国際情勢

メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や、他では知りえない台湾情報などを、日本李登輝友の会の活動とともに配信するメールマガジン。

全て表示する >

【メルマガ日台共栄:第2696号】 7月23日、羅福全・元台湾駐日代表が拓大台湾研究センター設置記念講演 【事前申込不要】

2016/07/04

>>>>> http://www.ritouki.jp/ ━━━━━━━━━━━━━平成28年(2016年)7月4日】

    ☆★☆★ 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」 ☆★☆★
            日台共栄のためにあなたの力を!!
<<INDEX>> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [Vol.2696]
1>> 7月23日、羅福全・元台湾駐日代表が拓大台湾研究センター設置記念講演 【事前申込不要】
2>> 台湾新総統 政策の歪み是正評価する 産経新聞「主張」
3>> 私と台湾  重松 均(長栄大学交換留学生)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

● 李登輝元総統in石垣:講演会・レセプション・ホテルのお申し込み *new
  https://goo.gl/QXKUwZ
 *定員:70名(本会会員を優先登録。間もなく定員に達しそうです)
 *お申し込みと同時にご入会いただいた場合は会員扱いと致します。

● 2016年・台湾特産アップルマンゴーお申し込みフォーム【締切:7月20日】
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/j1nloiu8pdbz
 *6月下旬配達分は予定どおり7月1日〜2日に行いました。
 *7月上旬配達分のお申し込みは6月30日に締め切りました。

● 【戸籍問題】 本会のネット署名にご協力を!【第13期:6月1日〜9月31日】
  https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/a5gxiadcmygj
 *署名に国籍制限はありません。誰でも、世界中どこからでも署名できます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1>> 7月23日、羅福全・元台湾駐日代表が拓大台湾研究センター設置記念講演 【事前申込不要】

拓殖大学海外事情研究所附属台湾研究センター主催
台湾研究センター設置記念シンポジウム
http://www.takushoku-u.ac.jp/newsportal/extension/extension_160621_12454.html

・日 時: 平成28年7月23日(土)13:30〜16:40(受付開始13:00)

・場 所: 拓殖大学文京キャンパスE館1階 後藤新平・新渡戸稲造記念講堂

・司 会:長谷部茂(拓殖大学海外事情研究所附属台湾研究センター主任研究員)

・通 訳:小金丸貴志(名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部)

【プログラム】

◆第一部  記念講演

 開会挨拶:13:30 
  川上高司(海外事情研究所長兼附属台湾研究センター長) 

  記念講演:13:40〜14:30 
       羅福全(元台北駐日経済文化代表処代表)「台湾と日本のはざまに生きて」
 休  憩:14:30〜14:40 

◆第二部  記念シンポジウム  日本統治時代における台湾の地方行政と基層社会

【基調講演】

・14:40〜15:20 (40分) 

 1)鶯歌庄文書研究の意義―同風会に関する文書から見る日本統治期台湾の基層社会
   玉置充子(拓殖大学海外事情研究所附属台湾研究センター専任研究員)

・15:20〜16:10 (50分) 

 2)日本統治時代に日本商人がもたらした台湾社会近代化の諸相
   陳 柔縉(コラムニスト)

・16:10〜16:30

 質疑応答 

・16:30

 閉会挨拶 渡辺利夫(拓殖大学学事顧問)

 ※都合により、テーマ・講演講師等が変更になる場合があります。予めご了承ください。

◆受講料:1,000円

◆申込(問合せ)先:03-3947-7166(拓殖大学学務部オープンカレッジ課)

◆定 員:250名

◆申 込:事前申込不要。当日受付にて受講料をお支払いの上、ご入場ください。

◆その他

 (1) 携帯品の盗難、紛失、破損などの責任は負いかねますので、ご了承ください。
 (2) 車、バイク、自転車での来校はお断りします。各種公共交通機関をご利用ください。
 (3) 次の行為はご遠慮いただいております(受講をお断りすることがあります)。
    ・受講者・講師等に迷惑となるような行為
    ・講義の録音および写真、動画撮影
      ・義、講演の進行を妨げると思われる行為
    ・勧誘、宣伝広告 等

◆講演者略歴・講演テーマ概要

第一部 記念講演

・羅 福全(ら・ふくぜん)略歴
 1935年台湾嘉義市栄町生まれ。1941年に東京に移り住み幼稚園・小学校に通う。学童疎開も経験
 した。戦後台湾に戻り、1958年台湾大学経済系卒業後、日本、米国に留学。早稲田大学で経済学
 修士号、米国ペンシルベニア大学で博士号を取得。国連地域開発センター(UNCRD)、 アジア・
 太平洋開発センター(APDC)等勤務。ハワイ大学教授、ペンシルベニア大学教授などを経て、 
 国連大学勤務。経済発展政策、都市問題、地球環境問題を研究、 国連で中国の持続可能な経済
 発展計画の作成に参画。 また日本の外務省、環境庁に協力し、各国の経済発展政策、都市環境
 対策に携わった。2000年に米国籍を放棄し、台湾の駐日代表となる(2000〜2004年)。2004年に
 外交部亜東関係協会会長。2007年に公職を退き、現在は妻子と台北に在住。

◆講演テーマ:台湾と日本のはざまに生きて

 2016年3月に邦訳が刊行された同名の自著(中国名『栄町少年走天下―羅福全回想録』2013年)
をもとに、台湾、日本、 そして全世界に残した足跡とその波瀾の人生を、自らの言葉で回想す
る。渡辺利夫拓殖大学学事顧問は、同著の序の中で「羅福全は日本の統治時代の台湾で教育を受
け、後に日本と米国にわたりそこで自由と民主主義にめざめ、 台湾の恐怖政治からの解放を要求
する政治活動に身を投じた。ほどなくして国連の高位ポストに就任、国連パスポートをフルに活用
して、 米国最高のエコノミストの薫陶によって手にしたアカデミズムの実践知をもって、貧困国
の開発に有効な政策的処方箋を次々と提供していった」と評している。

◆第二部 記念シンポジウム

総合テーマ:日本統治時代における台湾の地方行政と基層社会

 日本統治時代の台湾史研究は1980年代以降、台湾社会の民主化とそれに伴う各種史料の公開や発
掘を要因として大きく発展した。史料の活用が進んだ結果、従来の「支配−被支配」といった単純
な見方を脱して、台湾人が統治者である日本人との交渉の中でいかなる役割を演じたのか、 日本
統治下の「地方自治」の進展をどう評価するか等の新たな視点からの研究が生まれている。第二部
記念シンポジウムでは、日本統治時代の台湾の基層社会の実態を、奇跡的に残された庄役場の行政
文書(「鶯歌庄文書」)の分析と、 当時の新聞記事等に描かれた庶民生活のいきいきとした再現
から解き明かす。 

・玉置充子(たまき・みつこ)略歴

 奈良女子大学文学部卒、應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。2003年10月〜2016
年3月、拓殖大学海外事情研究所客員研究員(2014年3月までは附属華僑研究センター所属)。2014
年3月〜12月台湾外交部「台湾フェローシップ」フェロー、同9月〜2015年2月台湾中央研究院台湾
史研究所訪問学者として台湾に滞在し、 日本統治時代の地方行政文書(鶯歌庄文書)を調査、研
究。2016年4月から拓殖大学海外事情研究所附属台湾研究センター専任研究員。

◆基調講演

1)テーマ:鶯歌庄文書研究の意義―同風会に関する文書から見る日本統治期台湾の基層社会

 日本統治下の台湾では、大正9年(1920)の地方制度改革によって「州―郡―街/庄」制が始
まった。最基層の行政単位である街や庄では台湾人地方エリートが運営を担い、そこには統治者の
日本人の意思だけに還元されない台湾人による営為もあった。本報告では、1920〜1945年に台北州
海山郡鶯歌庄役場で作成・保存された「鶯歌庄文書」から「同風会」に関する文書を中心に取り上
げる。同風会は、初代鶯歌庄長を務めた黄純青が発起人となり設立された社会教化団体であり、日
本統治期の台湾の基層社会における生活改善運動の嚆矢とされる。民間から起こった同風会は、日
本の統治体制の深化にともない、活動内容や社会的機能の変更を余儀なくされた。同風会を通し
て、当時の台湾の基層社会の実態について考えてみたい。

・陳 柔縉(ちん・じゅうしん)略歴

 1964年台湾雲林生まれ。台湾大学法学部卒業。聯合報(日刊紙)政治部記者、新新聞(週間雑
誌)記者を経て、現在コラムニスト。日本統治時代を庶民のエピソードからいきいきと描き、その
情景を再現する手法は、「台湾のオーラルヒストリーと人物描写の第一人者」とも評される。代表
作に『私房政治』(1993年)、『總統的親戚』(1999年)、『台灣西方文明初體驗』(2005年)、
『囍事台灣』(2007年)、『舊日時光』(2012年)。2006年、2010年金鼎奨(政府出版賞)を受
賞。邦訳には、『国際広報官張超英』(2008年、まどか出版、原名『宮前町九十番地』2006年)、
『台湾と日本のはざまを生きて』(2016年、藤原書店、原名『栄町少年走天下―羅福全回想録』
2013年)、『日本統治時代の台湾』(2014年、PHP研究所、原名『人人身上都是一個歴史』2009
年)がある。『日本統治時代の台湾』は2016年、国家基本問題研究会日本研究奨励賞を受賞した。

◆基調講演

2)テーマ:日本統治時代に日本商人がもたらした台湾社会近代化の諸相

 「戦前・日本統治時代の台湾で探しものをして、もう何年にもなる。……異民族による統治が行
われていたあのころの台湾を旅して、 私は、日々のくらしのなか人びとが、なにを見、なにを聞
き、そしてなにを体験したかを掘り下げてきた。……気づかないだけで、エピソードの多くは今と
繋がり、その心は私たちのなかにも変わらず存在し続けている。あのころの台湾と今の台湾は繋
がっている。……日本統治時代の民衆の生活は、けっして華々しく、波瀾に満ちたものではなかっ
たけれど、むしろ多彩で人間味あふれるものだった。」(『日本統治時代の台湾』「まえがき」よ
り)現代の台湾で当たり前になっていることの多くが、実は日本統治時代にすでに台湾に浸透して
いた。本講演では、日本商人がもたらした商売の手法や習慣にスポットを当てる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2>> 台湾新総統 政策の歪み是正評価する 産経新聞「主張」

【産経新聞:2016年7月4日「主張」】

 台湾の蔡英文氏が総統に就任し、1カ月が過ぎた。2期8年にわたった中国国民党の馬英九前総統
は、任期の後半になるほど中国への傾斜を強めて重要な政策での歪(ゆが)みが目立った。

 蔡氏は早期に行き過ぎた中国傾斜の是正などに乗り出しており、その手腕を評価したい。

 蔡氏はまず、中国との貿易自由化協定に抗議した「ひまわり学生運動」の参加者に対する馬政権
の刑事告訴を撤回した。

 「中国色が強すぎる」として不評だった学習指導要領も、就任翌日に廃止の方針を示した。

 安全保障分野では、台湾海軍の艦艇を段階的に自主建造に切り替えるという。

 台湾の主な軍備は米政府が「台湾関係法」に基づいて供与してきたが、武器売却への中国の外交
圧力が強まる中、中台の軍事バランスは中国優位に傾いていた。

 艦艇の自主建造は、台湾海峡の「現状維持」のためにも必要な措置である。

 馬氏は任期切れ直前になって、日本最南端の沖ノ鳥島周辺でわが国の排他的経済水域(EEZ)
を否定し、台湾の巡視船などを同島周辺に展開した。

 蔡氏は直ちに船艇を撤収させ、海洋、漁業問題を協議する「日台海洋協力対話」が7月に始ま
る。「力による現状の変更」は許されない。「法の支配」こそ日台共通の価値観であるべきで、蔡
氏のこうした姿勢は歓迎できる。

 一方で台湾は、東京電力福島第1原発の事故後、福島、茨城、栃木、群馬、千葉県産の酒類を除
く全食品の輸入を禁じており、5県産以外の日本食品についても産地証明の添付を義務づけてい
る。

 日本政府は台湾の輸入規制を「科学的根拠がない」として撤廃を求めてきた。蔡政権は速やかに
規制を解除してほしい。

 東日本大震災や熊本地震では、台湾から温かい支援が被災地に寄せられた。親密な日台関係への
期待は国内でも根強く、この良好な感情を大切にしたい。

 民主進歩党を「独立派」とみる中国は、蔡氏の政権発足から中台対話を拒否し続けている。

 最近の台湾の主な世論調査は、いずれも5割近くが蔡氏の政権運営に「満足」を表明し、「不
満」の回答は2割前後にとどまっている。中国は台湾の民意を見極め、対話を再開すべきである。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3>> 私と台湾  重松 均(長栄大学交換留学生)

【メルマガ「遥かなり台湾」:2016年6月30日】

 本日のメルマガ記事は台南市長栄大学に交換留学生として1年間台湾で過ごし、今月一杯で帰国
するという重松均さんの書かれた文章を皆さんに紹介致します。

               ◇    ◇    ◇

私と台湾

                                        重松 均

◆はじめに

 私が「台湾」という言葉を意識したのは、小学校の時に「東洋の鉄人」と称えられた10種競技の
「楊傳廣」さんです。台湾には凄い人がいると思ったことを覚えています。

 その後は、中学校に入った頃は色気も出てきて「ジュディ・オング(翁倩玉)」さんに憧れを抱
き、「テレサ・テン(●麗君)」さんの歌声に癒され、「金美齢」さんの歯に衣着せぬ歯切れのよ
い論説に共感し、「李登輝」さんの話には感動しました。
●=登におおざと

 さて、私は子供の頃から中国の歴史小説が大好きで、『三国誌』や『水滸伝』及び『史記』など
を読んで、四字熟語の語源を探し出すのが得意でした。でも、私が読んだのはすべて日本の作家が
書いたものでした。

 1972年に日中国交回復で大陸の様々な情報がもたらされ、歴史物語が映画やテレビドラマで数多
く放映され、大好きだった『三国誌』の内容が微妙に違うことに気が付き、いったい中国語ではど
ういうふうに書かれているのか調べたくなり、中国語に興味を持つようになりました。

 しかし、所詮独学では分かろうはずもなく、すぐに壁にぶつかり、定年退職を機会に本格的に中
国語に取り組もうと決意し、家の近くにある大学に社会人大学生として申し込み、審査に合格して
外国語学科中国語専攻の大学生になりました。

 さて、そんな私を台湾へいざなう事件が発生しました。若い時、台湾で小学校の教師として勤務
していた叔母が亡くなり、その遺品を整理していましたら、台湾の教師時代に撮影した古いアルバ
ムが出てきました。中を見ますと、叔母とその教え子たちの写真があり、当時の学校の状景があり
ありと残されていました。これは燃やしてはいけない、写真は当時を物語る貴重な資料なのでぜひ
台湾に届けなくてはいけないと思いました。

 大学での台湾への留学申請もすんなり受理され、希望通り台南の長栄大学への交換留学生とな
り、1年間の留学が決定しました。留学の目的はもちろん中国語のレベルアップですが、そのほか
に個人的には、叔母のアルバムを当時勤務した学校に届けることと、テレサ・テンさんのお墓に花
を手向けることにしていました。

 期待と不安を胸に抱いて2015年9月7日に桃園国際空港に降り立ち、入国手続きを終え到着ロビー
についた時、長栄大学の学生がわざわざ桃園まで出迎えに来てくれていました。私にとっては、台
湾の人たちの心温まる配慮の始まりでした。初めての台湾、初めての新幹線、目に入るものすべて
が新鮮でした。

 普通の大学生は学園内の寮で生活するわけですが、私は大学側の助言もあり、近くの学生専用の
アパートを借りました。ここの大家さん夫婦はとても親切な方で、他の店子とは別にお茶や食事に
招待してくれたり、近くの観光地に車で連れて行ってくれたり、とにかく面倒見のいい方で、私に
は片言の日本語とあまり流ちょうではない北京語で話しかけてくれました。

 台南の食べ物にもすぐに慣れ、留学生活は戸惑いながらも周囲の方々の支援を得て順調にスター
トしました。

◆交換留学生の授業

 日本で学んだ中国語は簡体字の普通話でした。台湾には台湾語があり、漢字も繁体字だと分かっ
ていましたので、日本大学の中国語の先生に台湾で中国語を勉強するのに問題はないのかを尋ねた
ところ、「問題はありません。台湾の人は大陸のどこよりもきれいな北京語を話します。繁体字
も、日本の漢字に近いので日本人なら分かりやすいはずです」という返事でした。

 実際、授業が始まる前には、私たち交換留学生は中国語の能力によって基礎班と進達班にクラス
分けが行われました。先生と一対一で会話して、そのレベルでクラスを分けるのです。私は日本で
の学習の成果もあって進達組に入りました。

 授業は、会話と読解の2科目が週2回ありました。会話のテキストは簡体字を使っていたのでわり
と楽に入り込めましたが、読解の方は、ニュースの記事や歌の歌詞の翻訳だったので、とても難し
かったです。

 というのも、私の中国語のレベルでは日本で使用したテキスト1冊分の語彙しか理解していな
かったからです。短縮した表現や、成語を多用したニュースなどは、いったいどの文字のところで
区分けして、辞書を引いたらいいのかさえもわからない状況でした。台湾のニュースの中には「凸
槌」とか「放馬過來」のように辞書に出てこないものがたくさんありました。

 私は、日本にいた時は中国語の勉強を兼ねて中国のテレビドラマをよく見ていました。一番好き
だったのは、金庸さんの時代劇です。長栄大学の講義の中に「金庸の武侠世界」という科目があっ
たので受講しました。幸い金庸の作品はDVDで見ており、あらすじが分かっていたので、教授の
講義の中から理解できた単語をつなぎ合わせ、こういうことを言っているんだろうなと想像しなが
ら講義を受けていました。

 しかしながら、金庸さんの作品の中に、あれほど奥深い中国の歴史と文化が表現されていたとは
夢にも思いませんでした。日本へ帰ったら改めて見直そうと思っています。講義の最後には当然試
験があるのですが、幸い私の想像が当たっていたようで、わからないまま想像で答えたのが当たっ
ていたようで、無事に試験をパスして単位を得ることができました。多分、教授の大サービスだと
思います。

◆台湾の歴史

 台湾歴史という講義があり、せっかく台湾にきたのだから台湾の歴史ぐらいはちゃんと勉強して
帰らないといけないと考えました。

 私が台湾の歴史でもっとも知っている出来事は鄭成功の話です。これも日本では国姓爺合戦とい
う本で読んだからです。でも、本当にこんな人がいたのだろうかと半信半疑だったのが偽らざる気
持ちでした。

 衝撃を受けたのは、戦後の台湾の出来事でした。私が学習した日本の近代歴史教育は明治維新か
ら昭和初期までで、それ以降は習ってなかったので、台湾のことが全く理解できていませんでし
た。この授業は全編英語で実施されましたが、教授は日本人でしたので、ときどき私のために日本
語も織り交ぜてくれました。

 この講義を受け、私を含む戦後世代の日本人は生粋の台湾人の方のことを全く理解していないこ
とを思い知らされました。日本人はこれまでに外来政権に支配されたことがないので、台湾人の方
の思いが理解できていない。台湾に住んでいる人はみんな台湾人だと、中にはみんな中国人だと思
い込んでいるものがほとんどです。かつては日本にとって敵将だった蒋介石でさえ恩人だと思って
いる人もいます。

 これが、戦後の日本の歴史教育の教えないという実態の一部なのです。まして、日本が撤退した
後に台湾で何が起きたのかなどは知る由もありません。報道で、長い間、戒厳令が布かれていたこ
とは知っていましたが、なぜ戒厳令が敷かれていたのかについての真実は分からず、台湾の大陸へ
の併合を願う輩の暗躍を取り締まるためだろうと思っていました。

 日清戦争以降に台湾が日本に割譲され、日本が西洋と肩を並べる国家に成りあがろうと台湾を植
民地化し、台湾の人たちを強要した身勝手な行為は、国家として許されるものではありません。

 しかし、日本も台湾の統治に、日本のためとはいえ英知をつぎ込んで全力で取り組んでいたのも
事実で、これを台湾の近代化の端緒として理解をしていただいている方々がおられることに安堵の
感を覚える自分がいます。しかし、それがゆえに勃発した悲劇「228事件」があることも知りま
した。

 祖国復帰を夢見たみなさんの思いがかき消された。さらには中国共産党軍に敗北した蒋介石が中
国国民党軍を率いて台湾に乗り込み、台湾人の方にとっては宝の島が暗黒の島になったと私は理解
しました。台湾人の方々は言葉さえむしり取られ、黙り込むしか生きる道はなかったのでしょう。

 そんな中で、働き者の台湾人の方は世界一流の経済大国まで成長させたのでした。そして、つい
に台湾人の李登輝さんが政治の舞台に登場し、見せかけの民主主義が徐々に本来の目に見える形で
成長し、今年の選挙で台湾人の真骨頂があらわされたと感じました。

◆さいごに

 今の台湾は、日本で言うと明治維新と同じではないでしょうか。皆さんの力が政府を変えたので
す。明治維新がそうだったように、当時の若者が身を賭して改革に挑んだように、その覚悟なくし
て大成はかないません。台湾はすでに一つの国家の体制を整えています。これと中華思想を掲げる
中国に飲み込まれてはいけません。いまでも日本と台湾は運命共同体だと思っております。

 さて、帰国するにあたり、留学の目的でもあった古いアルバムに写っていた学校は、現在の「高
雄市美濃区吉洋国民学校」と判明し、6月の初めに校長先生に手渡しすることができました。学校
は3年後に創立100周年を迎えるそうで、古い写真がなかったので大変喜んでいただきました。ま
た、台北からずいぶん遠くにあるテレサ・テンさんの記念公園に行って、花も手向けることができ
ました。

 初めて台湾に来て、皆様方とお近づきになれたという大きな成果を得て帰国することができま
す。私の眼には、台湾の日本語世代の方々に自分の両親のことが重なり合って写っています。これ
は私と台湾の新しいスタートでもあります。

 大学卒業までは、まだあと1年以上あります。卒業論文の作成はこれからです。機会を見つけて
台湾に何度でも来ようと決めております。今後ともよろしくお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【日本李登輝友の会:取扱い本・DVDなど】 内容紹介 ⇒ http://www.ritouki.jp/

*ご案内の詳細は本会ホームページをご覧ください。

● 台湾フルーツビール・台湾ビールお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/rfdavoadkuze

●美味しい台湾産食品お申し込みフォーム【随時受付】
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/nbd1foecagex

*沖縄県や伊豆諸島を含む一部離島への送料は、1件につき1,000円(税込)を別途ご負担いただ
 きます。【2014年11月14日】

・奇美食品の「パイナップルケーキ(鳳梨酥)」 2,910円+送料600円(共に税込、常温便)
 *同一先へお届けの場合、10箱まで600円

・最高級珍味「台湾産天然カラスミ」 4,160円+送料700円(共に税込、冷蔵便)
 *同一先へお届けの場合、10枚まで700円

●書籍お申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/uzypfmwvv2px

・王育徳著『台湾─苦悶するその歴史』(英訳版)
・浅野和生編著『1895-1945 日本統治下の台湾』
・片倉佳史著『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年』
・王明理著『詩集・故郷のひまわり』
・李登輝著『新・台湾の主張』
・李登輝著『李登輝より日本へ 贈る言葉』
・江畑哲男・台湾川柳会編『近くて近い台湾と日本─日台交流川柳句集』 
・宗像隆幸・趙天徳編訳『台湾独立建国運動の指導者 黄昭堂』
・小林正成著『台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)』
・喜早天海編著『日台の架け橋』
・荘進源著『台湾の環境行政を切り開いた元日本人』
・石川公弘著『二つの祖国を生きた台湾少年工』
・林建良著『中国ガン─台湾人医師の処方箋』
・盧千恵著『フォルモサ便り』(日文・漢文併載)
・廖継思著『いつも一年生』
・黄文雄著『哲人政治家 李登輝の原点』
・井尻秀憲著『李登輝の実践哲学−50時間の対話』
・李筱峰著・蕭錦文訳『二二八事件の真相』

●台湾・友愛グループ『友愛』お申し込みフォーム *第14号が入荷!
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/hevw09gfk1vr

●映画DVDお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/0uhrwefal5za

・『KANO 1931海の向こうの甲子園』
・『台湾アイデンティティー』 
・『台湾アイデンティティー』+『台湾人生』ツインパック
・『セデック・バレ』(豪華版)
・『セデック・バレ』(通常版)
・『海角七号 君想う、国境の南』
・『台湾人生』
・『跳舞時代』
・『父の初七日』

●講演会DVDお申し込みフォーム
https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/fmj997u85wa3

・片倉佳史先生講演録「今こそ考えたい、日本と台湾の絆」(2013年12月23日)
・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆日本李登輝友の会「入会のご案内」

・入会案内:http://www.ritouki.jp/index.php/guidance/
・入会申し込みフォーム:https://mailform.mface.jp/frms/ritoukijapan/4pew5sg3br46

-----------------------------------------------------------------------------------------
◆メールマガジン日台共栄

日本の「生命線」台湾との交流活動や他では知りえない台湾情報を、日本李登輝友の会の活動情報
とともに配信する、日本李登輝友の会の公式メルマガ。

●発 行:
日本李登輝友の会(渡辺利夫会長)
〒113-0033 東京都文京区本郷2-36-9 西ビル2A
TEL:03-3868-2111 FAX:03-3868-2101
E-mail:info@ritouki.jp
ホームページ:http://www.ritouki.jp/
Facebook:http://goo.gl/qQUX1

●事務局:
午前10時〜午後6時(土・日・祝日は休み)

●振込先: 

銀行口座
みずほ銀行 本郷支店 普通 2750564
日本李登輝友の会 事務局長 柚原正敬
(ニホンリトウキトモノカイ ジムキョクチョウ ユハラマサタカ)

郵便振替口座
加入者名:日本李登輝友の会(ニホンリトウキトモノカイ)
口座番号:0110−4−609117

郵便貯金口座
記号−番号:10180−95214171
加入者名:日本李登輝友の会(ニホンリトウキトモノカイ)

ゆうちょ銀行
加入者名:日本李登輝友の会 (ニホンリトウキトモノカイ)
店名:〇一八 店番:018 普通預金:9521417
*他の銀行やインターネットからのお振り込みもできます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) 2011  Friends of Lee Teng-Hui Association in Japan

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2003-10-06  
最終発行日:  
発行周期:週3回以上刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 下津井よいとこ2016/07/04

    ↓先程の下の文章で、「もっと多く獲得出来れば、それに越したことはないのですが」の、「多く」と「の」が抜けていました。修正致します。

     

  • 下津井よいとこ2016/07/04

    参議院選挙の投票日が近づきてきました。

     

      自民党は、新聞などによる序盤情勢推測では50議席台後半との見方が多いようです。内閣支持率が低下傾向にあることから、果たして、今後どうなるか分かりません。過去の事例では、自民党の実際の獲得議席は事前の予測より少なくなることがよくあるように思います。

     自民党の選挙情勢は必ずしも優勢とは言えないと思います。予断を許さない選挙区も多いようです。民進党の支持率が盛り返してきているとの情報もあります。一方で、苦戦が伝えられていた福島県などで自民党候補者が互角に近づいているとも云われています。沖縄県でもだいぶ自民党候補者が追い上げているようです。

     今回は、65議席を獲得した前回とは可成り状況が異なります。少しでも気を抜くと、相当厳しい結果になる危険性があります。最後の最後迄、気を抜かずに票の掘り起こしに努めて欲しいと思います。



     

      日本のこころを大切にする党は、今回1議席とれるかどうかの状況にあると思います。事実上二度も党名が変更されたことで、知名度が上がっていないのではないかと思います。保守層のなかで、特に政治に関心の高い人達の間でも、今回、西村眞悟氏や中山成彬氏が立候補していることを認識していない人が多いのではないかと思います。

     例えば、東京では、前回の都知事選挙で田母神俊雄氏に投票した人達の票をうまく取り込むことが出来ればいいのですが。

     残念ながら今回は、現実の目標としては、1議席の確保と云うことになるのでしょうが(もっと獲得出来れば、それに越したことはないですが)、少しでも有権者の間に滲透を図って欲しいと思います。政権交代可能な第二の保守政党の確立への道のりは、決して平坦ではありませんが、少しでも議席を増やして欲しいと思います。



     

      維新政党新風は、今回も苦戦しているようですが、少しづつでも有権者の間に滲透を図り、得票を増やして欲しいと思います。そして次回以降に繋いでいき、遠からず議席獲得を達成することを願っています。