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メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

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【メルマガ日台共栄:第2719号】 陛下の「お気持ち」─「ご存在」の継続が大切  大原 康男(国学院大学名誉教授)

2016/08/15

>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━━平成28年(2016年)8月15日】

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1>> 陛下の「お気持ち」─「ご存在」の継続が大切  大原 康男(国学院大学名誉教授)
2>> 『日台の架け橋2』発刊なる  喜早 天海(日本と台湾の架け橋になる会世話人)
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● 【戸籍問題】 本会のネット署名にご協力を!【第13期:6月1日〜9月31日】
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 *署名に国籍制限はありません。誰でも、世界中どこからでも署名できます。

● 本会事務局の夏期休暇
 *8月15日(月)〜17日(水)

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1>> 陛下の「お気持ち」─「ご存在」の継続が大切  大原 康男(国学院大学名誉教授)

 8月8日、天皇陛下がビデオメッセージで「社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場
合、どのような在り方が望ましいか」についての「お気持ち」を発表され、厳粛な気持ちで拝聴し
た。

 日本国内はもちろん海外での関心も高く、ヨーロッパや中国、韓国、タイなどアジア圏でも速報
で伝えられ、台湾の中央通信社も速報で伝えた後、お言葉の全文を中国語に翻訳して配信した。

 また、台湾との窓口機関である公益財団法人交流協会の台北事務所(駐台湾日本大使館に相当)
も8月10日、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」と題してホームページにその
全文を日本文と英文で掲載するとともに、ビデオメッセージも視聴できるよう配信している。

 日本のナショナルデーは、天皇陛下お誕生日の12月23日。日本の在外公館はこの日をお祝いし、
その国の要人を招いて「天皇陛下御誕生日祝賀レセプション」を開いている。台湾でも平成15年
(2003年)12月12日に交流協会台北事務所が主催して開催して以来、毎年開かれている。昨年は12
月11日に開かれ、蕭万長・前副総統や立法院の王金平・立法院院長など、台湾の各界要人が参列し
て祝意を表した。

 台湾でも関心が高い陛下が提起された問題について、今後は「お気持ち」を受け止めた政府や宮
内庁がどのように法整備を行っていくのかが焦点となってゆくものと思われる。

 『天皇―その論の変遷と皇室制度』『象徴天皇考』『平成の天皇論』などの著書がある大原康
男・國學院大学名誉教授は、8月11日付の産経新聞「正論」で「陛下のご趣意は『高齢化社会』の
時代における『高齢化された天皇』のお務めはいかにあるべきか、というまったく新たな問題提起
と申し上げてよいものだろう」と述べるとともに、ポイントは「新旧両典範が『皇位の安定性』と
いう積年の悲願から掲げてきた『終身在位』の原則に、わが国の歴史で初めて到来した『高齢化社
会』の現実をいかに調和させるか」にあると説く。

 本誌では、大原氏がその前日の8月10日付「産経新聞」に発表された談話をご紹介したい。趣旨
は「正論」とほぼ同じだが、法整備についてより具体的に言及しているからだ。

 それにしても、陛下がビデオメッセージでお気持ちをお伝えするような事態を招来したこと自体
に重大な問題が潜んでいるようにも思われ、日本国民の一人として申し訳ない思いが去来する。

◆象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば【8月10日:交流協会台北事務所】
 http://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12

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「ご存在」の継続が大切 国学院大学名誉教授・大原康男
【産経新聞:2016年8月10日「生前退位 私はこう思う」】

 天皇陛下がビデオメッセージでお気持ちを表明されるのは、平成23年3月16日に発せられた東日
本大震災の被災者へのお見舞い・激励、世に言う「平成の玉音放送」に続き2度目となる。

 メッセージを拝見し、陛下は憲法上のお立場をかんがみて非常に気を使われつつ、年来思ってこ
られたことを国民に直接伝えられた。

 80歳を超えられた陛下が「象徴」としてご公務に万全を期したいという思いを強く持たれている
ことがメッセージからにじみ出ていた。慎重に考慮されたことと拝察し、お言葉に深く感銘を受け
た。

 皇室典範では「摂政」という制度があるものの、摂政を置くこと自体は終身天皇を意味する。し
かし陛下が大きな手術を2度も受けられ、ご高齢となる中で、終身のご在位に否定的なお気持ちを
述べられた。

 メッセージの中には「退位」「譲位」というお言葉はなかったが、間接的にそれをお望みになっ
ていることが分かる内容だったといえるだろう。

 現行の皇室典範は、明治の皇室典範の考え方を踏襲し、皇位継承を天皇崩御に限定し、かつては
行われた譲位を認めていない。譲位はしばしば政争の具とされ、摂関政治や院政といった変則的な
政体をもたらして政治に混乱を与えてきた。こうした反省から、明治になって譲位の制度は廃止さ
れた。

 陛下のお考えは明治以降、今日にいたる皇室の制度を考えていく上で大変重要なご提案で、重く
受け止めるべきだ。ただ一方で、長い歴史の中で培われた明治の知恵も大切であり、宮内庁もこれ
まで譲位を認めてこなかった。

 宮内庁は国会答弁で、譲位については(1)摂関政治や院政のような変則的政体が生まれた過去
を懸念し、(2)天皇の自由意思に基づかない強制退位の可能性を恐れ、(3)恣意(しい)的な
譲位は国民の総意に基づく「象徴天皇」にはあわない−としてきた。

 こうした宮内庁の答弁にも、私は1つの理があると考える。

 国民が想像している以上に、ご公務に対して持たれている陛下の強い責任感は誠にありがたいこ
とである。ただ象徴としてのご公務よりも、同じ天皇陛下がいつまでもいらっしゃるという「ご存
在」の継続が国民の精神的な統合の象徴として大切ではなかろうかという気持ちがある。

 皇室典範の規定では重大な病気、事故により天皇が国事に関する行為を行えないときに摂政を置
くことができるとしているが、この規定に「高齢で国事行為を自ら行うことが難しくなったとき」
と追加できれば、譲位をあえてされなくてもいいのではないか。

 今後の焦点は政府や宮内庁の対応だ。政府や宮内庁がどういう形で陛下のお気持ちを受け止め
て、どのように法整備を行っていくのか。その際、過去の皇室制度をどのように見ていくかを注視
していきたいと思う。(談)

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2>> 『日台の架け橋2』発刊なる  喜早 天海(日本と台湾の架け橋になる会世話人)

【メルマガ「遥かなり台湾」:2016年8月8日】

 先月下旬に紙の本『日台の架け橋2』と電子書籍が同時に出来上がりました。今回の本は前作
『遥かなり台湾6』で紹介したメルマガ記事に最近までの配信記事などを加え再編集したもので
す。

 メルマガは活字だけの記事ですが、本にすると写真が加わり、また一冊の本になるためにカタチ
にして残るために、時間とお金をつぎ込んで毎回せっせと本作りをしているのです。

 先月、法事で2番目の姉にこの本をあげたら「お酒もたばこもダメなあなたの趣味は本作りだ
ね」と、見抜かれてしまいました。

 でも、本作りするといいこともあるんですよ。編集作業でPCに向かっている間は鼻の持病が消
えるし、本を介して新たな人脈が生まれるのです。

 過日一時帰国した折に区役所に行き、戸籍変更の届け出をした時のことです。用紙に現住所蘭に
「台湾」と書いたら、窓口の人から「中国」と書きなおすように言われました。

 台湾生まれの息子が成人して国籍の選択する際にも、(持ってもいない)「中国籍」を捨てない
と日本籍はもらえないと言われ、しぶしぶ同意して(虚偽の)申告をしたわけですが、いつになっ
たら台湾と堂々と書けるようになるのでしょうか。

 この件に関連して、今回の本の中に「台湾の戦後70年と日本の残された宿題」として台湾独立建
国連盟の王明理さんの文章を載せています。是非読んでほしい個所です。

 このほかにも、映画「湾生回家」に関する記事や、台湾版五体不満足なども必読の個所です。

「目次」

第一章 湾生回家
  湾生回家
  引き揚げ体験記

第二章 台湾で知り合えた人たち
  日本政府から叙勲された何瑞藤教授
  台湾ラジオ界の重鎮・周進升さん
  楊素秋さんの秘めたる日本への思い
  台湾歌壇の三宅教子さん
  台中校のお母さんこと中野栄子先生
  趣味を生かす渡辺光章さん

第三章 台湾あれこれ
  台湾での留学生活
  台湾の介護事情
  私と台湾
  台南県知事官邸
  私の台中訪問記
  台湾の戦後70年と日本の残された宿題
  ある重度障害者の成功物語(台湾版五体不満足)(原文)很値得看的真人真事

第四章 日本と台湾の絆

第五章 日本人のしたこと

第六章 台湾は日本の植民地だったのか

詩「笑顔で振り返られる人生を」

(注:第一章の一部と、第四章、第五章は(前作遥かなり6)と同じ)

 紙の本が欲しい方で、日本在住の方には1000円で、台湾在住の方には220元で、いずれも送料は
当方で負担し、お分けします。ご希望の方はメール下さい。ただし印刷数が少ないので品切れの節
はご容赦のほどを。

 また電子書籍はいつでも無料でご覧いただけます。下記のサイトにアクセスして下さい。

『日台の架け橋2』電子書籍版(無料)
http://p.booklog.jp/book/108565/

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【日本李登輝友の会:取扱い本・DVDなど】 内容紹介 ⇒ http://www.ritouki.jp/

*ご案内の詳細は本会ホームページをご覧ください。

● 台湾フルーツビール・台湾ビールお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/rfdavoadkuze

●美味しい台湾産食品お申し込みフォーム【随時受付】
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/nbd1foecagex

*現在、パイナップルケーキの在庫が切れご迷惑をお掛けしております。入荷は9月中旬となる予
 定です。【2016年8月10日】

*沖縄県や伊豆諸島を含む一部離島への送料は、1件につき1,000円(税込)を別途ご負担いただ
 きます。【2014年11月14日】

・奇美食品の「パイナップルケーキ(鳳梨酥)」 2,910円+送料600円(共に税込、常温便)
 *同一先へお届けの場合、10箱まで600円

・最高級珍味「台湾産天然カラスミ」 4,160円+送料700円(共に税込、冷蔵便)
 *同一先へお届けの場合、10枚まで700円

●書籍お申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/uzypfmwvv2px

・王育徳著『台湾─苦悶するその歴史』(英訳版)
・浅野和生編著『1895-1945 日本統治下の台湾』
・片倉佳史著『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年』
・王明理著『詩集・故郷のひまわり』
・李登輝著『新・台湾の主張』
・李登輝著『李登輝より日本へ 贈る言葉』
・江畑哲男・台湾川柳会編『近くて近い台湾と日本─日台交流川柳句集』 
・宗像隆幸・趙天徳編訳『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂』
・小林正成著『台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)』
・喜早天海編著『日台の架け橋』
・荘進源著『台湾の環境行政を切り開いた元日本人』
・石川公弘著『二つの祖国を生きた台湾少年工』
・林建良著『中国ガン─台湾人医師の処方箋』
・盧千恵著『フォルモサ便り』(日文・漢文併載)
・廖継思著『いつも一年生』
・黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点』
・井尻秀憲著『李登輝の実践哲学−50時間の対話』
・李筱峰著・蕭錦文訳『二二八事件の真相』

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・『KANO 1931海の向こうの甲子園』
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・『海角七号 君想う、国境の南』
・『台湾人生』
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●講演会DVDお申し込みフォーム
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・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)

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  • 名無しさん2016/08/15

    昭和の50年代から天皇に関する鋭い考察を発表し、平成の御代代りの頃には的確な指摘で論壇をリードされてきた観のある大原康男氏の論考を貴誌で読むやうになるとは、いささか意外であつた。今回の陛下の「お気持ち」の公表は日本存立の根幹に関はる。これをして国体の問題と言つてよい。日本人が台湾問題にどのやうに関はらうとも、日本国体あつての台湾問題であることは論を俟たない。

    その点で、貴誌が今般の陛下のご発言を取り上げ、それも大原氏の見解を紹介したことは日本李登輝友の会の存在基盤が奈辺にあるかを示してゐるといふ意味では誠に的確な紹介であり、台湾問題に関心を持つ日本人として意を強くした。台湾問題とは即ち日本の問題であることをも適示したと云へるだらう。