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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第3311号】 大阪駐在の台湾外交官の死から、日本人が学ぶべきこと 栖来ひかり(台湾在住ライター)

2018/09/25

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1>> 大阪駐在の台湾外交官の死から、日本人が学ぶべきこと 栖来ひかり(台湾在住ライター)
2>> 建国70周年を迎える中国は米中貿易戦争に絶対勝てない  黄 文雄(文明史家)
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1>> 大阪駐在の台湾外交官の死から、日本人が学ぶべきこと 栖来ひかり(台湾在住ライター)

 昨日発行の本誌で、台北駐大阪経済文化弁事処の蘇啓誠・処長を自死に追い込んだフェイク
ニュースがなぜ生まれたのか、東洋経済新報記者の劉彦甫氏の記事がもっとも詳しく伝え、真相に
迫っているのではないかとご紹介した。

 記事は2本あり、9月19日の「大阪駐在の台湾外交官はなぜ死を選んだのか」と、21日の「『中国
人優遇』の偽ニュースはなぜ生まれたか」だ。

・東洋経済ONLINE:大阪駐在の台湾外交官はなぜ死を選んだのか【9月19日】
 https://toyokeizai.net/articles/-/238262

・東洋経済ONLINE:「中国人優遇」の偽ニュースはなぜ生まれたか【9月21日】
 https://toyokeizai.net/articles/-/238795

 本誌でもたびたびご紹介している台湾在住ライターの栖来(すみき)ひかりさんは、亡くなった
蘇啓誠処長とフェイスブックでつながっていて、その死に衝撃を受けた一人だ。

 栖来さんはこの死を無駄にしたくないという思いから、台湾メディアに対してフェイクニュース
が生まれないよう反省と問題解決を訴えるとともに、「日本人はこの事件について、なんら責任は
ないといえるのだろうか?」と問うている。

 エッ、なぜ日本人に責任が……と思いつつ読んでゆくと、例の「慰安婦像に対して、蹴るような
ポーズをした日本人男性のニュース」を取り上げ、「関西空港での対応をめぐって蔡政権が台湾で
大きな批判を浴びている最中で起こった醜聞であり、蔡政権叩きをさらに激化させたことは言うま
でもない」と指摘する。

 慰安婦問題とこの日本人の行為は切り離されて論じられなければならないことは言うまでもない
が、この行為の非は責められて当然だろう。なぜなら、日台関係に亀裂を入れ、蔡英文政権のみな
らず、日本や日本人を大切に思っている台湾の人々を困惑と窮地に追い込んだ、まったく愚かな行
為だったからだ。

 そこで栖来さんは「日頃から台湾への認識や理解を深める事、それが今回の痛ましい出来事から
日本人が学び得ることではないだろうか」と苦言を呈している。

 蘇処長の自死から「日本人の責任」という観点を引き出した記事は、寡聞にして知らない。日台
関係を深めてゆくうえでとても大事な観点だ。日本人が二度とこのような品位に悖(もと)る恥ず
かしい行為を冒さないことを期し、自戒を込め、下記にその全文を紹介したい。

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大阪駐在の台湾外交官の死から、日本人が学ぶべきこと 「政権攻撃の口実」に利用されている日本
栖来ひかり (台湾在住ライター)
【WEDGE infinity「栖来ひかりが綴る『日本人に伝えたい台湾のリアル』」:2018年9月25日】
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/14033

 9月14日、台北駐大阪経済文化弁事処の蘇啓誠(そ けいせい)代表が大阪府内で亡くなった。自
殺だった。台風21号によって封鎖された関西空港での対応をめぐり、台湾で議論が巻き起こったこ
とに責任を感じての事だったと報道されている。

 筆者自身、直接お会いしたことはなかったがフェイスブックで繋がっており、穏やかで実直なお
人柄が印象に残っていた。筆者のまわりには蘇氏と親しかった友人も多く、報道のあとに沢山の方
がその死を悼み、蘇氏の選択を嘆くのを目の当たりにして、長いあいだ日台を繋いで来られた素晴
らしい方を私達は永遠に失ったのだと感じた。

 蘇氏を自殺まで追い詰めたのがSNSを発端とするフェイクニュースであることは、『東洋経済オ
ンライン』のこちらの記事に詳しく出ているので拙稿での説明は省くが、フェイクニュースの出所
は中国で、台湾社会を混乱させるための工作の一環だったという指摘もある。

 蘇啓誠氏の死を無駄にしないためにも、今回の反省をきかっけとして、台湾社会のひずみともい
えるフェイクニュースの問題に台湾の方々がきちんと向き合っていくことを願ってやまないが、そ
の一方で日本人はこの事件について、なんら責任はないといえるのだろうか?

◆「統一地方選」を目前に情報戦が過熱する台湾

 ひとりの人を死に追いやるほどフェイクニュースが過熱した原因に、台湾がこの11月に統一地方
選を控えていることが挙げられる。この選挙では、上は県市長・県市議員から下は一番小さな自治
単位である村長・里長までが選出されるが、この結果が2020年の総統選挙に大きな影響を及ぼすだ
けに、どの陣営にとっても重みのある選挙であり、メディアやSNSでの情報合戦も日々激しさを増
し、フェイクニュースの温床ともなっている。

 台湾の選挙では、思いもつかないような予想外の出来事が次々に起こり、それが戦局に大きな影
響を与える。2004年の総統選では再選を目指す陳水扁氏が投票日前日に狙撃されたし、2010年には
元副総統・連戦の息子で政治家の連勝文が、統一地方選の応援演説中に銃撃をうけた。2016年の総
統選前には、韓国の人気アイドルグループTWICEの台湾人メンバー・ツウィ(周子瑜)が韓国のテ
レビ番組のなかで中華民国国旗を振ったことから「一つの中国」を主張する中国のネットで大炎上
し、謝罪に追い込まれた。これが結果的には、台湾の主権を掲げる現総統・蔡英文の勝利に大きな
追い風となったと言われている。

◆「無党派層の取り込み」で揺さぶりをかける中国

 しかし、蔡英文が総統に就任して2年経った現在、蔡政権の支持率は下がる一方だ。かといって
野党・国民党の支持率が上がっているわけでもない。そんな状況でとりわけ目立つのが「無党派
層」に訴える選挙戦略だ。従来の台湾政治イデオロギーは、大きく分ければ最大野党・中国国民党
を中心とする親中派(統一を指向)と、与党・民主進歩党に代表される台湾本土派(独立を指向)
があり、前者を「藍色」、後者を「緑色」というイメージカラーで呼び分けるが、今回の選挙の大
きな鍵を握るのが、「白色」をイメージカラーとする無党派層だ。

 例えば、これまで台湾の選挙ポスターのデザインといえば、藍か緑か一見して判るものが殆ど
だった。しかし今回は、どの陣営の候補者かまったく推測できないもの、マニフェストの書かれて
いないものが目立ち、浮動票を取り込むには政党色を出すと損だとの心理が透けてみえる。若くて
ルックスの良い候補者が多いのも印象的だ。

 無党派層=白色陣営とは、つまり「自分は台湾人である」(中国人ではない)という自認(台湾
アイデンティティ)はあるが、現状維持がもっとも適当であると考える人たちだ。統一したいとは
思わないが、ことさら台湾独立を主張して中国やアメリカを刺激したくない ――現台北市長の柯
文哲は、そうした無党派層の圧倒的な支持を得ており、次の台北市長選においても再選される可能
性が高く、2020年の総統選への出馬も視野にあると言われる。

 また、台湾との統一に向けて圧力を強めている中国政府も、国内で力を失った国民党に見切りを
つけ、柯文哲を持ち上げ始めた感がある。このことは中国寄りメディアの『中国時報』やテレビ局
『TVBS』が柯文哲について好意的な報道をしていることにも表れており、戦局は「藍白 VS 緑」と
いう様相を色濃くしている。これについて台湾政治に詳しい東京外国語大学の小笠原欣幸准教授
は、「中国が期待しているのは,柯の当選によって台湾の政党政治がガタガタになり,台湾の民主
主義自体が崩れていく局面であろう」と指摘している。

◆「政権攻撃の口実」に利用されている日本

 両者それぞれが相手の粗さがしをしては、新聞やテレビ・ネットの各メディア上で大袈裟にス
キャンダラスに報道する ――こうした攻防が日夜繰り広げられる台湾社会の在り方と、大阪駐在
の台湾外交官だった蘇啓誠氏が自殺にまで追い込まれたことの関係は浅からぬ。なぜなら、緑色陣
営を攻撃する口実を与える大きな要素のひとつが「日本」だからだ。日本と台湾のあいだにいった
ん問題が生じれば、途端に蔡政権は「日本の犬」「皇民」(緑陣営を揶揄する言葉、戦前に台湾で
行われた皇民政策から取られた)と罵られ、政争のタネにされてしまう。

 例えば、先日の台南の国民党台南支部の敷地内に設置された慰安婦像に対して、蹴るようなポー
ズをした日本人男性のニュースは台湾で大きな騒ぎを引き起こし、蔡政権は強烈な批判を浴びた。
台湾での慰安婦問題は、戦後に日本人の財産を接収し党産とした国民党によって意図的にうやむや
にされてきた経緯もあるが、政治イデオロギーに関わらず多くの台湾人が、最終的に日本政府が向
き合うべき未解決の問題と考えており、当事者の慰安婦の方々に同情を寄せてもいる。

 よって件の日本人男性の行為のために、無党派層ふくめ多くの台湾の人々が侮辱を受けたように
感じたのだが、蔡政権の反応が鈍かったため、藍白陣営への戦局利用に上手く利用された形となっ
た。この一人の「日本人」による愚かしい行為が果たして、関西空港をめぐるフェイクニュースに
苦しめられていた蘇啓誠氏への更なるストレスとなったかどうかは、今となっては知る由もない。
しかし少なくとも、関西空港での対応をめぐって蔡政権が台湾で大きな批判を浴びている最中で起
こった醜聞であり、蔡政権叩きをさらに激化させたことは言うまでもない。

◆「親日的な部分」だけを拡大して語ることなかれ

 1957年台湾嘉義市生まれの蘇啓誠氏は、大阪大学大学院で博士号を取得し、官僚として30年近く
に渡って日台のために心を尽くした優れた外交官だった。しかし、大使館にあたる大阪の領事館が
「台北駐大阪経済文化弁事処」という名前である事からもわかるように、台湾と日本は正式な国交
がない。また中国の「一つの中国」という主張を「尊重する」立場の日本政府との外交において
は、これまでもさぞかし難しい局面が数多あったと察する。

 世界のなかで国としての立場が定まらない台湾。充分な賠償や補償を受けていない台湾人従軍慰
安婦の方々や、台湾籍元日本兵・軍属の方々など、くすぶり続けるわだかまりも少なくない。何故
なら、戦前には台湾を領土とし、敗戦と共に放り出し、1972年に再び断交したのは他でもない日本
だからである。台湾の未来を決めるのが台湾人自身なのは勿論だが、日本もまた、台湾の行く末に
幾許かの責任を負っている。さらにいえば、東アジアにおける安全保障の観点でも、民主主義的な
価値観を共有する台湾の主権を応援することは、日本にとっても重要な事柄といえる。

 災害が多く、旅行者としても多くの台湾人を受け入れている日本では、いつまた先日の関西空港
のような事があるかわからない。何かしら問題が起こった時にすぐさま日台の連携を計り、台湾の
状況に心を寄せることが出来るよう、日頃から台湾への認識や理解を深める事、それが今回の痛ま
しい出来事から日本人が学び得ることではないだろうか。

 「親日」的な部分のみを拡大して語るのではなく、未来的な関係を日台が築いていくのを願うと
ともに、お亡くなりになった蘇啓誠さんの魂が安らかならんことを、心よりお祈り申し上げます。合掌。

              ◇     ◇     ◇

栖来ひかり(すみき・ひかり)台湾在住ライター
京都市立芸術大学美術学部卒。2006年より台湾在住。日本の各媒体に台湾事情を寄稿している。著
書に『在台灣尋找Y字路/台湾、Y字路さがし』(2017年、玉山社)、『山口,西京都的古城之美』
(2018年、幸福文化)がある。 個人ブログ:『台北歳時記〜taipei story』

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2>> 建国70周年を迎える中国は米中貿易戦争に絶対勝てない  黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」第253号:2018年9 月18日】
http://www.mag2.com/m/0001617134.html

*読みやすさを考慮し、小見出しは本誌編集部で付したことをお断りします。

◆経済制裁合戦でダメージを受けるのは中国

 アメリカ時間の9月17日、トランプ政権は知的財産権侵害を理由として、2000億ドル相当の輸入
品に対して10%の追加関税措置を課す対中制裁を24日から発動すると発表しました。そして来年に
は追加関税を25%に引き上げるとしています。この発表は、今朝のNHKでも速報で報じられてい
ました。

 すでにアメリカは約500億ドルの制裁を発動しており、今回の制裁措置は第3弾で、これにより中
国の昨年の対米輸出額5050億ドルの半分が追加関税の対象となります。もちろん中国の反発は必至
ですが、もしも中国が報復措置を行った場合、新たに2670億ドル相当の新たな制裁を検討するとし
ています。

 この新たな対中制裁については、中国がこれまでも強く反発し、発動をやめるように牽制してき
ました。ウォールストリートジャーナルによれば、中国の劉鶴副首相とアメリカのムニューシン財
務長官との会談が今月の27〜28日の日程で調整されていたそうですが、もしも制裁が発動されれば
協議を拒否すると表明していたそうです。

 しかしアメリカはそうした中国側の脅しにも屈せず、制裁を実行しました。以前のメルマガでも
紹介しましたが、結局、貿易額からしてもその中身からしても、制裁合戦をしたところで大きなダ
メージを受けるのは中国のほうだからです。アメリカは中国にとって最大の「お客様」なのですか
ら、喧嘩をしても損をするのは中国なのです。

 しかも、中国がアメリカから輸入している製品にしても、これに関税をかけて苦しむのは、アメ
リカよりもむしろ中国です。ハイテク分野では、CPUやシリコンウェハーといった中心技術はア
メリカや日本が握っているため、中国がこれらに関税をかければ、中国の通信メーカーが大きな打
撃を受けます。

 また、中国はアメリカの大豆やトウモロコシといった家畜飼料の最大の輸入国です。これらに関
税をかければ、中国国内の食肉などの畜産品価格が高騰することは目に見えています。

 一方で中国にとって最大の輸出国であるアメリカですが、もっとも輸出されているのが携帯電話
です。ファーウェイやZTEといった中国メーカーのスマートフォンについては、アメリカでは
データが勝手に中国へ転送されているということで、公務員の使用が制限されています。

 また、中国で作られるアップルのiPhoneなどは今回の制裁対象に含まれていないということも
あり、アメリカのダメージは限定的です。アメリカは当然、そうした中国の弱みがわかっていて、
制裁を課してきているわけです。

◆建国70周年を前に習近平の威信が失墜すれば

 そしてもうひとつ、中国の弱みが、来年が建国70周年にあたるということです。

 一党独裁の中国において、中国共産党がもっとも重視しているのがその「正統性」です。中国で
は、徳を失った皇帝は、天命によって徳のある者にとって代わられるという「易姓革命」を繰り返
してきました。

 したがって、皇帝に徳がなくなれば、正統性がなくなったとして、打倒の対象となります。そし
て、為政者に徳があるかどうかを左右する要因のひとつは天災です。天災が多ければ、それは皇帝
が徳を失っていることとの証となるわけです。もうひとつが、民が飢えずに食えているかどうかと
いうことです。貧民層が拡大し、さらに反乱が各地で起これば、それは皇帝の徳が衰えたことを意
味します。

 ましてや中国共産党は、資本家によって搾取されてきた貧民層を共産主義革命によって解放する
ことを使命としています。ところが、改革開放以降の経済成長によって中国では貧富の差が拡大し
てきました。とくに農村の疲弊は激しく、「三農(農村、農民、農業)問題」は、国家の存続を左
右するとまで言われ、その解決が求められてきました。

 しかし米中貿易戦争によって、食料品の高騰し、貧民層が満足に食べられなくなれば、それは中
国共産党の正統性を著しく傷つけます。とくに来年は建国70周年ですから、否が応でも、中国共産
党の「輝かしい成果」を強調しなくてはなりません。それが同時に、偉大な領袖としての習近平の
権力確立につながるわけです。

 これまでも何度も述べてきましたが、習近平政権が成し遂げた「成果」というものはほとんどあ
りません。台湾では独立志向の強い蔡英文政権を誕生させ、つい先日はマレーシアで反中姿勢のマ
ハティール首相の復活を許しました。

 朝鮮半島問題でもアメリカには「中国抜き」で進められ、北朝鮮に翻弄される始末です。「一帯
一路」構想を方便とした中国による他国への経済支援が、実質的には借金漬けによる他国支配であ
ることが明らかになり、世界中で中国の経済支援に対する警戒感が高まっています。

 日本ではあれだけ「モリカケ問題」が騒がれても安倍政権が揺るがなかったのも、やはり中国の
覇権主義に対する日本人の危機感が増大したことがあるでしょう。

 まったく成果がないのに、自らの神格化と情報統制を進める習近平に対して、国内でも不満が高
まっています。習近平のポスターに墨汁をかける「墨汁革命」運動が広がりを見せ、北戴河会議に
おいても、習近平の個人崇拝に対する批判が相次いだとされています。

 ここでさらに習近平の威信が失墜すれば、彼にとっては致命的です。せっかく毛沢東と並ぶほど
の権威化・神格化を推し進めてきたのに、すべて水泡に帰してしまいます。だから表面上はアメリ
カに強く反発しながらも、水面下ではなんとか妥協点を探ろうと必死です。

 逆にアメリカの立場からすれば、そのような弱みがあるからこそ、いま、中国に対して貿易戦争
を仕掛けているわけです。中国は妥協せざるをえない、ということをアメリカは見抜いているので
しょう。アメリカが台湾との関係を強化させているのも、そうした文脈から見る必要があります。

◆習近平に立ちはだかるトランプ政権

 加えて、2021年には中国共産党の創立100周年を迎えます。来年だけではなく、その2年後も、習
近平は自らの威信を内外に示さなくてはならないのです。そのために、台湾併合はなんとしてでも
実現したいというのが、「偉大な領袖」として歴史に名を残したい習近平の願いでしょう。だから
台湾の友好国を引き剥がし、国交を断絶させ、台湾を孤立化させようとしています。

 しかし、アメリカは「台湾旅行法」を制定してアメリカと台湾の政府高官の相互訪問を促進する
動きに出ました。

 覇権主義と個人崇拝を推し進める習近平に対して、次々と立ちはだかっているのがトランプ政権
なのです。しかもトランプ政権はウイグル問題も取り上げ、中国の人権問題も批判し始めています。

 トランプへの好き嫌いはあるでしょうが、以上のような視点からすれば、少なくとも世界最大の
独裁国家を牽制する役割を担っていると思います。

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・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
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・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
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