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メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第3609号】 台湾や香港などで中国のスパイ活動をした男が豪州政府に工作活動情報を提供

2019/11/24

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1>> 台湾や香港などで中国のスパイ活動をした男が豪州政府に工作活動情報を提供
2>> 「撮り鉄」禁止だった時代の台湾鉄道の記憶 南 正時( 鉄道写真家)
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 *本会署名は、氏名及び住所の記載を要請する請願法に基づいた正式署名です。
 *詳細は本会HP ⇒ http://www.ritouki.jp/index.php/recommendations/koseki/

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1>> 台湾や香港などで中国のスパイ活動をした男が豪州政府に工作活動情報を提供

 昨日の本誌で、米国在台湾協会(AIT)のクリステンセン所長が、中国は偽情報を流すなどし
て台湾総統選挙に影響を及ぼそうとしていると懸念を表明したことをお伝えした。

 符節を合わせるように11月23日、香港や台湾、オーストラリアで中国のスパイ活動に従事した王
立強と名乗る27歳の男性が、香港や台湾、オーストラリアでの工作活動に関する情報をオーストラ
リア政府に提供し、妻子が暮らすオーストラリアへの亡命を希望していると報じられている。

 産経新聞はオーストラリアの報道を紹介しつつ「台湾では、昨年の統一地方選で、与党、民主進
歩党の候補を妨害するため、中国の情報機関が『サイバー部隊』を設立するのに協力し、ネット上
の議論を誘導。メディアへの影響力行使や野党、中国国民党への『草の根』の資金提供を支援した
と証言した」と報じ、「台湾の総統府は23日、情報機関が関連の調査を開始しているとの声明を発
表。記事で名指しされた国民党の総統候補、韓国瑜高雄市長は『中国共産党の金銭を1台湾元でも
受け取っていたら、出馬を取りやめる』と述べた」と伝えている。

 蔡英文総統も11月23日、花蓮において中国による選挙介入について「台湾の主要選挙に影響を与
えようとする意図が非常に明確で、過去の重要選挙でも見られた介入の影はますますはっきりしてきた」と述べて警戒を呼び掛けたという。

 下記に、台湾では「2018年の地方選と来年の総統選への干渉工作を行った」と伝えるAFPの記事
を紹介したい。中国の総統選や立法委員選への介入工作の実態がいよいよ明確になってきたよう
で、さらに具体的に明らかにされるのを待ちたい。

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中国から亡命希望の元スパイ、豪に膨大な情報を提供 報道
【AFPBB News:2019年11月23日】

 【AFP=時事】香港と台湾、オーストラリアで中国のスパイ活動に関わっていた男性がオースト
ラリアへの亡命を希望し、中国の政治干渉活動に関する膨大な情報を豪当局に提供していたことが
分かった。豪メディアが23日、伝えた。


 豪メディア大手ナイン(Nine)系列の複数の新聞によると、亡命を希望しているのは、「威廉王
(William)」こと王力強(Wang Liqiang)氏。王氏はオーストラリアの防諜(ぼうちょう)機関
に対し、香港で活動する中国軍の情報将校の身元と、香港と台湾、オーストラリアで行われている
活動の内容と資金源に関する詳細な情報を提供した。

 王氏自身も、香港と台湾、オーストラリアのすべてで、潜入工作や妨害工作に関与していた。任
務の中には、中国本土に移送され、反体制的な書籍を販売した容疑で尋問を受けた書店関係者5人
のうち1人の拉致も含まれていたという。

 ナインによると、王氏は有力紙のエイジ(The Age)とシドニー・モーニング・ヘラルド
(Sydney Morning Herald)、報道番組「60ミニッツ(60 Minutes)」とのインタビューの中で、
中国政府が複数の上場企業をひそかに支配し、反体制派の監視と調査分析、報道機関の取り込みを
含む諜報(ちょうほう)活動の資金を出させていることについて、「微細にわたって」説明した。

 王氏は現在、妻と幼い息子と共に観光ビザでシドニーに滞在し、政治亡命を申請している。

■中国に戻れば死刑

 王氏によると、香港では民主化運動に対抗するための大学や報道機関への潜入など、上場企業を
隠れみのにした諜報活動に関与した。そこでの王氏の役割は、香港のすべての大学に潜入し、反体
制派に対するバッシングとサイバー攻撃を実施するよう指示することだった。

 台湾には韓国のパスポートで別人になりすまして潜入し、2018年の地方選と来年の総統選への干
渉工作を行った。さらにオーストラリアでは、エネルギー業界のダミー会社を通じて同国でスパイ
活動を行っているとみられる高位の諜報員に会ったという。

 ナインのウェブサイトに23日に掲載された24日放送予定の「60ミニッツ」の映像の中で、王氏は
「帰国すれば命はない」と通訳を介して述べ、中国に戻れば死刑に処されると訴えた。

 王氏に関する今回の報道は、オーストラリアで高まっている中国の諜報活動や内政干渉への警戒
感をさらにあおるとみられる。

 今年9月までオーストラリア保安情報機構(ASIO)の長官を務めていたダンカン・ルイス
(Duncan Lewis)氏は、22日付のシドニー・モーニング・ヘラルドに掲載されたインタビューで、
中国が「水面下で狡猾(こうかつ)」に組織的なスパイ活動と利益誘導を駆使してオーストラリア
政治体制の「乗っ取り」を企てていると警鐘を鳴らしていた。

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2>> 「撮り鉄」禁止だった時代の台湾鉄道の記憶 南 正時( 鉄道写真家)


「撮り鉄」禁止だった時代の台湾鉄道の記憶 日本と台湾の「鉄」が築いた深いつながり
南 正時 : 鉄道写真家
【東洋経済:2019年11月24日】
https://toyokeizai.net/articles/-/315576

 日本の「撮り鉄」が台湾に遠征するのは今となっては珍しくないが、思えば筆者が初めて台湾の
鉄道に接したのは1975年のこと。当時は蒋介石政権の時代で、中国共産党と台湾海峡を挟んでにら
み合いが続いていた。

 その頃、まだ非電化だった台湾の主要幹線・縦貫線には、日本製の蒸気機関車D51形、C57形、
C55形などが疾走し、支線にはC12形や大正生まれの8620形などが活躍していた。だが、鉄道は原則
撮影禁止、憲兵によって取り締まられる状態だった。

 今でこそ、台湾と日本の鉄道が姉妹鉄道の縁組をするなど鉄道を通じた日台の交流は盛んだが、
かつて鉄道の撮影が困難な国情の中にあって、われわれ日本の鉄道愛好者と台湾の鉄道関係者との
間に入り、鉄道趣味に理解を示してくれた先人がいたことも忘れられない。日台の鉄道愛好者の友
好を築いた先人たちをしのびつつ、台湾の鉄道事情を振り返ってみたい。

◆「森林鉄道」に魅せられて

 台湾における、当時の日本人鉄道ファンの強い関心の対象は「阿里山森林鉄道」であったといっ
ていい。

 同鉄道は日本統治時代、豊富な森林資源の輸送を目的に建設された軌間762mmの鉄道で、1914
(大正3)年に現在の本線部分が全線開通した。ふもとの嘉義駅から2250m以上の高さに挑み、ルー
プ線やスイッチバックを駆使して登る本格的な登山鉄道だ。

 私が台湾の鉄道を撮るべく、まず訪れたのも阿里山森林鉄道だった。目的は、ここで活躍してい
た珍しい「シェイ式(シェイギヤード)」と呼ばれる歯車式駆動の蒸気機関車だった。当時、日本
にはすでに相当な「シェイ」ファンの先人がいて、自費出版などで本を刊行していた。筆者もそれ
らの写真に刺激されて台湾を訪れたのだ。

 1970年代にはシェイのほか、旅客用列車としてはディーゼル機関車牽引の「光復号」やディーゼ
ルカーによる観光特急「中興号」が阿里山まで運転されており、そのほかには各駅停車として、貨
車と客車を連結した混合列車がほぼ1日を費やして運転されていた。

 その後、阿里山へは立派な道路が建設され、鉄道は乗客のほとんどをマイカー、観光バスに奪わ
れた。シェイは第一線を退いたが動態保存されており、ヒノキ製の木造客車を使った観光客用列車
に用いられている。大井川鐵道や黒部峡谷鉄道との姉妹鉄道縁組も、日本、台湾双方からの集客の
一環である。

◆鉄道撮影は禁止だったが…

 今では日本から鉄道ファンが台湾を訪れるだけでなく、台湾にも多くの鉄道ファンがいる。しか
し冒頭で述べたとおり、1970年代当時は原則として鉄道の撮影は禁止されていた。

 ある時、筆者が鉄道沿線で列車を撮影していると、警官がやってきてフィルムを出せと迫ってき
た。警官の横には密告者と思われる人物がにらみを利かせていた。が、警察官は取り出したフィル
ムの先を5cmほど引き出してカットし「これでいいです」と事なきを得た。密告者の手前の処置だ
という。警官も親日的な台湾人だったので「大岡裁き」をしてくれたのだと、ガイドの古仁栄さん
は言った。

 古仁栄さんは台湾の鉄道愛好者界の第一人者で、日本人鉄道ファンツアーの案内役としても草分
け的存在だった。古さんは熱心な日本の鉄道愛好者でもあり、1980年代に日本の国鉄全線を完乗し
たというツワモノで、日本人鉄道ファンの心情を深く理解してくれた。

 懸け橋を築くうえでは、古さんの長年の友人であった元鉄道雑誌編集者の故長谷川章氏が果たし
た功績も大きい。古仁栄さんと組んで、おそらく初の台湾鉄道ツアーを行い、日本人鉄道ファンを
台湾の鉄道へ誘った最初の人であろう。筆者も長谷川氏の案内で阿里山森林鉄道を訪れた。また、
1986年1月に阿里山森林鉄道と大井川鉄道が姉妹鉄道として提携する際、当時の大井川鉄道副社
長、白井昭さんの台湾鉄道関係者との友好にも尽力された。

 現在の台湾と日本の鉄道の密接なつながりを思う時、これらの方々が日台の鉄道、そして鉄道愛
好者間の絆を築いてきたことを忘れてはならないだろう。

◆台湾に普及した「鉄道趣味」

 現在では台湾においても鉄道趣味が盛んだが、この1つのきっかけとなったのは2007年に開業し
た台湾高速鉄道(台湾高速鉄路)といってもいいだろう。「台湾新幹線」の開業により、日本から
台湾への観光客や鉄道ファンの訪問もさらに増えた。ただ、日本人鉄道ファンの多くは高速鉄道よ
りも、台湾に残るローカル線に日本の懐かしい姿を追い求める傾向が強いように思う。

 筆者はこの頃、日本国内の鉄道ガイドブックを3冊刊行し、台湾でも中国語に翻訳されて出版さ
れた。高速鉄道の開業直後、台北の出版社を訪れて関係者たちとうたげを共にしたが、そこには台
湾の鉄道写真家・呉柏青さんと鉄道ライターの許乃懿さんほか鉄道知識人の3人も同席した。

 そのとき呉柏青さんは、風呂敷包みの中から筆者がかつて執筆した「ケイブンシャの大百科」3
冊を取り出した。子どもの頃、この本で鉄道を知り、そして「鉄道写真の撮り方」を学んだという
のだ。かつて鉄道にカメラを向けただけで憲兵が飛んできた時代があったことを思うと、台湾にも
鉄道趣味が定着したことに歴史の流れを強く感じた。

 現在の台湾を代表する鉄道、台湾高速鉄道は日本の700系をベースとした700Tが走り、「台湾新
幹線」ともいわれる。

 台湾高速鉄道は、当初はフランスとドイツの技術で計画が進んでいたが、1999年9月に発生した
大地震を受け、地震対策の技術が卓越していた日本の新幹線方式を採用することになった。その結
果、日本と欧州(ドイツ・フランス)の3カ国の技術が混在するシステムとなった。

 その際、2002年に台湾高速鉄路から技術顧問の依頼を受けて台湾に派遣されたのが、鉄道技術者
の島隆氏だった。「新幹線の父」と呼ばれる鉄道技術者、島秀雄氏の次男で、新幹線0系の台車設
計や、東北・上越新幹線の200系の車両設計責任者などを務めた人物だ。

 同氏は技術顧問として3カ国の複雑な技術の混在や人間関係などの調整を図って高速鉄道の開業
にこぎ着け、今も台湾の鉄道関係者から尊敬の念を集めている。

◆進む日台の「鉄道友好」

 台湾に「新幹線」が開業すると、国鉄にあたる在来線の台湾鉄路局も近代化を促進した。最近で
は日本製のTEMU1000型「太魯閣(タロコ)号」やTEMU2000型「普悠瑪(プユマ)号」などの特急車
両を導入してスピードアップを図っている。

 だが、2018年10月21日に普悠瑪号がカーブで速度超過による脱線事故を起こし、乗客18人が死
亡、215人が負傷する惨事が起きたのは記憶に新しい。事故の起きた区間は高速鉄道と競合はしな
いものの、熾烈な競争を展開する台湾鉄路局の急激な近代化、高速化への焦りではないか、と思う
のは筆者だけであろうか。

 一方で、高速鉄道の登場によって在来線の活性化も進み、鉄道の旅を楽しむ人たちが増えている
こと、さらに日本の鉄道にも目を向ける台湾人の旅行者、鉄道ファンが増えているのは喜ばしい限
りで、かつて鉄道撮影が禁止されていた時代から見れば隔世の感がある。

 高速鉄道の開業からすでに10年以上が経ったが、今後も日本と台湾でお互いの鉄道に関心がより
高まることを期待したい。

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・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
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