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【メルマガ日台共栄:第3515号】 【祝】 富山県射水市が台北市士林区と「友好交流協力に関する覚書」を締結

2019/07/10

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1>> 【祝】 富山県射水市が台北市士林区と「友好交流協力に関する覚書」を締結
2>> 台湾総統選の基軸はあくまで自由と民主 蔡 明耀(台北駐日経済文化代表処副代表)
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1>> 【祝】 富山県射水市が台北市士林区と「友好交流協力に関する覚書」を締結

 7月9日、台北市内の士林区公所において、富山県射水(いみず)市の夏野元志(なつの・もと
し)市長と台北市士林区の江慶輝・士林区長が「友好交流協力に関する覚書」の協定書に署名し都
市間提携を結んだそうです。

 射水市が海外の自治体と都市間提携を結ぶのは初めてだそうで、中日新聞はこの締結の背景につ
いて「射水平野土地改良区と台北市の七星農田水利会が姉妹会にある縁で、台北市が推薦した士林
区と締結」したと報じています。

 7月8日の本誌前号でお伝えしたように、今年は「2016年には14件、2017年には18件、2018年には
9件も結ばれていた姉妹都市など日台の都市間提携が本日まで1件も結ばれていないという異常事
態」を迎えていました。台湾の5県産品の輸入禁止措置が日台の友好関係に大きく影響しているこ
とは疑えません。

 今年はいったいどうなるのだろうと危ぶんでいた矢先の、今年初となる射水市と台北市士林区に
よる「友好交流協力に関する覚書」の締結で、このニュースを読んだときは本当にホッとしまし
た。心からお祝い申し上げます。

 これで日台の姉妹提携や友好都市などの問い間提携は、1979年10月以来の41年間で88件となりま
す(本会調査)。また、東日本大震災が起こった翌2012年以降はちょうど70件となり、実にこの8
年間だけで79.5%を占めるに至っていて、東日本大震災が日台交流の新たな流れを生み出したこと
がよく分かります。

◆富山県射水市
 http://www.city.imizu.toyama.jp/

◆台北市士林區公所
 https://sldo.gov.taipei/

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「日本と台湾 交流さらに」 台北・士林区 射水市と協定書
【中日新聞・富山:2019年7月10日】

https://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20190710/CK2019071002000047.html
写真:覚書を締結し、握手する夏野元志射水市長(左から2人目)と江慶輝士林区長(同3人目)=
   台北市士林区で

 射水市と台北市士林(シリン)区との友好交流協力に関する覚書の本締結式が9日、現地の同区
役所であった。

 夏野元志市長と、江慶輝区長が協定書に署名した。夏野市長は「幅広い分野での交流を深め、双
方の友好関係が末永く続くことを祈念する」、江区長は「日本と中華民国(台湾)との交流がさら
に図られることを期待する」と話した。

 射水市が海外の自治体と友好協定を結ぶのは初めて。射水平野土地改良区と台北市の七星農田水
利会が姉妹会にある縁で、台北市が推薦した士林区と締結した。

 5月に日台観光サミットが富山市で開かれたのに合わせて、仮締結式が高岡市内であった。

                                     (小寺香菜子)

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2>> 台湾総統選の基軸はあくまで自由と民主 蔡 明耀(台北駐日経済文化代表処副代表)

【国家基本問題研究所「国基研究所ろんだん」:2019年6月27日】
https://jinf.jp/feedback/archives/25859

 台湾は2020年1月11日、総統選と立法院(国会)選を同時に行う予定だが、東アジア情勢の急激
な変化と中国からの全方位の脅威と圧力にさらされているなかで、その結果は全世界に注目されて
おり、台湾自身の未来をも左右すると思われる。

 振り返ってみれば、台湾は1947年に制定された中華民国憲法を改正し、1996年から総統が国民に
よる直接投票で選出されることになった。李登輝氏は初の民選総統で、2000年に国民党の分裂で民
進党の陳水扁氏が当選し、はじめての政権交代となった。陳氏は2004年に再選されたが、2008年に
は国民党の馬英九氏が民進党の候補者を破って当選した。

 8年後、蔡英文氏が国民党の候補者を斥けて当選し、現在の民進党政権が発足した。2020年の総
統選挙には蔡総統が再び民進党を代表して出馬するが、はたして再選できるかが関心を集めている。

●「一国二制度」に強い不信

 1996年から2016年までの総統選の結果を分析すると、「現職の総統が有利」だが、「与党が分裂
すれば敗戦を喫する」「国民の総統への期待はそれだけ大きくて厳しい」という結論を得た。

 台湾の総統選挙に立候補する資格は二種類ある。政党の推薦が一般的だが、無所属で出馬する場
合も有権者の1.5%にあたる28万人余りの支持者の署名があれば可能だ。

 政党については民進、国民、親民の3党が推薦資格をもっている。国民党の党予備選に参加する5
人の中では韓國瑜・高雄市長と、シャープを傘下に置く鴻海精密工業の郭台銘会長が先行してい
る。この2人を朱立倫・前新北市長らが追う展開だ。

 予備選は電話による世論調査で、より多くの支持を集めた1人が党の公認を受けて立候補でき
る。7月上旬にその電話調査が行われるが、いまのところ韓氏が有利な戦いを展開していると見ら
れている。

 台北市長の柯文哲氏は無所属での出馬を検討しているようだ。9月までに正式な候補者が揃う見
通しで、総統選は11月から本格戦に入る。

 2020年の総統選挙の最大の争点は1)自由民主優先か経済発展優先か2)台湾優先か中国優先か
―。即ち、対大陸中国政策の論争だろうと思う。香港の「一国二制度」をめぐる混乱を見てもわか
るように、台湾人は中国の一国二制度を受け入れない。蔡総統や国民党の予備選に参加している5
人は全員が反対と表明したが、とりわけ蔡総統は固く拒絶し、断固台湾の自由民主を守ると内外に
発信した。けれども、「反中か親米日か」という論争ばかり強調されることはのぞましくない。現
状維持に努め、中国を余り刺激しないほうが各方面の利益につながるのではないか。

●焦る中国、10年内に自壊も

 2018年の地方選挙では民進党が大敗を喫し、国民党が大勝を収めた。これを前哨戦とみるなら、
2020年の選挙は民進党にとってはきびしい。しかし、歴史は必ずしも前例を再現するものではな
い。まして、選挙までまだ半年もあるから各自努力すれば、両党いずれもチャンスはあるだろう。
いずれにせよ、現時点で選挙の勝敗を予測するのは時期早尚だろう。

 中国はおそらく台湾内部への浸透工作を加速させるだろう。台湾政府への外交的孤立や軍事威嚇
に加え、経済、観光などでも圧力を一層強めると予想される。香港の一国二制度の運用失敗で中国
の人民や政権の安定は揺らいでいる。だから、中国は焦っている。

 中国は一日も早く香港を厳しい管理下に置き、台湾においては親中政権を育て、中国共産党革命
100周年に当たる2049年までに統一を実現させようと急いでいるのだろう。

 いずれにせよ中国の独裁政権は中国人に見捨てられるだろう。早ければ10年も経たないうちに崩
壊する可能性すらある。

 台湾の総統選は、結果はどうであれ、台湾人の選択として尊重されることになる。次の台湾政権
も地域の繁栄と安定に貢献できるよう、自由と民主主義の灯台として、香港や中国の未来の道を明
るく照らすような役割を果たすために日本及び米国と親しく、一致団結して努力していけるように
期待してやまない。

             ◇     ◇     ◇

蔡明耀(さい・めいよう)
1953年、台湾・新竹市生まれ。淡江大学東方語文学科卒業後、行政院僑務委員会に入省するも1980
年に外交部入省。日本との縁が深く、台北駐日経済文化代表処の僑務部長や業務部長を歴任し、そ
の後も外交部の日本事務会日本事務会執行長、亜東関係協会秘書長をつとめ、2009年から駐スワジ
ランド王国(現エスワティニ王国)特命全權大使となり、2013年9月に台北駐大阪経済文化弁事処
長に就任。その後、2016年1月に2度目となる亜東関係協会秘書長に就任。2017年5月、外交部主任
秘書に就任。2018年7月、外交部を退任。2019年1月、台北駐日経済文化代表処副代表として復帰
し、3月15日に着任。

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