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【メルマガ日台共栄:第2994号】 洪坤山の眼光  蔡 焜燦(「台湾歌壇」代表)

2017/08/02

>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━━平成29年(2017年) 8月2日】

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<<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.2994]
1>> 洪坤山の眼光  蔡 焜燦(「台湾歌壇」代表)
2>> 9月9日、映画『台北の朝、僕は恋をする』の上映会とトークショー【申込み:8月9日10時】
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● 児玉神社社殿修復事業へのご寄付のお願い
  http://www.ritouki.jp/index.php/info/20170611/

● 【戸籍問題】 本会のネット署名にご協力を!【第15期:7月1日〜12月31日】
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/a5gxiadcmygj
 *署名に国籍制限はありません。誰でも、世界中どこからでも署名できます。
 *本会署名は、氏名及び住所の記載を要請する請願法に基づいた正式署名です。

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1>> 洪坤山の眼光  蔡 焜燦(「台湾歌壇」代表)

 平成24年(2012年)1月、ブリヂストンサイクル会長や日本会議副会長を務められた、本会顧問
の石井公一郎氏が企画し、文芸評論家の桶谷秀昭氏の監修により『今昔秀歌百撰』(菊判、上製、
218頁)が文字文化協會から上梓された。

 桶谷氏の「序」によれば、「二千年の歴史をもつ和歌が、明治文明開化期と昭和の敗戦といふ二
つの外壓に堪へて今日に生きてゐることに、わが國語のしなやかで、つよい生命への想ひを噛みし
めようとする」こころみの下に刊行されたという。

 古事記、万葉から現代にいたる和歌101首が100人の評者により、1首を2頁見開きで解説してい
る、優れた和歌の鑑賞と批評の書だ。

 解説は歌人や和歌の研究者は少なく、歌人は福永眞由美さん(不二歌道会)や椿原直子さん(風
日社同人)、森田忠明氏(日本歌壇)などを散見するだけで、小堀桂一郎、田中英道、平沼赳夫、
稻田朋美、小田村四郎、高島俊男、岡崎久彦、高池勝彦といった方々が評されている。それが本書
の特徴でもある。

 実は、評者の一人に7月17日に亡くなられた蔡焜燦先生も「台湾歌壇」代表として寄稿されてい
た。取り上げられた歌は、台湾歌壇の同人だった故洪坤山氏の「北に対(む)き年の初めの祈りな
り心の祖国に栄えあれかし」で、101首中97首目だった。

 洪坤山氏は蔡先生と義兄弟の契りを結んでいた弟分で、義兄弟の契りを結んで半年後に亡くなら
れている。台湾歌壇の紹介でもあるが、洪氏へのレクイエムとなっている。

 本書は一般書店で取扱われなかったので、ほとんど知られていないかもしれない。蔡焜燦先生を
つらつら思い出していたらこの寄稿文があったことを思い出した。本書が上梓された年の4月1号の
本誌でご紹介したことがあるが、ここに寄稿されたままの原文をご紹介したい。

 この寄稿文には見出しが付いていない。すべて取り上げた和歌が見出しとなっている。そこで、
本誌掲載にあたっては「洪坤山の眼光」としたことをお断りしたい。

◆文字文化協會ホームページ
 http://www.pcc.or.jp/

*一般書店では取扱いがありませんので、本書をご希望の方は文字文化協會事務局(メール:
 chair@pcc.or.jp)へお申込みください。実費頒布価 1,100円(税込)

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  北に対(む)き年の初めの祈りなり心の祖国に栄えあれかし   洪 坤山

 少年のやうに澄んだ瞳の洪坤山(こう・こんざん)。満身病気の巣窟のやうな状態の洪坤山では
あつたが、日本のこと、短歌のことになると瞳をキラキラ輝かせて急に活気づいてくる。晩年、人
工透析をしながらも桜前線を追つて、夫婦で日本を南から北へと旅したのも、日本をこよなく愛す
ればこそで、「不思議ですよ、日本へ着くとすつかり元気になるのだから」と奥さんを喜ばせてゐた。

  わが波乱の人生のそのひとコマに大和村なる少年期の日

 洪坤山は、戦局厳しい昭和十八年に、働きながら学ぶといふ名目で試験を受けて十三歳で海軍軍
属として日本内地へ渡り、戦闘機の製作に従事した所謂「台湾少年工」であつた。

 少年工の日々は苦しいことばかりで、約束の卒業証書も貰へぬまま日本の敗戦で軍隊は解散、八
千四百人の台湾の青少年たちは異郷の地に置き去りにされ、自分たちで帰台の道を画策し、日本で
はなくなつた故郷の台湾へ帰つて来た。

 国籍も国語も変つた台湾で、帰国した青年たちの生活は辛酸を極めたが、彼らは後に「台湾高座
会」を組織して台日の民間交流では最大の団体となつてゐる。

 日本時代に台湾に生まれた私たちは生まれながらの日本人であり、教育を受け、日本精神を教へ
られてそれを誇りにしてきた。私自身も岐阜陸軍航空整備学校奈良教育隊に入学した身であり、読
書も思索も日本語であり、寝言までもが日本語であつた。日本語、日本の心の美しさに魅せられて
和歌を楽しむ人たちもかなりゐた。

 「台湾歌壇」の前身「台北歌壇」を創設した孤蓬万里こと呉建堂氏は、次のやうな短歌を詠まれ
てゐる。

  万葉の流れこの地に留めむと生命(いのち)のかぎり短歌(うた)詠みゆかむ

 この歌のとほりに、台湾歌壇の同人たちは命の限り今も短歌を詠い続けてゐる。今でも日本を心
の祖国と思ふ日本語世代は多い。

 冒頭の洪坤山の短歌は、作家阿川弘之氏が奥様に呼んで聞かせようとして「涙が溢れ出し、声が
つまつて、説明が説明にならなくなつた」と「文藝春秋」の巻頭随筆「葭の随から・七十六」に書
かれてをり、これがきつかけとなり洪坤山は阿川氏とご縁が結ばれたことを大変喜んでゐた。

  初対面にわが手を固く抱きかかへたる阿川氏の温み今も残れる
 
 阿川弘之氏のご自宅を訪問した時の歌である。

 七転び八起きの波瀾の人生の最後に、洪坤山は自分が一番やりたかつたことにやつと専念できる
やうになつたのだが、その時には様々な病気が巣食ひ、顎の骨を折つて会話もままならぬ状態であ
つた。だが、彼は熱心に和歌を詠んだ。『闘病の日々』といふエッセイと短歌を集めた著書も上梓
した。

 また、台湾の歴史を勉強してゐた。子孫に正しい台湾の歴史を残したいといふ願ひをもつてゐた
からだ。ただの歌詠みではなく、台湾を愛し、日本を愛する熱血の人であつた。花を愛した洪坤山
だつたが、彼のエッセイの中に「山茶花の様に最後の一ひらまで生きたくもない。ひたすら桜の様
に潔く散っていく事を願うのみである」と書いてあり、桜の季節に潔く散つてしまつた。

 義兄弟の契りを結んで僅か半年の短い期間ではあつたが、私はこの弟を誇りに思ひつつも、なぜ
もつと長生きしてくれなかつたかと悔しい想ひが過ぎるのである。

  弟よ国の行く末語る時汝が眼光の炯炯たりしを         蔡 焜燦

 尚、本年三月十一日の東日本大震災に際して台湾の人々が非常に関心を持ち、救援物質、義捐金
等を送つてかつての日本の同胞から感謝されてゐることもさることながら、六十六年来、すでに異
国になつてゐる台湾の人々の大震災に際して詠んだ和歌も、日本の人々の感動を誘つてゐる事実を
書き留めておきたい。

  国難の地震と津波に襲はるる祖国護れと若人励ます       蔡 焜燦

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2>> 9月9日、映画『台北の朝、僕は恋をする』の上映会とトークショー【申込み:8月9日10時】

【映画】台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映会&トークショー〜第7回は『台北の朝、僕は
恋をする』 

http://jp.taiwan.culture.tw/information_34_66471.html

 台湾文化センターで開催中の「台湾映画の新しい潮流を感じよう!」上映会&トークショーは、
今年も年間を通して新しい台湾映画の潮流と現在を作品から感じ取っていただき、その背景や台湾
映画界の最新情報を織り交ぜながらのトークで台湾映画の魅力をお伝えします。 

 第7回は、ヴィム・ヴェンダース製作総指揮、ベルリン国際映画祭で最優秀アジア映画賞受賞し
た『台北の朝、僕は恋をする』です。 

 トークは作品解説と台湾映画のロケ地について。 

 『台北の朝、僕は恋をする』は、アメリカ育ちの陳駿霖(アーヴィン・チェン)監督作品で、
2010年に台湾で公開され大ヒットしました。 

 失恋した青年と書店に勤める女の子との出会いを縦軸に、それほど大事件は起こらないのだけ
ど、個性豊かな登場人物達が絡み合っておかしな追跡劇が展開される台北の一日を描いた作品です。 
 
・日 時:9月9日(土)13時30分開場、14時開演

     14時00分〜15時30分 映画上映 
     15時40分〜16時40分 トークショー

・会 場:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター

・スピーカー:江口洋子(台湾映画コーディネーター)

・入 場:無料(事前申し込み、先着100名)

     12時30分〜 申し込みを受け付けた方に整理券配布
         ※抽選箱からお一人ずつ引いていただきます。
          ビル管理上、12時30分前に並ぶことはご遠慮下さい。
     13時30分〜 受付・整理券番号順に入場
     14時00分〜15時30分 映画上映
     15時40分〜16時40分 トークショー

・申し込み:8月9日(水)午前10時より

       申込リンク(申込開始前)
      ※お一人様1通でご応募下さい。

・主 催:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター/アジアンパラダイス

・協 力:(株)アミューズ

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【日本李登輝友の会:取扱い本・DVDなど】 内容紹介 ⇒ http://www.ritouki.jp/

*ご案内の詳細は本会ホームページをご覧ください。

● 台湾フルーツビール・台湾ビールお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/rfdavoadkuze

*台湾ビール(缶)は在庫が少なく、お申し込みの受付は卸元に在庫を確認してからご連絡しますの
 で、お振り込みは確認後にお願いします。【2016年12月8日】

●美味しい台湾産食品お申し込みフォーム【随時受付】
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/nbd1foecagex

*沖縄県や伊豆諸島を含む一部離島への送料は、1件につき1,000円(税込)を別途ご負担いただ
 きます。【2014年11月14日】

・奇美食品の「パイナップルケーキ(鳳梨酥)」 2,910円+送料600円(共に税込、常温便)
 [同一先へお届けの場合、10箱まで600円]

・最高級珍味「台湾産天然カラスミ」 4,160円+送料700円(共に税込、冷蔵便)
 [同一先へお届けの場合、10枚まで700円]

●書籍お申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/uzypfmwvv2px

・門田隆将著『汝、ふたつの故国に殉ず』
・藤井厳喜著『トランプ革命で復活するアメリカ』
・呉密察(國史館館長)監修『台湾史小事典』(第三版)
・李登輝・浜田宏一著『日台IoT同盟』  *在庫僅少
・李登輝著『熱誠憂国─日本人に伝えたいこと』
・王育徳著『台湾─苦悶するその歴史』(英訳版)  *在庫僅少
・浅野和生編著『1895-1945 日本統治下の台湾』
・片倉佳史著『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年』
・王明理著『詩集・故郷のひまわり』  *在庫僅少
・李登輝著『李登輝より日本へ 贈る言葉』
・宗像隆幸・趙天徳編訳『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂』
・林建良著『中国ガン─台湾人医師の処方箋』  *在庫僅少
・盧千恵著『フォルモサ便り』(日文・漢文併載)
・黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点』
・李筱峰著・蕭錦文訳『二二八事件の真相』

●台湾・友愛グループ『友愛』お申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/hevw09gfk1vr
*第1号〜第15号(最新刊)まですべてそろいました。【2017年6月8日】

●映画DVDお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/0uhrwefal5za

・『湾生回家』 *new
・『KANO 1931海の向こうの甲子園』
・『台湾アイデンティティー』 
・『台湾アイデンティティー』+『台湾人生』ツインパック
・『セデック・バレ』(豪華版)
・『セデック・バレ』(通常版)
・『海角七号 君想う、国境の南』
・『台湾人生』
・『跳舞時代』
・『父の初七日』

●講演会DVDお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/fmj997u85wa3

・2014年 李登輝元総統ご来日(2014年9月19日〜25日) *new
・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)

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・入会案内:http://www.ritouki.jp/index.php/guidance/
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