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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第3393号】 今こそ「日台同盟」を 国会で「日本版・台湾旅行法」を審議せよ  有本 香(ジャーナリスト)

2019/01/21

>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━ 平成31年(2019年) 1月21日】

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1>> 今こそ「日台同盟」を 国会で「日本版・台湾旅行法」を審議せよ  有本 香(ジャーナリスト)
2>> 【読者の声】 テレサテンを考える  飯野 己子男(群馬県前橋市)
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1>> 今こそ「日台同盟」を 国会で「日本版・台湾旅行法」を審議せよ  有本 香(ジャーナリスト)

 このところ、台湾に関する発言が目を引いているのがジャーナリストの有本香(ありもと・かお
り)さんだ。本誌1月13日号でも、ニッポン放送に出演したときの「台湾が中国の「一国二制度」
を受け入れないこれだけの理由」をご紹介した。

 歯切れがよい。このニッポン放送でも「台湾はとても重要な場所で、一部の保守論客だけが台湾
は 日本にとっての生命線だということを言っていた。それを茶化すような向きもあったのだけれ
ども、それはとんでもない不見識で、台湾は日本にとっての生命線になる国です」と述べ、17年前
に本会が設立してから主張していることとまったく同じ認識を示していた。

 続けて「戦前には50年にわたって運命を共にして来た国で、最も日本に近しい国です。この運命
に関して、日本の政治がどこまで深く関与できるかということ」とも指摘していて、日本版・台湾
関係法(日台交流基本法)の制定や台湾とのFTA締結など、まさしく「日本の政治」が関与しな
ければできない「政策提言」を続けてきていることと軌を一にする指摘だ。

 有本さんは今回「夕刊フジ」で「今こそ『日台同盟』を 国会で『日本版・台湾旅行法』を審議
せよ」と題して寄稿している。

 ここでも「日本版・台湾旅行法」という「日本の政治」が関与しなければできない法制定を提案
している。「いま日本が東アジアで組むべき相手は台湾しかない」という重要な指摘もしていて、
「かけがえのない『友人』に、いまこそ政治的ラブコールを送るべきである」と締めくくっている。

 日本の識者が日台関係を論じるときは、往々にして「日台関係はとても重要」という指摘に止ま
ることが少なくなく、具体的提案に欠けるきらいがある。有本さんの提案している「日本版・台湾
旅行法」の是非はともかく、日本の政治家にはこのような具体的な提案が重要だ。下記にその全文
をご紹介したい。

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もう韓国にはうんざり…今こそ「日台同盟」を 国会で「日本版・台湾旅行法」を審議せよ
【夕刊フジ「有本香の以毒制毒」:2018年1月18日】

◆もう韓国にはうんざり

 日ごろ、政治には関心の薄い女性たちからも、最近はこういう声が多く聞かれる。昨年来、戦時
労働者(=いわゆる元徴用工)の件や、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制用
レーダーを照射した問題で、日本のマスメディアは相も変わらず韓国に振り回されている。

 国民からの「うんざり」という声は、韓国に対してであると同時に、隣国の変わらぬ「マッチポ
ンプ戦法」に、まんまと乗せられて振り回される日本の政治とメディアに対する声でもある。

 しからば本コラムでは、韓国側の思惑や事情を探ることに血道を上げるのを止め、あえて東アジ
ア情勢を俯瞰(ふかん)していきたい。そのうえで、筆者がいま一番に提言したいことは、「隣
国・台湾と事実上の『同盟』をいかに結ぶか」である。

 台湾の蔡英文総統は15日、東部・花蓮市の陸軍花東防衛指揮部を訪れ、連休となる旧正月(=今
年は2月5日が元旦)期間中も任務に当たる兵士を慰労した。

 正月も休みなく国防の任務に当たるのは、わが国の自衛隊も同様だが、視察先で蔡氏は、「両岸
(=台湾と中国)関係に関し、中華民国台湾の主権や安全、民主化された自由な生活を守っていく
固い決意を示した」とも報じられている。

 20年以上も前から、日本でも保守論客からのみ、「台湾との連帯の重要性」が語られてきた。だ
が、一向に「世論」は盛り上がらない。その理由は、メディアの本流が台湾に目を向けず、ひたす
ら「日中・日韓」との友好・連携ばかりを言い立ててきたからだが、いま仮に、日本政府や国会が
「台湾との連携」を言い出したとして、「反対」を叫ぶ国民はごく少数であろう。

 すでに多くの日本国民が「台湾こそが日本にとって最も大事な『友人』だ」と認識している。特
に、東日本大震災後の台湾国民からの熱い支援は、多くの日本人の胸に染みた。そして、日本と台
湾はいまや、蔡氏のいう「民主化された自由な生活を守っていかなければならない」という課題を
共有している。

 すでに韓国が、わが国とは「価値観を共有する国」でなくなったと国防白書で明かした現状を鑑
みれば、いま日本が東アジアで組むべき相手は台湾しかないと言っても過言でない。

 そこで参考にすべきは、米国が昨年3月に成立させた「台湾旅行法」である。

 同法は、閣僚級の安全保障関連の高官や将官を含む米政府当局者全員が台湾に渡航し、台湾側の
同等役職者と会談することや、台湾高官が米国に入国し国防総省や国務省の当局者と会談すること
を定めた法律だ。

 中国との国交樹立以降、自粛されてきた米台高官の相互訪問を解禁し、ドナルド・トランプ大統
領の台湾訪問、蔡氏のワシントン訪問も可能にしたとの宣言に等しい。

 当初、中国の猛反発が予想されると米メディアは報じたが、それも「貿易戦争」でのトランプ氏
の攻勢により押さえ込まれた格好だ。

 こういう好機に巧みに乗る知恵を、日本の政府と国会は絞るべきだ。

 中国の習近平国家主席が2日に「台湾を一国二制度で」と発言したことに台湾世論は猛反発し
た。これは国民の支持を失いかけていた蔡氏に利する発言となったのだが、ここでボンヤリしてい
る日本であってはならない。かけがえのない「友人」に、いまこそ政治的ラブコールを送るべきで
ある。

■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト
 1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関
 係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』
 (ワック)、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)、『「小池劇場」の真
 実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』(産経新聞出版)など
 多数。

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2>> 【読者の声】 テレサテンを考える  飯野 己子男(群馬県前橋市)

 テレサテンの歌声は台湾以外に日本、香港、タイ、マレーシア、シンガポールで、今も人気だ。

 彼女は79年の来日時、インドネシアのパスポートで来日しようとし、旅券法違反で国外退去処分
を受けた。ここには72年の日中国交正常化、すなわち日台断交が陰をさしていた。だから当時、台
湾の方は2つのパスポートを持っていた。このまま、台湾に帰るとテレサの再来日が難しくなると
考え、そのまま彼女を米国に行かせたのは、当時のレコード会社の舟木稔氏だった。その翌年80年
にテレサは台湾の中華民国軍の広報活動の仕事をした後、香港に移り住む。

 84年にやっと再来日し、この年から3年連続で大ヒット曲を飛ばす。「つぐない」、「愛人」、
「時の流れに身をまかせ」である。私が社会人3年目の年「つぐない」が大ヒットした。残業した
後、行ったカラオケで先輩がよく「つぐない」を歌っていた。

 この後、生活の拠点を再び香港に移し、中華人民共和国の民主化運動に参加するが、89年に天安
門事件が起きた。「夢は殺され、夢は見ることさえできなくなってしまった」という彼女の言葉は
有名である。90年に予定されていた中国本土でのテレサの初コンサートは中止された。この挫折
は歌手テレサテンの再起を難しくした。この後、アジアからフランスに移り住み、最後はタイで客
死した。42歳の若さだった。

 台湾、香港、日本、米国、フランスと移り住んだ短い人生は、渡り歩いたという感さえある。そ
んな中でも、19歳までいた故国・台湾と、通算約8年間いた日本は安住の地ではなかったかと思う。

 なぜ、彼女がこのような過酷な人生を歩んだのかは分からないが、ご両親が外省人だったことも
影響があったと思う。日台和平のような気持ちが幼い時から意識下にあったのだろう。中華人民共
和国が彼女の歌声を不適切と判断したことも関係あろう。最後の棺を覆ったのは中華民国の国旗と
軍旗であったというから、こっちの影響もあったと推測する。

 私たち日本人がそのシルキーボイスに酔う間、彼女は中台融和や大陸の民主化を考えていたようだ。

 最後に、最近知った先の舟木氏の言葉があるので紹介させていただく。「慈善活動に熱心だった
テレサがまだ存命なら、東日本大震災後の復興に力を注いでいたに違いない」。アジアの歌姫以外
に、中台関係に悩み、疲れを蓄積していった国際人の姿を見る思いだ。

                                   (2018年1月11日)

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 1,000円(税込)を別途ご負担いただきます。【2014年11月14日】

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・王育徳著『台湾─苦悶するその歴史』(英訳版) *在庫僅少
・浅野和生編著『1895-1945 日本統治下の台湾』
・王明理著『詩集・故郷のひまわり』
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・2018年 李登輝元総統沖縄ご訪問(2018年6月23日・24日)*new
・2014年 李登輝元総統ご来日(2014年9月19日〜25日)
・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
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  • 下津井よいとこ2019/01/22

     安倍総理大臣は北方領土の返還を事実上棚上げしてロシアとの間で平和条約を締結しようとしています。このようなことは絶対に許されません。

     千島列島と南樺太が我が国国土の一部であることに何の疑いの余地もありません。先祖から受け継いできた国土を、暴威を振るう無法国家の強圧に屈して放擲することは絶対に許されません。

     大東亜戦争の終結時にソ連軍が我が国及び満洲国に対して攻撃を開始したのは純然たる侵略行為です。ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄して攻撃を開始しました。これは全くの無法行為です。

     また昭和20年8月15日正午に、我が国が終戦により戦闘を停止した後も、ソ連軍は戦闘を継続しました。千島列島には8月17日に攻撃を開始しました。

     ソ連は、日ソ中立条約が有効であったにも拘らず日満両国に対して戦闘を開始し、それに加えて、我が国が連合国に降伏して、基本的に反撃が不可能になった後も戦闘を続けると云う、二重の無法行為を犯しているのです。

     国と国との外交交渉が破綻して戦端が開かれた場合でも、軍隊が相手国の領土を占拠すればそれがその儘占拠した国の領土になるなどと云うことはありません。戦争の進展により軍隊が相手国の領土を占拠しても、それは戦闘行動に必要であるから占拠するのです。自国領土への一方的な編入は国際法上認められません。戦争終結の後、講和の条件として国境線が変更される場合でも、戦争当事者の協議に基づいて国境線が画定されます。

     ソ連軍が昭和20年8月に千島列島、南樺太に軍事侵攻したことが、これらの地をソ連が領有する根拠になると云うことはありません。またソ連軍の日満両国に対する攻撃は、全くの侵略行為ですので、ソ連側に領土を要求する資格はありません。寧ろ、本来なら我が国がソ連に対して損害賠償を請求しなければならないのです。

     ソ連、ロシアは千島列島と南樺太の不法占拠を「戦争の結果である」などと嘯いています。これは我が国に対して終戦時のソ連軍による無法な強奪行為を容認せよと言っているのと同じです。

     ソ連、ロシアが、大東亜戦争終戦時の攻撃を「日露戦争の復讐」であるなどと言い、そして、我が国国土の不法占拠を「戦争の結果である」などと言っているのは、自国は侵略国家であると自ら言明しているのに等しいのです。相手国に対する復讐なぞは国際慣習上でも国際法上でも戦闘開始の口実として容認されません。

     また、千歩、万歩譲って、ロシア側の言う「戦闘の結果」が何であるかを考えてみても、昭和20年8月15日正午の時点では、千島列島にソ連軍は上陸していません。また、南樺太にはソ連軍が不法に侵入していたものの、南樺太全体が不法占拠されていたわけではありません。我が軍が持ちこたえていた地域も広く存在していました。

     ソ連による千島列島、南樺太の不法占拠には、不当極まりない「戦闘の結果」論すら、南樺太の一部分にしか成り立つ余地はありません。終戦の後、我が国が矛を収めて、手も足も出なくなったところにソ連が襲い掛かって千島列島と南樺太を奪い取ったのが事実関係なのです。

     千島列島と南樺太が返還されない儘に平和条約を締結しますと、もう取り戻すことは出来ません。日本人の先祖から受け継がれ、多くの先人達が血の滲むような労苦を払って開拓した国土を、無法国家の強圧に屈して譲り渡すことになります。千島列島にも南樺太にも多くの日本人が足跡を刻み、苦心の末産業を興してきました。多くの日本人が家庭生活を営んできました。楽しい時も苦しい時も日本人が日本の土地で生活を送ってきたのです。そのような土地を、豺狼のような暴虐国家の手に委ねることなど、到底許すことは出来ません。

     安倍総理大臣が、国家主権の保持と云う政治の任に与る以上必ず踏まえなければならない責任を擲って迄、ロシアとの間に平和条約を締結しようとしているのは一体何故であるのか全く理解が及びません。

     千島列島と南樺太が帰って来ないことが決定的になるのは、日本人として全く身を切られるのと同じことです。日本人の先祖に対して全く申し訳が立たないことになります。

     ソ連による、全く謂れのない無法な侵略行為に我が国が唯々諾々として屈したとなりますと、今後、我が国は他の国からの外侮を受け易くなります。日本は国家主権を守る意思がない国であると、様々な国から認識されかねません。竹島の奪還や、尖閣諸島への挑発排除、拉致被害者の奪還も難しくなるかも知れません。その他の侵略を招く危険性も浮上しかねません。