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藤原雄一郎の時事通信

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藤原雄一郎の時事通信 クロマグロ逆転

2010/03/22

メールマガジン848号   2009/3/22日発行(月・水・金発行)

□□  クロマグロ逆転  □□

何と野生動物を保護するワシントン条約で、大西洋クロマグロが絶滅危惧(き
ぐ)種に指定され、国際的な商業取引が禁止される提案がなされたのです。こ
の他にもフカヒレのフカなど、食用に供されている海産物がシーラカンスと同
じレベルでワシントン条約とは違和感も相当なものです。

一時は可決やむなしと日本では覚悟をしていました。それがフタをあければ大
差で否決です。

新政権の中で「脱官僚とは程遠い官僚丸投げ」の赤松大臣の大手柄です。満面
の笑みをうかべ、国民の喝采をあびたことでしょう。

それにしても何かと不祥事の多い、農水省に素晴らしい外交官がいたものです。
外務省顔負けではありませんか。官僚にも優秀な人材が存在することが見事に
証明されました。聞けば随分用意周到で、外交交渉としては満点の出来です。
久しぶりに気分が良くなりました。

次に従来なら「欧米が決めれば世界のことは全て決まる」というパターンが崩
れたことでした。もはやG7では何も決まらず、新興国の入ったG22では船頭多く
して決まらず。という状況がG22が出来た瞬間から、続いています。温室効果ガ
スの削減も何も決まりませんでした。当分この混迷は続くでしょう。

それから今回の影の主役は中国です。中国のアフリカ諸国に対する影響力は大
変なものです。そして次々と資源を確保しています。ですから中国の意向に多
くのアフリカ諸国が従っ大差の否決につながったと思います。

軍事力を着々と増強させている中国。本当にアメリカと世界を二分するG2も現
実的になりつつあります。鳩山・小沢の中国べったり外交では日本は中国の属
国になってしまいそうです。

今回のクロマグロの一件は色々なことを見せてくれました。

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創刊日:2003-10-13  
最終発行日:  
発行周期:月水金  
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  • 名無しさん2010/03/22

    何はともあれ、「クロマグロ」の商業取引禁止が、否決されて良かったですね。議決前の予想は、日本には悲観的なものでしたが、これだけ大差で否決されるとは。



    農水官僚の諸外国への根回しと、そのタイミングが絶妙だった結果だと思います。藤原さんのおっしゃるように、日本の官僚は凄い力を持っています。



    せめて、このような辣腕官僚が、外交交渉を引き受ける外務省の中枢を占めておれば、良いのですが。



    チャイナスクールに象徴されるように、思想的に、日本の国益を考えるよりも、相手国の立場でものごとを構築するような官僚がいる限り、例えば、以前の田中某、日本の国益は著しく損なわれます。



    それにしても、今回は快挙です。最も、私はマグロをそれほど好きではありません。関東の人のマグロにこだわる気持ちも、半分、理解出来ません。何しろ私は生粋の関西人ですから。



    くじらにしても、マグロにしても、これらの生き物が、海洋における生態系をいかに破壊しているのか、白人は考えることなく、自らの知的優位性を強制するかのごとく、その論理を世界に押し付ける、これまでの方向性に大きな一石を投じた意味は大きいのではないかと思います。



    シーシェパードだって、一説によれば、アメリカの食肉業界から、多額の援助金をもらって、増えすぎているくじらの数を無視して、食肉業界の利益のため、何も手出しをしない日本だけを狙い撃ちして、妨害しているのです。



    環境保護団体や動物愛護団体などは、その活動目的は、自らの利権のため動いているだけで、掲げているスローガンは、それを正当化するだけの隠れ蓑としか思えません。



    読書大好き