の指導でつくられ、596年に塔が完成します。発掘調査によれ
ば、ほんらい仏舎利(釈迦の骨)をおさめる塔からは、挂甲、馬鈴など、
古墳の副葬品と同様のものが発見されています。古墳から草創期の寺院へ
のうつりかわりを示す興味ぶかい例です。

 飛鳥・白鳳時代につくられた寺院として、厩戸王による法隆寺・四天王
寺、秦氏による広隆寺、舒明天皇による百済大寺、天武天皇による大官大
寺・薬師寺などがあります。



3.彫刻と絵画


 この時期の彫刻は仏像が中心で、飛鳥時代は中国南北朝時代の影響を受
けた法隆寺釈迦三尊像・中宮寺半跏思惟像が、白鳳時代には薬師寺金堂薬
師三尊像・興福寺仏頭(もと山田寺の薬師三尊像)などふくよかな表情を
もつ仏像がみられます。

 絵画も法隆寺の玉虫厨子や金堂壁画など仏画のほか、1972年に発見され
た高松塚古墳壁画は極彩色で人物・四神を描いており、高句麗の影響を受
けていることがわかります。
 また、刺繍では、厩戸王の死後の様子を描いた中宮寺天寿国繍帳があり
ます。



4.思想・学問としての仏教


 初期の仏教興隆を担った人物に、厩戸王(聖徳太子)がいます。彼は、
仏教経典のガイドブックとして三経義疏を著しています。また、中宮寺天
寿国繍帳には「世間虚仮、唯仏是真」という厩戸王の言葉がのこされてい
ます。彼の子である山背大兄王は643年に蘇我入鹿の襲撃を受けますが、
このとき東国での再起をすすめる周囲に対して「自分一身のために人びと
を戦争に巻き込みたくない」と述べて死を選んだのも、父の厩戸王から仏
教思想を説かれていたからだと思われます。山背大兄王の死は、飢えた虎
を見て自身の体を食べさせた釈迦を描いた玉虫厨子の捨身飼虎図を思い起
こします。



5.文芸活動


 古墳時代に渡来人が伝えた漢字は、はじめは外交・財政関係を中心に用
いられてきましたが、わが国では漢字の音を用いた独自の仮名の表記(万
葉仮名)が発達します。古くから和歌が生まれ、白鳳時代には額田王・柿
本人麻呂らの宮廷歌人が活躍します。また、祖国の滅亡により逃れてきた
百済の王族・貴族によって漢詩がさかんになり、大友皇子・大津皇子らが
すぐれた漢詩を残しております。

 また、飛鳥時代には蘇我馬子・厩戸王によって『天皇記』・『国記』が
編さんされ、白鳳期には天武天皇の命令でのちに『古事記』『日本書紀』
として結実する史書の編さんが行われます。



(練習問題)次の正誤を判定しなさい。いずれもセンター試験過去問題。


1.6世紀末から7世紀前半、天皇の地位や由来、国家の歴史を明らかに
  するものとして『日本書紀』が編纂された。(03・本)
2.飛鳥文化の時代、氏寺が豪族の権威の象徴となった。(03・本)
3.飛鳥文化の時代、仏像の様式には中国南北朝時代の影響が認められる。
  (03・本)
4.法隆寺金堂の釈迦三尊像は、隋の文化の影響を強く受けている。
  (01・本)
5.聖徳太子は経典の注釈書である三経義疏を著したと伝えられている。
  (03・本)
6.飛鳥時代には、法隆寺金堂釈迦三尊像の作者と伝えられる鞍作止利な
  どの仏師が活躍した。(95・追)
7.若草伽藍跡の発掘により、現存の法隆寺の伽藍は創建時のものである
  と判明した。(03・本)
8.大官大寺は、7世紀後半に建立された代表的な官立の寺院である。
  (01・本)
9.法隆寺金堂壁画は、中国初唐文化の影響がおよんだころの作品で、高
  松塚古墳壁画とともに白鳳文化を代表する作品の一つである。
  (91・本)



解答−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



1.×−7世紀末から8世紀前半、天皇の地位や由来、国家の歴史を明らか
    にするものとして『日本書紀』が編纂された。
2.○−従来の古墳から寺院へと、豪族の権威の象徴がうつりかわった。
3.○
4.×−飛鳥時代の仏像は、北魏様式・南梁様式といわれるように、中国
    の南北朝時代の影響を強く受けている。
5.○−聖徳太子は経典(法華経・維摩経・勝鬘経)の注釈書である三経
    義疏を著したと伝えられている。
6.○
7.×−若草伽藍跡の発掘により、現存の法隆寺の伽藍は670年の焼失以
    後の再建によると判明した。
8.○
9.○


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

★メルマガ履歴
まぐまぐ-本になったメルマガ(2003年4月〜)、melma-おすすめメルマガ
(2003年4月)、Pubzine(2004年2月無料メルマガ配信業務終了)-優良誌、
まぐまぐBOOKSアワード読者投票230位(2004年8月)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
購読者数-2522(2004.05.15現在)
創刊-2000年3月/発行-2005年07月24日
発行者/松井秀行
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
♪2005 高校日本史講座1149☆飛鳥・白鳳文化

| 次の記事>> | 最新の記事

ブックマークに登録する

TwitterでつぶやくLismeトピックスに追加するdel.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録記事をEvernoteへクリップ
My Yahoo!に追加Add to Google

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

登録した方には、メルマ!からオフィシャルメルマガ(無料)をお届けします。

この記事へのコメント

コメントを書く


上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  1. コメントはありません。

このメルマガもおすすめ

  1. 故事成語で見る中国史

    最終発行日:
    2011/12/31
    読者数:
    401人

    日頃、何気なく使っていることわざや故事成語が、どんな時代背景のもとで生まれたのか? 出典となった史書をひもときつつ、詳しく解説します。気が付けば、中国の歴史に詳しくなっているかも!?

発行者プロフィール

過去の発行記事