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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第3400号】 読売新聞が社説で習近平演説を「空約束に過ぎぬ『一国二制度』」と論難

2019/01/30

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1>> 読売新聞が社説で習近平演説を「空約束に過ぎぬ『一国二制度』」と論難
2>> 台湾政界の風雲児「フレディ・リム」の描く台湾の未来  黄 文雄(文明史家)
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1>> 読売新聞が社説で習近平演説を「空約束に過ぎぬ『一国二制度』」と論難

 1月2日年頭の習近平・中国国家主席の「一国二制度」に基づく台湾統一に関する演説には、台湾
の蔡英文総統が即座に反論して「中国・習近平氏の談話に対するわが国の立場について」を発表し、
本誌でもその反論の全文を紹介した。

 また、産経新聞の主張(社説)「習氏の台湾演説 一国二制度を誰が信じる」、ピーター・アプ
リ氏(「ロイター」コラムニスト)、有本香氏(ジャーナリスト)、小笠原欣幸氏(東京外語大学
准教授)、福島香織氏(ジャーナリスト)などの見解を紹介してきた。

 今度は読売新聞が社説で「空約束に過ぎぬ『一国二制度』」と題し、習近平氏演説は「額面通り
に受け取ることはできない」「地域の緊張を高める言動は看過できない」と論難している。

 もちろん、習近平演説は論難されても致し方ない独りよがりの一方的な主張なのだが、読売新聞
の「東アジアの安定に重要な台湾への関与を、米国が目に見える形で示し、中国へのけん制を続け
ることが欠かせない」と、米国ばかりに頼ろうとし、日本政府への具体的提案に欠けた見解には物
足りなさを覚える。

 1月27日、全日本台湾連合会(趙中正会長)の新年会における講演で、台北駐日経済文化代表処
の謝長廷代表は統一選挙で民進党大敗の原因について述べるとともに、「日台交流基本法」を推進
したいと明言した。

 やはり日本は日米同盟国の一方として、米国の台湾防衛に寄与する具体策を明示しなければ同盟
の意義は薄れる。中国の反発は必至であろうが、米国並みとはいかないまでも、日本は目に見える
形、すなわち「日台交流基本法」を制定することで台湾との関係強化をはかりたいものだ。それが
中国への大きな牽制ともなり、これで日米の足並はそろう。

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中国の台湾政策 空約束に過ぎぬ「一国二制度」
【読売新聞「社説」:2019年1月29日】

 中国共産党政権は一党支配に不都合な勢力や意見を抑圧してきた。「一国二制度」で台湾の自由
や民主主義を保障すると約束しても、信用は到底得られまい。

 中国の習近平国家主席が演説し、包括的な台湾政策を初めて示した。1979年の米中国交正常化と
同時に、中国は「台湾同胞に告げる書」を発表し、台湾に平和統一を呼びかけている。演説はその
40周年の節目に合わせた。

 習氏は平和統一の目標と、香港やマカオで適用されている「一国二制度」を台湾に導入する方針
を表明した。「台湾同胞の社会制度や生活方式は十分に尊重される」と述べ、融和姿勢を強調した。

 額面通りに受け取ることはできない。「平和統一・一国二制度」は歴代政権の基本路線だが、強
権統治が強まる中で、実態との乖離かいりが大きくなっているからだ。

 97年に英国から中国に返還された香港では、大陸の社会主義とは異なる制度の存続と「高度な自
治」が保障された。だが、民主化を求める勢力は弾圧され、言論の自由が脅かされている。

 香港の実情を目の当たりにして、台湾が「一国二制度」への拒否感を抱くのは当然だ。独立志向
の強い民進党の蔡英文政権のみならず、親中的な国民党も受け入れない考えを示している。

 台湾では来年、総統選が行われる。中国が台湾の世論を分断する工作を加速させても、中国の要
求に無条件で従うような政権の誕生はあり得ない。習政権は、そのことを認識すべきだ。

 問題は、習氏が米国を念頭に、台湾問題への外部勢力の介入には「武力使用を放棄しない」と主
張したことである。

 中国の軍事力はいまや台湾を圧倒している。中国軍は台湾周辺で軍事活動を繰り返し、武力行使
が現実味を帯びる。地域の緊張を高める言動は看過できない。

 米国防情報局(DIA)が今月公表した報告書でも、台湾の独立阻止や中台統一が、中国の軍近
代化の原動力だと指摘された。一部の兵器は世界最先端の水準に達しているという。

 トランプ米政権は、台湾との安全保障や経済での協力強化を目指す新法を成立させた。24日に
は、米海軍の艦艇2隻が台湾海峡を通過した。この半年で4回目と、航行の頻度が高まっている。

 東アジアの安定に重要な台湾への関与を、米国が目に見える形で示し、中国へのけん制を続ける
ことが欠かせない。

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2>> 台湾政界の風雲児「フレディ・リム」の描く台湾の未来  黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」第272号:2019年1月29日】
http://www.mag2.com/m/0001617134.html
*読みやすさを考慮し、小見出しは本誌編集部で付したことをお断りします。

◆台湾の新世代「天然独」を代表する林昶佐(フレディ・リム)

 2016年の立法院選挙で初当選を果たした林昶佐(フレディ・リム)氏は、みなさんもご存じよう
に、「ひまわり学生運動」を機に立ち上げられた新党「時代力量」から立法委員に立候補して、み
ごと当選を果たした人物です。2018年11月の選挙でも再選を果たしました。

 彼は、台湾のヘビーメタルバンド「ソニック」のボーカルとしても知られ、その音楽性は高く評
価され、2013年には台湾金音賞を受賞しています。日本はもちろん北米や欧州などでもライブを行
う人気バンドです。ヘビーメタルというジャンルは、私は正直言ってよくわかりませんが、熱狂的
なファンが世界各地にいることからも、その音楽性の高さは証明されています。林昶佐氏はボーカ
ルと二胡を担当しており、二胡の演奏が入るのも、「ソニック」の大きな特徴の一つと言えます。

 彼らの音楽を創作しているのは主にフレディ氏ですが、その音楽の中核にギラギラと表現されて
いるのは揺るぎない彼の信念です。彼らのミュージックビデオを見ればよく分かりますが、独裁者
に虐げられた人々や、人権を蹂躙された人々などがよく登場します。

 フレディ氏は、モデルのような長身でスラリとした体格の好青年であり、その場にいるだけで
ロックスターのオーラを感じさせる魅力の持ち主です。その彼が政治の成果に進出したのは、数多
くの報道を見る限り、台湾の主権を守りたいから、その一言に尽きるでしょう。

 フレディ氏とは、アメリカ、台湾、日本などで数度お目にかかったことがあり、様々な意見交換
をしてきました。彼は、音楽界から政界に進出するために哲学を学び、そこから台湾社会における
様々な問題について考えをめぐらせてきたと言っていました。

 また、彼はチベット関係の運動をするために、日本の有名な芸能人の巨大看板を作って台湾民衆
にアピールしたいから、日本側と交渉をしてほしいと頼まれたこともありました。もちろん私は、
人脈をたどってフレディ氏の依頼にこたえるべく動きましたが、日本の芸能人は「政治には介入し
たくない」という理由で誰も協力してくれませんでした。

 一方で、台湾や香港には政府の悪を堂々と批判する芸能人は多くいます。日本が思考停止になっ
ているのは政界だけでなく芸能界もだったということを、私はこのとき実感したものです。

 林昶佐氏は、立法委員に当選して以来、政治家としても注目を浴びており、当選から間もない立
法院での質疑では、台湾の国際的呼称である「中華台北」の正当性について立法院長に詰め寄るパ
フォーマンスも見せました。

 林昶佐氏は李登輝学校の第一期生でもあり、アムネスティ・インタナショナル台湾支部の支部長
を務めたこともあります。政治家として活躍するかなり前から、人権活動には熱心で、音楽を通し
てそのメッセージを世界に発信するだけでなく、自身が路上で直接的にチベットやウイグルの解放
を訴えるといった活動もしてき人物です。

 ダライラマには2度会いに行っているそうです。「台独」を自称する独立派でもあります。た
だ、彼の主張や手法は、前回このメルマガでお伝えしたような、戦後の「日本語世代」とは違い、
新世代の「天然独」のものです。と言っても彼はもう40代ですが、さらに若い人を政治の世界に参
加させ、台湾政治を活性化させたいという情熱があり、「時代力量」という政党から若者をどんど
ん政治の世界に排出していきたいと語っています。

 また、若者が政界に進出し活躍できるようなプラットフォームを作っていくのが自分の仕事だと
いう自負があり、政治家としても精力的に活動しています。

◆ソニックが2月13日・東京、14日・大阪で公演

 政治家になった後も、音楽活動を休止することなく、こちらも精力的に活動しています。2018年
12月には、香港の歌手である何韻詩(デニス・ホー)が主催するコンサートに「ソニック」が参加
しようとしたところ、香港への入境が許可されなかったという出来事もありました。今でも中国と
いう国は、独立を声高に叫んでいるような人物はブラックリストなのです。かく言う私もブラック
リストです。

 「ソニック」は久しぶりに新譜を発表しました。その新譜発売を機に日本でもライブを予定して
います。2月13日東京、14日大阪のスケジュールとなっています。ご興味のある方はぜひ足を運ん
でみてください。

 実際、彼の言動は過激だとの批判も多くあります。また、すべての台湾人が彼を支持しているわ
けではありません。ただし、彼には理想と決断力と行動力があります。それは、誰にでもできるこ
とではないし、こういう人物がいることで周囲は変わっていきます。

◆フレディが描く台湾の未来像

 彼が描く台湾の未来については、今春、日本で発売予定の林昶佐氏と津田大介氏の対談本に詳述
されるようですが、彼の描く台湾の未来はじつに単純です。

 中国との関わり方は重要ではなく、人権、尊厳、言論の自由、行動の自由など、民主主義社会の
根幹をなすものを台湾が有することが最も重要だという主張です。

 これらを自分たちの手にできる主権さえ確約できれば、台湾の未来は明るい。そのために、今、
彼は政治家として、ミュージシャンとして若者との交流に情熱を注いでいるのではないでしょうか。

 彼のような人物が台湾政界に変革をもたらし、それを機に「天然独」(生まれたときから独立
派)といわれる台湾の若者が、台湾をもっと素晴らしい国にしていってほしいと願っていますし、
応援しています。

◆これからの台湾を担う「天然独」ならではの感性とは?

 2018年11月の「九合一地方選挙」で、民進党が大敗したことはこのメルマガでも詳しくご報告さ
せて頂きました。一方で、新しい潮流もありました。それは、二大政党の戦い以外に次世代政党が
議席数を伸ばして善戦したということです。当時の報道もそのことを次のように言っています。

<地方議会の総議席数を見ると、与党・民進党が70議席減らして238議席に。一方、野党・国民党
は20議席増えて394議席となった。また、無所属は42議席増えて234議席となった。2015年に誕生し
た時代力量は、初めて迎えた地方選挙で16議席を獲得した。その他の政党の議席数は29議席から30
議席に増えた。このことから、国民党と民進党の二大政党以外の勢力が台頭していることが分かる。>

 この二大政党以外の勢力の中には、「時代力量」や「基進党」など、これから台湾を担っていく
次世代の青年たちが大勢います。「基進党」はまだ立法院の議席を取っていませんが、天然独とい
われる若者世代の集まりです。

 時代力量や基進党といった「天然独」世代の考え方は、正直言って私の年代では理解しがたい部
分もありますが、彼らはそういう年寄り世代を厭わず、むしろ尊重しています。国民党時代を経験
してきた人々の苦しみや悲哀に理解を示し、年寄り世代の苦しみの上に今の台湾があることをわ
かっているのです。その点が「天然独」ならではの感性ではないかと私は思っています。

◆今後の台湾問題は中台関係から日米台中の関係へ

 基進党も、今後台湾政界に進出して、どんどん台湾を変えていってほしいと期待しています。2
018年11月の選挙で民進党が負けたことは、それほど大きなことではありません。負けたことに対
して反省はすべきですが、負けたからといってすぐに台湾が中国に売られるわけではありません。

 しかし、2020年の総統選挙は違います。総統選挙の結果が台湾の未来の選択を決めるので、勝た
なければすべてを失うと私は思っています。だからこそ、多くの政党や政治家たちは今から2020年
の選挙にどうすれば勝てるのかを考えています。台北では、すでに2020年の選挙に向けた宣伝の看
板などが出ています。

 台湾に対する中国の圧力が日に日に強化されるなか、これからの台湾は南シナ海をはじめとする
シーレーン問題をめぐって日米関係が重要になります。今後の台湾問題は、中台関係だけでなく、
日米台中問題となるのです。

 さらに、インド、太平洋諸国とのつながりも重要になってきます。そうした時代の変化に機敏に
対応できる若い世代が、これからの台湾の政界には必要なのです。そして台湾の若者たちは、その
期待に応えようと必死に戦っています。この点は日本の若者にぜひ学んでほしいと思います。

 日本の政界はいつまでも、絶滅生物のような老獪した議員たちが占領しています。日本の若者た
ちが、新しい風を日本の政界にもたらし、日本をアジアのリーダーたる毅然とした国に生まれかわ
らせる日が来ることを願っています。

 もしも、政治の世界で自分の信念を実現したいけれどどうしたらいいのか分からないという志高
い若者がいるならば、方法はいくらでもあります。まずは行動してください。行動して、自分の道
を切り開き、明るい日本の未来を切り開いて下さい。

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  • 下津井よいとこ2019/01/30

     (修正)

     先程、平成の30年間で神保町では「書店の店舗の構成は大幅には変わっていません」と書きました。

     「書店の店舗」を「書店」に修正します。店の入れ替わりはそれ程多くなかったと云う意味の記述にしておきます。

     まあ、考えてみますと、実際に、現存する書店は、店舗の建物も同じ店が多くあります。一方で、移転前の文華堂書店があった辺りでは道路の拡幅工事で店も移動したように、店舗が改築されたところもありました。大まかな話では、そうなりますね。

  • 下津井よいとこ2019/01/30

     東京神田神保町にある十一軒長屋と呼ばれる建物のうち二軒が近々取り壊されるようです。大正末期に建てられ、主に書店が入居していたこの建物は、神保町に足を運ぶことが多い人の間で、よく知られていました。大正や昭和戦前期も遠くなるにつれ、近年では歴史的建造物として言及されることが多くなっていました。徐々に改築されていき、残存する軒数も少なくなっていきました。

     近々、明治十二年創業の老舗眼鏡店が入居していた店舗(昨年頃まで営業)と、最近は神保町の案内所が入居していた店舗が取り壊されるようです。

     奥野書店(歴史や政治、文学などの本が安かった。平成17年頃閉店)などがあった頃は、まだ幾軒も連なった情景が見られていましたが、その後も数を減らしていました。残念ながら更に少なくなってしまいます。

     九段下ビルや研数学館の建物などが消滅し、十一軒長屋も残りわずかとなることになりました。その他、神保町では昔ながらの建物が次第に少なくなっています。

     平成初年と現在とを比較すると、神保町の書店数は漸減傾向にあり、惜しまれながらも閉店してしまった店が少なからずあります。然し、書店の店舗の構成は大幅には変わっていません。

     (対照的に、昭和30年代と、その20年後、30年後を比較すると、経済成長や明治百年ブームによる出版界や古書業界の隆盛により店舗数が大幅に増加したことに加えて、店の入れ替わりも多かったようです。)

     その一方で、町の相貌、外見が、何時の間に変わってきているのですね。昔の建物が減ってしまったのは大変残念です。

     十一軒長屋は、残り一軒(大久保書店)となってしまうのでしょうか。それとも、同書店の近隣の数店舗(田村書店、十字屋書店など)も外装の内側は十一軒長屋の一部なのでしょうか。どちらにしても残り少なくなってしまいました。

     、