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【メルマガ日台共栄:第3021号】 11月19日、今年で3回目の「バシー海峡戦没者慰霊祭」を開催

2017/09/08

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1>> 11月19日、今年で3回目の「バシー海峡戦没者慰霊祭」を開催
2>> 「頼清徳」という「最強カード」を切った蔡英文の「苦境」  野嶋 剛(ジャーナリスト)
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1>> 11月19日、今年で3回目の「バシー海峡戦没者慰霊祭」を開催

◆バシー海峡戦没者慰霊祭 2017年11月19日(日)
 http://bashi-channel.com/

 未曾有の戦死者を出した「太平洋戦争(大東亜戦争)」が終結し、72年という長い歳月が過ぎ去
りました。子孫を残すこともなく無念を呑み込んで亡くなっていった日本の若者は実に200万人を
超えました。

 ここバシー海峡は、台湾とフィリピンの間に横たわり、日本にとっては今も昔も変わらぬ生命線
とも言える重要な航路です。

 潜水艦による「群狼(ぐんろう)戦法」をとったアメリカは、このバシー海峡付近で、南方に向
かう日本軍の輸送船の多くを魚雷によって沈没させ、日本軍から“魔の海峡”“輸送船の墓場”と
恐れられました。

 その結果、この海での戦没者は「およそ10万人」とも「20万人以上」とも、一説には「26万」と
も言われています。いまだ正確な数はわかっていませんが、おびただしい数の同胞がこの海で散華
したにも関わらず、現代日本人でこの惨事を知るものは僅かしかいません。

 そんな中、バシー海峡の惨事を知る人々の間で、一昨年戦後70周年を機に、この忘れ去られた戦
没者を盛大に慰霊しようという声が澎湃(ほうはい)として沸き起こってまいりました。

 そこで、私ども台湾在住の日本人を中心にボランティアメンバーが集まり、日本、台湾の各団体
が続々と協力を表明してくださり、短期間のうちに200名近くの方が慰霊のために集ってください
ました。

 この戦後70周年記念の慰霊祭では公益財団法人交流協会台北事務所(現在は名称変更により公益
財団法人日本台湾交流協会)代表 沼田幹夫様より弔辞を頂戴しました。バシー海峡の戦没者に対
し、日本国窓口機関の代表の方が参拝されるのは、戦後70年で初めての快挙でした。忘れ去られた
戦没者がお国から認められた瞬間でした。

 この慰霊祭をきっかけに、ご参列されたご遺族をはじめ、メディアでも多くの報道がなされたこ
とで日本の皆さまからも、「是非慰霊祭を継続して斎行して欲しい」という要望が数多く集まって
まいりました。

 そこで、私ども実行委員会を再結成させ、ご要望がある限り、この慰霊祭を毎年定期的に斎行し
ていくこととし、今年で3回目となります。

 72年前に終結した戦争で命を落とし、現在の日本の礎となった日本の兵士たち。私たち後世の人
間は、そのことに感謝し、頭を垂れ、そして戦没者たちの無念に対して、思いを馳せなければなり
ません。それが、戦没者たちの霊を慰める唯一の方法だと思います。

 一人でも多くの方にここバシー海峡までお越しいただき、鎮魂のために、戦没者に感謝の誠を捧
げ、永遠(とわ)なる平和を祈りたいと思います。

                          台湾バシー海峡戦没者慰霊祭実行委員会
                                  実行委員長 渡邊崇之
                       (台灣威凌克股份有限公司 董事長 兼 總經理)

◆開催概要
 http://bashi-channel.com/index.php?%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%A6%82%E8%A6%81

◆スケジュール
 http://bashi-channel.com/index.php?%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB

◆募集要項
 http://bashi-channel.com/index.php?%E5%8B%9F%E9%9B%86%E8%A6%81%E9%A0%85

◆注意事項
 http://bashi-channel.com/index.php?%E6%B3%A8%E6%84%8F%E4%BA%8B%E9%A0%85

◆主催者
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◆協力団体
 http://bashi-channel.com/index.php?%E5%8D%94%E5%8A%9B%E5%9B%A3%E4%BD%93

◆お申し込み
 http://bashi-channel.com/index.php?%E3%81%8A%E7%94%B3%E8%BE%BC%E3%81%BF

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2>> 「頼清徳」という「最強カード」を切った蔡英文の「苦境」  野嶋 剛(ジャーナリスト)

 台湾の蔡英文総統は9月5日、辞任表明した林全・行政院長(首相に相当)の後任に頼清徳・台南
市長を指名し、本日、頼院長の内閣が発足する。たいてい新内閣では閣僚が入れ替わるものだが、
今回はほとんど横滑りのようだ。

 それにしても、これまで行政院長には陳菊・高雄市長の名前が上り、頼清徳・台南市長は新北市
長に出馬するのではないかとの観測が少なからずあった。朝日新聞台北支局長だったジャーナリス
トの野嶋剛(のじま・つよし)氏は、蔡総統も頼市長も「最後まで迷っていたとされ、最後は陳
菊・高雄市長ら党内の長老らから説得される形で2人ともこの人事を受け入れたようだ」とその背
景を述べている。

 また、人気と実力は折り紙つきの「頼神」とも呼ばれる与党ホープの頼清徳という「最強カー
ド」を切ったものの、一方で失敗するリスクも高いと指摘する。それだけ蔡総統は苦境にあるとい
う。下記にその一文をご紹介したい。

 台湾人のみならず、少なからぬ日本人の期待をも一身に集める頼清徳・新行政院長だ。中国、米
国、日本にどのような対応をとるのか、今後の動向を注意深く見守りたい。

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「頼清徳」という「最強カード」を切った蔡英文の「苦境」  野嶋 剛
【新潮社フォーサイト:2017年9月7日】

 台湾政治に、久々の激震が走った。台湾で「最も次の総統に近い男」とみられてきた頼清徳・台
南市長が行政院長(首相に相当)に任命されることになった。現職の林全氏は退任する。この人事
は、政権運営の拙さから支持率が3割前後に低迷する蔡英文・民進党政権にとって、大衆人気が高
い頼氏を救世主としたい狙いが大きい。次の総統選挙までの中間選挙にあたる、2018年11月の地方
選挙に向けた「選挙内閣」の性格も濃厚だ。

◆「頼神」と呼ばれる男

 頼氏は、現在57歳で、台南市長の2期目を務めていたが、任期半ばで市長を辞して台北に乗り込
む形だ。「頼神」と異名をとるほど何をやってもうまくやってのけ、ハンサムな容貌と演説のうま
さなどカリスマ性は十分。本来、巡り合わせさえ良かったら、蔡英文総統の代わりに2016年の選挙
で総統になっていてもおかしくない人材だった。

 もちろん本人も野心満々で、蔡氏の「次」を念頭に置きつつ、今回の行政院長ポストを受けたと
みられる。人気、実力は折り紙つきだったが、中央での政治経験がなく、政権ナンバー2にあたる
行政院長はその意味では格としてもふさわしい。2018年の地方選挙で、最大人口の新北市選挙に出
るべきだとの意見も党内にはあったが、本人の意欲が薄かった。

 台南市長の在任中は、日本との交流を積極的に進めたほか、今年1月には日本記者クラブで日台
関係に関する講演も行っており、普段から親日家をアピールしている。一方、中国に対しては台湾
の立場を譲らない発言が多く、中国からは「独立派」と警戒されるきらいもあったが、最近は「自
分は親中愛台だ」と発言してバランスを取る動きも見せている。

 パフォーマンス下手でアピール力に欠ける蔡氏の欠点を補うことができる「ゴールデンコンビ」
になり、うまくいけば政権浮揚の特効薬になることは間違いない。しかし、頼氏が行政院長になる
ことは、蔡氏にとっても、頼氏にとっても、少なからぬリスクがある決断であった。

◆お互いにとってのリスク

 両人とも最後まで迷っていたとされ、最後は陳菊・高雄市長ら党内の長老らから説得される形で
2人ともこの人事を受け入れたようだ。蔡氏と現職の林氏は長年の政治活動のパートナーで、蔡氏
は現段階での交代を望んでいなかったとも言われるが、政権の低迷の責任を事実上林氏にとらせる
形で党内のガス抜きを行う必要に迫られた形だった。

 蔡氏と頼氏のコンビの最大のリスクは、どちらも頑固で気が短く、他人から指図されることを好
まない個性にある。似た者同士とも言えるが、それゆえにあまり相性がよくなく、蔡氏が2008年に
民進党のトップに就いて以来、選挙運動などで意見の食い違いもあり、2人の間には冷たい空気が
流れていた。

 昨年冬、蔡氏から頼氏に対して、総統府の秘書長にならないかと打診があった。秘書長とは総統
の黒子のような存在で、政治家として生きてきた頼氏にふさわしいものではない。案の定、頼氏は
要請を断り、蔡氏に対する不信感を強めたとされる。

 そうした過去のわだかまりを乗り越えて、2人がうまく協力しながら政権運営を進めていけるか
どうか。頼清徳という「最強のカード」を切ってしまった以上、ここで失敗すれば、蔡氏の2020年
の総統選での再任に対しても、党内外から疑問符がつくことになるだろう。

 同時に頼氏にとっても、「失敗しない男」という神話が、難題山積の台湾政治の舵取りのなかで
傷つき、カリスマ性に翳りを生むこともありうる。

◆「険棋」の一手か

 台湾の政治体制では、総統の意向を受けた政策を行政院長が実行に移す。総統をCEO(最高経営
責任者)にたとえるならば、行政院長はいわばCOO(最高執行責任者)のような役割である。総統
の補佐役に行政院長が徹することができるならばうまくいくが、行政院長の個性や意見が強すぎる
場合、あまりうまく機能しないシステムとなっている。

 政権で大きなトラブルが起きると、とりあえず責任を負わせて真っ先に首を切られるので、2000
年以降の行政院長の平均在任期間は1年3カ月と短い。蔡氏との関係がうまくいかず、政権の運営で
も失敗が目立てば、頼氏でも切られる可能性はゼロではない。

 中国語には「険棋」という言葉がある。将棋のなかで、非常に有効に見えるが、一方で失敗する
リスクのある一手、という意味だが、よく政治などにも用いられる。頼清徳氏の行政院長起用はま
ぎれもなく「険棋」だ。

 それぐらい蔡英文政権は、現在、年金改革や労働法の改正問題、政権の説明能力不足などで社会
から厳しい批判を浴びて苦しい立場にあり、「切り札」頼氏の起用がいささか早すぎる一手である
ことを承知で、あえて打つしかなかった形である。(野嶋 剛)

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