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日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第2853号】 蔡総統の自著翻訳…前原志保さん「日本を考えるヒントになれば」

2017/01/30

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1>> 蔡総統の自著翻訳…前原志保さん「日本を考えるヒントになれば」
2>> 正月の準備─二つの文化(その1) 王 明理(台湾独立建国聯盟日本本部委員長)
3>> 桃園メトロ空港線が3月2日に正式開業
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1>> 蔡総統の自著翻訳…前原志保さん「日本を考えるヒントになれば」

 昨年5月20日の蔡英文氏の総統就任式に合わせて発売された『蔡英文─新時代の台湾へ』(白水
社)はとても読みやすかったという印象がある。翻訳がこなれていた。翻訳は「前原志保 監訳 
阿部由理香、篠原翔吾、津村あおい 訳」とある。

 昨日発行の「中央通信社」が監訳をつとめた前原志保さんにスポットをあて、そのときの翻訳の
苦労などを紹介している。なるほどと合点がゆく。

 前原さんは再び蔡英文氏の自著『蔡英文自伝─台湾初の女性総統が歩んだ道』を翻訳し、2月3
日、白水社から出版する。版元の紹介によれば「政治と無縁の家庭に生まれ、日本式の教育を受け
た厳格な父親に育てられた物静かな少女が、台湾総統になるまでの秘められた信念と道程」が記さ
れているそうだ。

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蔡総統の自著翻訳…前原志保さん「日本を考えるヒントになれば」
【中央通信社:2017年1月29日】
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201701290003.aspx

 (台北 29日 中央社)カナダの大学を卒業し、英国の大学院で修士号を取った。留学中に知り
合った台湾出身の友人らと話すうち、複雑なアイデンティティーに興味を抱き、台湾大学国家発展
研究所で李登輝元総統と台湾人のアイデンティティーを研究し、博士号を取得。現在は九州大学韓
国研究センター学術協力研究員。 

 昨年1月の総統選挙で民進党の蔡英文主席が当選。ほどなくして白水社が蔡氏の自著の日本語版
出版を計画すると、台湾に詳しい専門家らの推薦で前原さんに翻訳者として白羽の矢が立った。た
だ、総統選まで約4年の歩みをつづった「蔡英文 新時代の台湾へ」の出版が正式に決まったのは
同年4月1日。5月20日には総統就任式が行われるため、その日に全国の書店に並ばせることが目標
となった。 

 ゴールデンウィークを挟む関係で、全ての作業が時間との戦いだった。翻訳者に割り当てられた
作業日数はわずか半月。以前から親しくしていた台湾の政治に詳しい阿部由理香さん、篠原翔吾さ
ん、津村あおいさんに声をかけ、前原さんを監訳とした上で、手分けして取り組んだ。全員仕事の
合間を縫い、夜遅くまでの作業が連日続いたほか、熊本地震の時には、自宅のある福岡で揺れを感
じながら翻訳を続けたと前原さんは振り返る。 

 そんな中で全員が心がけたのは「高校生が読んでも大丈夫な本にすること」。台湾と中国大陸の
関係を意味する「両岸」という言葉をどう説明し解説するかなど、台湾ではごくありふれた言葉を
いかに日本人の読者にわかりやすく表現するか、常に連絡を取り合いながら細心の注意を払った。 

 前原さんは「台湾に関することについて、ステレオタイプの見方をする人がいる。それに対し
て、そうじゃないっていう一面が、この本には書かれている。それを微力ながら表現できた」と語
る。また、「もしかすると日本よりも台湾の方が政治は進んでいるんじゃないかと感じた」とし、
「日本を考える何かのヒントになれば」とも。 

 2月上旬には再び翻訳を手がけた新刊「蔡英文自伝 台湾初の女性総統が歩んだ道」(蔡英文
著、劉永毅構成)が白水社から出版される。政治と関係のない一般家庭に生まれた蔡氏が政治の舞
台に上りつめる過程が書かれており、前原さんは、「私たち一般人が政治に対して無力ではなく、
きっと何かできることがあるはずということを感じ取ってもらいたい」と話している。 

                                      (齊藤啓介)

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2>> 正月の準備─二つの文化(その1) 王 明理(台湾独立建国聯盟日本本部委員長)

 詩人で台湾独立建国聯盟日本本部の委員長をつとめる王明理さんは、台湾独立運動の先駆者で台
湾語研究者だった王育徳・明治大学教授を父に、台南第二高等女学校から日本への内地留学してい
た王林雪梅さんを母とする。王林雪梅さんは、門田隆将氏の『汝、ふたつの故国に殉ず』の冒頭、
主人公の湯徳章が台湾に帰る「富士丸」に乗り合わせ、東京で見知っていた湯に声をかけてきた18
歳の色白の女性として紹介されている。

 このほど、王明理さんがメルマガ「台湾の声」に「正月の準備─二つの文化」と題して、王家の
正月を迎える体験をつづっている。生き生きとして瑞々しいその筆致に思わず惹きこまれ、正月の
光景が眼前に立ち顕れるような思いになる。

 台湾と日本の2つの正月料理の準備にいそしむ王家の台所の雰囲気はまた、一青妙さんの原作を
基に2月11日から公開される映画「ママ、ごはんまだ?」をも彷彿とさせる。

              ◇    ◇    ◇

正月の準備─二つの文化(その1)

                        台湾独立建国聯盟日本本部委員長 王 明理

一、正月料理

 私が子供の頃、私の家の正月を迎える準備は本当に大変だった。冬休みに入る頃から、少しずつ
年の瀬を迎える気分がただよい始め、年末に向けて、大掃除や正月料理の準備をこなしていくの
が、家族行事のようになっていた。父も率先して掃除をし、母に言われた料理の材料を揃えるため
に横浜の中華街や御徒町に買い出しに出たりしたものだ。

 暮れも押し迫ってくると、正月料理の準備が始まるが、母の監督の下、私と姉もずっと手伝いを
したのを憶えている。

 なぜそんなに忙しいのかと言えば、それは両親が日本と台湾の二つの文化を両方とも大事にしよ
うとしたからだ。

 私の両親が育ったのは台湾の古都、台南。両親が生まれたのは大正末期で、その時代、台湾はも
う30年位、日本の植民地であったから、生活もかなり日本の影響を受けていた。台湾人は清朝時代
の文化の名残りと日本文化をうまく生活の中に融合させていたようだ。

 戦後、日本で暮らし始めた両親は、特に意識せずに、台湾から持ってきた習慣と日本式の生活を
ミックスさせて暮らしていた。そのなかで育った私は、子供の頃、どこが台湾式でどこが日本式な
のかはっきり分からないこともあった。

 しかし、食事だけは日本料理、台湾料理とそれぞれの個性が明確だった。文化のなかで食文化は
一番最後までそのオリジナリティーを維持していくものだと言われているが、私はまさにそれを感
じて育った。

 私が小学校に上がる頃から、正月には父が大学で教えているゼミの学生さんたちが年始に来るよ
うになった。その学生たちは卒業したあとも近況報告をしに、また結婚すればお嫁さんや赤ちゃん
の顔を見せに来る。年々来客の数は増え続け、正月の二日から五日くらいまで、たいそう賑やかに
過ぎたものだ。

 「先生の家に来るまで、中華料理といえば、ラーメンと餃子しか食べたことがありません」とい
う学生たちに本格的な台湾料理を食べさせるのが父の楽しみであった。日本では三が日は主婦の骨
休めのために、暮のうちにお節料理をお重箱に詰めておくが、台湾では正月は普段以上のご馳走を
食べるのである。母にとって、お正月は一年のうちで一番忙しい時であった。料理はフルコースの
台湾料理であった。

 一、オードブル(クラゲの酢の物、ピータン、自家製のソーセージ、キュウリの酢の物) 二、
蒸し鶏 三、ホーコー鍋(火鍋)―海老、肉団子、鶏肉、イカ、白菜、春雨、椎茸、茹で豚など 
四、紅焼魚(鯛の唐揚げにあんかけしたもの) 五、肉団子 六、あわびのスープ 七、ビーフ
ン。

 メニューは年毎に少しずつ変わるが、とにかくフルコース。「先生の奥さんのビーフンを食べな
いと正月が来た気がしないんですよ」と言われ、母も嬉しそうであった。

 しかし、その準備たるや生半可なものではない。まずはスープを取ることから始まる。母が、業
務用の大きな深鍋に鳥のガラをいれ、煮込みはじめる頃から、姉と私は台所の奴隷になる。

 まずは乾物類を水で戻す。戻した干し椎茸、干し貝柱、干し海老、そして、基本的な野菜、しょ
うが、にんにく、長ネギ、人参などを切ることから始まる。台所が狭いので、私たちはリビングの
テーブルの上にまな板をのせて切る。一番下っ端の私は、切る以前の作業だ。にんにく潰し、人参
の皮むき、サヤエンドウの筋取り。私より六歳年長の姉は、包丁を持って私より難易度の高い仕事
に挑戦する。時折、せん切りが太いだの、みじん切りが粗いだのと、台所から母の声が飛ぶ。

 そのような、母に言わせれば“誰にでもできる仕事”は私たちにまかせて、母は鶏一羽を蒸した
り、干し鮑を戻したり、海老やイカに飾り包丁を入れたり、熟練の技を生かした作業に精を出すの
だ。

 さらに私たちを忙しくさせるのは、同時に行う日本式のお節料理の準備だ。父も母も、日本に住
んでいるのだから、日本式のお正月もしなければならないと考えていた。たぶん、娘たちのため
に、常識的な日本の生活も教えなければいけないと思ったのだろう。

 ごちゃごちゃと中華料理の材料が混みあっている台所で、お節料理の準備も始まる。お煮しめ、
黒豆、田作り……。母の頭に浮かんだ台湾料理と日本料理の断片、断片を、姉と私はひたすら、皮
むき、せん切り、みじん切り。タケノコ一つとっても、お雑煮に入るもの、スープに入るもの、炒
め物に入るもので切り方が違う。自分のしている作業が何の料理の何になるのか分からないまま、
とにかく母の監督の下、ひたすら作業し続けたものだ。豚肉を切る、もちを切る、人参を花形に切
る、かまぼこを切る。鶏ガラスープの隣で、こんぶと鰹節でダシを取る。栗きんとんを作る、肉団
子を作る、サトイモやこんにゃくを煮しめる、中華クラゲの酢の物を作る、酢を使ったついでに大
根のなますを作る……。下準備ができたものは、台所の隣の風呂場の蓋の上に並べられていく。

 北向きの風呂場は調度よい冷蔵庫の役目をしていた。あの頃は暖房と言えば、ブルーフレームの
石油ストーブ一つきりで、足元がスースーしていたのを思い出す。でも、火を使っている母はかっ
かと熱く、新年が迫ってくる焦りから、たいてい二、三度ヒステリーを起こす。姉や私もいいかげ
ん下働きに嫌気がさしてきえ口げんかを始める。女三人が諍いを始めると、父が二階から仲裁に降
りてくる。父は大きな声を出すわけではないのに、私たちは父の足音が二階から近づいてくると、
もうそれだけで口をつぐみ、イライラして人にあたった自分を恥ずかしく思ったものだ。

 だいたいの準備が済んで、大晦日の晩になると、お節料理を重箱に詰める仕事が私に与えられ
る。これが私の一番好きな仕事だった。様々なものが出来上がって、冷蔵庫や戸棚や風呂場や台所
のあちこちに置いてある。この状態を台湾語では「ブーサーサー」という。そのブーサーサーの中
から、重箱に詰めるお煮しめや昆布巻、かまぼこなどを取り出して、すっきりと塗り物の箱に詰め
ていくのは一種の快感だった。

 ここまでくれば準備も万端と言いたいところだが、わが家の大晦日はまだまだ一山あるのだ。ま
ず、大晦日の忙しい中、父は台湾の風習に従い、夕食にご馳走を食べたがる。簡単に年越し蕎麦で
済ませようという母と、父との間で毎年ひと悶着ある。一度だけ、蕎麦で済ませたことがあった
が、父は終始不機嫌で、それが家族にも伝染し、いくら私が冗談を言っても、しらけた気分は直ら
なかった。母までもが物足りなさそうで、翌年からは再び、大晦日にご馳走を食べることになっ
た。それでも、決まって、大晦日の夕方頃、「本当はお蕎麦で済ませられるものを」と母は言い出
し、父と一戦を交えるのだ。あれも一つの儀式みたいなものだったろうか。

             ◇    ◇    ◇

王明理(おう・めいり)
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。台湾独立運動の先駆者で台湾語研究者だった王育
徳・明治大学教授次女。2011年に台湾独立建国聯盟日本本部委員長に就任。著書に詩集『ひきだし
が一杯』『故郷のひまわり』。訳書にジョン・J・タシク編『本当に「中国は一つ」なのか』。編
集担当書に『王育徳全集』『「昭和」を生きた台湾青年』。王育徳著『王育徳の台湾語講座』解説
担当。日本李登輝友の会理事。

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3>> 桃園メトロ空港線が3月2日に正式開業

【Taiwan Today:2017年1月26日】

 交通部(日本の国交省に類似)の賀陳旦部長(大臣)と台湾北部・桃園市の鄭文燦市長の二人は
25日、桃園メトロ(MRT)空港線(桃園国際機場捷運)の試験営業を2月2日から1カ月間行うと発表
した。この間は無料で試乗できる。正式な開業は3月2日。桃園メトロ空港線は台湾桃園国際空港
(台湾北部・桃園市)と台北駅(台湾北部・台北市)などを結ぶ。

 2月2日から2月15日までは団体予約の形で試乗を受け付ける。そして2月16日から3月1日までは一
般の人たちに自由に試乗させる。団体での試乗は、A1、A3、A8、A10、A18、A21の六つの駅に限っ
て実施、あらかじめ整理券を発行する。

 桃園メトロ空港線には「直達車(急行列車)」と「普通車(普通列車)」があり、「直達車」は
紫色、「普通車」は青色。運営する桃園大衆捷運株式会社(Taoyuan Metro Corporation)は「直
達車」と「普通車」をいずれも15分ごとに1本運行する計画で、交互に発車するため平均で7分半に
1本運行されることになる。

 「直達車」は5両で1編成。そのうち4両が客車で1両はトランクなどの荷物を積む貨物専用車両。
桃園メトロ空港線には22の駅が設けられており、「直達車」はA1「台北車站(台北駅)」、A3「新
北産業園区(新北産業パーク駅)」、A8「長庚医院(長庚病院駅)」、A12「機場第一航廈站(空
港第1ターミナル駅)」、A13「機場第二航廈站(空港第2ターミナル駅)」に停車する。一方、
「普通車」は4両で1編成。車両は全て客車。

 また、A1台北駅では事前チェックインサービスを提供、荷物を預け入れることが出来る。開通当
初はチャイナエアライン(中華航空)とエバー航空(長栄航空)のみが実施する。

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 認してからご連絡しますので、お振り込みは確認後にお願いします。【2016年12月8日】

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・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)

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